JPH0861689A - 空気調和機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 設置場所の省スペース化及びドレン配管作業
の簡便化と共に、周囲の外観性の向上を図る。 【構成】 筐体１内に熱交換器１４と、この熱交換器１
４からのドレンを受けるドレンパン１６と、このドレン
パン１６に接続されるドレンホース１８とを備える。筐
体１の背面１ｂの内部側にドレンホース１８が収納され
る収納部１９を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、例えば建屋の床上に
設置される空気調和機に関し、特に、熱交換器からのド
レンを受けるドレンパンに接続されるドレンホースの配
管構造に工夫を施すことにより、設置場所の省スペース
化及びドレン配管作業の簡便化と共に外観性の向上を図
るようにしたものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の空気調和機においては、
図６に示すように、筐体ａの側面側に熱交換器からのド
レンを受けるドレンパンに接続されるドレンホースｂを
突出させて配管したり、あるいは、図７に示すように、
ドレンホースｂを筐体ａの背面側に突出させて配管する
ようになっているのが現状である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来構造の空気調和機にあっては、筐体ａを建屋の
壁面Ｗに近接させて床上に設置する場合、設置場所の周
囲にドレンホースｂの突出幅に応じた配管スペースＳ１
と、ドレンホースｂを排水管に接続するための作業スペ
ースＳ２が余分に必要となるばかりでなく、ドレンホー
スｂが筐体ａから食み出して露出し、目に入り易いため
に、見栄えも悪い。

【０００４】しかも、筐体ａを三方が壁面Ｗに囲まれた
建屋の床上の空間に設置する場合、ドレンホースｂの配
管作業が非常に面倒であるという問題があった。

【０００５】この発明の目的は、設置場所の省スペース
化及びドレン配管作業の簡便化と共に、周囲の外観性の
向上を図ることができるようにした空気調和機を提供す
ることにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、筐体内に熱交換器と、この熱交換器
からのドレンを受けるドレンパンと、このドレンパンに
接続されるドレンホースとを備えた空気調和機におい
て、前記筐体の背面の内部側に前記ドレンホースが収納
される収納部を設けてなる構成としたものである。

【０００７】また、この発明は、上記の構成において、
筐体の背面の内部側で、かつ熱交換器の二次側にドレン
ホースが収納される収納部を設けるとともに、この収納
部に筐体の前面側から施蓋される蓋板を取外し可能に設
けてなる構成としたものである。

【０００８】

【作用】すなわち、この発明は、上記の構成を採用する
ことにより、筐体の背面の内部側にドレンホースが収納
される収納部を設けてなるために、筐体の外部にドレン
ホースが突出して配管されることがなく、これによっ
て、従前のような設置場所の周囲に余分な配管スペース
を設ける必要がないばかりか、美観性の向上が図れる。

【０００９】また、筐体の背面の内部側で、かつ熱交換
器の二次側にドレンホースが収納される収納部を設ける
とともに、この収納部に筐体の前面側から施蓋される蓋
板を取外し可能に設けてなるために、蓋板の取外しによ
って、ドレンホースの配管が筐体の前面側から行なうこ
とが可能になり、従前のような設置場所の周囲に余分な
作業スペースを設ける必要がなく、これによって、ドレ
ン配管作業が簡便に行なえるとともに、三方が壁面に囲
まれた建屋の床上の空間への設置も容易に行なえる。

【００１０】

【実施例】以下、この発明の一実施例を図１から図５に
示す図面を参照しながら詳細に説明すると、図１から図
４はこの発明に係る床置型の空気調和機を概略的に示す
もので、図中１は筐体である。

【００１１】この筐体１は、天板２、底板３、左右側板
４，５及び背面板６にて囲繞形成され、その内部は、隔
壁７にて上下に二分されて区画されているとともに、そ
の前面１ａ側の上部空間８と下部空間９とは、前記背面
板６側に形成した送風路１０にて連通されている。

【００１２】また、前記筐体１の前面１ａ側の上部空間
８と下部空間９に対応する上下両前面パネル１１，１２
は、後述する搭載機器の取付け、点検及び調整作業のた
めに開閉可能になっている。

【００１３】そして、前記筐体１内の上部空間８には、
換気ユニット１３が搭載され、その下部空間９には、前
傾状態で設置した熱交換器１４と、この熱交換器１４に
設置した送風機１５が搭載されている。

