JPS63305899A - 羽根を内蔵した敷布団及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔本発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、縦横のテープ状マチ部より形成され複数に区
分された特殊な羽根収納部を敷布団全体に設け、当該各
々の羽根収納部に所定量の羽根を内蔵して成る敷布団と
その製造方法に関するものである。

（従来における技術） 従来、布団の内蔵物として羽根を用いて成る各種の敷布
団が存在する。

しかしながら、羽根を内蔵した従来の敷布団においては
いずれの場合も、布団の中に所定量の羽根を内蔵し布団
面の数個所に布団表裏の生地を糸止めする様な単なる所
謂キルトを形成して成るだけのものであった。

従って、上記従来の如く敷布団にあっては、布団面の単
なるキルト以外に全く何らの工夫が施されていないこと
から、羽根が布団の内部にて極めて不安定に常時あらゆ
る方向に移動してしまうような状態とされていた。故に
、例えば、敷布団の特定周辺部分にのみ羽根が集中して
しまい布団全体が奇妙な凹凸状となってしまうことから
、敷布団としての使用に多大な支障をきたしていたのが
一般であった。そして、このような状態を放置しながら
当該敷布団を使用する場合においては、羽根自体の耐久
性に良くないことは勿論、寝ごこちも悪く又布団地の痛
みも早いなど諸種の不都合が生じることになる。

然るに、従来においては、羽根自体が敷布団の内蔵物と
して他に類をみない最良の復元力或いは弾力性を有して
いることから前述の如く各種の不都合がありながらも、
羽根そのものは絶えず非常に移動し易い性質のものであ
るので仕方ないとの理由から当該不都合が全く何ら解消
されないままに放置され現在に至っているというのが実
情である。

（本発明が解決しようとする問題点） 本発明は前記従来の実情に鑑み開発されたものであり、
その目的とする所は、敷布団の内蔵物として他シこ類を
みない最良の復元力或いは弾力性を有している羽根自体
の優れた特性を活しながら前記従来の諸種不都合を解消
して、常時、敷布団の厚さを均一化したままの状態を保
持すると同時に羽根の特性を最良状態に保持することの
できる敷布団とその製造方法を提供することにある。

〔本発明の構成〕

（前記問題点を解決するための手段） 本発明に係る敷布団は、表地と裏地とから包覆された布
団内部に、交差配設されテープ状とした複数の各マチ部
にて区分された複数の羽根収納部を形成し、該各羽根収
納部内に所定量の適宜羽根を夫々収納して成る。また、
本発明に係る敷布団の製造方法は、前記複数に区分して
形成された各羽根収納部の被収納羽根が完全且つ迅速に
当該区分内に移送内蔵されるようにしたことを要旨とす
る。

しかして、このような本発明によれば、布団面全体が如
何なる場合においても常時均一な厚さの状態に保持され
ている羽根内蔵の敷布団を得ることができる。

（本発明の実施例） 以下、添付図面を参照して本発明に係る敷布団とその製
造方法の一実施例を説明する。

本発明に係る敷布団Ａは、綿素材等からなる表地１と裏
地２とから包覆された布団内部に、テープ状とした縦マ
チ部３及び横マチ部４とをも号て複数の羽根収納部５を
形成し、当該各羽根収納部５内に適宜の羽根６を夫々収
納して成るものである。図示する実施例においては、縦
横の各マチ部を相互に直角に交差させて各羽根収納部５
を形成しているが、当該羽根収納部の形成手段は図示例
のものに限定されるものではない。例えば、布団四隅の
各角部から対角線状に長いテープ状マチ部を延長之せ各
マチ部を傾剣状に交差配設して羽根収納部５を形成する
他、羽根収納部に関しては諸種の形成手段がある。要は
、布団内部に複数に区分された適宜形状の羽根収納部５
が形成されれば良い。

羽根収納部５自体は特にその数が特定されるものではな
く、シングル・サイズ或いはダブルφサイズ等に応じて
、布団面全体が常時均一厚な状態に保持されるに適する
各種自在な数を決定すれば良い。実験結果においては、
シングル・サイズの敷布団の場合には該羽根収納部の数
は約５０位が適当であり、また、ダブル・サイズの場合
には約７０位の数が適当である。

前記縦横の各マチ部３．４は、綿素材等からなり適当な
厚さと適当な高さく例えば約５　ｃｍ）を有している。

次に、敷布団Ａ自体の内部に前述の如く各羽根収納部５
を形成して成る本発明に係る敷布団の製造方法に就いて
説明する。

先ず、各羽根収納ｆｉＢ５を形成する縦マチ部３と横マ
チ部４との交差配設状態を、各一枚状となっている縦マ
チ部３に対し各横マチ部４が各縦マチ部３を横切るよう
な状態に配設する。そして、縦横の各マチ部が交差する
部分の横マチ部４に例えばループ状部７を形成しつつ、
縦横のマチ部の交差部分に適当な隙間部８を設けた後、
上記ループ状部７を切断して縦横マチ部の交差部分に各
方向に折曲げ自在となる様な舌片９を形成する。なお上
記の如く交差配設された縦横の各マチ部は、その上下端
が表・裏の各生地に縫製されることになる。

