JPS63307403A - ポリエチレンナフタレ−トを用いた偏光フィルム - Google Patents

ポリエチレンナフタレ−トを用いた偏光フィルム

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JPS63307403A
JPS63307403A JP14379587A JP14379587A JPS63307403A JP S63307403 A JPS63307403 A JP S63307403A JP 14379587 A JP14379587 A JP 14379587A JP 14379587 A JP14379587 A JP 14379587A JP S63307403 A JPS63307403 A JP S63307403A
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film
stretching
polyethylene naphthalate
polarizing
crystallinity
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JP14379587A
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Inventor
Narihiro Masuda
成裕 増田
Yujiro Fukuda
裕二郎 福田
Shinobu Suzuki
忍 鈴木
Seiji Sakamoto
坂本 征二
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Diafoil Co Ltd
Original Assignee
Diafoil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、良好な偏光性能を有し、かつ耐湿熱性及び耐
熱寸法安定性に優れた偏光フィルムに関するものである
。さらに詳しくは、液晶表示用の偏光フィルムとして有
用な二色性色素含有ポリエチレンナフタレート−軸配向
フィルムに関するものである。
〔従来の技術と発明が解決しようとする問題点〕近年、
液晶表示を用いる分野は従来からの時計、電卓に加え、
テレビ、自動車、航空機、屋外表示用等と急速に拡大し
、その結果液晶表示に用いられる偏光板の需要4急増し
ている。従来、このような偏光板として利用されている
偏光フイルムハ、ホリビニルアルコール(Pvム)゛フ
ィルムに璽り素分子あるいは染料分子を吸着させた亀の
が一般的である。偏光フィルムの偏光性能は一般に平均
光線透過率をある一定値にした時の偏光度で評価される
が、Pvムー冒つ素偏光フィルムは該偏光性能に優れて
おシ、平均光線透過率が一〇%での偏光度が11以上の
ものが既に市販されている。しかしながら、これらのP
Vムーヨウ素系偏光フィルムは耐湿熱性に極めて劣シ、
通常の使用条件でも支持体フィルムあるいはコーティン
グ樹脂によってカバーすることが不可欠であシーまた高
温・高湿下ではこの様なカバーを行なっても偏光度の低
下は免れないものであった。
一方、この問題を克服すべく、耐湿熱性に優れたポリエ
チレンテレフタレー)(PIT)に二色性色素金含有せ
しめ、−軸方向く延伸し九偏光フィルムが開発されてお
シ(特開昭!7−t4Abat号公報及び特開昭It−
/JIEjJ/号公報参照)、現在実用化されつつある
。P1〒−二色性色素系偏光フィルムは、素材の持つ耐
湿熱性によ?)、pvムー冒り素糸フィルムに比べ遥か
に優れた耐久性を有する。しかし近年、偏光フィルムに
関する用途が更に広がシ、7レキシプル液晶パネル用セ
ルとして使用するため、表両に透明導電膜層を設ける2
次加工処理が行なわれている。この2次加工処理ではP
]!i丁のガラス転移点以上の温度で処理する工程が必
須であシ、これに対処するため熱処理によりてフィルム
の結晶化度を上げ、耐熱性を向上させる試みが為されて
いる。ところがPI!!Tにおいては、熱処理によシ給
晶化を進行させることと、色素の配向を維持することと
は相反する現象であることから、偏光フィルムとしての
性能の低下をできるだけ抑えるため、通常低い温度で熱
処理が行われる。この結果、1目系偏光フイルムはPI
テが素材として持つ本来の耐熱性を引き出せないtt使
用されることとなシ、1次加工処理時の加工条件に熱的
制約を与えてしまうという重大な欠点があった。′1!
