JPH08176036A - アルカジエノール類の製造方法 - Google Patents

アルカジエノール類の製造方法

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JPH08176036A
JPH08176036A JP6337919A JP33791994A JPH08176036A JP H08176036 A JPH08176036 A JP H08176036A JP 6337919 A JP6337919 A JP 6337919A JP 33791994 A JP33791994 A JP 33791994A JP H08176036 A JPH08176036 A JP H08176036A
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unsaturated carboxylic
palladium
reaction solution
carboxylic acids
compound
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JP6337919A
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Keiichi Sato
啓一 佐藤
陽子 ▲勢▼藤
Yoko Seto
Iwao Nakajima
巌 中嶋
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】触媒成分としてパラジウム化合物および配位性
リン化合物を用いて共役アルカジエン類と水とを反応さ
せてアルカジエノール類を製造する方法において、反応
液から触媒成分を効率良く回収することが出来、また、
副生する不飽和カルボン酸類によるアルカジエノール類
の生成速度の低下を抑制し得る、工業的に有利なアルカ
ジエノール類の製造方法を提供する。 【構成】反応液から触媒成分を回収するに際し、予め、
反応液中に含有されPd配位性である不飽和カルボン酸
類をPd非配位性化合物に変換処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルカジエノール類の
製造方法に関するものであり、詳しくは、触媒成分とし
てパラジウム化合物および配位性リン化合物を用いて共
役アルカジエン類と水とを反応させる工業的に有利なア
ルカジエノール類の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルカジエノール類、特にオクタ−2,
7−ジエン−1−オールを初めとするオクタジエノール
類は、n−オクタノール又はそのエステル類を製造する
ための中間体として、化学工業的に重要な化合物であ
る。
【0003】アルカジエノール類は、周知の通り、触媒
成分としてパラジウム化合物および配位性リン化合物を
用いて共役アルカジエン類と水とを反応させて製造され
る。ところで、反応液中には高価な触媒成分が含まれて
いるため、これを回収することは、アルカジエノール類
の工業的規模の実施においては極めて重要である。
【0004】触媒成分の回収方法としては、触媒成分と
して水溶性の配位性リン化合物を用いた場合、抽出分離
法が広く用いられている。抽出分離法は、パラジウム、
配位性リン化合物を水相に、アルカジエノール等を有機
相に抽出して分離する方法であり、パラジウムが水溶性
の配位性リン化合物の配位によって水溶性錯体となって
水相に分配する原理を利用した方法である。
【0005】一方、非水溶性の配位性リン化合物を用い
た場合は、蒸留などの手段により、反応液の少なくとも
一部からパラジウム−配位性リン化合物錯体を析出させ
て回収する方法が知られている。
【0006】しかしながら、抽出分離法の場合はパラジ
ウムの水相への抽出効率が悪く、また、析出回収法の場
合は、パラジウム−配位性リン化合物錯体の析出効率が
悪く、何れの方法によっても効率良く触媒を回収するこ
とが出来ない。
【0007】また、アルカジエノール類の工業的規模の
実施においては、触媒の回収とは別に、アルカジエノー
ル類の生成速度も重要な要素である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記実
情に鑑み鋭意検討を重ねた結果、アルカジエノールの製
造反応の際に副生する不飽和カルボン酸類の影響によ
り、触媒回収効率が低下し、また、蒸留などの手段によ
り、生成したアルカジエノールや反応溶媒の一部などを
分離し、触媒の濃縮された蒸留残渣をそのまま次の反応
に使用する場合は、蓄積される不飽和カルボン酸類によ
