JPS6330684Y2 - - Google Patents

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JPS6330684Y2
JPS6330684Y2 JP10986683U JP10986683U JPS6330684Y2 JP S6330684 Y2 JPS6330684 Y2 JP S6330684Y2 JP 10986683 U JP10986683 U JP 10986683U JP 10986683 U JP10986683 U JP 10986683U JP S6330684 Y2 JPS6330684 Y2 JP S6330684Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、運搬用容器においてその持ち運び
用又は積み重ね用として使用される起伏自在な金
属製取つ手の取り付け構造に係り、さらにいえ
ば、単なる挿し込み作業により取り付け可能に改
良した取つ手取り付け構造に関する。
従来の技術 従来、第1図A,B又は第2図A,Bに示した
合成樹脂製の運搬用容器1,1′には、通常その
長手方向両側に、金属製丸棒を成形加工した取つ
手2又は2′が対称的配置に取り付けられている。
主として人手によりこの運搬用容器の持ち運びを
容易にするためであるが、第1図A又は第2図A
に示したように取つ手2又は2′を内側へ倒すと、
該取つ手2又は2′上に、上位の容器を積み重ね
ることにも使用できる。
第1図A,Bに示した運搬用容器1の取つ手2
は、短手辺の開口周枠3の左右に取つ手取り付け
用孔を設け、該孔に取つ手2両端のコ字形に屈曲
成形された支軸部2a,2aを挿し込んで取り付
けられている。
第2図A,Bに示した運搬用容器1′の場合は、
箱の短手辺側における側壁外面の左右の積み重ね
用リブ4,4に取つ手取り付け用孔を設け、これ
に取つ手2′両端のコ字形に屈曲成形された支軸
部2a,2a′を挿し込んで取り付けられている。
ところで、取つ手2を運搬用容器1又は1′
に取り付け手段として、従来は第3図A,Bに
示した方法が実施されている。
第3図A,Bは、第1図A,Bの取つ手取り
付け構造について示したもので、取り付け前の
取つ手2は、第3図Aに示したように図中右側
の支軸部2aの腕部2bが約120゜ぐらいに開い
た非直角の状態になつている。つまり、左方の
直角なコ字形に曲げられた支軸部2aを先に該
当する取つ手取り付け用孔に限度一杯に挿し込
み、つづいて右方の支軸部2aは手動式の長い
屈曲用レバー5で腕部2bを直角まで屈曲し、
もつて当該支軸部2aを該当する取つ手取り付
け用孔中へ挿し込むのである。
屈曲用レバー5は、腕部2bの角部に当接す
る支点ピン5aと、腕部2bの背に当接する加
力ピン5bとを具備している。屈曲用レバー5
を油圧又は空圧シリンダー等で駆動する機械化
も行われている。
次に、実公昭48−14560号公報に記載された
取つ手取り付け構造では、取つ手両端の支軸部
を初めからきつちり直角なコ字形に形成してお
いて、その一方の支軸部をまず貫通された取つ
手取り付け用孔へ十分に深く挿し込み、しかる
後に他方の支軸部を盲孔状の取つ手取り付け用
孔へ挿し込み、その後前記貫通された取つ手取
り付け用孔の中に遊びの空隙を埋める充填材を
詰めた構成とされている。
本考案が解決しようとする問題点 (1) 上記のように屈曲用レバー5を使用する取
り付け構造の場合は、φ8〜φ10mmの金属棒(普
通、丸鋼棒)を腕力だけで屈曲するにはかなり
の困難があり、特に女子や高齢者の作業として
はとうてい適さないので、成年男子の作業に頼
つて行なわれているのが実情である。それでも
量産体制の中では作業者の疲労が激しく、長続
きしないという問題点がある。
この作業を半自動又は全自動化した場合に
は、機械装置が大掛りで高額なものとなり経済
性を伴なわないし、機械の作業スピードも低
く、かえつて手動式の方が能率が良いという問
題点がある。
(2) 上記のように取つ手の支軸部を予め完全な
