JPS63295529A - 2,3,4,5−テトラフルオル安息香酸の製造方法 - Google Patents

2,3,4,5−テトラフルオル安息香酸の製造方法

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JPS63295529A
JPS63295529A JP12706687A JP12706687A JPS63295529A JP S63295529 A JPS63295529 A JP S63295529A JP 12706687 A JP12706687 A JP 12706687A JP 12706687 A JP12706687 A JP 12706687A JP S63295529 A JPS63295529 A JP S63295529A
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JP
Japan
Prior art keywords
acid
solvent
reaction
amine
tetrafluorobenzoic acid
Prior art date
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Pending
Application number
JP12706687A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Konishi
昭彦 小西
Masamichi Mizukami
水上 政道
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Gas Chemical Co Inc filed Critical Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、3.4.5.6−テトラフルオルフタル酸よ
り2.3,4.5−テトラフルオル安息香酸を製造する
方法に関する。
2.3.4.5−テトラフルオル安息香酸は医薬、農薬
の中間体として有用である。
[従来の技術] 従来、芳香族カルボン酸を脱炭酸させる方法として、酸
又はアルカリと共に加熱する方法が知られている。例え
ばJ、March、 Advanced Organi
c Chen+1stry 2nd ed、 p514
(1977)には、電子供与基の付いた芳香族カルボン
酸に対しては酸触媒が効果的であることが記載されてお
り、また米国特許第2439237号には、電子吸引基
の付いた芳香族カルボン酸に対してはアルカリ触媒が効
果的であることが記載されている。
従って本発明の様に電子吸引基であるフッ素原子により
置換されたフタル酸である、3.4.5.6−テトラフ
ルオルフタル酸を脱炭酸させるためにはアルカリ中で加
熱する事が好ましいと考えられる。
しかしながら、有機合成化学協会誌29巻792頁(1
971)には、石川等によりカルボキシル基の様な電子
吸引基の付いた芳香族フッ素化合物のフッ素原子は水酸
イオン等の求核剤により容易に求核置換を受け、フェノ
ール等の対応するフッ素原子が置換された化合物となる
ことが記載されており、特開昭61−85349号に述
べられている如く、単純にアルカリ性水溶液中で加熱し
ても目的生成物は得られない。
この問題を解決するために、特開昭61−85349号
においては、アルカリを添加せず単に水に3.4.5゜
6−テトラフルオルフタル酸を溶解させオートクレーブ
中200℃程度の温度で加熱する方法が開示されている
。また、J、Gen、Chem、USSR36p144
(1964)においては、3.4.5.6−テトラフル
オルフタル酸をN、N’−ジメチルホルムアミド中で加
熱することにより2.3,4.5−テトラフルオル安息
香酸を得ている。 更に、特開昭62−61948号に
おいては、極性の非プロトン性溶剤中、触媒の有機アミ
ンと共に3.4.5.6−テトラフルオルフタル酸を加
熱することにより2.3.4.5−テトラフルオル安息
香酸を得ている。
[発明が解決しようとする問題点] 特開昭61−85349号の方法は200°C程度の温
度に加熱するためオートフレイブ中の圧力が上昇するの
で、危険性が高(、複雑な制御装置が必要であり反応装
置が高価となる。またJ、Gen、Che+s、USS
Rに記載のN、N”−ジメチルホルムアミド中で加熱す
る方法は、2.3.4.5−テトラフルオル安息香酸の
収率が精々44χと低い。
更に特開昭62−61948号の方法は、使用した非プ
ロトン性溶剤を蒸留によって回収する工程が必要であり
、それとは別に触媒である有機アミンの回収工程も必要
であるため、工業的実施に際しては複雑なプロセスとな
る。
このように3.4.5.6−テトラフルオルフタル酸を
脱炭酸させる2、3.4.5−テトラフルオル安息香酸
の製造方法に関する実用技術は未だ存在しないと言って
も過言ではない。
[問題を解決するための手段] 本発明者らは、これらの問題点を有する2、3.4゜5
−テトラフルオル安息香酸の製造方法に関し種々検討の
結果、驚くべき事に第三級アミンを溶媒として用いるこ
とにより、常圧下での反応により2゜3.4.5−テト
ラフルオル安息香酸が高収率で得られ、副生物が少なく
、溶媒の回収も容易であることを見い出し、本発明を完
成させた。
即ち本発明は、3.4.5.6−テトラフルオルフタル
酸を第三級アミン溶媒中で脱炭酸させることを特徴とす
る2、3.4.5−テトラフルオル安息香酸の製造方法
である。
本発明で使用する3、4.5.6−テトラフルオルフタ
ル酸は、例えば有機合成化学協会誌22巻743頁およ
び834頁(1964)に記載されているようにフタロ
ニトリルを塩素と共に活性炭上に270〜350°Cの
温度範囲で供給して得られるテトラクロルフタロニトリ
ルを、工業化学雑誌13@ 447頁(1970)に記
載されている方法によってフッ素化・加水分解すること
によって得ることができる。
本発明における第三級アミン溶媒には、トリメチルアミ
ン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチ
ルアミン、トリペンチルアミン、トリヘキシルアミン、
トリオクチルアミン、ジブチルエチルアミン、ジエチル
ブチルアミン、N、N’−ジメチルアニリン等のトリア
ルキル(アリール)アミン類及び其の異性体、ヘキサメ
チレンテトラミン、トリエチレンジアミン等の環状第三
級アミン、およびとリジン、キノリン等の芳香族アミン
等が挙げられる。
斯る第三級アミン溶媒は、通常単独で用いられるが、2
種以上の混合アミンとして用いても差し支えない、また
