JPS63282771A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JPS63282771A
JPS63282771A JP32736587A JP32736587A JPS63282771A JP S63282771 A JPS63282771 A JP S63282771A JP 32736587 A JP32736587 A JP 32736587A JP 32736587 A JP32736587 A JP 32736587A JP S63282771 A JPS63282771 A JP S63282771A
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JP
Japan
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photoreceptor
layer
image
surface layer
electrophotographic
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JP32736587A
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Yoshiyuki Yoshihara
淑之 吉原
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Canon Inc
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  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子写真装置に関し、詳しくはくり返し耐久に
よる画質劣化のない電子写真装置に関するものである。
〔従来の技術〕
電子写真感光体音く9返し使用する電子写真装置として
は通常の複写機の他、レーザービームプリンター、 L
EDグリンター、液晶プリンターなどがあり、広く用い
られている。
これらの電子写真装置では電子写真感光体の同罪に帯電
器、像露光S(又はレーザー・ビーム、液晶シャッタア
レイ、 LEDアレイなどによる幽1象情報を有する光
スポツト発生装置)、現像装置、転写装置、クリーニン
グ装置や除電露光装置などが所定の電子写真プロセスに
従って配漬されている。
代表的なプロセスを第3図に示す電子写真装置に基づい
て説明すると、まず感光体1上に帯電器2により正又は
負の帯電を行い1次に画像露光3によって原稿、の画9
j!を感光体1に投影する。次に感光体l上の潜像に埃
像器4からトナーを付着させる。さらに該トナー像を転
写帯電器6で転写紙7上に写し取り、感光体1上の残留
トナーをクリーニング部8で取り除い念後、感光体l上
の残留電荷を残留電荷消去露光9により消去する0この
ようなプロセスのくり返しに伴い、画質劣化をひき起す
以下のような問題を生じていた。
まず、高湿下において転写紙から発生する紙粉、コロナ
放電により発生したオゾン、さらにオゾンによシ生ずる
窒素酸化物等の相互作用によって、電子写真感光体の表
面に低抵抗物が付着し、形成された画像が流れたように
不鮮明になる現象、(以下画像流れと称する)がある。
また、表面層に電荷輸送材を含有する感光体においては
、最表面近傍の電荷輸送材がオゾンにより可逆的な劣化
作用を受け、低抵抗化することにより形成された画像か
にじんだようにぼやける現象(以下画像ボケと称する)
がある。
この2つ問題は画g!ヲ著しぐ低下させ゛るため、様々
の対策がとられてきた。
例えば前者の画像流れに対しては、転写紙の給紙系にお
いて紙粉の発生金極力押える、感光体表面近傍の除湿を
行う、低抵抗付着物の除去を強制的に行う装置を設ける
