JPS63306Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ゲーム方法を容易に変更し得るテー
ブル型のテレビゲーム装置に関する。

従来、テーブル型のテレビゲーム装置は、通
常、特定ゲーム専用に作られていたが、ゲーム方
法の開発が進むに従つて、専用機種では経済性が
低く、しかも、新規に開発されたゲーム方法を適
用できない欠点があり、そのため、多種のゲーム
を可能としたゲーム装置が望まれるに至つてい
る。

テレビゲームにおけるゲーム方法、すなわち、
ゲーム様式は、マイクロプロセツサ等のCPU（中
央演算処理装置）に結合するプログラムメモリ並
びにキヤラクタメモリに予め記録されたデータ内
容によつて定められ、このゲーム方法の変更は、
これらメモリのデータ内容を入替ることにより変
更される。

多種ゲームを目的とするテーブル型のゲーム装
置においては、第１図の如く、上記ゲーム方法に
固有するデータを記録したメモリ基板Ａを、
CPUを備える基板Ｂから分離して設けることに
より、ゲーム方法に応じたメモリ基板Ａを交換自
在とし、もつて、ゲーム方法の変更を容易として
いる。

しかし、テレビゲームにおいては、ゲーム方法
を変更すると、そのゲームを行なうための操作装
置、例えば、ジヨイステツク、各種開閉器等の仕
様を変更しなければならない。

すなわち、ジヨイステツクは、２方向、４方
向、８方向、全方向等の操作方向を有し、ゲーム
方法によつては、その操作方向の仕様が異る。

また、操作方法にも、右手又は左手のいずれか
の片手操作、もしくは、操作装置２個又は複数個
同時に用いた両手操作等があり、ゲーム方法によ
つては、ジヨイステツク、並びに開閉器の取付け
位置が異る。

そのため、ジヨイステツク、各種開閉器等を設
けた操作盤Ｃも、テレビゲーム装置Ｄ本体から交
換自在としなければならない。

なお第１図中、ＥはCRTドライバ回路、Ｆは
CRTである。

本考案は、上述のメモリ基板Ａ並びに操作盤Ｃ
の交換を容易とすることにより、ゲーム方法の変
更を可能としたテーブル型の多種ゲームテレビゲ
ーム装置を提供するもので、以下実施例の図面に
基き詳述する。

テレビゲーム装置１は、物品の載置を兼ねた上
面板２と、装置１のケースを兼ねた台枠３と、台
枠３を支持する脚４と、台枠３の中に装備され
た、ゲーム画面表示用CRT５、同じくCRTドラ
イバ、CPUその他の電子回路を装備した主制御
基板６、同じく、ゲーム方法固有のデータを記録
したメモリ基板７と、台枠３の前後面板８，９に
設けられ、ゲームを行なうための操作装置を備え
る操作盤１０とをもつて構成されている。

上面板２は、メモリ基板７並びに操作盤１０の
交換を容易とするために、テレビ画面を表示する
ための窓孔１１ａを備える天板１１と、その上面
のガラス板１２とを固定金具１３によつて重合固
着され、かつ、天板１１の後向下縁を、蝶番１
４，１４を介して、台枠３の後面板９の上縁に連
結することにより、上面板２を、台枠３に対して
開閉自在としてある。

台枠３の中には、ゲーム方法がそれぞれに異る
データを記録した、複数のメモリ基板７ａ…が収
納され、そのいずれか１つが、必要に応じて、主
制御基板６と電気的に接続されたメモリ基板７と
交換される。

未使用のメモリ基板７ａ…のゲーム方法に対応
した操作盤１０ａ…は、台枠３の底面下部に設け
た収納凾１５，１５に収められ、ゲーム方法の変
更に際して、そのゲーム方法に適正な操作盤１０
ａが、台枠３へ取り付けられた操作盤１０と選択
的に変換される。

各操作盤１０，１０ａ…には、掛け外し自在の
蝶番１６の一方の取り付け板１６ａが、各操作盤
１０，１０ａ…の下縁１７の両端に１対、それぞ
れ固設されている。

蝶番１６の取り付け板１６ａに対応したもう一
方の取り付け板１６ｂは、台枠３の前後側面板
８，９の中央下方へ設けた操作盤取り付け孔８
ａ，９ａの開口部両側直下の底板１８裏面に、１
対固設されている。

蝶番１６の枢軸１６ｃは、取り付け板１６ａ，
１６ｂのいずれか一方、例えば、操作盤１０，１
０ａ…の取り付板１６ａに固設され、該枢軸１６
ｃは、取り付け板１６ｂの枢着環１６ｄと掛け外
し自在に遊嵌されている。

