JP2567616B2 - 合成樹脂管の製造装置 - Google Patents
合成樹脂管の製造装置Info
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- JP2567616B2 JP2567616B2 JP19096987A JP19096987A JP2567616B2 JP 2567616 B2 JP2567616 B2 JP 2567616B2 JP 19096987 A JP19096987 A JP 19096987A JP 19096987 A JP19096987 A JP 19096987A JP 2567616 B2 JP2567616 B2 JP 2567616B2
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- molding
- synthetic resin
- core die
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば地中等に埋設して使用されるコルゲ
ート管のごとく管壁外周に螺旋状の補強条を備え、かつ
管壁内面を平滑にした合成樹脂管を製造する装置に関す
るものである。
ート管のごとく管壁外周に螺旋状の補強条を備え、かつ
管壁内面を平滑にした合成樹脂管を製造する装置に関す
るものである。
(従来の技術) 従来、この種の合成樹脂管製造装置としては、例えば
仮想円柱上に数本の成形軸を配置し、該成形軸の一端部
を基台に片持状に軸架すると共に、適宜の駆動手段に連
動連結し、かつこの成形軸を上記仮想円柱の軸芯に対し
やゝ傾斜させた構成を有しており、管成形時には、成形
後に螺旋状の補強条となる断面コ字状部分と、成形後に
管内壁となる一対の板状部分とをもつ条素材を成形用ダ
イから押出して、該条素材を各成形軸上間に亙るよう螺
旋状に巻付けると共に、この巻付け時、条素材の一側縁
部と隣合う他側縁部とを順次重合溶着し、斯かる状態で
各成形軸を一斉駆動させるのであって、これにより管壁
外周に螺旋状の補強条を備えた合成樹脂管が順次成形さ
れ、成形軸の遊端部側から送り出されるようにしてい
る。
仮想円柱上に数本の成形軸を配置し、該成形軸の一端部
を基台に片持状に軸架すると共に、適宜の駆動手段に連
動連結し、かつこの成形軸を上記仮想円柱の軸芯に対し
やゝ傾斜させた構成を有しており、管成形時には、成形
後に螺旋状の補強条となる断面コ字状部分と、成形後に
管内壁となる一対の板状部分とをもつ条素材を成形用ダ
イから押出して、該条素材を各成形軸上間に亙るよう螺
旋状に巻付けると共に、この巻付け時、条素材の一側縁
部と隣合う他側縁部とを順次重合溶着し、斯かる状態で
各成形軸を一斉駆動させるのであって、これにより管壁
外周に螺旋状の補強条を備えた合成樹脂管が順次成形さ
れ、成形軸の遊端部側から送り出されるようにしてい
る。
一方、可撓性をもつ成形用芯型を用いて螺旋状の補強
条を成形しながら合成樹脂管を製造すべくなした製造装
置も特開昭51−37969号公報により開示されている。
条を成形しながら合成樹脂管を製造すべくなした製造装
置も特開昭51−37969号公報により開示されている。
上記公報に記載のものは、芯型の内面側に熱可塑性合
成樹脂シートを重ねた状態で成形軸に螺旋状に巻回する
と共に、前記芯型上に半溶融状の合成樹脂製条素材を巻
回し、前記樹脂シートが冷却固化した後、一体化した芯
型と樹脂シートを除去する方法で、補強条の内側を中空
状とした合成樹脂管が構成されるようにしたものであ
る。
成樹脂シートを重ねた状態で成形軸に螺旋状に巻回する
と共に、前記芯型上に半溶融状の合成樹脂製条素材を巻
回し、前記樹脂シートが冷却固化した後、一体化した芯
型と樹脂シートを除去する方法で、補強条の内側を中空
状とした合成樹脂管が構成されるようにしたものであ
る。
(発明が解決しようとする問題点) しかし乍ら、上記したいずれの場合にあっても次のよ
うな問題点があった。即ち、前者の製造装置によるとき
は、成形後に螺旋状の補強条となる断面コ字部分が成形
用ダイにより予め成形された条素材を用い、該条素材を
半溶融状態でその侭、成形軸に高速で巻回するものであ
るため、前記補強条が巻回中に必然的に形崩れを引き起
こす。殊に内部を中空状とした補強条にあっては、その
形崩れが甚しいものであり、このため高精度で整然とし
た形状の合成樹脂管を製造することが極めて困難であっ
た。また補強条の形状や螺旋ピッチの異なる合成樹脂管
を成形する場合、成形用ダイ及び成形軸を交換しなけれ
ばならず、その段取りのための作業手間と時間を要する
ばかりか、コスト的にも非常な不利を伴うものであっ
た。
うな問題点があった。即ち、前者の製造装置によるとき
は、成形後に螺旋状の補強条となる断面コ字部分が成形
用ダイにより予め成形された条素材を用い、該条素材を
半溶融状態でその侭、成形軸に高速で巻回するものであ
るため、前記補強条が巻回中に必然的に形崩れを引き起
こす。殊に内部を中空状とした補強条にあっては、その
形崩れが甚しいものであり、このため高精度で整然とし
た形状の合成樹脂管を製造することが極めて困難であっ
た。また補強条の形状や螺旋ピッチの異なる合成樹脂管
を成形する場合、成形用ダイ及び成形軸を交換しなけれ
ばならず、その段取りのための作業手間と時間を要する
ばかりか、コスト的にも非常な不利を伴うものであっ
た。
これに対し後者の製造装置によるときは、補強条が成
形用芯型により形崩れなく整然と成形することができ、
またこの芯型の形状を適宜変更することにより、補強条
の形状を任意に設定することが可能であり、口径やピッ
チを変更できる装置にも適用できるものであるが、平坦
な管内壁を成形する時に、内層管を先に成形してから、
この内層管上に外層管を重ねて成形することが不可能で
ある。また強いてこの製造装置を用いて成形するには、
内層管成形用の帯状材を成形完了後の外層管内面に巻回
し乍ら溶着することになるが、このとき外層管は既に冷
却固化しているため、接合後の内層管の冷却時における
収縮により、その接合部が分離する危険性が大きい。
形用芯型により形崩れなく整然と成形することができ、
