JPS6330158A

JPS6330158A - ストリツプキヤスタ

Info

Publication number: JPS6330158A
Application number: JP17304686A
Authority: JP
Inventors: Yukio Ishiguchi; 由紀男石口
Original assignee: NKK Corp; Nippon Kokan Ltd
Current assignee: JFE Engineering Corp
Priority date: 1986-07-23
Filing date: 1986-07-23
Publication date: 1988-02-08

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］この発明は、１Ｂ融金属からストリップ（金属１板）を
連続的に製造するストリップキャスタに関する。

［従来の技術］金属の連続製造において、最近、溶融金属を連続的に冷
却しながら薄板状に形成するストリップキャスタが提案
されている。この唾のストリップキャスタは、一対の冷
却ロールまたは冷却ベルトを備え、冷却ロール間に溶融
金属を供給している。

そして、溶融金属は冷却ロールに搬送されながら急冷却
され凝固し、薄板に形成される。このように、ストリッ
プキャスタによれば、溶融金属からいきなり厚み数ｍｍ
から数ｉＱ＋Ｉ１ｍのストリップを製造できる。

これに対して、従来の連続鋳造機による鋼の連続鋳造で
は、厚み２００ＩｌＩｍ乃至２５０ｍｍのスラブを製造
して、次にこのスラブを熱間圧延機により厚さ数ｆｆ１
ｇ１程度のホットコイルに圧延している。

このように、ストリップキャスタによれば、溶鋼から直
接に薄板を製造するから、究極的には熱間圧延工程を省
くことかできるので、ストリップ製造におけるコストを
低減できる。

ところで、スラブを形成する連続鋳造機において、凝固
したスラブを冷却する場合には、冷却媒体として水又は
ミストをスラブに吹付けている。

この場合、水と空気中の酸素によりスラブの表面は酸化
されてスケールが形成されるが、このスケールは次工程
で除去されている。

ストリップキャスタにおいても、冷却ロールから取出さ
れたス１−リップを冷却する場合に、水及び空気等を吹
付けることが考えられる。この場合にも、その表面が酸
化されスケールが形成される。

［発明が解決しようとする問題点］しかしながら、ストリップにスケールが形成されると、
ストリップは薄板であるから、連続鋳造機により鋳造さ
れるスラブに比較して単位重重あたりの表面積が大きい
。従って、ストリップの表面にスケールが形成された場
合には、スラブの場合に比較して、スケール除去にコス
トがかかるとともに、スケールロスにより歩留りが低下
するという問題点がある。

この発明は斯る事情に鑑みなされたもので、ストリップ
の製造コストを低減できるとともに歩留りを向上するこ
とができるストリップキャスタを提供することを目的と
している。

［問題点を解決するための手段］この発明に係るストリップキャスタは、互いに平行に配
置された一対の冷却ロールと、前記一対の冷却ロール間
に溶融金属を供給する溶融金属供給手段と、溶融金属が
前記冷却ロールにより冷却されて得られたストリップを
巻き取るコイラまたはストリップを所定の寸法に切断す
る剪断機と剪断されたストリップを貯蔵するストック装
置とを備えるストリップキャスタにおいて、前記一対の
冷却ロールとコイラまたはストック装置との間に、スト
リップに冷却媒体を吹き付けて冷却する冷却手段を備え
るとともに、この冷却媒体に無酸化ガスを用いることを
特徴とする。

この発明に係る他のストリップキャスタは、互いに平行
に配置された一対の冷却ベルトと、前記一対の冷却ベル
ト間に溶融金属を供給する溶融金属供給手段と、溶融金
属が前記冷却ベルトにより冷却されて得られたストリッ
プを巻き取るコイラまたはストリップを所定の寸法に切
断する剪断機と切断されたストリップを貯蔵するストッ
ク装置とを備えたストリップキャスタにおいて、前記−
対の冷却ベルトとコイラまた１まストック装置との間に
、ストリップに冷却媒体を吹き付けて冷却する冷却手段
を備えるとともに、前記冷ｔ（Ｉ媒体に無酸化ガスを用
いることを特徴とする。

［作用］この発明に係るストリップキャスタにおいて、冷却ロー
ルまたは冷却ベルトを通過し、溶融金属から急冷ＭＪ凝
固されて形成されたストリップは、コイラヘ搬送されて
巻き取られる。冷却ロールから得られたストリップはコ
イラに巻き取られる以前に冷却媒体により冷却されるが
、冷却媒体に無酸化ガスを用いているから、ストリップ
の酸化が防止される。または、コイラに替えて剪断磯に
よって、ストリップを適当な長さに切断し切断したスト
リップを貯蔵するストック装置を用いる場合に関しても
、雰囲気を無酸化雰ｇＩ気にしているから同様にストリ
ップの酸化が防止される。

