JPS5834797Y2 - プリント板シエルフ構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は通信装置等におけるプリント板シュルフ構造に
係り、詳しくはフラットケーブルによる一括布線を行い
得るフラットケーブルコネクタと、孔型ケーブルによる
個別布線を行う通常のコネクタとが混在してシェルフ本
体のバックフレームに取付けられる場合の、それらのコ
ネクタ取付構造の改良に関するものである。

プリント板シェルフにおいて、シェルフ本体内部に収容
されるプリント板相互の接続は一括布線を行い得るフラ
ットケーブルを用いたフラットケーブルコネクタで行い
、シェルフ外部との接続は通常のコネクタで孔型ケーブ
ルを用い個別に行うようにしたものが知られている。

このような布線方式によるとシェルフ本体のバックフレ
ームにフラットケーブルコネクタと通常のコネクタが混
在して取付けられることになり、これらのコネクタは構
造と共に形状等が異って単一の取付方法を用い得ないた
め、従来は上下の２端で個々にねし止めして取付けられ
ている。

そのためねし孔加工、組立等に多くの時間を要し、且つ
部品の数も多くなって好ましくない。

本考案はこのような不具合を解消すべく提案されたもの
で、異った形式のフラットケーブルコネクタと通常のコ
ネクタは極力少ないねじの使用で容易に取付は得るよう
に改良したプリント板シェルフ構造を提供するものであ
る。

なお本考案において孔型ケーブルとは単芯線等を集めて
束とした電線を含むものとする。

以下に図面を参照して本考案の一実施例を具体的に説明
する。

第１図において、符号１はシェルフ本体であり、フロン
トフレーム２とバックフレーム３の間に側板４を装架し
て箱形に枠組構成されるようになっており、このような
シェルフ本体１の両フレーム２．３間の上下にレール５
を渡すことで、このレール５により案内されてプリント
板６が挿入される。

プリント板６の後端部にはコネクタ７が搭載されており
、これに対してシェルフ本体１のバックフレーム３にフ
ラットケーブルコネクタ８と通常の圧着コネクタ９が搭
載され、プリント板６の挿入の際にコネクタ７をコネク
タ８または９に嵌合させてプラグイン接続するようにな
っている。

フラットケーブルコネクタ８は第２図に詳記されるよう
に、コネクタ本体１０とジャック部材１１との間にフラ
ットケーブル１２をきつく挾んで一度に多数の導通をと
る這ので、このフラットケーブル１２の他方にもう１組
のフラットケーブルコネクタ８′を同様に組付けて相互
に接続した状態で取扱われる。

ところでこのようなコネクタ８をバックフレーム３に取
付けるため、コネクタ本体１０の前面両端に位置決め用
の溝１３が形成されると共に、バックフレーム３の上下
の横材３ ａ 、３ ｂに位置決め用の突起１４が設け
られており、更に上方の横材３ａに鉤部１５ａを有する
金具１５が横材３ａに沿って装着されている。

そこで第３図に示されるように位置決め用の溝１３と突
起１４を合致してコネクタ８の上部を金具１５の鉤部１
５ａにはさみ込み、且つその下部をねじ１６で横材３ｂ
に締結することで゛コネクタ８が固定される。

また圧着コネクタ９は第４図に詳記されるように、コネ
クタ本体１７の両側鍔部１７ ａに上述と同様に位置決
め用の溝１８が形成されており、このコネクタ本体１７
にコネクタホルダ１９が嵌装されるようになっている。

このホルダ１９は細長い筒状の本体２０の両端に上記鍔
部１７ ａと係合する係止片２１を有し、更に内側にコ
ネクタ本体１７との間に所定の隙間を保持する突起２２
を備え、ねじ孔２３の反対の端部に突辺２４を有してい
る。

こうして構ｅ、されたコネクタホルダ１９をコネクタ９
に嵌装し、第５図に示されるように位置決め用の溝１８
と突起１４を合致し、且つコネクタ９と共にコネクタホ
ルダ１９を斜めの状態から起こして突辺２４を上方の横
材３ａの裏面に引掛ける。

するとコネクタ本体１７の上方の鍔部１７ ａがこのよ
うな突辺２４とコネクタホルダ１９の係止片２１で抜け
ないように挾持され、こネクタ本体１７及びコネクタホ
ルダ１９の下部をねじ２５で一緒に横材３ｂに締結して
固定される。

こうして取付けられたフラットケーブルコネクタ８のフ
ラットケーブル１２によりプリント板６相互の布線が一
括して行われ、圧着コネクタ９では大型ケーブル２６に
よりシェルフ外部と個別に布線される。

このように本考案によると、シェルフ本体１のバックフ
レーム３にフラットケーブルコネクタ８と通常のコネク
タ９が混在して取付けられる場合に、フラットケーブル
コネクタ８は釣行金具１５により、コネクタ９はコネク
タホルダ１９によりいずれも上部がはさみ込み方式また
は引掛は方式で個定され、下部のみをねし止めすれば良
いので、組立時間を短縮化することができる。

また場所的制約を受けることなく任意の位置に自由に取
付けることができ、実用的価値が大きい。

更に電気特性的にペア線等を部分的に要求される場合に
も応用することができて、使用範囲が広い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の全体の構造を示す斜視図、第２図はフ
ラットケーブルコネクタの斜視図、第３図は同取付状態
を示す断面図、第４図は圧着コネクタとコネクタホルダ
を示す斜視図、第５図は同取付状態を示す断面図である
。 １・・・・・・シェルフ本体、２・・・・・・フロント
フレーム、３・・・・・・バックフレーム、３ ａ 、
３ ｂ・・・・・・横材、４・・・・・・側板、５・・
・・・・レール、６・・・・・・プリント板、７・・・
・・・コネクタ、８，８′・・・・・・フラットケーブ
ルコネクタ、９・・・・・・圧着コネクタ、１０．１７
・・・・・・コネクタ本体、１１・・・・・・ジャック
部材、１２・・・・・・フラットケーブル、１３．１８
・・・・・・溝、１４．２２・・・・・・突起、１５・
・・・・・金具、１５ ａ・・・・・・鉤部、１６゜２
５・・・・・・ねじ、１７ａ・・・・・・鍔部、１９・
・・・・・コネクタホルダ、２０・・・・・・本体、２
１・・・・・・係止片、２３・・・・・・ねじ孔、２４
・・・・・・突辺、２６・・・・・・大型ケーブル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フロントフレーム、バックフレーム及び側板で箱形に枠
   組して内部にプリント板を収容するシェルフ本体、上記
   バックフレームに上記プリント板とプラグイン接続すべ
   く取付けられフラットケーブルによる一括布線を行う第
   １のコネクタと、孔型ケーブルによる個別布線を行う第
   ２のコネクタを備えるプリント板シェルフにおいて、上
   記第１のコネクタは一端を上記バックフレームの第１の
   横材に設けた鉤付金具にはさみ込み、他端を上記バック
   フレームの第２の横材にねし止めして固定し、上記第２
   のコネクタはそこにコネクタホルダを装着し、該コネク
   タホルダ一端の突辺を上記第１の横材に引掛け、他端を
   上記第２の横材にねし止めして固定したことを特徴とす
   るプリント板シェルフ構造。