JPS63290841A - 2−(3−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸またはそのアルキルエステルの製造方法 - Google Patents

2−(3−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸またはそのアルキルエステルの製造方法

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JPS63290841A
JPS63290841A JP62125681A JP12568187A JPS63290841A JP S63290841 A JPS63290841 A JP S63290841A JP 62125681 A JP62125681 A JP 62125681A JP 12568187 A JP12568187 A JP 12568187A JP S63290841 A JPS63290841 A JP S63290841A
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vinylphenol
ethylphenol
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hydroxyphenyl
propionic acid
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JP62125681A
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Eiji Takahashi
英二 高橋
Kazuo Ozaki
尾崎 和男
Takao Yamada
隆男 山田
Tomoaki Takada
知明 高田
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Maruzen Petrochemical Co Ltd
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は2− (3−ヒドロキシフェニル)プロピオン
酸またはそのアルキルエステルを経済的に製造する新規
な方法に関するものである。
2− (3−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸および
そのアルキルエステルは、医薬中間体として有用であり
、例えば、抗炎症剤、鎮痛剤および解熱剤等の製造原料
として用いられる。
[従来の技術] 2− (3−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸あるい
はその誘導体は、従来から各種方法により合成されてい
るが、その代表的なプロセスは次の通りである。
1)3−ヒドロキシアセトフェノンの核水酸基をメチル
基、フェニル基等で保護し、ついでカルボニル基を水酸
基に還元したのち三臭化燐との反応により相当する1−
(3−置換フェニル)エチルプロミドとし、このものを
更にジメチルスルホキシド中、加熱下シアン化ナトリウ
ムと反応させた後、水酸化ナトリウムで加水分解するこ
とにより、2−(3−ヒドロキシフェニル)プロピオン
酸の核水酸基が保護された誘導体を得る方法(米国特許
第3600437号明細書参照)。
2)3−ヒドロキシフェニル酢酸エステルの核水酸基を
メチル基、フェニル基等で保護し、塩基の存在下に炭酸
ジアルキルを作用させて相当するマロン酸ジエステルを
つくり、次にこのマロン酸ジエステルをヨウ化メチルで
メチル化したのち加水分解し、ひき続き脱炭酸すること
により2− (3−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸
の核水酸基が保護された誘導体を得る方法(特公昭51
−45588号参照)。
3)3−ヒドロキシアセトフェノンの核水酸基をメチル
基、フェニル基等で保護し、ついでモノクロロ酢酸エス
テルとのDarzens反応により相当するエポキシカ
ルボン酸エステルを得て、これを加水分解したのち脱炭
酸して2− (3−置換フェニル)プロピオンアルデヒ
ドとなし、更に酸化して2− (3−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオン酸の核水酸基が保護された誘導体を得る
方法(特公昭5B −20293号および同59−41
976号参照)。
[発明が解決しようとする問題点コ このような従来法は、原料として3−ヒドロキシアセト
フェノン、3−ヒドロキシフェニル酢酸エステル等を用
いるが、いずれも高価で人手し難い物質である。また、
これらの原料化合物の核水酸基は反応性の非常に高いフ
ェノール性水酸基であり、これをそのまま反応に供する
と通常は目的とする反応が円滑に進行しなかったり副反
応を生じたりするので、従来の方法はいずれも水酸基を