、特開昭60−188960号公報に記載されているよ
うに磁性トナーを含有する現像剤層を感光体と接触させ
て現像する、といった方法等が試みられている。また画
像ボケについては、特開昭51−63630号公報のよ
うに発生したオゾンの強制排気装Rを設ける、或いは劣
化を受けにくい材料の探索をする等の方法があるが、い
ずれの場合もコストアップや装置の大型化を伴ったり、
他の弊害金ひき起す等の問題金倉んでおシ、さらにこれ
らの手段を用いても尚、完全に画像流れや画像ボケを対
策できていないのが現状である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は前述の欠点、すなわち画11 aれや画像ボケ
といっ念画質劣化のない電子写真装置、特には小型で低
コストの電子写真装置を提供すること金目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは上述の問題点について鋭意検討を重ねたと
ころ、上述の如き画質劣化は、電子写真感光体の表面が
適度な摩耗性を有し、通常のクリーニング工程によって
低抵抗付着物や劣化した電荷輸送材が常に除去されるよ
うに調整された電子写真装置において防止できることを
見出し本発明を完成するに至つ九。
すなわち、本発明は電子写真感光体に対して、少なくと
も帯電、画像露光、トナー現像、トナー転写、残留トナ
ークリーニング、残留電荷消去露光のくシ返し工程を有
する電子写真装置において。
摩耗手段によってくり返し工程1000回当りの感光体
表面層の削れ12501以上にせしめたことを特徴とす
る電子写真装置を提供するものである。
本発明においては、電子匁真のくシ返し工程において発
生する画質劣化要因に対する対策を取る替シに、劣化を
ひき起こす生成物を感光体表面から常に削シ取ることに
より表面の清浄化、画質の安定化をはかろうとするもの
である。
すなわち、転写紙から生じた紙粉付着物及び感光体表面
近傍のオゾン劣化物の両者を摩耗手段によっである一定
の割合で削シ取ることによって感光体表面の低抵抗化を
防ぎ、常に鮮明な潜像を形成することが可能となるので
ある。
ある電子写真装置においてこのような表面の削れやすさ
は、いくつかのファクター、すなわち、感光体自体の摩
耗性、クリーニング条件設定、トナー々どの現像剤の特
性等から総合的に決まる。
従って表面層の摩耗量を数値化するに当っては、感光体
の回転数当シの膜厚変化を表わすのが適当と考えられる
。ただし、この感光体の回転数と出力されるコピ一枚数
との相関は、感光体の形状、すなわち円筒状、及びその
径、継ぎ目のないベルト状、及びその長さ、継ぎ目を有
するベルト状、及びその有志長さ等によって、また装置
設計、すなわちグロセススピード、前回転時間、後回転
時間等によってそれぞれ異なる。
本発明者らはこのような考え方に基づき画質劣化防止に
有効な表面清浄化の条件を検討し九ところ、電子写真感
光体のくり返し工程1000回当りの該感光体表面層の
削れが250^以上が適正であることを見出した。
ここで、表面層の削れが1000回転当り250^に満
之ない場合には、表面層に低抵抗付着物が十分に除去さ
れず徐々に堆積し、また表面近傍のオゾン劣化物の層が
しだいに厚くなってくるため、コピ一枚数の増加と共に
画質の劣化が避けられない。
一方、感光体1000回転当り250^以上の摩耗性の
領域においても、好ましくは5001以上、さらに好ま
しくは800^以上であることが、本発明において、よ
り有効である。これは、表面層の摩耗性の高い方が、電
子写真装置における、表面層摩耗に関与せず且つ画質劣
化にかかわる要素、すなわち装置内オゾン濃度、給紙系
で発生する紙粉の量、感光体近傍の水分量、温度などの
適正ラチチーードが広がシ、装置設計がよシ容易になる
ためである。
また、例えば、レーザースポットにょシ非常に高解像度