直角コ字形状に屈曲しておいて運搬用容器へ取
り付ける構造の場合は、充填材と充填という後
処理工程を要する上に、充填材の強度が不足し
又は充填の品質が悪いと孔が抜けてしまい、取
つ手が外れたり紛失するという問題点がある。
問題点を解決するための手段 上記従来技術の問題点を解決するための手段と
して、この考案に係る運搬用容器の取つ手取り付
け構造は、図面の第4図〜第14図に好適な実施
例を示したとおり、 運搬用容器の取つ手取り付け部位に左右の一対
をなす取つ手取り付け用孔を設け、両端部をコ字
形状に屈曲し共通な線上で相対向する支軸部を形
成した取つ手の前記支軸部を前記取つ手取り付け
用孔へ挿し込んでいる取つ手取り付け構造におい
て、 イ 運搬用容器において左右の一対をなす取つ手
取り付け用孔の片側もしくは両側の孔の縁に切
り欠きを設けたこと。
ロ 取つ手には、その相対向する支軸部の一方又
は両方に前記切り欠きを通過可能な大きさ、形
状の突起を設けたこと。
ハ 取つ手は支軸部の前記突起を運搬用容器にお
ける前記取つ手取り付け用孔の切り欠きと合致
させて同支軸部を取つ手取り付け用孔へ挿し込
み、その突起は切り欠きを完全に通過させてそ
の奥側へ位置させていること。
ニ 運搬用容器における一方の取つ手取り付け用
孔の奥側であつてこの孔の切り欠きを突起が完
全に通過した状態の支軸部における先端面と若
干の余裕すきまを確保した位置に、同支軸部の
先端面が突き当るストツパーを設けているこ
と。
ホ 前記突起の大きさ、形状は、切り欠きと略同
形であるが、幅又は高さが少し大きくて抜き難
いものに形成されていること、 をそれぞれ特徴とする構成とした。
作 用 取つ手は、その支軸部を単にその突起を取つ手
取り付け用孔の切り欠きと合致させて同孔へ挿し
込むだけの操作で至極簡単に取り付けることがで
きる。一旦取り付けられた取つ手は、支軸部の突
起が切り欠きと位置がぴつたり一致し、かつ相当
強い引抜きの力が働かないかぎり不用意に抜け落
ちる心配はない。しかも突起が切り欠きを抜ける
ときには、形状は、大きさの関係で相当大きな抵
抗が働く。
実施例 次に、図面の第4図以下に示した実施例を説明
する。
まず第4図A〜Dにおいて、図中11が合成樹
脂製の射出成形品たる運搬用容器で、12はφ8
〜φ10mmの丸鋼棒を屈曲成形した取つ手である。
運搬用容器11における短手辺の取つ手取り付
け部たる開口周枠13の両端面13a,13a
に、左右一対をなす取つ手取り付け用孔16,
6′が、容器四隅部の段差面17を基準面とし取
つ手2の外径よりも若干大きい略馬蹄形の孔(第
4図D)として、かつ、左右対称な同心の孔とし
て設けられている。この取つ手取り付け用孔1
6,16′は、成形用金型による押し切り孔(又
は食い切り孔)として設けられている。
第4図C中左側の孔16の頂部(第4図D)
に、幅3mmぐらい(通常1〜3mmぐらいが可)、
深さ6mmぐらい(通常2〜6mmぐらいが可)の大
きさの矩形状をなす切り欠き18が、垂直上向き
に設けられている。切り欠き18を、孔16の頂
部に設けた理由は、成形用金型の構造上の理由に
由来する。即ち、金型の抜き方向と同じくするた
めである。従つて、こうした制限を受けないかぎ
り、切り欠き18の位置は任意でよく、できるだ
け下方位置が望ましい。
上記開口周枠13の両端面13a,13aより
奥側に位置する短かい補強リブ19,19′には、
上記孔16,16′と同心で、かつ、同形の孔と
なるように設けた凹欠所20,20′が形成され
ている。
従つて、取つ手12の支軸部12a,12
a′は、前記孔16,16′及び凹欠所20,2
0′を通じて真直ぐ楽に挿し込むことができる。
そして、取つ手12で容器を持ち上げた際の荷重
は、支軸部12a,12a′が当る補強リブ19,
19′の強度で処理され、孔16,16′の縁に直
接負荷して破損に至らしめるようなことはない。
第4図C中左側、つまり孔16の縁に切り欠き
18を設けてある側の補強リブ19のさらに奥側
には、5mmぐらいの距離aをおいて、支軸部12
aの先端が突き当るストツパとなる補強リブ21
