JPS6329160A - ヒ−トポンプシステム - Google Patents

ヒ−トポンプシステム

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JPS6329160A
JPS6329160A JP17113786A JP17113786A JPS6329160A JP S6329160 A JPS6329160 A JP S6329160A JP 17113786 A JP17113786 A JP 17113786A JP 17113786 A JP17113786 A JP 17113786A JP S6329160 A JPS6329160 A JP S6329160A
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electric expansion
degree
refrigerant
valve
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木沢 敏浩
三根 博史
浩 宮本
信雄 鈴木
孝之 杉本
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Daikin Industries Ltd
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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明はヒートポンプシステムに関するもので、特に
その運転効率の改善されたヒートポンプシステムに関す
るものである。
(従来の技術) 従来装置における過熱度等の制御方式の具体例としては
、例えば本出願人の先の出願(特願昭59−24852
7号)を挙げることができる。この装置について、本願
発明の実施例である第2図に基づいて説明すると、この
装置は図のように、1台の室外ユニットXに複数台の室
内ユニットA−Dを接続した構成のもので、各室内熱交
換器18は、被測支管15・・15とガス側支管17・
・17との間に接続されている。また第1液管10と第
2液管12との間には、受液器11が介設されているが
、この受液器11は、キャピラリーチューブ21及び配
管20を介して圧縮機1の吸込配管4に接続されている
。なお上記第1液管10には第1電動膨張弁13が、ま
た各被測支管15・・15には第2電動膨張弁16・・
16がそれぞれ介設されている。また上記配管20には
第1温度センサー31が、圧縮機1の吸込配管4には第
2温度センサー32が、被測支管15には第3温度セン
サー33が、さらにガス側支管17には第4温度センサ
ー34がそれぞれ取着されている。上記第1温度センサ
ー31は、低圧ガス冷媒の圧力相当飽和温度T1をヰ★
出するためのものである。
そして上記した装置においては、冷房運転時には、蒸発
器となる室内熱交換器18・・I8の出口での蒸発冷媒
の温度を上記第4温度センサー34にて検出すると共に
、この検出温度T4と上記第1温度センサー31の検出
温度T1とから蒸発冷媒の過熱度を求め、この過熱度が
基準過熱度に近づくように各第2電動膨張弁16・・1
6の開度制御を行なうのである。
一方、暖房運転時には、上記第2温度センサー32での
検出温度T2と、上記第1温度センサー31での検出温
度T1とから過熱度を求め、上記同様に第1電動膨張弁
13の開度制御を行なうことにって蒸発冷媒の過熱度制
御を行なう。またこのとき、運転中の室内ユニットA−
Dに対しては、上記第3温度センサー33・・33にて
室内熱交換器18・・18の出口の凝縮冷媒の温度T3
・・T3を検出すると共に、その平均温度Tmを求め、
凝縮冷媒温度T3が上記平均温度Tmに近づくように各
第2電動膨張弁16・・16の開度制御を行ない、各室
内熱交換器18・・18に対する冷媒分配量を適正値に
維持するような制御を行なっている。
