JPS6330342A - ガラス成形用黒鉛治具 - Google Patents

ガラス成形用黒鉛治具

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JPS6330342A
JPS6330342A JP61171300A JP17130086A JPS6330342A JP S6330342 A JPS6330342 A JP S6330342A JP 61171300 A JP61171300 A JP 61171300A JP 17130086 A JP17130086 A JP 17130086A JP S6330342 A JPS6330342 A JP S6330342A
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密石 雅行
Toru Hoshikawa
星川 亨
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はガラス成形用黒鉛治具に関し、更に詳しくはガ
ラス成形用に用いられる各種の黒鉛治具、例えばハーメ
チックシール用、製ビン用金型ライナー、ガラスレンズ
成形型、ガラス熔融用カーボン槽ゼガラス融着用治具等
に関する。そして特にトランジスターやダイオードのリ
ード線及びデバイス(Device)の端子のガラスに
よる気密溶封に用いられるハーメチックシール用として
極めて好適な黒鉛治具に関する。
〔従来の技術〕
現在、ハーメチックシール用治具として等方性黒鉛が使
用され、この治具はトランジスター又はダイオードのリ
ード線の位置決めとそれらをガラスで溶封する時の鋳型
としての作用をなすものである。
即ち、この治具はトランジスターやダイオードの汚染、
湿気を遮断することを目的としてリード線及びデバイス
を気密溶封する為に使用されるもので、最も一般的な概
略図を第1図に示す0例えば第1図に示す様に、リード
線孔が穿孔されたガラスタブレット(2)とコバール(
Kovar (Fe−、Ni−Co合金)〕等の炊合金
製のシェルリング(3)及びリード線(1)を黒鉛治具
(4)に入れて組立て、これを窒素或いは窒素と水素ガ
ス雰囲気中で約700〜tooo℃に加熱してガラスを
溶着させてステム(stem)を製作するものである。
なおハーメチックシール用治具にはダイオードの1つの
孔のものからIC用の10数本のリード線用のものまで
各種のものがある。
しかし、従来使用のハーメチックシール用治具には繰返
し使用すると、リード線挿入による細孔の摩耗や治具自
体の酸化消耗等による加工精度が低下する問題点があっ
た。又、その細孔の摩耗及び酸化消耗の結果として黒鉛
治具からのカーボン粉離脱によりガラスにカーボン粉が
付着して製品を汚し、その性能を低下させる問題点をも
生じている。
元来黒鉛とガラスとの離型性は一般的には良好ではある
が、ハーメチックシール用としての目的のためには充分
であるとは言えず、より耐酸化性、より高強度、高純度
材料が要望されていた。
このハーメチックシール用治具としての上記難点は、ハ
ーメチックシール用治具ばかりに生ずるものではな(、
広くガラス成形用黒鉛治具に生し、例えば製ビン用金型
ライナー、ガラスレンズ成形用黒鉛型、ガラス熔融用黒
鉛槽、ガラス融着用黒鉛治具等に於いても同様の難点が
生ずるものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明が解決しようとする問題点は従来のこの種ガラス
成形用黒鉛治具の上記難点、代表的にはハーメチックシ
ール用黒鉛治具の上記難点を解決することであり、更に
詳しくは、高強度、耐酸化性、耐摩耗性共に優れ、カー
ボン微粉が飛散せず、しかもガラスとの離型性がよりよ
いガラス成形用治具例えばハーメチックシール用具を得
ることである。
〔問題点を解決するための手段〕
この問題点は、従来のこの種黒鉛治具の表面又は(及び
)内部に、熱分解炭素(以下PyCという)被膜を形成
するか、又は(及び)浸透させることによって達成され
る0本発明者は従来の等方性黒鉛を使用したこの種ガラ
ス成形用治具、例えばハーメチックシール用治具の上記
難点を解決する為に鋭意研究を重ねた結果、炭素数2〜
8特に炭素数3の炭化水素ガス(例えばC3H8)もし
くは炭化水素化合物等を熱分解させ、基材上に熱分解炭
素を浸透させ、又は(及び)表面に被膜を形成せしめる
時は高純度で高強度、耐酸化性、耐摩耗性共に優れ、カ
ーボン微粉が飛散せず、しかもガラスとの離型性がより
よいこの種黒鉛治具を製造出来ることを見出し、ここに
本発明を完成した。即ち本発明は、等方性黒鉛基材表面
