JPS63283102A - サ−ミスタ - Google Patents
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- JPS63283102A JPS63283102A JP11706887A JP11706887A JPS63283102A JP S63283102 A JPS63283102 A JP S63283102A JP 11706887 A JP11706887 A JP 11706887A JP 11706887 A JP11706887 A JP 11706887A JP S63283102 A JPS63283102 A JP S63283102A
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Landscapes
- Thermistors And Varistors (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用9牙〕
本発明はサーミスタに関し、特に温度センサ。
薄膜を用いた抵抗素子や容量素子、薄膜の抵抗・容量変
化を検出する各種のセンサとして用いられるサーミスタ
に係わるものである。
化を検出する各種のセンサとして用いられるサーミスタ
に係わるものである。
[従来の技術と問題点コ
周知の如く、サーミスタは従来焼結体を成形加工したデ
ィスク形などが多く使用されていたが、最近では厚膜サ
ーミスタ、薄膜サーミスタが開発され、実用化されてい
る。ここで、厚膜サーミスタは、サーミスタのペースト
をアルミナ、シリコンウェハの表面を酸化したものなど
の絶縁基板に印刷した後、焼き付けたものである。一方
、薄膜サーミスタは、絶縁基板の上にマグネトロンスパ
ッタ装置を用いて焼結ターゲットからサーミスタをスパ
ッタし、サーミスタ薄膜を堆積・製膜したものである。
ィスク形などが多く使用されていたが、最近では厚膜サ
ーミスタ、薄膜サーミスタが開発され、実用化されてい
る。ここで、厚膜サーミスタは、サーミスタのペースト
をアルミナ、シリコンウェハの表面を酸化したものなど
の絶縁基板に印刷した後、焼き付けたものである。一方
、薄膜サーミスタは、絶縁基板の上にマグネトロンスパ
ッタ装置を用いて焼結ターゲットからサーミスタをスパ
ッタし、サーミスタ薄膜を堆積・製膜したものである。
ところで、最近は高速応答、小型化のニーズが強く、薄
膜サーミスタの開発が盛んであるが、膜厚均一のため一
枚の基板上に抵抗値のバラツキの小さいチップを同時に
多量に作ることが難しいという製造上の問題点がある。
膜サーミスタの開発が盛んであるが、膜厚均一のため一
枚の基板上に抵抗値のバラツキの小さいチップを同時に
多量に作ることが難しいという製造上の問題点がある。
第5図〜第7図は、従来のサーミスタの例を示すもので
ある (電子技術、第21巻第2号。
ある (電子技術、第21巻第2号。
p、15〜28.二木久雄;感温半導体装置第5図(a
)、(b)はシート型のサーミスタであり、絶縁基板1
上にシート型電極2a、2bを形成し、更に前記絶縁基
板1上にサーミスタ薄膜3を一部が前記電極2a、2b
を覆うように形成した構造となっている。但し、同図(
b)は同図(a)のA−A線に沿う断面図である。
)、(b)はシート型のサーミスタであり、絶縁基板1
上にシート型電極2a、2bを形成し、更に前記絶縁基
板1上にサーミスタ薄膜3を一部が前記電極2a、2b
を覆うように形成した構造となっている。但し、同図(
b)は同図(a)のA−A線に沿う断面図である。
第6図(a)、(b)はくし型電極形のサーミスタであ
り、絶縁基板1上にくし型電極4a。
り、絶縁基板1上にくし型電極4a。
4bを有し、これらの電極4a、4bの夫々のくし型部
を噛合させた構造となっている。但し、同図(b)は同
図(a)のB−B線に沿う断面図である。
を噛合させた構造となっている。但し、同図(b)は同
図(a)のB−B線に沿う断面図である。
第7図(a)、(b)はサンドイッチ型電極形のサーミ
スタであり、上部電極5a、5bの一部がサーミスタ薄
膜3を介して重なった構造となっている。但し、同図(
b)は同図(a)のC−Cに沿う断面図である。
スタであり、上部電極5a、5bの一部がサーミスタ薄
膜3を介して重なった構造となっている。但し、同図(