(発明が解決しようとする問題点) ところで上記空気調和機においては、暖房運転時におけ
る各第2電動膨張弁16・・16の開度制御は以下のよ
うにして行なわれている。すなわち、各第2電動膨張弁
16・・16に対して、当初は運転する室内ユニフ1−
A−Dの台数に見合った初期設定開度を与えておき、運
転開始後はこの開度に一定時間保持し、その後、平均温
度Tmと検出温度T3との温度差(Tm −73)に比
例して各第2電動膨張弁16・・16の開度を増減する
のである。つまり上記各第2電動膨張弁16・・16に
おいては、凝縮冷媒の過冷却度を一定値に維持するよう
な制御を行なっている訳ではなく、各室内熱交換器18
・・18に対する冷媒の偏流を防止するような制御を行
なっているのであり、そのため上記初期設定開度の小さ
いような場合には、各室内熱交換器18・・18内に液
溜りが生ずる可能性がある。一方、配管長の長い場合や
、据付時に多少の冷媒の漏出のあったような場合には、
回路内の冷媒量がやや不足した状態となる訳で、このよ
うな状態において上記各室内熱交換器18・・18内に
液溜りが生じたときには、圧縮tJIl 1へ返流され
るガス冷媒が極端に不足し、運転効率が低下したり、暖
房運転をそれ以上は継続し得ないという不具合の発生す
ることが予想される。また第2電動膨張弁16・・16
が小開度に維持される停止部屋の室内熱交換器18・・
18においても、第2電動膨張弁16・・16の開度設
定誤差や、弁体に対する異物の付着等に起因して過大な
液溜りが生じ、上記同様の不具合を生ずる可能性もある
この発明は上記した従来の欠点を解決するためのなされ
たものであって、その目的は、上記のような凝縮器内へ
の液溜りを防止でき、そのためガス冷媒の不足に起因す
る運転効率の低下や運転の停止という不具合を解消する
ことの可能なヒートポンプシステムを提供することにあ
る。
(問題点を解決するための手段) そこでこの発明のヒートポンプシステムは、第1図に示
すように、圧縮機1の吐出側に第1ガス管6を、またそ
の吸込側に第2ガス管7をそれぞれ接続し、上記第2ガ
ス管7には蒸発器8と液管10.12とを順次接続する
と共に、上記液管12から分岐する複数の被測支管15
・・と、上記第2ガス管6から分岐する複数のガス側支
管17・・とを設けて各支管15.17の間にそれぞれ
凝縮器18・・を接続し、また上記液管10.12には
第1電動弁13を、各被測支管15・・にはそれぞれ第
2電動弁16・・を介設して成るヒートポンプシステム
であって、上記蒸発器8での蒸発冷媒の過熱度を検出す
る過熱度検出手段49と、上記における検出過熱度が基
準過熱度に近づくように上記第1電動弁13の開度制御
を行なう第1電動弁制御手段42と、上記各凝縮器18
・・内で凝縮した冷媒の温度を検出する温度検出手段3
3・・と、上記による検出温度に基づいて各第2電動弁
16・・の開度制御を行なう第2電動弁制御手段43と
を備え、さらに第1電動弁13の設定開度からの変位量
を検出する開度検出手段45と、上記による検出変位量
が基準値を超えたときに上記各第2電動弁16・・を所
定開度だけ開弁する開度補正手段46とを有している。
(作用) 上記ヒートポンプシステムにおいて、凝縮器18・・内
に液溜りが住じた場合、蒸発器8を通過する冷媒量が減
少することから、蒸発冷媒の過熱度は高くなる傾向にあ
り、そのため上記第1電動弁13は設定開度から開弁方
向に変位することになる。そしてこの第2電動弁13の
開度変位量が基準値を超えるに至ったような場合には、
これは蒸発器8を通過する冷媒量がかなり減少している
ことを意味する訳であるから、各第2電動弁16・・を
所定量だけ開弁し、凝縮器18・・からの冷媒流出量を
増加させ、これにより上記蒸発器8での冷媒量の不足を
解消するのである。
(実施例) 次にこの発明のヒートポンプシステムの実施例について
、図面を参照しつつ詳細に説明する。
まず第2図には、4台の室内ユニットを備えたマルチ型