の静電潜像を形成するレーザーピームグリンターのよう
な電子写真装置においては1画像流れや画像ボケのよう
な画質劣化が通常の複写機よりきわめて現われやすくな
っている。従って、このような電子写真装置においては
、感光体のよシ多い摩耗量が要求され、1000回転当
り80゜1以上さらには1500X以上であることが好
ましい。このことは通常の複写機においてもより高い解
像度を要求される装置については、あてはまるものであ
る。なお、本発明における感光体表面層の削れ量は、K
ETT社製のうず電流式膜厚計を用いて測定した。
一方、画像流れや画像ボケのような静電潜像の鮮鋭度、
解像度低下とは別に、表面層上にトナーやトナー中の添
加剤が付着することによシ、画像露光が妨げられ、画像
がかぶりたシ、黒スジ、黒点を生じたシする現象もある
。これらの現象は。
トナーの材料処方、現像条件、入力画像濃度、転写条件
、クリーニング条件、表面層の材料処方など、様々な要
因が関与しているが、表面層の削れやすさは、これらの
現像に対しても対策効果を持つことがわかった。この理
由は、やはシ、画像流れや画像ボケに対してと同様に、
表面層の摩耗とともに付着したトナーや添加剤が除去さ
れるためと考えられる。
また、有機光導電体を用い良電子写真感光体は一般に自
然光の強い照射を受けると劣化して残留電位が上昇する
現象がある。これは、さらに詳しくは、表面近傍の電荷
輸送材が紫外線劣化を受けることによる。従りて電子写
真装置の使用中、例えば紙づまシ処理やトナー補給、帯
電器清浄等、何らかの原因で感光体が外部光に長時間露
光されると、その部分の画像がくり返し使用と共にかぶ
る場合がある。この場合においても、表面層がある程度
摩耗される電子写真装置においては紫外線劣化を受けた
部分がくり返しコピーに伴って削シ取られ、画像のかぶ
多発生をおさえる効果がある。
本発明は、ドラム径が60mm以下、特には30n以下
の円筒状感光体を用いて画像を形成する小型の電子写真
装置において、特に必要とされる技術である。
すなわち、ドラム径が60m以下、特には3゜n以下の
小径円筒状感光体を用いてコピーを行なう場合、大径の
円筒状感光体に比べて、単位コピ一枚数当りの感光体の
回転数を多くしなければならない。その結果、感光体表
面の単位面積においては、オゾンや窒素酸化物等により
てさらされる回数が多くなり、これらによる劣化はドラ
ム径が小径になるほど激しいものとなる。このような厳
しい条件下においては、従来の画像流れ、画像?ケに対
する防止手段では満足できる結果シソることができず、
不十分であった。
そこでこのような小型の電子写真装置に、本発明を適用
すれば画像流れ、画像ざケといった画質劣化の問題を解
決し、すぐれた画像を得ることができる。
表面層の摩耗量をコントロールするための因子としては
、(1)表面層の摩耗性、(2)クリーニング条件の研
摩性、(3)現像条件の研摩性、(4)トナーなどの現
像剤の材料、処方の研摩性、等があげられる。
以下に、それぞれについてのいくつかの具体例を示す。
(1)本発明において表面層は、保護層であるか、ある
いはそれを有しない場合は感光層となる。保護層として
成膜性樹脂を主体とする場合、及び表面感光層が比較的
低分子量の有機光導電材料と成膜性を有する結着材樹脂
とから成る場合には、これらの成膜性樹脂の摩耗性が表
面層の摩耗f#を決定する因子となる。その他、低分子
量有機光導電材料の含有率、或いii電子写真的に不活
性な低分子化合物の添加、等によっても摩耗量全コント
ロールすることができる。
(2)  クリーニング方法としてはブレードクリーニ
ング、マグネットブラシクリーニング、ファーブラシク
リーニング等が一般的であり、特に小型の電子写真装置
においては多く用いられている。
特にブレードクリーニングにおいてはブレード材質、感