b)は同図(a)のC−Cに沿う断面図である。
ここで、第5図及び第6図のサーミスタにおいては、サ
ーミスタの抵抗(R)は電極の膜厚(1)に反比例(R
−c1/l)する。また、第7図のサーミスタにおいて
は、抵抗(R)は膜厚(1)に比例する。従って、上記
構造のいずれのサーミスタもサーミスタの抵抗値は膜厚
に依存し、製品の抵抗値を一定にするには膜厚を一定値
に制御する必要がある。特に、薄膜をスパッタで製膜す
る場合、基板全面を均一にするにはターゲットの直径を
基板の直径の数倍にする必要がる。しかし、金属の場合
は大きいターゲットの製作が容易であるが、サーミスタ
の場合には大きなターゲットの製造が難しいこと、また
大きくなった場合に基板が割れ易いことから、工業的な
規模で均一な膜厚分布を得ることが難しい。実際に、第
6図のサーミスタをマグネトロンスパッタを使用し、フ
ォトリソグラフィ技術を応用して製作した時の抵抗値の
径方向分布は、第10図に示すようになる。但し、この
ときの製作条件は下記に示す通りであり、またプロット
箇所は第9図に示す通りである。
ーミスタの抵抗(R)は電極の膜厚(1)に反比例(R
−c1/l)する。また、第7図のサーミスタにおいて
は、抵抗(R)は膜厚(1)に比例する。従って、上記
構造のいずれのサーミスタもサーミスタの抵抗値は膜厚
に依存し、製品の抵抗値を一定にするには膜厚を一定値
に制御する必要がある。特に、薄膜をスパッタで製膜す
る場合、基板全面を均一にするにはターゲットの直径を
基板の直径の数倍にする必要がる。しかし、金属の場合
は大きいターゲットの製作が容易であるが、サーミスタ
の場合には大きなターゲットの製造が難しいこと、また
大きくなった場合に基板が割れ易いことから、工業的な
規模で均一な膜厚分布を得ることが難しい。実際に、第
6図のサーミスタをマグネトロンスパッタを使用し、フ
ォトリソグラフィ技術を応用して製作した時の抵抗値の
径方向分布は、第10図に示すようになる。但し、この
ときの製作条件は下記に示す通りであり、またプロット
箇所は第9図に示す通りである。
■ターゲット径 100mmΦ■基板径
60mmΦ■ターゲットと基板間隔
40mm■チップサイズ 3m
m第10図において、許容上5%に入るチップ数は約8
0個である。また、抵抗値分布はウェハの中心部が小さ
く周辺部が大きいが、膜厚中心部で厚く1周辺部で薄い
ことからR−c1/lが成立する。
60mmΦ■ターゲットと基板間隔
40mm■チップサイズ 3m
m第10図において、許容上5%に入るチップ数は約8
0個である。また、抵抗値分布はウェハの中心部が小さ
く周辺部が大きいが、膜厚中心部で厚く1周辺部で薄い
ことからR−c1/lが成立する。
更に、こうしたウェハから例えば抵抗値のバラツキ±5
%のものを選んだ場合、その歩留りは20〜30%が限
度である。なお、こうしたことことは、第7図のサンド
イッチ電極形サーミスタの場合も同様である。
%のものを選んだ場合、その歩留りは20〜30%が限
度である。なお、こうしたことことは、第7図のサンド
イッチ電極形サーミスタの場合も同様である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、サーミスタ
薄膜にバラツキがある場合でも抵抗値のバラツキを抑制
できるサーミスタを提供することを目的とする。
薄膜にバラツキがある場合でも抵抗値のバラツキを抑制
できるサーミスタを提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段]
本発明は、基板及び該基板上に夫々形成され互いに並列
又は直列に接続された第1サーミスタ素子、第2サーミ
スタ素子とからなり、前記第1サーミスタ素子をくし型
部が互いに噛合する一対のくし型電極及びこれら電極の
くし型部上に設けられた第1のサーミスタ薄膜とから構
成し、前記第2サーミスタ素子を第2のサーミスタ薄膜
及び該薄膜を介して一部が重なって設けられた一対のサ
ンドイッチ構造の電極とから構成することを要旨とする
。
又は直列に接続された第1サーミスタ素子、第2サーミ
スタ素子とからなり、前記第1サーミスタ素子をくし型
部が互いに噛合する一対のくし型電極及びこれら電極の
くし型部上に設けられた第1のサーミスタ薄膜とから構
成し、前記第2サーミスタ素子を第2のサーミスタ薄膜
