JPH0734292A - 金属光沢外観を有するアルマイト塗装物品およびその製造方法 - Google Patents

金属光沢外観を有するアルマイト塗装物品およびその製造方法

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JPH0734292A
JPH0734292A JP18144993A JP18144993A JPH0734292A JP H0734292 A JPH0734292 A JP H0734292A JP 18144993 A JP18144993 A JP 18144993A JP 18144993 A JP18144993 A JP 18144993A JP H0734292 A JPH0734292 A JP H0734292A
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alumite
metallic luster
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aluminum
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Shiyousaku Suezawa
章作 末澤
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 化学研磨または電解研磨処理面5にアルマイ
ト層2が形成されたアルミニウム基材1上に、透明塗装
層3が形成されてなる金属光沢外観を有するアルマイト
塗装物品Aである。この金属光沢外観を有するアルマイ
ト塗装物品Aは、アルミニウム基材1を脱脂、化学研磨
または電解研磨処理し、ついで陽極酸化処理した後、透
明塗料を塗装することによって製造される。 【効果】 本発明によれば、金属メッキ面と同等の金属
光沢外観を有し、かつ、耐食性、耐候性等の耐久性に優
れる屋外での使用に有用なアルマイト電着塗装物品が、
高効率かつ低コストで製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルマイト塗装物品お
よびその製造方法に関し、詳しくは金属光沢外観を有す
るとともに、特に耐食性、耐候性等の耐久性を備えて屋
外での使用に好適なアルマイト塗装物品およびその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウムまたはアルミニウム合金
(以下、アルミニウムと総称する)は、軽量で加工性が
よく、かつ強度にも優れ、また、陽極酸化処理して表面
に陽極酸化皮膜(以下、アルマイト層という)を形成し
封孔処理あるいは塗装したものは、耐食性、耐候性等の
耐久性に優れるところから、建築材料をはじめとして、
船舶、電車、自動車、家電製品、電子機器、事務機器、
光学機器等に幅広く用いられている。一方、上記アルミ
ニウムと同様の用途に、ニッケルやクロムメッキ面の様
に優れた金属光沢外観を呈する鏡面仕上げステンレスが
使用されている。しかしながら、このステンレスを使用
すると、アルミニウムに比べ重量で約3倍、コストで約
10倍かかるため、市場ではステンレスに替えてアルミ
ニウムを代用させることが要望されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】高反射率を有するアル
ミニウム製品として、表面をダイヤモンド加工により鏡
面仕上げを行ったアルミニウム板に、厚さ2〜5μmの
アクリル系クリヤー電着塗膜を形成してなる反射鏡およ
び反射板が知られている(特開平1−254901号公
報参照)。ところが、上記反射鏡および反射板は、表面
を鏡面研磨したアルミニウム板上に直接電着塗膜が形成
されているので、塗膜の付着性に乏しく全体の耐食性が
劣るため屋外での使用には適さないものである。アルミ
ニウム基材に長期間の屋外使用に耐える性能を付与する
方法として、アルミニウムを陽極酸化処理し、封孔処理
および/または塗装を行うことが公知である。この方法
によって、アルミニウムに優れた耐食性や耐候性等の耐
久性能を付与できるようになる。上記陽極酸化処理にお
いては、アルミニウム表面は、通常、陽極酸化処理前に
脱脂処理による油脂類等の不純物の除去およびアルカリ
エッチング処理による傷や自然酸化皮膜等を除去する清
浄化がなされている。したがって、上記エッチングで粗
