JPS63291546A - 電子レンジ調理用食品及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、製造が簡単でかつ電子レンジの使用により短
時間の加熱で美味しく復元し、しかも他に何ら調理用ま
たは喫食用の食器を必要としない電子レンジ調理用食品
及びその製造方法に関するものである。

し従来の技術］ 従来より、耐熱性の容器に収容された電子レンジ調理用
冷凍米飯類が知られ（例えば、実開昭５６−３４７６９
号、特開昭５８−３６３５５号）、中には市場に出回っ
ているものもある。

しかしながら、これら従来の電子レンジ調理用冷凍米飯
類は、次のような欠点を有しているので、製造業者（こ
おいては、その解決が待たれていた。すなわち、 （１）　　米を予め別途に炊飯・調味加工して調理米飯
としておき、しかる後にそれら調理米飯を容器に充填し
ているため、その定量充填に非常な労力を要している。

すなわち、炊飯米は強い相互粘着性を有しているので、
これを定量的に容器に充填するには莫大な定量充填設備
を必要としている。

（２）　　そこで、充填をより簡便にするために、炊飯
米に油をコ−ティングしたり、炊飯米を水洗して粘成分
を除去したり、あるいはバラ状凍結を行なったりしてい
るのが現状である。

しかしながら、油のコーティングは、ピラフなどの油脂
含量の多い製品には適用できても、白飯・赤飯等、本来
油脂を含有しない米飯類には適用できず、汎用性がない
ものである。炊飯米の水洗は、米成分の溶出のみならず
味の低下が顕著である。また炊飯米のパラ状凍結は、米
粒の破損が多く、見栄悪化による商品価値低下や歩留り
低下による生産性の減少をもたらしいてる。

（３）　　また、一度に大量炊飯するので、この米飯を
ほぐして個々の容器に充填する際には、米粒の損傷が不
可避であり、商品価値が低下する。

等々である。他方で、充填を省略して容器底部にバック
米飯部を形成したもの（実開昭５２−６３１９０号）も
あるが、これは茶漬駅用であって、喫食に際しては別途
に熱湯を必要とし、また五目飯、カレーライス等調理米
飯類等への適用が困難である。

Ｌ問題を解決するための手段］ 本発明者らは、上記の如き問題点を解消するために容器
入り電子レンジ調理用米飯類の開発研究を行い、製造が
簡単で、かっ電子レンジで短時間加熱するだけで美味し
く復元し喫食できる容器入り電子レンジ調理用米飯類を
開発することに成功した。

すなわち本発明は、米などの穀類を水と共に耐熱性及び
マイクロ波透過性を有する容器に入れ、必要に応じてこ
れに更に具材および／または調味料を加え、次いでこの
容器をそのまま加熱して内容物を加熱調理し、その後、
必要に応じて当該容器ごと殺菌、冷却または冷凍を施し
、次いで当該容器を包装することを特徴とする電子レン
ジ調理用食品であり、その製造方法である。

以下、本発明を更に詳細に説明する。

本発明に使用する米は、通常、うるち精白米を用いるか
、目的とする調理米飯類の種類に応じて、うるち種また
はもち種、国産米または外国産米、玄米または精白米、
生来、部分アルファー米またはパーボイルドライス等々
、適宜選択して使用することができる。

米は、水洗・水浸漬した後、所定量計量して、耐熱性お
よびマイクロ波透過性を有する容器に水と共に入れられ
る。ただし、予め米の水分を上げた部分アルファー生米
またはパーボイルドライスを使用する場合は、水洗・水
浸漬することを省略でき、容器に水と共に入れるだけで
充分である。また、浸漬米は、前記方法以外に、生米を
容器に収容した後、加水して浸漬処理を行うことによっ
ても得られる。

