JP2607111B2 - 合成樹脂管及びその製造方法 - Google Patents

合成樹脂管及びその製造方法

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  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は耐圧強度が要求される大径の電線保護管その
他の地中埋設管として使用に適した耐圧合成樹脂管とそ
の製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来から、地中埋設管としては耐圧強度が要求される
ことから、ヒューム管や鋳鉄管などが使用されている
が、径の割りには重量が大きくなって取扱い難く、施工
性に難点を有するものである。
このため、合成樹脂材によって外周面に全長に亘って
螺旋突条を一体に形成し、該螺旋突条からなる管壁によ
って耐圧強度を持たせるようにした合成樹脂管が開発さ
れている。
このような合成樹脂管の製造方法としては、例えば、
仮想円柱上に数本の成形用回転軸を配設して、該成形用
回転軸の一端部を基台に片持状に軸架すると共に、各回
転軸を駆動手段に連結し、且つこの成形用回転軸を前記
仮想円柱の軸芯に対してやや周方向に傾斜させた状態に
し、管成形時には、成形後に螺旋状の補強条となる中空
突条部分と管内周壁となる板状部分とを有する半溶融状
態の帯状成形材を成形用ダイから押し出して、該帯条成
形材を各成形軸上間に亘るように螺旋条に巻き付けると
共に、この巻き付け時に成形材の一側縁部と隣り合う他
側縁部とを順次重合溶着させ、成形軸を回転駆動させな
がら外周面に中空突条を螺旋状に設けた合成樹脂管を連
続形成していく方法が採用されている。
一方、可撓性を有する成形用帯状芯型を使用して螺旋
状の補強条を形成しながら合成樹脂管を製造する方法も
特開昭51−37969号公報に開示されている。
この方法は、押し出し機より押し出された熱可塑性合
成樹脂シートを前記成形用帯状芯型の表面に重ねた状態
で、隣接する芯型の縁端同士が接するように成形軸に螺
旋状に巻回して合成樹脂管を成形し、樹脂シートの冷却
後、合成樹脂管の内周面から芯型を剥離して中空突条が
螺旋状に連続した管を製造するものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前者の方法によると、成形用ダイによ
り予め、成形後に螺旋状の補強条となる中空突条部分と
管内周壁となる板状部分とを有する半溶融状態の帯条成
形材を押し出して、成形用回転軸に高速で螺旋条に巻回
するものであるから、中空突条部分が巻回中に型崩れが
生じ、螺旋状中空突条による管壁が不均一となって高精
度で整然とした形状の管体を得ることがきわめて困難で
あった。
一方、後者の方法によれば、成形用帯状芯型によって
所定形状の中空突条を形成することができるが、成形さ
れる螺旋状中空突条の全長に亘って成形用帯状芯型を内
装する必要があるため、長尺の帯状芯型を要するばかり
でなく、この帯状芯型は連続的に製造される合成樹脂管
を所望長さ毎に切断する際に一体的に切断されるため
に、再使用が不可能となって不経済であり、その上、管
の内面から該帯状芯型を除去する作業を要して生産能率
が低下することになる。さらに、帯状芯型を除去した跡
には、螺旋状の凹凸内面が形成されるので、使用に際し
て、該凹凸内面により配線作業が困難となる場合が生じ
ると共に内部に流体を流動させる場合には、流動抵抗が
増大するという問題点がある。
又、いずれの方法においても、製造される合成樹脂管
には、螺旋状中空突条が外部に露呈して凹凸外周壁面と
なっているために、管同士の継手が困難となる等の問題
点があった。
本発明はこのような問題点を解消することを目的とし
た合成樹脂管及びその製造方法を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明の合成樹脂管は、
合成樹脂製の円筒状内管の外周面に頂部中央がスリット
状に切断された合成樹脂製の中空螺旋突条を一体に設け
ていると共にこれらの中空螺旋突条の頂面間に架設する
