JPS6328513A - 細穴加工装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、放電加工により細穴を加工する装置に係り、
特に被加工物の位置決め機構に関する。

（従来の技術） 従来、エンジンの燃料噴射穴加工やタービンブレード冷
却穴加工等の細穴加工装置は、棒状または針金電極やパ
イプ電極を縦または水平向きに、かつ上下または水平動
機構により上下または水平方向に位置調整できるように
取付け、一方、被加工物は、Ｘ、Ｙ方向すなわち２次元
方向に位置決めできる加工台上にホルダを介して固定し
、被加工物の加工部位がパイプ状等の電極の真下または
真横になるように位置決めし、両者が相対向する加工部
へ前記パイプ電極または別に設けたノズルから加工液を
噴射供給させつつ前記パイプ状等の電極と被加工物との
間に間歇的な電圧パルスまたは放電パルスとなる電圧パ
ルスを印加し、発生する放電によりパイプ状等の電極に
対応した細穴を加工するものである。

このような従来の細穴加工装置においては、被加工物の
加工台への姿勢を一々考慮してセットしなければならず
、セットに手間を要した。また、細穴の曲がり加工を行
なうことが困難であった。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は上記従来技術の欠点に鑑み、任意の姿勢に被加
工物を容易にセットでき、細穴の曲がり加工も容易とな
る細穴加工装置を提供しようとするものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明の細穴加工装置は、被加工物の旋回位置を制御す
る旋回位置制御機構と、被加工物の高さ方向の位置を制
御する垂直位置制御機構と、前記旋回位置制御機構ある
いは垂直制御機構に取付けられた下記の如き組合せ構成
を有するユニバーサル位置決め装置、即ち例えば２つま
たはそれ以上の回動関節部を有し、被加工物の傾斜姿勢
を制御する傾斜姿勢制御機構、該傾斜姿勢制御機構の先
端に取付けられ、被加工物を保持するチャック機構、及
び該チャック機構を回動させる回動機構とからなる被加
工物位置決め装置を有することを特徴とするものである
。

（実施例） 以下本発明の詳細を図面により説明する。図面に示すよ
うに、ベース１の上部カラム部ＩＡに設けた加工へラド
２には、例えばエンコーダを内蔵するＺ軸モータ３によ
り昇降される主軸へラド４が装着され、主軸ヘッド４の
下部には、パイプ電極５がチャック６により保持され、
かつ加工へラド２の下部に設けたガイド７に上下動自在
に案内されて取付けられ、パイプ電極５は、主軸ヘッド
４に取付けた主軸回転モータ８により回転され、かつ加
工液タンク９からポンプ１０により加工液がパイプ電極
５の内部から供給され、先端から噴出し、加工部に供給
されるように構成されている。また、該パイプ電極５と
被加工物１１との間には、加工電源１２により、間歇的
な電圧パルスまたは放電パルスとなる電圧パルスを印加
し、発生する放電により、パイプ電極５よりやや大きな
径の細穴を加工するものである。

しかして本実施例においては、ベース１上に設置され、
被加工物１１の旋回位置を制御する旋回位置制御機構１
３と、被加工物１１の高さ方向の位置を制御する垂直位
置制御機構１４と、該垂直制御機構１４に取付けられた
下記の如き組合せ構成を有するユニバーサル位置決め装
置、即ち図示実施例の場合、２つまたはそれ以上の回動
関節部１５ａ、１５ｂを有し、被加工物１１の傾斜姿勢
を制御する傾斜姿勢制御機構１５、該傾斜姿勢制御機構
１５の先端に取付けられ、被加工物１１を保持するチャ
ック機構１６、および該チャック機構１６を被加工物１
１と共に回動させる回動機構１７とからなる被加工物位
置決め装置を有する。

