JPS6329362B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、天井埋込形照明器具に関する。

（従来の技術） 天井埋込形照明器具においては、天井板の取付
穴に挿入される本体の両側部に支持アームを上下
方向回動自在に支持し、この両側の支持アームを
スプリングにより下方に付勢し、上記両側の支持
アームの先端部と本体の外側下部に設けた係止縁
とで天井板を挾持するようにし、この照明器具の
天井への取付け時には、両側の支持アームをスプ
リングに抗して上方に回動し、この状態で、天井
板の取付穴に支持アームの先端部から挿入する
と、支持アームが、天井板を通過した後、スプリ
ングによつて下方に回動し、両側の支持アームと
係止縁とで天井板を挾持して固定されるものが用
いられている。

この場合、本体の両側部に支持アームを取付け
ているが、このようにするのは、支持アームをユ
ニツトとして形成することにより、異なる本体に
取付け高さ位置を変えて取付けて用いることがで
き、支持アームを共通化できる利点があるからで
ある。

（発明が解決しようとする問題点） しかし、上述の構造の場合、天井板の取付穴は
本体の外径に支持アームの厚みを加えた寸法が挿
入のために必要となるので、取付後には、本体と
取付穴の縁部との間に支持アームの厚み分の間隙
ができ、器具のずれが発生しやすくなる。

本発明は、上記のような点に鑑みなされたもの
で、本体の両側に上下方向回動自在の支持アーム
を設けた天井埋込形照明器具において、取付後に
器具のずれが発生するのを防止することを目的と
するものである。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本発明は、天井板に形成した取付穴に挿入され
る本体の内側上部にランプソケツトを設けるとと
もに外側下部に係止縁を設け、上記本体の両側部
に支持アームを上下方向回動自在に支持し、この
両側の支持アームをスプリングにより下方に付勢
し、上記両側の支持アームの先端部と上記係止縁
とで天井板を挾持するようにした天井埋込形照明
器具において、上記両側の支持アームを上方に回
動した際にこの両側の支持アームを上記本体の外
内径にそれぞれ収納する収納凹部を本体の両側部
に形成したものである。

（作用） 本発明は、天井への取付け時に、両側の支持ア
ームを上方に回動した際、両側の支持アームがそ
れぞれ本体の両側の収納凹部内に位置し、これに
よつて、天井板に形成する取付穴の径を本体の外
径と同じにすることができ、したがつて、取付後
に器具のずれが発生することがなくなる。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明
する。

第１図ないし第３図において、１はシヤーシ、
２は反射板で、このシヤーシ１と反射板２で本体
３が構成されている。

上記シヤーシ１は、ほぼ下向きコ字形に形成さ
れ、上板部１１の下面中央部にランプソケツト１
２が固着されているとともに、両側の側板部１３
の下端部に外方に折曲した係止縁１４が形成さ
れ、さらに、両側の側板部１３の外面の中央部か
ら上部にかけて収納凹部１５が形成され、この収
納凹部１５にほぼ水平な第１のスリツト１６及び
２つのほぼ垂直な第２のスリツト１７がＨ字状に
形成されている。

そして、上記シヤーシ１の第１のスリツト１６
の内側に沿つて、この第１のスリツト１６の幅よ
り大きい外径のコイル状のスプリング１８がほぼ
水平に配置され、このスプリング１８は、このス
プリング１８の外径と同様な内径のほぼＵ字状の
保持部１９を形成した保持片２０をねじ２１で側
板部１３の内面に固定することにより、上記第１
のスプリング１６の内側に保持されている。

そして、上記各スプリング１８内にはほぼ矩形
状に形成した支持アーム２５の基端部が挿通さ
れ、この支持アーム２５の先端部は上記第２のス
リツト１７からシヤーシ１の外側に突出され、こ
れによつて、支持アーム２５が上下方向回動自在
に支持され、さらに、この支持アーム２５は、ス
プリング１８によつて、その先端部が下方に向け
て付勢されている。

また、上記反射板２は、上記シヤーシ１内に嵌
合するほぼ円錐台状に形成され、上縁部に内方に
折曲した取付縁３１が形成されているとともに、
下縁部に外方に折曲した目隠し縁３２が形成され
ており、上記取付縁３１を上記保持片２０に折曲
形成した取付部３３にねじ３４で固定することに
より、上記シヤーシ１に取付けられている。