が設けられている。他方、同右側の補強リブ1
9′の奥側には、25mmぐらいの距離bをおいて、
やはり支軸部12a′の先端が突き当るストツパと
なる補強リブ22が設けられている。
つまり、取つ手12は、第4図C中右側の支軸
部12a′を、先に孔16′及び凹欠所20′中に補
強リブ22に突き当るまで深く挿し込む。そうす
ることにより同左側の支軸部12aを相当する孔
16及び凹欠所20中に挿し込むことが可能とな
る。
次に、取つ手12は、丸鋼棒の両端部を内向き
の略コ字形に屈曲し、共通中心線上で相対向する
支軸部12a,12a′が左右対称に形成されてい
る。そして、一方の支軸部12aに、上記切り欠
き18を通過可能の突起23が設けられている。
第4図A又は第4図Cに示したとおり、突起2
3は、支軸部12aの先端がストツパたる補強リ
ブ21に突き当るまで深く挿入された状態におい
て、凹欠所20を設けた補強リブ19と開口周枠
13の端面13aとの間に丁度納まる位置に、か
つ、両者の間隔Cよりも若干短かい程度の長さ
(一般に5〜10mmぐらい)で設けられている。
また、第5図A,Bに示したとおり、突起23
は、支軸部12aにおいて、丸鋼棒のプレス加工
として略一定肉厚の半月板形状に形成されてい
る。該突起23の最大高さは、上記切り欠き18
の深さと略同一、肉厚は切り欠き18の幅に対し
強引に通過させられるように0.5m〜1.0mmぐらい
大に形成されている。
従つて、突起23が切り欠き18を通過する
(つまり、当該支軸部12aを孔16、凹欠所2
0中へ挿し込む。)と、第4図Cに示したとおり、
突起23は、補強リブ19と開口周枠13の端面
13aとの間に位置することとなる。よつて、取
つ手12は起伏自在であり、簡単に外れてしまう
ようなことはない。即ち、取つ手12を起伏動作
させる途中で仮に突起23と切り欠き18とが一
致するようなことがあつても、上述のとおり、突
起23の肉厚は切り欠き18の幅より若干大であ
るから、同時にある程度強い引き抜き力が作用し
ないかぎり、外れることは決してないからであ
る。
取つ手12は、その突起23を切り欠き18に
合わせ、そのまま強く押し込むか、又は木槌等で
軽く叩き込むぐらいのことで容易に取り付け可能
であるから、女子や高齢者でも充分その作業がで
きる。屈曲作業を伴なう場合に比して能率も3〜
5倍程度にまで向上する。
なお、取つ手12の突起23の形状は、上記半
月板形状に限らない。
例えば、第6図A,Bに示したように、左右対
称な台形板形状の突起232として設けてもよい。
あるいは第7図A,Bに示したように、正面方
向(第7図Bの方向)に見た形状として、先端側
23aの傾きが大きく、後端側23bは略直角に
近い形状で、しかも肉厚は挿入方向先側が薄く、
後側が厚いくさび形状の突起233として設ける
ことも有益である。かく設けると、突起233は、
支軸部12aを挿し込む際、切り欠き18に対し
て通しやすく、抜け難いものとなるからである。
(第2の実施例) 第8図A,B,Cは、第2図A,Bに示した運
搬用容器1′の取つ手2′と同一形式の実施例を示
す。
図中31は合成樹脂の射出成形品たる運搬用容
器、32はφ8〜φ10mmの丸鋼棒を屈曲加工した取
つ手である。
運搬用容器31における短手辺側壁37の外面
に、第8図Cに示したとおり、左右対称な配置で
2枚づつ平行に積み重ね用の縦リブ34,39と
34′,39′が設けられている。両外側の縦リブ
34,34′の中間部より若干下方寄りの位置に、
取つ手32の外径より若干大きい円形の取つ手取
り付け用の孔36,36′が左右対称な同心の孔
として設けられている。この孔36,36′は、
成形用金型に組み込まれた油圧又は空圧シリンダ
で駆動される成形用ピンにより、成形と同時に押
し切り孔又は食い切り孔として設けられている。
第8図中左側の孔36の下底部(第8図B)
に、幅3mm、深さ6mmぐらいの大きさで略矩形状
をなす切り欠き38が、垂直下向きに設けられて
いる。
また、第8図C中右方に位置する内側の縦リブ