面が形成されたアルミニウムを陽極酸化処理し、さらに
そのアルマイト層上に透明塗装層を形成したとしても、
アルマイト塗装物品は、上記粗面の乱反射によって金属
光沢外観を呈することはない。
【0004】本発明の目的は、上記課題を解決して金属
メッキ面のような金属光沢外観を有するとともに、耐食
性、耐候性等の耐久性を備えるアルマイト塗装物品を提
供することである。また、本発明の他の目的は、上記金
属光沢外観を有するとともに、耐久性を備えるアルマイ
ト塗装物品の製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するために種々研究を重ねたところ、機械的手段で表
面を研磨したアルミニウムを、上記通常の陽極酸化処理
を施し、ついで透明塗装を施してもアルマイト塗装物品
は金属光沢外観が得られないが、アルミニウムを表面清
浄化した後、化学研磨または電解研磨処理を施し、つい
で陽極酸化処理し、さらに透明塗装を施すことによっ
て、上記目的とする金属メッキ面様の金属光沢外観を有
するアルマイト塗装物品が得られることを見出し本発明
を完成した。即ち、本発明の金属光沢外観を有するアル
マイト塗装物品は、化学研磨または電解研磨処理面に陽
極酸化皮膜が形成されたアルミニウム基材上に、透明塗
装層が形成されてなるものである。また、本発明の金属
光沢外観を有するアルマイト塗装物品の製造方法は、ア
ルミニウム基材を脱脂、化学研磨または電解研磨処理
し、ついで陽極酸化処理した後、透明塗装を施すことを
特徴とする。
【0006】なお、本発明において、金属メッキ面様の
金属光沢外観が得られる理論的に十分な究明はなされて
いないが、本発明者は、該金属光沢外観はアルミニウム
成形時に形成されるダイスマーク、傷、汚れ等の影響よ
りも、特にアルミニウム素地面に生じる微小な凹凸やダ
イスマークや傷等に生じる微小な凹凸に大きく影響され
るものであり、化学研磨または電解研磨処理によって上
記微小な凹凸が効果的に平滑化や光沢化(以下、平滑化
と総称する)がなされるためであると推察している。
【0007】図1は、本発明の金属光沢を有するアルマ
イト塗装物品の構成を示す模式断面図である。同図にお
いて、Aはアルマイト塗装物品であって、アルミニウム
基材1の両表面にはアルマイト層2が形成され、その上
には透明塗装層3が形成されている。5は化学研磨また
は電解研磨処理面であって、上記アルマイト層2の表面
を示している。上記アルミニウム基材1としては、建築
材料をはじめとして、船舶、電車、自動車、家電製品、
電子機器、事務機器、光学機器等に幅広く用いられてい
るアルミニウムまたはアルミニウム合金が使用でき、特
に限定されるものではないが、例えばアルミニウム合金
としては、高純度のものほど光沢が優れるので好まし
い。また、Mgを微量添加したAl−Mg系,Al−M
g−Si系あるいはAl−Zn−Mg系等の高輝用アル
ミニウム材の使用が好ましい。また、上記アルミニウム
基材1の形状としては、特に限定されるものではなく、
例えば圧延や押出しによって成形された板材や形材等が
使用でき、本発明では、屈曲部やアール部等の湾曲部を
形成した板材や形材等が好適に使用できる。
【0008】本発明においては、陽極酸化処理前に上記
アルミニウム基材1に化学研磨または電解研磨処理を施
しておくことは非常に重要であり、この処理によってア
ルミニウム基材表面にミクロ的に存在する微小凹凸は確
実に除去され、効果的に平滑化される。
【0009】アルマイト層2は、上記平滑化されたアル
ミニウム基材1に形成されている。本発明では上記アル
マイト層の厚さは特に限定されないが、アルマイト塗装
物品が室内で使用される場合は6μm以下、屋外で使用
される場合は6〜20μm程度とすることが適当であ
る。
【0010】本発明では、前記微小凹凸が平滑化された
アルミニウム基材に、上記陽極酸化処理を施しているの
で、アルマイト層は該基材の表面と同様に平滑かつ均一
表面となっている。なお、本発明では上記アルマイト層
としては、染料や顔料を用いるか、あるいは無機電解着
色法等の公知の方法で所望の色に着色したものであって
もよい。
【0011】透明塗装層3は、上記アルミニウム基材の
アルマイト層上にクリヤー塗料をスプレー塗装、ディッ
プ塗装、電着塗装等の方法によって形成される。なかで
も、電着塗装による透明塗装層は、均一塗膜となるので