なお、３５は上記ランプソケツト１２に装着さ
れたランプ、３６はランプソケツト１２に接続さ
れた電源コードである。

そうして、この照明器具の天井への取付けに際
しては、両側の支持アーム２５をスプリング１８
の付勢力に抗して上方に回動し、第３図に２点鎖
線で示すように収納凹部１５内に収納して垂直状
態とし、すなわち、両側の支持アーム２５を本体
３の外径内にそれぞれ収納し、この状態で、天井
板４１に形成した取付穴４２に支持アーム２５を
挿入し、ついで、本体３の下部すなわちシヤーシ
１及び反射板２の下部を持つて本体３を取付穴４
２に押し込むと、支持アーム２５は天井板４１ま
たは野縁４３を通過した後、スプリング１８の付
勢力によつて下方に回動し、第３図に実線で示す
ように、支持アーム２５の先端部とシヤーシ１の
係止縁１４が天井板４１（野縁４３を含む場合も
ある）を挾持して本体３が固定される。

この取付に際して、支持アーム２５を上方に回
動したとき、支持アーム２５が収納凹部１５内に
収納されるので、天井板４１に形成する取付穴４
２の径は本体３すなわちシヤーシ１の外径に合わ
せればよく、取付後に、シヤーシ１が位置ずれす
ることもなくなる。

次に、第４図の実施例は、前記第１図ないし第
３図に示したものに対し、支持アーム２５の収納
凹部の形態が異なるものである。すなわち、この
実施例では、シヤーシ１の両側の側板部１３にお
ける第２スリツト１７をシヤーシ１の上板部１１
まで延長し、この延長されたスリツトで支持アー
ム２５を収納する収納凹部１７ａを形成したもの
である。

このようにすることにより、シヤーシ１の製造
を容易にできるとともに、上板部１１におけるス
リツトからなる収納凹部１７ａの長さを長くする
ことにより、支持アーム２５の回動角を広げ、支
持アーム２５の先端部を本体１の中心軸近くまで
回動できるようにして、取付時の作業性を高める
ことができる。

なお、前記第１図ないし第３図に示したものに
おいても、第５図に示すように、収納凹部１５を
上方に向かつてしだいに深くなるように形成すれ
ば、支持アーム２５を本体３の中心軸近くまで回
動することができる。

このように本体３の中心軸の近くまで回動すれ
ば、取付時において支持アーム２５自体が取付案
内としての役目を兼ね、取付けを容易にすること
ができる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、天井への取付け時に、両側の
支持アームを上方に回動した際、両側の支持アー
ムがそれぞれ本体の両側の収納凹部内に位置し、
両側の支持アームを本体の外径内に収納できるの
で、天井板に形成する取付穴の径を本体の外径に
合わせることができ、したがつて、取付け後に器
具のずれが発生することがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の天井埋込形照明器具の一実施
例を示す斜視図、第２図は第１図の一部の分解斜
視図、第３図は第１図の取付状態の縦断面図、第
４図は他の実施例を示す斜視図、第５図はさらに
他の実施例の一部の斜視図である。 ３……本体、１２……ランプソケツト、１４…
…係止縁、１５，１７ａ……収納凹部、１８……
スプリング、２５……支持アーム、４１……天井
板、４２……取付穴。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 天井板に形成した取付穴に挿入される本体の
   内側上部にランプソケツトを設けるとともに外側
   下部に係止縁を設け、上記本体の両側部に支持ア
   ームを上下方向回動自在に支持し、この両側の支
   持アームをスプリングにより下方に付勢し、上記
   両側の支持アームの先端部と上記係止縁とで天井
   板を挾持するようにした天井埋込形照明器具にお
   いて、 上記両側の支持アームを上方に回動した際にこ
   の両側の支持アームを上記本体の外径内にそれぞ
   れ収納する収納凹部を本体の両側部に形成したこ
   とを特徴とする天井埋込形照明器具。 ２ 上記収納凹部は、上記本体に形成したスリツ
   トからなることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項記載の天井埋込形照明器具。