及び該薄膜を介して一部が重なって設けられた一対のサ
ンドイッチ構造の電極とから構成することを要旨とする
。
[作用]
本発明によれば、
(1)抵抗値分布への膜厚の分布の影響が著しく軽減さ
れる。
れる。
(2)歩留りを向上できる。
(3)大口径が使用でき、生産性が向上する。
(4)抵抗値分布の狭い高精度のチップが生産でき、検
査選別工程の簡単化、ユーザの回路作製時の調整が容易
になる。
査選別工程の簡単化、ユーザの回路作製時の調整が容易
になる。
[実施例1]
以下、本発明の実施例1を第1図(a)、(b)を参照
して説明する。ここで、同図(a)はサーミスタの平面
図、同図(b)は同図(a)のX−X線に沿う断面図で
ある。
して説明する。ここで、同図(a)はサーミスタの平面
図、同図(b)は同図(a)のX−X線に沿う断面図で
ある。
図中の11は、例えばSi基板上に5i02膜を形成し
た絶縁基板である。この絶縁基板11には第1のサーミ
スタ素子12□及び第2のサーミスタ素子122が夫々
形成され、これらの素子12、.122は並列に接続さ
れている。前記第1のサーミスタ素子12□は、前記絶
縁基板11上に形成され互いのくし型部を夫々噛合させ
たくし型電極13a、13bと、前記絶縁基板11上に
形成され一部が電極1:3a、13bのくし型部を覆う
サーミスタ薄膜14とから構成されている。
た絶縁基板である。この絶縁基板11には第1のサーミ
スタ素子12□及び第2のサーミスタ素子122が夫々
形成され、これらの素子12、.122は並列に接続さ
れている。前記第1のサーミスタ素子12□は、前記絶
縁基板11上に形成され互いのくし型部を夫々噛合させ
たくし型電極13a、13bと、前記絶縁基板11上に
形成され一部が電極1:3a、13bのくし型部を覆う
サーミスタ薄膜14とから構成されている。
一方、第2のサーミスタ薄膜122は、前記絶縁基板1
1上に形成されたH型下部電極15aと、前記絶縁基板
11上に形成され一部が下部電極15a上を覆うサーミ
スタ薄膜16と、前記絶縁基板11上に形成され一部が
サーミスタ薄膜16を介して前記下部電極15aと重な
るH型上部電極15bとから構成されており、上記下部
電極15a、サーミスタ薄膜及び上部電極15bはサン
ドイッチ構造となっている。前記第1のサーミスタ素子
121の電極13aと第2のサーミスタ素子122の上
部電極15bの夫々の端部はパッド17を介して接続さ
れ、第1のサーミスタ素子121の電極13bと第2の
サーミスタ素子122の下部電極15の夫々の端部はパ
ッド18を介して接続されている。
1上に形成されたH型下部電極15aと、前記絶縁基板
11上に形成され一部が下部電極15a上を覆うサーミ
スタ薄膜16と、前記絶縁基板11上に形成され一部が
サーミスタ薄膜16を介して前記下部電極15aと重な
るH型上部電極15bとから構成されており、上記下部
電極15a、サーミスタ薄膜及び上部電極15bはサン
ドイッチ構造となっている。前記第1のサーミスタ素子
121の電極13aと第2のサーミスタ素子122の上
部電極15bの夫々の端部はパッド17を介して接続さ
れ、第1のサーミスタ素子121の電極13bと第2の
サーミスタ素子122の下部電極15の夫々の端部はパ
ッド18を介して接続されている。
次に、上記構造のサーミスタの製造方法について第2図
(a)〜(c)を参照して説明する。但し、絶縁基板と
しては径100mmΦ、 厚み0.3mmのウェハ(S
i基板上に5i02膜を形成したもの)を用いた。
(a)〜(c)を参照して説明する。但し、絶縁基板と
しては径100mmΦ、 厚み0.3mmのウェハ(S
i基板上に5i02膜を形成したもの)を用いた。
(1)まず、第1のサーミスタ素子のくし型電極、第2
のサーミスタ素子及びパッドに対応する部分が開口した
レジストパターン(第1マスク)21(第2図(a)図
示)を、絶縁基板上に形成した。次に、スパッタ装置を
用いてAJ!、Ni。
のサーミスタ素子及びパッドに対応する部分が開口した
レジストパターン(第1マスク)21(第2図(a)図
示)を、絶縁基板上に形成した。次に、スパッタ装置を
用いてAJ!、Ni。
Cr、Pt、Auなどの電極材料を前記絶縁基板上にス
パッタした後、前記第1のマスク21を除去してリフト
オフ法により前記くし型電極、下部電極及びパッドを夫
々形成した。
パッタした後、前記第1のマスク21を除去してリフト