本発明に使用される耐熱性およびマイクロ波透過性を有
する容器としては、記載の通り、後述の内容物を炊飯調
理するための加熱処理において、これに耐え得る程度の
耐熱性を有し、かつ復元調理に際して充分なマイクロ波
透過性を具備する容器であればその材質を問わないが、
例えば、ポリプロピレン、ポリエステルなどを素材とし
たプラスチック容器、ガラス容器、陶器などを用いるこ
とができる。ただし、食品の製造工程中や輸送中の破損
等を考慮すると、プラスチック類を素材とした容器が好
ましい。容器形状は、カップ型、外型、弁当箱型等、適
宜形状のものを使用できることは勿論である。本発明方
法を特徴づける要点は、上述の如く、調理前の米を製品
に供される容器に各測子め定量充填しておき、次いで同
容器内で収容された米を調理して、調理米飯を得るとこ
ろにある。従って、本発明に使用される容器は、通常１
人前程度が収容される容量を標準とし、製品によっては
その０．５〜２倍量の容量でも使用できる。

上述の如くして、容器に水と共に収容された米は、目的
製品に応じてその調理米飯を得るための通常方法に従い
、収容容器ごと加熱され、調理される。調理米飯として
は、白飯、赤飯、五目飯、炊き込みご飯、ピラフ、ドラ
イカレー等があり、容器への加水量、白飯・玄米御飯な
ど以外における具材や調味料等の配合量は、通常方法に
おける加水量・配合量を、収容容器の容量及び使用米の
重量を考慮してスケールダウンし、加熱調理前に容器に
添加しておけばよい。加熱調理は、目的とする調理米飯
に応じて、適宜通常方法によって実施すればよい。例え
ば、白飯を得る場合は、米と適量の水を収容した上記容
器を蓋をしない状態にて蒸気で加熱し、容器内の米を炊
飯する。炊き込みご飯の場合は、水洗・水浸漬した米を
醤油・砂糖等で調味しただし汁、にんじん、ごぼう等の
具材などと共に容器に収容し、次いで該容器を水蒸気に
より加熱して、所望の炊き込みご飯を得ることができる
。加熱方法としては、蒸気の外、マイクロ波加熱、遠赤
外線照射等の方法も採用できるが、ポリプロピレンなど
の容器を使用する場合は、水蒸気での加熱が好ましい。

また、これら加熱調理は、上記の容器を各々に蓋をせず
複数個ずつ大容積の加熱室内でバッチ式に一度にまとめ
て実施する方法、または上記容器を各々蓋をしないで搬
送コンベア上に載置し順次トンネル型加熱器内を通過さ
せることによって連続的に実施する方法等によって大量
生産を行うこともできる。

上述の如き加熱調理によって個々の容器内で調理された
米飯は、次いで該容器を常法により閉直し、包装して製
品とするが、当該調理米飯の商品流通形態に応じて、閉
蓋前に殺菌処理、冷却処理あるいは冷凍処理を通常方法
によって施すことができる。

例えば、低温流通させる場合は、加熱調理後そのまま容
器に入った状態で速やかに低温まで冷却して降温させる
。また、冷凍食品として流通させる場合は、加熱調理後
、そのまま容器に入った状態で凍結させる。また、加熱
調理した調理米飯を常温流通させる場合には、調理後直
ちに容器内に脱酸素剤を収納し、速やかに熱シール等常
法により密封閉蓋することもできる。更にまた、閉蓋後
に冷却処理、冷凍処理、を施すこともできるが、冷却効
率が悪くなり、また冷却の結果容器内の空気の体積減少
によって閉蓋不良も生じやすくなるので、好ましいもの
ではない。

更にまた、本発明においては、加熱調理後、容器内の調
理米飯上にカレールウや丼飯用の具材・種物を載置し、
次いで常法にて閉直し、包装して製品とすることもでき
、適宜、冷凍処理等を施すこともできる。