アルキル基、フェニル基等であらかじめ保護して反応に
供しており、そのため目的物を得るには一連の反応を終
了した後に脱保護を行なうことになり、煩雑な操作を必
要としている。しかも方法1)では、工程数が多い上に
不安定な臭素化物を経由したり、シアン化ナトリウムの
ような猛毒物質を使用するプロセスを含む等の問題点が
ある。方法2)および3)は、最終工程で脱炭酸反応を
行ない、前の工程で導入したアルコキシカルボニル基を
結局除くことになり、経済的に不利である。
本発明の目的は、上記のような従来法のもつ欠点を解消
しようとするものである。すなわち本発明は、容易に入
手し得る安価、な原料から、複雑な中間生成物を経由せ
ず、簡単な操作で経済的に2− (3−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオン酸またはそのアルキルエステルを製造
する方法を提供するにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、2−(3−ヒドロキシフェニル)プロピ
オン酸およびそのアルキルエステルの工業的生産に適し
た製造方法を鋭意研究した結果、新規な方法により、収
率よく目的物を合成することに成功した。
すなわち本発明者らは、3−ビニルフェノールを原料と
し、核水酸基を保護することなく、パラジウム系触媒の
存在下に、一酸化炭素、および水またはアルコールと反
応させることにより、2−(3−ヒドロキシフェニル)
プロピオン酸またはそのアルキルエステルを有利に製造
し得ることを見いだすとともに、効率的かつ経済的な製
造方法を完成した。
オレフィン性不飽和化合物に一酸化炭素、および水また
はアルコールを反応させるカルボニル化方法は公知であ
るが、本発明方法の原料である3−ビニルフェノールは
オレフィン性不飽和化合物であると同時に核水酸基を有
している。この核水酸基は、同一分子内のオレフィンの
性質を変化させる作用を有すると同時に、カルボニル化
反応に直接携わる水またはアルコールと類似の化学的性
質を示す活性基であるため、当該抗水酸基の関与する副
反応が当然懸念される。通常このような活性水酸基は、
エーテル化、エステル化等により予め保護して反応に付
することが必要であり、例えば4−ビニルフェノールは
そのままではカルボニル化反応が困難なため核水酸基を
予め保護して反応させなければならないが、本発明者ら
は、3−ビニルフェノールは核水酸基を保護しなくても
目的の反応が円滑に進行すること、さらには3−エチル
フェノールなどのように同様の核水酸基を有するフェノ
ール類が多量に共存しても好適に当該反応が進行するこ
とを知見した。
本発明の方法において、3−ビニルフェノールは、公知
のいずれの方法によって製造されたものでも用いられる
。3−ビニルフェノールの工業的製造法としては、例え
ば特公昭49−41183号、同53−43491号、
特開昭54−55529号、同55−28958号、同
57−208022号、同61−293942号等に示
されているような3−エチルフェノールの脱水素による
方法などがある。脱水素による製造法は、触媒として例
えば酸化鉄、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化クロム
、酸化スズ、酸化チタン、酸化バリウム等を単独ないし
混合物として用い、400〜700℃の温度で3−エチ
ルフェノールを脱水素するものである。脱水素反応は、
通常は水、ベンゼン、トルエン、窒素、炭酸ガスなどの
希釈剤の存在下で行なわれ、原料の供給速度は、触媒を
基準として液時空間速度(LH8V)0.1〜10hr
−1の範囲が通常採用される。このようにして得られる
脱水素反応生成物は、3−ビニルフェノール、未反応3
−エチルフェノールなどを含む混合物である。また、本
発明者らが特願昭61−206834号明細書に記載し
たように、上記の脱水素反応を3−エチルフェノールと
4−エチルフェノールとの混合物で行い、脱水素反応混
合物中の4−ビニルフェノールを選択的に重合させて分
離除去し、3−ビニルフェノール、3−エチルフェノー
ルおよび4−エチルフェノールを含む混合物を得ること
もできる。これらの方法で得られる粗3−ビニルフェノ
ールは、蒸留法や抽出法により、必要に応じて精製され
る。
本発明の実施にあたり、高濃度の3−ビニルフェノール
を用いてカルボニル化反応に供してもよいが、3−ビニ
ルフェノールは、本来重合性の高い化合物であるため、
反応途中にその一部が重合し、目的物の収率を低下させ
たり、パラジウム系触媒の回収を困難にするなどの弊害
を生じやすいので、重合抑制作用のある安定剤ないし希
釈剤の存在下に反応を実施するのが好ましい。
このような安定剤としては、特公昭51−29137号
に示されているアルケニルフェノール類組成物の安定剤
として用いられているアルコール類およびフェノール類
、ならびに特公昭55−16129号に示されているア
ルケニルフェノールの安定化組成物において用いられて