このような状態の下において、縦マチ部３のいずれか一
方の布団端部を縫い合わせて袋状とした後、開放されて
いる他方の布団端部がら羽根６を各羽根収納部５内に移
送しつつ内蔵する０羽根６の各羽根収納部５への移送内
蔵は、羽根６をその供給源から吸引しながら空気流にて
羽根を移送可能とした機能を有する図外の長細管を各縦
マチ部３の側面に沿って各隙間部８に挿通させ、各羽根
収納部５の最奥部から順次に羽根収納部内に所定量の羽
根６を移送し内蔵する。この時、羽根を移送する前記長
細管が、成る一つの羽根収納部５への移送内蔵を完了し
て隙間部８から抜き去られた直後、舌片９は羽根収納部
内に収納された羽根６自体の弾力性をもって隙間部８を
閉塞することになり、羽根収納内の羽根６は縦横の周囲
マチ部にて完全に包囲された状態となる。

なお、前記−図外の長細管からの各羽根収納部への所定
量の羽根の移送等は、これをコンピュータ１　　制御と
して実施できることは勿論である。

しかして、敷布団Ａの内部に形成された全ての羽根収納
部５内に上述の如く手段にて所定量の羽根６が内蔵され
た後、布団一端の開放部分が縫い合わされて本発明に係
る敷布団が形成される。

以下、このようにして製造された本発明に係る敷布団Ａ
の使用状況に就いて説明する。

即ち、本発明の敷布団Ａにあっては、布団内部に収納さ
れた羽根６が、区分された各羽根収納部５内に常時確実
に内蔵された状態となっているので、羽根６は当該夫々
の羽根収納部５の範囲以外の部分に移動できないことに
なる。

従って、従来の如く敷布団の特定周辺部分にのみ羽根が
集中してしまい布団全体が奇妙な凹凸状となってしまっ
たりする様な従来の諸種不都合な事態は完全に解消され
、布団面全体が常時安定した一定の厚さで均一状態に保
持されるので、所定量の羽根自体の復元力及び弾力性と
いう羽根のもつ優れた特性を常時十分に発揮させること
ができる。

また、本発明に係る製造方法によれば、上述の通り優れ
た作用を発揮する敷布団Ａを極めて簡易な手段にて迅速
に製造できその製造コストを低減することができる。

〔本発明の効果〕

以上詳述した本発明によれば、布団内部に極めて斬新且
つ特殊な複数の羽根収納部を形成することにより、敷布
団の内蔵物として他に類をみない最良の復元力或いは弾
力性を有している羽根自体の優れた特性を活しながら、
常時、如何なる場合においても敷布団の厚さを使用に適
した均一状態に保持できるようにした特に優れた敷布団
Ａとその製造方法を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は一部を切欠した状態で示す敷布団Ａの斜視図、
第２図は縦・横の各マチ部の交差配設部分の説明図であ
る。 Ａ＠・φ・・敷布団 １・・φ・・表地 ２・・・・・裏地 ３φ・・・・縦マチ部 ４・・・・・横マチ部 ５・・・拳−羽根収納部 ６・・・囃・羽根 ７・・・・・ループ状部 ８・・・・・隙間部 ９・・・舎・舌片。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）表地と裏地とから包覆された布団内部に、交差配
   設されテープ状とした複数の各マチ部にて区分された複
   数の羽根収納部を形成し、該各羽根収納部内に所定量の
   適宜羽根を夫々収納して成り布団面全体が常時均一厚な
   状態に保持されるようにしたことを特徴とする羽根を内
   蔵した敷布団。
2. （２）前記マチ部は、縦マチ部と横マチ部とから成り当
   該各マチ部を相互に直角に交差配設して複数の羽根収納
   部を形成した特許請求の範囲第１項記載の羽根を内蔵し
   た敷布団。
3. （３）前記マチ部は、布団四隅の各角部から対角線状に
   長いテープ状の各マチ部を延長させ当該各マチ部を傾斜
   状に交差配設して複数の羽根収納部を形成した特許請求
   の範囲第１項記載の羽根を内蔵した敷布団。
4. （４）布団内部にて羽根が収納され複数に区分される羽
   根収納部を形成するに際し、縦、横或いは傾斜状の各テ
   ープ状マチ部をその上下端を表裏の各布団地内面に縫製
   しつつ交差配設し；該交差部にループ状部を形成しつつ
   交差する内のいずれかのマチ部の交差配設部に適当な隙
   間部を設けた後、上記ループ状部に各方向に折曲げ自在
   となる様な切断舌片を設け；このような状態の下におい
   て；表裏の布団地のいずれか一方の布団端部を縫い合わ
   せて袋状となし開放されている他方の布団端部から、羽
   根をその供給源から吸引しつつ空気流にて移送可能とし
   た機能を有する適宜長細管を各マチ部側面に沿って夫々
   の隙間部に挿通させ、各羽根収納部の最奥部から順次に
   所定量の羽根を羽根収納部に移送内蔵し；上記各羽根収
   納部への羽根の移送内蔵が完了され前記長細管が各隙間
   部から順次抜き去られる直後に、前記舌片が羽根収納部
   内に収納された羽根自体の弾力性をもって隙間部を密閉
   塞し羽根収納部内の羽根が周囲のマチ部にて完全に包囲
   されるようにした後；布団一端の前記開放部分を縫い合
   わせて羽根内蔵の敷布団を形成するようにした製造方法
   。
5. （５）前記複数の各羽根収納部への所定量羽根の移送内
   蔵を、コンピュータ制御として成る特許請求の範囲第４
   項記載の製造方法。