該反応に不活性である通常の有機溶媒と混合して用いる
こともできる。
第三級アミン溶媒の使用量は、該フタル酸1モルに対し
て1.0〜10.0モル、好ましくは2.0〜7゜0モ
ルである0反応の性質から該フタル酸に対して等モル以
下であると反応は遅くなり、また撹拌の効率も悪くなる
。また余り過剰に入れても反応速度の向上などの特段の
効果は望めない。
反応温度は、用いる第三級アミン溶媒の種類によって異
なるが、50〜250℃の範囲であり、好ましくは10
0〜180℃の範囲である0本反応は副生物が殆ど生成
しないが、余り低温であると反応が遅く実用的でなく、
余り高温であるとアミンの劣化が起こり易くなる。一般
に本反応は常圧ないし散気圧の加圧下で行われる。常圧
下の反応温度において液体である第三級アミンを溶媒に
使用すれば、還流装置や加圧装置が不要であり、反応装
置が非常に簡略化される。
反応時間は反応温度によって異なるが、1〜20時間の
範囲であり、好ましくは1〜5時間の範囲である。
所定の時間反応させた反応液は鉱酸によって酸性にした
後有機溶媒にて抽出し、溶媒を留去する事によって生成
物である2、3,4.5−テトラフルオル安息香酸を得
ることができる。
[発明の効果] 本発明の方法により第三級アミンを溶媒に使用すれば、
3.4,5.6−テトラフルオルフタル酸中の弗素の脱
離/置換が起こらず、またカルボキシル基が2個脱離し
た副生物(1,2,3,4−テトラフルオルベンゼン)
も生成しない。
本発明によれば、常圧付近の反応で2.3,4.5−テ
トラフルオル安息香酸が高収率で得られ、溶媒の回収も
容易である。これらの点から簡単な装置で容易に2.3
.4.5−テトラフルオル安息香酸が得られ、本発明の
実用的価値は極めて高い。
[実施例コ 次に本発明を実施例に基づき更に詳細に説明する。
スatJ1 3.4.5.6−テトラフルオルフタル酸71.9g 
(0,30mol)を35On+ 1 (1,47mo
l)のトリ n−ブチルアミンに溶かし130°Cで常
圧下2時間加熱撹拌した。この溶液に濃塩酸280ta
 lに水1120mfを加えた液を加えてエーテル抽出
し、水相をアルカリ性にすることにより分離する溶媒を
回収した。エーテル相はアルカリ水溶液と共に抽出しテ
トラフルオル安息香酸を水相に移した後、水相を酸性に
して再度エーテル抽出した。エーテルを留去すると白色
の固体55.5gが得られ、収率は94.7%であった
。なおガスクロマトグラフィー(GC)による分析の結
果、純度は98.8%であった。
これを1.7mmHgの減圧下100〜110°Cで蒸
留することにより更に純粋なテトラフルオル安息香酸(
GCによる純度99.5%+s+、p、86〜86.5
°C)が得られ、この収率は83.1%であった。
NMRスペクトル分析および元素分析結果を以下に示す
’ ”C−NMR:113.9ppm (J・20.7
5Hz) 、 140.7 (247,81Hz) 。
149.1(266,11Hz) 、 141.8(2
62,45Hz) 。
144、7 (255,13Hz) 。
元素分析値 C(%)   H(%)   F(%)分析値   4
3.4    1.10    39.1理論値   
43.32   1.04    39.15大嵐炭叉
二土 第三級アミン溶媒、反応温度および反応時間を変え、実
施例1と同様に反応を行った。
結果を第1表に示す。なお第1表における収率はエーテ
ル抽出後(減圧蒸留前)の収率である。
実施例2においては蒸留により、原料3,4.5.6−
テトラフルオルフタル酸の43%を回収した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 3,4,5,6−テトラフルオルフタル酸を第三級アミ
    ン溶媒中で脱炭酸させることを特徴とする、2,3,4
    ,5−テトラフルオル安息香酸の製造方法。
JP12706687A 1987-05-26 1987-05-26 2,3,4,5−テトラフルオル安息香酸の製造方法 Pending JPS63295529A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0669310A1 (en) * 1994-02-23 1995-08-30 Asahi Glass Company Ltd. Processes for producing tetrafluorophtahlic anhydride and fluorobenzoic acids
US6075165A (en) * 1993-01-19 2000-06-13 Bayer Aktiengesellschaft Process for the preparation of polyhalogenated benzotrifluorides, benzotrichlorides and benzoyl chlorides and new trihalogenobenzotrichlorides and -benzoyl chlorides

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6075165A (en) * 1993-01-19 2000-06-13 Bayer Aktiengesellschaft Process for the preparation of polyhalogenated benzotrifluorides, benzotrichlorides and benzoyl chlorides and new trihalogenobenzotrichlorides and -benzoyl chlorides
US6114590A (en) * 1993-01-19 2000-09-05 Bayer Aktiengesellschaft Process for the preparation of polyhalogenated benzotrifluorides, benzotrichlorides and benzoyl chlorides and new trihalogenobenzotrichlorides and -benzoyl chlorides
EP0669310A1 (en) * 1994-02-23 1995-08-30 Asahi Glass Company Ltd. Processes for producing tetrafluorophtahlic anhydride and fluorobenzoic acids

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