オフ法により前記くし型電極、下部電極及びパッドを夫
々形成した。
(2)次に、第1・第2のサーミスタ薄膜に対応する部
分が開口したレジストパターン(第2のマスク)22(
第2図(b)図示)を、前記絶縁基板上に形成した。つ
づいて、スパッタ装置によりMn、Ni、Coの酸化物
等のサーミスタ薄膜材を前記絶縁基板上にスパッタした
後、第2のマスク22を剥離して所定厚さのサーミスタ
薄膜を形成した。
分が開口したレジストパターン(第2のマスク)22(
第2図(b)図示)を、前記絶縁基板上に形成した。つ
づいて、スパッタ装置によりMn、Ni、Coの酸化物
等のサーミスタ薄膜材を前記絶縁基板上にスパッタした
後、第2のマスク22を剥離して所定厚さのサーミスタ
薄膜を形成した。
(3)次に、第2のサーミスタの上部電極に対応する部
分が開口したレジストパターン(第3のマスク)23(
第2図(c)図示)を、前記絶縁基板上に形成した。つ
づいて、上記と同様にしてスパッタ装置により絶縁基板
上に電極材料をスパッタし、上部電極を形成した。しか
る後、前記絶縁基板をダイシングして、前述した第1図
のようなサーミスタを製造した。なお、第2図中の斜線
部分がマスクとなる。また、抵抗測定はウェハ状態のま
まで行い、各チップが許容の抵抗値内に入っていること
を各にする。本発明の場合、基板の最外周近傍のチップ
が許容範囲を越えるものが出るだけである。そこで、許
容範囲外のものにマーキングしてダイサーでカッティン
グし、選別すると、抵抗値の揃ったサーミスタチップが
歩留り良く得られる。
分が開口したレジストパターン(第3のマスク)23(
第2図(c)図示)を、前記絶縁基板上に形成した。つ
づいて、上記と同様にしてスパッタ装置により絶縁基板
上に電極材料をスパッタし、上部電極を形成した。しか
る後、前記絶縁基板をダイシングして、前述した第1図
のようなサーミスタを製造した。なお、第2図中の斜線
部分がマスクとなる。また、抵抗測定はウェハ状態のま
まで行い、各チップが許容の抵抗値内に入っていること
を各にする。本発明の場合、基板の最外周近傍のチップ
が許容範囲を越えるものが出るだけである。そこで、許
容範囲外のものにマーキングしてダイサーでカッティン
グし、選別すると、抵抗値の揃ったサーミスタチップが
歩留り良く得られる。
なお、前記リフトオフ法の代わりにエツチング法を用い
てもよい。また、絶縁膜が必要な場合は、上記と同様な
方法によりパッドを除いた部分に絶縁膜(S i 02
、 S i Nx )をスパッタで被覆してもよい
。更に、電極材料等の蒸着にスパッタ法を用いたが、C
VD法や膜厚印刷法等でもよい。
てもよい。また、絶縁膜が必要な場合は、上記と同様な
方法によりパッドを除いた部分に絶縁膜(S i 02
、 S i Nx )をスパッタで被覆してもよい
。更に、電極材料等の蒸着にスパッタ法を用いたが、C
VD法や膜厚印刷法等でもよい。
更には、絶縁基板としてアルミナ基板、エポキシ基板等
を用いてもよい。また、特性安定化のためにウェハの熱
処理を行なってもよい。
を用いてもよい。また、特性安定化のためにウェハの熱
処理を行なってもよい。
本発明に係るサーミスタは、第1図に示す如く絶縁基板
11上に互いに並列に接続された第1・第2のサーミス
タ素子121,122を形成した構造となっている。こ
うした構造のサーミスタにおいて、第1のサーミスタ素
子12□の抵抗をR1、第2のサーミスタ素子122の
抵抗をR2とすれば、下記式が成立する。
11上に互いに並列に接続された第1・第2のサーミス
タ素子121,122を形成した構造となっている。こ
うした構造のサーミスタにおいて、第1のサーミスタ素
子12□の抵抗をR1、第2のサーミスタ素子122の
抵抗をR2とすれば、下記式が成立する。
1 / R= 1 / R1+1 / R2従って、R
” Rt R2/ (R1+R2)−AB/ (At
+B/l) (1)但し、R1−At
(2)R2−B/l
(3)であり、A、Bは
夫々サーミスタ薄膜の比抵抗。
” Rt R2/ (R1+R2)−AB/ (At
+B/l) (1)但し、R1−At
(2)R2−B/l
(3)であり、A、Bは
夫々サーミスタ薄膜の比抵抗。
電極の寸法で決まる定数、tはサーミスタ薄膜の厚みで
ある。
ある。
次に、式(1)でRが膜厚の影響を受けない条件を求め
る。
る。
