JPS6330622B2 - - Google Patents

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JPS6330622B2
JPS6330622B2 JP54040531A JP4053179A JPS6330622B2 JP S6330622 B2 JPS6330622 B2 JP S6330622B2 JP 54040531 A JP54040531 A JP 54040531A JP 4053179 A JP4053179 A JP 4053179A JP S6330622 B2 JPS6330622 B2 JP S6330622B2
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JP
Japan
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electric field
developer
electrostatic image
image
alternating electric
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JP54040531A
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Masaharu Ookubo
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Canon Inc
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  • Developing For Electrophotography (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電子写真現像方法に関し、更に詳言
すれば導電性現像剤を使用し、原稿濃度若しくは
静電像電位に応じて静電像保持体と斯かる現像剤
を担持又はこれに接する部材との間に印加した低
周波交番電界を変化させ、画像の説明度にすぐ
れ、地カブリのない可視像を得る電子写真現像方
法に関するものである。
電子写真装置、例えば複写機等においては、画
像部の色濃度が高く、非画像部(地の部分)にカ
ブリがなく、しかも原稿に忠実な階調性に富む複
写画像が要求される。そのため一般に電子写真装
置では、現像装置に上記要求が適うような一定の
直流バイアス電圧を印加して現像を行なつてい
る。然るに背景地の部分が着色されている原稿
(以下色地原稿と言う)や濃度の薄い原稿、更に
は特定の色彩で書かれた細い文字原稿(以下色文
字原稿と言う)の場合には不都合を生じ易い。例
えば前者の場合は色地のために地カブリを生じ、
かつ画像部と地の部分とのコントラストが低くな
つて、非常に見にくい複写画像となり、また後者
の場合には押し潰されたようなぼけた画像や濃度
の薄い画像になつてしまうことが多かつた。従来
地カブリを取り除くためにバイアス値を上げるこ
とが試みられたが、画像濃度、コントラストが低
くなつてしまい、逆に線画像を鮮明に再現するた
めにバイアス値を下げると、地カブリを生ずると
いつた相矛盾する結果を生じていた。
本発明は、上記従来の欠点を改良し、如何なる
種類の原稿に対しても、画像の鮮明度に優れ、地
カブリのない、更には階調性に富む可視像を得る
ことのできる現像方法の提供を目的とするもので
ある。
この目的を達成する本発明とは、導電性トナー
粒子を有する導電性現像剤を用い、且つ斯かる導
電性現像剤を、静電像担持体の画像部(本来現像
剤が付着して可視化される部分)及び非画像部
(本来現像剤が付着してはならない背景地の部分)
に無差別に接触させ、又は近接させ、同時に、斯
かる現像剤担持体と静電像保持体との間に低周波
交番電界を印加し、もつて静電像電荷により現像
剤粒子に誘導電荷を発生させると共に、該現像剤
粒子を上記交番電界により振動させて、画像部の
みを結果的に可視化し、非画像部への現像剤の付
着を実質的に除去し、その際原稿の濃度若しくは