好ましい。本発明では、上記透明塗装層3を、染料や少
量の顔料を含有させた塗料を用いるか、または透明塗装
層を染色することによって所望の色に着色した透明着色
塗装層としてもよい。上記透明着色塗装層を形成したも
のは、前記アルマイト層の色と組合せて複合色が形成で
きるようになり、種々の金属色の光沢が得られるように
なる。
【0012】上記透明塗装層の厚さは特に限定されない
が、例えばアルマイト塗装物品が室内で使用される場合
は7μm未満、屋外や過酷な条件下で使用される場合は
7〜20μm程度が適当である。
【0013】上記本発明のアルマイト塗装物品の構成に
よれば、平滑かつ均一なアルマイト層上に透明塗装層を
形成しているので、該透明塗装層がレンズ作用を示し、
平滑で光輝なアルミニウム基材表面を浮び上げるように
作用し、アルマイト塗装物品は金属光沢外観を呈するよ
うになる。
【0014】また、本発明のアルマイト塗装物品の構成
によれば、アルミニウム基材にアルマイト層を形成し、
その上に透明塗装層を形成しているので、屋外や過酷な
条件下で使用される場合に必要な耐食性、耐候性等に優
れるものになる。
【0015】上記金属光沢外観を有するアルマイト塗装
物品は、次に示す方法によって製造される。図2は本発
明の金属光沢外観を有するアルマイト塗装物品の製造工
程を示す工程図である。本発明では、まず、(1)アル
ミニウム基材表面に存在する油脂類を除去するための脱
脂処理を施す。この脱脂処理には、一般的に行われる脱
脂剤を用いる方法や電解脱脂方法等が使用される。
【0016】ついで、(2)十分に水洗した後、化学研
磨または電解研磨処理を施す。上記化学研磨処理とは、
酸またはアルカリ溶液中でアルミニウム表面を化学的に
研磨する方法で、化学反応によって生じた可溶性塩がア
ルミニウム表面の凹部に厚く凸部に薄く付着して、凹部
の溶解が抑制され凸部の溶解が選択的に生じて平滑化が
なされる方法である。また、電解研磨処理とは、酸また
はアルカリ溶液中でアルミニウムを陽極に接続し、陰極
には電解液に不溶の金属を使用して電気化学的にアルミ
ニウム表面の平滑化がなされる方法である。
【0017】上記化学研磨または電解研磨処理には、公
知の方法がそのまま使用でき、化学研磨処理では、例え
ばアルミニウム基材を化学研磨処理用組成物中に30秒
〜5分程度浸漬することによってなされる。上記化学研
磨処理用組成物としては、例えばりん酸40〜80容量
%、硝酸2〜10容量%および残部が水よりなる組成
物、りん酸60容量%、硝酸20容量%および酢酸20
容量%よりなる組成物、りん酸70〜80容量%、硝酸
3〜5容量%、酢酸5〜15容量%、塩化銅0.05〜
1重量%および残部が水よりなる組成物等が使用でき
る。ただし、上記組成物では硝酸を酸化剤として使用し
ているので、NOx ガスの発生が避けられないので、製
造ラインに上記NOx ガスを吸収除去できる公知の装置
を併設する必要がある。本発明では、適当な化学研磨処
理用組成物を選択して、化学研磨処理を施せばよい。
【0018】また、電解研磨処理では、例えば電解研磨
処理浴中で、温度60〜80℃、電圧5〜30V、電流
密度300〜8000A/m2 で3〜20分電解を行う
ことでなされる。上記電解研磨処理浴としては、リン酸
水溶液に必要に応じて硫酸、クロム酸を添加した酸性
浴、無水炭酸ナトリウムの水溶液とリン酸ナトリウムの
水溶液とからなるアルカリ性浴等が使用できる。本発明
では、適当な電解研磨処理浴を選択して、電解研磨処理
を施せばよい。
【0019】上記化学研磨または電解研磨処理工程によ
って、アルミニウム基材の素地面に残存する微小凹凸が
ほぼ完全に除去されるようになる。
【0020】ついで、(3)十分に水洗した後、上記研
磨処理したアルミニウム基材に陽極酸化処理を施す。こ
の陽極酸化処理によって、研磨処理で平滑化されたアル
ミニウム基材に均一なアルマイト層が形成される。この
陽極酸化処理には、公知の電解液が使用できる。例えば
硫酸、シュウ酸、リン酸等の電解液が使用され、上記ア
ルミニウムを該電解液中に浸漬しこれを陽極とし、対極
にアルミニウム等の金属を接続して、両極間に直流電圧
を印加して電解すればよい。この陽極酸化処理において
は、液温度、電解電圧、電流密度、電解時間等は、通常
実施される陽極酸化条件がそのまま適用できる。上記ア
ルマイト層の膜厚は、電解液の種類や上記陽極酸化条件