式の空気調和機の冷媒回路図を示すが、図において、X
は室外ユニットを、A−Dは第1〜第4室内ユニツトを
それぞれ示している。上記室外ユニットXは、圧縮機1
を有しているが、この圧縮機1はインバータ2によって
能力制御されるものであって、その吐出配管3と吸込配
管4とは、四路切換弁5に接続されている。上記四路切
換弁5には、第1ガス管6と第2ガス管7とがそれぞれ
接続され、第2ガス管7には室外熱交換器8が接続され
ている。なお上記室外熱交換器8には室外ファン9が付
設されている。また上記室外熱交換器8には、第1液管
10、受液器11、第2′/fl管12が順次接続され
ており、上記第1液管10には第1電動膨張弁13が介
設されている。
上記第2液管12はヘッダー14に接続されているが、
このヘッダー14からは複数の、図の場合には4本の被
測支管15・・15が分岐しており、各被測支管15・
・15にはそれぞれ第2電動膨張弁I6・・16が介設
されている。一方上記第1ガス管6からも上記に対応し
て4本のガス側支管17・・17が分岐しており、上記
各支管15.17の間に室内熱交換器18・・1日が接
続されている。なお各室内熱交換器18には室内ファン
19が付設され、両者18.19によって室内ユニット
A−Dが構成されている。また上記受液器11と、上記
圧縮機1の吸込配管4との間は、配管20によって接続
され、この配管20にはキャピラリーチューブ21が介
設されている。なお同図において、22はガス閉鎖弁、
23は液閉鎖弁、24.25はマフラー、26はアキュ
ームレータをそれぞれ示している。上記空気調和機にお
いては、図中実線矢印で示すように、圧縮機1から吐出
された冷媒を、凝縮器となる室外熱交換器8がら蒸発器
となる室内熱交換器18・・18へと回流させることに
よって冷房運転を行ない、これとは逆に圧縮l1131
1から吐出された冷媒を、凝縮器となる室内熱交換器1
8から蒸発器となる室外熱交換器8へと回流させること
によって暖房運転を行なうのである(図中破線矢印)。
そして上記冷媒回路においては、上記キャピラリーチュ
ーブ21の出口側の位置に、第1温度センサー31が取
着されているが、この第1温度センサー31は、低圧ガ
ス冷媒の圧力相当飽和温度T1を検出するためのもので
ある。また圧縮機1の吸込配管4には、第2温度センサ
ー32が、一方上記各液側支管15・・15には第3温
度センサー33・・33が、さらに上記各ガス側支管1
6・・16には第4温度センサー34・・34がそれぞ
れ取着されているが、これら各温度センサー32.33
.34の機能については後述する。
第3図には上記空気調和機の制御系のプロ・ツク図を示
す。図のように室外ユニットXは室外制御装置35を、
また各室内ユニ −/ トA、 −Dは室内制御装置3
6をそれぞれ有している。上記室内制御装置36には、
運転スイッチ37と室内サーモ38とがそれぞれ接続さ
れており、室内制御装置36から室外制御装置35に対
して次の3つの信号、すなわち■運転スイッチ37がO
Nであり、かつ室温が設定温度に達していないときに発
せられる運転指令信号、■検出室温と設定温度との温度
差に対応するΔT倍信号■機種コード信号がそれぞれ出
力されるようになっている。
一方上記室外制御装置35は、上記運転指令のある室内
ユニッ1−A−Dの合計負荷容量値ΣSを把握する負荷
容量値把握部39と、運転指令のある室内ユニー7)A
=DのΔT倍信号積算してΣΔTを求める温度差検出部
40と、上記ΣSとΣΔTとに基づいてインバータ2の
周波数を制御する周波数制御部41とを有している。ま
た上記室外制御装置35は、第1電動弁制御手段となる
第1電動膨張弁制御部42と、第2電動弁制御手段とな
る第2電動膨張弁制御部43とを有しているが、上記第
1電動膨張弁制御部42は、冷房運転時には第1電動膨
張弁13を全開にすると共に、暖房運転時には第1及び
第2温度センサー31.32の検出温度に基づいて蒸発
冷媒の過熱度を基準過熱度に近づけるべく第1電動膨張