静電像の電位に応じて印加した交番電界の強さ又
は交番周波数を変化させるもので、如何なる状態
の原稿にあつても、常に画像濃度、コントラスト
が高く地カブリのない又は階調性に富む画像を得
られる。
本発明の好ましい実施態様を要約すれば、静電
像保持体に現像剤が接触又は近接したときに、静
電像電荷により導電性トナー粒子に発生した誘導
電荷により、現像を行うと共に現像電極として作
用する現像剤担持体に低周波交番電圧を印加し
て、静電像保持体と該現像電極間に交番電界を発
生させ、原稿の非画像部の濃度を測定して交番電
界の強さ又は周波数を変化させる。現像電極に印
加される電圧は、大きい程、上述した画像濃度の
向上と地カブリ濃度の減少に寄与する効果は高い
が、他方、現像電極と静電像保持面間の絶縁破壊
を起こさないように配慮する必要がある。又、現
像電極に印加される交番電圧の周波数は、顕画像
に濃淡ムラ(いわゆるサイクル・ムラ)が生じな
い程度の周波数に設定する必要もある。このため
には、周波数が高い程、この効果が大であるが、
その反面漏洩電流が増加するので、このフアクタ
ーをも考慮し、上記総ての要素を総合して設定し
なければならない。
原稿の状態を測定するには、非画像部の静電像
電位を測定してもよいし、又原稿の状態を見て予
め適正な電界の強さ・周波数に設定されている押
ボタン等の選択手段を切換えるようにしてもよ
い。
顕画像に濃淡ムラが出ないようにするには、現
像距離、即ち現像剤が静電像保持体と接触又は近
接している距離をdmm、静電像保持体の移動線速
度をvmm/sec、印加する交番電圧の周波数を
Hzとすると、 ≧v/d(Hz) ………(1) であることが必要である。勿論これには階調性再
現を良くする観点から上限値がある。本発明に好
適なその値については以下の実施例の説明におい
て詳述する。
又、現像電極と静電像保持体間の最短距離の部
分においては、絶縁破壊によつて、火花放電が発
生するのを防ぐために、総電流を制限する保護抵
抗を該現像電極と印加電圧源との間に挿入するの
が好ましい。そうすると、何等かの原因によつ
て、たとえ絶縁破壊を起こしても、総電流は制限
されており、火花放電等によつて静電像保持部材
の損傷を招くおそれも少く、且つ、バイアス電源
の損傷を起こすこともない。これは、用いる交番
電圧発生装置によつても、総電流を制限すること
は可能であるが、装置が複雑となり、復帰に時間
を要する等の不都合が生じるので、前者の方法が
好ましい。
低周波交番電界を静電像保持体と現像電極間に
印加することによつて、交番電界を印加しない場
合よりも、地カブリを極力減少させることができ
る。静電像保持体がSe,ZnO、有機半導体等の
光導電体で構成される場合には、その性質によつ
て静電像保持体の非画像部の電位をトナーが付着
しないような電位にすることが困難であるので、
このような場合には、交番電界に加えて、若干の
直流電界を発生させることにより、非画像部への
トナーの付着をおさえる必要がある。この場合、
現像電極には交番電圧に加えて、直流電圧を重畳
するか、又は正、負どちらかに偏倚した交番電圧
を印加すれば良い。これにより、直流バイアス電
圧による効果と、交番バイアス電圧印加との相乗
効果によつて、一層カブリを減少させ、又、実質
的にカブリを除去することが可能である。
このように、交番バイアス電圧の印加によつ
て、画像濃度を増大させ、かつカブリ濃度を減少
させることができるため、特に本発明に係る現像
方法は、NPスクリーン方式(例えば、特開昭51
―341号公報等に代表的に記載される静電像形成
方式)と呼ばれる静電像形成方法のように、明部
と暗部の電位差を比較的低くしなければならない
静電像の現像に特に有効となるものである。
以下、本発明に係る現像方法及び装置を適用し
た実施例を図面を参照して、詳細に説明する。
第1図は、本発明に係る現像方法及び装置を適
用した現像装置を有する電子写真装置の一実施例
の断面図であり、第2図はその現像装置の拡大断
面図である。
図において、2は装置1の外筐を示し、原稿等
は該外筐2の上部にガラス等の透明部材で形成し
た原稿載置台3上に載せる。即ち載置台3は移動
