JPS63307930A

JPS63307930A - 合成樹脂管の製造装置

Info

Publication number: JPS63307930A
Application number: JP62144459A
Authority: JP
Inventors: Akio Nagayoshi; 昭夫永吉; Seiji Nagayoshi; 清治永吉
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1987-06-09
Filing date: 1987-06-09
Publication date: 1988-12-15
Anticipated expiration: 2011-02-28
Also published as: JPH0818364B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分！ｌ！Ｐ）本発明１マ、例えば地中等に埋設して使用されるコルゲ
ート管のごとく管壁外周に螺旋状の補強条を備え、かつ
管壁内面を平滑にした合成樹脂管を製造する装置に関す
るものである＠（従来の技術）従来、この種の合成樹脂管製造装置としては、例えば仮
想円柱」二に数本の成形軸を配置し、該成形軸の一端部
を基台に片持状に軸架すると共に、適宜の駆動手段に連
動連結し、かつこの成形軸を上記仮想円柱の軸芯に対し
や〜傾斜させた構成をａしており、管成形時には、成形
後に螺旋状の補強条となる断面コ字杖部分と、成形後に
管内壁となる一対の板状部分とをもつ条素材を成形用ダ
イから押出して、該条素材を各成形軸上間に亙るよう螺
旋状に巻き付けると共に、この巻き付は時、条素材の一
側縁部と隣合う他側縁部とを順次重合溶着し、斯かる状
態で各成形軸を一斉駆動させるのであって、これにより
管壁外周に螺旋状の補強条を備えた合成樹脂管が順次成
形され、成形軸の遊端部側から送り出されるようにして
いる。

一方、可接性をもつ成形用芯型を用いて螺旋状の補強条
を成形しながら合成樹脂管を製造すべくなした製造装置
も特開昭５１−３７９６９号公報により開示されている
。

上記公報に記載のものは、芯型の内面側に熱可塑性合成
樹脂シートを重ねた状態で成形軸に螺旋状に巻回すると
共に、前記芯型上に半溶融吠の合成樹脂製条素材を巻回
し、前記樹脂シートが冷却固化した後、一体化した芯型
と樹脂シートを除去する方法で、補強条の内側が中空状
の合成樹脂管が構成されるようにしたものである。

（発明が解決しようとする問題点）しかし乍ら、上記したいずれの場合にあっても次のよう
な問題点があった。即ち、前者の製造装置によるときは
、成形後に螺旋状の補強条となる断面コ字部分が成形用
ダイにより予め成形された条素材を用い、該条素材を半
溶融吠憶でその侭、成形軸に高速で巻回するものである
ため、前記補強条が巻回中に必然的に形崩れを起こす。

殊に内部を中空状とした補強条にあってはその形崩れが
甚しいものであり、このため高精度で整然とした形状の
合成樹脂管を製造することが極めて困難であった。また
補強条の形状や螺旋ピッチの異なる合成樹脂管を成形す
る場合、成形用ダイ及び成形軸を交換しなければならず
、その段取りのための作業手間と時間を要するばかりか
、コスト的にも非常な不利を伴うものであった。

これに対し後者の製造装置によるときは、補強条の形状
は整形用芯型により整然とした形状で成形され、形崩れ
をなくすことができ、かつ芯型の形状を適宜変更するこ
とにより、補強条の形状を任意に設定することが可能で
あり、口径やピッチを変更できる装置にも適用できるも
のであるが、平坦な管内壁を成形する時に、内層管を先
に成形してから、この内層管上に外層管を重ねて成形す
ることが不可能である。また強いてこの製造！Ａ置を用
いて成形するには、内層管成形用の帯状材を成形完了後
の外層管内面に巻回し乍ら溶着することになるが、この
とき既に外層管は冷却固化しているため、接合後の内層
管の冷却時における収縮により接合部が分離する危険性
が大きい。

本発明は、かかる従来の問題点を解決するためになされ
たものであって、軽量で補強条の形状が整然とし、かつ
管壁内面を平坦とした合成樹脂管の製造が可能であり、
しかもこの合成樹脂管の口径やピッチの変更が可能で、
管製造が能率よく連続的に行える装置を提供することを
目的とするものである。