り、アルカジエノール類の生成速度が低下するとの知見
を得た。しかも、本発明者らの別の知見によれば、副生
する6員環ラクトン類も開環して不飽和カルボン酸類と
なり、反応液中の不飽和カルボン酸類の蓄積を助長す
る。
【0009】そして、不飽和カルボン酸類の影響によ
り、触媒回収効率が低下する理由は、次の様に推定する
ことが出来る。すなわち、不飽和カルボン酸類は、配位
性のオレフィン部分とカルボン酸アニオン部分を同時に
有するため、有機相にも分配して配位性リン化合物と競
合する配位子である。従って、抽出分離法の場合は、不
飽和カルボン酸類の影響により、パラジウムの水相への
抽出効率が悪くなる。また、析出回収法の場合も不飽和
カルボン酸類が配位性リン化合物と競合する配位子とし
て作用し、パラジウム−配位性リン化合物錯体の析出効
率が悪くなる。
【0010】本発明は、上記の各知見を基に完成された
ものであり、その目的は、触媒成分としてパラジウム化
合物および配位性リン化合物を用いて共役アルカジエン
類と水とを反応させてアルカジエノール類を製造する方
法において、反応液から触媒成分を効率良く回収するこ
とが出来、また、副生する不飽和カルボン酸類によるア
ルカジエノール類の生成速度の低下を抑制し得る、工業
的に有利なアルカジエノール類の製造方法を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】そして、本発明の上記の
目的は、触媒成分としてパラジウム化合物および配位性
リン化合物を用いて共役アルカジエン類と水とを反応さ
せてアルカジエノール類を製造する方法において、反応
液から触媒成分を回収するに際し、予め、反応液中に含
有されPd配位性である不飽和カルボン酸類をPd非配
位性化合物に変換処理することを特徴とするアルカジエ
ノール類の製造方法によって容易に達成される。
【0012】以下、本発明を詳細に説明する。原料の共
役アルカジエン類としては、1,3−ブタジエン、2−
エチル−1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル−1,
3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、
クロロプレン、1,3−オクタジエン等が挙げられる。
そして、容易に入手可能な1,3−ブタジエン原料とし
ては、精製1,3−ブタジエンの他、所謂BBPすなわ
ちナフサ分解生成物中のC4 留分混合物などが挙げられ
る。
【0013】BBPを原料とする場合は、原料BBP中
に含有されるアセチレン類およびアレン類を予め分離除
去しておくことが望ましい。1,3−ブタジエン原料
(BBP)中のアセチレン類およびアレン類の総濃度
は、可能な限り低いことが望ましいが、通常、1,3−
ブタジエンに対して約1.0重量%以下とされる。アセ
チレン類およびアレン類を低減化する方法は、特に限定
されず、公知の方法が適宜採用可能である。
【0014】他の原料である水としては、二量化水和反
応に影響を与えない程度の純度の水が適宜使用される。
水の使用量については、特に限定的ではないが、共役ア
ルカジエン類1モルに対し、通常0.5〜20モル、好
ましくは1〜10モルの範囲から選択される。
【0015】本発明において、主触媒として使用するパ
ラジウム化合物の形態およびその原子価状態は限定され
ない。共触媒として使用する配位性リン化合物を配位子
として有するパラジウム化合物の例としては、ビス(ホ
スフィン)パラジウム錯体、トリス(ホスフィン)パラ
ジウム錯体、テトラキス(ホスフィン)パラジウム錯
体、ビス(ホスフィナイト)パラジウム錯体、トリス
(ホスフィナイト)パラジウム錯体、テトラキス(ホス
フィナイト)パラジウム錯体、ビス(ホスホナイト)パ
ラジウム錯体、トリス(ホスホナイト)パラジウム錯
体、テトラキス(ホスホナイト)パラジウム錯体、ビス
(ホスファイト)パラジウム錯体、トリス(ホスファイ
ト)パラジウム錯体、テトラキス(ホスファイト)パラ
ジウム錯体などが挙げられる。
【0016】その他のパラジウム化合物の例としては、
トリス(ジペンジリデンアセトン)二パラジウム、
(1,5−シクロアルカジエン)(無水マレイン酸)パ
ラジウム等の0価パラジウム錯体;硝酸パラジウム、パ
ラジウムシアニド、硫酸パラジウム等のパラジウム無機
酸塩;酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸パラジウム等
のパラジウム有機酸塩;ビス(アセチルアセトン)パラ
ジウム、ビス(トリブチルホスフィン)パラジウム酢酸
塩、アリルパラジウムクロライドダイマー等の2価パラ
ジウム錯体などが挙げられる。
