JPS6330784Y2 - - Google Patents
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- JPS6330784Y2 JPS6330784Y2 JP1984107543U JP10754384U JPS6330784Y2 JP S6330784 Y2 JPS6330784 Y2 JP S6330784Y2 JP 1984107543 U JP1984107543 U JP 1984107543U JP 10754384 U JP10754384 U JP 10754384U JP S6330784 Y2 JPS6330784 Y2 JP S6330784Y2
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- 238000013016 damping Methods 0.000 claims 1
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 7
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Landscapes
- Escalators And Moving Walkways (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔考案の利用分野〕
本考案は乗客コンベアの制御装置に係り、特に
主コンタクタが溶着した場合の安全装置に関す
る。
主コンタクタが溶着した場合の安全装置に関す
る。
エスカレータあるいは電動道路などの乗客コン
ベアは不特定、多数の乗客を運搬するため、その
安全性は常に最高レベルのものが要求されてい
る。
ベアは不特定、多数の乗客を運搬するため、その
安全性は常に最高レベルのものが要求されてい
る。
ここで、従来の乗客コンベアの制御回路は、第
1図に示すように、制御回路X、モータ回路Yお
よびブレーキ回路Zより成り立つており、これら
回路中、11X,12Xは正転、逆転用の制御リ
レーのコイル、11,12は正転、逆転用の主コ
ンタクタのコイル、11x1,11x2は制御リレ
ー11Xの接点、12x1,12x2は制御リレー
12Xの接点、F,Rは正転、逆転用の操作スイ
ツチ、Sは停止スイツチをそれぞれ示す。また、
11cおよび11aはそれぞれ主コンタクタ11
の主接点および補助接点、12c,12aは主コ
ンタクタ12の主接点、補助接点、Mはモータ、
BKはブレーキをそれぞれ示している。このブレ
ーキBKは、周知のように常時は電磁石の励磁に
よりばね力に抗して開放状態に保つておき、制動
時には電磁石を消磁してばね力によりモータMを
制御するものである。(例えば特公昭50−14030号
公報、特公昭50−14031号公報参照)。
1図に示すように、制御回路X、モータ回路Yお
よびブレーキ回路Zより成り立つており、これら
回路中、11X,12Xは正転、逆転用の制御リ
レーのコイル、11,12は正転、逆転用の主コ
ンタクタのコイル、11x1,11x2は制御リレ
ー11Xの接点、12x1,12x2は制御リレー
12Xの接点、F,Rは正転、逆転用の操作スイ
ツチ、Sは停止スイツチをそれぞれ示す。また、
11cおよび11aはそれぞれ主コンタクタ11
の主接点および補助接点、12c,12aは主コ
ンタクタ12の主接点、補助接点、Mはモータ、
BKはブレーキをそれぞれ示している。このブレ
ーキBKは、周知のように常時は電磁石の励磁に
よりばね力に抗して開放状態に保つておき、制動
時には電磁石を消磁してばね力によりモータMを
制御するものである。(例えば特公昭50−14030号
公報、特公昭50−14031号公報参照)。
次に、この制御回路の動作を説明する。例えば
正転用の操作スイツチFが投入されると、制御リ
レーのコイル11Xが励磁され、その自己保持接
点11x1の閉路により、操作スイツチFが開路
しても、自己保持する。このため制御リレーのコ
イル11Xは以後励磁を持続し、そのもう1つの
接点11x2は継続して閉路する。この結果主コ
ンタクタのコイル11が励磁され、従つてモータ
回路Yの主接点11cと、ブレーキ回路Zの補助
接点11aが閉路し、ブレーキBKの電磁石が励
磁されると同時に、モータMに通電され、マンコ