dR/d t−−AB (A−B/12 )/(At+
B/1)2 dR/dt−0とすると、 B −A t 2(4) ここで、ある目標値をtoとした場合に上記式(4)が
成立つとすると、上記式(1)〜(3)から下記式が成
立する。
B/1)2 dR/dt−0とすると、 B −A t 2(4) ここで、ある目標値をtoとした場合に上記式(4)が
成立つとすると、上記式(1)〜(3)から下記式が成
立する。
R1mAt。
R2=B/l(1−A tq −R1(5)R= R1
/ 2− R2/ 2 (6)B−Atoとし
て上記式(1)に式(4)を代入すると、−Ato X
f (t/lo ) 但し、 第3図は、t/loを変化させた時のf (t/lo)
の値及び誤差率αとの関係を示す特性図である。
/ 2− R2/ 2 (6)B−Atoとし
て上記式(1)に式(4)を代入すると、−Ato X
f (t/lo ) 但し、 第3図は、t/loを変化させた時のf (t/lo)
の値及び誤差率αとの関係を示す特性図である。
α−(f (t/ to ) −f (1) l
/f (1)X100 (%)(9) 第3図より、t / t o = 1の点でf(t/l
o)値が最大となり、膜厚tの変化に対してその合成抵
抗の変化が著しく軽減されていることが明らかである。
/f (1)X100 (%)(9) 第3図より、t / t o = 1の点でf(t/l
o)値が最大となり、膜厚tの変化に対してその合成抵
抗の変化が著しく軽減されていることが明らかである。
下記表は、抵抗の変化率(α)と、膜厚変化率(t/1
o=1.0中心)と、最大膜厚/最少膜厚比との関係を
示すものである。
o=1.0中心)と、最大膜厚/最少膜厚比との関係を
示すものである。
上記表により、抵抗値の変動を0〜−10%(±0.5
%)の幅におさえる場合には、最大・最少膜厚比は実に
1〜2.6倍となり、工業的生産上極めて緩やかな条件
であり、歩留りが確実に向上することが明らかである。
%)の幅におさえる場合には、最大・最少膜厚比は実に
1〜2.6倍となり、工業的生産上極めて緩やかな条件
であり、歩留りが確実に向上することが明らかである。
また、±15%の膜厚分布に押さえれば0〜−1%(±
0.5%)、±5%の場合には0〜−0.15%(±0
.08%)と抵抗値分布は小さくなる。しかるに、一般
のサーミスタの例では、±゛5%の抵抗値分布は一般的
に使用できる範囲である。なお、通常の方法では、±0
.1%の抵抗値分布のサーミスタは製作不可能であり、
選別歩留りが低く、選択コストの上昇は避けられない。
0.5%)、±5%の場合には0〜−0.15%(±0
.08%)と抵抗値分布は小さくなる。しかるに、一般
のサーミスタの例では、±゛5%の抵抗値分布は一般的
に使用できる範囲である。なお、通常の方法では、±0
.1%の抵抗値分布のサーミスタは製作不可能であり、
選別歩留りが低く、選択コストの上昇は避けられない。
しかして、第1図のサーミスタによれば、サーミスタの
膜厚の影響を1/15〜1150以下に低減でき、歩留
りを向上できた。
膜厚の影響を1/15〜1150以下に低減でき、歩留
りを向上できた。
[実施例2]
以下、本発明に係る実施例2を第8図を参照して説明す
る。但し、第1図と同部材は同符号を付して説明を省略
する。
る。但し、第1図と同部材は同符号を付して説明を省略
する。
実施例2に係るサーミスタは第1のサーミスタ素子12
1と第2のサーミスタ素子122を直列に接続した構造
となっており、しかもバッド19は第1のサーミスタ端
子12□の電極13aに、パッド20は第2のサーミス
タ素子122の上部電極15bに夫々接続された構造と
なっている。
1と第2のサーミスタ素子122を直列に接続した構造
となっており、しかもバッド19は第1のサーミスタ端
子12□の電極13aに、パッド20は第2のサーミス
タ素子122の上部電極15bに夫々接続された構造と
なっている。
かかる構造のサーミスタの合成抵抗Rは、R−R工±R
2 −At+B/l しかるに、 R=A to f’ (t/ to ) (
11)但し、f’ (t/ to )= t/ to
+ (12)その結果、誤差率βは β−(f’ (t/1o)−f’ (1)IX 1
00 (13) となる。上記誤差率βは第4図に示す通りである。
2 −At+B/l しかるに、 R=A to f’ (t/ to ) (