た低い温度でPIT系色素含有フィルムを熱処理した場
合でも、若干の色素の配向低下は免れない現象であった
。この為機械的性質、耐湿熱性等に優れたポリエステル
フィルムを用いて、よシ優れた偏光性能及び耐熱寸法安
定性を持つ偏光フィルムの開発が望まれていた。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは上記問題に鑑み鋭意検討を重ねた結果、二
色性色素を含有させたポリエチレンナフタレート−軸配
向フィルムにおいて、ある特定の配向特性及び結晶化度
を付与する事によシ所望のフィルムが得られる事を見出
し、本発明に到達するに至りた。
即ち本発明の要旨は二色性色素を含有し且つ結晶化度が
30−弘!チ、複屈折率がO,21以上であることを特
徴とするポリエチレンナフタレート一軸配向偏光フィル
ムに存する。
以下本発明を更に詳細に説明する。
本発明でいうポリエチレンナツタレートとは、その構成
単位が実質的にエチレンーコ、4−ナフタレート単位か
ら構成されているポリマーを指すが、少量例えば30モ
ル嘩以下の第ミ成分くよって変性されたエチレン−1,
4−す7タレートポリマーも含まれる。
ポリエチレンナフタレートは一般にナフタレンーコ、t
−ジカルメン蒙又はその機能的誘導体。
例えばす7タレンーコ、t−ジカルボン酸ジメチルとエ
チレングリコールとを触媒の存在下で、適当な反応条件
の下に縮合せしめることKよりて製造される。この場合
第=成分としては例えば、アジピン酸、セパシン陵、フ
タル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、す7タレンー1
,7−ジカルボン酸、−9←I−ビフェニルジカルボン
酸等のジカルボン酸又はその低級アルキルエステル、あ
るいはプロピレングリコール、トリメチレングリー−ル
、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリー−
ル、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル等のコ価アルコール等を挙けることができる。
本発明で用いるポリエチレンナフタレートは重合度が低
すぎると、機械的特性が低下するの・で、その極限粘度
は0.41c0以上、好ましくは0、j O〜Q、り0
のものが好ましい。
また本発明の主旨を変えない範囲で、上記ポリエチレン
ナフタレートに他のポリマーを少量、例えば/ Owt
%以下を配合して製膜してもよい。
本発明においてフィルム中に含有せしめる二色性色素は
、下記(1)式で表わされるように、偏光フィルムとし
た際の最大吸収波長における色素配向係数(FD )が
0.40以上、好ましくは0.77以上のものである。
yD:=!(D−/)/(D+2)(1)但し上記(1
)式中でD−ムl/A上であり、A、は延伸軸と平行な
偏光の吸光度を、A上は延伸軸と垂直な偏光の吸光度を
表わす、上記でいう偏光フィルムとは、ポリエチレンナ
フタレート樹脂/klに色素/ftJOO℃で溶融混合
し、JR膜してフィルムを得たのち、該フィルムをロン
グ社製の延伸機を用いてl参〇℃で一軸方向に!倍凰伸
して得られた厚さ300μ風の偏光フィルムを指す。
該二色性色素としては、アントラキノンを主骨格に持つ
色素が好ましく、具体例としては下記構造式で表わされ
る色素があげられる。
上述したように本発明においては、二色性色素を含有せ
しめたポリエチレンナフタレートフィルムの物理的性状
を特定することによシ、良好な偏光性能を有し、かつ耐
湿熱性及び耐熱寸法安定性に優れ九個光フィルムを得る
ことができるが、とシわけ該二色性色素が主骨格にかか
るアントラキノン環を有する場合にその効果が最も発揮
される。
かかる理由は定かではないが、アントラキノン構造がナ
フタレン環と電子的に相互作用を生じ易く、ナフタレン