ンベアは正転運転を継続することになる。この状
態から停止する場合は、停止スイツチSは開路す
る。これにより制御リレーのコイル11Xが消磁
し、自己保持接点11x1が開路し、自己保持が
解除される同時に接点11x2が開路し、主コン
タクタのコイル11が消磁し、この結果その主接
点11cおよび補助接点11aが開路するため、
モータMへの通電が休止され、同時にブレーキ
BKの電磁石が消磁し、ばね力によりモータMが
制動される。なお、停止スイツチSは、ここでは
1個のみについて記述したが、乗客コンベア各部
に設けられた安全スイツチが付随する場合は、そ
れらの接点を停止スイツチSに直列に設けること
により、同様に停止できる。このような運転、停
止時の動作は逆転運転の場合も操作スイツチRを
投入することにより全く同様に行なわれる。
正転用の操作スイツチFが投入されると、制御リ
レーのコイル11Xが励磁され、その自己保持接
点11x1の閉路により、操作スイツチFが開路
しても、自己保持する。このため制御リレーのコ
イル11Xは以後励磁を持続し、そのもう1つの
接点11x2は継続して閉路する。この結果主コ
ンタクタのコイル11が励磁され、従つてモータ
回路Yの主接点11cと、ブレーキ回路Zの補助
接点11aが閉路し、ブレーキBKの電磁石が励
磁されると同時に、モータMに通電され、マンコ
ンベアは正転運転を継続することになる。この状
態から停止する場合は、停止スイツチSは開路す
る。これにより制御リレーのコイル11Xが消磁
し、自己保持接点11x1が開路し、自己保持が
解除される同時に接点11x2が開路し、主コン
タクタのコイル11が消磁し、この結果その主接
点11cおよび補助接点11aが開路するため、
モータMへの通電が休止され、同時にブレーキ
BKの電磁石が消磁し、ばね力によりモータMが
制動される。なお、停止スイツチSは、ここでは
1個のみについて記述したが、乗客コンベア各部
に設けられた安全スイツチが付随する場合は、そ
れらの接点を停止スイツチSに直列に設けること
により、同様に停止できる。このような運転、停
止時の動作は逆転運転の場合も操作スイツチRを
投入することにより全く同様に行なわれる。
このような従来の制御回路において、主コンタ
クタ11,12等はその主接点の通電容量が十分
余裕をもつて使用されており、接点の材質も一方
はカーボン、他方は金属としていることが多く、
長年使用しても接点がアークで溶着することは殆
んど無かつた。しかし、このようなコンタクタは
外形が大形となり、制御盤が大きなものになると
ともに、量産性に乏しいためコストが年々高価な
ものになるという欠点を有しており、できるだけ
小形なかつ安価な乗客コンベアを要求される現状
に適応しにくいものとなつてきた。このため、金
属接点から構成され、コンパクトで安価なコンタ
クタを使用することや、従来のタイプのコンタク
タでも通電容量を限界まで使用し、制御盤全体の
小形化とコスト低減を計ることが検討されている
が、このような場合には、従来見られなかつた主
接点の溶着が懸念されている。この溶着現象が発
生すると、前記した回路動作において停止スイツ
チSが開路し制御リレー11Xあるいは12Xが
自己保持を解除されても主コンタクタの接点11
cあるいは12cが機械的に溶着して閉路してい
るため、乗客コンベアは停止せず、安全スイツチ
が動作した場合など、乗客コンベアを非常停止す
ることができず、付随事故が発生する危険が生ず
る。
クタ11,12等はその主接点の通電容量が十分
余裕をもつて使用されており、接点の材質も一方
はカーボン、他方は金属としていることが多く、
長年使用しても接点がアークで溶着することは殆
んど無かつた。しかし、このようなコンタクタは
外形が大形となり、制御盤が大きなものになると
ともに、量産性に乏しいためコストが年々高価な
ものになるという欠点を有しており、できるだけ
小形なかつ安価な乗客コンベアを要求される現状
に適応しにくいものとなつてきた。このため、金
属接点から構成され、コンパクトで安価なコンタ
クタを使用することや、従来のタイプのコンタク
タでも通電容量を限界まで使用し、制御盤全体の
小形化とコスト低減を計ることが検討されている
が、このような場合には、従来見られなかつた主
接点の溶着が懸念されている。この溶着現象が発