またこの芯型の形状を適宜変更することにより、補強条
の形状を任意に設定することが可能であり、口径やピッ
チを変更できる装置にも適用できるものであるが、平坦
な管内壁を成形する時に、内層管を先に成形してから、
この内層管上に外層管を重ねて成形することが不可能で
ある。また強いてこの製造装置を用いて成形するには、
内層管成形用の帯状材を成形完了後の外層管内面に巻回
し乍ら溶着することになるが、このとき外層管は既に冷
却固化しているため、接合後の内層管の冷却時における
収縮により、その接合部が分離する危険性が大きい。
そこで本発明出願人は先に、補強条の形状が形崩れな
く整然とし、かつ管壁内面を平坦とした合成樹脂管の製
造が可能であり、また管口径や補強条の螺旋ピッチが可
変で、管製造が連続的にかつ能率よく行える合成樹脂管
の製造装置を開発し、出願した。
く整然とし、かつ管壁内面を平坦とした合成樹脂管の製
造が可能であり、また管口径や補強条の螺旋ピッチが可
変で、管製造が連続的にかつ能率よく行える合成樹脂管
の製造装置を開発し、出願した。
上記製造装置は、成形軸上に無端状の成形用芯型を螺
旋状に巻付けて、外成形軸上で成形される合成樹脂管に
螺旋状の補強条を同時成形すべく構成し、かつ前記補強
条の頂部に切溝を形成して、該切溝を介して補強条内の
芯型を抜き取るように構成したもので、本装置によれ
ば、成形軸上に巻取られた条素材は無端状の成形用芯型
により螺旋状の補強条として形崩れなく整然と保形乃至
成形されるのであり、また上記芯型を任意の形状に設定
することによって、前記補強条を所望の形状、なかでも
逆台形状断面や閉鎖断面を有するもの等従来成形が困難
であったものも成形でき、しかも前記芯型を成形軸に巻
付けることで、補強条を成形するものであるから、管口
径や補強条の螺旋ピッチが変更可能な成形装置に適用す
ることができる。
旋状に巻付けて、外成形軸上で成形される合成樹脂管に
螺旋状の補強条を同時成形すべく構成し、かつ前記補強
条の頂部に切溝を形成して、該切溝を介して補強条内の
芯型を抜き取るように構成したもので、本装置によれ
ば、成形軸上に巻取られた条素材は無端状の成形用芯型
により螺旋状の補強条として形崩れなく整然と保形乃至
成形されるのであり、また上記芯型を任意の形状に設定
することによって、前記補強条を所望の形状、なかでも
逆台形状断面や閉鎖断面を有するもの等従来成形が困難
であったものも成形でき、しかも前記芯型を成形軸に巻
付けることで、補強条を成形するものであるから、管口
径や補強条の螺旋ピッチが変更可能な成形装置に適用す
ることができる。
また前記芯型は、補強条に形成した切溝を介して管外
に抜き取るもので、管壁を補強条と同時成形するように
した条素材を用いて平坦な内面を形成することができ、
或は先行して成形される管壁の外周に、補強条となる断
面コ字条等の条素材を巻付けて、管壁外周に螺旋条の補
強条をもち、管壁内面を平坦とした合成樹脂管を成形す
ることができるのである。
に抜き取るもので、管壁を補強条と同時成形するように
した条素材を用いて平坦な内面を形成することができ、
或は先行して成形される管壁の外周に、補強条となる断
面コ字条等の条素材を巻付けて、管壁外周に螺旋条の補
強条をもち、管壁内面を平坦とした合成樹脂管を成形す
ることができるのである。
(発明が解決しようとする問題点) 処で、上記したごとく成形軸上に無端状の成形用芯型
を螺旋状に巻付けるとき、この芯型に捻れが生じるもの
で、その捻れを取るための一手段として、前記芯型を所
要長さの一本の帯状材から形成して、これを前記成形軸
に巻付けた後、その両端を繋いで無端状とすることが考
えられるが、このように一本の帯状材両端を繋いで、無
端状の芯型とした場合、その使用時に繋ぎ部分が切断す
るごとき恐れがあって、好ましいものではない。
を螺旋状に巻付けるとき、この芯型に捻れが生じるもの
で、その捻れを取るための一手段として、前記芯型を所
要長さの一本の帯状材から形成して、これを前記成形軸
に巻付けた後、その両端を繋いで無端状とすることが考
えられるが、このように一本の帯状材両端を繋いで、無
端状の芯型とした場合、その使用時に繋ぎ部分が切断す
るごとき恐れがあって、好ましいものではない。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上記のごとき問題点を解決すべく発明した
もので、成形軸上に予め無端状の成形用芯型を螺旋状に
巻付けて、該成形軸上で成形される合成樹脂管に螺旋状
の補強条を同時成形すべく構成すると共に、該補強条に
形成した切溝を介して補強条内の前記芯型を抜き取るよ
うに構成する一方、前記成形軸と同方向に延びる補助軸
をフリー回転可能に軸架して、該補助軸上に前記芯型の
一部を、成形軸上での螺旋方向とは逆方向になるよう螺
旋状に巻付けた状態で、成形軸への巻付け開始点に戻す
ごとく構成したことに特徴を有するものである。
もので、成形軸上に予め無端状の成形用芯型を螺旋状に
巻付けて、該成形軸上で成形される合成樹脂管に螺旋状
の補強条を同時成形すべく構成すると共に、該補強条に
形成した切溝を介して補強条内の前記芯型を抜き取るよ
うに構成する一方、前記成形軸と同方向に延びる補助軸
をフリー回転可能に軸架して、該補助軸上に前記芯型の
一部を、成形軸上での螺旋方向とは逆方向になるよう螺
旋状に巻付けた状態で、成形軸への巻付け開始点に戻す
ごとく構成したことに特徴を有するものである。
(作用) 上記した構成によれば、成形軸上に巻取られた条素材
は無端状の成形用芯型により螺旋状の補強条として整然
と保形乃至成形されるもので、この芯型を任意の形状に
設定することにより、補強条を所望の形状、なかでも逆
台形状断面や閉鎖断面を有するもの等従来成形が困難で
あったものも成形できる。また上記したように成形用芯
型を成形軸に巻付けることにより補強条を成形するもの
であるから、管口径や補強条の螺旋ピッチを変更可能と
した成形装置に適用することができ、また前記芯型は補
強条に形成した切溝を介して管外に抜き取るもので、管
壁を補強条と同時成形するようにした条素材を用いて平
坦な内面に形成することができ、或は先行して成形され
る管壁の外周に、補強条となる断面コ字状等の条素材を