環の配向によく追随し得る九めではないかと考えられる
ポリエチレンナフタレートに上記二色性色素を含有させ
る方法は、従来から広く知られている方法を用いること
ができる。すなわち■二色性色素を樹脂にトライブレン
ドし、押出機によりて混練するか、あるいは混練したも
のをマスターパッチとして使用する方法 ■ポリエチレ
ンナフタレートの溶融重合反応の中期〜末期に二色性色
素を添加9拠金する方法 ■二色性色素を溶解させた溶
媒にポリエチレンナフタレートの無定形シートを浸し、
含浸させる方法−等である0本発明においてはこれらの
中でも特に■のトライブレンド後、押出機内で混練する
方法が色素濃度をプントロールし易く、シかも色素の熱
劣化を低く押えられるという点で最も好ましい、   
    ′ ポリエチレンナフタレートに含有させる色素は1種類で
も構わないが、通常偏光板として使用する場合は可視光
全領域にわ九って偏光性能を有することが必要であるこ
とから、コ種類以上の色素を組み合わせて用いる方が好
ましい。
また二色性色素のフィルム中の含有量は、1つの色素に
つき、通常は0,0/−コwt%、好ましくは0.02
〜0.!wt−である。
本発明においてはポリエチレンナフタレートフィルムの
複屈折率Δnが0.27以上である仁とが必要であシ、
好ましくは0.J!以上0.1 j以下、更KFiO,
17以上0.J!以下にする事が好ましい。
二色性色素含有偏光フィルムにおいて偏光性能を決定づ
ける主要因は色素の配向度である。
一般にポリエステルフィルム中に存在する二色性色素は
、該フィルムの非晶相中に存在すると言われておシ、従
って該色素の配向度を向上させる為KFi、如何にして
該フィルムの非晶相の配向を向上させるかが問題となる
。本発明者らは該非晶相の配向を上げるぺ〈鋭意検討を
重ねた結果、ポリエチレンナフタレートフィルムにおい
て、#フィルムを少なくとも一軸方向く延伸後熱処理を
行ない、該フィルムの複屈折率をO,11以上、好まし
くはO,J 1以上0.1!以下、更に好ましくは0.
25以上0.j j以下に制御する事によシ、#フィル
ムの非晶相の配向を高めることができ、その結果偏光フ
ィルムとして極めて優れた偏光性能を付与できることを
見い出した。該フィルムの複屈折率がO,25未満の場
合は、誼フィルムの非晶相の配向が十分ではなく、優れ
た偏光性能を得る事が出来ず好ましくない、tた該フィ
ルムの複屈折率が0.J jを超えると、該フィルムに
内部ボイドと呼ばれる真空のg!隙が発生するようKな
り、光線透過率が低下し、結果として該フィルムの偏光
性能を低下してしまい好ましくない。
本発明のポリエチレンナフタレートフィルムにおいては
延伸、熱処理後の結晶化度が30〜1Jであることが必
要であシ、好ましくはJj−−!−である事もまた本発
明における重要な構成要件のlりである。
通常のポリエステル、例えばpm’rの二色性色素含有
−軸延伸フィルムでは、延伸後針熱性を与える為に熱処
理を行なうことにより偏光度が低下する事が知られてい
る。しかしながらかかる知見にもかかわらず1本発明者
らは二色性色素含有ポリエチレンナフタレートフィルム
の結晶化度を延伸及び熱処理によりて上記範囲内に納め
ゐ事によシ、単に延伸を行なう九フィルムに比べ偏光度
が飛躍的に向上するという全く予期せざる事実を見出し
た。
かかる驚くべき、且つ好ましい現象が起こる理由は定か
で杜ないが、本発明者らは以下のように推定している。
即ち、一般に延伸配向した?!!!?フィルムにおいて
は、十分な耐熱性を与える為に熱処理を行なうと、主K
11.伸により配向し九非晶相のトランス部位が結晶相
へと変化すると言われている。該1目フイルムに二色性
色素が含有されている場合は、延伸後の熱処理前に非晶
相のトランス部位の分子間に配向して存在している色素
が、熱処理後に該トランス部位の結晶化により咳部位の