生すると、前記した回路動作において停止スイツ
チSが開路し制御リレー11Xあるいは12Xが
自己保持を解除されても主コンタクタの接点11
cあるいは12cが機械的に溶着して閉路してい
るため、乗客コンベアは停止せず、安全スイツチ
が動作した場合など、乗客コンベアを非常停止す
ることができず、付随事故が発生する危険が生ず
る。
本考案は上記の点に鑑みなされたもので、その
目的は、主コンタクタが溶着した場合や、運転中
にブレーキ装置に異常が生じてこれが誤動作した
場合にも乗客コンベアの運転を停止できる安全性
の高い制御装置を安価に提供するにある。
目的は、主コンタクタが溶着した場合や、運転中
にブレーキ装置に異常が生じてこれが誤動作した
場合にも乗客コンベアの運転を停止できる安全性
の高い制御装置を安価に提供するにある。
この目的を達成するため、本考案は、モータ主
回路を開閉する主コンタクタと、この主コンタク
タの動作を制御する制御リレーと、乗客コンベア
を起動するための操作スイツチと、乗客コンベア
の運転を停止するための停止スイツチと、この停
止スイツチの操作に応動してばね力により当該乗
客コンベアを制動するブレーキ装置とを備えた乗
客コンベアの制御装置において、前記ブレーキ装
置の制動動作によつて作動されブレーキ装置が制
動状態にあることを検出するブレーキスイツチ
と、モータ主回路を開くしや断装置を設け、ブレ
ーキスイツチを制御リレーのコイルの自己保持回
路に挿入するとともに、しや断装置のコイルと制
御リレーの常閉接点と主コンタクタの主接点と運
動する補助接点とを電源回路に対して直列に接続
することにより、停止指令が出てからブレーキス
イツチが作動するまでの時限、すなわちばね力に
よりブレーキ装置が制動状態になるまでの機械的
遅れによる遅延時間が経過しても主コンタクタが
溶着により開路しないで、依然として閉路してい
るとき、または運転中にブレーキ装置に異常が生
じてこれが誤動作したときには、モータ主回路の
電源をしや断し、乗客コンベアを停止するように
したことを特徴とする。
回路を開閉する主コンタクタと、この主コンタク
タの動作を制御する制御リレーと、乗客コンベア
を起動するための操作スイツチと、乗客コンベア
の運転を停止するための停止スイツチと、この停
止スイツチの操作に応動してばね力により当該乗
客コンベアを制動するブレーキ装置とを備えた乗
客コンベアの制御装置において、前記ブレーキ装
置の制動動作によつて作動されブレーキ装置が制
動状態にあることを検出するブレーキスイツチ
と、モータ主回路を開くしや断装置を設け、ブレ
ーキスイツチを制御リレーのコイルの自己保持回
路に挿入するとともに、しや断装置のコイルと制
御リレーの常閉接点と主コンタクタの主接点と運
動する補助接点とを電源回路に対して直列に接続
することにより、停止指令が出てからブレーキス
イツチが作動するまでの時限、すなわちばね力に
よりブレーキ装置が制動状態になるまでの機械的
遅れによる遅延時間が経過しても主コンタクタが
溶着により開路しないで、依然として閉路してい
るとき、または運転中にブレーキ装置に異常が生
じてこれが誤動作したときには、モータ主回路の
電源をしや断し、乗客コンベアを停止するように
したことを特徴とする。
以下、本考案を図面について詳細に説明する。
第2図は本発明の一実施例を示したもので、X
は制御回路、Yはモータ回路、Zはブレーキ回路
を示す。ここで、Mはモータ、BKはブレーキを
示しており、ブレーキBKの電磁石が消磁すると
そのばね力により機械的にモータMを制動するよ
うに構成されている。cxはモータ回路Yに新た
に設けられたしや断装置の接点を示し、しや断装
置のコイルCの瞬間的な励磁により開路し続ける
ものである。13X,14X,10は制御リレー
のコイル、13,14は主コンタクタのコイル、
13x1,13x2,13x3は制御リレー13Xの
接点、14x1,14x2,14x3は制御リレー1
4Xの接点、10a1は制御リレー10の接点、
13c,14cは主コンタクタ13,14の主接
点、13a1,13a2および14a1,14a2は補
助接点をそれぞれ示す。BSはブレーキBKの電磁
石が消磁してそのばね力により機械的にモータM
を制動した状態で開路し、ブレーキBKの電磁石
が励磁された解放状態では閉路するよう構成され
