JPS6330835Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、軸方向の位置調整機構に係り、特に
Ｖベルト用プーリの軸方向の位置調整に好適なア
ライメント調整機構に関するものである。

Ｖベルト用プーリのアライメント不良は、ベル
トの短寿命及び回転時の異常音の原因となる。一
般的には、プーリの軸方向位置ズレによるアライ
メントは、第２図に示すようにβ＝20′以下の精
度が要求される。

従来のアライメント調整方法は、目視によつて
行なわれていたが、軸間距離が短くなるとプーリ
の軸方向位置ズレの許容範囲が狭くなる（軸間距
離35mmの時、０〜0.2mm）ため、目視による調整
は不可能となる欠点があつた。

本考案の目的は、上記した従来技術の欠点をな
くし、簡単な治工具によつて軸方向のアライメン
ト調整を正確にかつ簡便にすることである。

本考案は、対になるＶベルト用プーリの円周上
にそれぞれ同一幅の溝を設け、これらの、溝に合
つたゲージを差し込むことによつて軸方向ののア
ライメント調整が出来るようにしたものである。

以下本考案の一実施例を第１図によつて説明す
る。

プーリＡ１は、軸Ａ２に固定されているのに対
し、プーリＢ３は、タイトリング４を緩めること
によつて軸方向に移動が可能になつている。プー
リＡ１とプーリＢ３には、対向するＶ溝５と平行
でかつ等距離の位置にそれぞれ同一幅の溝６が設
けられている。

プーリの軸方向のアライメント調整を行うに
は、タイトリング４を緩め溝６の幅と同一幅のゲ
ージ７をプーリＡ１とプーリＢ３の溝６に同時に
差し込めるようプーリＢ３を軸方向に移動調整し
差し込む。これで、正確な位置が決まり、タイト
リング４を締め付けてアライメント調整が完了す
る。

本考案によれば、対になるＶベルト用プーリの
円周上に溝を設けることによつて、特に軸間距離
が狭く精度を要するような場合でも、シツクネス
ゲージ等の簡単な治工具、軸方向のアライメント
調整を正確にかつ簡便に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案になるアライメント調整機構
の一実施例を示す側面図である。第２図は、アラ
イメントの精度を示す側面図である。 １……プーリＡ、３……プーリＢ、５……Ｖ
溝、６……溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 対になるＶベルト用プーリの円周上に、対向す
   るＶ溝と平行でかつ等距離の位置にそれぞれ同一
   幅の溝を設けたことを特徴とするアライメント調
   整機構。