JPS63297595A - アルミニウム又はアルミニウム合金材及びその製造方法 - Google Patents

アルミニウム又はアルミニウム合金材及びその製造方法

Info

Publication number
JPS63297595A
JPS63297595A JP13584687A JP13584687A JPS63297595A JP S63297595 A JPS63297595 A JP S63297595A JP 13584687 A JP13584687 A JP 13584687A JP 13584687 A JP13584687 A JP 13584687A JP S63297595 A JPS63297595 A JP S63297595A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrodeposition
water
film
anodic
aluminum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13584687A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Osuga
大須賀 正憲
Kenjiro Nishimura
西村 健二郎
Yuji Hinota
日野田 悠二
Morihito Ogasawara
小笠原 守人
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujisash Co Ltd
Original Assignee
Fujisash Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujisash Co Ltd filed Critical Fujisash Co Ltd
Priority to JP13584687A priority Critical patent/JPS63297595A/ja
Publication of JPS63297595A publication Critical patent/JPS63297595A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 及呈上鬼■亙立互 本発明は、建材、家具等として利用され、梨地状の無機
質的な独特の質感を持ち、ダイスマークや圧延マーク等
が隠蔽され、しかも耐食性及び耐候性付与効果に優れた
アルミニウム又はアルミニウム合金材及びその製造方法
に関する、来の 術及び ロが ′しようとする間 。
従来1表面に塗膜を有するアルミニウム又はアルミニウ
ム合金材を形成する方法としてはアルミニウム又はアル
ミニウム合金基材に陽極酸化処理を施し、次いで、水溶
性アクリル・メラミン梼脂洛中で電着塗装を行った後、
焼付処理し、前記皮膜上に艶有り又は艶消しの透明塗膜
を形成する方法が一般に採用されている。
しかしながら、この従来の処理方法では、アルミニラム
又はアルミニウム合金材が冷たい軽金属的質感を呈し、
暖みのある無機質的な質感を与えることができず、しか
も従来法による塗膜は、素地のダイスマークや圧延マー
ク等が目立ち易く、不拘−感を呈する傾向がある上、形
材製造時の熱履歴によりその色調が著しく左右され易い
など、品質性能面における問題が多い。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、暖みのある無
機質的な質感を与えると共に、素地のダイスマークや圧
延マーク等の跡残りが隠蔽されるなど、品質性能が良好
であり、しかも耐食性や耐候性に優れたアルミニウム又
はアルミニウム合金材及びその製造方法を提供すること
を目的とする。
皿皿傳を  するための手亀入込艷肚 本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を重ね
た結果、アルミニウム又はアルミニウム合金基材に陽極
酸化処理を行なって陽極酸化皮膜を形成し、次いで水難
溶性及び水不溶性樹脂分未添加の陽極電着塗装用塗料浴
を用いて陽極電着塗装を施すことによって上記陽極酸化
皮膜上に60°鏡面光沢度が20%以−ヒの電着塗装塗
膜を形成した後、この電着塗装塗膜に対し、水溶性樹脂
分に水難溶性もしくは水不溶性樹脂分を添加した陽極電
着塗装用塗料浴を用いて陽極電着塗装を行なって60’