光体表面への当接角、線圧、自由長、などの条件により
感光体表面層の摩耗性をコントロールすることができる
。他のクリーニング方法においても同様に、表面層への
負荷の程度を変化すnばよい。
(3)現像工程においては、九とえばl成分現像方法で
は研摩性材料、あるいVi磁性体などが、2成分ブラシ
現像方式などでは中ヤリア形状、キャリア粒径、現像時
のトナーブラシの高さなどが表面層の摩耗性に影響する
ファクターである。
(4)前述のようにクリーニング工程、及びある種の現
像方法を用いた現像工程において、トナーが介在するこ
とにより表面層の研摩が行われる。
従ってトナーの主材、あるいは添加剤、キャリアを選択
することによシ研摩性をコントロールすることができる
また磁性体を含有するl成分系トナーにおいては、研摩
性材料が添加されている。すなわち研摩性材料の材質や
添加量を変えることにより表面層の摩耗性をコントロー
ルすることができる。。これらの研摩性材料としては、
酸化セリウム、アルミナ、シリカ、チタン酸ストロンチ
ウムなどがあり、添加fは一般的に0.05〜2チが望
ましい。また。
これらの添加剤を加えることにより表面層に対して傷が
つきやすくなるような場合には、潤滑性材料を併用して
傷の発生を押えることができる。このような材料として
は、長鎖脂肪酸の金属エステル、含フツ素ビニル重合体
などがあり、添加量は一般的に0.O1〜2俤が望まし
い。
ところで、これらの添加剤はトナー粒子に対して外部添
加の形で加えられるが、本発明ではさらに粒子バルク内
にポリオレフィンが含有されていてもよい。これは第1
義的な目的としては定着時のオフセット防止の為である
が、一方で、このポリオレフィンの種類や量を変化させ
ることによって表面層の摩耗性をコントロールすること
ができるのである。
本発明では、感光体との摩耗性をコントロールしてすぐ
れた効果を得るために、摩耗手段が現像剤であることが
好ましく、さらにはこの現像剤が磁性体を有する1成分
系トナーであり、特にはこの1成分系トナーが研摩性材
料を有していることが好ましい。
また本発明では、感光体との摩耗性をコントロールして
すぐれた効果を得る九めに、摩耗手段がクリーニングブ
レードであることが好ましい。クリーニングブレードは
、局部に応力が集中せずに、小さい応力で全面に均一に
クリーニングすることができるので、摩耗性をコントロ
ールする点で特に有効である。さらに、このクリーニン
グブレードは、JISAスケール硬度60°〜80’の
ウレタンコ9ムであり、表面層ヘノ線圧が20g//c
IrL〜40g/crrL特には2511/crrc〜
35紗撫 であることが好ましい。
また、このクリーニングブレードの感光体への当接角(
θ)は感光体の回転局方性に対してカウンタ一方行で2
0°〜30°であることが好ましい。
本発明における電子写真感光体は、導電性支持体上に感
光層を有しており、この感光層は電荷発生層と電荷輸送
層の積層構造であることが好ましい。電2荷発生層は、
画像情報に対応する入射光により電荷キャリアを生成し
、さらに発生した電荷キャリアを再結合やドラッグによ
り失活させることなく電荷輸送層に注入させるものであ
り、発生した電荷キャリアの飛程を短くするために、5
μm以下、好ましくは0.01〜1μmの膜厚をもつ薄
膜層とする。電荷発生層は、アゾ顔料、フタロシアニン
顔料、アントアントロン顔料、ジベンズピレン顔料など
の電荷発生材を適当な結着樹脂に分散または溶解含有さ
せ、これを支持体上に塗工したり、あるいは真空蒸着装
置によシ蒸着して形成できる。
電荷輸送層は、前述の電荷発生層と電気的に接続されて
おり、電界の存在下で電荷発生層から注入された電荷キ
ャリアを受は取るとともに、これらの電荷キャリア金輸
送できる機能をもっている。
電荷輸送層は、ヒドラゾン、ピラゾリン、オキサゾール