ように螺旋巻きした合成樹脂帯状材が上記中空螺旋突条
の頂面にその一部で上記スリット状切断部を閉塞するよ
うに融着一体化して円筒状外管を形成していることを特
徴とするものである。
さらに、請求項2に記載した発明は、上記合成樹脂管
の外周面に頂面中央がスリット状に切断された二層目の
合成樹脂製中空螺旋突条を一体に設けると共にこの中空
螺旋突条の頂面間に架設するように螺旋巻きした合成樹
脂帯状材が該頂面に融着一体化して円筒状外管を形成し
てなるものである。
また、このような合成樹脂管の製造方法は、成形用回
転軸上に無端成形ベルトを螺旋状に巻回して巡回運行さ
せると共にこの無端成形ベルト上に半溶融状態の合成樹
脂帯状材を連続的に供給して該合成樹脂帯状材を無端成
形ベルトの表面形状に沿わせることにより突条部を成形
すると共に隣接する突条部の谷部間を重合一体化させな
がら無端成形ベルトの進行に従って合成樹脂管を成形し
て行き、この合成樹脂管の成形途上において、突条部の
適所を適宜なカッターにより長さ方向に切開して突条部
内の無端成形ベルトを該切開部から外部に導出させて元
の巻回位置に巡回させ、さらに、無端成形ベルトの除去
により中空に形成された突条部の頂面に半溶融状態の合
成樹脂帯状材を連続供給して螺旋状に巻付けることによ
り前記切開部を被覆すると共に螺旋状に巻付ける合成樹
脂帯状材の対向側部同士を重合一体化させて合成樹脂管
の外周面を平坦な円筒状管壁面に形成することを特徴と
するものである。
又、上記方法によって形成される合成樹脂管の円筒状
管壁面上に無端成形ベルトを螺旋状に巻回して巡回運行
させ、この無端成形ベルト上に半溶融状態の合成樹脂帯
状材を連続的に供給して上記方法と同様の方法により中
空螺旋突条よりなる管壁を形成し、この管壁の外周面に
半溶融状態の合成樹脂帯状材を連続供給して螺旋状に巻
付けることによって上記請求項により得られる中空螺
旋突条を内側管壁としてこの内側管壁上に外側管壁を一
体成形することを特徴とするものである。
〔作用〕
成形用回転軸を回転させるか或いは無端成形ベルトを
適宜な駆動機構によって積極的に循環移動させると、無
端成形ベルトは成形用回転軸上を一端側から他端側に向
かって螺旋状に進行し、成形用回転軸から外れる巻回終
端部は再び成形用回転軸の一端側に戻って螺旋状に巻回
する。
このように成形用回転軸上を螺旋状に巡回する無端成
形ベルトの巻き込み開始部上に半溶融状態の帯状合成樹
脂材を重なり合うように供給すると、該帯状合成樹脂材
が無端成形ベルトの外形に密接するように変形しながら
無端成形ベルトと共に成形用回転軸に螺旋状に巻回され
ていく。
こうして、帯状合成樹脂材が無端成形ベルトと共に成
形用回転軸上に螺旋状に巻回されると、無端成形ベルト
に密接した部分が連続螺旋突条部を形成していくと共に
該突条部の両端から水平方向に延出する部分が無端成形
ベルトの内周面に沿って次に巻回される水平延出部分と
重合一体化し、成形用回転軸上で内周面が平坦で且つ外
周側に螺旋突条部を有する合成樹脂管が連続形成され
る。
こうして形成される合成樹脂管は、成形用回転軸上を
進行中に適宜冷却され、カッターの位置に達すると、該
カッターによりその螺旋突条部の一部が長さ方向に連続
的に切開されてその切開個所を押し広げながら無端成形
ベルトが成形用回転軸から離間していく。
このカッターによる切断直後に、楔状部材を切開部に
挿入して該楔状部材により切開部を拡開させれば、螺旋
突条部からの無端成形ベルトの抜き取りが容易となる。
無端成形ベルトが抜き取られて中空となった螺旋突条
部は、直ちにその切断部の広がりを閉止する方向に復元
する一方、成形用回転軸から離間した無端成形ベルトは
再び帯状合成樹脂材巻き込み開始端部側に巡回し、前記
同様にして成形用回転軸上に巻回されて帯状合成樹脂材
の成形を行い、合成樹脂管を製造していく。
さらに、中空となった螺旋突条部は、成形用回転軸上
の進行途上において隣接する螺旋突条部の頂面間に半溶
融状態の合成樹脂帯状材を連続供給して螺旋状に巻付け
ることにより、前記切開部を被覆すると共に螺旋状に巻
付ける合成樹脂帯状材の対向側部同士を重合一体化させ