に又はその内部に、高純度、且つガラス不浸透性の緻密
な熱分解炭素被膜を形成せしめるか、浸透せしめてなる
ガラス成形用黒鉛治具に係るものである。
(発明の作用並びに構成〕 本発明のガラス成形用治具として説明の便宜上以下にハ
ーメチックシール用治具をその代表例として説明する。
但し本発明はこれに限定されるものでないことは勿論で
ある。
本発明のバーメチ7クシール用治具は従来のハーメチッ
クシール用治具の基材表面に又は(及び)その内部にP
yCを好ましくは5〜250μmの膜厚で形成させて又
は(及び)100μm以上浸透させて成るものである。
そしてこの際のPyC膜は特に高純度で、且つ不浸透性
の緻密な強度なものであることが必要である。ここで不
浸透性とは水銀圧入法で測定した平均細孔半径が0.1
μmを超えないことを意味し、又高純度とは全灰分量が
202plI以下であることを意味する。
本発明に於いてはPyC膜は上記の要件を共に具備する
必要があり、これ等のいずれの要件の一つでも満足しな
い時は所期の効果が充分に達成され難い。またその膜厚
は5〜250μm程度が適当である。
なお、本発明者が先に出願した特願昭60−98291
号に於いては黒鉛基材の熱膨張係数が0.5〜3.0X
10’/’C1そのpyc被覆せしめる膜厚が20〜2
5011mが好ましいとなっているが、その後更に鋭意
研究を重ねた結果、黒鉛基材の熱膨張係数が3.0〜6
.0X10−6/’Cの範囲のものについてPyC被覆
せしめてもPyC膜と黒鉛基材との熱膨張の差によるP
yCNQの亀裂もしくは剥離を緩和することが可能とな
ることを見出したものである。即ち、本発明は改良され
た条件下、即ち比較的低温、低圧、つまり1300℃以
下及び50Torr以下で徐々にPyCを生成させるこ
とにより、黒鉛基材内部に深<PyCを含浸させること
が出来、且つその上にPyC被膜を形成せしめることに
より、黒鉛基材とPyC被膜の機械的からみ合いが強固
になり、黒鉛基材とPyC膜との熱膨張の差によるPy
C膜の亀裂及び剥離を抑制出来る新しい事実を見出した
ものである。
更にPyCが黒鉛基材内部に含浸されることにより、黒
鉛基材表面が緻密になり、m械的強度並びに耐衝撃性に
優れ、リード線挿入による黒鉛治具の摩耗を抑え、更に
耐酸化性をも向上し著しく耐久性が向上する特徴も、本
発明に於けるハーメチックシール用治具の大きな特徴の
一つである。
以上より、黒鉛基材の熱膨張係数の範囲としては0.5
〜6.Ox 101/’cであることが好ましい。
通常基材の熱膨張係数が低くなる程異方性が漸増し、機
械的強度が減少することが認められており、0.5X1
0’/℃よりも低い熱膨張係数をもつ基材ではハーメチ
ックシール用治具に通した機械的強度が得られ難い、逆
に熱膨張係数が6.0×10−6/lよりも大きくなり
すぎると、黒鉛基材が緻密になり、結果として黒鉛基材
の細孔が少なく、PyCの浸入が難しくなり、それに伴
い上記で述べた黒鉛基材と被膜との機械的かみ合わせが
弱くなり加熱−冷却のサイクル間に黒鉛基材とPyC膜
との熱膨張差によりPyCIlllの亀裂及び剥離が発
生し保護作用が低下する傾向が現れる。
黒鉛基材にPyCを含浸させることは「黒鉛サセプター
」に関する発明である特公昭47−1003号に記載さ
れており、この発明では1100〜1600℃の温度で
且つ0.5〜1.2■sHgの炭素質気体の圧力で炭素
質気体を熱分解し、次いで前記温度より300〜800
℃高い温度で且つ前記炭素質気体圧力よりも0.5〜1
. Otang高い炭素質気体圧力で炭素質気体を熱分
解することにより、熱分解黒鉛を多孔質黒鉛本体の孔内
部へ浸入せしめる方法を採用している。しかし本発明者
の研究によれば、P7CFJは、生成温度が異なれば熱
膨張係数も変化することが見出された。即ち、上記特許
発明に於ける所謂pyc含浸工程の際には黒鉛基材内部
への含浸だけを行わせることは不可能であり、通常含浸
反応と同時にPyC被膜形成に関与する反応が並行的に
起こる為、結果的には生成温度の違うPyC膜が積層す
ることになる。従って上述の様にPyCIlllどうし
の熱膨張差によりPyC膜の亀裂及び剥離を生じること
になる。これに対し本発明に於いては上記PyCN’A
の亀裂、剥離等の問題を解決する為に鋭意研究を重ねた
結果、同一生成温度でpycの含浸及びpyc被膜形成
の反応を一段で行うことにより黒鉛基材とPyc被膜の
機械的かみ合わせを強固にさせ得る事実を見出した。又
、黒鉛基材内部へのpycの含浸は100μm以上が好
ましい、これよりも少ないと黒鉛基材とPyC被膜との
機械的かみ合わせの強度が低下する。またPyCII5
!厚については黒鉛基材の熱膨張係数が 0.5〜3.