分子間に存在する事が不可能となシ、非晶部の他の部位
、特忙結晶化の遅いゴージ瓢部に移動し、その結果誼色
素の配向が低下し該フィルムの偏光度が低下するものと
推定される。
ところが本発明におけるポリエチレンナフタレートフィ
ルムでは、延伸によシ十分に配向結晶化を促進させた後
熱処理を行なうと、結晶化はさほど進行せず、二色性色
素の移動はほとんど起こらないものと推定される。しか
も該熱処理によシ、該フィルムの非晶部には延伸方向く
多大な収縮応力が発生し、該部位に存在する色素O配向
度はより向上し、その結果フィルムの偏光度はよシ向上
する4のと推定される。
従って本発明におけるフィルムの結晶化度がIO−未満
の場合は、該フィルムの偏光度が不十分となシ、好まし
くない。これは熱処理時の加熱不足で、上記の収縮応力
の寄与が十分得られない為と推定される。tた該結晶化
度が一!噂を越えるフィルムの場合も偏光度が低下し好
ましくないが、これは前述したPK?フィルムの場合の
ようにフィルムの結晶化が進んだ為、二色性色素がゴー
ジ具部に移動し九事によるものと推定される。
一方耐熱性の観点からみれば、上記のように熱処理して
得られたフィルムは非常に優れた耐熱性を有する0本発
明のフィルムにおいて、izo℃の空気中で30分間の
熱処理を行なりた加熱収縮率は、延伸方向において好ま
しくは!嘩以下、更KfIFましくはJ−以下であシ、
該方向と垂直方向くおける加熱収縮率は好ましくは2嘔
以下、更に好ましくはl−以下である。
また本発明のフィルムにおけるヤング率は、該フィルム
の延伸方向で好ましくは1oooH/−以上、更に好ま
しくはzzoOkp/−以上である。該ヤング率が30
00dl−未満では分子の配向度が低くなり、偏光フィ
ルムとしての用途に適さない。
本発明のフィルムの色素配向係数、1Dは好ましくは0
.7以上、よシ好ましくは0.7!以上。
特に好ましくはo、r8以上である。腋係数が0.7未
満のフィルムでは偏光性能が劣り、好ましくない。
フィルムの偏光性能の評価は該フィルムの光線透過率を
加味し虎下記(2)式で表わされる偏光度Pで評価され
る。
P−(TI−T上)/(Tp+τ上5”  X300 
 (%)(2)上記(2)弐において÷oldコ枚のフ
ィルムの延伸軸を平行に重ね九ときの透過率、T上は一
枚のツィル^の延伸軸を垂直に重ねたときの透過率であ
る。
本発明のフィルムにおいて、偏光度Pは好ましくは7!
−以上、よシ好ましくはro−以上、更に好ましくは1
1%以上である。核偏光度が71%未満のフィルムでは
偏光性能が実用的な領域に達しないため、好ましくない
本発明のフィルムにおいて、Pj’C,タ!慢RHKお
ける3000時間後の上記偏光度の変化率は好ましくは
1慢以下、更に好ましくはl−以下である。
本発明のフィルムにおける平均単体光線透過率は好まし
くはJOs以上、更に好ましくはJ!−以上である。該
光線透過率がJ0チ未満のフィルムでは液晶表示に用い
た時、表示部が暗くなシ、実用上好ましくない。
本発明のフィルムの厚さは%に限定されないが、液晶表
示用の偏光フィルムとしては好ましくは20〜300μ
簿、更に好ましくは30〜コO0μ肩である。
次に1本発明のフィルムの製造法を具体的に説明するが
、本発明の構成要件を満尼する限り、以下の方法に限定
されるものではない。
例えば、滑シ剤として不活性微小粒子等を必要に応じて
適量含有せしめたポリエチレンーー、ぶ−ナ7タレート
を、通常の方法によシ乾燥後、コア!〜JJO℃の温度
で押出す、誼ポリエチレンーコ、1−ナフタレート中に
は二色性色素を7種又はコ種以上含有させる事が必要で
ある。続いて該ポリエチレンーコ、4−ナフタレートを
押出後急冷して無定形シートを得る。魚冷する際に静電
印加冷却法を用いる事は、製膜速度向上及び厚みむら減
少の為に好ましい。
引き続き該無定形シートを縦又は横方向の一方向に3.