【0017】パラジウム化合物の使用量は、広範囲に可
変であるが、共役アルカジエン類1モルに対するパラジ
ウムの量として、通常0.000002〜1グラム原
子、好ましくは0.00002〜0.1グラム原子の範
囲内で選択される。
【0018】共触媒として使用する配位性リン化合物
は、非水溶性リン化合物または水溶性リン化合物の何れ
であってもよい。非水溶性リン化合物の例としては、ト
リオクチルホスフィン、トリブチルホスフィン、ジメチ
ルオクチルホスフィン等のトリアルキルホスフィン;ト
リシクロヘキシルホスフィン等のトリシクロアルキルホ
スフィン;トリフェニルホスフィン、トリトリルホスフ
ィン、トリキシリルホスフィン、ジフェニル−p−クロ
ロフェニルホスフィン、トリス(p−メトキシフェニ
ル)ホスフィン等のトリアリールホスフィン;ジフェニ
ルエチルホスフィン、ジメチルフェェニルホスフィン、
ビス(ジフェニルホスフィノ)メタン、1,2−ビス
(ジフェニルホスフィノ)エタン等の第3アルキルアリ
ールホスフィン;ジオクチルオクトキシホスフィン、ジ
ブチルブトキシホスフィン等のアルキルホスフィナイ
ト;ジフェニルフェノキシホスフィン、ジトリルトリル
オキシホスフィン、ジキシリルキシリルオキシホスフィ
ン等のアリールホスフィナイト;ジフェニルエトキシホ
スフィン、ジエチルフェノキシホスフィン等のアルキル
アリールホスフィナイト;オクチルジオクトキシホスフ
ィン、ブチルジブトキシホスフィン等のアルキルホスホ
ナイト;フェニルジフェノキシホスフィン、トリルジト
リルオキシホスフィン、キシリルジキシリルオキシホス
フィン、等のアリールホスホナイト;フェニルジエトキ
シホスフィン、エチルジフェノキシホスフィン等のアル
キルアリールホスホナイト;トリオクチルホスファイ
ト、トリブチルホスファイト、ジメチルオクチルホスフ
ファイト等のトリアルキルホスファイト;トリシクロヘ
キシルホスファイト等のトリシクロアルキルホスファイ
ト;トリフェニルホスファイト、トリトリルホスファイ
ト、トリキシリルホスファイト等のトリアリールホスフ
ァイト;ジフェニルエチルホスファイト、ジメチルフェ
ニルホスファイト等のアルキルアリールホスファイトが
挙げられる。
【0019】一方、水溶性リン化合物の例としては、次
の化学式で示される各種のリン化合物が挙げられるが、
これに限定されるものではない。
【0020】
【化1】
【0021】
【化2】
【0022】配位性リン化合物の使用量は、パラジウム
1グラム原子に対し、通常0.1〜250モルの範囲か
ら選択されるが、好ましくは2〜150モル、更に好ま
しくは2〜100モルの範囲である。
【0023】本発明において、共役アルカジエン類と水
との反応は、パラジウム化合物、配位性リン化合物およ
び必要に応じて二酸化炭素の存在下に行われる。二酸化
炭素は、反応系で二酸化炭素として存在するものであれ
ばよく、特にその供給形態は問わない。例えば、分子状
の二酸化炭素の他、炭酸、炭酸塩、重炭酸塩または二酸
化炭素若しくは炭酸とアミンとの付加物が挙げられる。
【0024】二酸化炭素の使用量の上限は、経済的理由
により決定されるだけであり、過剰に使用しても特に反
応を阻害することはない。二酸化炭素は、パラジウム1
グラム原子に対し、通常1モル以上、好ましくは10モ
ル以上使用される。
【0025】本発明においては、反応液中のパラジウム
化合物の安定化を図り、二酸化炭素の溶解性を高め、所
望の不飽和アルコール化合物への反応性や選択性を高め
る等の目的により、反応液中にアミン化合物を存在させ
ることも出来る。アミン化合物としては3級アミン化合
物が最も好ましく、2級以下のアミン化合物を用いた場
合は、1,3−ブタジエンとの反応副生成物を与えるこ
とがある。
【0026】アミン化合物の具体例としては、トリメチ
ルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ト
リブチルアミン、トリオクチルアミン等で代表されるト
リアルキルアミン類;1−N,N−ジメチルアミノ−2
−プロパノール、1−N,N−ジメチルアミノ−3−ブ
タノール等のアミノアルコール類;ピリジン、2,6−
ジメチルピリジン等のヘテロ芳香族アミン;N,N−ジ
メチル−2−メトキシエチルアミン、N,N−ジメチル
−3−エトキシプロルアミン、N−メチルピロリジン、
N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、N,
N’−ジメチルピペラジン、N−メチルピペコリン、
N,N,N’,N’−テトラメチル−1,3−ブタンジ
アミン、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチ
レンジアミン等が挙げられる。これらの中、トリアルキ
ルアミンが好ましく、特にトリエチルアミンが好まし
い。
【0027】アミン化合物の使用量は、共役アルカジエ
ン類に対し、通常0.01〜20重量部、好ましくは
0.1〜5重量部の範囲から選択される。
【0028】本発明においては、反応をより円滑に行う
ため、溶媒を使用するのが好ましい。溶媒の具体例とし
ては、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン、エチレングリコールジメチルエーテル、テトラエ
チレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類;ア
セトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、メチル
イソプロピルケトン、エチル−n−ブチルケトン等のケ
トン類:アセトニトリル、プロピオニトリル、ペンゾニ
トリル等のニトリル類;ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素;ペンタン、ヘ
キサン、ヘプタン等のアルカン類;ヘキセン、オクテン
等のアルケン類;ジメチルスルホキシド等のスルホキシ
ド類;スルホラン等のスルホン類;ニトロベンゼン、ニ
トロメタン等のニトロ化合物;ピリジン、α−ピコリン
等のピリジン誘導体;アセトアミド、プロピオンアミ
ド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド等のアミ
ド類;メタノール、エタノール、n−プロパノール、イ
ソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、t
−ブタノール、n−アルカノール等のアルコール類;蟻
酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸などのカルボン酸類が挙
げられる。水溶性の配位性リン化合物を用いる場合は、
スルホラン等のスルホン類が好適である。
【0029】溶媒は、単独溶媒または混合溶媒の何れで
あってもよい。溶媒として低級アルコールを使用した場
合は、アルコキシアルカジエン等の副生成物の生成を伴
い、低級カルボン酸を使用した場合は、アシルアルカジ
エン等の副生成物の生成を伴い、反応系が複雑になる。
従って、共役アルカジエン類との反応性の低い溶媒を選
択するか使用量を少なくするのがよい。溶媒の使用量
は、限定されないが、共役アルカジエン類1重量部に対
し、通常0.1〜50重量部、好ましくは1〜10重量
部の範囲から選択される。
【0030】反応温度は、室温から180℃程度の範囲
から選択することが出来るが、通常50〜130℃、好
ましくは50〜110℃の範囲から選択される。反応圧
力は常圧から200Kg/cm2 程度の範囲から選択さ
れる。反応の際、二酸化炭素の他に、窒素、ヘリウム、
アルゴン等の反応に不活性な気体を共存させることも可
能である。
【0031】反応液中には、触媒、主生成物であるアル
カジエノール、副生成物の不飽和炭化水素類、不飽和エ
ーテル類、不飽和カルボン酸類、不飽和6員環ラクトン
類、二酸化炭素に由来するカルボニル化合物類の他、溶
媒、未反応の共役アルカジエン類や水などが含有されて
いる。原料の共役アルカジエン類が1,3−ブタジエン
の場合、主生成物は、オクタ−2,7−ジエン−1−オ
ール及びオクタ−1,7−ジエン−3−オールであり、
副生物は、オクタトリエン類、ジオクタジエニルエーテ
ル類、不飽和カルボン酸類、不飽和6員環ラクトン類で
ある。なお、副生成物の生成量は、反応条件に依存し、
通常、供給された共役アルカジエン類基準でそれぞれ数
モル%内外である。
【0032】不飽和カルボン酸類および不飽和ラクトン
類の大部分は、次の一般式[I]及び[II]で表すこと
が出来る。なお、一般式[I]及び[II]中、R1 、R
2 、R 3は、それぞれ独立して水素原子または炭素数1
〜4のアルキル基を表す。そして、オレフィン部分には
シス又はトランスの異性体が含まれる。
【0033】
【化3】
【0034】ところで、副生する不飽和カルボン酸類
は、その大部分が原料の共役アルカジエン類の炭素数の
整数倍に1を加えた炭素数を有する化合物であり、主と
して、原料の共役アルカジエン類の炭素数の2倍に1を
加えた炭素数を有する化合物である。
【0035】例えば、原料が1,3−ブタジエンの場
合、主に副生する不飽和カルボン酸類は、一般式[I]
において、R1 、R2 、R 3が何れも水素原子である炭
素数が9の不飽和カルボン酸である。また、主に副生す