鏡面光沢度が8%以下の電着塗装塗膜を形成した場合、
上記陽極酸化皮膜上に平滑な塗面かつ均一な膜厚を有す
る第一電着塗装塗膜が得られると共に、更にこの第1電
着塗装塗膜上に細かい地紋状の1〜30−程度の凹凸が
均一に無数に形成された梨地状第2電着塗装塗膜が得ら
れ、この第2塗膜と下地の第1塗膜との複合効果により
暖みのある無機質的質感を有する複合塗膜が得られ、し
かもこの複合塗膜はアルミニウム又はアルミニウム合金
基材のダイスマークや圧延マーク等を消す効果、更には
耐食性や耐候性を高める効果を有すること、特にかかる
効果は下地の電着塗膜の60”鏡面光沢度が20%以上
であり、かつ梨地状電着塗膜の60°鏡面光沢度が8%
以下の場合に優れて発揮されることを知見した。
即ち、陽極酸化皮膜上に直接上述した60’鏡面光沢度
が8%以下の梨地状電着塗装塗膜を形成した場合も良好
な外観を与え、またダイスマークや圧延マーク等の跡残
りを隠蔽する効果を有する。
しかし、この梨地状塗膜は表面に凹凸が無数形成され、
凸部の塗膜は厚いが凹部の塗膜は薄く、塗膜圧が不均一
な場合があり、このような梨地状塗膜を形成したアルミ
ニウム又はアルミニウム合金材は、耐食性や耐候性に劣
る場合が生じるが、この梨地状塗膜と陽極酸化皮膜との
間に60’鏡面光沢度が20%以上の平滑かつ均一な電
着塗装塗膜を介在させることにより、耐食性や耐候性が
向上すること、この場合陽極酸化皮膜上にこのような第
1の電着塗装塗膜を形成しても、これを焼付けする前は
かなりのピンホールが存在しているので、導通性を有し
、従ってこの第1電着塗装塗膜上に第2の梨地状電着塗
装塗膜を支障なく良好に形成し得、この第2塗膜形成後
に前記第1及び第2塗膜を同時に焼付けることにより、
上述したように優れた外観、ダイスマーク等の隠蔽性、
それに、耐食・耐候性に優れた複合皮膜が得られること
を知見し、本発明をなすに至ったものである。
従って1本発明は、アルミニウム又はアルミニウム合金
基材の表面に陽極酸化皮膜が形成されていると共に、こ
の陽極酸化皮膜上に60@鏡面光沢度が20%以上の電
着塗装塗膜が形成され、かつこの電着塗装塗膜上に60
°鏡面光沢度が8%以下の梨地状電着塗装塗膜が形成さ
れてなることを特徴とするアルミニウム又はアルミニウ
ム合金材、並びにアルミニウム又はアルミニウム合金基
材に陽極酸化処理を施し、次いで水運溶性及び水不溶性
樹脂分未添加の陽極電着塗装用塗料浴を用いて陽極電着
塗装を施して60°鏡面光沢度が20%以上の電着塗装
塗膜を形成した後、水溶性樹脂分に水難溶性もしくは水
不溶性樹脂分が添加されてなる陽極電着塗装用塗料浴を
用いて陽極電着塗装を行い、前記電着塗装塗膜上に更に
60゜鏡面光沢度が8%以下の梨地状電着塗装塗膜を形
成することを特徴とするアルミニウム又はアルミニウム
合金材の製造方法を提供する。
以下、本発明につき更に詳述する。
本発明に係るアルミニウム又はアルミニウム合金材の製
造方法は、まずアルミニウム又はアルミニウム合金基材
に陽極酸化処理を施し、陽極酸化皮膜を形成するもので
ある。
この場合、アルミニウム、アルミニウム合金基材として
は、用途等に応じて選択され、また陽極酸化処理は常法
に従って行なうことができるが、陽極酸化皮膜は耐食性
の観点から9戸以上形成することが好ましい。なお、陽
極酸化処理前に必要によってはアルミニウム又はアルミ
ニウム合金基材に対し、化学的、電気化学的又はサンド
ブラスト、ショツトブラスト等の機械的粗面化処理を行
なうことができる。
また、本発明方法では、上記陽極酸化皮膜に対し、用途
等に応じて電解着色処理を施し、該陽極酸化皮膜を着色
することもできる。この電解着色処理は常法によって行
なうことができ、例えばNi、Gon Sn、Cu等を
主成分とする金属塩水溶液中で陽極酸化皮膜材と対極と
の間に交流。
直流若しくはパルス波形等の慣流を用いて陽極酸化皮膜
に電解着色処理を施す方法などを採用し得る。
なお、陽極酸化処理後、又は更に電解着色処理を施した
後は十分水洗し、次いで80℃以上の熱湯水中で湯洗処
理を行なうことが好ましい。
次いで、本発明においては、上記陽極酸化皮膜又は陽極
酸化皮膜上の電解着色皮膜に対し、60’鏡面光沢度が
20%以上の平滑な塗面かつ均一な膜厚の塗膜を形成し
得る陽極電着塗装用塗料浴を用いて第1段目の陽極電着
塗装を施す。
この場合、陽極電着塗装用塗料浴は、水溶性樹脂分を添
加してなるもので、例えば通常の水溶性アクリルメラミ