て合成樹脂管の外周面を平坦な円筒状管壁面に形成する
ものである。
こうして、均一な中空突条部を有し、内外周面が一定
径の平坦な耐圧合成樹脂管を製造することができる。
次に、該合成樹脂管の円筒状管壁上に前記同様にして
無端成形ベルトを巡回移動可能に巻回し、帯状合成樹脂
材を該無端成形ベルト上に連続供給していくと、前記方
法によって得られた合成樹脂管上に中空突条部を同様に
して形成することができ、内外中空突条部よりなる二重
の管壁を有し、且つ大径で耐圧強度が一層増大した合成
樹管を製造することができるものであり、この工程を繰
り返し行うことによって多層管を形成することができる
ものである。
〔実 施 例〕
本発明の実施例を図面について説明すると、複数本の
成形用回転軸(2)(2)・・・(2)を同心円上に所
定間隔ごとに配設してこれらの成形用回転軸(2)の一
端部を基枠(1)に回転自在に支持させると共に同心円
上に所定間隔毎に配設された複数本の成形用回転軸
(2)上には、断面台形状の無端成形ベルト(3)が螺
旋状に数回、所望ピッチを存して巻回されていると共
に、巻回された無端成形ベルト(3)間に沿って、製造
される合成樹脂管(a)の谷部(c)に沿う無端整形ベ
ルト(4)を必要に応じて巻回されてあり、これらの無
端成形ベルト(3)及び整形ベルト(4)は、第2図に
示すように、巻回終端で成形用回転軸(2)から離間
し、元の巻回始端部に適宜なガイドロール(5)(6)
を介して連続的に巡回するようになってある。
これらの無端成形ベルト(3)及び整形ベルト(4)
はゴム、合成樹脂、皮革、補強芯入り合成ゴム、或いは
多数のアルミニウムブロック片を長さ方向に連続的に接
合することによっても作成することができ、その断面形
状も、上記台形状の他、半円形状や角形、等に形成して
もよく、さらに、全長に亘って同一断面にすることな
く、所定長さ寸法毎に断面形状を異にしたベルトを使用
することもできる。
今、各成形用回転軸(2)を同一方向に回転させると
共に押出成形手段(7)の成形用ダイ(8)から一定幅
を有する半溶融状態の合成樹脂帯状材(9)を前記無端
成形ベルト(3)の巻回始端部上に供給すると、該帯状
材(9)の一部は無端成形ベルト(3)の外形に沿って
密接変形して突条部(b)を形成すると共に他の部分で
広幅平坦帯部(d)と狭幅平坦帯部(e)とを形成しな
がら無端成形ベルト(3)と一体に成形用回転軸(2)
(2)・・・(2)上に螺旋状に巻回されていく。
この時、帯状材(9)の狭幅平坦帯部(e)が、先行
する突条部(b)の下端から延出している広幅平坦帯部
(d)の基端部上に重合溶着されて谷部(c)が形成さ
れ、さらに、広幅平坦帯部(d)の上面に、次に巻回さ
れる帯状材(9)の突条部(b)の開口下端が重合溶着
すると共にこの突条部(b)の狭幅平坦帯部(e)の基
端部が広幅平坦帯部(d)の上面に重合溶着し、これら
が連続して均一な径を有する平坦な管の内壁(f)が成
形される。
従って、無端成形ベルト(3)は突条部(b)と該内
壁(f)で囲まれた中空部(g)に内装された状態とな
ると共に、整形ベルト(4)によって対向する突条部
(b)(b)の傾斜壁と平坦帯部(d)(e)が押圧成
形されながら螺旋状に進行し、複数本の成形用回転軸
(2)(2)・・・(2)によって形成される仮想円上
に合成樹脂管(a)が形成されていく。
この進行中に、突条部(b)及び内壁(f)が適宜冷
却されて硬化し、無端成形ベルト(3)の外方適所に配
設したカッター(10)の位置に達すると、第4図に示す
ように、該カッター(10)によって突条部(b)の頂部
の中央がスリット状に連続的に切断され、無端成形ベル
ト(3)の巻回終端側においてこの切開部(11)が楔状
部材(12)により拡開させられて無端成形ベルト(3)
の抜き出しを容易にしたのち、該切開部(11)から無端
成形ベルト(3)がその切開部(11)を押し広げながら
抜け出して成形用回転軸(2)から離間し、元の巻回始
端側に巡回して前記同様に合成樹脂帯状材(9)を螺旋
状に巻装すると共に、整形ベルト(4)も同様に巡回運
行する。
又、突条部(b)から無端成形ベルト(3)が抜き取
られる際に、該突条部(b)が形崩れの生じない程度に