る不飽和6員環ラクトンは、炭素数が9の不飽和カルボ
ン酸の異性体であり、一般式[II]において、R1 、R
2 、R 3が何れも水素原子である炭素数が9の不飽和6
員環ラクトンである。そして、場合により、上記の不飽
和カルボン酸の重合物も副生する。
【0036】また、例えば、原料がイソプレンの場合
は、主に副生する不飽和カルボン酸類は、一般式[I]
において、R1 とR2 がメチル基でありR 3が水素原子
である炭素数11の不飽和カルボン酸、または、R1
3がメチル基でありR2 が水素原子である炭素数11
の不飽和カルボン酸である。
【0037】本発明の特徴は、上記の様な反応液から触
媒成分を回収するに際し、予め、反応液中に含有されP
d配位性である不飽和カルボン酸類をPd非配位性化合
物に変換処理する点にある。
【0038】Pd配位性である不飽和カルボン酸類をP
d非配位性化合物に変換処理方法は、特に限定されず、
種々の変換処理方法を採用することが出来る。例えば、
不飽和カルボン酸類を分子内で環化させて異性体のラク
トン類に変換する方法が挙げられる。この方法は、不飽
和カルボン酸類がラクトン類に変換されるとパラジウム
への配位能力を失うことを利用した方法である。
【0039】例えば、原料が1,3−ブタジエンの場合
に副生する下記の化学式[III ]で表される不飽和カル
ボン酸を安定で容易に開環しない下記の化学式[IV]で
表される5員環ラクトン類に変換する。そして、不飽和
カルボン酸類のもう一つの異性体である6員環ラクトン
類は、それ自体パラジウムへの配位能力が無いが、開環
して不飽和カルボン酸類となるため、一旦開環させた
後、安定で容易に開環しない5員環ラクトン類に変換す
るのが好ましい。なお、化学式[III ]で表される不飽
和カルボン酸および化学式[IV]で表される5員環ラク
トン類のオレフィン部分にはシス又はトランスの異性体
が含まれる。
【0040】
【化4】
【0041】他の変換処理方法としては、不飽和カルボ
ン酸類を還元して不飽和部分を水添することにより、非
配位性化合物に変換する方法が挙げられる。還元剤とし
ては、例えば、H2 やNaBH4 等を使用することが出
来る。
【0042】しかしながら、反応液中の不飽和カルボン
酸類および不飽和6員環ラクトン類を低減する方法とし
ては、5員環ラクトン類に変換する方法が最も低コスト
で有利である。この方法は、パラジウム化合物、配位性
リン化合物の存在下に反応液を熱処理することにより容
易に行うことが出来る。斯かる熱処理により、不飽和カ
ルボン酸類は安定で容易に開環しない5員環ラクトン類
に変換され、容易に開環する6員環ラクトン類は開環し
て不飽和カルボン酸類となった後に5員環ラクトン類に
変換される。
【0043】熱処理は、アルカジエノール製造反応に引
き続き行うことが出来、この場合は、アルカジエノール
製造製造反応で用いた触媒をそのまま使用することが出
来る。また、必要に応じ、触媒成分として、前記のパラ
ジウム化合物および配位性リン化合物を反応液に適宜添
加して成分調整してもよい。
【0044】熱処理におけるパラジウム化合物の存在量
は、アルカジエノール製造時の濃度範囲で広範囲に可変
であるが、不飽和カルボニル化合物類の総量に対するモ
ル比として、通常0.00002〜1倍、好ましくは
0.0002〜0.1倍の範囲から選択される。一方、
熱処理行程における配位性リン化合物の使用量は、パラ
ジウム1グラム原子に対し、通常0.1〜250モル、
好ましくは2〜150モル、更に好ましくは2〜100
モルの範囲から選択される。
【0045】熱処理は、溶媒の存在下で行ってもよい。
溶媒としては、アルカジエノール製造反応で用いられる
溶媒の他、アミン化合物、水、共役アルカジエン類由来
の化合物、これらの混合物が挙げられる。溶媒の使用量
は、特に限定されないが、不飽和カルボニル化合物類の
総重量に対し、通常100重量倍以下、好ましくは70
重量倍以下の範囲から選択される。
【0046】熱処理温度は、室温から180℃程度の範
囲から選択することが出来るが、通常50〜180℃、
好ましくは110〜150℃の範囲から選択される。熱
処理の反応圧力は、常圧から200Kg/cm2 のの範
囲から選択される。熱処理の際、窒素、ヘリウム、アル
ゴン、二酸化炭素などの反応に不活性な気体を共存させ
ることも可能である。
【0047】上記の熱処理は、触媒濃度、熱処理温度お
よび熱処理時間(不飽和カルボン酸類をPd非配位性化
合物に変換処理する変換反応の時間)の組合せによって
最適な範囲が決定されるが、本発明においては、次の式
で表される関数Fの値が0<F<100の範囲で行うの
が好適である。
【0048】