いるエーテル類およびケトン類が挙げられる。また、希
釈剤としては、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチルなど
のエステル類等が挙げられる。
これらの安定剤ないし希釈剤のなかでもフェノール類が
すぐれた重合抑制作用を有するので好ましく、特にエチ
ルフェノール類は上記3−ビニルフェノール製造法の原
料なので、3−ビニルフェノールを化学反応に付する際
の重合抑制のための共存物質として望ましいものである
。本発明者らは、3−ビニルフェノールのカルボニル化
反応においても、3−エチルフェノール、4−エチルフ
ェノールなどのエチルフェノール類が重合抑制に優れた
効果を有すること、およびこれ等のエチルフェノール類
は抗水酸基を有しているものの副反応の原因にはならな
いことを知見した。
すなわち、本発明の好ましい実施形式においては、カル
ボニル化反応を3−エチルフェノールなどのエチルフェ
ノール類の共存下で行なう。共存させる量は、仕込み3
−ビニルフェノール1重量部に対して0.25重量部以
上が好ましい。0.25市量部未満では3−ビニルフェ
ノールの重合を十分抑制して反応を十分効率よく円滑に
行なうことができない。共存量は多いほど効果があるが
、反応物以外の物質が多量に共存すると反応器容積当り
の生産性が低下するので、自ずと限界がある。
従って、実用上は、エチルフェノール類の共存量は仕込
み3−ビニルフェノール1重量部に対して20重量部以
下が適当である。反応時に共存させたエチルフェノール
類は、反応を実施したのち反応生成物から回収し、ビニ
ルフェノールの製造原料として再使用することができる
本発明において3−ビニルフェノールのカルボニル化反
応は、オレフィン性不飽和化合物をパラジウム系触媒の
存在下に一酸化炭素、および水またはアルコールと反応
させる公知のカルボニル化方法に準じて行なうことがで
き、水を用いたときは2− (3−ヒドロキシフェニル
)プロピオン酸が得られ、アルコールを用いたときはそ
れに対応するアルキルエステルが得られる。
使用されるパラジウム系触媒としては、パラジウム錯体
が適当であり、パラジウムの原子価が0価から2価のも
のでハロゲン族原子、三価の燐化合物、π−アリル基、
アミン、ニトリル、オキシム、オレフィンあるいは一酸
化炭素等を配位子として含有するものが有効である。具
体例としては、ビストリフェニルホスフィンジクロロパ
ラジウム、ビストリブチルホスフィンジクロロパラジウ
ム、ビストリシクロへキシルジクロロパラジウム、π−
アリルトリフェニルホスフィンクロロパラジウム、トリ
フェニルホスフィンピペリジンジクロロパラジウム、ビ
スベンゾニトリルジクロロパラジウム、ビスシクロへキ
シルオキシムジクロロパラジウム、1,5.9−シクロ
ドデカトリエン−ジクロロパラジウム、ビストリフェニ
ルホスフィンジカルボニルパラジウム、ビストリフェニ
ルホスフィンパラジウムアセテート、テトラキストリフ
ェニルホスフィンパラジウム等を挙げることができる。
また、これらはパラジウム錯体として単離されたものを
使用する必要はなく、反応系において上記錯体を形成し
得る化合物を用いることもできる。すなわち本発明にお
いては、パラジウム塩、例えば酸化パラジウム、硫酸パ
ラジウム、塩化パラジウムと、配位子となりうる化合物
、すなわちホスフィン、ニトリル、アリル化合物、アミ
ン、オキシム、オレフィン、あるいは一酸化炭素等とを
同時に反応系に存在させてもよい。
ホスフィンとしては例えばトリフェニルホスフィン、ト
リトリルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリエチ
ルホスフィン等、ニトリルとしては例えばベンゾニトリ
ル、プロピオニトリル等、アリル化合物としては例えば
アリルクロライド、アリルアルコール等、アミンとして
は例えばベンジルアミン、ピリジン等、オキシムとして
は例えばシクロへキシルオキシム、アセトオキシム等、
オレフィンとしては例えば1,5−シクロオクタジエン
、1,5.9−シクロドデカトリエン等が挙げられる。
配位子となり得るこれらの化合物の添加量は、パラジウ
ム1グラム原子あたり0.8〜10モル、好ましくは1
〜4モルである。
反応に使用するパラジウム世は、3−ビニルフェノール
1モルに対して0.0001〜0.5グラム原子、好ま
しくは0.001〜0.1グラム原子である。
なお、上記のようなパラジウム系触媒は、助触媒を用い
なくても活性を有するが、反応速度をさらに向上させる
目的で、塩化水素、三弗化ホウ素、ヨウ素等を助触媒と
して微量添加することができる。
使用されるアルコールは特に限定されるものではなく、
例えば、メタノール、エタノール、n−プロパツール、
1so−プロパツール、n−ブタノール、1so−ブタ
ノール、see −ブタノール等などが挙げられる。ア
ルコールおよび水は反応原料であると共に溶媒としての
働きもなし、その使用量は、3−ビニルフェノール1部
に対し重量で0.5〜50部、好ましくは1〜20部で