前記旋回位置制御機構１３は、例えばエンコーダを内蔵
する旋回位置出しモータ１３ａにより内部の歯車機構を
介して旋回される旋回台１３ｂを有するものである。垂
直位置制御機４１ｉｌ　４は、前記旋回台１３上に立設
された筒体１４ａと、該筒体１４ａに上下動自在に嵌合
されたロッド１４ｂと、該ロッド１４ｂに設けたラック
１４ｃと、前記筒体１４ａに設けた例えばエンコーダを
内蔵するＺ軸位置比しモータ１４ｄと、該モータ１４ｄ
により回転され、前記ラック１４ｃと噛合する出力歯車
１４ｅとからなる。傾斜姿勢制御機構１５は、前記筒体
１４ｂ上に取付けられた例えばエンコーダを内蔵するア
ーム位置出しモータ１５ｃと、該モータ１５ｃの出力軸
に上下方向に回動自在に取付けられたアーム１５ｄと、
該アーム１５ｄに取付けられた例えばエンコーダを内蔵
するアーム位置出しモータ１５ｅと、該モータ１５ｅの
出力軸に上下方向に回動自在に取付けられたアーム１５
ｆとからなる。前記回動機構１７は、例えばエンコーダ
を内蔵する直流モータやステッピングモータまたは機械
的機構と組合せ構成された回転割出しモータ１７ａによ
り被加工物１１を回動割出しさせるものである。これら
のモータ１３ａ、１４ｄ、１５ｃ、１５ｅ、１７ａおよ
びチャック機構１６の制御はＮＣ装置あるいはＣＮＣ装
置（図示せず）により制御される。

この構成によれば、旋回位置出しモータ１３ａを作動さ
せることによって被加工物１１の左右（紙面の表裏方向
）の加工部位の選択ができ、また、Ｚ軸位は出しモータ
１４ｄとアーム位置出しモータ１５ｃ　、１５ｅの作動
により被加工物１１の前後（紙面の左右方向）の加工部
位の選択と傾斜角の設定が可能であり、さらに割出しモ
ータ１７ａの作動により被加工物１１の周方向に加工部
位の選択が可能であって、被加工物１１の任意の位置に
任意の向きに細穴を加工することができる。また、パイ
プ電極５に曲げることのできる材質のものを用い、加工
途中に各モータ１３ａ、１４ｄ、１５ａ、１５ｅ、１７
ａを作動させることにより、曲がった細穴を加工するこ
とが可能となる。また、加工ヘッド２をカラムＩＡ取付
部を支点として図面の紙面表裏方向に旋回させるとか、
あるいはさらに紙面上において左右に旋回し得るように
構成しておくことにより、電極５を鉛直方向から所定の
方向に所定の角度傾斜させた状態で軸方向に送りを与え
て加工することができる。

なお、実施例においては、旋回位置制御機構１３の上に
垂直位置制御機構１４を設けたが、この上下位置を反対
にしてもよい。また、電極としてパイプや棒状電極を使
用した場合の加工間隙への加工液の噴流は、例えば特開
昭５６−６９０３３号公報に記載されているように、公
知の各種の構成および方法を採用することができるのは
勿論のこと、側部に配置した外部ノズルから加工部に噴
射する構成としても実施することができる。

（発明の効果） 以上述べたように、本発明においては、被加工物の旋回
位置を制御する旋回位置制御機構と、被加工物の高さ方
向の位置を制御する垂直位置制御機構と、前記旋回位置
制御機構あるいは垂直制御機構に取付けられた下記の組
合せ構成を有するユニバーサル位置決め装置、即ち例え
ば２つまたはそれ以上の回動関節部を有し、被加工物の
傾斜姿勢を制御する傾斜姿勢制御機構、傾斜姿勢制御機
構の先端に取付けられ、被加工物を保持するチャック機
構、および該チャック機構を回動させる回動機構とから
なる被加工物位置決め装置を備えたので、被加工物の前
後、左右、周方向の任意の位置に任意の向きに細穴を加
工することができる。従って、従来のように、加工台上
に被加工物の向きを考慮してセットする場合に比較し、
姿勢制御等が容易に行なえる。また、加工中に被加工物
の位置、姿勢の制御が可能であるから、曲がった細穴の
加工が可能となる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示す構成図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、棒状またはパイプ状電極と被加工物とを相対向させ
   て形成される放電加工間隙に加工液を噴流介在させた状
   態で両者間に間歇的な電圧パルスを印加し、発生する放
   電により、電極に対応した大きさの細穴を加工する細穴
   加工装置において、前記電極を軸方向に沿って加工送り
   装置に保持させると共に、被加工物を複数の関節部を有
   するユニバーサル位置決め装置に保持してなることを特
   徴とする細穴加工装置。 ２、前記ユニバーサル位置決め装置が、２つまたはそれ
   以上の回動関節部を有し、被加工物の傾斜姿勢を制御す
   る傾斜姿勢制御機構、該傾斜姿勢制御機構の先端に取付
   けられ、被加工物を保持するチャック機構、および該チ
   ャック機構を回動させる回動機構からなることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載の細穴加工装置。