ン樹脂を配合した艶有りまたは艶消しの水溶性アクリル
メラミン樹脂浴が用いられる。なお、水溶性樹脂分は浴
全体の5〜15重量%、特に8〜10重量%添加するこ
とが好ましい。
ここで、この陽極電着塗装用塗料浴は、上述のとおり樹
脂分として水溶性樹脂分を添加し、水難溶性及び水不溶
性樹脂分は実質的に添加していないもので、従って、後
述の水溶性樹脂分に水難溶性もしくは水不溶性樹脂分を
添加した陽極電着塗装用塗料浴とは異なるものである。
また、この第1電着塗装塗膜は、必要に応じ。
艶有り、艶消しのいずれにも形成し得、例えば水溶性艶
有りアクリルメラミン樹脂塗料として例えばバニライト
AL−80ON(ハニー化成(株)製)なる電着塗装用
塗料浴等を用いて陽極電着塗装を施すと艶有り透明塗膜
が、また水溶性艶消しアクリルメラミン樹脂塗料として
例えばハニヒルDX(ハニー化成(株)製)なる電着塗
装用塗料浴等を用いて陽極電着塗装を施すと艶消し透明
塗膜を得ることができる。
この第1段目の陽極電着塗装条件は、通常の処理条件を
採用し得るが、特に低電圧で行なうことが好ましく、被
処理物を陽極とし、ステンレススチール等を陰極として
40〜150v、より好ましくは50〜80v程度の直
流電圧を印加し、浴温15〜25℃、より好ましくは1
8〜20℃にて0.5〜10分、より好ましくは1〜2
分程度の処理時間とすることができる。
このようにして得られる第1段目の電着塗装塗膜は60
”鏡面光沢度として20%以上、好まし。
くは35〜98%となる塗膜として形成する。更に、こ
の塗膜は平滑な塗面かつ゛均一な膜厚を有し、耐食性及
び耐候性付与効果に優れており、その塗膜厚さは、要求
される耐食性や耐候性により適宜増減することができる
が、好ましくは1〜67a+、より好ましくは2〜4p
とすることで、ピンホール等の欠陥が少なく、耐食性、
耐候性付与効果の高い塗膜を得ることができる。
なおこの第1段目の電着塗装処理後は、過剰に付着した
塗料分を水洗除去する操作のみを行ない、風乾、乾燥硬
化工程は行なわず、焼付処理していない第1電着塗装塗
膜に対し、次の第2段目の陽極電着塗装処理を行なうこ
とが好ましい。
本発明方法においては、上述のようにして形成された第
1電着塗装塗膜に更に60°鏡面光沢度が8%以下の梨
地状の塗膜形成が可能な陽極電着塗装用塗料浴を用いて
第2段目の陽極電着塗装を施す。
ここで、この陽極電着塗装用塗料浴は、水溶性樹脂分に
これと相溶性の異なる水難溶性もしくは。
水不溶性樹脂分を添加してなる塗料浴を用いる。
この場合、水溶性樹脂分としては、特に制限はなく、通
常の水溶性樹脂分を使用し得るが、特に水溶性アクリル
メラミン樹脂が好適に用いられる。
また、水難溶性もしくは水不溶性樹脂分も別に限定され
ず、例えばカルボン酸系、アルキッド系。
アクリル−アルキッド系、メラミン系、尿素系。
エポキシ系、ポリウレタン系、ポリエチレン系。
ポリアミド系、ポリ塩化ビニル系、フッ素系の重合体か
らなる樹脂の1種又は2種以上が使用し得、特にこれら
のうち塗料浴成分である水溶性樹脂分との相溶性が大き
く異なるものを使用することが好ましい、このような樹
脂分を添加してなる塗料浴として具体的には、分子量2
万〜5万程度のメチルメタアクリル酸、ブチルメタアク
リル酸などを重合してなるアクリル樹脂と分子量350
〜1000程度の1及び2量体に適宜3量体を添加して
構成したメラミン樹脂とからなる水溶性アクリルメラミ
ン樹脂に分子量を10万〜15万とした水難溶性アクリ
ルメラミン樹脂を添加した変性アクリル樹脂塗料浴など
を使用することができる。
この場合、樹脂分の添加量は、重合体に対して水溶性樹
脂分を5〜12重量%、特に10重量%程度添加すると
共に、水難溶性もしくは水不溶性樹脂分を1〜8重量%
、特に1〜5重量%とすることが好ましい。なお、全樹
脂分濃度は重合体の8〜12重量%程度とすることが好
適である。
また、第2段目の陽極電着塗装条件は1通常の処理条件
を採用できるが、既に透明電着塗膜が形成され、電気抵
抗が増大することから、特に第1段階の陽極電着処理条
件よりも高電圧で行なうことが好ましく、被処理物を陽
極とし、ステンレススチール等を陰極として120〜2
50V、より好ましくは200〜240V程度の直流電
圧を印加し、浴温15〜25℃にて1〜10分、より好
ましくは2〜5分程度の処理時間とすることができるが
、最良な梨地状電着塗装塗膜を形成する点からは150