によって変化するので、本発明では、所望の膜厚が得ら
れる適当な条件を選択使用すればよい。
【0021】上記陽極酸化処理工程によれば、化学研磨
または電解研磨処理した平滑なアルミニウム基材に均一
かつ平滑なアルマイト層が形成される。
【0022】なお、本発明では、上記陽極酸化処理工程
の後、水洗工程を必須とし、その他必要に応じて着色処
理、湯洗処理、封孔処理等を施すことができる。上記着
色処理としては、染料による染色、有機または無機顔料
による着色、金属を電気的に微孔中に析出させる無機電
解着色等の公知の方法が適用できる。また、封孔処理と
しては、蒸気封孔、熱水封孔、封孔剤による封孔など公
知の方法が適用できる。ただし、次工程で電着塗装を施
す場合は、電気導通が可能な不完全封孔処理とすること
が好ましい。
【0023】ついで、(4)上記アルマイト層を形成し
たアルミニウム基材に塗料を塗装して、透明塗装層を形
成する。この塗装方法としては、スプレー塗装、ディッ
プ塗装、電着塗装等の公知の方法が使用できるが、本発
明では、水性塗料中にイオン的に存在する樹脂粒子を、
電気泳動させて被塗装体表面に析出させて均一な透明塗
膜が形成できる電着塗装の使用が好ましい。上記塗料は
透明塗膜を形成するものであれば特にその種類は限定さ
れるものではないが、スプレー塗装やディップ塗装用塗
料としては、溶剤規制、廃液処理、取扱いの容易さ等の
点から水を主溶媒とする水性塗料を使用することが好ま
しい。また、電着塗装用塗料としては、アニオン型熱硬
化性水系電着塗料、具体的には、アクリル系、エポキシ
系、ポリブタジエン系、フッ素系等の市販の水溶性また
は水分散性樹脂塗料が好適に使用できる。なお、上記塗
料としては、塗膜硬化時の高温度によって、特に屈曲部
やアール部等の湾曲部を形成したアルミニウム基材のア
ルマイト層にクラックが発生することや、アルミニウム
基材が変形することを抑制するために、180℃未満、
好ましくは150℃以下で架橋する低温硬化タイプまた
は常温硬化タイプの塗料を使用することが推奨される。
また、本発明では、染料や少量の顔料を含有させた塗料
を用いることができる。この着色塗料を塗装すると、透
明着色塗装層が形成でき、前記アルマイト層の色と組合
わせることによって、種々の複合色を形成できるように
なる。
【0024】本発明では、上記塗装方法によって、アル
マイト層上に前記用途に応じた必要な厚さの透明塗装膜
を形成する。なお、電着塗装においては、上記塗装層の
膜厚は、電着塗料の種類や液温度、電着塗装時の電圧、
極間距離、極面積比、通電時間等の電着条件によって変
化するが、通常は一般的電着条件において、通電時間に
よって制御される。例えばアクリル−メラミン系電着塗
料を用いた場合、液温15〜25℃、印加電圧100〜
300ボルト、陽極:陰極面積比が1:1〜1:2の条
件で直流電流を0.5〜5分通電すると、約2〜30μ
mの電着塗装層が形成されるようになる。
【0025】この塗装工程によれば、上記平滑なアルマ
イト層面に透明塗装層が形成され、特に電着塗装によれ
ば、均一な膜厚の透明塗装層が形成されるようになる。
また、着色アルマイト層面に透明着色塗装層を形成する
ようにすると、両者の色が複合した外観を形成できるよ
うになり、種々の金属色が得られるようになる。
【0026】(5)上記透明塗装層が形成されたアルミ
ニウム基材は、最後にその塗装層を硬化させるために塗
膜硬化処理がなされる。この塗膜硬化処理としては、通
常50〜300℃で10〜60分程度の加熱処理がなさ
れる。この加熱処理によって、透明塗装層はメルトフロ
ーするとともに、三次元化して硬化する。したがって、
表面が極めて平滑な透明塗装層が形成される。なお、上
記塗装方法で常温硬化型塗料を用いた場合は、室温で放
置すればよい。
【0027】以上説明したように、本発明方法は、アル
ミニウム基材の表面を予め化学研磨または電解研磨処理
した後、陽極酸化処理ついで透明塗装を施す一連の工程
からなるので、従来のアルマイト塗装ラインがそのまま
利用でき、金属光沢外観を有するアルマイト塗装物品を
効率的に製造できる。また、従来のアルマイト塗装ライ
ンに化学研磨または電解研磨処理槽を増設するだけで容
易に製造できるようになり、設備費を低減できる。
【0028】さらに、本発明で得られる金属光沢外観を
有するアルマイト塗装物品は、アルミニウム基材にアル