0X10−6/’Cの範囲内ではPyCII!厚は5〜
25011m程度であることが望ましい。この膜厚があ
まりにも大きくなり過ぎると加熱−冷却のサイクルを急
速に行うと亀裂もしくは剥離を生じる傾向があり、黒鉛
基材が露出し被膜形成の効果が不充分となる場合があり
、また逆にあまり膜厚が小さくなりすぎると被膜形成に
基づく所期の効果が充分に発揮され難い0本発明に於い
てpycを黒鉛基材内部へ含浸せしめるとアンカー効果
により耐摩耗性等の特性が更に向上するためpycを5
μnt程度被覆せしめることにより、ただ単に20μm
のPyC被膜を形成せしめたものと比較して同等以上の
効果を発揮する。また黒鉛基材の熱膨張係数が3.0〜
6.0xlO’l/℃と大きい範囲内では、pyc膜厚
は5〜60μmであることが望ましい、pycを黒鉛基
材内部に含浸することにより、黒鉛基材とPyC被膜の
機械的かみ合わせが向上するにもかかわらず、約60μ
mを越える範囲でPyc被覆を行うと加熱−冷却の際に
黒鉛基材とP7C被膜との熱膨張差によりpyc膜の亀
裂及び剥離を生じる傾向がある。
以上を要するに黒鉛基材の熱膨張係数は0.5〜6.0
X10″B/℃の範囲が好ましく、その時のPyCI!
厚は特に黒鉛基材の熱膨張係数が、0.5〜3.0X1
0−6/’Cの範囲内では5〜250μm程度、熱膨張
係数が3.0〜6.0X10’/’Cの範囲内では5〜
60μm程度であることが好ましい。
本発明に於いては上記PyCwt膜を形成するに際し、
その黒鉛結晶基底面即ち炭素6角網面を基材表面に選択
的に配向させることが好ましい、この様に平行に配向さ
せることにより、耐酸化性を更に向上させることが出来
る。この特定の配向性は、PyC被膜形成時の温度を調
整することにより容易に達成出来、1000〜1300
℃又は1700〜2500℃に温度を設定することによ
り達成出来る。
本発明者の研究によると次のことが明らかになった。即
ち(002)回折線の強度をもって選択的配向度の目安
とすると次の第1表の様になり、また熱重量分析装置を
使用して各生成温度に於けるpycllの酸化開始温度
を測定して耐酸化性の目安とすると同じく次の第1表の
様になる。
第  1  表 この結果から生成温度が1400〜1600℃では酸化
開始温度が低く、そしてX線回折強度が弱く、異方性の
小さいpyc膜が形成されるのに対し、’1000〜1
300℃及び1700〜2500℃では酸化開始温度が
高く、そしてX線回折強度が強く異方性の大きいpyc
llが基材黒鉛上に選択的に配向していることが判明す
る。
このような傾向は、その他の条件により若干左右され、
上記温度範囲がかならず厳密に調整されなければならな
いというものではなく、例えば使用する炭化水素ガスの
濃度や、減圧度を適宜に選、択することにより、その濃
度範囲として若干中をもたせることが出来る。またこの
ような温度範囲では耐酸化性をより向上せしめ得るもの
であり、特に耐酸化性が強く要求されない使用分野では
、かならずしも上記温度範囲とする必要はなく、ガラス
との濡れ性や離型性については元来上記温度範囲以外の
温度でも極めて優れた特性を発揮する。
本発明に於いて形成するPyC被膜のpyc自体は、従
来から良く知られているものであり、炭素質材料例えば
C3He等の炭化水素ガスもしくは炭化水素化合物等を
熱分解することにより生成する炭素であることもまた良
く知られている。
本発明に於いて上記PyC被膜を黒鉛基材の表面に形成
させる方法自体は何等限定されず、上記所定の要件を有
するPyC被膜が形成される限り何等その方法は限定さ
れものではなく、各種の形成方法がいずれも有効に通用
出来る。
なお、黒鉛自体は元来、溶融ガラスに濡れず、付着しに
くい性質を有するが、それに更にPyC被覆せしめるこ
とにより強度を高くして、破損し難くし、耐久性を高め
、粉化しにくい性質を付与すると共に、ガラス成形用材
料として好都合にも、そのガラスとの濡れ性及び離型性
を更に向上させ得るものである。
このPyC被膜黒鉛とガラスとの濡れ性及び離型性につ
いて本発明者が実際に実験的に測定した結果を示せば次
の通りである。
ガラス試料として寸法5 X 5 X 5m−の立法体
に切断したコバール用ガラスを用い、従来からハーメチ
ックシール用治具として使用している熱膨張係数が4.