（問題点を解決するための手段）上記のような目的を達成するために本発明は、成形軸上
に無端状の成形用芯型を螺旋状に巻付けて、該成形軸上
で成形される合成樹脂管に螺旋状の補強条を同時成形す
べく構成する一方、前記成形軸上で成形される合成樹脂
管の螺旋進み方向前方に、前記補強条に切溝を形成する
ためのカッターを配設し、その切溝を介して補強条内の
成形用芯型を抜き取り可能に構成し、かつ前記カッター
より螺旋進み方向前方で補強条に対し半溶融伏の帯吠素
材を供給添設して前記切溝を閉鎖すべく構成したことに
特徴を有するものである。

（作用）。

上記の構成によれば、成形軸上に巻き取られた条素材は
無端状の成形用芯型により螺旋状の補強条として整然と
保形乃至成形されるのであって、この芯型を任意の形状
に設定することにより、前記補強条を所望の形状、なか
でも逆台形状断面や閉鎖断面を有するもの等従来成形が
困難であったものも成形できる。また芯型を成形軸に巻
回することで、補強条を成形するものであるから、管口
径や補強条の螺旋ピッチが変更可能な成形装置に適用す
ることができる。

また、上記した成形用芯型は、補強条の頂部を切断して
管壁外に抜き取るもので、管壁を補強条と同時成形する
ようにした条素材を用いて平坦な内面を形成することが
でき、或は先行して成形される管壁の外周に、補強条と
なる断面コ字状等の条素材を巻き付けて、管壁外周に螺
旋状の補強条をもち、管壁内面を平坦とした合成樹脂管
を成形することができる。

（実施例）以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。

第１図乃至第４図に示したこの実施例装置は、管［１径
及び補強条の螺旋ピッチが変更可能な合成樹脂管の製造
装置に適用したものを示しており、図において（１１）
は本体ボックスであって、該ボックス（ｌり内からその
面板（１２）を介して突出状に支軸（１３）が設けられ
ると共に、この支軸（１３）を中心とする仮想円柱面に
沿うごとく数本の成形軸（＋４）が配置されている。

上記各成形軸（１４）は、それぞれ自在継手（１７）を
介して互いに連結される短軸（１５）と長袖（１Ｂ）と
により構成されるもので、前記自在継手（１７）をして
短軸（１５）に対し長袖（１６）をや＼屈曲させること
により、長袖（１６）が前記支軸（１３）に対しや＼傾
斜するようにしている。また前記各短軸（Ｉ５）は、本
体ボックス（１１）内において、伸縮並びに屈曲可能な
連結軸（１９）等を介して駆動手段（１８）に連動連結
され、この駆動手段（１８）により各成形軸（１４）が
同一方向に一斉駆動するようになっている。

また、前記支軸（１３）には、その軸上で移動可能なコ
マ部材（２０）（２１）（２２）が挿嵌されるもので、
各コマ部材（２０）（２１）（２２）に短軸（１５）及
び長袖（１Ｂ）をそれぞれ連接杆（２３）（２４）（２
５）を介して揺動可能に枢着することにより、前記成形
軸（１４）を支軸（１３）上に拡径並びに縮径可能に支
持すべくしている。

なお各コマ部材（２０）（２１）（２２）は、前記支軸
（１３）に沿うように配設した作動軸（２Ｂ）の回動操
作により軸方向に移動すべく構成され、また遊端側のコ
マ部材（２２）は支軸（Ｉ３）上に軸方向のみ移動可能
に挿嵌した受部材（２２“）にスプライン嵌合するもの
で、該コマ部材（２２）を受部材（２２’）上で周方向
位置を変えることにより、各成形軸（Ｉ４）の支軸（１
３）に対する傾斜角を変更すべくしている。