【数1】F=θt・[Pd]・(T−100) (但し、θtは変換反応時間(時間)、[Pd]は変換
反応液中のPd濃度(重量%)であって2重量%以下の
値、Tは変換反応温度(℃)を表す。)
【0049】また、上記の熱処理をアルカジエノール製
造反応に引き続き行う場合、反応液中のアルカジエノー
ル濃度が高すぎると不飽和炭化水素類に分解するため、
反応液中のアルカジエノール濃度を制御するのが好まし
い。反応液中のアルカジエノール濃度は、通常20重量
%以下、好ましくは18重量%以下、更に好ましくは1
5重量%以下、最も好ましくは10重量%以下である。
【0050】本発明において、上記の変換処理後の反応
液から触媒成分を回収するが、触媒成分の回収方法とし
ては、従来の抽出分離法や析出回収法などを使用するこ
とが出来る。本発明において、触媒成分の回収とは、触
媒成分を固形分として回収する場合のみならず、例え
ば、蒸留などの手段により、生成したアルカジエノール
や反応溶媒の一部などを分離し、触媒の濃縮された蒸留
残渣として回収する場合も含む。特に、非水溶性の配位
性リン化合物を用いた場合は、触媒の濃縮された蒸留残
渣として回収するのが一般的である。
【0051】上記の場合、変換処理された反応液中の不
飽和カルボン酸類およびその異性体である6員環ラクト
ン類の合計量は、これが低い程に触媒成分の回収効率が
高められ、また、触媒の濃縮された蒸留残渣をそのまま
次の反応に使用する場合は、蓄積される不飽和カルボン
酸類の量を減少し得る。従って、本発明において、変換
処理された反応液中の不飽和カルボン酸類およびその異
性体である6員環ラクトン類の合計量は、パラジウム1
モルに対し4当量倍以下にするのが好ましい。
【0052】また、変換処理された反応液から回収され
た触媒成分を反応系に循環してアルカジエノール類を連
続的に製造する場合は、反応液中の不飽和カルボン酸類
およびその異性体である6員環ラクトン類の合計量は、
パラジウム1モルに対し20当量倍以下、好ましくは1
2当量以下、更に好ましくは10当量以下に維持するの
がよい。これにより、変換処理の負荷を軽減出来るのみ
ならず、アルカジエノール生成反応速度の低下を避ける
ことが出来、更には、余分な副生成物の生成を抑制する
ことが出来る。
【0053】本発明における変換処理は、連続式、半連
続式または回分式操作を含むアルカジエノール類の製造
方法に適用されるが、有利には、アルカジエノール類の
連続的製造方法に適用される。
【0054】
【実施例】次に、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例によって限定されるものではない。
【0055】参考例1 水溶性の配位性リン化合物を用いた場合は、スルホラン
溶媒が好適であるが、不飽和カルボン酸類、6員環ラク
トン類、5員環ラクトン類のガスクロマトグラフィーに
よる定量分析は、スルホランが障害となり不可能であ
る。そこで、本参考例1により、後述の実施例の参考に
供するため、ラベルされた13CO2 を用いて実施例と同
様の反応を小スケールで行って生成した不飽和カルボン
酸類などを定量した。
【0056】13CO2 が封入された1リットルのガラス
容器をSUS製の採取管に接続し、接続部と採取管内を
真空にした後、ガラス容器のブレーカブルシールを破
り、液体窒素で冷却された採取管に13CO2 を捕集し、
採取管内を窒素で40KGに加圧した。採取管内に捕集
された13CO2 の重量は1.7gであった。
【0057】一方、内容積70mlのステンレス製ミク
ロオートクレーブ中に窒素ガス雰囲気下、酢酸パラジウ
ム0.04mmol、ナトリウムジフェニルホスフィノ
ベンゼン−m−スルホネートの2水和物0.48mmo
l、スルホラン6ml、水6ml、トリエチルアミン
1.8mlを仕込んだ。
【0058】ミクロオートクレーブの仕込み口を閉じ、
1,3−ブタジエン90mmolを仕込んだ後、ミクロ
オートクレーブ内に前記の採取管を接続し、13CO2
窒素を圧入した。このときのミクロオートクレーブ内の
圧力は25kg/cm2 (G)であった。ミクロオート
クレーブ内を磁気攪拌子で攪拌し、85℃の電気炉内で
5時間反応させた。反応終了後、内温を室温まで冷却し
た後、未反応1,3−ブタジエン及び二酸化炭素を放圧
した。
【0059】窒素ガス雰囲気下で全反応液を取り出し、
n−ヘキサン20ml及び水14mlで生成物を抽出
し、ヘキサン相29.0gと水相21.5gを得た。ガ
スクロマトグラフィー分析の結果、ヘキサン相には、1
−オクタ−2,7−ジエノール:15.1mmol、3
−オクタ−1,7−ジエノール:1.48mmol、低
沸点副生成物:3.32mmol、高沸点生成物:0.
