JPS63285341A - ブレ−キの間隙自動調整装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、ブレーキの間隙自動調整装置に関するもの
である。

（従来の技術及びその問題点） 従来のブレーキの間隙自動調整装置として、例えばドラ
ムブレーキにおけるホイールシリンダ内蔵式の間隙自動
調整装置が知られている。しかし、この種の間隙自動調
整装置にあっては、一般に、液圧室内に組込まれるため
、金属片等がｆストンのカツゾシールを損傷し、液漏れ
を惹起する虞れがある。また、ブレーキドラムの弾性変
形による過調整防止機構を備えるものにあっては、所定
値以上の液圧を利用して過調整を防止するため１、構造
が複雑になシ易い。加えて、液圧室内に間隙自動調整装
置を組付けるため、その作業性に劣る。

また、ホイールシリンダの外端部に間隙自動調整装置を
備えるものとして、例えば特公昭４７−１２９７４号公
報に開示されるものがおる。この間隙自動調整装置は、
ブレーキドラムの弾性変形による過調整防止機構を備え
、軸線方向に同軸に配置された第１のピストンと第２の
ぜストンとの間に弾性体が挿入される。そして、この弾
性体は、シューリターンスプリングの弾発力によっては
ほとんど変形を受けず、ブレーキ摩擦部材がブレーキド
ラムに接触した後、圧縮され、半径方向に拡張変形して
、ブツシュ部材と作動ピストンとを結合する弾性特性を
備えなければならない。しかして、弾性体は経時劣化を
受は易く、上記所要特性の長期維持が困難でｓｂ、耐久
性に劣る。

（問題点を解決するための手段及び作用）この発明は、
このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、その
構成は、シリンダに摺動自在に嵌挿されたピストンと、
該ピストンの先端側に相対回動可能に当接支持されたア
ジャスタナツトと、該アジャスタナツトの内周に非可逆
ねじにて螺合し、先端部にブレーキ摩擦部材を支持する
回動不能なアジャスタスクリュと、前記シリンダに摩擦
クラッチを介して係合すると共に、前記アジャスタナツ
トの外周に、作動間隙に対応するバックラッシを有して
可逆ねじにて螺合するドライブスクリュと、該摩擦クラ
ッチの係合を付勢するように該ドライブスクリュを軸線
方向に弾性的に押圧する弾性的押圧手段とを備えるブレ
ーキの間隙自動調整装置である。

しかして、シリンダにブレーキ液を供給すれば、ピスト
ンが往き作動し、ブレーキ摩擦部材を車輪と共に回転す
る回転体に摺接させて制動力が得られる。いま、作動間
隙が所定間隙内にあれば、アジャスタナツトは可逆ねじ
のノ饗ツクラツシの間でピストンと共に移動し、制動力
が得られる。ブレーキ摩擦部材が摩耗し、作動間隙が所
定間隙よシ大きい際には、アジャスタナツトは可逆ねじ
のバツクラツシを埋めた後、更に往き作動する。その際
、ドライブスクリュは弾性的押圧手段を若干圧縮させ、
摩擦クラッチを解除させて回動し、アジャスタナツトを
軸線方向に若干突出させる。

制動を解除してブレーキ液を排出すれば、ピストンは３
＠シ作動する。その際、アジャスタナツトは、アジャス
タスクリュ及びピストンと共に、可逆ねじのノ々ツクラ
ツシによって設定される所定間隙だけ、回動することな
く復帰する。その後、ドライブスクリュは、弾性的押圧
手段によって押されている摩擦クラッチにて回動が拘束
されているので、可逆ねじにて螺合するアジャスタナツ
トを回動させる。その結果、アジャスタナツトに非可逆
ねじにて螺合するアジャスタスクリュを該ナツトに対し
て螺出する。かくして、作動間隙は、非可逆ねじと可逆
ねじとのピッチの差に基づいて微小調整される。

また、実施態様に記載のように、摩擦クラッチの摩擦係
数を所定値に選定し、アジャスタスクリュに大きな軸線
方向反力の作用時には、該スクリュとアジャスタナツト
とが非可逆ねじにおいて摩擦係合したままドライブスク
リュがアジャスタナツトに対して回動するようにすれば
、ブレーキドラム等の回転体の弾性変形を拾り過調整を
防止することができる。すなわち、回転体の弾性変形時
には、ブレーキ摩擦部材と回転体との接触によってアジ
ャスタスクリュには大きな軸線方向反力が作用している
。そこでこのような場合には、摩擦クラッチに滑シを生
じさせてドライブスクリュをアジャスタナツトに対して
回動させて、過調整を防止することができる。