上記した実施例では、成形される合成樹脂管の管径と補
強条の螺旋ピッチとを可変とするために複数本の成形軸
（１４）を用い、上記のごとく構成したものであるが、
このように管径及び螺旋ピッチを可変としない場合には
、一般的な成形軸を使用すればよい。ここで云う一般的
な成形軸とは従来公知のもので、例えば−木の成形用主
軸を用い、その外周に筒状保持器により多数のコロ軸を
傾斜状に配設支持させて構成した成形軸などいかなる構
造のものであってもよい。

しかして、上記各成形軸（１４）土間に亙るように巻回
される条素材（１）としては、例えばポリエチレン樹脂
、ポリプロピレン樹脂のごときポリオレフィン系の合成
樹脂、或は塩化ビニール樹脂などが用いられるもので、
押出成形手段（２７）の成形用ダイ（２８）から所要の
形状、例えば平板状に押出成形すると共に、半溶融状態
で上記各成形軸（１４）側に供給して、各成形軸（１４
）土間に亙るよう螺旋状に巻回する。そしてこの各成形
軸（Ｉ４）上で後記する成形用芯型（２９）により第５
．６図に示すごと（断面コ字状部分（１ａ）と、該コ字
状部分（ｌａ）の−側方下端部から延びる板状の長辺部
分（Ｉｂ）と、他側方下端部から延びる板状の短辺部分
（ｌｃ）とが一連に成形されるのである。なお、この条
素材（１）としては通常全体を硬質合成樹脂により形成
するものであるが、前記コ字状部分（１ａ）と短辺部分
（１ｃ）を硬質とし、長辺部分（ｌｂ）を軟質合成樹脂
としてもよく、また全体を軟質合成樹脂により形成して
もよいのである。

一方、前記各成形軸（１４）土間に亙るよう可（１性を
もつ無端状の成形用芯型（２９）が予め螺旋状に巻き付
けられている。

この成形用芯型（２９）は、例えば条素材（１）から成
形されるコ字状部分（Ｉａ）と略同じ断面形状とした一
本の可撓性ベルト材からなるもので、該ベルト材を各成
形軸（１４）土間に亙るよう予め螺旋状に巻き付けると
共に、巻回終端を巻回始端にまで弛み状に延長して、そ
の両端を繋ぎ無端状としたものである。なお前記芯型（
２９）の頂部には、後記するカンタ−（３４）の進入を
許すＶ字状等の条溝（３０）が形成され、また必要に応
じて第３図に示すごとく条素材（１）が巻回時に進入す
る始端部にガイドローラー（３１）を設けて、芯型（２
９）の進入位置を規制するようにしている。

また、上記した成形用芯型（２９）と同様、各成形軸（
１４）土間に亙り、かつ螺旋状に巻回された該芯型（２
９）の間に位置するよう無端状の押え型（３２）が螺旋
状に巻き付けられている。この押え型（３２）は条素材
（１）を螺旋状の芯型（２３）間に押え込むためのもの
で、前記芯型（２９）と同様可撓性を備え、かつ右回終
端を巻回始端にまで延長して、その両端を繋ぎ無端状と
したものであるが、この押え型（３２）は前記芯型（２
９）」二で条素材（１）が成形されて後、その上から巻
き付けるものである。図中（３３）は押え型（３２）の
進入を案内するガイドローラーである。

斯くて、上記したごとく各成形軸（！４）上で成形用芯
型（２９）と押え型（３２）とを用い、条素材（１）を
螺旋状に巻回して、管壁（Ａ）の内面を平坦とし、管壁
（Ａ）外周に螺旋状の補強条（Ｂ）を備えた合成樹脂管
を成形し、次いで前記補強条（Ｂ）の頂部に切溝（Ｃ）
を連続的に形成した後、この切溝（Ｃ）を閉鎖すべく構
成するのであって、前記合成樹脂管の螺旋進み方向前方
にカッター（３４）を配設すると共に、このカッター（
３４）より螺旋進み方向前方に押出成形手段（３５）の
成形用ダイ（３６）を配設し、前記補強条（Ｂ）の頂部
に半溶融状の帯状素材（２）を供給添設し、前記切溝（
Ｃ）を閉鎖するのである。