マイト層と電着塗装層との複合層を形成しているので、
耐食性、耐候性等の耐久性に優れるので、屋外で好適に
使用できる。勿論、室内で使用する装飾用としても使用
できる。
【0029】なお、本発明では、上記(1)の前処理工
程として、バフ研磨処理やダイヤモンド鏡面加工処理等
の機械的研磨処理を施すことができる。この工程によっ
て、アルミニウム基材表面のダイスマークや傷等の粗大
凹凸部が除去されるようになり、より平滑な表面が形成
できるようになる。
【0030】また、本発明の製造方法では、特に屈曲部
やアール部等の湾曲部を有するアルミニウム基材に、効
果的に金属光沢外観を有するアルマイト塗装物品が製造
できて好ましい。すなわち、湾曲部を形成したアルミニ
ウム基材は、通常押出しあるいは圧延成形された後に、
ベンダー装置等で所望の形状に曲げられたり屈曲され
る。このときその曲げ部の内面および外面において応力
歪みが生じ、図3の模式斜視図に示すように、アルミニ
ウム基材には新たに微小凹凸部が形成されるようにな
る。また、湾曲部を形成したアルミニウム基材を、上記
方法にしたがって、アルマイト層、透明塗膜を形成し、
塗膜を硬化させると、高温によって該湾曲部が変形し
て、屈曲角やアール部の曲率が変化するようになる。こ
の変形を矯正しようとすると、アルマイト層にクラック
が発生したり、鱗片状外観となって金属光沢外観は得ら
れない。また、曲部面を有する基材を研磨すること、板
材のような厚みが薄い基材を研磨すること、また、押出
し材のような複雑な形状の基材を研磨することは困難で
ある。したがって、上記屈曲部やアール部等の湾曲部を
有するアルミニウム基材に、機械的手段で金属光沢外観
を形成することは至難の技と考えられていたが、本発明
の製造方法によると、化学研磨または電解研磨処理で上
記微小凹凸部が除去でき、また、低温または常温硬化型
の塗料を用いることによって、湾曲部の変形が防止でき
て、容易に金属光沢外観を形成できるようになる。
【0031】
【作用】上記構成によれば、アルミニウム基材に化学研
磨処理を施しているので、アルミニウム基材の表面に存
在する微小凹凸が効果的に平滑化されるようになる。上
記平滑化されたアルミニウム基材の表面下に均一なアル
マイト層を形成しているので、耐食性に優れるようにな
る。さらにアルマイト層上に均一な透明電着塗装層を形
成しているので、アルマイト層の微多孔が塗膜の足掛か
りとなり塗膜の付着性が向上し、耐食性や耐候性に優れ
るようになる。このように、アルマイト塗装物品は、微
小凹凸が平滑化されたアルミニウム基材にアルマイト
層、その上に透明電着塗装層を形成しているので、アル
ミニウム基材の微小凹凸部による光の乱反射が抑制され
て、金属光沢外観を呈するとともに、アルマイト層およ
び透明電着塗装層の複層構造によって耐食性、耐候性に
優れるものとなる。
【0032】また、上記製造方法によると、既存のアル
マイト塗装ラインが利用でき、化学研磨または電解研磨
処理槽を増設するだけで実施できるようになる。したが
って、金属光沢外観を有し、耐食性、耐候性に優れるア
ルマイト塗装物品を、一連の工程で高効率に行うことが
でき低コストで製造できるようになる。また、既存の設
備が使用できるので、設備費を低減できる。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例を示す図面に基づき具
体的に説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定
されるものではない。 実施例1 図1は、本発明の一実施例による金属光沢外観を有する
アルマイト塗装板の構成を示す模式断面図である。同図
において、Aは金属光沢外観を有するアルマイト電着塗
装板であって、アルミニウム板1の化学研磨処理面5に
は、アルマイト層2が形成され、その表面には電着塗装
層3が形成されている。
【0034】上記アルマイト電着塗装板は、次に示す方
法によって製造した。縦30cm×横5cmのアルミニウム
板(材質A6063)を、脱脂処理、水洗した後、浴温
100℃に調整したりん酸50容量%、硝酸5容量%お
よび残部が水よりなる化学研磨組成物中に2分間浸漬し
て化学研磨処理を施した後、該アルミニウム板を純水で
十分に洗浄した。ついで、上記アルミニウム板を15%
硫酸水溶液中に陽極として浸漬し、通常の条件で陽極酸