ある。
カルボニル化反応は、反応温度40〜200℃、好まし
くは60〜150℃、一酸化炭素圧力30〜400kg
 / cI#、好ましくは5(1〜300 kg/cJ
で行なう。
反応は一般に一酸化炭素の吸収がなくなるまで行えばよ
く、通常は1〜IO時間の反応で十分収率よく目的物を
得ることができる。
本発明のような3−ビニルフェノールのカルボニル化反
応では、目的物である2−(3−ヒドロキシフェニル)
プロピオン酸またはそのアルキルエステルのほかに、そ
の異性体である3−(3−ヒドロキシフェニル)プロピ
オン酸またはそのアルキルエステルも少量生成するが、
これらは通常の黒部操作によって容易に分離精製できる
。また、回収された触媒は、再度カルボニル化反応に使
用できる。
[発明の効果] 本発明により有利に製造される2−(3−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオン酸またはそのアルキルエステルは黒
部等によって容易に精製できる安定な化合物であり、高
純度品を必要とする医薬品等の中間原料として好ましい
ものである。
本発明において原料としては、3−エチルフェノールの
脱水素により得られる粗3−ビニルフエノールを、特に
精製することなく使用できる。すなわち、未反応3−エ
チルフェノールの含まれている3−ビニルフェノールを
カルボニル化反応に供し得る。従って、沸点差の近接し
ている3−ビニルフェノールと3−エチルフェノールと
の分離を必要としないので経済的であること、3−ビニ
ルフェノールは分離操作中に重合しやすいが、分離を要
さないので重合損失がないこと、カルボニル化反応時に
共存する3−エチルフェノールなどのエチルフェノール
類が重合を十分抑制するので第三物質の添加等による重
合抑制の必要がないこと、などの利点がある。
さらに本発明では、3−エチルフェノールと4−エチル
フェノールとの混合物を出発原料とし、その脱水素反応
物を用いて目的物を効率よく製造することができる。3
−エチルフェノールと4−エチルフェノールは沸点差が
殆どないため黒部分離が困難であるが、その混合物は容
易に製造できるので、本発明は容易に入手し得る安価な
物質を出発原料とすることができる。
以上述べたように、本発明は、新規な方法により、簡単
な操作で収率よく、しかも効率的かつ経済的に2− (
3−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸またはそのアル
キルエステルを製造することを可能にしたものである。
[実 施 例コ 以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが
、これらは単に例示にとどまり、本発明を限定するもの
ではない。
実施例 1 3−エチルフェノールを脱水素して3−ビニルフェノー
ルを製造する装置の脱水素工程から、下記組成の粗3−
ビニルフェノールを採取した。
3−ビニルフェノール      28.0重量%3−
エチルフェノール      62.7  〃)  ェ
  ノ  − ル               0.
4   /’り  し  ゾ −  ル       
         0.6  〃水  そ  の  他
            8.3〃上記粗3−ビニルフ
ェノールをlhm/Hgで減圧黒部し、軽沸性および重
質分を除去して、3−ビニルフェノール34%、3−エ
チルフェノール66%からなる溜置を得た。この重分1
00g、イソプロピルアルコール250g、ビストリフ
ェニルホスフィンジクロロパラジウム1.0g、  ト
リフェニルホスフィン0.5g、 35%塩酸0.5g
を10100Oのオートクレーブに入れ、一酸化炭素で
120 kg/c♂に加圧し、110℃で3時間反応さ
せた。
オートクレーブを冷却後、残ガスを放出し、生成部を内
部標準法によりガスクロマトグラフィーで分析したとこ
ろ、3−ビニルフェノールの転化率は100%であり、
2− (3−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸イソプ
ロピルエステルの選択率が92.1%、3−(3−ヒド
ロキシフェニル)プロピオン酸イソプロピルエステルの
選択率は5.3%であった。
この反応液を減圧下で黒部し、純度99.0%の2− 
(3−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸イソプロピル
エステル48gを得て、NMRによりその製造を確認し
た。
NMR(TSM、CDI 3)δ(ppm)+1.14
〜1.29 (dd、  611)  、  1.50
(d、  311)  。
3.67  (q、  111) 、  5.04  
(m、  III) 。
6.84  (s、  III) 、  6.66〜7
.29  (m、  411)実施例 2 3−エチルフェノールと4−エチルフェノールの混合物
を脱水素した反応液から水分を減圧下に溜去し、下記組