本発明に使用する容器においては、容器内壁の一部に小
突起、−上下方向のひだ状突起部または水平方向のリン
グ状突起部を形成した容器を用いることができる。本発
明方法による調理米飯を凍結し冷凍食品として流通させ
る場合に、前記の如き容器を使用すると、加熱調理及び
凍結処理の結果、当該突起部に係合するように一体的に
凍結しん米飯塊となり、それが容器内に固定されるので
、製品輸送等、流通過程で容器の振動があっても該米飯
塊は振動による崩壊は生ぜず、従って容器や蓋の破損も
防止できる。勿論、前記容器は、低温流通させる場合で
も使用できる。

本発明においては、上述の白板や各種の調理米飯のほか
、原料に、はと麦、そば粒、むぎ類、あわ等なども使用
して、種々の調理済穀類を調製することができる。

上述の如くして、本発明によって製造された製品は、常
温流通乃至冷凍流通等の流通形態に基づく差異はあって
も、喫食に際しては、当該容器ごと市販電子レンジで数
分間加熱するだけで復元調理することができる。

［作用効果コ 本発明によれば、製品の収容される容器に予め原材料を
各個毎に収容し、次いで当該容器を加熱することによっ
てその内容物を調理し、調理米飯等にするので、従来の
如き、大量炊飯・大ｔａ理したものを製品用容器に移し
かえる、という作業が不要となり、従って、製造工程の
単純化を実現できる。また、はぐし工程も省略できるの
で、その操作によって生じていた米粒の損傷を無くする
ことができ、調理米飯製品の見栄えを向上させることが
できる。

本発明によれば、製品容器内毎に調理米飯類が製造され
るので、内容物が容器内形状に合致して成型され、固定
される。従って、製品が振動しても内容物においては、
それによる移動が防止され、副次的な崩壊・破損が防止
される。特に容器内壁に突起部を有する容器を使用した
場合には、調理米飯類などの内容物の固定効果が著しく
大きい。

［実施例］ 実施例１ うるち精白米を水洗し、水に１時間浸漬した。この浸漬
米９０ｇと水８０ｇとを口径９０ａｍのポリプロピレン
製カップに入れ、次いでこれを容器ごと蒸煮室に入れ３
０分間蒸煮し、容器入り炊飯米を得た。次いでこの容器
入り炊飯米の上に、常法にて調整したカレールウ３０ｇ
を添加し、−３０℃まで冷却して冷凍させ、その後、容
器開口部をアルミ箔と合成権脂とでラミネートされた蓋
材で熱シールにより閉蓋し、電子レンジ調理用容器入り
冷凍カレーライス製品を得た。この製′　　品の蓋をし
て約１７５程度開封して、市販電子レンジ（出力５００
Ｗ）で５分間加熱したところ、ほかほかの美味しいカレ
ーライスとなった。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による一実施例「冷凍カレーライス」
の容器縦断面図を示す。第２図は、本発明による他の実
施例「炊飯（白飯）」の容器縦断面図を示す。 ｌ　・・・・・・ポリプロピレン製カップ　　２・・・
・・・炊飯米３・・・・・・カレールウ　　　　　　　
　４曲・・小突起５　・・・・・・シール蓋

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、米などの穀類を水と共に耐熱性及びマイクロ波透過
   性を有する容器に入れ、必要に応じてこれに更に具材お
   よび／または調味料を加え、次いでこの容器を加熱して
   内容物を加熱調理し、その後当該容器ごと必要に応じて
   殺菌、冷却または冷凍を施し、次いで当該容器を包装し
   て成ることを特徴とする電子レンジ調理用食品。 ２、米などの穀類を水と共に耐熱性及びマイクロ波透過
   性を有する容器に入れ、必要に応じてこれに更に具材お
   よび／または調味料を加え、次いでこの容器を加熱して
   内容物を加熱調理し、その後当該容器ごと必要に応じて
   殺菌、冷却または冷凍を施し、次いで当該容器を包装す
   ることを特徴とする電子レンジ調理用食品の製造方法。