弁13の開度をPID制御するためのものである。一方
上記第2電動膨張弁制御部43は、冷房運転時には第1
及び第4温度センサー31.34の検出温度に基づいて
蒸発冷媒の過熱度を基準過熱度に近づけるべく各第2電
動膨張弁16・・16の開度をP制御すると共に、暖房
運転時には、第3温度センサー33の検出温度に基づい
て各室内熱交換器18・・18の出口での凝縮冷媒温度
を互いに近接させるべく各第2電動膨張弁16・・16
の開度をFD制御するためのものである。またさらに上
記室外制御装置35は、上記周波数制御部41によるイ
ンバータ周波数の変更に応じて第1及び/又は第2電動
膨張弁13.16・・16の開度を変更する □開度変
更部44と、暖房運転中において上記第1電動膨張弁1
3のpro制御による開度変位量を検出、把握するため
の開度検出部(すなわち、開度検出手段)45と、上記
検出した第1電動膨張弁13の開度の設定開度からの変
位量を基準値と比較すると共にその結果に基づいて各第
2電動膨張弁16・・16の開度を補正する開度補正部
(すなわち、開度補正手段)4Gとを有している。なお
上記各部の機能については後述する。
上記室外制御装置35においては上記のように、各室内
制御装置36・・3Gから出力される機種コード信号に
基づき、負荷容量把握部39にて、運転指令のある室内
ユニソ)A−Dの合計負荷容量ΣSを把l屋するような
されているが、それは以下のような手順によって行なわ
れている。まず室内制御装置36・・36から出力され
る機種コード信号は、各室内熱交換器18側の容量に対
応して定められたものであって、例えば2240kca
l/ hの容量に対してばrOQQ Jのコードが、2
800kca I/hにはroot Jが、3550k
ca l / hにはrolo Jが、また4500k
ca 1 / hには「011 Jというようにそれぞ
れ定められており、これらコードが各室内ユニットA−
D毎に記憶されている。また負荷容量把握部39におい
ては、記憶部47に、上記機種コードに対応した負荷容
量値Sが記憶されている。この負荷容量値Sは、容量2
240kcal/ h (機種コードrooOJ ”)
を基準値「1」とし、2800kcal/h(機種コー
ドroll J )をrl、25Jに、3550kca
l / h (機種コードro10 J )をrl、5
 Jに、4500kcal/ h、 (機種コードro
ll J )を「2」としてそれぞれ設定したものであ
って、負荷容量把握回路48においては、運転指令のあ
る室内ユニットA、 −D毎に上記負荷容量値Sを読出
すと共に、これらの合計ΣSを’if4にするのである
上記室外制御装置35においては、上記のように運転指
令のある室内ユニットA−Dの合計負荷容量値ΣSが把
握される訳であるが、これと室内サーモ38による室温
と設定温度との差に対応した信号ΣΔTとに基づいて周
波数制御部41により圧縮機1の周波数が制御される。
すなわち、上記ΣSとΣΔTとに対応した初期設定周波
数を記憶しておき、運転開始時、運転部屋数増加時には
上記初期設定周波数での運転を行なうと共に、所定時間
経過後はΣΔTに基づいて、P制御、PiD制御等によ
って周波数を変更していくのである。
したがって、例えば運転を旨令のある室内ユニットA−
Dの台数が多い場合には、総じて合計負荷容量値ΣSは
太き(なり、このときには高い周波数で圧縮機1を駆動
し、これにより空調能力を増加させて、各室を要求に見
合った能力で同時に空調するのである。
次に上記第1電動膨張弁制御部42と第2電動膨張弁制
御部43とによる上記第1及び第2電動膨張弁13.1
6・・16の制御方法につき説明する。まず冷房運転時
には、第1電動膨張弁制御部42で第1電動膨張弁13
を全開に維持すると共に、第2電動膨張弁制御部43に
て各第2電動膨張弁16・・16の開度制御を行ない、
各室内熱交換器18・・18内で蒸発するガス冷媒の過
熱度が略一定になるように制御する。この場合、上記第