まで冷却されているものであり、切開部(11)を押し広
げて無端成形ベルト(3)が抜き取られたのちには該切
開部(11)は元の状態に弾性的に復元するものである。
こうして、突条部(b)から無端成形ベルト(3)が
抜き取られたのち、製造される合成樹脂管(a)はさら
に、成形用回転軸(2)に沿って進行してその進行途上
で、合成樹脂帯状材(9)とは別に少なくとも隣接する
突条部(b)(b)間の幅よりも大きい幅を有する半溶
融状態の合成樹脂帯状材(13)を突条部(b)(b)の
頂面間に架設するように供給して螺旋状に巻回させる。
この合成樹脂帯状材(13)は対向する側縁部同士を重
合しながら巻回され、重合部分で溶着一体化すると共に
無端成形ベルト(3)の抜き取りによって中空となった
突条部(b)の頂面とも一体に溶着して前記切開部(1
1)を完全に閉塞させ、外周面が一定径の平坦な円筒状
管壁面(h)を形成する。
この円筒状管壁面(h)を形成する合成樹脂帯状材
(13)と中空螺旋突条部(b)及び円筒状内壁(f)を
形成する合成樹脂帯状材(9)とは、同質の合成樹脂材
料よりなるるものであり、又、図示例ではこれらの合成
樹脂帯状材(9)(13)の各接合境界を明示している
が、実際には全て同質の材料が熱溶着されて一体化され
た構造となるものである。
こうして内外円筒状管壁面(f)(h)間に螺旋状中
空突条部(b)が形成されている合成樹脂管(a)を成
形用回転軸(2)上で連続的に製造し、この合成樹脂管
(a)をそのまま成形用回転軸(2)から連続的に送り
出しながら所定寸法毎に切断してもよいが、該合成樹脂
管(a)が成形用回転軸(2)上から送り出される前
に、この合成樹脂管(a)上に、さらに、螺旋状中空突
条部(B)を形成することもできる。
この方法は、該合成樹脂管(a)の外側円筒状管壁面
(h)上に、前記方法と同様にして上記無端成形ベルト
(3)と同一又は異った断面形状を有する無端成形ベル
ト(14)と必要に応じて整形ベルト(15)とを巻装して
巡回運行させ、この無端成形ベルト(14)上に前記合成
樹脂帯状材(9)(13)と同一材料又は異種材料の半溶
融状態の合成樹脂帯状材(16)を押出成形手段の成形用
ダイ(23)から押し出しながら供給して螺旋状突条部
(B)を連続成形していく。
この螺旋状突条部(B)の成形方法は成形用回転軸
(2)上で成形された中空突条部(b)と同様である
が、必ずしも内側には前記円筒状管壁面(h)のような
連続した円筒状の周壁を形成しなくてもよく、突条部
(B)の底部が開口状態にしてその開口部を前記円筒状
管壁面(h)で閉止させるようにすると共に突条部
(B)の両端側から外方にのみ合成樹脂帯状材(16)の
両端帯状部(i)(j)を円筒状管壁面(h)上に重合
するように延出させて互いに重合、或いは近接状態で円
筒状管壁面(h)に一体に溶着させてもよい。
この時、整形ベルト(15)は隣接する突条部(B)
(B)の側壁と平坦帯状部(i)(j)を押圧して形成
を保持する。
このようにして成形用回転軸(2)上を軸端に向かっ
て移行中の合成樹脂管(a)の円筒状管壁面(h)上に
螺旋突条部(B)を連続成形し、上記方法と同様にして
カッター(17)により突条部(B)の頂部中央をスリッ
ト状に連続的に切断し、無端成形ベルト(14)の巻回終
端側においてその切開部(18)を楔状部材(19)により
拡開させながら該切開部(18)から無端成形ベルト
(3)を抜け出させて成形用回転軸(2)から離間さ
せ、元の巻回始端側に巡回させて前記同様に合成樹脂帯
状材(16)を螺旋状に巻装すると共に、整形ベルト(1
5)も同様に巡回運行させる。
次いで、成形された中空突条部(B)(B)上に少な
くとも隣接する突条部(b)(b)間の幅よりも大きい
幅を有する半溶融状態の合成樹脂帯状材(20)を突条部
(b)(b)の頂面間に架設するように供給して螺旋状
に巻回させる。
この合成樹脂帯状材(20)は対向する側縁部同士を集
合しながら巻回され、外周面が一定径の平坦な円筒状管
壁面(k)を形成する。
こうして、最初に成形された中空螺旋突条部(b)を
内側管壁として該管壁上に次に成形される中空螺旋突条