せず、感光スクリーン4への画像照射は移動・固
定ミラー及びレンズ系等の光学手段による。この
光学手段は従来周知の技術に属するものであり、
第1ミラー5は載置台3の全行程を速度vで原稿
照明ランプ6と共に右端の点線位置まで移動す
る。また一方、上記ミラー5の移動と同時に第2
ミラー7がv/2の速度で右端の点線位置まで移
動する。そして、上記第1,2ミラー5,7によ
り導かれた原稿像は、絞り機構を有したレンズ系
8と固定ミラー9を介して、上記スクリーン4へ
導かれる。ところで無端状に形成した感光スクリ
ーン4は、先述した特開昭51―341号公報に記載
した構成のものを用い、導電部材が露出している
側面を内側になるように作成してある。一方上記
感光スクリーン4による1次静電潜像の形成も、
上記特開昭51―341号公報における説明で明示し
た如きプロセスにより行なうものである。(勿論
本発明はこれに限定するものではない。)図中ス
クリーン4の周辺に配置してある構成部材のう
ち、10は前露光ランプであり、スクリーン4を
構成する光導電部材を常に安定した光履歴状態で
使用するために設けてある。また11は1次電圧
印加手段であるコロナ放電器で、スクリーン4を
充分な電圧まで帯電するため、スクリーン4の円
周方向に充分な長さをとつている。次に12は2
次電圧印加手段であるコロナ放電器で、該放電器
12を介してスクリーン4に画像を照射するた
め、放電器12のシールド板の一部が光学的に開
放された構成を有している。そして18はランプ
で全面照射用のものである。
コロナ放電器19は、2次静電像の形成のため
の変調用のコロナイオン流を発生する。2次静電
潜像は上記放電器19にスクリーン4を介して対
向するところの、ドラム20の表面絶縁層21上
に形成する。なおドラム20の絶縁層21は導電
支持体22上に配置または付着させたもので、該
支持体22はイオン変調における対向電極の作用
をするものである。上記ドラム20は感光スクリ
ーン4の回転方向(矢印a)及び速度(Vmm/
sec)とに対応して矢印b方向に回転する。とこ
ろで上記絶縁層21上に形成した2次静電潜像
は、本発明に係る現像方法による現像装置23に
より現像れ、トナー像となる。該トナー像は転写
位置24で搬送されてきた記録部材である普通紙
を用いた複写紙に転写される。転写位置24を経
た絶縁層21上の残留トナーは、ブレード等を用
いたクリーニング手段25で除去され、その後絶
縁層21はコロナ放電器26により一様な表面電
位になされ、必要時には2次静電潜像を形成す
る。一方、トナー像が転写される転写紙27は、
予め収納カセツト28内に積載されており、送出
しローラ29及び分離爪30により1枚ずつ分離
され、転写位置へ搬送される。図中31は送りロ
ーラ、32はコロナ放電器でトナー像の転写の際
に複写紙27に対し、バイアス電圧を印加するも
のである。転写位置24を経た複写紙27は、加
熱定着手段33のヒータによりその表面にあるト
ナー像の定着が行なわれ、搬送ベルト34により
外部の完成複写紙収納皿35に搬送される。
第2図に示した現像装置は、1本の非磁性中空
円筒(以下スリーブと言う)をドラム状静電潜像
保持体21に対向させ、しかもその保持体の下方
向回転域内に配置させて該保持体上の静電像を現
像する装置を示すものである。
図において、静電像保持体21は矢印方向に回
転しており、現像部においては該回転方向と同じ
方向となるよう1本の非磁性回転スリーブ36が
互に少しの距離離間して配設されている。このス
リーブの回転速度は静電像保持体21の周速と異
なる周速度にて公知の駆動手段により駆動され
る。
一例として、静電像保持体の周速度は500mm/
sec、スリーブの径は63mmに設定した。このスリ
ーブ36はその内側に固定磁気手段37を有して
おり、夫々の磁着磁極は例えば図示のように交互
に着磁されている。
38は、現像装置ハウジング23a内の現像剤
で磁性を有する導電性トナー粒子を収容してい
る。又、このハウジング内には、現像剤38をス
リーブの回転方向に撹拌するための2本のスクリ
ユー39,40、スリーブ36の表面に汲み上げ