1温度センサー31にて検出した低圧相当飽和温度TI
と第4温度センサー34にて検出した蒸発冷媒温度T4
・・T4との差、つまり検出過熱度(T4−TI)と、
基準過熱度5iloとの偏差E=(T4−Tl)−3H
Oに比例する開度P=C−E(Cは正の定数)だけ各第
2電動膨張弁16・・16の開度を増減(P〉0は開、
PくOは閉)する、いわゆるP制御を行なうのである。
一方、暖房運転時には、第1電動膨張弁制御部42にて
第1電動膨張弁13を制御して室外熱交換器8内で蒸発
する冷媒の過熱度をPID制御し、また第2電動膨張弁
制御部43においては、運転中の各室内熱交換器18・
・18の出口での凝縮冷媒温度を互いに等しくするよう
に第2電動膨張弁16・・16の制御(FD制御という
)を行なう。
前者は、第1温度センサー31にて検出した低圧相当飽
和温度TIと、第2温度センサー32にて検出した蒸発
冷媒温度T2との差、つまり検出過熱度(T2− TI
)を求めると共に、この検出過熱度(T2−T1)と基
準過熱度SHOとの偏差E−(T2−Tl)−SHOを
所定のサンプリング時間毎に求め、各ザンブリング毎の
偏差EO1E1、E2、・・・に基づいて、以下の式に
て第1電動膨張弁13の開度を制御する方式のものであ
る。
P=に0−EO+に1・ (EO−El)千に2・ (
EO−2El + E2)(ただし、KO,Kl、K2
は定数) すなわちP〉0ならばPパルスだけ第1電動膨張弁13
を開弁し、一方p<oならばP(絶対値)パルスだけ閉
弁するような制御を行なうのである。
また各第2電動膨張弁16・・16によるFl)制御は
、各第3温度センサー33・・33で、運転中の室内熱
交換器18・・18の出口での凝縮冷媒温度T3・・T
3を検出すると共に、これら検出温度T3・・T3の平
均温度Traを求め、上記各第2電動膨張弁16・・1
6の開度を、上記平均温度Tmと検出温度T3・・T3
との温度差(Tm −73)に比例する量P=D・ (
Tm−T3)  (ただし、Dは正の定数)だけ増減(
P〉0は開、Pく0は閉)することによって行なうので
ある。
次に上記インバータ周波数の変更に応じた開度変更を行
なう開度変更部44、及び第2電動膨張弁16・・16
の開度を補正するための開度補正部46の機能について
、第4図に基づいて説明する。なお上記開度変更部44
は冷暖両運転時に同様に機能するものの、上記開度補正
部46は暖房時にのみ機能するものであるため、以下の
説明は暖房運転について行なう。まず、運転開始後、第
1電動膨張弁13及び第2電動膨張弁16の開度を、予
め定めた初期開度に設定すると共に(ステップS1)、
この開度を所定時間t1だけ維持しくステップS2)、
この時間経過後に上記PrD制御及びFD制御に移行す
る(ステップS3)。そして次のステンプS4において
、上記開度検出部45にて検出した第1電動膨張弁13
の現在の開度変位量を読み出す。この場合、検出値とし
ては、PrD制御による累積開度変位量、すなわちPI
D制御を行なうことによって、第1電動膨張弁13は、
初期設定又は周波数変更によって変更された設定開度か
ら開弁又は閉弁方向に変位していくことになる訳である
が、この変位量を検出するのである。このように第1電
動膨張弁13の開度変位量を検出するのは次のような理
由による。まず、大まかにいえば、インバータ周波数が
一定のときには、回路内には一定量の冷媒が流れ、その
ため第1電動膨張弁13は過熱度制御を行なうものの、
設定開度近傍に維持されるはずである。ところが上記各
第2電動膨張弁16・・16においては、各被測支管1
5・・15から液管12へと流入する液冷媒量が一定に
なるような制御を行なっている訳ではないので、例えば
、各室内熱交換器18・・18に液溜りが生じたような
場合には、室外熱交換器8での蒸発冷媒量が減少するこ
とになる。そうすると上記第1電動膨張弁13において
は、過熱度を一定に維持すべく、設定開度よりも開弁方
向に変位することになる。すなわち換言すれば、上記第