成の液を得た。
3−ビニルフェノール     26.2重量%4−ビ
ニルフェノール      8.7  ”3−エチルフ
ェノール+4−エチルフェノール63.9  〃 フェノール     0.5〃 クレゾール      0.6〃 そ   の   他            0.1 
 ”」二足脱水液に対して2001)pIllのシュウ
酸を加え、温度100℃で6時間反応させたところ、4
−ビニルフェノールが選択的かつ定量的に重合した。こ
の重合液を薄膜蒸発装置にかけて重合物を分離し、下記
組成の凝縮液を得た。
3−ビニルフェノール     28.7重量%4−ビ
ニルフェノール      o、o〃3−エチルフェノ
ール+4−エチルフェノール70.0   〃 フェノール     0.5 l〆 クレゾール      o、7〃 そ   の   他            o、i 
 〃上記凝縮液100 gSsec−ブタノール250
g。
ビストリフェニルホスフィンジクロロパラジウム1.0
g、30%の三弗化ホウ素エーテル錯体0.2gを10
100Oのオートクレーブに入れ、一酸化炭素で80k
g/cJに加圧し、反応温度70’Cで、一酸化炭素の
吸収が見られなくなるまで反応させた。
この反応液を減圧下で蒸溜し、純度98.2%の2− 
(3−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸SaC−ブチ
ルエステル38gを得た。
実施例 3 実施例1で得たと同じ3−ビニルフェノール34%、3
−エチルフェノール66%の溜升Loog。
10%塩酸水溶液100g、ビストリフェニルホスフィ
ンジクロロパラジウム1.0gを10100Oのオート
クレーブに入れ、一酸化炭素を200 kg/atに圧
入し、反応温度110℃で、一酸化炭素の吸収が見られ
なくなるまで反応させた。
反応終了後、反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液で中和
したのち、減圧下で蒸溜して水および未反応フェノール
類を溜去した。残部分を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
で抽出し、次いで塩酸を加えて酸性としたのちエーテル
で抽出し、エーテル層を飽和食塩水で洗浄したのち硫酸
マグネシウムで乾燥した。エーテルを減圧溜去し、純度
83.2%の2− (3−ヒドロキシフェニル)プロピ
4オン酸27gを得た。
参考例 4−エチルフェノールを脱水素して4−ビニルフェノー
ルを製造する装置の脱水素工程から脱水素反応液を採取
し、これを10m+m/ )(gで減圧黒部し、軽沸分
および重質分を除去して、4−ビニルフェノール27%
および4−エチルフェノール73%からなる溜升を得た
。この溜升100 gを用いた他は実施例1と同様にカ
ルボニル化反応を行なったところ、反応終了時には、パ
ラジウム錯体触媒の分解により金属パラジウムの析出が
認められた。
上記反応液をガスクロマトグラフィーで分析したところ
、4−ビニルフェノールの転化率は96%であったが、
転化した4−ビニルフェノールに対する2−(4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオン酸イソプロピルエステルの
選択率は3.1%であり、前記実施例の3−ビニルフェ
ノールの場合に比べて、カルボニル化反応生成物の収率
は著しく低かった。
!7 1勾げ靜甫正暑を 昭和62年6月25日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、3−ビニルフェノールをパラジウム系触媒の存在下
    に、一酸化炭素、および水またはアルコールと反応させ
    ることを特徴とする2−(3−ヒドロキシフェニル)プ
    ロピオン酸またはそのアルキルエステルの製造方法。 2、3−ビニルフェノールが3−エチルフェノール、ま
    たは3−エチルフェノールと4−エチルフェノールを含
    む混合物である特許請求の範囲第1項に記載の方法。
JP62125681A 1987-05-25 1987-05-25 2−(3−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸またはそのアルキルエステルの製造方法 Pending JPS63290841A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021084053A (ja) * 2019-11-26 2021-06-03 宇部興産株式会社 パラジウムの回収方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021084053A (ja) * 2019-11-26 2021-06-03 宇部興産株式会社 パラジウムの回収方法

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