なお前記補強条（Ｂ）に形成する切溝（Ｃ）は、その頂
部以外の箇処、例えば側面や底面などであってもよい。

また前記帯状素材（２）としては、通常条素材（＋）と
同質の硬質合成樹脂を用いるのであるが、これに代え、
条素材（１）として軟質ポリエチレン樹脂のごとき軟質
合成樹脂を、また帯状素材（２）として硬質ポリエチレ
ン樹脂のごとき硬質合成樹脂を用い、可撓性を損なうこ
となく、耐摩耗性を高め得るようにしてもよい。

次に、」１記した本発明製造装置の作動について説明す
る。

先ず、押出成形手段（２７）のダイ（２８）から平板状
に押出供給される半溶融状の条素材（＋）は、−斉に駆
動回転する各成形軸（１４）土間に屍るよう巻き付けら
れる。このとき前記各成形軸（１４）ｌには、予め成形
用芯型（２９）が巻付けられているので、この条素材（
１）は芯型（２９）をしてコ字状部分（Ｉａ）と長辺部
分（ｔｂ）と短辺部分（Ｉｃ）とを形作るように成形が
行われるのであり、また上記各成形軸（１４）かや＼傾
斜していることから、前記条素材（１）は螺旋状に巻付
けられると共に、先行する条素材（１）の長辺部分（ｌ
ｂ）上に、後続する条素材（＋）のコ字状部分（ｌａ）
及び短辺部分（ＩＣ）が重なって一体的に溶着され、管
壁（Ａ）の内面が平坦で、その外周に螺旋状の補強条（
Ｂ）を備えた合成樹脂管が順次成形される。殊に、前記
コ字状部分（ｌａ）により螺旋状の補強条（Ｂ）が形成
され、また互いに重合する長短辺部分（Ｉｂ）（ｌｃ）
により管壁（Ａ）が形成されるものであって、この管壁
（Ａ）の内面は平坦となるのである。

一方、上記のように順次成形される合成樹脂管の補強条
（Ｂ）間外周には、押え型（３２）が供給されるもので
、これにより互いに重合する長短辺部分（Ｉｂ）（ｌｃ
）を圧着して、その重合状態を高め、その溶着をより一
層確実に行わせるものである。

次いで、前記各成形軸（＋４）」―で連続的に成形され
る合成樹脂管の補強条（Ｂ）頂部にカッター（３４）を
突刺して、該補強条（Ｂ）の頂部に切溝（Ｃ）を連続的
に形成した後、該切溝（Ｃ）を介して芯型（２９）が補
強条（Ｂ）内から抜き取られて、巻回始端部に戻される
のである。このとき前記カッター（３４）は芯型（２９
）のＶ字状条溝（３０）まで刃先が突入するもので、そ
の切断を完全に行うことができる。なお前記補強条（Ｂ
）は、芯型（２９）を抜き取るときに形崩れしない程度
にまで冷却しておく。

この後、押出成形手段（３５）のグイ（３Ｂ）から半溶
融状の帯状素材（２）を補強条（Ｂ）の頂部に供給添設
し、補強条（Ｂ）頂部の切溝（Ｃ）を閉鎖するのである
。この帯状素材（２）は条素材（１）と同質の合成樹脂
からなるもので、補強条（Ｂ）の頂部幅と同程度の板状
に形成されたものである。また上記切溝（Ｃ）は、芯型
（２９）の抜き取り時に拡開するもので、抜き取り後に
おいて完全に閉合せず、相開いた状態となるが、この切
溝（Ｃ）内に半溶融状の前記帯状素材（２）が一部進入
した後固化し、前記切溝（Ｃ）により分断された補強条
（Ｂ）の頂部を強固に接合するバインダー的役割を果た
すのである。

なお上記のようにして成形された合成樹脂管は、図示例
では条素材（＋）及び帯状素材（２）の各接合境界を明
示しているが、実際には全て同質の材料が熱溶着されて
一体化している。