られた現像剤の厚みを所定値に規制するブレード
41、現像後のスリーブ表面から残存現像剤を除
去するクリーニングブレード42更には、補充用
現像剤の収容室43、その下部開口部に設けられ
た補充用ローラ44を有している。このローラ4
9の回転により、その表面に設けられた凹部に入
つた現像剤が、ローラ49の回転と共に容器のハ
ウジング23のスリーブが設けられている現像室
45に落下し、現像剤の補充が行なわれる。
図中47は、上記スリーブ36に交流電圧を印
加するための交流電源で、交流バイアス電圧値は
実効値で200Vとなるように設定した。この電源
は、保護抵抗48を介して上記スリーブ36に接
続されている。
交流電圧の周波数は、上記現像スリーブ36と
静電像保持体21との現像部における現像距離d
を約5mm、静電像保持体の移動周速度、即ちプロ
セス・スピードVを500mm/secと設定しているか
ら、交流電圧の周波数は、 f≧V/d=500/5=100(Hz) であれば良いが、効果の点から500Hz以上の値と
し、その上限値としては、後述するように現像剤
の粒子の流動性を充分に確保し、中間調剤の粒子
の流動性を充分に確保し、中間調画像の再現性を
維持し、階調性を劣化させない観点等から1KHz
に設定すると好結果が得られた。この周波数は
10KHzまでは効果が序々に増大したが、10KHz以
上では漏洩電流が増すばかりで、しかも効果は全
く増大しなかつた。これは10KHz以上ではトナー
が印加した交番電圧に追随して振動することがで
きないからであると考えられる。
なお保護抵抗46として100KΩに設定すると、
200Vの印加電圧に対してもスリーブに2mA以上
の過剰電流が流れないため静電像保持体21を損
傷することは全くなかつた。
第3図は、導電性現像剤を用いた現像装置の他
の実施例である。
図において、49は静電像保持体であつて、直
接この上に感光化帯電、像露光等の静電像形成に
必要なプロセスを施して静電像を形成し得る感光
体であつても良い。例を挙げれば、特公昭42―
23910号公報、同42―19748号公報、同43―24748
号公報、同44―13437号公報等、その他の刊行物
に記載される感光体並びに静電像形成プロセスが
適用できる。
50は現像装置のハウジング、51は上述した
導電性現像剤、52は回転可能に支持された非磁
性スリーブ、53は該スリーブにて内包された磁
石ロール、54は該スリーブ上に補給される現像
剤の厚みを規制する板部材、55は現像後の残存
現像剤をスリーブ表面から除去するかき落し板、
47はスリーブに交流低周波バイアス電圧を保護
抵抗48を介して印加する電源である。印加電
圧、その周波数及び保護抵抗値は第2図の場合と
同様に設定されている。
上記第2図及び第3図に示した非磁性スリーブ
と磁石ロールとの関係については、例示した通
り、非磁性スリーブが回転する方式の他に、磁石
ロールを回転する方式、或は両者を回転する方式
を採用したものでも良い。
以上の実施例の説明では、現像電極へのバイア
ス印加方法として、スリーブ36又は52へ直接
バイアスを印加する方法を示したが、現像剤の厚
みを規制する部材41,54等を現像電極とし、
これにバイアス印加しても良い。また現像剤表面
を摺擦するような部材を設け、この部材にバイア
ス電圧を印加しても良く、上記の例と同様に画像
濃度が高く、カブリの少ない画像を得ることがで
きる。
今、これら第2図及び第3図に例示される現像
装置について、導電性現像剤を用い且つ交流電界
を静電像保持体と、現像電極として作用するスリ
ーブ間に発生させることによつて生じる現像及び
効果について述べる。
潜像保持体の有する静電像電荷により静電像保
持部材に近接又は接触した導電性トナーに誘導電
荷を発生し、この誘導電荷によつて現像を行う現
像方法において、交流バイアス電圧の印加の効果
は次のように考えられる。
第4図に示されるように、導電性トナー56に
は静電像電荷57によつて誘導電荷58が発生
し、この誘導電荷が静電像表面59に吸引されて
静電像が現像される。しかしながら、この時現像
に寄与するトナーは静電像表面に近づいた一部の