たブレーキスイツチ、例えばブレーキのレバーの
動きによつて作動片が動作させられるマイクロス
イツチである。前記したように、ブレーキBKは
そのばね力によつて制動するので、停止指令が出
てから制動状態となるまでに0.1〜0.3秒程度の機
械的遅れによる遅延時間を基本的に有している。
したがつて、ブレーキスイツチBSは、接点10
a1が開路しても、直ちに動作せず、時限リレー
と同様の機能を有している。また、Sは停止スイ
ツチである。
は制御回路、Yはモータ回路、Zはブレーキ回路
を示す。ここで、Mはモータ、BKはブレーキを
示しており、ブレーキBKの電磁石が消磁すると
そのばね力により機械的にモータMを制動するよ
うに構成されている。cxはモータ回路Yに新た
に設けられたしや断装置の接点を示し、しや断装
置のコイルCの瞬間的な励磁により開路し続ける
ものである。13X,14X,10は制御リレー
のコイル、13,14は主コンタクタのコイル、
13x1,13x2,13x3は制御リレー13Xの
接点、14x1,14x2,14x3は制御リレー1
4Xの接点、10a1は制御リレー10の接点、
13c,14cは主コンタクタ13,14の主接
点、13a1,13a2および14a1,14a2は補
助接点をそれぞれ示す。BSはブレーキBKの電磁
石が消磁してそのばね力により機械的にモータM
を制動した状態で開路し、ブレーキBKの電磁石
が励磁された解放状態では閉路するよう構成され
たブレーキスイツチ、例えばブレーキのレバーの
動きによつて作動片が動作させられるマイクロス
イツチである。前記したように、ブレーキBKは
そのばね力によつて制動するので、停止指令が出
てから制動状態となるまでに0.1〜0.3秒程度の機
械的遅れによる遅延時間を基本的に有している。
したがつて、ブレーキスイツチBSは、接点10
a1が開路しても、直ちに動作せず、時限リレー
と同様の機能を有している。また、Sは停止スイ
ツチである。
このような構成においてその動作を説明する。
まず正常動作としては、正転運転用の操作スイツ
チFを投入すると、制御リレーのコイル13Xが
励磁され、その接点13x1,13x2は閉路し、
13x3は開路する。このため、主コンタクタの
コイル13が励磁され、その接点13cが閉路し
モータMへ給電される。ここで、主コンタクタの
補助接点13a1が同時に閉路するため、制御リ
レーのコイル10が励磁され、その接点10a1
の閉路によりブレーキBKの電磁石は励磁され
る。また、13X1−BS−13a1−13Xの経路
で制御リレー13Xは自己保持されることにな
り、以後乗客コンベアは運転を継続することにな
る。この起動時のしや断装置の回路については、
制御リレーのコイル13Xが励磁されると同時に
接点13x3が開路し、その後主コンタクタ13
の補助接点13a2が閉路するため、しや断装置
のコイルCは励磁されることはなく、その接点
cxは閉路状態を維持する。
まず正常動作としては、正転運転用の操作スイツ
チFを投入すると、制御リレーのコイル13Xが
励磁され、その接点13x1,13x2は閉路し、
13x3は開路する。このため、主コンタクタの
コイル13が励磁され、その接点13cが閉路し
モータMへ給電される。ここで、主コンタクタの
補助接点13a1が同時に閉路するため、制御リ
レーのコイル10が励磁され、その接点10a1
の閉路によりブレーキBKの電磁石は励磁され
る。また、13X1−BS−13a1−13Xの経路
で制御リレー13Xは自己保持されることにな
り、以後乗客コンベアは運転を継続することにな
る。この起動時のしや断装置の回路については、
制御リレーのコイル13Xが励磁されると同時に
接点13x3が開路し、その後主コンタクタ13
の補助接点13a2が閉路するため、しや断装置
のコイルCは励磁されることはなく、その接点
cxは閉路状態を維持する。
一方、この状態から正常停止する場合は、停止
スイツチSが開路される。これにより主コンタク
タのコイル13および制御リレーのコイル10は
消磁され、主接点13cおよび接点10a1は開
路し、その結果モータMへの給電が停止され、同
時にブレーキBKの電磁石が消磁されて運転が停
止することになる。また、主コンタクタのコイル
13の消磁と同時に補助接点13a1が開路する
ため、制御リレーのコイル13Xは消磁し自己保