尚、この発明において無酸化ガスとは、醇化反応を生じ
ないガスであり１例えばアルゴンガス、窒素ガス等の不
活性ガス及び水素ガス等をいう。

［実施例〕以下に添附図面の第１図及び第２図を参照してこの発明
の実施例を詳細に説明する。

第１図に示すように、この発明の実施例にょろストリッ
プキャスタ１０には、一対の冷却ロール１２．１４が配
置されている。各冷却ロール１２．１４は図示しない駆
Ｉｎ構に連結され回転駆動される。一対の冷却ロール１
２．１４間であって、その上には、冷却ロール間に溶鋼
を供給するための溶鋼溜め１６が設けられている。

一対の冷却ロール１２．１４は、同長であり、その外周
表面が互いに所定間隔を開けて、互いに平行に配置され
ている。溶鋼溜め１６は、各冷却、ロール１２．１４の
外周面上に側板１８が垂直に立設されており、一対の冷
却ロールとともに溶鋼を収納する溶鋼溜め１６を形成し
ている。

一方、一対の冷却ロール１２．１４の下方には、垂直方
向にピンチロール列２０が配列されている。

ピンチロール列２０の下方には降下してきた鋼板を水平
方向に案内するガイド２２が配置されている。ガイド２
２の鋼板の搬送方向には、ピンチロール２４、鋼板を巻
取るコイラ２６がこの順序で順次配置されている。ガイ
ド２２とピンチロール２４との間には、鋼板を冷却する
為の冷却帯２８が設けられている。この冷却帯２８には
、ストリップの搬送方向に沿って複数のノズル２つが搬
送路の上下に配置されている。各ノズル２つは、冷却用
媒体として窒素（Ｎ２）ガスを供給する窒素ガス供給袋
Ｍ２９Ａ１．；：接続されており、ストリップに向けて
窒素ガスが噴射される。

ストリップキャスタ１０において、冷却ロール１２．１
４の回転軸から下半分から、ピンチロール列２０、ガイ
ド２２、冷却帯２６、ピンチロール２４そしてコイラ２
６に至るまでのス１−リップの搬送路はケーシング３０
により覆われ、大気から遮断されている。ケーシング３
０には、その２箇所にＳ酸化ガスとして、窒素ガスを供
給するバイブ３２．３４がゴムパツキン３５を介して連
結されており、これらのバイブは更に窒素ガス供給装置
３６に連結されている。尚、ケーシングにはダンパが取
付けられており、ケーシング内を所定の圧力、大気より
僅かに高い圧力に保持している。

次にこの実施例の動作について説明する。

一対の冷却ロール１２．１４は互いに対向する方向であ
って、溶鋼溜め１６の溶鋼を引き落とす方向、即ち各冷
却ロールを矢印六方向に、同一の速度で回転させる。そ
うすると溶鋼溜め１６の溶鋼は一対の冷却ロール１２．
１４間を通過しながら降下する。この場合、溶鋼は冷却
ロール間で急冷却されて凝固し、厚み数ｍｍのストリッ
プ３７を形成する。このストリップ３７は、ピンチロー
ル列２０により厚みを整えながら、ガイド２２によって
垂直方向から水平方向に向けて搬送される。

ガイド２２を通過した鋼板は、冷却帯２８を通過すると
、ここで冷却ノズルから冷却媒体としての窒素ガスが吹
付けられて冷却される。この場合、窒素ガスは無酸化ガ
スであるからストリップを酸化させず、スケールの発生
を防止している。冷却帯２８においては約１２００℃の
ストリップが約６００乃至８００°Ｃの温度にまで冷」
される。そして、ストリップ３７はピンチロール２４を
通過した後コイラ２６に巻回される。コイルに巻かれた
ストリップは、放置されそのまま常温まで冷却される。

コイラ２６に替えて、剪断機とストック装置を用いる場
合には、ストリップ３７はピンチロール２４を通過後、
剪断機により所定の長さに切断され、切断されたストリ
ップはストック装置内に順次ストックされそのまま放冷
される。