部(B)による外側管壁が形成され、これらの二重管壁
によって耐圧強度が増大し且つ外周面が一定径の平坦な
壁面に形成された耐圧合成樹脂管(A)を製造するもの
である。
この耐圧合成樹脂管(A)は、成形用回転軸(2)か
ら連続的に送り出されて所定寸法毎に切断される。
なお、各成形用回転軸(2)は基枠(1)側において
モータ(24)から適宜な駆動機構を介し一斉に同一方向
に回転させることにより、成形用回転軸(2)上に巻回
した無端成形ベルト(4)を一体に運行させるようにし
ているが、無端成形ベルト(4)を成形用回転軸(2)
から離間した個所において回転駆動プーリを介して強制
的に移動させることにより、成形用回転軸(2)を一体
に回転させるようにしてもよい。
なお、以上の実施例において、口径の異なった合成樹
脂管を製造するには、第1図において、中心軸(21)の
前後端部と各成形用回転軸(2)の前後端部間とを連結
したリンク(22)を拡縮させて成形用回転軸により形成
される仮想円を大小に変化させればよい。又、螺旋突条
部と円筒状管壁面との形成とを無端成形ベルトを使用し
て順次重なるように前記方法で行うことにより、多層管
を製造することができるものである。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明の合成樹脂管によれば、円筒状
内管に中空螺旋突条を介して円筒状外管を一体に設けて
なるものであるから、内外周面が全長に亘って均一径の
平坦な周面に形成されているので、スリーブ等を用いて
管同士の継手が容易となり、施工性を向上させることが
できる。その上、円筒状内外管間に介在させている中空
螺旋突条によって極めて大きな耐圧強度を発揮し得ると
共に重量の軽減化が図られて運搬その他の取扱性に優れ
ているものである。さらに、中空螺旋突条は、その頂面
中央に設けられたスリット状切断部に、円筒状外管を形
成する合成樹脂帯状材の一部を係止状態に一体化させて
いるので、中空螺旋突条と円筒状外管とが強固に一体化
した構造となり、長期の使用に供することができるもの
である。
また、このような合成樹脂管の製造方法は、成形用回
転軸上に無端成形ベルトを螺旋状に巻回して巡回運行さ
せると共にこの無端成形ベルト上に半溶融状態の合成樹
脂帯状材を連続的に供給して該合成樹脂帯状材を無端成
形ベルトの表面形状に沿わせることにより突条部を成形
すると共に隣接する突条部の谷部間を重合一体化させな
がら無端成形ベルトの進行に従って合成樹脂管を成形し
て行くものであるから、無端成形ベルトによって型崩れ
することなく整然とした所定形状を螺旋突条部を成形し
ながら精度よく合成樹脂管を製造することができると共
に、この合成樹脂管の成形途上において、突条部の適所
を適宜なカッターにより長さ方向に切開して突条部内の
無端成形ベルトを該切開部から外部に導出させて元の巻
回位置に巡回させるものであるから、一定長さの無端成
形ベルトを繰り返して連続的に成形用回転軸上を巡回運
行させながら能率良く合成樹脂管の製造を行うことがで
き、その上、無端成形ベルトの除去により突条部が中空
に形成されているので、合成樹脂管の軽量化を図ること
ができて、運搬その他の取扱が容易となるものであり、
さらに、この中空螺旋状突条部によって管壁の耐圧強度
が増大すると共に該突条部の頂面に半溶融状態の合成樹
脂帯状材を連続供給して螺旋状に巻付けることにより、
この帯状材によって合成樹脂管の外周面を平坦な円筒状
管壁面に形成するので、周面が全長に亘って均一径の合
成樹脂管を連続的に製造できるものである。
又、本発明の請求項に記載した方法によれば、上記
円筒状管壁面上に無端成形ベルトを螺旋状に巻回して巡
回移行させながら、請求項に記載した方法と同様な方
法によって前記合成樹脂管上に中空螺旋突条部を精度よ
く連続成形することができ、その中空螺旋突条部とその
内側の中空螺旋突条部とによって耐圧強度が一層増大し
た二重管壁を有する合成樹脂管を製造することができる
ものである。
さらに、この二重管壁を有する合成樹脂管は、中空螺
旋突条部間を合成樹脂帯状材で被覆されて外周面が全長
に亘り均一径の平坦な周面に形成されるので、スリーブ