持が解除されることになる。この正常停止におい
ては、ブレーキスイツチBSは特に機能上役割を
はたすことなく、ブレーキBKの電磁石の消磁に
より一定時間後開路するだけである。ここで、正
常停止時のしや断装置の動きを見ると、主コンタ
クタのコイル13の消磁によりその補助接点13
a2が開路し、その後制御リレー13Xの接点1
3x3が閉路するため、しや断装置のコイルCが
励磁されることはない。
スイツチSが開路される。これにより主コンタク
タのコイル13および制御リレーのコイル10は
消磁され、主接点13cおよび接点10a1は開
路し、その結果モータMへの給電が停止され、同
時にブレーキBKの電磁石が消磁されて運転が停
止することになる。また、主コンタクタのコイル
13の消磁と同時に補助接点13a1が開路する
ため、制御リレーのコイル13Xは消磁し自己保
持が解除されることになる。この正常停止におい
ては、ブレーキスイツチBSは特に機能上役割を
はたすことなく、ブレーキBKの電磁石の消磁に
より一定時間後開路するだけである。ここで、正
常停止時のしや断装置の動きを見ると、主コンタ
クタのコイル13の消磁によりその補助接点13
a2が開路し、その後制御リレー13Xの接点1
3x3が閉路するため、しや断装置のコイルCが
励磁されることはない。
ここで本考案の本来の目的である主コンタクタ
の主接点の溶着が発生した場合について説明す
る。本実施例において、コンタクタの主接点13
cが溶着した状態で、停止指令すなわち停止スイ
ツチSが動作すると、励磁されていた主コンタク
タのコイル13および制御リレーのコイル10は
消磁するが、主コンタクタの接点13cが溶着し
ているため、閉路したままとなり、この結果、補
助接点13a1,13a2も接点13cと機械的に
連結されているため、閉路し続けることになる。
このため、この時点では制御リレーのコイル13
Xは自己保持している。しかしながら、停止信号
と同時に制御リレー10の接点10a1が開路す
ることにより、ブレーキBKはその電磁石が消磁
されてそのばね力により制動状態となるため、ブ
レーキスイツチBSは一定時間後経過後開路する。
この結果、制御リレーのコイル13Xが消磁さ
れ、その自己保持が解除される。したがつて、接
点13x3が閉路することになり、補助接点13
a2はその主接点の溶着により閉路したままであ
り、また接点14x3はコイル14Xが消磁した
ままの状態であるから、13x3−14x3−13
a2の経路でしや断装置のコイルCが励磁され、
その接点cxが開路し、モータMへの給電がしや
断され、乗客コンベアの運転が停止することにな
る。なお、停止信号が出てからブレーキスイツチ
BSが作動するまでの時間は前記したように0.1〜
0.3秒程度であるから、停止信号が出されてから
しや断装置が動作するまでの時間は極めて短時間
であり、万一接点溶着が発生した場合に停止信号
が出されても、直ちに乗客コンベアの運転を停止
することが可能であり、停止スイツチSが安全ス
イツチなどの場合でも、非常停止の機能を果たす
ことが可能である。またこの場合、停止スイツチ
Sが動作し、制御リレーのコイル10が消磁する
ことにより接点10a1が開路し、ブレーキBKが
動作することになるが、この状態でモータMが運
転される時間はきわめて短時間であり、特にブレ
ーキに機械的な問題が生じることはない。なお、
本実施例では、停止信号が出たのちしや断装置の
接点cxが動作するまでの時限をブレーキBKの制
御動作によつて作動するブレーキスイツチBSを
用いて検出しているが、このブレーキスイツチ
BSとしては単なるマイクロスイツチを使用する
ことができるため、時限リレーなどを用いる場合
に比べて、非常に安価に構成することができる。
また、運転中(このとき主コンタクタは閉路して
いる)にブレーキBKに異常が生じてこれが動作
した場合にも、ブレーキスイツチBSが開路して
しや断装置のコイルCが励磁され、その接点cx
が開路してモータMの運転を停止するため、ブレ
ーキBKの安全装置を兼ねることもできる。さら
に、本実施例では制御回路Xおよびブレーキ回路
Zは何れもしや断装置の接点cxの下方に設けら
れており、一旦しや断装置が動作すると、操作ス
イツチFあるいはRを投入しても運転を開始する
ことは不可能であり、しや断装置が動作したこと