斯しくで、第５図に示すごとく本実施例の装置により製
造された合成樹脂管は、その管壁（Ａ）かげいに重合し
て管軸方向に連続す°る長辺部分（ｌｂ）と短辺部分（
ＩＣ）とにより形成されるもので、その内面は平坦とさ
れ、柔軟な可撓性及び低い管内流路抵抗を実現したもの
であり、また螺旋状の補強条（Ｂ）はコ字状部分（Ｉａ
）により形成するもので、高い耐圧潰強度を与え得るも
のである。

なお、本発明は既述実施例で述べたごとき構造に特定さ
れるものではな（、適宜設計変更や改良を加え得るもの
である。

例えば、」ユ記実施例では条素材（１）を平板状に成形
して、これを半溶融状としたま＼芯型（２９）に巻付け
て成形したものであるが、これに代えてコ字状部分（Ｉ
ａ）と長短辺部分（ｌｂ）（ｌｃ）とをもつ条素材（１
）を、予め成形用ダイ（２８）で成形しておき、このよ
うに成形された条素材（＋）を成形軸（１４）上に供給
すべくしてもよく、また第７図に示すごとくコ字状部分
（Ｉａ）の頂部に薄肉部（！ｄ）を形成しておき、その
後の切溝（Ｃ）形成を楽に行わせるようにしてもよい。

さらには前記条素材（１）として、甲−のコ字状部分（
１ａ）を設けたものの外、第８図に示すごとく２個形成
したり、或は３個以上形成して、それぞれを成形時に重
合するようにしてもよい。

また、既述帯状素材（２）は実施例のごと（補強条（Ｂ
）頂部の切溝（Ｃ）内に進入するようにしてもよいが、
第９図乃至第１２図に示すごと（進入しないようにして
もよく、また同第１０図に示すごとく帯状素材（２）の
幅を切溝（Ｃ）の幅よりや−大きい程度とし、所謂切溝
（Ｃ）を単に閉鎖するだけのもであってもよく、また第
１１図に示すごとく帯状素材（２）の形状を補強条（Ｂ
）を全体的に覆うような形状としてもよく、さらには補
強条（Ｂ）の頂部に形成する切溝（Ｃ）はカッター（２
９）の刃厚を極薄（して、第１２図に示すごとく溝幅が
できないようにしてもよい。

また、既述実施例における成形用芯型（２９）及び押え
型（３２）はベルト材で形成する外、硬質ゴム、合成樹
脂、皮革等によって作成することができ、さらにはアル
ミニウムやアルミニウム合金等の金属によって形成する
こともできる。この場合には第１３図に示すごとく芯型
（２９）または押え型（３２）を多数のブロックに分割
して、その各ブロックをワイヤー（３７）等で屈曲可能
に連結すればよい。このとき内側となる面に薄いベルト
材（３９）を添設してもよい。またその形状も台形断面
の他、必要に応じて例えば半円状や角形、丸形断面のも
のとしてもよい。

第１４図はこの半円状断面の補強条（Ｂ）を有する合成
樹脂管の一例を示すものであり、前記実施例の各部に相
当する箇所には同一符号を付してその説明を省略する。

また、本発明は第１５図及び第１６図に示すごとく成形
用芯型（２９）を成形用手段（２７）内を介して条素材
（りとともに送り出すようにしてもよく、斯くした場合
には、第１７図のごとく補強条（Ｂ）を閉鎖断面とする
ことができる。

さらに、本発明は第１８図乃至第２０図に示すごとく構
成してもよい。この実施例も基本的構成は先の実施例と
同様であって、その間−箇処の説明を省略し、構成の異
なる箇処のみを説明する。

先ず、成形用芯型（２９）は例えば条素材（１）のコ字
状部分（１ａ）と略同じ断面形状とした無端状の可＋Ａ
性ベルト材からなるもので、このベルト材を各成形軸（
１４）土間に亙るよう予め螺旋状に巻付けると共に、巻
回始端から巻回終端にまで至る部分を成形軸（Ｉ４）の
下方に弛ませておく一方、前記成形軸（Ｉ４）の下方位
置において、その構造と略同じ構造をもつ複数本の補助
軸（３９）を設けて、該補助軸（３９）の外周に前記弛
ませ状の芯型（２９）を、その螺旋方向を成形軸（Ｉ４
）上とは逆向きになるよう巻回するのである。