41mmol、スルホラン:1.05mmolが含まれ
ていた。一方、水相には、1−オクタ−2,7−ジエノ
ール:6.00mmol、3−オクタ−1,7−ジエノ
ール:0.32mmol、スルホラン:63.99mm
olが含まれていた。
【0060】得られた水相を重水で希釈し、13C−NM
Rを測定した結果、スルホランのピークの他に、17
5.8ppmにC9カルボン酸のピークのみが観測され
た。NMRでの積分比とスルホランの炭素原子(天然比
1.107%として計算した13C)数より、C9カルボ
ン酸の生成量を計算した結果、0.84mmolであっ
た。ヘキサン相を重ベンゼンで希釈し、13C−NMRを
測定した結果、カルボニル基に相当するピークは、検出
限界以下であった。
【0061】実施例1 電磁式攪拌機、二酸化炭素導入口、サンプリング口、仕
込み口、パージ口、温度コントローラーを備えた内容3
00mlのステンレス製オートクレーブ中に窒素ガス雰
囲気下、酢酸パラジウム44mg(0.2mmol)、
ナトリウムジフェニルホスフィノベンゼン−m−スルホ
ネートの2水和物960mg(2.4mmol)、45
wt.%の水を含む60mlのスルホラン溶液、トリエ
チルアミン8gを仕込んだ。
【0062】各仕込み口を閉じ、1,3−ブタジエン2
5.7g(475mmol)を仕込んだ後、オートクレ
ーブ内を二酸化炭素で20kg/cm2 (G)まで加圧
した。電磁式攪拌機の回転数800rpmの条件下、3
0分間かけて内温が85℃となるまで加温し、同温度で
更に3時間反応を継続した。反応終了後、内温を室温ま
で冷却した後、未反応1,3−ブタジエン及び二酸化炭
素を放圧した。
【0063】窒素ガス雰囲気下、内液抜き出し口より全
反応液を取り出した。参考例1の結果から、この反応液
中には(II)式で表されるC9不飽和カルボン酸が4.
19mmol含まれていると判断される。反応液にn−
ヘキサン150mlを加えて攪拌した後、無色の上相と
黄色の下相に分離した。
【0064】ガスクロマトグラフィー分析の結果、上相
(n−ヘキサン相)には、1−オクタ−2,7−ジエノ
ール:14.6g、3−オクタ−1,7−ジエノール:
1.2g、オクタ−1,3,7−トリエン:2.2g、
ジオクタジエニルエーテル:0.5gが含まれていた。
原子吸光分析の結果、上相のパラジウム量は2.2mg
(仕込みパラジウムの10.5%)であった。
【0065】上相からn−ヘキサンを単蒸留により留去
した後、ナトリウムジフェニルホスフィノベンゼン−m
−スルホネートの2水和物10.3mg(0.026m
mol)を加え、2mmHgの圧力、油浴温度100℃
で蒸留した。得られた蒸留残渣を130℃で1時間加熱
処理した後、n−ヘキサン5ml、水3.5ml、スル
ホラン2mlを加えて攪拌した後、黄色の上相(n−ヘ
キサン相)と黄褐色の下相(水−スルホラン相)に分離
した。原子吸光分析の結果、下相のパラジウム量は1.
9mgであり、パラジウムの回収率は86%であった。
【0066】実施例2 実施例1と同様のステンレス製オートクレーブ中に窒素
ガス雰囲気下、酢酸パラジウム44mg(0.2mmo
l)、リチウムジフェニルホスフィノベンゼン−m−ス
ルホネートの2水和物926mg(2.4mmol)、
アセトニトリル36.5ml、水23.5ml、トリエ
チルアミン8gを仕込んだ。
【0067】各仕込み口を閉じ、1,3−ブタジエン2
5.3g(467mmol)を仕込んだ後、オートクレ
ブ内を二酸化炭素で25kg/cm2 (G)まで加圧し
た。電磁式攪拌機の回転数800rpmの条件下、30
分間かけて内温が85℃となるまで加温し、同温度で更
に3時間反応を継続した。反応終了後、内温を室温まで
冷却した後、未反応1,3−ブタジエン及び二酸化炭素
を放圧した。
【0068】窒素ガス雰囲気下、内液抜き出し口より全
反応液を取り出し、2相に分離した反応液にテトラヒド
ロフラン(THF)を加えて均一にし、生成物をガスク
ロマトグラフィーで分析した。その結果を表1に示す。
【0069】
【表1】
【0070】表1の結果から、反応液中の6員環ラクト
ン類/C9カルボン酸類/5員環ラクトン類の比率は、
69.3%:25.3%:5.5%であり、それらの総
量は172.2mgと計算される。
【0071】上記のTHF希釈反応液を減圧蒸留し、T
HF、アセトニトリル、水、低沸点副生成物、3−オク
タ−1,7−ジエノール、1−オクタ−2,7−ジエノ
ールを留去して濃縮液を得た。この蒸留操作における最
大油浴温度は100℃であった。ガスクロマトグラフィ
ー分析の結果、濃縮液中の6員環ラクトン類/C9カル
ボン酸類/5員環ラクトン類の比率は、71.6%:2
2.0%:6.3%であり、元の反応液の3者の組成が
維持されていた。
【0072】次に、上記の濃縮液を油浴温度130℃で