、チアゾール、オキサチアゾールなどの電荷輸送打金成
膜性のある結着樹脂に溶解させた慾工液を塗布、乾燥す
ることによって形成できる。
この際、電荷輸送層は、電荷発生層の上に積層されてい
てもよく、また、その下に積層されていてもよい。
本発明では、電荷輸送層が表面層である場合には、耐久
摩耗性、表面電位安定性の点から、後述するように電荷
輸送層の膜厚を5〜50μm、特には10〜35μmの
厚膜とするのが好ましい。
また、電荷発生層が表面層である場合にも、耐久摩耗性
、表面電位安定性の点から、電荷発生層の膜厚を5〜1
2μmとするのが好ましい。そのためには、電荷発生層
中の電荷キャリアの輸送性を向上させるために、電荷発
生層中に電荷輸送材を含有することが好ましい。
いずれの層構成であっても、本発明では、感光体の表面
層は少なくとも電荷輸送材と結着樹脂から構成されてい
るのが好ましい。
結着樹脂としては、アクリル樹脂、ポリスチレン、ポリ
カーゴネート、あるいは、これらの共重合体などを用い
ることができる。導電性支持体としては、例えば、アル
ミニウムシリンダー、アルミニウムシート、金属蒸着処
理や導電層被膜したア、ルミニウムシリンダー、アルミ
ニウムシートヤプラスチックシリンダーなどを用いるこ
とができる。また、導電性支持体と感光層の間に、必要
に応じて、接着性や電荷注入性改良等の目的で中間層を
設けてもよい。
本発明における感光体表面層の硬度は、60F!以下、
特には20g〜50gであることが好ましい。60Fを
越えると感光体に対するトナー中の研摩剤の量を多くし
たシ、トナー硬度を硬くしたり、またクリーニングブレ
ード圧を太きくシ九シして、より厳しい条件により電子
写真くり返しグロセスを行なわなければならない。この
ような条件下では、かえってトナーやクリーニングブレ
ードや、その他の付着異物によって、感光体表面に致命
的な傷がついたり、表面層が部分的に剥離したりして、
画像欠陥の原因となる。また、トナーに多量の研摩剤を
入れfc場合には、かえりて現像特性が劣ってしまう。
しかしながら感光体表面層の硬度を前記のような条件に
保てば画像欠陥のない、常に安定で高品質の画像が得ら
れる。
なお、本発明における表面硬度の測定は、感光体表面上
に径が0.05tstのダイヤモンド針をのせて、これ
に加重をかけた状態で感光体を周方向に回転させ、その
時のキズの深さが5μmに達するときの加重(f)1、
その感光体の表面層硬度とした。
表面層の硬度を調節するには、表面層を構成する結着樹
脂な°Eの構成材料にもよるが、表面層中の結着樹脂の
比率として7 Q wt%以下とするのが好ましい。
以上のような手段によシ表面層の摩耗量を感光体のくり
返し工程1000回250X以上になるように電子写真
装置の設計を行うわけであるが、このような表面層の膜
厚減少と共に感光体の潜像電位が大きく変化することは
好ましくない。
本発明においては感光体の潜像表面電位において、暗部
電位!!九は中間調電位いずれかの表面層膜厚依存性が
15v/μm以下に設定しである。
これについて以下に、電荷発生層の上に電荷輸送層を積
層した感光層を有する電子写真感光体を用いた例をとっ
て説明する。
このような形態の感光体においてri電荷輸送層が表面
層に相当し、電荷輸送層の膜厚が帯電能を決定する最大
の因子になる。従って膜厚の減少と共に暗部電位が低下
するが、導電キャリアの発生を担う電荷発生層の膜厚は
変化しないでキャリア発生前の変化は少なく、明部電位
の電荷輸送層膜厚に対する依存性は小さい。一方、帯電
条件を変えることにより電荷輸送層の膜厚減少に伴う帯
電能の低下を、ある程度フラットにすることができる。
これは、例えばコロナ帯電の場合には、帯電器の形状、
グリッドバイアスの導入等の手段による。このように帯
電能をフラットに制御した時は、膜厚減少と共にコント