4X10−6/℃で、嵩比重が1.86(−)、寸法が
30×30×t3Illlの黒鉛基材に1000〜25
00℃の温度で後記実施例1の条件で生成させたpyc
被ri黒鉛(膜厚約30μm)を用い、この上に上記の
ガラス試料を置き、N2ガス雰囲気の電気炉により、9
00℃に昇温させ、1O分間保持させた。その時の最大
接触角を角度読取器を用いて測定した。
この結果、従来のハーメチックシール用治具として使わ
れている黒鉛とガラスとの接触角は約11O℃であった
のに対し、本発明にがかるPyC被ri!黒鉛は生成温
度に関係なく、約150°の接触角を有しガラスとの濡
れ性及び離型性に関して著しく性能が向上していること
が判る。また冷却後の剥離も何等の支障なく剥離出来、
また膨張差に基づく破損もなかった。
また本発明に於いてはPyC被覆せしめることにより、
ガラスに対して治具が不浸透性となり、黒鉛ボアの中に
熔融ガラスが浸入して冷却後付着して取りにくくなった
り、膨張差で破損する等の欠点も皆無となる。pyc被
覆黒鉛材料のこの離型性の向上、及び不浸透性がガラス
成型用治具材料として好適な性質となるということが本
発明の特徴の一つと言える。
以上上として説明の便宜上、ハーメチックシール用治具
としての用途について説明したが、PyC処理黒鉛のこ
の様な性質を利用してガラス成形用治具または母型材と
して多くの用途に利用出来る0例えば、製ビン用金型の
ライナー、ガラスレンズ(メガネ、光学レンズ等)の成
形型、ガラスと金属を溶融・混合する時に使用するカー
ボン槽、更にはガラスを金属(端子、プレート等)、セ
ラミックス等に融着させる時に使用する治具等様々な用
途に充分に効果を発揮するものである。
(実施例〕 次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、
本発明はこれ等の例に限定されるものではない。
実施例1 使用した黒鉛治具用の基材特性は次の様なものであった
O熱膨張係数(以下CTEと表記する)2.4xlO−
/c:、5.5 X 10−6/’C(室温〜400℃
) O嵩比重 1.55(CTEが2.4の黒鉛)、1.8
5(CTEが5.5の黒鉛) O異方比 1.02 0灰分  2opps+< 0寸法  150X100X”20mm(穴径φ1m5
(X100個)) 上記の黒鉛治具を1250℃に加熱し、C3H8ガスを
251 /sin (S、T、P、)、H2ガスを60
1 /win (S、T、P、)の流速で流し、炉内圧
を30Torrに保持して、pycを黒鉛基材内部に約
120μm含浸させ、そのままPyC被膜を形成させた
。被膜の厚さは生成期間を変えて第2表(CTEが2.