1時間熱処理を行った。この熱処理操作後に、ガスクロ
マトグラフィーで分析を行ったところ、6員環ラクトン
類:C9カルボン酸類:5員環ラクトン類の比率は、
1.8%:5.7%:92.5%であり、それらの総量
は159.0mgであった。
【0073】次に、上記の濃縮液にn−ヘキサン5m
l、水3.5ml、スルホラン2mlを加えて攪拌した
後、黄色の上相(n−ヘキサン相)と黄褐色の下相(水
−スルホラン相)に分離した。原子吸光分析の結果、下
相のパラジウム量は15.5mgであり、パラジウムの
回収率は73%であった。
【0074】比較例1 実施例1において、n−ヘキサン分離後の蒸留残渣の加
熱処理を省略した以外は、実施例1と同様に反応と抽出
分離法によるパラジウムの回収を行ったところ、下相
(水−スルホラン相)のパラジウム量は、1.3mgで
あり、パラジウムの回収率は59%であった。
【0075】比較例2 実施例2において、減圧蒸留後の濃縮液の加熱処理を省
略した以外は、実施例2と同様に反応と抽出分離法によ
るパラジウムの回収を行ったところ、下相(水−スルホ
ラン相)のパラジウム量は、9.4mgであり、パラジ
ウムの回収率は44%であった。
【0076】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、触媒成分
としてパラジウム化合物および配位性リン化合物を用い
て共役アルカジエン類と水とを反応させてアルカジエノ
ール類を製造する方法において、反応液から触媒成分を
効率良く回収することが出来、また、副生する不飽和カ
ルボン酸類によるアルカジエノール類の生成速度の低下
を抑制し得るため、工業的に有利である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒成分としてパラジウム化合物および
    配位性リン化合物を用いて共役アルカジエン類と水とを
    反応させてアルカジエノール類を製造する方法におい
    て、反応液から触媒成分を回収するに際し、予め、反応
    液中に含有されPd配位性である不飽和カルボン酸類を
    Pd非配位性化合物に変換処理することを特徴とするア
    ルカジエノール類の製造方法。
  2. 【請求項2】 変換処理が熱処理である請求項1に記載
    のアルカジエノール類の製造方法。
  3. 【請求項3】 共役アルカジエン類が1,3−ブタジエ
    ンであり、不飽和カルボン酸類が炭素数9の不飽和カル
    ボン酸であり、熱処理による変換生成物が5員環ラクト
    ン類である請求項2に記載のアルカジエノール類の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 変換処理された反応液中の不飽和カルボ
    ン酸類およびその異性体である6員環ラクトン類の合計
    量をパラジウム1モルに対し4当量倍以下にして変換処
    理された反応液から触媒成分を回収する請求項1〜3の
    何れかに記載のアルカジエノール類の製造方法。
  5. 【請求項5】 反応液中の不飽和カルボン酸類およびそ
    の異性体である6員環ラクトン類の合計量をパラジウム
    1モルに対し20当量倍以下に維持し、変換処理された
    反応液から回収された触媒成分を反応系に循環してアル
    カジエノール類を連続的に製造する請求項1〜4の何れ
    かに記載のアルカジエノール類の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011054781A1 (de) 2009-11-03 2011-05-12 Basf Se THERMOPLASTISCHE ZUSAMMENSETZUNGEN MIT VERBESSERTER FLIEßFÄHIGKEIT
EP2377844A2 (de) 2004-06-21 2011-10-19 Basf Se Hilfsmittel enthaltend Cyclohexanpolycarbonsäurederivate
WO2011151301A1 (de) 2010-06-01 2011-12-08 Basf Se Verfahren zur herstellung von expandierbaren styrolpolymer-zusammensetzungen

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WO2011054781A1 (de) 2009-11-03 2011-05-12 Basf Se THERMOPLASTISCHE ZUSAMMENSETZUNGEN MIT VERBESSERTER FLIEßFÄHIGKEIT
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