ラストが低下し、明部電位は上昇する。以上の内容全図
示すると第1図の如くである。
(&) 、 (b) 、 (e)共に電荷輸送層の膜厚
に対する表面電位(暗部電位: VD、中間調電位:v
H1明部電位:vL)の依存性を示したものである。た
だし、v、 、 vlI、 vL  は反射濃度がそれ
ぞれ1.3±0.05゜0.3±0.02 、0.07
±0.02の原稿の反射光を与えたときの電位である。
(C)は(、)に対して前述のような帯電条件を変える
ことによる帯電能のフラットネスをはかりた系で、(b
)は(c)と(a)の中間的な帯電特性を有する系であ
る。
ただし、第1図(&)のような帯電特性の電子写真装置
においても、コロナ帯電器の放電ワイヤー高さく感光体
表面との距離)を人為的に調整する等の手段によシ、膜
厚減少に伴う電位変動を補正することは可能である。
ところで電子写真装置には、通常の複写機のように画像
情報がポジで入力されるものと、レーザービームブリン
ク−のようにネガで入力されるものとがあシ、それに応
じて現像方式が、前者は正現像、後者は反転現象となる
。従って電荷輸送層の膜厚減少に伴う表面電位変動を制
御する場合、その電子写真装置の現像方式によシ、制御
すべきE−Vの位置が異なる。例えば一般の正現像によ
る複写機では、画像濃度が顕著に変化する中間調電位の
フラットになる系が好ましく(第1図(b))またイメ
ージスキャンを行うレーザービームグリンターにおいて
白地カプリの防止を主眼にすれば暗部電位(第1図(e
) ) 、画像濃度を重視する場合は明部電位をよりフ
ラットにする系(第1図(b))が好ましい。ここで、
各電位の表面層膜厚依存性は15v/μm以下、よシ好
ましくは10v/μm以下に設定される。
電荷輸送層の初期膜厚は一般に5〜50 Jim、特に
は10〜35#Iが好ましい。50μmf超える場合は
均一な膜形成が困難になる、膜にクラックが生じる残留
電位が上昇する等の問題を生じる。
また初期膜厚が10μm未満の場合は感光体の耐久に伴
う膜厚減少によ′シ、前述の表面電位的な安定性は保た
れていても、帯電によるピンホールの生成をひき起こし
やすくなるというデメリットがある。
最適な膜厚設定は、感光体の寿命内での膜厚変化中が感
光体に要求される寿命、及び1回の出力に要する感光体
のサイクル数によりて異なるため、個々の電子写真装置
について適宜決定する必要がある。
〔実施例〕
次に本発明の具体的な態様を実施例に従って述べる。
実施例1 電子写真グロセスとして、負のコロナ帯電、可視光によ
るポジ画像露光、磁性トナーによる一成分ポジトナー正
現像、負のコロナ帯電転写、板ブレードクリーニング、
前露光照射、から成る電子写真装置を用いた。この場合
の感光体表面層の摩耗にかかわる因子であるトナー処方
と、クリー=ンダ条件について、その詳細を以下に述べ
る。
トナー処方: (1)磁性体 r −Fe 205 / Fe 5ea
(2)  バインダー スチレン−アクリルl 脂/ 
スチレン−ブタジェン樹脂 (3)  ポリエチレン (1) + (2)の1.5
%(4)  外添研摩材 チタン酸ストロンチウム0,
8%クリーニング条件: (1)ブレード材質 ウレタンゴム、硬度65゜(2)
  ブレード板厚 1.5n (3)表面層への線圧 15 、25 、351/an
  3種(4)感光体への当接角 θ−24゜ 次に電子写真感光体としては、30φ×260電の円筒
状Atシリンダー上に、中間層、電荷発生層・電荷輸送
層をそれぞれこの順に塗布、積層して形成されたものを
用いた。電荷発生層の処方を以下に示す。
電荷発生層: 2部 結着樹脂 ポリビニルブチラール樹脂       1部表面層で
ある電荷輸送層について、その処方を以下に示す。なお
、表面層硬度は35IIであった。
電荷輸送層: 電荷輸送材 下記構造式の 辷ドラシン化合物  9部(i置部→ 結着樹脂 スチレン−アクリル共重合体   10部初