j〜7.0倍、好ましくは参、0−6.1倍にテf−7
0℃〜〒y+jO℃で延伸する( Ttはガラス転移m
度を示す)、該孤伸前、同時又は延伸後罠前記延伸方向
と直角方向に2.0倍以下に延伸する事も可能である。
上記延伸方法としては、ロールで縦l軸に延伸したシ、
テンターで横7軸に延伸するばかシでなく、全知のコ軸
延伸技術で縦又は横のいずれか!方向により強く延伸す
る事も可能である。
誼コ軸砥伸の方法としては、全知の逐次コ軸延伸方法、
同時延伸方法を使用でき、また再延伸を行なう事も可能
である。
このように延伸された熱処理を受ける前のフィルムの結
晶化度は好ましくは1!チ以上、更に好ましくはJO−
以上である。核結晶化度がコj−未満のときは、熱処理
による該フィルムの結晶化度の増加が大きく、該フィル
ムの偏光性能が低下し好ましくない。
本発明においては上記延伸フィルムを好ましくはlrQ
〜240℃、更に好ましくはコ0O−Jto℃の温度で
0.0/〜JOOmac、好オしくは0./ −s−A
 Oseaの熱処理を行ない、熱処理後の腋フィルムの
結晶化度を30〜≠!チ、好ましくは!j〜1Jとする
。該熱処理は緊張固定下で、或いはJo−以下の弛緩又
は巾出しと同時に行なう事が可能である。tた該熱処理
は加熱ロールに接触させる方法や、テンター内でクリッ
プに把持して行なう方法郷の既知の方法を用いる事が出
来る。また熱処理後にいわゆる再延伸を行なう事も可能
である。
上記延伸工程中、延伸前又は延伸後に該フィルムに接着
性、滑シ性等を付与する為に、フィルムの片面又は両面
にコロナ放電処理郷の表面処理を施し九〕、塗布層を形
成する事も可能である。またかくして得られたフィルム
を巻き取る際、両端にナーリング処理をすることも可能
である。
以上詳述した本発明によれば、偏光性能及び耐熱寸法安
定性に優れ、且つ耐湿熱性、機械的性質等にも優れた偏
光フィルムを得る事が出来る。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本
発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定さ
れるものではない。
尚、実施例におけるフィルムの評価方法は以下のとおシ
である。
(1)複屈折率、Δn カールツアイス社製偏光顕微鏡によシ、リターデーシ璽
ンを測定し、下記式によりフィルム面内の複屈折率Δn
を求めた。
n″″τ 但し、上記式中でRはリターデーシ冒ン、dはフィルム
厚さを表わす。
(2)フィルムの結晶化度、田。
四塩化炭素/n−ヘプタン密度勾配管にてフィルムの密
度を測定し、下記式によシ結晶化度を求めた。
但し上記式中で、ρはフィルムの密度、−〇は非晶部の
密度、toは結晶部の密度でアシ、ポリエ゛チレンー4
,4−す7タレートではρ=/、Jコ1!、IIo胤八
−07へまたポリエチレンテレフタレートではρ、 s
+s /、J J j、ρ。=/、≠jjである。
(3)色素配向係数、IPD フィルムの延伸軸と平行及び働直に振動する偏光の、試
料フィルムを通過した最大吸収波長の光の強さの変化か
ら吸光度を測定し、下記式によシ色素配向係数yDを求
めた。
FD冒(I)−/)/(D+コ) 但し上記式中で、Dw−ムl/ム上であシ、ムlは延伸
軸と平行な偏光の吸光度を、ム上は延伸軸と垂直な偏光
の吸光度を表わす。
(4)偏光度 (%) 下記の弐によシ最大吸収波長における偏光度Pを求椋た
但し上記式中でτlは1枚のフィルムを延伸軸が平行に
なるように重ねて測定した透過率で、!上は1枚のフィ
ルムの延伸軸が互いに働直になるように重ねて測定した
透過率である。