v程度で3〜4分間の通電時間がよい。
更に、この電着塗装においては、得られる梨地状電着塗
装塗膜が60゛鏡面光沢度として8%以下、より好まし
くは2〜5%となる塗膜を形成するものであり、また塗
膜厚さは7/jI以上とすることが好ましい。
なお、この梨地状電着塗装塗膜は、塗膜が半透明な乳白
色を呈していることが好ましいが、特に耐熱透明ガラス
表面に電着塗料を流し塗りしてセツティングし、180
℃×30分間焼付処理後、三刺激値としてY値(明度)
を測定し、このY値を半透明度判定基準とした場合、塗
装なし耐熱透明ガラス板及び常法の透明電着塗料を施し
た耐熱透明ガラス板のY値が1.94であるのに対し、
好ましくは2〜10、より好ましくは2.5〜5のY値
となるように塗料浴中の添加樹脂の種類や塗膜厚を適宜
調節し、半透明梨地状電着塗装塗膜とすることが好まし
い。
この第2段目の電着塗装後は、過剰に付着した塗料分を
水洗除去し、次いで風乾、乾燥硬化する。
本発明では、このように上記第1段目の電着塗膜と第2
段目の梨地状電着塗膜とが併存した状態で加熱硬化処理
し、両電着塗膜からなる複合塗膜を得ることが好ましい
、風乾、乾燥硬化の処理条件としては、例えば常温で5
〜10分間程分間軸し、150〜220℃程度の温度で
20〜40分間焼付は硬化する条件を採用することがで
き、最適条件は180〜200℃、30分間程度の焼付
けがよい。
このような方法により形成した第2段目の梨地状電着塗
装塗膜は、塗膜表面部に1〜30IEn程度、特に5〜
15−程度の微細な地紋状の凹凸が無数に形成されてい
るもので、外部からの入射光の散乱性に富み、暖みのあ
る無機質的質感を持ち、かつアルミニウム又はアルミニ
ウム合金基材のダイスマークや圧延マーク等の隠蔽性に
優れているという特性を有し、特に60゛鏡面光沢度が
5%以下、より好ましくは2〜5%の塗膜がかがる特性
に優れているものである。
而して、上記処理により、陽極電着塗膜上に、第1段目
の陽極電着塗装を施すことにより形成される60’鏡面
光沢度が20%以上の平滑面かつ均一な膜厚を有する第
1電着塗装塗膜と、第2段目の陽極電着塗装を施すこと
により形成される60°鏡面光沢度が8%以下の梨地状
第2電着塗装塗膜とが積層、一体化された複合塗膜が形
成されるもので、下層の平滑面かつ均一な膜厚の第1電
着塗装塗膜と上層の梨地状第2電着塗装塗膜との複合効
果により、無機質的な質感を持ち、アルミニウム又はア
ルミニウム合金基材のダイスマークや圧延マーク等の隠
蔽性に優れ、しかも耐食性及び耐候性付与効果に優れた
複合塗膜が得られる。
即ち、本発明のアルミニウム又はアルミニウム合金基材
に形成された複合塗膜は、下層の第1電着塗装塗膜自体
は艶有り、艶消しのいずれでも冷たい軽金属的質感を有
するが、上層の梨地状第2電着塗装塗膜に半ば隠蔽され
、暖みのある無機質的質感が得られる。これは、上層の
梨地状第2電着塗装塗膜表面に微細な地紋状の凹凸が無
数形成され、この凹凸により外部からの入射光が散乱し
、この散乱光を目視することによって下層の軽金属的質
感が打ち消され、しかも梨地状第2電着塗装塗膜自体が
曇りガラス的質感を持つことから、暖みのある無機質的
質感の外観が得られるものであり、更に、従来の陽極酸
化皮膜と艶消し透明塗膜の組合せでは塗膜表面に大きな
うねりがあるため、見る角度によっては色調変化を起こ
すことがあるが、本発明第2塗膜では微細な地紋状凹凸
が均一に形成されているため、見る角度による色調変化
を起こさないものである。
また、本発明による梨地状第2塗膜においては、アルミ
ニウム又はアルミニウム合金基材のダイスマークや圧延
マークを消す作用があり、レベリング性が優れているも
ので、このようなダイスマークや圧延マークは従来の塗
膜においてはそのまま顕出されていたものである。それ
故、このような点からしても暖かな質感を与え得るもの
である。
一方、陽極酸化皮膜に対し、第1塗膜を形成せず、単に
梨地状第2電着塗装塗膜のみを形成した場合、この梨地
状電着塗装塗膜は、塗膜表面の凹凸部のうち凸部の膜厚
は厚いが凹部は薄く、不均一な塗膜厚を形成し、塗膜厚
の薄い凹部からの素地の腐蝕が進み易いものであるが、
本発明の如く、梨地状電着塗装塗膜の下層に平滑な塗面
かつ均一な膜厚の第1電着塗装塗膜を形成し、下層の平
滑な第1電着塗装塗膜と上層の梨地状第2電着塗装塗膜
との複合塗膜を形成すると、塗膜厚が極端に薄い部分が