期膜厚 24μm 表面電位の電荷輸送層膜厚依存性は第1図(b)のよう
な特性に設定しく10闘巾の帯電器を用い、グロセスス
ピード5ON//s*e ) 、中間調電位については
8 V/μmの膜厚依存性金示した。
このような電子写真装置を用い、先述のようにクリーナ
ーブレードの線圧を変化させ、それぞれコピーを100
00枚行りた。試験環境は常温常湿(23℃、55チR
H) 、及び高温高湿(32℃、9096RH)である
。試験結果を表1に示す。なおこの装置においてはA4
コピー1枚当シ感光体回転数は8回転であったので、1
0000枚コピーにおける総回転数は5oooo回転と
なる。この値と、10000枚コピー前後の膜厚変化か
ら1000回回転当りの削れの値全換算して示した。
このようにクリーニングブレードの線圧を高くして表面
層の削れを大きく設定することにより、耐久画質劣化防
止することができ九。線圧259/c1!Lのクリーニ
ング条件においては通常環境においては全く問題表いが
、高温高湿でわずかに画像流れを生じた。ま九、ブレー
ド圧15117anの場合には8000枚コピー付近か
ら表面層上にトナーが斑点状に融着する現象を生じたが
、他の2例についてはこのような画像不良は生じなかっ
た。
一方、中間調電位の変動はいずれの場合においても、前
述した8v/μmの膜厚依存性と、実際の減少分から換
算される値よシも小さくなっている。
これは、感光体のくり返し使用による電子写真特性の劣
化で残電上昇が起こυ、それに伴って中間調電位が高く
なっているためである。このような電子写真特性の劣化
は、ある程度は実用上全く問題にならず、むしろ本実施
例の如く、画質変動に対して有利に作用する場合もある
実施例2 電子写真装置としては実施例1と同一の構成のもの全用
意し念。トナー処方とクリーニング条件全以下に示す。
トナー処方: (1)磁性体 γ−F @ 2057 F@ 304f
2)  バインタースチレン−アクリル樹脂/スチレン
−ブタジェン樹脂 (3)  ポリプロピレン (1) + (2)の1.
5%(4)外添研摩材 酸化セリウム 0.1.0.5
.1.2%(3徨) クリーニング条件: (1)  ブレード材質 ウレタンゴム、硬度73゜(
2)  ブレード板厚 1.2 mm(3)表面層への
線圧 2711/cm(4)感光体への当接角 θ=2
4゜ 電子写真感光体としては、以下のような電荷輸送層の処
方金剛いたこと゛以外は実施例1と同様のものを用意し
た。なお表面層硬度Fi4(N?であった。
電荷輸送層: 電荷輸送材 実施例1と同じ構造式の ヒドラゾン化合物        10部結着樹脂 ポ
リフェニルメタクリレート樹脂  1o部初期膜厚 2
7μm 実施例1と同様にして10000枚の耐久試験を行っ九
結果を表2に示す。
このようにトナーへの研摩材の添加量を増加して表面層
の削れを大きく設定することにより、耐久画質劣化をお
さえることができた。ただこの電子写真装置においては
実施例1でも見たように、表面層の削れが1000回転
当り500〜600X穆度以下の場合は高温高湿環境で
若干画像流れ及び画像がケが発生することがある。とこ
ろが800Xを超える系においてはいずれの環境も十分
な画質を保っている。
実施例3 電子写真プロセスとして負のコロナ帯電、半導体レーザ
ー光書きこみによるネガ画像露光(レーザースポットの
ドツト数は300dpl)、2成分ネガトナーによる反
転現像、正のコロナ帯電転写、板ブレードクリーニング
、前露光照射、から成る電子写真装置を用いた。条件は
以下の通シである。
クリーニング 板ブレード材質  ウレタンゴム、硬度73゜グレード
板厚  2關 表面層への線圧 2811/an 感光体への当接角θ=24゜ トナー 着色成分  フタロシアニン顔料(青色)バインダー 
