JPS63293715A - シリンダ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は下部固定シリンダと上部回転シリンダとよりな
るシリンダ装置に係り、特にビデオテープレコーダ（以
下ＶＴＲと称する）などの磁気記録再生装置に用いるに
好適なシリンダ装置に関する。

（従来の技術） ＶＴＲなどの磁気記録再生装置に設けられたシリンダ装
置は、従来は一般に第２図に示すように構成されていた
。すなわち、図示せぬ基板上に固定された下部シリンダ
１の中心の貫通孔には、１対のベアリング２，３を介し
て回転軸４が回転自在に支持されている。この回転軸４
の下端にはモータ５の回転子６が固定されており、この
回転子６と前記ベアリング３の内輪との間には予圧ボス
７が設けられている。また前記下部シリンダ１の下部に
はモータ５の固定子８が前記回転子６に対向して同軸上
に固定されている。そして回転軸４の上端には外周下面
に１対の磁気ヘッド９，１０が搭載された上部シリンダ
１１が固定されている。

１２、１３はそれぞれ上部シリンダ１１の下面及び下部
シリンダ１の上面に対向して取付けられたロータリトラ
ンスでおる。

上記のように構成された従来のシリンダ装置によると、
回転軸４の上下端にそれぞれ取付けられた上部シリンダ
１１とモータ５の回転子６との質量の差によって、この
回転軸４に第３図に示すようにねじり振動が発生する。

そしてこの振動の共振点がモータ５の巻線のスイッチン
グ周期などと同期すると振動が増幅され、磁気ヘッド９
，１０の回転軌跡が波を打つようになるため、磁気テー
プ上の記録トラックが歪曲し、再生時に画面の曲がりや
色むらなどが発生するという問題があった。この問題を
解決するために、従来は共振防止部品などを上部シリン
ダ１１に取付けていた。このため従来はこれらの部品点
数が増え、しかも性能確認のための管理工数が増えると
いう問題があった。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は従来のシリンダ装置において問題であった回転
軸にねじり振動が発生し、この振動の共振点がモータの
巻線のスイッチング周期などと同期すると振動が増幅さ
れて種々の障害が発生するという問題と、この問題を解
決するためには共振防止部品を取付けなければならず、
部品コストや性能管理コストが上昇するという問題を解
決し、簡単な構造で部品点数を削減してねじり振動の発
生を防止することのできるシリンダ装置を提供すること
を目的とする。

［発明の構成］ （問題点を解決するための手段） 本発明は上記の目的を達成するために、下部シリンダの
中心に上方向に向って突出するボス部を一体に形成し、
このボス部にベアリングを介して上部シリンダを回転自
在に支持するとともに、前記ボス部上端にモータの固定
子を取付け、前記上部シリンダにこの固定子と対向して
同心状に該モータの回転子を取付けたものである。

（作用） 上記の構成によると、従来のシリンダ装置において必要
であった回転軸が不要となり、回転体がモータの回転子
が取付けられた上部シリンダのみとなるため、回転体の
回転によって発生するねじり振動がなくなって共振によ
る障害を除去夏ることができる。

（実施例） 以下、本発明に係るシリンダ装置の一実施例を図面を参
照して説明する。

第１図に本発明の一実施例を示す。図において第２図に
示す従来例と同一または同等部分には同一符号を付して
示し、説明を省略する。本実施例の特徴は従来の回転軸
を不要として、下部シリンダ１の中心に上方に向って突
出するボス部１ａを一体に形成し、このボス部１ａに２
個のベアリング２．３を介して上部シリンダ１１を回転
自在に支持した点にある。そしてモータ５の固定子８は
ボス部１ａの上端に固定され、回転子６は上部シリンダ
１１の上端に固定されている。またベアリング２．３の
うち下部のベアリング３の外輪は上部シリンダ１１の内
径面に嵌合固定され、上部のベアリング２の外輪は上部
シリンダ１１の内径面に形成された段差部１１ａに当接
して嵌合されている。そしてこれらのベアリング２．３
の間にはベアリング回転の安定化を図るための予圧バネ
１４が装置されている。

本実施例によれば、上部シリンダ１１はベアリング２．
３を介して直接下部シリンダ１のボス部１ａに回転自在
に支持されているので、従来例のように回転軸のねじり
振動による共振の発生を防止することができる。また従
来必要であった共振防止用部品が不要となり、部品コス
ト及び性能確認のための管理コストが低減される。しか
もモータが上部シリンダ１１の上部に設けられるため構
造の薄形化が達成できる。

上述した実施例ではＶＴＲのシリンダ装置について説明
したが、固定シリンダに回転シリンダを回転自在に取付
ける他の装置に応用しても同様の効果を有する。

［発明の効果］ 上述したように本発明によれば、固定シリンダにボス部
を一体に形成し、このボス部にベアリングを介して上部
シリンダを回転自在に支持したので、上部シリンダの回
転に伴なうねじり振動の発生を除去し、共振による障害
の発生を防止することができる。しかも部品コスト及び
管理コストが低減でき装置の薄形化が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るシリンダ装置の一実施例を示す縦
断面図、第２図は従来のシリンダ装置を示す縦断面図、
第３図は従来のシリンダ装置の問題点を示す概略縦断面
図である。 １・・・下部シリンダ、　　１ａ・・・ボス部２．３・
・・ベアリング、　５・・・モータ６・・・回転子、　
　　　　８・・・固定子１１・・・上部シリンダ 代理人　弁理士　　則　近　憲　缶 周　　宇治　弘 第１図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）下部シリンダの中心に上方向に向つて突出するボ
   ス部を一体に形成し、このボス部にベアリングを介して
   上部シリンダを回転自在に支持するとともに、前記ボス
   部上端にモータの固定子を取付け、前記上部シリンダに
   この固定子と対向して同心状に該モータの回転子を取付
   けたことを特徴とするシリンダ装置。
2. （２）ベアリングはボス部の外周面と上部シリンダ内周
   面との間に予圧バネを介して２個装着されたことを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載のシリンダ装置。