11)但し、f’ (t/ to )= t/ to
+ (12)その結果、誤差率βは β−(f’ (t/1o)−f’ (1)IX 1
00 (13) となる。上記誤差率βは第4図に示す通りである。
ここで、サーミスタ素子が並列接続の場合の関数fと直
列接続の場合の関数f′とは逆数の関数にあり、膜厚の
低減効果は同様であることが下記式からも明らかである
。
列接続の場合の関数f′とは逆数の関数にあり、膜厚の
低減効果は同様であることが下記式からも明らかである
。
fXf’−
即ち、本発明によれば、以下に列挙する効果を有する。
(1)第3図、第4図及び上記表に示す如く、抵抗値分
布への膜厚の分布の影響が著しく軽減される。
布への膜厚の分布の影響が著しく軽減される。
(2)歩留りを向上できる。即ち、一枚の基板内から採
取できるチップの数は従来の場合(第10図)は20〜
30%であるが、同一の膜厚分布の時、本発明では95
%以上が容易に実現できる。また、基板間の膜厚の差の
影響も同様の原理により軽減されるため、歩留りが向上
する。
取できるチップの数は従来の場合(第10図)は20〜
30%であるが、同一の膜厚分布の時、本発明では95
%以上が容易に実現できる。また、基板間の膜厚の差の
影響も同様の原理により軽減されるため、歩留りが向上
する。
(3)大口径が使用でき、生産性が向上する。
即ち、従来の場合、大口径基板の膜厚分布を均一にする
には大口径のターゲットが必要となり、スパッタ装置も
大型化したが、本発明では膜厚分布の許容範囲が著しく
広がったため、小型装置で大口径基板の採用が可能とな
り、生産性の増大が図れ、生産コストの低減をなし得る
。
には大口径のターゲットが必要となり、スパッタ装置も
大型化したが、本発明では膜厚分布の許容範囲が著しく
広がったため、小型装置で大口径基板の採用が可能とな
り、生産性の増大が図れ、生産コストの低減をなし得る
。
(4)抵抗値分布の狭い高精度のチップが生産できるた
め、生産工程での全数検査が不要で検査選別工程が簡単
になるとともに、バラツキの小さいい素子が提供されて
ユーザの回路作製時の調整が容易になる。
め、生産工程での全数検査が不要で検査選別工程が簡単
になるとともに、バラツキの小さいい素子が提供されて
ユーザの回路作製時の調整が容易になる。
[発明の効果コ
以上詳述した如く本発明によれば、サーミスタ薄膜にバ
ラツキがある場合でも抵抗値のバラツキを抑制できると
ともに、歩留りの向上、生産性の向上等を実現し得る高
信頼性のサーミスタを提供できる。
ラツキがある場合でも抵抗値のバラツキを抑制できると
ともに、歩留りの向上、生産性の向上等を実現し得る高
信頼性のサーミスタを提供できる。
第1図(a)は本発明の実施例1に係るサーミスタの平
面図、同図(b−)は同図(a)のX−X線に沿う断面
図、第2図(a)〜(c)は実施例1に係るサーミスタ
の製造方法を工程順に説明するための平面図、第3図及
び第4図は夫々本発明に係るサーミスタの厚み比とその
関数と誤差率との関係を示す特性図、第5図(a)は従
来のシート型のサーミスタの平面図、同図(b)は同図
(a)のA−A線に沿う断面図、第6図(a)は従来の
くし型電極形のサーミスタの平面図、同図(b)は同図
(a)B−B線に沿う断面図、第7図(a)は従来のサ
ンドイッチ型電極形のサーミスタの平面図、同図(b)
は同図(a)のC−C線に沿う断面図、第8図は本発明
の実施例2に係るサーミスタの平面図、第9図はウェハ
の平面図、第10図は従来のサーミスタによる抵抗値の
特性図である。 11・・・絶縁基板、121.122・・・サーミスタ
素子、13a、13b−(L型電極、14゜16・・・
サーミスタ薄膜、15a・・・H型下部電極、15b・
・・H型上部電極、17.18・・・パッド、21〜2
3・・・マスク。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 (a)
面図、同図(b−)は同図(a)のX−X線に沿う断面
図、第2図(a)〜(c)は実施例1に係るサーミスタ
の製造方法を工程順に説明するための平面図、第3図及
び第4図は夫々本発明に係るサーミスタの厚み比とその
関数と誤差率との関係を示す特性図、第5図(a)は従
来のシート型のサーミスタの平面図、同図(b)は同図
(a)のA−A線に沿う断面図、第6図(a)は従来の
