JPS6328628Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は通信機器収容筐体内に実装され、外部
機器接続ケーブルと内部機器接続ケーブルとを接
続する中継端子盤に係るものである。

一般に中継端子盤に接続される外線ケーブルと
内線ケーブルとは、配線作業および保守の容易性
のために、それぞれ別個の領域に配列されるのが
普通である。

従来の中継端子盤の部分斜視図を第１図、第２
図に示す。

第１図において、２は断面がコ字形の箱形で、
底部に端子ブロツク３が固着され、両端部が図示
してない機器収容筐体に折曲部１′が固着された
２個の取付板１に保持された端子ブロツク保持板
である。アングル形状のケーブルホルダ４および
４′は、端子ブロツク保持板２の両側にそれぞれ
固着され、４には外線ケーブルが４′には内線ケ
ーブルが緊締されるものである。

第２図は他の従来の中継端子盤であつて、第１
図と異なるところは端子ブロツク保持板２のかわ
りに１対の角棒状の上、下フレーム５，５′が２
個の取付板１に固着されて、この上、下フレーム
に端子ブロツク３およびケーブルホルダ４，４′
が固着されていることである。

両者ともケーブルホルダ４，４′がアングル形
で、その一方の折曲部に穿設された挿通孔を貫通
するボルトと、該ボルトに螺着するナツトとによ
り端子ブロツク保持板２またはフレーム５，５′
に固着されている。

したがつて内線ケーブルと外線ケーブルとをそ
れぞれ別個の領域に保持するために、多数のケー
ブルホルダと、それに相当するボルト、ナツトを
必要とし、かつケーブルホルダの固着作業も煩雑
であつた。

上記問題点に鑑み本考案の目的は、ケーブルホ
ルダの数を減少し、安価な中継端子盤を提供する
ことにある。

このために本考案は両脚部にフレーム固着用の
挿通孔が穿設され頭部が長いほぼＵ字形の板材の
一方の脚部の延伸した先端が頭部に平行して折曲
されて舌部が形成されたケーブルホルダを、端子
ブロツクが固着された上、下１対のフレームのい
ずれか一方に水平固着し、外線ケーブルと内線ケ
ーブルとを該上、下フレームの前後に配分して、
該ケーブルホルダの頭部および舌部上に緊締せし
め、同一ケーブルホルダ上に内線ケーブルと外線
ケーブルとを保持しうるごとくしたものであつ
て、以下図面を参照して実施例について詳細に説
明する。

第３図は本考案の一実施例の中継端子盤を装着
した通信機器の構成図、第４図イは第３図の中継
端子盤の点線Ｍ−Ｍ矢視の部分斜視図、第４図ロ
は、第３図のケーブルホルダの斜視図である。

第３図において、１１は収容筐体１０の上部に
装着された内部機器で、収容筐体１０の下部に装
着された中継端子盤２０とは、中継端子盤２０の
前側に配線された内線ケーブル１２によつて接続
されている。中継端子盤２０の後側に配線され接
続された外線ケーブル１３は、他端が収容筐体１
０の下部から抜けて図示してない外部機器に接続
されている。

第４図イ，ロにおいて、３０は両脚部３３，３
４に挿通孔３５が穿設され、頭部が長いほぼＵ字
形の板材よりなり、一方の脚部３３の延伸した先
端が頭部３１に平行になるごとく折曲されて舌部
３２が形成されたケーブルホルダである。

２個のアングル形状の取付板２１はそれぞれの
折曲部２１′が収容筐体１０の側板の下部の内側
に対向して固着されており、２３，２３′はそれ
ぞれの両端部が取付板２１の先端部の上、下端に
平行して水平に固定された角棒形の上、下フレー
ムである。ケーブルホルダ３０は上フレーム２
３、下フレーム２３′のそれぞれに穿設された水
平の挿通孔と、脚部３３の挿通孔３５とを貫通す
る図示してないボルトと該ボルトの先端に螺着し
たナツトによつて、上、下フレーム２３，２３′
に直交して水平に固着されている。上、下フレー
ム２３，２３′の一方側（第３図の前側）に突出
した舌部３２には内線ケーブル１２が、他方側
（第３図の後側）に突出した頭部３１には外線ケ
ーブル１３が、それぞれ紐により緊締保持され、
内、外線ケーブル１２，１３のそれぞれの端末
は、上、下フレーム２３，２３′に上下端部が固
着された端子ブロツク２２と接続されている。

このようにケーブルホルダ３０の脚部３３部分
を上、下フレーム２３，２３′のいずれか一方に
固着することにより、１個のケーブルホルダで内
線ケーブル１２と外線ケーブル１３とをフレーム
の前後にわけて保持出来る中継端子盤である。

なおこのケーブルホルダ３０は脚部３４部分を
上、下フレーム２３，２３′のいずれか一方に固
着すれば、内、外線ケーブル１２，１３のいずれ
か一方を多数緊締することが出来、また２個のケ
ーブルホルダ３０の脚部３４を背面合せしてフレ
ームの同一挿通孔に固着することも出来るもので
ある。

さらに本考案は２個のアングル形状のケーブル
ホルダのそれぞれの折曲部に穿設された挿通孔部
を対向重層してほぼＺ形とし、フレームの同一挿
通孔部に固着して使用する構造も含まれるもので
ある。

以上説明したように本考案はフレームに固着さ
れた簡単な形状のケーブルホルダの両側部にケー
ブルを緊締せしめたことにより、ケーブルホルダ
の数量を減少せしめることが出来、かつ固着作業
も簡単な安価であるといつた実用上ですぐれた効
果のある中継端子盤である。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図はそれぞれ従来の中継端子盤の
部分斜視図、第３図は本考案の一実施例の中継端
子盤を装着した通信機器の構成図、第４図イは第
３図の中継端子盤の部分斜視図、第４図ロは第３
図のケーブルホルダの斜視図である。 図中１は取付板、２は端子ブロツク保持板、３
は端子ブロツク、４，４′はケーブルホルダ、５，
５′はフレーム、１０は収容筐体、１１は内部機
器、１２は内線ケーブル、１３は外線ケーブル、
２０は中継端子盤、２１は取付板、２２は端子ブ
ロツク、２３，２３′はフレーム、３０はケーブ
ルホルダを示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 通信機器のケーブル中継端子盤において、両脚
   部にフレームに固着用の挿通孔が穿設され頭部が
   長いほぼＵ字形の板材の一方の脚部の延伸した先
   端が頭部に平行して折曲されて舌部が形成された
   ケーブルホルダと、機器収容筐体に挿着された２
   つの取付板にそれぞれの両端部が固定された上下
   １対の角棒形のフレームと、該上、下フレームに
   固着された端子ブロツクとからなり、該ケーブル
   ホルダを該上、下フレームに直交して水平に固着
   し、外線ケーブルと内線ケーブルとを該上、下フ
   レームの前後に配分して、該ケーブルホルダの頭
   部および舌部上に緊締せしめるようにしたことを
   特徴とする中継端子盤。