を容易に識別できると同時に、安全性を確保する
ことが可能である。
の主接点の溶着が発生した場合について説明す
る。本実施例において、コンタクタの主接点13
cが溶着した状態で、停止指令すなわち停止スイ
ツチSが動作すると、励磁されていた主コンタク
タのコイル13および制御リレーのコイル10は
消磁するが、主コンタクタの接点13cが溶着し
ているため、閉路したままとなり、この結果、補
助接点13a1,13a2も接点13cと機械的に
連結されているため、閉路し続けることになる。
このため、この時点では制御リレーのコイル13
Xは自己保持している。しかしながら、停止信号
と同時に制御リレー10の接点10a1が開路す
ることにより、ブレーキBKはその電磁石が消磁
されてそのばね力により制動状態となるため、ブ
レーキスイツチBSは一定時間後経過後開路する。
この結果、制御リレーのコイル13Xが消磁さ
れ、その自己保持が解除される。したがつて、接
点13x3が閉路することになり、補助接点13
a2はその主接点の溶着により閉路したままであ
り、また接点14x3はコイル14Xが消磁した
ままの状態であるから、13x3−14x3−13
a2の経路でしや断装置のコイルCが励磁され、
その接点cxが開路し、モータMへの給電がしや
断され、乗客コンベアの運転が停止することにな
る。なお、停止信号が出てからブレーキスイツチ
BSが作動するまでの時間は前記したように0.1〜
0.3秒程度であるから、停止信号が出されてから
しや断装置が動作するまでの時間は極めて短時間
であり、万一接点溶着が発生した場合に停止信号
が出されても、直ちに乗客コンベアの運転を停止
することが可能であり、停止スイツチSが安全ス
イツチなどの場合でも、非常停止の機能を果たす
ことが可能である。またこの場合、停止スイツチ
Sが動作し、制御リレーのコイル10が消磁する
ことにより接点10a1が開路し、ブレーキBKが
動作することになるが、この状態でモータMが運
転される時間はきわめて短時間であり、特にブレ
ーキに機械的な問題が生じることはない。なお、
本実施例では、停止信号が出たのちしや断装置の
接点cxが動作するまでの時限をブレーキBKの制
御動作によつて作動するブレーキスイツチBSを
用いて検出しているが、このブレーキスイツチ
BSとしては単なるマイクロスイツチを使用する
ことができるため、時限リレーなどを用いる場合
に比べて、非常に安価に構成することができる。
また、運転中(このとき主コンタクタは閉路して
いる)にブレーキBKに異常が生じてこれが動作
した場合にも、ブレーキスイツチBSが開路して
しや断装置のコイルCが励磁され、その接点cx
が開路してモータMの運転を停止するため、ブレ
ーキBKの安全装置を兼ねることもできる。さら
に、本実施例では制御回路Xおよびブレーキ回路
Zは何れもしや断装置の接点cxの下方に設けら
れており、一旦しや断装置が動作すると、操作ス
イツチFあるいはRを投入しても運転を開始する
ことは不可能であり、しや断装置が動作したこと
を容易に識別できると同時に、安全性を確保する
ことが可能である。
以上説明したように、本考案によれば、ブレー
キ装置自体のばね力による制動動作の機械的遅れ
を有効に利用して、単にブレーキスイツチとしや
断装置を付加するという簡単な構成により、主コ
ンタクタの接点が溶着した場合でも乗客コンベア
の運転を停止することができるため、その安全性
を著しく向上することができ、しかもそれに要す
る費用は安価で済む。また、運転中にブレーキ装
置に異常が生じてこれが誤動作した場合にもモー
タの運転を停止することができるため、ブレーキ
装置の安全装置を兼ねることもできる。
キ装置自体のばね力による制動動作の機械的遅れ
を有効に利用して、単にブレーキスイツチとしや
断装置を付加するという簡単な構成により、主コ
ンタクタの接点が溶着した場合でも乗客コンベア
の運転を停止することができるため、その安全性
を著しく向上することができ、しかもそれに要す
る費用は安価で済む。また、運転中にブレーキ装
置に異常が生じてこれが誤動作した場合にもモー
タの運転を停止することができるため、ブレーキ
装置の安全装置を兼ねることもできる。
第1図は従来の乗客コンベアの制御回路を示す
結線図、第2図は本考案の一実施例に係る乗客コ