一方、ストリップキャスタ１０のケーシング３０内には
、窒素ガス供給装置３６がらバイブ３２及び３４を介し
て窒素ガスが供給され、ケーシング３０内は、ストリッ
プの製造が開始される前には、無酸化雰囲気に設定され
ている。従って、上述のストリップの製造において、冷
却ロール１２．１４を出たスｌ−リップ３７はコイル２
６に巻き取られ、室温にまで放置されても、空気中の酸
素に触れることがないから、スケールの形成を殆ど防止
することができる。

次に、第２図を参照して、この発明の第２の実施例を説
明するが、第１の実施例と同一の部分には同一の符号を
付すことにより、その部分の詳細な説明を省略する。

この第２の実施例によるストリップキャスタ３８では、
第１の実施例で用いられている冷却口−ルに替えて、一
対の冷却ベルト４０．４２が用いられている。この冷却
ベルト４０．４２は夫々２このロールに巻回されており
、同じ速度で矢印Ｂ方向に駆動される。この場合、溶鋼
はベルト４２．４０間に供給され、ここで急冷却されス
トリップが製造される。冷却ベルト４０，４２は斜め下
方に向けてストリップ３７を搬送し、ストリップ３７は
ビンチロール列２０を通過後ガイドロール４４により水
平方向に搬送され、冷却帯２８、ピンチロール２４を通
過し、コイラ２６に巻き取られる。尚、コイラ２６に替
えて剪断嘘及びストック装置を備える場合には、ビチロ
ールを通過したストリップは切断されて順次ストックさ
れる。

冷却帯２８に設けられたノズル２つからは、第１の実施
例と同様に冷却媒体として窒素ガスが噴出される。冷却
ベルト４０，４２から、コイラ２６まではケーシング３
０により包囲され、ケーシング３０内は第１の実施例と
同様に無酸化雰囲気に満されている。

この第２の実施例によれば、第１の実施例と同様な効果
を得ることができる。

この発明は上述した実施例に限定されることなくこの発
明の要旨を逸脱しない節回で種々変形可能である。

例えば、ストリップに冷却用無酸化ガスを噴射する冷却
帯は、上述した実施例ではガイド２２とピンチロールと
の間に設置したがこれに限らず、ピンチロールとコイラ
との間あるいは、冷却ロール直後のロール列に設けられ
ても同様な効果を得ることができる。

また、上述した実施例ではストリップキャスタをケーシ
ングで覆ってケーシング内を無酸化雰囲気にしたが、ス
トリップキャスタ全体を無酸化雰囲気に設定することに
限らず、冷却帯から無酸化ガスを噴出するものであれば
、ストリップキャスタを無酸化雰囲気に設定しなくても
良い。

［発明の効果］この発明に係るストリップキャスタによれば、ストリッ
プを冷却する冷却媒体に無酸化ガスを用いているから、
溶融金属から直接製造されたストリップにスケールの発
生を防止しているので、ストリップの製造コストを低減
できるとともに歩留りを向上することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の第１の実施例によるストリップキャ
スタの概略断面図、第２図はこの発明の第２の実施例に
よるストリップキャスタの概略断面図である。１２．１４・・・冷却ロール、１６・・・７１Ｊ！ＪＡ
溜め（溶融金属供給手段）、２６・・・コイラ、２８・
・・冷却帯、２９Ａ・・・窒素ガス供給装置、３７・・
・ストリップ、４０．４２・・・冷却ベルト。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）互いに平行に配置された一対の冷却ロールと、前
記一対の冷却ロール間に溶融金属を供給する溶融金属供
給手段と、溶融金属が前記冷却ロールにより冷却されて
得られたストリップを巻き取るコイラまたはストリップ
を所定の寸法に切断する剪断機と剪断されたストリップ
を貯蔵するストック装置とを備えたストリップキャスタ
において、前記一対の冷却ロールとコイラまたはストッ
ク装置との間に、冷却媒体を吹き付けてストリップを冷
却する冷却手段を備えるとともに、冷却媒体に無酸化ガ
スを用いることを特徴とするストリップキャスタ。
（２）互いに平行に配置された一対の冷却ベルトと、前
記一対の冷却ベルト間に溶融金属を供給する溶融金属供
給手段と、溶融金属が前記冷却ベルトにより冷却されて
得られたストリップを巻き取るコイラまたはストリップ
を所定の寸法に切断する剪断機と剪断されたストリップ
を貯蔵するストック装置とを備えたストリップキャスタ
において、前記一対の冷却ベルトとコイラまたはストッ
ク装置との間に、冷却媒体を吹き付けてストリップを冷
却する冷却手段を備えるとともに、冷却媒体に無酸化ガ
スを用いることを特徴とするストリップキャスタ。