なくなり、耐食性及び耐候性付与効果に優れた複合塗膜
が得られる。
従って1本発明に係る平滑な塗面かつ均一な膜厚の電着
塗膜と梨地状電着塗膜との複合塗膜は、上述したように
外観的にも優れていると共に、耐食性及び耐候性付与効
果も優れているものである。
11叫抜來 本発明によれば、アルミニウム又はアルミニウム合金箔
村上に梨地状の無機質的な質感を有する平滑面の電着塗
膜−梨地状電着塗膜の複合塗膜が形成され、この複合塗
膜はアルミニウム又はアルミニラl−合金基材のダイス
マークや圧延マーク等を隠蔽し得るので、非常に外観が
良好である上、耐食性及び耐候性付与効果に優れ、皮膜
特性が良好であるため1表面状態が改善されたアルミニ
ウム又はアルミニウム合金材を得ることができる。
従って、本発明のアルミニウム・又はアルミニウム合金
材は建材、家具、その他の用途に好適に用いられ、また
本発明方法によれば、かかる有用なアルミニウム又はア
ルミニウム合金材を簡単かつ確実に、しかも経済的に製
造することができる。
以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体的に説明す
るが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない
〔実施例1〕 アルミニウム基材を15%硫酸水溶液(20℃)中で電
流密度1.5A/da”において30分間直流電解し、
陽極酸化皮膜(膜厚10x)を生成し、水洗後、次の浴
組成及び条件で対極にニッケル板を用いて電解着色処理
し、濃黒色に着色した。
浴組成 硫酸ニッケル      loog/Qホウ酸    
     45  II硫酸マグネシウム    14
0 〃 酒石酸           3 〃 pH5,0 電解着色条件 温度  室温 電圧  AC17V 時間  25分 水洗後、80℃以上の熱湯水中で湯洗処理を行ない、次
いで通常のアクリル・メラミン樹脂からなるハニー化成
(株)製バニライトAL−80ONを用い、この電着塗
装用塗料浴中において着色皮膜に対して下記条件で60
°鏡面光沢度98%の陽極電着塗装を施した。
浴濃度   10重量% 浴温度  20℃ 印加電圧    100v 通電時間    60秒 膜   厚      37m 次に、十分水洗した後、直ちに下記組成の特殊変性アク
リル・メラミン樹脂塗料液を用い、下記条件によりステ
ンレス・スチール板を対極として用いて陽極電着塗装を
施した。
m着抜° 塗斗水゛液組ノ゛ 水溶性アクリル樹脂      6重量%水溶性メラミ
ン樹脂      4 〃水難溶性メラミン樹脂   
  2 〃ブチルセロソルブ       3  nイ
ソプロピルアルコール    2 〃トリエチルアミン
       0.161/2−エチルヘキサノール 
   0,2 n計         100.0重量
%重」1111作 浴濃度   12重量% 浴温度   20℃ 印加電圧    200V 通電時間    120秒 膜   厚      12IJn 更に、十分に水洗処理を施し、風乾後、180℃で30
分間焼付処理を行い、着色陽極酸化皮膜と2種の塗膜と
の複合皮膜を形成した。
このようにして得られた複合皮膜は、60°鏡面光沢度
2%であり、暖みのある無機質的質感を持つ工業的色名
幅に基づくネズミ色からなる外観であり、ダイスマーク
や圧延マークは見られなかった・ 〔比較例1〕 A−6063のアルミニウム合金基材を15%硫酸水溶
液(20℃)中で電流密度15A/dll”において3
0分間直流電解して陽極酸化皮Il!(膜厚14Im)
を生成し、水洗後1次の浴組成及び条件で交流電解着色
処理し、濃黒色に着色した。
浴組成 硫酸ニッケル        100g/Ωホウ酸  
         45 n硫酸マグネシウム    
  140 〃酒石酸             3 
〃PH5,0 AC17V、室温25分間の条件で通電処理した。
次いで、水溶性艶有りアクリルメラミン樹脂塗料として
ハニー化成(株)製バニライトAL−80ONなる電着
塗装用塗料浴中において上記着色皮膜に対して下記条件
で陽極電着塗装を施した。
浴濃度   10重量% 浴温度  20℃ 印加電圧    180v 通電時間    4分間 膜   厚      117x 次に、十分に水洗し、風乾後、180’Cで30分間焼
付処理を行ない、複合皮膜を形成した。