巻付けて、管壁外周に螺旋状の補強条をもち、管壁内面
を平坦とした合成樹脂管を成形することができる。
は無端状の成形用芯型により螺旋状の補強条として整然
と保形乃至成形されるもので、この芯型を任意の形状に
設定することにより、補強条を所望の形状、なかでも逆
台形状断面や閉鎖断面を有するもの等従来成形が困難で
あったものも成形できる。また上記したように成形用芯
型を成形軸に巻付けることにより補強条を成形するもの
であるから、管口径や補強条の螺旋ピッチを変更可能と
した成形装置に適用することができ、また前記芯型は補
強条に形成した切溝を介して管外に抜き取るもので、管
壁を補強条と同時成形するようにした条素材を用いて平
坦な内面に形成することができ、或は先行して成形され
る管壁の外周に、補強条となる断面コ字状等の条素材を
巻付けて、管壁外周に螺旋状の補強条をもち、管壁内面
を平坦とした合成樹脂管を成形することができる。
さらに、上記成形用芯型として無端状のものを用いる
のであって、該芯型を成形軸に巻付けた後繋ぐものでは
ないから、前記芯型が使用時に切断するようなことがな
く、それでいて前記芯型は成形軸上での巻付け螺旋方向
とは逆向きになるよう補助軸に巻付けた状態で、成形軸
への巻付け開始点に戻すごとくしているので、成形軸へ
の巻付けに伴って芯型が捻れるようなこともない。
のであって、該芯型を成形軸に巻付けた後繋ぐものでは
ないから、前記芯型が使用時に切断するようなことがな
く、それでいて前記芯型は成形軸上での巻付け螺旋方向
とは逆向きになるよう補助軸に巻付けた状態で、成形軸
への巻付け開始点に戻すごとくしているので、成形軸へ
の巻付けに伴って芯型が捻れるようなこともない。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。
する。
第1図乃至第4図に示したこの実施例装置は、管口径
及び補強条の螺旋ピッチが変更可能とされた管製造装置
に適用したものを示しており、図において(11)は本体
ボックスであって、該本体ボックス(11)内からその面
板(12)を介して支軸(13)が突出状に支持されると共
に、この支軸(13)を中心とする仮想円柱面に沿うごと
く数本の成形軸(14)が配置されている。
及び補強条の螺旋ピッチが変更可能とされた管製造装置
に適用したものを示しており、図において(11)は本体
ボックスであって、該本体ボックス(11)内からその面
板(12)を介して支軸(13)が突出状に支持されると共
に、この支軸(13)を中心とする仮想円柱面に沿うごと
く数本の成形軸(14)が配置されている。
上記各成形軸(14)は、それぞれ自在継手(17)を介
して互いに連結される短軸(15)と長軸(16)とにより
構成されるもので、この自在継手(17)をして長軸(1
6)を短軸(15)に対し屈曲することにより、この長軸
(16)が支軸(13)に対し傾斜すべく構成され、また前
記各短軸(15)は、本体ボックス(11)内において、伸
縮並びに屈曲可能な連結軸(19)等を介して駆動手段
(18)に連動連結され、この駆動手段(18)により各成
形軸(14)が同一方向に一斉駆動するようにしている。
さらに前記支軸(13)には、その軸上で移動可能なコマ
部材(20)(21)(22)が挿嵌されるもので、この各コ
マ部材(20)(21)(22)に短軸(15)、長軸(16)を
連接杆(23)(24)(25)を介して揺動可能に枢着する
ことにより、各成形軸(14)を支軸(13)上に拡径並び
に縮径可能に支持すべくしている。なお上記各コマ部材
(20)(21)(22)は、支軸(13)に沿うごとく配設し
た作動軸(26)の回動操作によって軸方向に移動すべく
構成され、また遊端側のコマ部材(22)は支軸(13)上
に軸方向のみ移動可能に挿嵌した受部材(27)にスプラ
イン嵌合するもので、受部材(27)上でコマ部材(22)
の周方向位置を変えることにより、各成形軸(14)の支
軸(13)に対する傾斜角を変更すべくしている。
して互いに連結される短軸(15)と長軸(16)とにより
構成されるもので、この自在継手(17)をして長軸(1
6)を短軸(15)に対し屈曲することにより、この長軸
(16)が支軸(13)に対し傾斜すべく構成され、また前
記各短軸(15)は、本体ボックス(11)内において、伸
縮並びに屈曲可能な連結軸(19)等を介して駆動手段
(18)に連動連結され、この駆動手段(18)により各成
形軸(14)が同一方向に一斉駆動するようにしている。
さらに前記支軸(13)には、その軸上で移動可能なコマ
部材(20)(21)(22)が挿嵌されるもので、この各コ
マ部材(20)(21)(22)に短軸(15)、長軸(16)を
連接杆(23)(24)(25)を介して揺動可能に枢着する
ことにより、各成形軸(14)を支軸(13)上に拡径並び
に縮径可能に支持すべくしている。なお上記各コマ部材
(20)(21)(22)は、支軸(13)に沿うごとく配設し
た作動軸(26)の回動操作によって軸方向に移動すべく
構成され、また遊端側のコマ部材(22)は支軸(13)上
に軸方向のみ移動可能に挿嵌した受部材(27)にスプラ
イン嵌合するもので、受部材(27)上でコマ部材(22)
の周方向位置を変えることにより、各成形軸(14)の支
軸(13)に対する傾斜角を変更すべくしている。
上記した実施例では、成形される合成樹脂管の管径と
補強条の螺旋ピッチとを可変とするために複数本の成形
軸(14)を用い、上記のごとく構成したものであるが、
このように管径及び螺旋ピッチを可変としない場合に
は、一般的な成形軸を使用すればよい。ここで云う一般
的な成形軸とは従来公知のもので、例えば一本の成形用
主軸を用い、その外周に筒状保持器により多数のコロ軸
を傾斜状に配設支持させて構成した成形軸などいかなる
構造のものであってもよい。
補強条の螺旋ピッチとを可変とするために複数本の成形
軸(14)を用い、上記のごとく構成したものであるが、
このように管径及び螺旋ピッチを可変としない場合に
は、一般的な成形軸を使用すればよい。ここで云う一般
的な成形軸とは従来公知のもので、例えば一本の成形用
主軸を用い、その外周に筒状保持器により多数のコロ軸
を傾斜状に配設支持させて構成した成形軸などいかなる