ンベアの制御回路を示す結線図である。 M……モータ、BK……ブレーキ、10……制
御リレーのコイル、13,14……主コンタクタ
のコイル、13c,14c……主コンタクタの主
接点、13X,14X……制御リレーのコイル、
F,R……操作スイツチ、S……停止スイツチ、
C……しや断装置のコイル、cx……しや断装置
の接点、BS……ブレーキスイツチ。
結線図、第2図は本考案の一実施例に係る乗客コ
ンベアの制御回路を示す結線図である。 M……モータ、BK……ブレーキ、10……制
御リレーのコイル、13,14……主コンタクタ
のコイル、13c,14c……主コンタクタの主
接点、13X,14X……制御リレーのコイル、
F,R……操作スイツチ、S……停止スイツチ、
C……しや断装置のコイル、cx……しや断装置
の接点、BS……ブレーキスイツチ。
Claims (1)
- モータの主回路を開閉する主コンタクタと、こ
の主コンタクタの動作を制御する制御リレーと、
乗客コンベアを起動するための操作スイツチと、
乗客コンベアの運転を停止するための停止スイツ
チと、この停止スイツチの操作に応動してばね力
により当該乗客コンベアを制動するブレーキ装置
とを備えた乗客コンベアの制御装置において、前
記ブレーキ装置の制動動作によつて作動されブレ
ーキ装置が制動状態にあることを検出するブレー
キスイツチと、前記モータの主回路を開くしや断
装置を設け、前記ブレーキスイツチを前記制御リ
レーのコイルの自己保持回路に挿入するととも
に、前記しや断装置のコイルと制御リレーの常閉
接点と前記主コンタクタの主接点と連動する補助
接点とを電源回路に対して直列に接続し、前記停
止スイツチを開いても前記主コンタクタの主接点
が閉路したままのとき、または運転中に前記ブレ
ーキ装置が誤動作したとき、前記しや断装置のコ
イルが励磁されその接点が開いて前記モータの主
回路を開くように構成したことを特徴とする乗客
コンベアの制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10754384U JPS6033573U (ja) | 1984-07-18 | 1984-07-18 | 乗客コンベアの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10754384U JPS6033573U (ja) | 1984-07-18 | 1984-07-18 | 乗客コンベアの制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6033573U JPS6033573U (ja) | 1985-03-07 |
JPS6330784Y2 true JPS6330784Y2 (ja) | 1988-08-17 |
Family
ID=30251245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10754384U Granted JPS6033573U (ja) | 1984-07-18 | 1984-07-18 | 乗客コンベアの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6033573U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49111347A (ja) * | 1973-02-27 | 1974-10-23 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51116567U (ja) * | 1975-03-17 | 1976-09-21 |
-
1984
- 1984-07-18 JP JP10754384U patent/JPS6033573U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49111347A (ja) * | 1973-02-27 | 1974-10-23 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6033573U (ja) | 1985-03-07 |
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