JPS6330326Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 イ 考案の目的 産業上の利用分野 本考案はハンドバツク等に収納して携帯される
化粧用コンパクトに関する。

従来技術 種類あるいは色彩の異なる化粧品を多数収納で
きるコンパクトとしてパレツトがあり、重宝がら
れている。しかし、このパレツト形は多数の化粧
品を平面的に配列して収納するので平面状に大き
く広がる形状であり、ハンドバツク等に収納して
携帯するのに適当でない。

考案が解決しようとする問題点 本考案は、化粧品皿を通常のコンパクト程度の
平面的大きさのものの２段重ねとし、しかもこれ
らを使用時には平面的に並べうる構造として、携
帯に便利でありながら、パレツト形の特徴を具え
た化粧用コンパクトを提供せんとするものであ
る。

ロ 考案の構成 問題点を解決するための手段 本考案化粧用コンパクトは、角形の下部化粧品
皿１、この化粧品皿１上面部に水平方向に旋回可
能に重ね配設された上部化粧品皿２及び蓋３とか
らなる。

下部化粧品皿１は、後部の一方（図示左方）の
角部を残して他部を、この角部の対角である前部
の他方（図示右方）の角部を要め部とする扇形に
一段低く凹形し、この低段扇形部に例えば２つの
化粧品室４，４を凹設し、そして高段部である前
記後部の一方の角部に化粧筆等の化粧用具５を収
納する化粧具収納室６を凹設している。尚、７は
この化粧用具５を取りだす際の指入れ凹部、また
８は止め金の一方の係合突起である。

上部化粧品皿２は、前部下部化粧品皿１の低段
扇形部上面に重ね配設される扇形の形状で、上面
には例えば２つの化粧品室９，９を凹設し、その
要め部を、下部化粧品皿１の低段扇形部の要め部
に軸１０で枢着されて水平方向に旋回可能に設け
られている。尚、１１は滑り止めを施した操作用
の指当て部である。

蓋３は、ヒンジ１２で下部化粧品皿１後端縁部
に枢着され、また裏面に鏡１３を取付け、そして
前端縁中央部から係合部材１４を垂設し、その下
部背面に前記係合突起８と係合する止め金の他方
の係合突起１５を突設している。

作 用 化粧するに当つては、図のように蓋３を上方に
開き、この後指当て１１に指先を押当てて上部化
粧品皿２を水平方向に旋回させて外方に開けばよ
い。すると、各化粧品室４，９は平面的に並べ配
列され、パレツト形と同様になる。

実施例 上記各部は合成樹脂材で成形製作する。また指
当て部１１は上部化粧品皿２自体に形成してもよ
いが、ゴムあるいは軟質合成樹脂材で形成し、こ
れを接着させて形成してもよい。勿論、化粧品室
４，９の広さ、数は適宜任意でよい。

ハ 考案の効果 上記本考案によれば、化粧品皿を通常のコンパ
クト程度の平面的大きさのものの２段重ねとし、
しかも上部化粧品皿２を水平方向に旋回可能とし
て両化粧品皿１，２が並べうる構造としたので、
ハンドバツク等に収納して携帯するのに都合がよ
く、しかもパレツト形の機能を有しているので便
利である。また上部化粧品皿２は旋回させて引出
すので機構、操作ともに簡単であり、さらに下部
化粧品皿１の空いた角部を利用して化粧具収納室
６を設けており、使用上便利である。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案化粧用コンパクトの一実施例
の開蓋した使用状態の斜視図である。 １……下部化粧品皿、２……上部化粧品皿、３
……蓋、６……化粧具収納室。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 角形であつて、後部一方の角部を残して他部
   を、この角部の対角である前部他方の角部を要め
   部とする低段扇形部に形成し、この低段扇形部に
   所要数の化粧品室４を形成し、かつ前記後部一方
   の角部に化粧具収納室６を形成した下部化粧品皿
   １と、前記低段扇形部上面に重ね配設される扇形
   であつて、上面に所要数の化粧品室９を形成し、
   またその要め部を前記下部化粧品皿１の要め部に
   枢着されて水平方向に旋回可能に設けられた上部
   化粧品皿２と、前記下部化粧品皿１後端縁に枢着
   され、かつこの化粧品皿１前部との間に止め金を
   形成した蓋３とからなる化粧用コンパクト。