等を用いての継手が容易な合成樹脂管を供給できるもの
である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は合成樹脂
管の製造中における装置の簡略縦断側面図、第2図及び
第3図は内側管壁と外側管壁とを成形する無端成形ベル
トと整形ベルト部分の正面図、第4図及び第5図は管壁
成形状態を説明するための縦断側面図、第6図及び第7
図は得られる合成樹脂管の一部切欠側面図である。 (2)……成形用回転軸、(3)(14)……無端成形ベ
ルト、(9)(13)(16)(20)……合成樹脂帯状材、
(10)(17)……カッター、(11)(18)……切開部、
(12)(19)……楔状部材、(a)(A)……合成樹脂
管、(b)(B)……突条部、(h)(k)……内外円
筒状管壁面。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂製の円筒状内管の外周面に頂部中
    央がスリット状に切断された合成樹脂製の中空螺旋突条
    を一体に設けていると共にこれらの中空螺旋突条の頂面
    間に架設するように螺旋巻きした合成樹脂帯状材が上記
    中空螺旋突条の頂面にその一部で上記スリット状切断部
    を閉塞するように融着一体化して円筒状外管を形成して
    いることを特徴とする合成樹脂管。
  2. 【請求項2】上記合成樹脂管の外周面に頂面中央がスリ
    ット状に切断された二層目の合成樹脂製中空螺旋突条を
    一体に設けると共にこの中空螺旋突条の頂面間に架設す
    るように螺旋巻きした合成樹脂帯状材が該頂面に融着一
    体化して円筒状外管を形成してなることを特徴とする請
    求項記載の合成樹脂管。
  3. 【請求項3】成形用回転軸上に無端成形ベルトを螺旋状
    に巻回して巡回運行させる共にこの無端成形ベルト上に
    半溶融状態の合成樹脂帯状材を連続的に供給して該合成
    樹脂帯状材を無端成形ベルトの表面形状に沿わせること
    により突条部を成形すると共に隣接する突条部の谷部間
    を重合一体化させながら無端成形ベルトの進行に従って
    合成樹脂管を成形して行き、この合成樹脂管の成形途上
    において、突条部の適所を適宜なカッターにより長さ方
    向に切開して突条部内の無端成形ベルトを該切開部から
    外部に導出させて元の巻回位置に巡回させ、さらに、無
    端成形ベルトの除去により中空に形成された突条部の頂
    面に半溶融状態の合成樹脂帯状材を連続供給して螺旋状
    に巻付けることにより前記切開部を被覆すると共に螺旋
    状に巻付ける合成樹脂帯状材の対向側部同士を重合一体
    化させて合成樹脂管の外周面を平坦な円筒状管壁面に形
    成することを特徴とする合成樹脂管の製造方法。
  4. 【請求項4】上記円筒状管壁面上に無端成形ベルトを螺
    旋状に巻回して巡回運行させると共にこの無端成形ベル
    ト上に半溶融状態の合成樹脂帯状材を連続的に供給して
    該合成樹脂帯状材を無端成形ベルトの表面形状に沿わせ
    ることにより突条部を成形すると共に隣接する突条部の
    谷部間を上記円筒状管壁外周面に重合一体化させながら
    これらの螺旋突条部で外側管壁を形成し、突条部の適所
    を適宜なカッターにより長さ方向に切開して突条部内の
    無端成形ベルトを外切開部から外部に導出させて元の巻
    回位置に巡回させると共に、外側管壁の外周面に半溶融
    状態の合成樹脂帯状材を連続供給して螺旋状に巻付ける
    ことにより内外中空螺旋突条により多層管を形成するこ
    とを特徴とする請求項記載の合成樹脂管の製造方法。
  5. 【請求項5】カッターによる突条部の切開後、楔状部材
    を切開部に挿入して該楔状部材により切開部を切開させ
    ながら無端成形ベルトを突条部より離脱させることを特
    徴とする請求項又は請求項記載の合成樹脂管の製造
    方法。
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