JPS6328453Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、複数の光源の点灯にて機器の使用並
びに運転状態を示す表示装置に関する。

(ロ) 従来技術 実開昭58−133181号公報に示された表示装置は
第１図に示すようになつていた。すなわち、１は
図示しない室外ユニツトと冷媒配管にて接続され
る分離型空気調和機の室内ユニツトで、熱交換
器、送風機を内蔵したユニツト本体２と、この本
体に前方から嵌合される前面パネル３とから構成
されている。４はユニツト本体２の電装室５の前
縁６に橋渡し状態に固着された基板で、この基板
４には第２図に示すように光源７，７′が並んで
配設されていた。８は光源を前面開口状態の凹所
９，９′の底部に位置させるように基板へ装着し
た保持具である。１０は前面パネル３に取り付け
られた表示板で、この前面パネル３をユニツト本
体２へ嵌合させると表示板１０の裏面が保持具８
の前面１１に当接して、保持具８の前面開口９，
９′を表示板１０で閉塞するようにしていた。そ
して光源の点灯による光が保持具８と表示板１０
との隙間から漏れないようにしていた。

このように表示板１０と保持具８とを当接させ
ていたため、表示板１０の面積が大きくなり、表
示板の取り付けられる場所が限定されていた。

(ハ) 考案の目的 光源の点灯による光が表示板の周辺に漏れない
ようにしながら表示部をできるだけ小さくしてこ
の表示部の取り付けられる場所を任意に選べるよ
うにすることを目的としたものである。

(ニ) 考案の構成 表面に溝を有し且つこの溝の奥壁に貫通穴を設
けたパネルと、このパネルの裏面に装着されるホ
ルダーと、このパネルの表面に取り付けられる表
示板とを備え、このホルダーには貫通穴から挿入
され溝内にこの溝に沿つて並べられる複数の光源
が配設され、この表示板の裏面には溝に嵌め込ま
れて複数の光源を個々に区画する突起を設けて、
光源の点灯による光をこの突起とパネルの溝の内
壁とで案内させて、表示板を照らすようにしたも
のである。

(ホ) 実施例 第３図、第４図において、２０は分離型空気調
和機の室内ユニツトで、熱交換器、送風機等を装
着した本体２１と、この本体２１に前方から嵌合
される前面パネル２２とから構成されている。

前面パネル２２の上部２３の表面には横方向に
走る横桟２４が形成されており、左側の溝を貫通
させて吸込グリル２５とし、右側を第５図に示す
如く断面凹凸形状のメクラ部２６としている。２
７はこのメクラ部２６の溝２８の奥壁に穿設した
横長の穴で、この穴には後述するランプを位置さ
せるものである。

２９はこの穴２７を穿設した溝の上方に位置す
る溝に穿設した取付穴である。又、前面パネル２
２の下部３０の左側には吹出口３１が、右側には
リモコン（図示せず）の収納口３２が夫々形成さ
れている。

３３は前面に開口部３４を有する電装箱で、こ
の電装箱３４は本体２１の右側室３５に配設され
る。３６はプリント基板で、電装箱３３の開口部
３４から挿入して、この電装箱３３内に収納され
る。３７は後述するランプを保持する枠状の枠体
で、電装箱３３の左右の開口縁３８へ跨がらせて
固定するものである。すなわち枠体３７の左側の
突出片３９を電装箱３３の左側の開口４０へ挿入
し、右側の張り出し片４１を電装箱３３の右外壁
４２へ当接させる。この枠体３７の上部にはホル
ダー部４３が形成されており、このホルダー部４
３の４隅には第５図第６図に示すように、内方へ
向いた係合爪４４が突出させてある。４５は前面
に複数のランプ４６，４６′を横に並べたランプ
ホルダーで、このホルダー４５の左右には張出片
４７が形成されている。尚、このランプ４６は空
気調和機の運転状態に応じて点灯される。張出片
４７の上下には夫々係合爪４４が嵌合される。

４８は前面パネル２２のメクラ部２６に装着さ
れる表示板で、裏面４９には第７図に示すように
突出ピン５０が形成してある。この突出ピン５０
は前面パネル２２の取付穴２９へ挿入される。こ
のピン５０の先端５１は溶着で変形させ、ピン５
０が取付穴２９より抜けないようにする。５２は
前記複数のランプ４６，４６′に対応して穿設し
た照明部、５３はこの照明部間に位置し表示板４
８の裏面４９に形成した突起片で、この突起の上
下寸法ａは前面パネル２２の溝の上下寸法と略一
致させてある。

このような表示装置において、本体２１に電装
箱３３を取り付け、この箱の開口縁３８にランプ
ホルダー４５を装着した枠体３７を固定する。

一方、前面パネル２２の取付穴２９へ表示板４
８の突出ピン５０を挿入し、このピン５０の先端
５１を溶着させて、表示板４８を前面パネル２２
へ固定する。このように表示板４８を前面パネル
２２へ装着すると、前面パネル２２の穴２７は表
示板４８の突起５３で区画される。

この前面パネル２２を本体２１へ装着すると第
５図に示すように複数のランプ４６，４６′は
夫々前面パネル２２の溝と表示板４８の突起５３
とで区画された空間に位置する。

そしてランプ４６，４６′の点灯による光を表
示板４８の突起５３と前面パネル２２の溝２８の
突出壁５４とで案内させて、前面パネル２２の前
方へ出すようにしている。

(ヘ) 考案の効果 表面に溝を有し且つこの溝の奥壁に貫通穴を設
けたパネルと、このパネルの裏面に装着されるホ
ルダーと、このパネルの表面に取り付けられる表
示板とを備え、このホルダーには貫通穴から挿入
され溝内にこの溝に沿つて並べられる複数の光源
が配設され、又、表示板の裏面にはこの溝に嵌め
込まれて複数の光源を個々に区画する突起を設け
て、光源の点灯による光を表示板の突起と溝の内
壁とで案内させて、表示板を照らすようにしたの
で、従来のように光源をとり囲む保持部材を新た
に用いる必要がない。このためパネルの表示部を
小さくすることができる。しかも、パネルの表面
の溝の壁面を光源の案内面として利用させたの
で、溝が形成されたパネルの任意の場所に表示部
を設けることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第２図は従来例を示し第１図は室内
ユニツトの組み立て状態を示す分解斜視図、第２
図は第１図の要部拡大図、第３図乃至第７図は本
考案の表示装置の一実施例を示し、第３図は室内
ユニツトの概観図、第４図は同ユニツトの分解斜
視図、第５図は要部断面図、第６図は枠体の斜視
図、第７図は表示板の斜視図である。 ２２……パネル、４５……ホルダー、４６，４
６′……ランプ、４８……表示板、５３……突起、
５４……突出壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表面に溝を有し且つこの溝の奥壁に貫通穴を設
   けたパネルと、このパネルの裏面に装着されるホ
   ルダーと、このパネルの表面に取り付けられる表
   示板とを備え、この表示板の裏面には前記溝に沿
   つて嵌め込まれる突起を複数個設けて、この複数
   個の突起と前記パネルの溝とで区画される複数個
   の空間には前記貫通穴から挿入されて前記ホルダ
   ーへ取り付けられる複数の光源を配置させ、前記
   溝と突起とで形成される内壁を前記光源が放つ光
   の案内面としたことを特徴とする表示装置。