化処理を施し、アルミニウム板表面に厚さ9μmのアル
マイト層を形成した。ついで十分に水洗および湯洗した
後、このアルミニウム板を樹脂固形分8重量%に調製し
たアクリル−メラミン系電着塗料(商品名ハニライトA
L−800N ハニー化成社製)中に陽極として浸漬
し、対極にステンレス板を設けて、両極間に電圧180
ボルトを印加して3分間直流通電を行った。なお、上記
電着塗装における液温は20℃、極面積比1:1で実施
した。電着塗装終了後、十分に水洗して物理的に付着し
た電着塗料を除去し、これを180℃の加熱炉中で30
分間加熱処理した。この結果、表面に約7μmの均一な
透明電着塗装層を有するアルマイト電着塗装板が得られ
た。
【0035】実施例2 実施例1において、研磨処理を電解研磨処理とした以外
はすべて同様にして、アルマイト電着塗装板を製造し
た。なお、電解研磨処理は、液温80℃に調整したリン
酸75容量%、硫酸4.7容量%、無水クロム酸6.5
容量%および残部が水よりなる電解研磨液中で、アルミ
ニウム板を電圧10ボルト、電流密度1000A/m2
で5分電解して行った。
【0036】比較例1 実施例1において、化学研磨処理にかえて従来の陽極酸
化前処理であるエッチング処理、中和処理を施した以外
はすべて同様にして、アルマイト電着塗装板を製造し
た。
【0037】比較例2 実施例1と同じアルミニウム板表面をバフ研磨し、これ
を脱脂処理、水洗処理した後、実施例1と同様の電着塗
料を用いて電圧80ボルトで30秒間電着塗装を施し、
表面に厚さ2μmの透明電着塗装層を形成した。
【0038】実施例3 実施例1において、予めバフ研磨したアルミニウム板表
面を用いた以外はすべて同様にして、アルマイト電着塗
装板を製造した。
【0039】実施例4 実施例1において、電着塗装にかえて市販の溶剤型速乾
性アクリル系クリヤー塗料をスプレー塗装した以外は全
て同様にしてアルマイト塗装材を製造した。
【0040】〔外観判定〕上記実施例1〜2および比較
例1〜3で製造した各アルマイト塗装物品の金属光沢外
観度を目視にて判定したところ、表1に示す通りであっ
た。なお、上記判定は、鏡面仕上げステンレス標準板の
外観と対比して、○…同等の金属光沢感を有する。△…
金属光沢感がやや劣る。×…金属光沢感が大幅に劣る。
として、20才代の男性5名、女性5名、30才代の男
性5名、女性5名、40才代の男性5名、女性5名の合
計30名の平均値を示した。
【0041】〔性能試験〕上記実施例1〜2および比較
例1〜3で製造したアルマイト塗装物品を、JIS H
−8602に規定される方法によって、耐食性、塗膜付
着性試験を行った。この結果、表1に示す通りであっ
た。
【0042】
【表1】
【0043】上記表1から明らかなように、本発明のア
ルマイト塗装物品は、金属光沢外観に優れるとともに、
耐食性、塗膜付着性に優れるものであった。なお、実施
例4のものは、塗膜厚さが不均一であり、表面に凹凸が
あり、また、塗膜中に気泡を有しており、電着塗装した
他の実施例のものより金属光沢外観度は多少劣るもので
あった。また、比較例2のものは、上記実施例4のもの
と同等の金属光沢外観度を有するが、研磨跡が目立つも
のであった。
【0044】実施例5 アルミニウム基材として、ベンダー装置によってアール
部を形成した図3に示す幅5cm、長さ1m、厚さ2.5
cm、肉厚2mmのアルミニウム押出し材(材質A606
3)を用い、該アール部の内側面および外側面をバフ研
磨処理した。この湾曲部を有するアルミニウム材を、実
施例1と同様にして脱脂処理、水洗処理した後、陽極酸
化処理を行った。ついで、低温架橋型電着塗料(ハニラ
イトHP−1000 ハニー化成社製)中に陽極として
浸漬し、対極にステンレス板を設けて両極間に電圧18
0ボルトを印加して3分間直流通電を行った。なお、上
記電着塗装における液温は20℃、極面積比1:1で実
施した。電着塗装終了後、十分に水洗して物理的に付着
した電着塗料を除去し、これを加熱炉中で30分間加熱
処理した。この結果、表面に約7μmの均一な透明電着
塗装層を有するアルマイト電着塗装材が得られた。な
お、上記加熱炉温度は130℃であったが、比較として
180℃でも実施した。得られた2種類のアルマイト電
着塗装材を前記と同様にして金属光沢外観度の目視判定
を行ったところ、いずれも鏡面仕上げステンレス標準板
と同等の金属光沢外観を呈するものであった。また、耐