くし型電極形のサーミスタの平面図、同図(b)は同図
(a)B−B線に沿う断面図、第7図(a)は従来のサ
ンドイッチ型電極形のサーミスタの平面図、同図(b)
は同図(a)のC−C線に沿う断面図、第8図は本発明
の実施例2に係るサーミスタの平面図、第9図はウェハ
の平面図、第10図は従来のサーミスタによる抵抗値の
特性図である。 11・・・絶縁基板、121.122・・・サーミスタ
素子、13a、13b−(L型電極、14゜16・・・
サーミスタ薄膜、15a・・・H型下部電極、15b・
・・H型上部電極、17.18・・・パッド、21〜2
3・・・マスク。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 (a)
Claims (1)
- 絶縁基板及び該基板上に夫々形成され互いに並列又は直
列に接続された第1サーミスタ素子、第2サーミスタ素
子とからなり、前記第1サーミスタ素子をくし型部が互
いに噛合する一対のくし型電極及びこれら電極のくし型
部上に設けられた第1のサーミスタ薄膜とから構成し、
前記第2サーミスタ素子を第2のサーミスタ薄膜及び該
薄膜を介して一部が重なって設けられた一対のサンドイ
ッチ構造の電極とから構成することを特徴とするサーミ
スタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11706887A JPS63283102A (ja) | 1987-05-15 | 1987-05-15 | サ−ミスタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11706887A JPS63283102A (ja) | 1987-05-15 | 1987-05-15 | サ−ミスタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63283102A true JPS63283102A (ja) | 1988-11-21 |
Family
ID=14702628
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11706887A Pending JPS63283102A (ja) | 1987-05-15 | 1987-05-15 | サ−ミスタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63283102A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5197804A (en) * | 1989-11-17 | 1993-03-30 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Resistance temperature sensor |
JP2006032910A (ja) * | 2004-06-18 | 2006-02-02 | Mitsubishi Materials Corp | サーミスタ薄膜及びその形成方法 |
JP2017092232A (ja) * | 2015-11-10 | 2017-05-25 | 三菱マテリアル株式会社 | 電子デバイス及びその製造方法 |
-
1987
- 1987-05-15 JP JP11706887A patent/JPS63283102A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5197804A (en) * | 1989-11-17 | 1993-03-30 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Resistance temperature sensor |
JP2006032910A (ja) * | 2004-06-18 | 2006-02-02 | Mitsubishi Materials Corp | サーミスタ薄膜及びその形成方法 |
JP2017092232A (ja) * | 2015-11-10 | 2017-05-25 | 三菱マテリアル株式会社 | 電子デバイス及びその製造方法 |
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