(5)  フィルムの極限粘度、η 試料コoowa1を7工ノール/テトラクロロエタンw
mzo7zoの混合溶媒コOdK加え、約/−〇℃で1
時間加熱後、30℃で測定した。
(6)フィルムの加熱収縮率 長さ30(1&のフィルムをizo℃±/’Cの温度の
ギャドオーブン中に無荷重の状態で1時間装置した後、
フィルムの縦及び横方向の加熱収縮率を下記式に従い、
求めた。
但し上記式中でtoはフィルムの厘長、Lは収縮後の長
さを表わす。
実施例1 (ポリエチレンナフタレートの製造法)ナフタレンーコ
、t−ジカルボン酸ジメチル300部、エチレングリコ
ール30部及び酢酸カルシウム−水塩0,1部を反応器
にとジエステル交換反応を行なった。即ち反応開始温度
を130℃とし、メタノールの留出と共に徐々に反応温
度を上昇させ一時間後230℃に達せしめ実質的にエス
テル交換反応を終了させた。
次いでリン酸0.0 参部を添加した後、二酸化アンチ
モン0.0 a部を添加し常法により重縮合反応を行っ
た。即ち温度を徐々に高めると共に圧力を常圧よシ徐々
に滅じ、J時間後温度はコタ0℃、圧力は0.3■i1
gとした。
反応開始後一時間を経た時点で反応を停止し窒素加圧下
ポリエチレンナフタレートを吐出させた。
得られたポリエチレンナフタレートの極限粘度はo、t
 sであった。
(ポリエチレンナフタレートフィルムの製造)得られた
ポリエステルを常法によシ乾燥後下記式で表わされる二
色性色素: を0./ J O亨t−ブレンドした後、300℃で押
出機よシシート状に押出し、静電印加冷却法を用いて無
定形シートとし丸。
核熱定形シートを直接テンターに導き、嬌伸瀉度/2J
’C:、にて横方向に1.0倍延伸した後。
コJO℃で30秒間の緊張固定下で熱処理を行ない、平
均厚さl!μ簿のフィルムを得た。これを実施例1とし
た。
比較例1 前記の実施例1で得られた無定形シートの熱処理を行な
わない事を除いては実施例1と全く同様の操作によシ製
属し、平均厚さt j swnのフィルムを得、これを
比較例Iとした。
比較例2 前記実施例1で得られた無定形シートの延伸倍率をJ、
0倍とした以外は実施例1と全く同様の操作で延伸製膜
を行ない、平均厚さt j amのフィルムを得、これ
を比較例−とした。
比較例3 前記実施例1で得られた無定形シートを用い、実施例1
と同様にして延伸した後、Jjj’Cで3秒間熱処理を
行ない、平均厚さt j syhのフィルムを得、これ
を比較例3とした。
実施例コ 前記実施例1で得られたポリエステルを常法によシ乾燥
後、下記式で表わされる二色性色素を0./ 41 w
tjlブレンドし要談、SOO℃で押出し、急冷して無
定形シートを得九。
該無定形シートを直接テンターに導き、130℃で夢、
4倍横方向Kg伸した後、3%の巾出しを行ないながら
コ−0℃で3秒間熱処理した。
得られたフィルムの平均厚さは12μ溝であシ、これを
実施例コとし九。
実施例J 前記実施例1で得られたポリエステルに、下記式で表わ
される二色性色素: を0.P 7 / vt%練シ込んだ後チップ化し、乾
燥後押出して急冷し、無定形シートを得た。核熱定形シ
ートを130℃の加aクールの間で縦方向にj、j倍嬌
伸した後、テンターにより横方向KID−の弛緩をしな
がらJoz℃で71秒間熱処理を行ない、平均厚さlコ
!S簿のフィルムを得た。これを実施例Jとした。
比較例− 前記実施例1で得られ九ポリエステルに1下記式で表わ
される二色性色素: 曽 を0./ $ 7 Wt−含有せしめ九こと以外は実施
例と全く同様の操作によシ、無定形シートを得喪。
該無定形シートを比較例1と全く同様の操作で延伸製膜