食性、塗膜付着性もJIS規格を満足するものであっ
た。さらに、2種類のアルマイト電着塗装材を未処理ア
ルミニウム押出し材にそれぞれ重ね合わせて上方より目
視して、加熱処理によるアール部の戻り変形を確認した
ところ、実施例のアルミニウム押出し材では、変形は全
く認められず、寸法安定性に優れたものであったが、比
較のアルミニウム押出し材には、図4の上面図に示すよ
うに、戻り変形してアール部の曲率が小さくなってい
た。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、化学研磨または電解研
磨処理を施したアルミニウム基材を用いているので、ア
ルミニウム基材表面に存在する微小凹凸が平滑化され、
アルマイト塗装物品は、上記微小凹凸による光の乱反射
が抑制されて金属光沢外観を呈する。また、上記微小凹
凸が平滑化されたアルミニウム基材面に均一なアルマイ
ト層、その上に透明塗装層を形成しているので、アルマ
イト塗装物品は、金属メッキ面と同等の金属光沢外観を
呈し、かつ、耐食性、耐候性等の耐久性に優れるものと
なり、屋外での使用に有用となる。
【0046】また、本発明方法によると、既存のアルマ
イト塗装ラインが利用でき、化学研磨または電解研磨処
理槽を増設するだけで実施できるようになる。したがっ
て、金属光沢外観を呈し、耐食性、耐候性、塗膜付着性
等に優れるアルマイト塗装物品を、一連の工程で高効率
かつ低コストで製造できる。また、既存の設備が使用で
きるので、設備費を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金属光沢外観を有するアルマイト塗装
物品の構成を示す模式断面図である。
【図2】本発明の金属光沢を有するアルマイト塗装物品
の製造工程を示す工程図である。
【図3】湾曲部を形成したアルミニウム基材に生じる微
小凹凸を示す模式斜視図である。
【図4】湾曲部を形成したアルミニウム基材の戻り変形
を説明する模式上面図である。
【符号の説明】
1 アルミニウム基材 2 アルマイト層 3 透明塗装層 5 研磨処理面 A 金属光沢外観を有するアルマイト塗装物品
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】上記化学研磨または電解研磨処理には、公
知の方法がそのまま使用でき、化学研磨処理では、例え
ばアルミニウム基材を温度が70℃〜100℃の化学研
磨処理用組成物中に30秒〜5分程度浸漬することによ
ってなされる。上記化学研磨処理用組成物としては、例
えばりん酸40〜80容量%、硝酸2〜10容量%およ
び残部が水よりなる組成物、りん酸60容量%、硝酸2
0容量%および酢酸20容量%よりなる組成物、りん酸
70〜80容量%、硝酸3〜5容量%、酢酸5〜15容
量%、塩化銅0.05〜1重量%および残部が水よりな
る組成物等が使用できる。ただし、上記組成物では硝酸
を酸化剤として使用しているので、NOガスの発生が
避けられないので、製造ラインに上記NOガスを吸収
除去できる公知の装置を併設する必要がある。本発明で
は、適当な化学研磨処理用組成物を選択して、化学研磨
処理を施せばよい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】〔外観判定〕上記実施例1〜および比較
例1〜で製造した各アルマイト塗装物品の金属光沢外
観度を目視にて判定したところ、表1に示す通りであっ
た。なお、上記判定は、鏡面仕上げステンレス標準板の
外観と対比して、○…同等の金属光沢感を有する。△…
金属光沢感がやや劣る。×…金属光沢感が大幅に劣る。
として、20才代の男性5名、女性5名、30才代の男
性5名、女性5名、40才代の男性5名、女性5名の合
計30名の平均値を示した。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】〔性能試験〕上記実施例1〜および比較
例1〜で製造したアルマイト塗装物品を、JIS H
−8602に規定される方法によって、耐食性、塗膜付
着性試験を行った。この結果、表1に示す通りであっ
た。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】実施例5 アルミニウム基材として、ベンダー装置によってアール
部を形成した図3に示す幅5cm、長さ1m、厚さ2.