トナーである。
ここで現像電極として作用するスリーブ60に
交流バイアス電圧61を印加することによつて、
導電性トナー56は、この交流電界による作用も
受けることとなる。
この交流電界が印加される方向が変わる毎にト
ナーに誘起される電荷の極性が変化し、その極性
に応じた方向に力を受けてその方向に移動する。
したがつてトナー56は、その現像位置で振動す
ることとなる。この時、静電像の電荷57による
影もかさねて受けているので、トナーが静電像に
近接又は接触した時に静電像保持体59表面に付
着する。したがつてトナー56は交流バイアス電
圧によつて振動をうけ、交流バイアス電圧を受け
ない場合よりも多くのトナーが、静像保持体表面
に近接又は接触することにより、現像が効率的に
行なわれ、濃度の濃い画像が得られる。また非画
像部に付着しているカブリの原因となるトナー粒
子はやはり交流電界によつて力を受けるので、軽
く付着している斯かるカブリ粒子は、振り落され
ることとなる。したがつてカブリの少い顕画像を
同時に得ることができる。
さらに加えるに、導電性トナーを使用して、現
像電極として作用するスリーブ等の現像剤担持部
材に交流バイアス電圧を印加することにより、実
質的には、導電性トナーが現像電極の役目をはた
すこととなり、このため交流バイアス電圧が印加
される間隙が非常に小さくなり、したがつて発生
する交流電界が非常に大きくなつて交流電界の効
果が極めて大きくなるものである。
このような導電性トナー粒子の体積抵抗は1010
Ω・cm以下好ましくは109Ω・cm以下が望ましい。
このように導電性トナーを使用することによりト
ナーに誘起される電荷量は、ほぼ一定であるか
ら、トナーの振動もほぼ一定の範囲にある。しか
し、別のトナー帯電方法、即ち摩擦帯電やコロナ
帯電によつてトナーを帯電させる方法ではトナー
が有する電荷量は一定ではなく、変化するもので
あるから導電性トナーの方が安定するものであ
る。
上述した各実施例に印加される交番電界として
は、正弦波、矩形波、三角波又は鋸歯状波等でも
良い。
また、上記実施例では第5図のようなOVを中
心とする矩形波を使用したが、例えば第6図のよ
うに一方の極性だけに波形をもつた偏倚された交
番バイアス電圧を印加しても良い。この場合トナ
ーが電界によつて力を受ける方向と逆の方向の力
は例えば重力及びトナー間の摩擦力、弾性等によ
るものであり、この場合でもやはりトナーは先述
した振動をうけることになる。
以上説明したように、交番バイアス電圧を静電
像保持部材と現像電極間に印加することによつて
カブリを減少させ、かつ画像濃度を増大させるこ
とができ、また階調性をも変化させることができ
る。
印加する交番電界の強さ、即ちこの場合にはバ
イアス電源の出力電圧の値は、正弦波で実効値50
〜300V好ましくは100〜300V、矩形波、三角波
等で振幅100〜450V(ピーク・ツー・ピーク
Vpp200〜900V)程度が良い。それ以上であると
現像電極と静電像保持体間に絶縁破壊を起こすお
それがあり、また現像剤に近接若しくは接して配
置された現像剤の厚み規制部材等にリークし、実
質的にバイアスが印加されないのと同じことにな
つてしまうおそれがある。
また交番電界の周期、即ちバイアス電圧の周波
数は、先述のように現像距離をdmm、静電像保
持体の移動線速度をv/mm/secとした時、v/d 10KHz好ましくはv/d1KHzが良い。
実際の現像装置に適用する場合には、これらの
条件の内で、カブリの度合が少なく、画像濃度が
高く、また階調性に富む可視像の得られる点に上
記交番電界の強さ及び周波数を設定する。
今、第1図に示したNPスクリーン方式の複写
機において、スクリーン4に1次静電潜像を形成
し、次いでコロナ放電器19によりイオン変調を
行なつて、絶縁ドラム20上に2次静電潜像を得
た。この時ドラム上の暗部表面電位は+400V、
明部電位は0Vであつた。この潜像を二成分現像
剤で現像し、その際印加する交番電界の強さ又は
周波数を変えて実験を行なつた。
第7図及び第8図は印加した交流の電圧値(実
効値)VACと周波数ACを変えて測定したグラフで