詳しくは、前記本体ボックス（１１）内からその面板（
１２）を介して突出状に支軸（４０）を設けて、該支軸
（４０）を中心とする仮想円柱面に沿うごとく前記補助
軸（３９）が配置されるもので、前記支軸（４ｏ）上に
コマ部材（４１）（４２）を軸方向移動可能に挿嵌する
と共に、各コマ部材（４１）（４２）に前記補助軸（３
９）を連接杆（４３）（４４）を介して揺動可能に枢着
することにより、各補助軸（３９）を支軸（４０）上に
拡径並びに縮径可能に支持すべくしている。なおこの各
コマ部材（４１）（４２）は支軸（４０）に沿うように
配設した作動軸（４５）の回動操作によって軸方向に移
動すべく構成され、また遊端側のコマ部材（４２）は支
軸（４ｏ）七に軸方向のみ移動可能に挿嵌した受部材（
４２’）にスプライン嵌合するもので、該コマ部材（４
２）を受部材（４２’）上で周方向位置を変えることに
より、各補助軸（３９）の支軸（４０）に対する傾斜角
が変更できるようにしている。

そして、上記のように構成された各補助軸（３９）土間
に亙るよう前記弛み状の芯型（２３）部分を螺旋状に巻
付ける。このとき芯型（２９）の成形軸（１４）上での
巻付は螺旋方向に対し補助軸（４０）上での巻付は螺旋
方向を逆向きとするのであって、斯くすることにより芯
型（２９）が予め無端状のものであっても、成形軸（Ｉ
４）上で捻じれることなく螺旋状に巻回することができ
るのである。なおこの実施例において上記各補助軸（３
３）を拡径並びに縮径可能に構成しない場合には、各補
助軸（３３）を成形軸（１４）に対し近接離間自在とし
、成形軸（１４）の径変更に伴う成形用芯型（２９）の
弛みを各補助軸（３９）の近接離間をして吸収させるよ
うにしてもよい。

また上記実施例において第１９図に示すごとく押え型（
３２）としてリング状に形成したものを一木乃至数本用
い、これを成形軸（１４）−ヒで成形される合成樹脂管
の補強条（Ｂ）螺旋溝間に掛は渡すようにしてもよく、
斯くすることにより押え型（３２）の装着が極めて容易
に行える。またこのとき前記押え型（３２）の下端部に
重錘（４７）をもつプーリーのごとき滑動体（４６）を
掛設して、条素材（＋）の互いに重合する長短辺部分（
ｌａ）（ｌｂ）の圧着と、コ字状部分（１ａ）の変形防
止とを行わせるようにしてもよく、この場合前記重錘（
４７）を取替可能とし、長短辺部分（Ｉａ）（ｌｂ）の
圧着荷重を調整できるようにしてもよい。

（発明の効果）以上、説明したごとく本発明によれば、半溶融状の条素
材を螺旋状に巻回して管状に成形する成形軸を備え、こ
の成形軸に可接性をもつ無端状の成形用芯型を螺旋状に
巻回して、条素材に断面コ字状等の補強条を成形すべく
構成すると共に、この芯型の径方向外方に、該芯型を抜
き取るべく補強条を切断するカッターを配設した構成と
したから、成形軸に巻き取られた条素材は前記芯型によ
り補強条が形崩れなく確実に保形乃至成形されるのであ
り、またこの芯型を任意の形状に設定することにより、
所望の補強条形状、なかでも逆台形状断面や閉鎖断面を
仔するもの等従来成形が困難であったものも成形できる
。また前記芯型を成形軸に巻回することで、補強条の保
形乃至成形を行うものであるから、複数の成形軸を用い
その径方向位置を可変として、口径やピッチの相違する
合成樹脂管の成形が可能な成形装置に適用することがで
きる。さらに、芯型は補強条を切断して合成樹脂管の外
方に抜き取るものであるから、管壁と補強条とを同時成
形するような場合にも、平坦な内壁面に形成することが
でき、或は先行して成形される管壁の外周にコ字状部分
のみを有する別の条素材を巻き付けて、管壁外周に螺旋
状の補強条を形成できると共に、内壁部を平坦な合成樹
脂管に成形することができる。このとき管壁の成形と同
時に、その条素材とコ字状部分の条素材とを半溶融状態
で接合できるから、例えば軟質合成樹脂製の管壁成形用
条素材と、硬質合成樹脂製の補強条成形用条素材とをバ
インダーを介することなく強固に溶着することができる
等、広範囲な用途に適用することが可能である。