39′には、同外側の縦リブ34′の孔36′と同
心位置に同径の孔35が設けられている。
従つて、取つ手32における第8図C中右側の
支軸部32a′は、これを孔36′から35へと共
通に通して真直ぐに十分深く挿し込み、もつて同
左側の支軸部32aを孔36へ挿し込み容易とし
ている。
もつとも、第8図C中左方に位置する内側の縦
リブ39には、前同様の孔は一切あいていない。
即ち、この縦リブ39は、取つ手32における第
8図C中左側の支軸部32aを孔36中に挿し込
んだ際、その先端が突き当るストツパの働きをす
る。
取つ手32は、丸鋼棒の両端部を内向きの略コ
字形に屈曲し、共通中心線上で相対向する支軸部
32a,32a′を左右対称に形成してなる。第8
図C中左側の支軸部32aに、上記切り欠き38
を通過可能の突起33が形成されている。この突
起33は、支軸部32aの先端がストツパたる縦
リブ39に突き当つた際、外側の縦リブ34の孔
36を通り抜け、2つの縦リブ34と39の間に
位置し取つ手32の起伏回動が自在であるように
設けられている。切り欠き38に対する突起33
の形状、肉厚、高さ、長さなどの関係は、上記第
1実施例で述べたと同様の構成になつている。
従つて、第8図C中左側の支軸部32aは、突
起33を切り欠き38に合わせ、それを通過する
ように挿し込む。支軸部32aの先端が縦リブ3
9に突き当るまで挿し込むと、突起33は2つの
縦リブ34と39との間に位置することとなり、
取つ手32は起伏自在であり、その後簡単に外れ
るようなことはない。
(第3の実施例) 第10図A〜Dは、第11図に示した運搬用容
器40における取つ手取り付け構造を示す。
運搬用容器40は、合成樹脂の射出成形品であ
る。
取つ手420は、第12図に示したとおり、運
搬用容器40の短辺側寸法より若干長く、ほぼ真
直ぐな主部材42と、全体としてクランク形状で
両端を共通中心線上で外向きの支軸部42a,4
2a′を左右対称に形成した副部材42′とを、
各々の重合部を溶接51等して一体化して構成さ
れている。主部材42、副部材42′とも、φ8〜
φ10mmの丸鋼棒を屈曲加工したものである。図中
左側の支軸部42aに、突起43が設けられてい
る。
運搬用容器40における短辺側の開口周枠50
には、第10図Bのとおり、中央部に、所定の長
さ範囲にわたり、段差面41が形成されている。
前記所定の長さとは、上記副部材42′における
左右の支軸部42a,42aの略1/2づつを含む
長さと略等しい。
開口周枠50における前記段差面41の両端面
41a,41aに、取つ手取り付け用の孔48,
48′が、段差面41を基準面として(第10図
C)、支軸部42aの外径より若干大きい略馬蹄
形状に設けられている。
第10図B中左側の孔48の頂部に、切り欠き
49が垂直上向きに設けられている。
前記取つ手取り付け用の孔48,48′より外
側寄りに位置する補強リブ44,44′に、前記
孔48,48′と同心で、かつ、同形の孔となる
ように凹欠所47,47′が形成されている。ま
た、第10図B中左側の補強リブ44よりさらに
外側寄りに距離aをおいてストツパとなる補強リ
ブ45が、同右側の補強リブ44′より外側寄り
に距離bをおいてストツパとなる補強リブ46が
それぞれ設けられている。
取つ手420を、運搬用容器40へ取り付ける
要領及び取り付け状態は、上記第1、第2実施例
と変りない。
(第4の実施例) 上記第1,第2実施例の取つ手取り付け構造に
おける取つ手に関し、第13図に示したとおり、
左右の支軸部52a,52a′に突起53,53′
を設けた取つ手52を使用し、一方、運搬用容器
の取つ手取り付け用の孔には各々切り欠きを設
け、その奥側に凹切所を有する補強リブを設けた
構成とすることもできる。
かくすると、いずれか一方の支軸部52aを取
つ手取り付け用の孔に通し、突起53は切り欠き
を通過させ、次いで他方の支軸部52a′も孔に通
し、かつ、突起53′は切り欠きを通過させると、
取つ手52の取り付けが完了する。
即ち、左右いずれかの突起53又は53′が抜