（実施例） 以下、この発明の実施例について図面を参照して説明す
る。

図はこの発明をツーリーディング型ドラムブレーキに使
用されるホイールシリンダに適用した１実施例を示す。

シリンダ１には一対のピストン２゜３が両開き可能に嵌
挿され、両ピストン２，３間に液圧室４を区画している
。一方のピストン２は摩擦による回転止めとして作用す
る。リング５及び液封作用を有するカッゾシール６を介
してシリンダ１に摺動自在に嵌挿され、外端側に凹所２
ａを有する。７はアジャスタナツトであシ、先端側の大
外径部７＆と後端側の小外径部７ｂとを有し、環状段面
７ｃの外周縁が図示の復帰状態にて環状の座金８を介し
てシリンダ１の段面１ａに当接し、内周縁が環状の低摩
擦板９を介してピストン２の先端面に相対回動可能に当
接支持され、小外径部７ｂがピストン２の凹所２＆に相
対回転自在に受入れられている。７ｄは小外径部７ｂに
形成した環状溝でらシ、グリース溜りとして機能する。

このアジャスタナツト７の内周には、アジャスタスクリ
ュ１０が非可逆ねじ１８にて螺合する。ここＫ、非可逆
ねじ１８とは、アジャスタナツト７とアジャスタスクリ
ュｌＯとの間の軸線方向作用力によって相対回転しない
ねじ結合と定義付けられ、一般の一条ねじがこれに該当
する。アジャスタスクリュ１０の外端の二叉部１０ｍに
は、ブレーキ摩擦部材であるブレーキシュー１１が受入
れられ、該スクリュ１００回動は拘束される。

一方、アジャスタナツト７の大外径部７＆の外周には、
環状のドライブスクリュ１２の内周が可逆ねじ１７にて
螺合し、かつ作動間隙に対応するノ々ツクラツシを有し
ている。ここに、可逆ねじ１７とは、アジャスタナツト
７とドライブスクリュ１２との間の軸線方向の正逆の相
対移動によって、必然的に相対回転運動をするねじ結合
と定義付けられ、多条ねじがこれに該当する。ドライブ
スクリュ１２の後端面は円錐面を形成し、これと適合す
る円錐面をシリンダ１の一方の先端に形成し、両日錐面
が摩擦係合する摩擦クラッチ１３を構成する。１４はシ
リンダ１の先端外周に圧入猿着したリテーナであシ、そ
の先端内向きフランジ部とドライブスクリュ１２との間
に、ドライブスクリュ１２の回転を阻害しないように環
状の低摩擦板１５を介在して、弾性的押圧手段であるウ
ェーブスプリング１６を介装する。こうして、ドライブ
スクリュ１２は、ウェーブスプリング１６によって軸線
方向に弾性的に押圧され、摩擦クラッチ１３の係合が付
勢されている。この摩擦クラッチ１３は、作動間隙が過
大な状態にて、ぜストン２と共にアジャスタナツト７が
往き作動する際に摩擦係合が解除され、可逆ねじ１７に
よってドライブスクリュ１２が回転し、帰シ作動する際
に摩擦係合し、ドライブスクリュ１２の回転を拘束し、
可逆ねじ１７によってアジャスタナツト７が低摩擦板９
０作用を受けつつ回転するように、その摩擦係数が設定
される。また、この間隙自動調整装置を、車輪と共に回
転する回転体である図外のブレーキドラムの弾性変形に
基づく過調整を防止する構造とする場合には、摩擦クラ
ッチ１３は、ブレーキシュー１１とブレーキドラムとの
接触により、アジャスタスクリュ１０に大きな軸線方向
反力が作用している時、ドライブスクリュ１２がアジャ
スタナツト７に対して回動するように、その摩擦係数を
設定すればよい。このとき、アジャスタスクリュ１０と
アジャスタナツト７とは、非可逆ねじ１８において摩擦
係合している。

１９は、シリンダ１とアジャスタスクリュ１０との間を
覆う防塵用のカッ々−である。

また、他方のピストン３は、摩擦による回転止めとして
作用するＯリング２０及び液封作用を有するカップシー
ル２１を介してシリンダ１に摺動自在に嵌挿され、図示
の復帰状態にて外端の７ランジ状部３ａの内側環状面が
シリンダ１の他方の先端面に当接している。２２はマニ
ュアル調整用のギヤホイールであシ、その軸部２２ｍが
ピストン３に非可逆ねじ２３にて螺合し、歯部２２ｂに
工具を係合させて回転させることにより、ギヤホイール
２２がピストン３に対して進退し、作動間隙が調整され
るようになっている。２４はシリンダｌに固設したギヤ
ストツノ９でアシ、先端部が歯部２２ｂに弾性的に係合
して、ギヤホイール２２の盲回転を防止する。このギヤ
ホイール２２の外端部の円形穴２２ａには、二叉部２５
ｍにブレーキシュー２６を係止する係止部材２５の軸部
を回転可能に受入れている。２７はフリクションリング
、２８は防塵用のカバーである。