5cm、肉厚2mmのアルミニウム押出し材(材質A6
063)を用い、該アール部の内側面および外側面をバ
フ研磨処理した。この湾曲部を有するアルミニウム材
を、実施例1と同様にして脱脂処理、水洗処理した
後、化学研磨処理さらに陽極酸化処理を行った。つい
で、十分に水洗処理し、このアルミニウム材を低温架橋
型電着塗料(ハニライトHP−1000ハニー化成社
製)中に陽極として浸漬し、対極にステンレス板を設け
て両極間に電圧180ボルトを印加して3分間直流通電
を行った。なお、上記電着塗装における液温は20℃、
極面積比1:1で実施した。電着塗装終了後、十分に水
洗して物理的に付着した電着塗料を除去し、これを加熱
炉中で30分間加熱処理した。この結果、表面に約7μ
mの均一な透明電着塗装層を有するアルマイト電着塗装
材が得られた。なお、上記加熱炉温度は130℃であっ
たが、比較として180℃でも実施した。得られた2種
類のアルマイト電着塗装材を前記と同様にして金属光沢
外観度の目視判定を行ったところ、いずれも鏡面仕上げ
ステンレス標準板と同等の金属光沢外観を呈するもので
あった。また、耐食性、塗膜付着性もJIS規格を満足
するものであった。さらに、2種類のアルマイト電着塗
装材を未処理アルミニウム押出し材にそれぞれ重ね合わ
せて上方より目視して、加熱処理によるアール部の戻り
変形を確認したところ、実施例のアルミニウム押出し材
では、変形は全く認められず、寸法安定性に優れたもの
であったが、比較のアルミニウム押出し材には、図4の
上面図に示すように、戻り変形してアール部の曲率が小
さくなっていた。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】 湾曲部を形成したアルミニウム基材
に生じる凹凸を示す模式斜視図である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学研磨または電解研磨処理面に陽極酸
    化皮膜が形成されたアルミニウム基材上に、透明塗装層
    が形成されてなる金属光沢外観を有するアルマイト塗装
    物品。
  2. 【請求項2】 アルミニウム基材が、湾曲部を形成した
    ものである請求項1記載の金属光沢外観を有するアルマ
    イト塗装物品。
  3. 【請求項3】 陽極酸化皮膜が、着色されたものである
    請求項1記載の金属光沢外観を有するアルマイト塗装物
    品。
  4. 【請求項4】 透明塗装層が、着色されたものである請
    求項1記載の金属光沢外観を有するアルマイト塗装物
    品。
  5. 【請求項5】 アルミニウム基材を脱脂、化学研磨また
    は電解研磨処理し、ついで陽極酸化処理した後、透明塗
    料を塗装することを特徴とする金属光沢外観を有するア
    ルマイト塗装物品の製造方法。
  6. 【請求項6】 塗料が、低温焼付け型または常温硬化型
    塗料である請求項5記載の金属光沢外観を有するアルマ
    イト塗装物品の製造方法。
  7. 【請求項7】 塗装が、電着塗装である請求項5記載の
    金属光沢外観を有するアルマイト塗装物品の製造方法。
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