け止め作用を受けるため、抜けるおそれはなく、
また、ストツパーとなる縦リブも不用である。
このような事情のため、左右の突起53,5
3′又は左右の孔における切り欠きの位置を取つ
手回動方向にずらして設けると、一層効果的であ
る。
同様のことは、上記第3実施例の取つ手取り付
け構造についてもいえる。即ち、第14図に示し
たように、取つ手420における左右の支軸部4
2a,42a′に、各々突起43,43′を設け、
他方、左右の取つ手取り付け用の孔48,48′
に各々切り欠きを設け、かつ、外側の補強リブ4
4,44′に凹欠所47,47′を設けた構成とす
る。
かくすると、やはり左右いずれかの突起43,
43′が抜け止め作用を受けることとなり、第1
0図B中左側のストツパたる補強リブ45は不用
となる。
(その他の実施例) (その1) なお、第4図D、第8図D、第10
図Dに示したように、切り欠きを設けた取つ手
取り付け用の孔16,36,48に関し、各々
の切り欠き18,38,49の奥端に、同切り
欠きよりも幅狭でかつ、突起23,33,43
の頂部が若干の寸法食い込んだ形で通過可能な
スリツト状の隙間18′,38′,49′を切り
欠きと同方向に設けると、次の利点がある。
即ち、隙間なしのものに比して、切り欠き1
8,38,49の幅が突起の肉厚に比して若干
狭くても、また、突起の高さに若干不足する深
さでも、突起を通過させることに支障は生じな
く、しかも抜けるおそれは皆無に近いのであ
る。
(その2) 上記第2実施例の取つ手は、その突
起33が、第9図に示したとおり、支軸部32
aの挿入方向後側に位置する突起30、即ち、
切り欠き38を通過不可能な形状、大きさの突
起30と並べて設けた構成であつてもよい。突
起30と33との間には、孔36を設けた縦リ
ブ34の肉厚相当の距離d(d≒3mm〜5mm)
があけられている。突起30は、切り欠き38
を通過不可能でさえあれば、その形状、大きさ
は図示例の限りではない。
この取手32′を使用した場合、突起33は
孔36を通過して縦リブ34の奥側に納まる
が、突起30は手前側に位置し、2つの突起3
0と33で縦リブ34の両側面を挾む関係とな
る。
従つて、取つ手32′は、それ以上進入した
り又は逆に抜けたりするようなことはなく、起
伏自在に取り付けられる。そして、この場合、
ストツパたる縦リブ39は無用である。
本考案が奏する効果 以上に実施例と併せて詳述したとおりであつ
て、この考案に係る運搬用容器の取つ手取り付け
構造は、取つ手の支軸部における突起を、運搬用
容器における取つ手取り付け用孔の切り欠きと合
致させて単に同孔へ挿し込むだけの操作で至極簡
単に格別の力を要することなく取り付けることが
でき、その余の後処理などは一切無用である。よ
つて、女子や高齢者でも楽に取り付け作業がで
き、疲れない。そして、運搬用容器の品質、商品
価値を滅失するようなことも生じない。取つ手取
り付け作業の能率も、従来の屈曲作業を伴なうも
のに比して3〜5倍にも向上する。
また、取つ手の支軸部は、当初から直角なコ字
形状に成形を完成しておくことができるので、そ
の屈曲用金型は1種類で済み、安価であると共
に、その加工能率も向上する。
さらに、取つ手取り付け作業の自動機械化を進
め易く、機械装置も構造が簡単で安価なものとす
ることができる。
次に、この取つ手取り付け構造で取り付けられ
た取つ手は、突起による抜け止め作用、及びスト
ツパーによる行き止まり効果とにより、決して離
脱しないように確実に取り付けることができ、品
質の信頼性が高いのである。
【図面の簡単な説明】
第1図A,Bと第2図A,Bは金属製の取つ手
を有する運搬用容器の異なつた例を要部について
示す平面図と正面図、第3図A,Bは従来の取つ
手取り付け要領を取り付け前と後において示す要
部の平面図、第4図A,B,C及びDはこの考案
に係る取つ手取り付け構造をその主要部について
示す平面図と正面図、右側面図及び取つ手取り付
け用孔の異なる例を示す説明図である。第5図
A,Bは取つ手の突起を示す平面図と斜視図、第