ある。これは潜像電位(V)に対する画像反射濃
度(D)を測定したもので、以下この曲線をV―
D曲線と呼ぶ。
第7図は、周波数AC=500Hzの時に、交流電圧
(実効値)VACが0V,100V,200V,300Vの場合
のV―D曲線を示すもので、図から明らかなよう
に電圧値を上げるとコントラストの高い画像を得
られることがわかる。例えばVAC=100Vの場合よ
りもVAC=200Vにした場合の方が暗部電位(+
400V)における画像濃度が高く、色の濃い画像
が得られ、又明部電位(0V)における画像濃度
が低く、カブリを低く押さえることができる。こ
れは電圧値を上げて電界強度を増すと、振動して
いるトナーにより強い力が作用して更に多くのト
ナー粒子が暗部の静電潜像に付着し、また明部で
は静電像保持体面に物理的力により付着していた
トナーが、強電界による力を受けて振い落される
ことによるものと考えられる。従つて色地原稿や
濃度の薄い原稿、更には色文字原稿等の場合に
は、バイアス交流の電圧値を変えて現像を行なう
ことにより画像濃度を高く、又カブリも少なくす
ることができ、コントラストの高い複写画像が得
られる。
第8図は、交流電圧値(実効値)VAC=150Vの
時に、周波数ACを0,500Hz,1KHz,10KHzに変
えて測定したV―D曲線を示すもので、周波数を
上げると第7図の場合と同様に暗部での画像濃度
が高く、明部でのカブリが少なくなつて極めてコ
ントラストの高い画像の得られることがわかる。
これは非画像部に一担付着したトナーやその近傍
に存在するトナーが、印加交番電圧の周波数を上
げることにより、より大きく振動し、最終的に非
画像部に付着するトナーの量が著しく少なくなる
ことによるものと考えられる。なお、図から明ら
かなように周波数が10KHz近辺では殆ど得られる
効果に差はなくなり、しかも漏洩電流が増えて電
源が大型化し、メリツトは少なくなる。従つて周
波数の上限は10KHzまでがよい。
然しながら、第7図及び第8図から明らかなよ
うに、電圧値若しくは周波数を上げると、所謂γ
(ガンマ=静電像電位に対する画像濃度の特性曲
線の勾配)の立つた階調性に関しては余り好まし
くない画像となる。そこで通常普通の原稿をコピ
ーする場合には、階調性の要素も加味して低めの
電圧値又は周波数に設定しておき、色地原稿や色
文字原稿の場合には、階調性は多少損なうことと
なつても、文字(画像)の色濃度を高め地カブリ
をなくしてコントラストの高い見やすい複写画像
を得るようにすると良い。
このように原稿の濃度に応じて印加する交番電
界の強さ又は周波数を変化させるためには以下の
ようにする。例えば色地原稿の場合、原稿の地の
濃度を検出するために、原稿載置ガラス上に置か
れた原稿に対向して受光素子を設け、これを移動
させて地の部分の濃度を検出する。又は、複数の
受光素子を原稿載置面に向けてランダムに配置
し、その検出値のうち最も濃度の低い値を原稿の
地の反射濃度とする。色文字原稿や画像濃度の低
い原稿の場合には、受光素子の検出値のうち最も
濃度の高い値に沿つて交番電界の強さ、周波数を
変化せるようにしても良い。
また静電像保持体上の潜像電位を表面電位計等
により測定し、この値に応じて交番電界を変化さ
せることも可能である。更に予め数種類の電界強
度若しくは周波数を設定した選択手段を設けてお
き、原稿の濃度状態を確めた上で適正値を選択す
るようにしても良い。
このような交番電界の調整は、一般の電子写真
装置では、画像露光前に行なう必要がある。しか
し、いわゆるNPスクリーン方式の装置において
は、画像を一度スクリーンドラム上に形成してか
らコロナ放電により絶縁ドラムに潜像転写を行な
うために、原稿の反射濃度を検出する動作は画像
露光と同時であつても良い。
なお、本発明の実施例の説明に当つては、交番
電界の強さを変える方法として、印加する交番電
圧の実効値或いは振幅(又はVpp)を変える方法
を示したが、静電像保持体と現像電極との間の間
隔を調整することによつて交番電界の強さを変え
るようにしても良い。
本発明は以上のように、静電像保持体に現像剤
を接触又は近接させて静電像を可視化する電子写