構造のものであってもよい。
一方、上記支軸(13)に対して平行状に別の支軸(2
8)が配設されている。この支軸(28)は、受け台(3
0)と上板(31)との間にガイド杆(32)(33)を介し
てスライド可能に支承した軸受体(34)によって軸支さ
れるもので、前記上板(31)側に設けたハンドル杆(3
5)の回転をギヤボックス(36)内のギヤなどを介して
ガイド杆(32)に伝達し、これにより前記軸受体(34)
をスライドさせて、前記支軸(28)を支軸(13)に対し
離接自在としており、この支軸(28)上に二枚の円板
(37)(38)を支持して、該円板(37)(38)間に複数
本の補助軸(29)が自動継手(39)(40)を介してフリ
ー回転可能に支持され、かつこの各補助軸(29)にそれ
ぞれ複数個の転動カラー(41)が回転自在に挿嵌されて
いる。この各補助軸(29)は支軸(28)に対し傾斜する
もので、その傾斜角は上記した各成形軸(14)の傾斜角
と略同一で、逆向きとしてしている。このとき前記支軸
(28)上の円板(38)を相対回転及び固定可能に構成し
て、その回転調整をして各補助軸(29)の支軸(28)に
対する傾斜角を変更調整できるようにしてもよい。
8)が配設されている。この支軸(28)は、受け台(3
0)と上板(31)との間にガイド杆(32)(33)を介し
てスライド可能に支承した軸受体(34)によって軸支さ
れるもので、前記上板(31)側に設けたハンドル杆(3
5)の回転をギヤボックス(36)内のギヤなどを介して
ガイド杆(32)に伝達し、これにより前記軸受体(34)
をスライドさせて、前記支軸(28)を支軸(13)に対し
離接自在としており、この支軸(28)上に二枚の円板
(37)(38)を支持して、該円板(37)(38)間に複数
本の補助軸(29)が自動継手(39)(40)を介してフリ
ー回転可能に支持され、かつこの各補助軸(29)にそれ
ぞれ複数個の転動カラー(41)が回転自在に挿嵌されて
いる。この各補助軸(29)は支軸(28)に対し傾斜する
もので、その傾斜角は上記した各成形軸(14)の傾斜角
と略同一で、逆向きとしてしている。このとき前記支軸
(28)上の円板(38)を相対回転及び固定可能に構成し
て、その回転調整をして各補助軸(29)の支軸(28)に
対する傾斜角を変更調整できるようにしてもよい。
しかして、上記各成形軸(14)上間に亙るように合成
樹脂製条素材(1)が巻回されるもので、この条素材
(1)としては、例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピ
レン樹脂のごときポリオレフィン系の合成樹脂や塩化ビ
ニール樹脂などが用いられるもので、押出成形手段(4
2)の成形用ダイ(43)から所要の形状、例えば平板状
に押出成形すると共に、半溶融とした状態で各成形軸
(14)上間に亙るよう螺旋状に巻回される。これにより
前記条素材(1)は各成形軸(14)上において、後記す
るように成形用芯型(44)を用いて第5.6図に示すごと
き断面コ字状部分(1a)と、該コ字状部分(1a)の一側
方下端部から延びる板状の長辺部分(1b)と、他側方下
端部から延びる板状の短辺部分(1c)とが一連に成形さ
れる。なおこの条素材(1)としては、通常全体を硬質
合成樹脂により形成するものがあるが、前記コ次状部分
(1a)を硬質合成樹脂とし、長短辺部分(1b)(1c)と
を軟質合成樹脂としてもよく、また全体を軟質合成樹脂
により形成してもよい。
樹脂製条素材(1)が巻回されるもので、この条素材
(1)としては、例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピ
レン樹脂のごときポリオレフィン系の合成樹脂や塩化ビ
ニール樹脂などが用いられるもので、押出成形手段(4
2)の成形用ダイ(43)から所要の形状、例えば平板状
に押出成形すると共に、半溶融とした状態で各成形軸
(14)上間に亙るよう螺旋状に巻回される。これにより
前記条素材(1)は各成形軸(14)上において、後記す
るように成形用芯型(44)を用いて第5.6図に示すごと
き断面コ字状部分(1a)と、該コ字状部分(1a)の一側
方下端部から延びる板状の長辺部分(1b)と、他側方下
端部から延びる板状の短辺部分(1c)とが一連に成形さ
れる。なおこの条素材(1)としては、通常全体を硬質
合成樹脂により形成するものがあるが、前記コ次状部分
(1a)を硬質合成樹脂とし、長短辺部分(1b)(1c)と
を軟質合成樹脂としてもよく、また全体を軟質合成樹脂
により形成してもよい。
また、上記した各成形軸(14)上間に亙るよう可撓性
をもつ無端状の成形用芯型(44)が予め螺旋状に巻付け
られている。
をもつ無端状の成形用芯型(44)が予め螺旋状に巻付け
られている。
この成形用芯型(44)は、例えば条素材(1)から成
形されるコ字状部分(1a)と略同じ断面形状とした無端
状の可撓性ベルト材を用いて形成するもので、この芯型
(44)を各成形軸(14)上間に亙るよう予め螺旋状に巻
付けると共に、その巻付け終端から巻付け始端に至る途
中部分を弛み状とし、この弛み部分を各補助軸(29)上
間に亙るよう螺旋状に巻付けるのである。このとき前記
補助軸(29)上での巻付け方向を成形軸(14)上での巻
付け方向とは逆向きになるようにしており、これにより
前記芯型(44)が無端状であって、成形軸(14)上に螺
旋状に巻付けられるも、該芯型(44)が捻れるようなこ
とがないのである。なお前記芯型(44)の上部にV字状
等の条溝(45)を形成して、後記するカッター(48)の
進入を許容すべくしてもよい。
形されるコ字状部分(1a)と略同じ断面形状とした無端
状の可撓性ベルト材を用いて形成するもので、この芯型
(44)を各成形軸(14)上間に亙るよう予め螺旋状に巻
付けると共に、その巻付け終端から巻付け始端に至る途
中部分を弛み状とし、この弛み部分を各補助軸(29)上
間に亙るよう螺旋状に巻付けるのである。このとき前記
補助軸(29)上での巻付け方向を成形軸(14)上での巻
付け方向とは逆向きになるようにしており、これにより
前記芯型(44)が無端状であって、成形軸(14)上に螺