6図A,B及び第7図A,Bは取つ手の突起の異
なる例を示す平面図と正面図、第8図A,B,C
及びDはこの考案に係る取つ手取り付け構造の第
2実施例を主要部について示す平面図と正面図、
側面図及び取つ手取り付け用孔の異なる例を示す
説明図である。第9図は取つ手の突起の異なる例
を示す斜視図、第10図A,B,C及びDは第3
実施例を示す平面図と正面図、側面図及び取つ手
取り付け用孔の異なる例を示す説明図、第11図
は同第3実施例の運搬用容器の斜視図、第12図
〜第14図は取つ手の異なる例を示した斜視図で
ある。 11,31……運搬用容器、16,36……取
つ手取り付け用孔、18,38……切り欠き、2
1,39……ストツパー、12,32……取つ
手、12a,12a′,32a,32a′……支軸
部、23,33……突起、30……突起。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 運搬用容器の取つ手取り付け部位に左右の一
    対をなす取つ手取り付け用孔を設け、両端部を
    コ字形状に屈曲し共通な線上で相対向する支軸
    部を形成した取つ手の前記支軸部を前記取つ手
    取り付け用孔へ挿し込んでいる取つ手取り付け
    構造において、 イ 運搬用容器において左右の一対をなす取つ
    手取り付け用孔の片側もしくは両側の孔の縁
    に切り欠きを設けてあり、 ロ 取つ手には、その相対向する支軸部の一方
    又は両方に、前記切り欠きを通過可能な大き
    さ、形状の突起を設けてあり、 ハ 取つ手は支軸部の前記突起を運搬用容器に
    おける前記取つ手取り付け用孔の切り欠きと
    合致させて同支軸部を取つ手取り付け用孔へ
    挿し込み、その突起は切り欠きを完全に通過
    させてその奥側へ位置させてあり、 ニ 運搬用容器における一方の取つ手取り付け
    用孔の奥側であつてこの孔の切り欠きを突起
    が完全に通過した状態の支軸部における先端
    面と若干の余裕すきまを確保した位置に、同
    支軸部の先端面が突き当るストツパーを設け
    てあり、 ホ 前記突起の大きさ、形状は、切り欠きと略
    同形であるが、幅又は高さが少し大きくて抜
    き難いものに形成されていること、 を特徴とする運搬用容器の取つ手取り付け構
    造。 (2) 実用新案登録請求の範囲第1項に記載した取
    つ手支軸部の突起は、取つ手取り付け用孔にお
    ける切り欠きの深さと略同一の高さで、同切り
    欠きの幅より若干大なる肉厚で形成されている
    ことを特徴とする運搬用容器の取つ手取り付け
    構造。 (3) 実用新案登録請求の範囲第1項又は第2項に
    記載した取つ手支軸部の突起は、その肉厚は挿
    入方向先側が薄く後側が厚く変化されていると
    共に、横方向から見た形状は先端面側を前下り
    傾斜となし、後端面側は略直角に近い形状とさ
    れていることを特徴とする運搬用容器の取つ手
    取り付け構造。 (4) 実用新案登録請求の範囲第1項又は第2項又
    は第3項に記載した取つ手支軸部の突起は、そ
    の挿入方向の後側の位置に、運搬用容器におけ
    る取つ手取り付け用孔の肉厚相当の間隔をあけ
    て、切り欠きを通過不可能な大きさ、形状の突
    起を有していることを特徴とする運搬用容器の
    取つ手取り付け構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016198374A (ja) * 2015-04-13 2016-12-01 株式会社赤川器物製作所 調理用バット

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016198374A (ja) * 2015-04-13 2016-12-01 株式会社赤川器物製作所 調理用バット

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