1電動膨張弁13の開度変位量は、室外熱交換器8を通
過して圧縮機1の吸込配管4へと返流される冷媒量の多
少を示す特性値となる訳で、室外熱交換器8を通過する
冷媒量は、第1電動膨張弁13が開弁方向に変位してい
る場合には減少し、−方閉弁方向に変位している場合に
は増加している状態を意味することになる。
そこで第4図のステップ35〜ステツプS8にて構成さ
れる開度補正部46にて以下のような制御を行なう。ま
ずステップS5にて開弁方向への変位量が第1基準値P
1よりも大であるか否かの判断をし、大である場合には
、次のステ・ノブS6にて、各第2電動膨張弁16・・
16を、停止部屋も含めて、一定開度だけ開弁する。こ
の場合、及び以下に説明するステップS8の場合の第2
電動膨張弁16・・16の開閉操作は、一定時間毎に一
定パルスを入力するような制御にて行なうものとする。
一方、ステップS5がNoである場合には、ステップS
7に移って、閉弁方向への変位量が第2基準値P2より
も大であるか否かの判断を行なう。大である場合には、
ステップS8にて各第2電動膨張弁16・・16を、停
止部屋も含めて一定開度だけ閉弁し、そうでない場合に
は、そのまま以下のステップS9へと進む。
上記においては、各室内熱交換器18・・18に液溜り
が生じて蒸発冷媒量が減少した場合には、各第2電動膨
張弁16・・16を開弁して蒸発冷媒量を増加させ、こ
れとは逆に蒸発冷媒量の多い場合には各第2電動膨張弁
16・・16を閉弁して各室内熱交換器18・・18、
特に停止部屋の室内熱交換器18・・18に液冷媒を溜
め、蒸発冷媒量の大幅な変動を防止するような制御を行
なっているので、安定した運転効率が得られ、また蒸発
冷媒量の不足に起因する運転停止という不具合も防止し
得ることになる。なお上記において、液溜りを防止する
という観点からは、上記ステップS7及びS8を省略し
て実施することも可能である。
また開度検出手段45による変位量の把握は、インバー
タ周波数に対応して基準開度を記憶しておき、現在開度
を検出してこの開度と上記基準開度との差を求めること
によっても行なうことが可能である。
次に開度変更部44による制御について、ステップS9
〜ステツプS12に基づいて説明すると、まず部屋数変
更等によるインバータ周波数の変更の有無について判断
しくステップS9) 、Noの場合にはステップS3に
戻ってPID及びFD制御を継続する。
一方、インバータ周波数の変更のある場合には、次のス
テップS10にて第1電動膨張弁13及び運転を旨令の
ある室内ユニソ)A−Dに対応する第2電動膨張弁16
・・16の開度を以下のように補正する。
すなわち第1電動膨張弁13においては、ΔP=A・Δ
F また各第2電動膨張弁16・・16においては、ΔP=
A・ΔF + ([1O−Bl)ただし、ΔP:開度補
正値 ΔF:周波数変化分 A:定数 BO:現在の運転部屋数に応じた定数 81:前回の運転部屋数に応じた定数 そして上記のような開度補正を行なった後、ステップS
llにて時間ガードを開始し、所定時間L2だけ、すな
わち冷媒回路系の安定するまでの間、上記開度を維持し
くステップS12 ) 、その後、ステップS3へと戻
って上記同様にPID及びFD制御を行なうのである。
そして上記のような制御を行なった場合、冷暖いずれの
運転時にも、インバータ周波数の変化に対し、迅速に第
1及び第2電動膨張弁13.16・・16の開度を追従
、変化させることができるので、過熱度と過冷却度との
両者を適正値に近い状態に維持することが可能となり、
そのため空気調和機の運転効率(ERR)を向上するこ
とが可能となる。
なお上記では、インバータ式のマルチ型空気調和機にて
実施した例を示したが、圧縮能力が可変でない他の構成
のヒートポンプシステムにおいても同様に実施可能であ
る。また上記実施例では、第1温度センサー31と第2
温度センサー32とによってそれぞれ過熱度検出手段4
9を構成した例を示したが、この過熱度検出手段49は