4の黒鉛治具の場合)、第3表(CTEが5.5の黒鉛
治具の場合)それぞれに示す所定の殺厚に調整した。
ここでPyC含浸及び被覆は第2図の装置を使用し、こ
の黒鉛治具を第2図に示す装置の試料載置台(13)の
上にセントして行った。加熱方法は黒鉛ヒーターの抵抗
加熱により行いC3H8ガス、H2ガスは第2図に示す
通り、試料室の下からガス導入管(12)により導入し
上へと排出した。但し第2図中(5)は真空容器、(6
)はガス排出管、(7)は断熱材、(8)は黒鉛ヒータ
ー、(9)は黒鉛サセプター、(10)は断熱材載置台
、(11)は黒鉛サポートポスト、(12)はガス導入
管、(13)は試料載置台、(14)は試料、(15)
はガス排気管を示す。
上記で得られた各種PyC被ri黒鉛治具を用いて、9
00℃のN2雰囲気中で、ダイオードのガラス封着を行
った。リード線挿入の際の接触部分が繰返し使用により
0.1 mm摩耗した回数をハーメチックシール用治具
のライフの目安とした。
次に急熱急冷試験を行った。同じく上記で得られたpy
c被ii!黒鉛治具を5分間に1500℃に加熱し、次
に水中に投じてpyc被膜の剥離状況を関ぺた。試料数
は、各条件毎にそれぞれ5枚用いた。
また上記の黒鉛治具と同時にφ110X20+*の寸法
に加工した基材黒鉛を入れ、同様の方法でpyc被覆し
、水銀圧入法により平均細径半径を測定し、不浸透性の
評価を行ワた。
これ等の結果を第2表並びに第3表に示す。
上記第2及び第3表より黒鉛基材のCTEが0.5〜3
.0xlO’/℃の範囲内ではpyc被覆せしめる膜厚
は5〜250μm程度、CTEが3.0〜6゜0xlO
”/’cの範囲内では5〜60μm程度が、カーボン粉
が付着せず、耐摩耗性に置れ、所期の目的を達成する上
で極めて効果的であることがわかる。
実施例2 下記第4表に示すように、CTEを所定の値にした黒鉛
基材を実施例1と同じ条件で50μmのpycを被覆し
、急熱急冷試験を行った。
下記第4表よりPyC被覆する上で剥離や亀裂を生じな
い0.5〜6.0X10’/’Cの範囲のCTEをもつ
黒鉛基材を使用するのがよいことがわかる。
以上より、c3H,ガス等の炭化水素ガスもしくは炭化
水素化合物等を等方性黒鉛基材表面及び内部に熱分解せ
しめて成るガラス成形用黒鉛治具は高純度でカーボン粉
がガラスに付着せず耐摩耗性、耐酸化性に優れた離型性
のよい黒鉛治具であると言える。
【図面の簡単な説明】
第1図はハーメチックシール用治具の概略説明図であり
、第2図は本発明治具を製造する際に使用する装置の一
例を示す図面である。 1・・・・・・リード線 2・・・・・・ガラスタブレット 3・・・・・・シェルリング 4・・・・・・黒鉛治具 5・・・・・・真空容器 6・・・・・・ガス排出管 7・・・・・・断熱材 8・・・・・・黒鉛ヒーター 9・・・・・・黒鉛サセプター 10・・・・・・断熱材載置台 11・・・・・・黒鉛サポートポスト 12・・・・・・ガス導入管 13・・・・・・試料載置台 14・・・・・・試料 15・・・・・・ガス排気管 (以上) 第1図 第2図 手続補正書く自発〉 昭和61年8月19日

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)等方性黒鉛基材表面に又はその内部に、高純度、
    且つガラス不浸透性の緻密な熱分解炭素被膜を形成せし
    めるか、又は(及び)浸透せしめてなるガラス成形用黒
    鉛治具。
  2. (2)上記黒鉛基材がその熱膨張係数が0.5〜6.0
    ×10^−^6/℃であることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の黒鉛治具。
  3. (3)ガラス成形用治具がハーメチックシール用治具で
    ある特許請求の範囲第1項に記載の黒鉛治具。
  4. (4)ガラス成形用治具が製ビン用金型ライナーである
    特許請求の範囲第1項に記載の黒鉛治具。
  5. (5)ガラス成形用治具がガラスレンズ成形型である特
    許請求の範囲第1項に記載の黒鉛治具。
  6. (6)ガラス成形用治具がガラス熔融用カーボン槽であ
    る特許請求の範囲第1項に記載の黒鉛治具。
  7. (7)ガラス成形用治具がガラス融着用治具である特許
    請求の範囲第1項に記載の黒鉛治具。
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US5855641A (en) * 1992-06-08 1999-01-05 Canon Kabushiki Kaisha Mold for molding optical element

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