【００１４】すなわち、前記送風機１５は、図２に実線
矢印で示すように、室内の空気を天板２の吸込口から筐
体１内の上部空間８に吸い込み、この一次空気を前記熱
交換器１４の一次側から二次側に通過させることにより
調和させ、天板２の吹出口から吹き出させるようになっ
ているものである。

【００１５】さらに、図中１６は前記熱交換器１４の下
方に対応させて設置したドレンパンで、このドレンパン
１６は、前記熱交換器１４からのドレンを受けるように
なっている。

【００１６】さらにまた、図中１８は前記ドレンパン１
６に接続管１７を介して接続されたドレンホースで、こ
のドレンホース１８は、図４に示すように、前記筐体１
の背面板６の片側角部に設けた収納部１９に収納されて
配管されている。

【００１７】この収納部１９は、前記筐体１の内部側
で、かつ前記熱交換器１４の二次側に前記ドレンホース
１８が収納位置するように切欠き形成されているととも
に、その前面には、前記筐体１の前面１ａ側から施蓋す
る蓋板２０が取外し可能に設けられ、この蓋板２０の取
外しによって、前記ドレンホース１８の接続及び配管作
業が前記筐体１の前面１ａ側から行なうことを可能に
し、これによって、図５に示すような三方が壁面Ｗに囲
まれた建屋の床上の狭い空間への設置も容易に行なえる
ようにしているものである。また、ドレンホース１８は
凹み１００で囲まれて、冷房運転時に熱交換器１４で冷
却された空気と接しないようになっており、このドレン
ホース１８が冷却されて結露することが防止されてい
る。

【００１８】なお、上記の実施例においては、空気調和
機として換気ユニットを備えた空調装置を例にして説明
したが、換気ユニットのない空調装置や冷暖房用の空調
装置などにおいても適用可能なことは云うまでもない。

【００１９】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明は、筐体の背面の内部側にドレンホースが収納される
収納部を設けてなることから、筐体の外部にドレンホー
スが突出して配管されることがないために、従前のよう
な設置場所の周囲に余分な配管スペースを設ける必要が
なく、これによって、省スペース化及び美観性の向上を
図ることができる。

【００２０】また、請求項２において、ドレンホースが
収納される収納部を筐体の背面の内部側で、かつ熱交換
器の二次側に設けるとともに、この収納部に筐体の前面
側から施蓋される蓋板を取外し可能に設けてなるため
に、蓋板の取外しによって、ドレンホースの配管作業を
筐体の前面側から行なうことができ、従前のような設置
場所の周囲に余分な作業スペースを設ける必要がなく、
これによって、ドレン配管作業を簡便に行なうことがで
きるとともに、三方が壁面に囲まれた建屋の床上の狭い
空間への設置も容易に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明に係る空気調和機の一実施例を示す
正面側から見た概略的断面図である。

【図２】 同じく空気調和機の側面側から見た概略的断
面図である。

【図３】 図１のＡ−Ａ線の矢視方向から見た概略的断
面図である。

【図４】 図１のＢ−Ｂ線の矢視方向から見た概略的断
面図である。

【図５】 同じく建屋の床上への設置状態を示す説明図
である。

【図６】 従来の空気調和機の建屋の床上への設置状態
を示す説明図である。

【図７】 同じく従来の空気調和機の建屋の床上への設
置状態の他の例を示す説明図である。

【符号の説明】

１・・・筐体、 １ａ・・・前面、 １ｂ・・・背面、 １４・・・熱交換器、 １５・・・送風機、 １６・・・ドレンパン、 １８・・・ドレンホース、 １９・・・収納部、 ２０・・・蓋板。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 筐体内に熱交換器と、この熱交換器から
   のドレンを受けるドレンパンと、このドレンパンに接続
   されるドレンホースとを備えた空気調和機において、前
   記筐体の背面の内部側に前記ドレンホースが収納される
   収納部を設けたことを特徴とする空気調和機。
2. 【請求項２】 筐体内に熱交換器と、この熱交換器から
   のドレンを受けるドレンパンと、このドレンパンに接続
   されるドレンホースとを備えた空気調和機において、前
   記筐体の背面の内部側で、かつ前記熱交換器の二次側に
   前記ドレンホースが収納される収納部を設けるととも
   に、この収納部に前記筐体の前面側から施蓋される蓋板
   を取外し可能に設けたことを特徴とする空気調和機。