旋状に巻付けられるも、該芯型(44)が捻れるようなこ
とがないのである。なお前記芯型(44)の上部にV字状
等の条溝(45)を形成して、後記するカッター(48)の
進入を許容すべくしてもよい。
また、上記成形用芯型(44)と同様各成形軸(14)上
間に亙り、かつ螺旋状に巻回された該芯型(44)の間に
位置するよう無端状の押え型(46)が螺旋状に巻付けら
れている。この押え型(46)は各成形軸(14)上間に亙
るよう巻付けた前記条素材(1)を螺旋状の芯型(44)
間に押え込むためのもので、前記芯型(44)と同様可撓
性を備え、かつ巻付け終端を巻付け始端にまで延長し
て、その両端を繋ぎ無端状としたものであるが、この押
え型(46)は前記芯型(44)上で条素材(1)が成形さ
れて後、その上から巻付けるものである。図中(47)は
押え型(46)の進入を案内するガイドローラーである。
間に亙り、かつ螺旋状に巻回された該芯型(44)の間に
位置するよう無端状の押え型(46)が螺旋状に巻付けら
れている。この押え型(46)は各成形軸(14)上間に亙
るよう巻付けた前記条素材(1)を螺旋状の芯型(44)
間に押え込むためのもので、前記芯型(44)と同様可撓
性を備え、かつ巻付け終端を巻付け始端にまで延長し
て、その両端を繋ぎ無端状としたものであるが、この押
え型(46)は前記芯型(44)上で条素材(1)が成形さ
れて後、その上から巻付けるものである。図中(47)は
押え型(46)の進入を案内するガイドローラーである。
斯くて、上記したごとく各成形軸(14)上で成形用芯
型(44)と押え型(46)とを用い、条素材(1)を螺旋
状に巻回して、管壁(A)の内面を平坦とし、管壁
(A)外周に螺旋状の補強条(B)を備えた合成樹脂管
を成形し、次いで前記補強条(B)の頂部に切溝(C)
を連続的に形成した後、この切溝(C)を閉鎖すべく構
成するのであって、前記合成樹脂管の成形進み方向前方
にカッター(48)を配設して、該カッター(48)により
補強条(B)の頂部に順次切溝(C)を形成し、かつこ
のカッター(48)より成形進み方向前方側に押出成形手
段(49)の成形用ダイ(50)を配設し、前記補強条
(B)の頂部に半溶融状の帯状素材(2)を供給添設
し、前記切溝(C)を閉鎖するのである。なお前記補強
条(B)に形成する切溝(C)は、その頂部以外の箇
処、例えば側面や底面などであってもよい。また前記帯
状素材(2)としては、通常条素材(1)と同質の硬質
合成樹脂を用いるのであるが、これに代えて条素材
(1)として軟質ポリエチレン樹脂のごとき軟質合成樹
脂を、また帯状素材(2)として硬質ポリエチレン樹脂
のごとき硬質合成樹脂を用い、全体としての可撓性を損
なうことなく耐摩耗性を高め得るようにしてもよい。
型(44)と押え型(46)とを用い、条素材(1)を螺旋
状に巻回して、管壁(A)の内面を平坦とし、管壁
(A)外周に螺旋状の補強条(B)を備えた合成樹脂管
を成形し、次いで前記補強条(B)の頂部に切溝(C)
を連続的に形成した後、この切溝(C)を閉鎖すべく構
成するのであって、前記合成樹脂管の成形進み方向前方
にカッター(48)を配設して、該カッター(48)により
補強条(B)の頂部に順次切溝(C)を形成し、かつこ
のカッター(48)より成形進み方向前方側に押出成形手
段(49)の成形用ダイ(50)を配設し、前記補強条
(B)の頂部に半溶融状の帯状素材(2)を供給添設
し、前記切溝(C)を閉鎖するのである。なお前記補強
条(B)に形成する切溝(C)は、その頂部以外の箇
処、例えば側面や底面などであってもよい。また前記帯
状素材(2)としては、通常条素材(1)と同質の硬質
合成樹脂を用いるのであるが、これに代えて条素材
(1)として軟質ポリエチレン樹脂のごとき軟質合成樹
脂を、また帯状素材(2)として硬質ポリエチレン樹脂
のごとき硬質合成樹脂を用い、全体としての可撓性を損
なうことなく耐摩耗性を高め得るようにしてもよい。
次に、上記した本発明製造装置の作動について説明す
る。
る。
先ず、無端状とした成形用芯型(44)を各成形軸(1
4)上間に亙るよう螺旋状に巻付けると共に、該芯型(4
4)の巻付け終端から開始端に至る途中部分を下方に弛
ませて、その弛み部分を各補助軸(29)上間に亙るよう
螺旋状に巻付けるのである。このとき各補助軸(29)上
での芯型(44)の巻付け方向が各成形軸(14)上での巻
付け方向とは逆向きになるのであって、これにより前記
芯型(44)の各成形軸(14)上への巻付けに伴う芯型
(44)の捻れが防止される。そして前記成形軸(14)の
拡径及び縮径時には、前記補助軸(29)を成形軸(14)
に対し近接離間させて、前記芯型(44)が常に緊張状態
になるよう調整する。
4)上間に亙るよう螺旋状に巻付けると共に、該芯型(4
4)の巻付け終端から開始端に至る途中部分を下方に弛
ませて、その弛み部分を各補助軸(29)上間に亙るよう
螺旋状に巻付けるのである。このとき各補助軸(29)上
での芯型(44)の巻付け方向が各成形軸(14)上での巻
付け方向とは逆向きになるのであって、これにより前記
芯型(44)の各成形軸(14)上への巻付けに伴う芯型
(44)の捻れが防止される。そして前記成形軸(14)の
拡径及び縮径時には、前記補助軸(29)を成形軸(14)
に対し近接離間させて、前記芯型(44)が常に緊張状態
になるよう調整する。
また、前記芯型(44)の各補助軸(29)上への巻付け
は、この各補助軸(29)にそれぞれ回転自在に挿嵌した
転動カラー(41)を介して行われるもので、後記するご
とく成形用芯型(44)が各成形軸(14)の回動に伴って
回転しつつ送られると共に、各補助軸(29)を介して巻
付け開始端に戻される。このとき前記芯型(44)の各補
助軸(29)に対する巻締め作用が防止される。
は、この各補助軸(29)にそれぞれ回転自在に挿嵌した
転動カラー(41)を介して行われるもので、後記するご
とく成形用芯型(44)が各成形軸(14)の回動に伴って
回転しつつ送られると共に、各補助軸(29)を介して巻
付け開始端に戻される。このとき前記芯型(44)の各補
助軸(29)に対する巻締め作用が防止される。
詳しくは、上記各補助軸(29)が各成形軸(14)の回