上記に限られるものではない。
(発明の効果) この発明の冷凍装置においては、上記のように、凝縮器
側に液溜りが生じる等して圧縮機へ返流される蒸発冷媒
量が減少した場合には、第2電動弁を開弁することによ
って液冷媒の流出量を増加し、蒸発冷媒量を確保するよ
うにしであるので、安定した運転効率が得られ、またガ
ス冷媒不足に起因する運転停止という不具合をも回避し
得ることになる。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明のヒートポンプシステムの実施例を示すも
ので、第1図は機能系統図、第2図は冷媒回路図、第3
図は運転制御系のブロック図、第4図は制御方法のフロ
ーチ中−ト図である。 l・・・圧縮機、6・・・第1ガス管、7.。 、第2ガニ管、80.・室外熱交換器(蒸発器)、10
・・・第1液管、12・・・第2液管、13・・・第1
電動膨張弁(第1電動弁)、15.。 、被測支管、16・・・第2電動膨張弁(第2電動弁)
、17・・・ガス側支管、18・・・室内熱交換器(凝
縮器)、33・・・第3温度センサー(温度キ食出手段
)、42・・・第1電動膨張弁制御部(第1電動弁制御
手段)、43・・・第2電動膨張弁制御部(第2電動弁
制御手段)、45・・・開度検出部(開度検出手段)、
46・・・開度補正部く開度補正手段)、49・・・過
熱度検出手段。 特許出願人       ダイキン工業株式会社−1・
′−・1 第1図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、圧縮機(1)の吐出側に第1ガス管(6)を、また
    その吸込側に第2ガス管(7)をそれぞれ接続し、上記
    第2ガス管(7)には蒸発器(8)と液管(10)(1
    2)とを順次接続すると共に、上記液管(12)から分
    岐する複数の液側支管(15)・・と、上記第2ガス管
    (6)から分岐する複数のガス側支管(17)・・とを
    設けて各支管(15)(17)の間にそれぞれ凝縮器(
    18)・・を接続し、また上記液管(10)(12)に
    は第1電動弁(13)を、各液側支管(15)・・には
    それぞれ第2電動弁(16)・・を介設して成るヒート
    ポンプシステムであって、上記蒸発器(8)での蒸発冷
    媒の過熱度を検出する過熱度検出手段(49)と、上記
    における検出過熱度が基準過熱度に近づくように上記第
    1電動弁(13)の開度制御を行なう第1電動弁制御手
    段(42)と、上記各凝縮器(18)・・内で凝縮した
    冷媒の温度を検出する温度検出手段(33)・・と、上
    記による検出温度に基づいて各第2電動弁(16)・・
    の開度制御を行なう第2電動弁制御手段(43)とを備
    え、さらに第1電動弁(13)の設定開度からの変位量
    を検出する開度検出手段(45)と、上記による検出変
    位量が基準値を超えたときに上記各第2電動弁(16)
    ・・を所定開度だけ開弁する開度補正手段(46)とを
    有することを特徴とするヒートポンプシステム。
JP17113786A 1986-07-21 1986-07-21 ヒ−トポンプシステム Granted JPS6329160A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0367963A (ja) * 1989-08-05 1991-03-22 Matsushita Seiko Co Ltd 多室形空気調和機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0367963A (ja) * 1989-08-05 1991-03-22 Matsushita Seiko Co Ltd 多室形空気調和機

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