また上記したごとく螺旋方向に隣接する補強条間に無端
杖若しくはリング状の押え型を巻掛ける構成とすること
により、この補強条の成形軸上での成形を極めて確実に
行うことができ、成形時における補強条の変形をなくし
得る。特にリング状の押え型をもちいるときは、この押
え型の補強条間への巻掛けが容易に行えると共に、条素
材の圧着力を任意に調整できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図はその平面
図、第２図は同一部を省略した縦断正面図、第３図は同
一部を省略した一部切欠平面図、第４図はその側面図、
第５図は成形工程説明図、第６図は成形軸上で成形され
た条素材縦断面図、第７図及び第８図は異なる形状の条
素材縦断面図、第９図乃至第１２図は帯状素材の異なる
形態を示す断面図、第１３図は成形用芯型の異なる実施
例を示す部分斜視図、第１４図は他の成形工程説明図、
第１５図は第二の実施例を示す一部省略平面図、第１６
図はその側面図、第１７図は同成形工程説明図、第１８
図は第三の実施例を示す一部切欠平面図、第１９図はそ
の一部を省略した縦断正面図、第２０図は同側面図であ
る。（り・・・条素材、（２）・・・帯状素材、（１４）・
・・成形軸、　　　　（２３）・・・成形用芯型、（３
２）・・・押え型、　　　　　　（１８）・・・カッタ
ー、（Ａ）・・・管壁、（Ｂ）・・・補強条、（Ｃ）・
・・切溝、第９図　　　　　　　　　第１０図第１１図　　　　　　　　　第１２図第１３図第１５図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）成形軸上に半溶融状の条素材を螺旋状に巻回して
管状に成形するごとくした合成樹脂管の製造装置であっ
て、前記成形軸上に無端状の成形用芯型を螺旋状に巻付
けて、該成形軸上で成形される合成樹脂管に螺旋状の補
強条を同時成形すべく構成する一方、前記成形軸上で成
形される合成樹脂管の螺旋進み方向前方に、前記補強条
に切溝を形成するためのカッターを配設し、その切溝を
介して補強条内の成形用芯型を抜き取り可能に構成し、
かつ前記カッターより螺旋進み方向前方で補強条に対し
半溶融状の帯状素材を供給添設して前記切溝を閉鎖すべ
く構成したことを特徴とする合成樹脂管の製造装置。
（２）前記成形軸に対し平行状に補助軸を軸架して、該
補助軸上に前記成形用芯型の一部を、成形軸上での螺旋
方向とは逆方向になるよう螺旋状に巻付けたことを特徴
とする特許請求の範囲第１項に記載の合成樹脂管の製造
装置。
（３）螺旋方向に隣接する各補強条間に無端状の押え型
を螺旋状に巻回したことを特徴とする特許請求の範囲第
１項または第２項に記載の合成樹脂管の製造装置。
（４）螺旋方向に隣接する各補強条間に一つ若しくは複
数のリング状押え型を巻掛けたことを特徴とする特許請
求の範囲第１項または第２項に記載の合成樹脂管の製造
装置。
（５）前記リング状押え型の下部に、重錘を備えた滑動
体を掛設して、互いに重合する条素材側縁部の圧着力を
調整すべく構成したことを特徴とする特許請求の範囲第
４項に記載の合成樹脂管の製造装置。