動に同調して駆動回転すべく構成した場合、前記芯型
(44)の巻付け開始点への戻しをスムースに行わせ得る
が、このように各補助軸(29)を各成形軸(14)の回動
に同調させることは非常に困難であり、殊に本実施例の
ごとく各補助軸(29)側の仮想円に対し各成形軸(14)
側の仮想円が大径とされ、或は成形軸(14)の仮想円直
径を可変とする場合、その同調駆動はより一層困難とな
るもので実用的ではなく、本発明では上記各補助軸(2
9)をフリー回転すべく構成したのであるが、このよう
に各補助軸(29をフリー回転可能にすれば、成形用芯型
(44)の補助軸(29)から成形軸(14)への引き取り時
に、該芯型(44)が補助軸(29)に巻締められ、この補
助軸(29)が回転不能となる。その現象の解析は充分で
はないが、恐らくは前記補助軸(29)の重量が比較的大
きく、かつその回転に摩擦抵抗があることから、芯型
(44)の成形軸(14)側への引き取りに伴って該芯型
(44)が伸長したり、各補助軸(29)上でスリップした
りすることに起因するものと推察される。即ち前記芯型
(44)の各成形軸(14)への引き取り側(補助軸への巻
付け終端側)で、この芯型(44)が伸長したり、スリッ
プしたりすれば、それだけ各補助軸(29)上の芯型(4
4)は、その巻付け始端側での螺旋進み量に対し、巻付
け終端側での螺旋進み量が少なくなるもので、このよう
に芯型(44)の各補助軸(29)への巻付け終端側での螺
旋進み量が少なく、始端側での螺旋進み量が多くなる
と、各補助軸(29)上での芯型(44)の周速が、巻付け
始端側に対し周端側が速くなり、その周速差が上記芯型
(44)の各補助軸(29)への巻締め力として働き、しか
もこの各補助軸(29)の回転が進むに伴って前記周速差
が順次積算され、遂には補助軸(29)が回転不能とな
る。このとき上記したごとく各補助軸(29)上に複数個
の転動カラー(41)を回転自在に挿嵌し、該カラー(4
1))を介して芯型(44)を順次成形軸(14)側に引き
取るよう構成することによって、該芯型(44)の伸長や
スリップに対応して補助軸(29)上の全ての転動ローラ
(41)が回転し、この芯型(44)の補助軸(29)への巻
締めを防止するのである。
動に同調して駆動回転すべく構成した場合、前記芯型
(44)の巻付け開始点への戻しをスムースに行わせ得る
が、このように各補助軸(29)を各成形軸(14)の回動
に同調させることは非常に困難であり、殊に本実施例の
ごとく各補助軸(29)側の仮想円に対し各成形軸(14)
側の仮想円が大径とされ、或は成形軸(14)の仮想円直
径を可変とする場合、その同調駆動はより一層困難とな
るもので実用的ではなく、本発明では上記各補助軸(2
9)をフリー回転すべく構成したのであるが、このよう
に各補助軸(29をフリー回転可能にすれば、成形用芯型
(44)の補助軸(29)から成形軸(14)への引き取り時
に、該芯型(44)が補助軸(29)に巻締められ、この補
助軸(29)が回転不能となる。その現象の解析は充分で
はないが、恐らくは前記補助軸(29)の重量が比較的大
きく、かつその回転に摩擦抵抗があることから、芯型
(44)の成形軸(14)側への引き取りに伴って該芯型
(44)が伸長したり、各補助軸(29)上でスリップした
りすることに起因するものと推察される。即ち前記芯型
(44)の各成形軸(14)への引き取り側(補助軸への巻
付け終端側)で、この芯型(44)が伸長したり、スリッ
プしたりすれば、それだけ各補助軸(29)上の芯型(4
4)は、その巻付け始端側での螺旋進み量に対し、巻付
け終端側での螺旋進み量が少なくなるもので、このよう
に芯型(44)の各補助軸(29)への巻付け終端側での螺
旋進み量が少なく、始端側での螺旋進み量が多くなる
と、各補助軸(29)上での芯型(44)の周速が、巻付け
始端側に対し周端側が速くなり、その周速差が上記芯型
(44)の各補助軸(29)への巻締め力として働き、しか
もこの各補助軸(29)の回転が進むに伴って前記周速差
が順次積算され、遂には補助軸(29)が回転不能とな
る。このとき上記したごとく各補助軸(29)上に複数個
の転動カラー(41)を回転自在に挿嵌し、該カラー(4
1))を介して芯型(44)を順次成形軸(14)側に引き
取るよう構成することによって、該芯型(44)の伸長や
スリップに対応して補助軸(29)上の全ての転動ローラ
(41)が回転し、この芯型(44)の補助軸(29)への巻
締めを防止するのである。
しかして、上記のように成形用芯型(44)を予め螺旋
状に巻付けた各成形軸(14)上間に亙るよう条素材
(1)が巻付けられるもので、このとき条素材(1)は
芯型(44)をしてコ字状部分(1a)と長短辺部分(1b)
(1c)とを形作るように成形が行われるのであり、また
上記各成形軸(14)がやゝ傾斜していることから、前記
条素材(1)は螺旋状に巻付けられると共に、先行する
条素材(1)の長辺部分(1b)上に、後続する条素材
(1)のコ字状部分(1a)及び短辺部分(1c)が重なっ
て一体に溶着され、管壁(A)の内面が平坦で、その外
周に螺旋状の補強条(B)を備えた合成樹脂管が順次成
形されるのである。殊に、前記コ字状部分(1a)によっ
て螺旋状の補強条(B)が形成され、また互いに重合す
る長短辺部分(1b)(1c)によって内面が平坦な管壁
(A)が形成されるものである。
状に巻付けた各成形軸(14)上間に亙るよう条素材
(1)が巻付けられるもので、このとき条素材(1)は
芯型(44)をしてコ字状部分(1a)と長短辺部分(1b)
(1c)とを形作るように成形が行われるのであり、また
上記各成形軸(14)がやゝ傾斜していることから、前記
条素材(1)は螺旋状に巻付けられると共に、先行する
条素材(1)の長辺部分(1b)上に、後続する条素材
(1)のコ字状部分(1a)及び短辺部分(1c)が重なっ
て一体に溶着され、管壁(A)の内面が平坦で、その外
周に螺旋状の補強条(B)を備えた合成樹脂管が順次成
形されるのである。殊に、前記コ字状部分(1a)によっ
て螺旋状の補強条(B)が形成され、また互いに重合す
る長短辺部分(1b)(1c)によって内面が平坦な管壁
(A)が形成されるものである。