し、平均厚さl j Jllmlのフィルムを得、これ
を比較例−とした。
実施例← 前記比較例弘の無定形シートを用いて実施例1と全く同
様の操作によシ延伸製罠を行ない、平均厚さ21μmの
フィルムを得た。これを実・施例−とじた。
比較例! 前記実施例1で得られ九ポリエステルに、下記式で表わ
される二色性色素: を0.0デJ wt%含有せしめたこと以外は実施例1
と全く同様の方法で無定形シートを得、引き続き延伸を
行なった。延伸稜ito℃で1秒間熱処理し、平均厚さ
11μmのフィルムを得た。
これを比較例!とじた。
実施例! 前記比較例!にシける無定形シートを用い、実施例1と
全く同様に延伸製膜し平均厚さt!μ寓のフィルムを得
、これを**例!とした。
比較例4 極限粘度0.t Jのポリエチレンテレフタレートを用
い、前記実施例1と同様の色素を同様の操作によシ含有
させ、無定形シートを得た。該無定形シートを直接テン
ターに導y@to℃で一02倍嬌伸した後、コOQ℃で
70秒間熱処理を行ない平均厚さt!μ風のフィルムを
得た。
これを比較例tとした。
度の測定において、最大吸収波長λは実施例1及び比較
例1.コs’s’についてはλ=4デ4nm、実施例2
についてはλ1リゾnm、実施例JKついてはλ=!コ
アnm1比較例参及び実施例−についてはλmjJjn
m、そして比較例!及び実施例jKついては1w # 
j 7 nmで測定した。
また表コに130℃で40分間の熱処理を行なりた際の
加熱収縮率を示した。
表7 表コ 比較例/、C及び夕については熱処理が行なわれていま
いか、或いは熱処理温度が低い為にフィルムの結晶化度
が小さく、結果として偏光性能が劣る。
比較例JKシいては複屈折率が小さい為、フィルムの偏
光性能が劣シ好ましくない。
比較例Jにおいてはフィルムの結晶化度が高過ぎ、偏光
性能は低下している。
比較例ぶのPIT系偏光フィルムでは、同一の色素を用
いた本発明の実施例1のフィルムに比べ、偏光性能が著
しく劣シ好ましくない。
又、表1から分かるように耐熱寸法安定性の点くおいて
も本発明の実施例のフィルムに比べ。
劣っている。
実施例/−4のフィルムは上記比較例のフィルムに比べ
極めて優れた偏光性能を有する事が分かる。特にアント
ラ中ノン系の色素を含有する実施例1〜Jのフィルムに
訃いては複屈折率及び結晶化度を本発明の特許請求の範
囲内に納める事によシ、極めて優れた偏光性能を有する
事が分かる。
実施例7〜4で得られたフィルムについて。
デ!℃、デz @ I[Kおける3000時間後の偏光
度経時変化を測定したところ、いずれもi、o−以内で
あシ、一般に用いられているポリビニルアルプール系の
偏光フィルムの該変化率が約io−程度であるのく比べ
、耐湿熱性において極めて優れていた。
〔発明の効果〕
以上記載の通シ、本発明のフィルムは偏光性能、耐熱寸
法安定性、耐湿熱性等に優れ、液晶表示用の偏光フィル
ふとして極めて有用な事が分かる。
出 願 人  ダイアホイル株式会社 代 理 人  弁理士 長谷用   −ほか1名

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)二色性色素を含有し且つ結晶化度が30〜45%
    、複屈折率が0.25以上であることを特徴とするポリ
    エチレンナフタレート一軸配向偏光フィルム。
JP14379587A 1987-06-09 1987-06-09 ポリエチレンナフタレ−トを用いた偏光フィルム Pending JPS63307403A (ja)

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