操作盤１０，１０ａ…は、前後側面板８，９の
外面へ当接するフランジ面１９と、そのフランジ
面１９より盤面上端を後方へ突出させて、盤面２
０を適宜傾斜させた後方突出部２１と、該突出部
２１の上端外面の両側端に設けられた固定用突片
２２，２２（図面中一方は省略してある）とを備
えている。

後方突出部２１は、前記前後面板８，９の取り
付け孔８ａ，９ａに挿入され、その上端の突片２
２は、その上方の側面板内側に固設されたＬ金具
２３に螺合した挿しねじ２４と係合する。

左右１対の挿しねじ２４の取付けピツチは、
CRT５の横巾より若干広巾に設けられ、その操
作は、CRT５に邪魔されることなく、上面板３
を開いたときに、操作盤１０の固定もしくは解除
が行なわれるようになつている。

上記実施例における操作盤１０の突片２２と、
Ｌ金具２の挿しねじ２４とは、上面板３を開くこ
とにより、操作盤１０と台枠３の固定を解除しう
る固定手段の一例をなすものであつて、この手段
は、実施例のものに限定されるものではない。

また、蝶番１６も、操作盤１０の固定を解除す
ると、該操作盤１０を台枠３に対して回転自在と
し、かつ操作盤の所要回転位置において、操作盤
１０と台枠３とを掛け外し自在とする操作盤１０
と台枠３との連結手段の一例をなすものであつ
て、この手段も、実例のものに限定されるもので
はない。

以上の如く、本考案のテレビゲーム装置１は、
上面板２が台枠に対して開閉自在としてあるた
め、台枠３内に収納されたゲーム方法を変更する
メモリ基板７ａは、上面板２を開くことにより、
使用中のメモリ基板７と容易交換され、かつ、そ
の上面板２を開いた状態で、挿しねじ２４を緩め
て操作盤１０の固定が解除される。

操作盤１０の固定が解除されると、操作盤１０
は、掛け外し自在の蝶番１６によつて外側へ回転
自在となる。操作盤１０を、後方突出部２１が取
り付け孔８ａ又は９ａから脱出するまで回転させ
ると、操作盤１０は横方向、例えば操作盤１０に
向つて右方向へ移動しうるようになり、蝶番１６
の両取り付け板１６ａ，１６ｂ同士の連結を外す
ことができる。

このようにして、メモリ基板７並びに操作盤１
０は容易に交換され、かつ上面板２を閉じると、
その外観は、専用機となんら異なることはない。

以上の如く、本考案によれば、ゲーム方法の変
更を、新規に開発された各種のゲーム方法に対応
して、容易かつ速やかに変更することができ、し
かも、通常の使用要領は、専用機種と変ることの
ないので、実施上の効果は大である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は、本考案に係るテレビゲーム装置のシステム概
略のブロツク図、第２図は、本考案のテレビゲー
ム装置の上面板を開いた状態を示す斜視図、第３
図は、第２図のＸ−Ｘ線における断面図、第４図
は、第３図のＹ−Ｙ線における断面図である。 １……テレビゲーム装置、２……上面板、３…
…台枠、４……脚、５……CRT、６……主制御
基板、７，７ａ……メモリ基板、８……前面板、
９……後面板、８ａ，９ａ……取り付け孔、１
０，１０ａ……操作盤、１１……天板、１１ａ…
…窓孔、１２……ガラス板、１３……固定金具、
１４……蝶番、１５……収納凾、１６……蝶番、
１６ａ，１６ｂ……取り付け板、１６ｃ……枢
軸、１６ｄ……枢着環、１７……下縁、１８……
底板、１９……フランジ面、２０……盤面、２１
……後方突出部、２２……突片、２３……Ｌ金
具、２４……挿しねじ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ゲーム方法固有のデータを記録したメモリ基板
   を交換自在とすることにより、ゲーム方法の変更
   を自在としたテレビゲーム装置において、 操作盤、記憶装置、制御装置及び表示装置等を
   備える台枠と、 テレビ画面を表示するための窓孔を備える天板
   の上面にガラス板を重合するとともに、該天板の
   一側縁を、前記台枠の上端に開閉自在に枢着して
   なるテーブルの上面板と、 該上面板を開くことにより、前記操作盤の台枠
   に対する固定を解除しうるようにした操作盤の固
   定手段と、 該操作盤の固定を解除すると、操作盤を台枠に
   対して回転自在とし、かつ操作盤の所要回転位置
   において、操作盤と台枠とを掛け外し自在とする
   連結手段 とを備えてなるテーブル型テレビゲーム装置。