一方、上記のごとく連続的に成形される合成樹脂管の
補強条(B)間外周には、押え型(46)が供給されるも
ので、これにより補強条(B)の形崩れを防止すると共
に、互いに重合する長短辺部分(1b)(1c)を圧着して
その重合状態を高め、その溶着をより一層確実に行わせ
るものである。
補強条(B)間外周には、押え型(46)が供給されるも
ので、これにより補強条(B)の形崩れを防止すると共
に、互いに重合する長短辺部分(1b)(1c)を圧着して
その重合状態を高め、その溶着をより一層確実に行わせ
るものである。
次いで、前記各成形軸(14)上で連続成形される合成
樹脂管の補強条(B)頂部にカッター(48)を突刺し
て、該補強条(B)の頂部に切溝(C)を順次形成す
る。このとき前記カッター(48)は芯型(44)のV字状
条溝(45)まで刃先が突入するもので、その切断が完全
に行われる。
樹脂管の補強条(B)頂部にカッター(48)を突刺し
て、該補強条(B)の頂部に切溝(C)を順次形成す
る。このとき前記カッター(48)は芯型(44)のV字状
条溝(45)まで刃先が突入するもので、その切断が完全
に行われる。
この後前記芯型(44)が切溝(C)を介して補強条
(B)内から抜き取られて、巻回始端部に戻されるので
ある。なお前記補強条(B)は、芯型(44)を抜き取る
ときに形崩れしない程度にまで冷却しておくものとす
る。
(B)内から抜き取られて、巻回始端部に戻されるので
ある。なお前記補強条(B)は、芯型(44)を抜き取る
ときに形崩れしない程度にまで冷却しておくものとす
る。
この後、押出成形手段(49)のダイ(50)から半溶融
状の帯状素材(2)を補強条(B)の頂部に供給添設
し、補強条(B)頂部の切溝(C)を閉鎖するのであ
る。この帯状素材(2)は条素材(1)と同質の合成樹
脂からなるもので、補強条(B)の頂部幅と同程度の板
状に形成されたものである。また上記切溝(C)は、芯
型(44)の抜き取り時に拡開するもので、抜き取り後に
おいて完全に閉合せず、開いた状態となるが、この切溝
(C)内に半溶融状の前記帯状素材(2)が一部進入し
た後固化し、前記切溝(C)により分断された補強条
(B)の頂部を強固に接合するバインダー的役割を果た
すのである。
状の帯状素材(2)を補強条(B)の頂部に供給添設
し、補強条(B)頂部の切溝(C)を閉鎖するのであ
る。この帯状素材(2)は条素材(1)と同質の合成樹
脂からなるもので、補強条(B)の頂部幅と同程度の板
状に形成されたものである。また上記切溝(C)は、芯
型(44)の抜き取り時に拡開するもので、抜き取り後に
おいて完全に閉合せず、開いた状態となるが、この切溝
(C)内に半溶融状の前記帯状素材(2)が一部進入し
た後固化し、前記切溝(C)により分断された補強条
(B)の頂部を強固に接合するバインダー的役割を果た
すのである。
なお、上記のようにして成形された合成樹脂管は、図
示例では条素材(1)及び帯状素材(2)の各接合境界
を明示しているが、実際には全て同質の材料が熱溶着さ
れて一体化している。
示例では条素材(1)及び帯状素材(2)の各接合境界
を明示しているが、実際には全て同質の材料が熱溶着さ
れて一体化している。
斯しくて、第5図に示すごとく本実施例の装置により
製造された合成樹脂管は、その管壁(A)が互いに重合
して管軸方向に連続する長辺部分(1b)と短辺部分(1
c)とにより形成されるもので、その内面は平坦とさ
れ、柔軟な可撓性及び低い管内流路抵抗を実現したもの
であり、また螺旋状の補強条(B)はコ字状部分(1a)
により形成するもので、高い耐圧潰強度を与え得るもの
である。
製造された合成樹脂管は、その管壁(A)が互いに重合
して管軸方向に連続する長辺部分(1b)と短辺部分(1
c)とにより形成されるもので、その内面は平坦とさ
れ、柔軟な可撓性及び低い管内流路抵抗を実現したもの
であり、また螺旋状の補強条(B)はコ字状部分(1a)
により形成するもので、高い耐圧潰強度を与え得るもの
である。
なお、本発明は既述実施例で述べたごとき構造に特定
されるものではなく、適宜設計変更や改良を加え得るも
のである。
されるものではなく、適宜設計変更や改良を加え得るも
のである。
例えば、上記実施例では条素材(1)を平板状に成形
して、これを半溶融状としたまゝ芯型(44)に巻付けて
成形したものであるが、これに代えてコ字状部分(1a)
と長短辺部分(1b)(1c)とをもつ条素材(1)を、予
め成形用ダイ(43)で成形しておき、このように成形さ
れた条素材(1)を成形軸(14)上に供給すべくしても
よく、また前記条素材(1)として、単一のコ字状部分
(1a)を設けたものの外、コ字状部分(1a)を2個形成
したり、或は3個以上形成して、それぞれを成形時に重
合するようにしてもよい。
して、これを半溶融状としたまゝ芯型(44)に巻付けて
成形したものであるが、これに代えてコ字状部分(1a)
と長短辺部分(1b)(1c)とをもつ条素材(1)を、予
め成形用ダイ(43)で成形しておき、このように成形さ
れた条素材(1)を成形軸(14)上に供給すべくしても
よく、また前記条素材(1)として、単一のコ字状部分
(1a)を設けたものの外、コ字状部分(1a)を2個形成
したり、或は3個以上形成して、それぞれを成形時に重
合するようにしてもよい。
また、既述帯状素材(2)は実施例のごとく補強条
(B)頂部の切溝(C)内に進入すべくしてもよいが、
これは特に進入しなくてもよく、また補強条(B)に形
成する切溝(C)はカッター(48)の刃厚を極薄くし
て、溝幅ができないようにしてもよい。
(B)頂部の切溝(C)内に進入すべくしてもよいが、
これは特に進入しなくてもよく、また補強条(B)に形
成する切溝(C)はカッター(48)の刃厚を極薄くし
て、溝幅ができないようにしてもよい。
また、既述実施例における成形用芯型(44)及び押え
型(46)はベルト材で形成する外、硬質ゴム、合成樹
脂、皮革等によって作成することができ、さらにはアル
ミニウムやアルミニウム合金等の金属によって形成する
こともできる。
型(46)はベルト材で形成する外、硬質ゴム、合成樹
脂、皮革等によって作成することができ、さらにはアル