このようにして得られた複合皮膜は、60°鏡面光沢度
98%で軽金属的質感を持つ濃黒色の外観を有しており
、複合皮膜の質感及び色調は、電着塗装以前の電解着色
皮膜の質感及び色調と全く同一の外観であった。
〔比較例2] A−1100のアルミニウム基材をAC17V、室温、
15分間の条件で通電処理する以外は比較例1と同様に
処理し、ダークブロンズ色に着色した。
次いで、水溶性艶消しアクリルメラミン樹脂塗料として
ハニー化成(株)製ハニヒルDXなる電着塗装用塗料浴
中で、比較例1と同様の条件で陽極電着塗装を施し、焼
付処理して複合皮膜を形成した。
このようにして得られた複合皮膜は、60@鏡面光沢度
30%で軽金属的質感を持つダークブロンズ色の外観の
艶消し複合皮膜であり、この複合皮膜の質感及び色調は
電着塗装以前の電解着色皮膜の質感及び色調と全く同一
の外観であった。
〔比較例3〕 アルミニウム基材を15%硫酸水溶液(20℃)中で電
流密度1 、5 A/d+a”において30分間直流電
解し、陽極酸化皮膜を生成し、水洗後、実施例1と同様
の特殊変性アクリル・メラミン樹脂塗料液を用いて陽極
電着塗装を施した。更に、十分に水洗処理を施し、風乾
後、180℃で30分間焼付処理を行ない、酸化皮膜と
塗膜との複合皮膜を形成した。
このようにして得られた複合皮膜は、60°鏡面光沢度
2%であり、暖みのある無機質的質感からなる外観であ
り、ダイスマークや圧延マークは見られなかった。
次に、上記実施例及び比較例により得られた複合皮膜の
耐食性と耐候性を比較した結果を第1表に示す。
第   1   表 第1表の結果より1本発明の複合皮膜は耐食性、耐候性
に優れていることが確認された。
〔実施例2〕 アルミニウム基材を粒径2oO/a+のアランダム粒子
でサンドブラスト処理した(平均粗さ20〜307a)
後、常法により脱脂、エツチング処理し、更に15%硫
酸水溶液(20℃)中で電流密度1〜2 A / di
” LCオいて33〜18分間直流電解し、陽極酸化皮
膜(膜厚lOI!m)を生成した1次いで、85℃で5
分間湯洗処理を行なった後、実施例1と同様にして第1
クリヤー電着塗装、第2梨地状電着塗装を順次形成し、
複合皮膜を得た。このようにして得られた複合皮膜は、
6o°鏡面光沢度2%であり、光沢のない暖みのある無
機質的な質感を持つ白色に近い色からなる外観を有し、
素地のダイスマークや圧延マークは見られなかった。
また、キャス試験72時間の結果は、 R,N、10で
あり、良好な耐食性を有するものであった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、アルミニウム又はアルミニウム合金基材の表面に陽
    極酸化皮膜が形成されていると共に、この陽極酸化皮膜
    上に60°鏡面光沢度が20%以上の電着塗装塗膜が形
    成され、かつこの電着塗膜上に60°鏡面光沢度が8%
    以下の梨地状電着塗装塗膜が形成されてなることを特徴
    とするアルミニウム又はアルミニウム合金材。 2、アルミニウム又はアルミニウム合金基材に陽極酸化
    処理を施し、次いで水難溶性及び水不溶性樹脂分未添加
    の陽極電着塗装用塗料浴を用いて陽極電着塗装を施して
    60°鏡面光沢度が20%以上の電着塗装塗膜を形成し
    た後、水溶性樹脂分に水難溶性もしくは水不溶性樹脂分
    が添加されてなる陽極電着塗装用塗料浴を用いて陽極電
    着塗装を行い、前記電着塗装塗膜上に更に60°鏡面光
    沢度が8%以下の梨地状電着塗装塗膜を形成することを
    特徴とするアルミニウム又はアルミニウム合金材の製造
    方法。
JP13584687A 1987-05-29 1987-05-29 アルミニウム又はアルミニウム合金材及びその製造方法 Pending JPS63297595A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13584687A JPS63297595A (ja) 1987-05-29 1987-05-29 アルミニウム又はアルミニウム合金材及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13584687A JPS63297595A (ja) 1987-05-29 1987-05-29 アルミニウム又はアルミニウム合金材及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63297595A true JPS63297595A (ja) 1988-12-05