次に作用について説明する。

シリンダｌの液圧室４にブレーキ液を供給すれば、両ピ
ストン２，３が往き作動し、各ブレーキシュー１１．２
６をブレーキドラムに摺接させて制動力が得られる。い
ま、作動間隙が所定間隙内にあれば、アジャスタナツト
７は可逆ねじ１７のノ９ツクラツシの間でピストン２と
共に移動し、制動力が得られる。ブレーキシュー１１が
摩耗し、作動間隙が所定間隙よシ大きい際には、アジャ
スタナツト７は可逆ねじ１７のバックラッシを埋めた後
、更に往き作動する。その際、ドライブスクリュ１２は
、ウェーブスプリング１６を若干圧縮させ、摩擦クラッ
チ１３を解除させて回動し、アジャスタナツト７を軸線
方向に若干突出させる。

制動を解除してブレーキ液を液圧室４円から排出すれば
、両ピストン２，３は図外のシューリターンスプリング
の作用にて＃シ作動する。その際、アジャスタナツト７
は、アジャスタスクリュ１゜及びピストン２と共に、可
逆ねじ１７０バックラッシによって設定される所定間隙
だけ、回動することなく復帰する。その後、ドライブス
クリュ１２は、ウェーブスプリング１６によって押され
ている摩擦クラッチ１３にて回動が拘束されているので
、可逆ねじ１７にて結合するアジャスタナツト７を回動
させる。その結果、アジャスタナツト７に非可逆ねじ１
８にて結合するアジャスタスクリュｌＯを該ナツト７に
対して螺出する。アジャスタスクリュ１０は、シューリ
ターンスプリングによってアジャスタナツト７に軽く押
込まれてほぼ中立状態にあるため、アジャスタナツト７
は容易に回動する。かくして、作動間隙は、非可逆ねじ
１８と可逆ねじ１７とのピッチの差に基づいて微小調整
することができる。

ところで、摩擦クラッチ１３の摩擦係数を所定値に選定
し、アジャスタスクリュ１０に大きな軸線方向反力の作
用時には、該スクリュ１０とアジャスタナツト７とが非
可逆ねじ１８において摩擦係合したままドライブスクリ
ュ１２がアジャスタナツト７に対して回転するように設
定すれば、ブレーキドラムの弾性変形を拾う過調整を防
止することができる。すなわち、ブレーキドラムの弾性
変形時には、ブレーキシュー１１とブレーキドラムとの
接触によってアジャスタスクリュ１０には大きな軸線方
向反力が作用している。そこで、このような場合には、
摩擦クラッチ１３に滑シを生じさせてドライブスクリュ
１２をアジャスタナツト７に対して回動させて、過調整
を防止することができる。

（発明の効果） 以上の説明によって理解されるように、この発明によれ
ば、主要部品をシリンダの外端部に組付けたブレーキの
間隙自動調整装置が提供され、組付は作業性が良好でｓ
ｂ、更には間隙自動調整装置の金属片がピストンの液封
性能を低下させる虞れがなく、耐久性にすぐれると共に
、弾性的押圧手段は、単にドライブスクリュの摩擦クラ
ッチによる係合を付勢するのみであるため、経時劣化に
よって作動不良を生じ難く、信頼性が高い。また、摩擦
クラッチの摩擦係数の選定によシ、容易に過調整防止機
能を付与することができる。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の１実施例を示す断面図である。 １ニジリンダ、２：ぜストン、４：液圧室、７：アジャ
スタナツト、９：低摩擦板、１０：アジャスタスクリュ
、１１：プレー中シェー（ブレーキ摩擦部材）、１２ニ
ドライブスクリユ、１３：摩擦クラッチ、１５：低摩擦
板、１６：ウェーブスプリング（弾性的押圧手段）、１
７：可逆ねじ、１８：非可逆ねじ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、シリンダに摺動自在に嵌挿されたピストンと、該ピ
   ストンの先端側に相対回動可能に当接支持されたアジャ
   スタナットと、該アジャスタナットの内周に非可逆ねじ
   にて螺合し、先端部にブレーキ摩擦部材を支持する回動
   不能なアジャスタスクリュと、前記シリンダに摩擦クラ
   ッチを介して係合すると共に、前記アジャスタナットの
   外周に、作動間隙に対応するバックラッシを有して可逆
   ねじにて螺合するドライブスクリュと、該摩擦クラッチ
   の係合を付勢するように該ドライブスクリュを軸線方向
   に弾性的に押圧する弾性的押圧手段とを備えることを特
   徴とするブレーキの間隙自動調整装置。 ２、前記摩擦クラッチは、アジャスタスクリュに過大な
   軸線方向反力の作用時に、該アジャスタスクリュとアジ
   ャスタナットとが非可逆ねじにおいて摩擦係合したまま
   、ドライブスクリュがアジャスタナットに対して回動す
   るように、摩擦係数が設定されている特許請求の範囲第
   １項記載のブレーキの間隙自動調整装置。