ミニウムやアルミニウム合金等の金属によって形成する
こともできる。
さらに、既述実施例における各補助軸(29)は、成形
軸(14)と同様拡径可能としてもよく、その場合の構造
は如何なるものであってもよく、例えば成形軸(14)と
同じ拡径構造が採用できる。
軸(14)と同様拡径可能としてもよく、その場合の構造
は如何なるものであってもよく、例えば成形軸(14)と
同じ拡径構造が採用できる。
(発明の効果) 以上、説明したごとく本発明によれば、成形軸上に予
め成形用芯形を螺旋状に巻付けた状態で、該成形軸上に
半溶融状の合成樹脂製条素材を螺旋状に巻付けることに
より、外周に螺旋状の補強条を備え管壁内面を平坦とし
た合成樹脂管を、該補強条の形崩れなく整然とかつ連続
的に成形できるものであって、前記芯型が無端状で成形
軸上に螺旋状に巻付けられるも、その螺旋方向とは逆向
きになるよう芯型を補助軸に巻付けるものであるから、
該芯型に捻れが生じるようなことがなく、換言すれば上
記構成により、成形用芯型を成形条上に巻付けた後繋ぐ
ような構成としなくてもよく、従って前記芯型が使用時
に切断するような恐れがなく、しかも前記補助軸上では
芯型が該補助軸にフリー回転可能に挿嵌した転動ローラ
を介して巻付けられるもので、この芯型が成形軸への引
き取り時に補助軸を巻締めて、該補助軸の回転を固定す
るような恐れをなくし得るに至ったのである。
め成形用芯形を螺旋状に巻付けた状態で、該成形軸上に
半溶融状の合成樹脂製条素材を螺旋状に巻付けることに
より、外周に螺旋状の補強条を備え管壁内面を平坦とし
た合成樹脂管を、該補強条の形崩れなく整然とかつ連続
的に成形できるものであって、前記芯型が無端状で成形
軸上に螺旋状に巻付けられるも、その螺旋方向とは逆向
きになるよう芯型を補助軸に巻付けるものであるから、
該芯型に捻れが生じるようなことがなく、換言すれば上
記構成により、成形用芯型を成形条上に巻付けた後繋ぐ
ような構成としなくてもよく、従って前記芯型が使用時
に切断するような恐れがなく、しかも前記補助軸上では
芯型が該補助軸にフリー回転可能に挿嵌した転動ローラ
を介して巻付けられるもので、この芯型が成形軸への引
き取り時に補助軸を巻締めて、該補助軸の回転を固定す
るような恐れをなくし得るに至ったのである。
【図面の簡単な説明】 図面は本発明の実施例を示すもので、第1図はその平面
図、第2図は同一部を省略した平面図、第3図は同一部
省略側面図、第4図は同要部の展開縦断面図、第5図は
成形工程説明図、第6図は成形軸上で成形される条素材
の縦断面図である。 (1)……条素材、(2)……帯状素材、 (14)……成形軸、(29)……補助軸、 (41)……転動ローラ、(44)……成形用芯型、 (A)……管壁、(B)……補強条、 (C)……切溝、
図、第2図は同一部を省略した平面図、第3図は同一部
省略側面図、第4図は同要部の展開縦断面図、第5図は
成形工程説明図、第6図は成形軸上で成形される条素材
の縦断面図である。 (1)……条素材、(2)……帯状素材、 (14)……成形軸、(29)……補助軸、 (41)……転動ローラ、(44)……成形用芯型、 (A)……管壁、(B)……補強条、 (C)……切溝、
Claims (2)
- 【請求項1】成形軸上に半溶融状の合成樹脂製条素材を
螺旋状に巻回して管状に成形するごとくした合成樹脂管
の製造装置であって、前記成形軸上に予め無端状の成形
用芯型を螺旋状に巻付けて、該成形軸上で成形される合
成樹脂管に螺旋状の補強条を同時成形すべく構成すると
共に、該補強条に形成した切溝を介して補強条内の前記
芯型を抜き取るように構成する一方、前記成形軸と同方
向側に延びる補助軸をフリー回転可能に軸架して、該補
助軸上に前記芯型の一部を、成形軸上での螺旋方向とは
逆方向になるよう螺旋状に巻付けた状態で、成形軸への
巻付け開始点に戻すごとく構成したことを特徴とする合
成樹脂管の製造装置。 - 【請求項2】上記補助軸に複数個の転動カラーを回転自
在に挿嵌したことを特徴とする特許請求の範囲第1項に
記載の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19096987A JP2567616B2 (ja) | 1987-07-29 | 1987-07-29 | 合成樹脂管の製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19096987A JP2567616B2 (ja) | 1987-07-29 | 1987-07-29 | 合成樹脂管の製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6431620A JPS6431620A (en) | 1989-02-01 |
JP2567616B2 true JP2567616B2 (ja) | 1996-12-25 |
Family
ID=16266691
Family Applications (1)
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JP19096987A Expired - Lifetime JP2567616B2 (ja) | 1987-07-29 | 1987-07-29 | 合成樹脂管の製造装置 |
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JP (1) | JP2567616B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20020083839A (ko) * | 2001-04-30 | 2002-11-04 | 이동춘 | 화본과 식물 간작에 의한 멀칭재배작물의 제초제 사용억제 방법 |
-
1987
- 1987-07-29 JP JP19096987A patent/JP2567616B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPS6431620A (en) | 1989-02-01 |
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