真現像方法において、 導電性現像剤を用い、静電像保持体と該現像剤
を担持、若しくはこれと接触する部材との間に交
番電界を発生させ、静電像電荷により現像剤粒子
に誘導電荷を発生させると共に、該現像剤粒子を
上記交番電界により振動させて現像を行なうに際
し、原稿の濃度若しくは静電像保持体上の静電像
電位に応じて上記交番電界の強さ又は交番周波数
を変化させることとしたから、コントラストを強
調した現像或いは階調性を重視した現像等原稿濃
度の状態に応じた現像処理を施すことができる。
特に色地の原稿、画像濃度の薄い原稿、若しくは
色文字原稿等の場合、画像部の濃度を上げ地カブ
リを取り除き、極めて明瞭な複写画像を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る電子写真現像方法を適用
した電子写真装置の断面図、第2図は第1図に示
された現像装置の拡大断面図、第3図は本発明に
係る電子写真現像装置の他の実施例を示す断面
図、第4図は本発明に係る現像方法における現像
剤粒子に誘導される電荷と静電像電荷並びに印加
交番電界の作用を説明する模式説明図、第5図及
び第6図は本発明に係る現像方法及び装置に適用
される印加電圧波形の二つの例を示す波形図、第
7図及び第8図は印加した交番電圧の値又は周波
数を変えて測定したV―D曲線を示すグラフであ
る。 図において、21,49,59…静電像保持
体、36,52,60…非磁性回転スリーブ、3
7,53…固定磁気手段、38,51,56…現
像剤、41,54…厚み規制ブレード、42,5
5…クリーニングブレード、47,61…低周波
交番電圧を印加する電源、48…保護抵抗を表わ
す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 静電像保持体に現像剤を接触又は近接させて
    静電像を可視化する電子写真現像方法において、
    導電性現像剤を用い、静電像保持体と現像剤を担
    持若しくはこれと接触する部材との間に低周波交
    番電界を印加し、原稿の濃度若しくは静電像保持
    体上の静電像電位に応じて上記交番電界の強さ又
    は周波数を変化させることを特徴とする電子写真
    現像方法。 2 特許請求の範囲の第1項に記載の電子写真現
    像方法において、上記交番電界を発生する電圧源
    と上記現像剤担持体との間に保護抵抗を挿入した
    ことを特徴とする現像方法。 3 特許請求の範囲の第1項から第2項のいずれ
    か1項に記載の電子写真現像方法において、現像
    部における静電像保持体と現像剤との接触又は近
    接部分の距離をdmm、静電像担持体の線速度をv
    mm/secとするとき、上記交番電界の周波数Hz
    が、 v/d≦≦10(KHz) を満足するように設定したことを特徴とする電子
    写真現像方法。 4 特許請求の範囲の第1項から第3項のいずれ
    か1項に記載の電子写真現像方法において、上記
    交番電界の電圧波形が正弦波形であることを特徴
    とする電子写真現像方法。 5 特許請求の範囲の第1項から第3項のいずれ
    か1項に記載の電子写真現像方法において、上記
    交番電界の電圧波形が矩形波であることを特徴と
    する電子写真現像方法。 6 特許請求の範囲の第1項から第3項のいずれ
    か1項に記載の電子写真現像方法において、上記
    交番電界の電圧波形が三角波又は鋸歯状波である
    ことを特徴とする電子写真現像方法。 7 特許請求の範囲の第4項から第6項のいずれ
    か1項に記載の電子写真現像方法において、上記
    電圧波形が正又は負の極性に偏倚した電圧波形で
    あることを特徴とする電子写真現像方法。 8 特許請求の範囲の第1項から第7項のいずれ
    か1項に記載の電子写真現像方法において上記現
    像剤粒子の体積抵抗が1010Ω・cm以下であること
    を特徴とする電子写真現像方法。
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