Family

ID=15161129

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13584687A Pending JPS63297595A (ja) 1987-05-29 1987-05-29 アルミニウム又はアルミニウム合金材及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63297595A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56103261A (en) * 1980-01-22 1981-08-18 Honny Chem Ind Co Ltd Forming of matte electrodeposition coating film
JPS6256599A (ja) * 1985-09-05 1987-03-12 Tateyama Alum Ind Co Ltd アルミニウム又はアルミニウム合金の塗装方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56103261A (en) * 1980-01-22 1981-08-18 Honny Chem Ind Co Ltd Forming of matte electrodeposition coating film
JPS6256599A (ja) * 1985-09-05 1987-03-12 Tateyama Alum Ind Co Ltd アルミニウム又はアルミニウム合金の塗装方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR970001795B1 (ko) 불소수지피복물 및 그 제조방법
US4230758A (en) Fluorine resin coated structure of aluminum or aluminum alloy
JP2011074490A (ja) 光輝・加飾性および高耐食性と機能性を付与するマグネシウムおよびマグネシウム合金の表面処理方法
CN1561408A (zh) 用于制备高镁铝合金的光亮阳极氧化表面层的方法
JPH0734292A (ja) 金属光沢外観を有するアルマイト塗装物品およびその製造方法
JPS63297595A (ja) アルミニウム又はアルミニウム合金材及びその製造方法
JPS6210299A (ja) チタンまたはチタン合金の着色被膜形成方法
JP6499930B2 (ja) アルミニウム塗装材およびその製造方法
WO2017183336A1 (ja) アルミニウム塗装材およびその製造方法
US5288372A (en) Altering a metal body surface
JPS63297594A (ja) アルミニウム又はアルミニウム合金材及びその製造方法
JPS63297593A (ja) アルミニウム又はアルミニウム合金材及びその製造方法
RU2803794C1 (ru) Способ получения декоративных покрытий на изделиях из сплавов вентильных металлов
JPS591699A (ja) アルミニウム又はアルミニウム合金の皮膜生成法
CN109280950A (zh) 使用阳极氧化单镍盐着色生产黑色铝型材的方法及铝型材
CN107904640A (zh) 一种稳定型铝合金电解着色工艺
JPH0813196A (ja) 複合電着塗装皮膜を有するアルミニウム材及びその製造方法
JP3202949B2 (ja) アルミニウムおよびアルミニウム合金の着色皮膜形成方法
JPH1046392A (ja) 金属光沢外観を有するアルマイト塗装物品およびその製造方法
JPH0535236B2 (ja)
JPH06228797A (ja) チタン部材の塗装方法
JPH03193896A (ja) 塑性加工用金属板及び加熱調理器用内釜
JP3192815B2 (ja) 低光沢黒色鋼板およびその製造方法
JPS63210296A (ja) 着色アルミニウム又はアルミニウム合金材及び製造方法
JPS63200868A (ja) フツ素樹脂塗膜の形成方法