 ポリエステル キャリア  アクリルコート鉄粉 径40〜501Lm 形状:はぼ真球 電子写真感光体としては、30φX260tm円筒状シ
リンダーに、中間層及び長波長感度(、780nm )
 t−有する電荷発生層、及び市荷檜送itこの頭で設
けた。処方を以下に示す。
電荷発生層: 電荷発生材 結着樹脂 ポリビニルブチラール樹脂  1部 電荷輸送層: 電荷輸送材 下記構造式の ヒドラゾン化合物     8部 結着樹脂   ポリカーゴネートA    いずれの場
合もポリメチルメタクリレート     10部ポリス
チレン 初期膜厚  それぞれ22μm を設けた。それぞれの感光体を用いて6000枚のコピ
ーを行った結果を表3に示す。
さらに、電荷発生層までを前記と同様に形成した感光体
上に、前記ヒドラゾン化合物8部、前記ポリカーボネー
トA10部、可塑剤としてメタターフェニル4部を用い
て、電荷輸送層を形成し、この感光体を用いて同様にし
てコピーを行なった結果も表3に示す。
このように表面層の摩耗性を結着樹脂全変えることによ
り変化させても、やはシ耐久画質劣化に効果が大きい。
ただ本例においては300 dpiのレーザースポット
露光によるレーザビームグリンターを用いたので、感光
体摩耗fq o OX/1000回転のポリメチルメタ
クリレートにおいては通常環境では間層はなかったが、
高温高湿環境で若干の画像〆ケが見られ念。それに対し
、?リスチレンを表面層に用いた場合はどの環境でも画
質劣化はなかった。
また、本例においては反転現像系であるため帯電器にグ
リッドを設は暗部電位の表面層膜厚依存性を5 V/μ
mとし、暗部電位低下に伴う、地力ツリの防止をはかっ
た。
実施例4 電子写真グロセスとして、正のコロナ帯電、可視光によ
るポジ1fii像露光、磁性トナーによる一成分ネガト
ナー正現像、正のコロナ帯電転写、板グレードクリーニ
ング、前露光照射、から成る電子写真装置を用い念。条
件は以下の通りである。
トナー処方: (1)磁性体 γ−Fe2es/ F@5Oa(2) 
 バインダー スチレン−アクリル樹脂/スチレン−ブ
タジェン樹脂 (3)Iリエチレン (1) + (2)の1.5係(
4)外添研摩材 チタン酸ストロンチウム0.8%(5
)潤滑材 ステアリン酸亜鉛 0.06%クリーニング
条件: (1)ブレード材質 ウレタンゴム、硬度65゜(2)
  ブレード板厚 1.5 vl(3)表面層への線圧
 2511/ら 1種(4)感光体への当接角 θ−2
4°゛感光体は、60φX260+i+円筒状シリンダ
ーに中間層、電荷輸送層、及び表面層として電荷発生層
をこの順で設は念。処方を以下に示す。
電荷輸送層: 電荷輸送材  実施例1と同じ構造式のヒドラゾン化合
物       1部 結着樹脂  ?リカーゴネー)A    I部電荷発生
層: この系における電荷発生N!膜厚と表面電位の関係は第
2図に示すようになっている。
中間調電位の依存性は8V/lsnであった。
この装置の5000枚コピーの結果を表4に示す。なお
表面層硬度は30gであった。
〔発明の効果〕
以上から明らかな如く、本発明にかかる電子写真装置に
よれば感光体表面層の摩耗性をコントロールすることに
より常に安定で高品質の画像が得られ、且つ低コスト化
、小型化にもきわめて有利な装置全提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は電荷発生ノーの上に電荷輸送層を積層した電子
写真感光体の、電荷輸送層の膜厚に対する表面電位の依
存性ヲ示すグラフ図であり、第2図は中間層/電荷輸送
層/電荷発生層(表面層)を積層した電子写真感光体に
おける電荷輸送層の膜厚と表面電位の関係を示すグラフ
図である。 第3図は代表的な電子写真装置の概略槍成図である。 V、・・・暗部電位、vlK・・・中間調電位、vL・
・・明部電位、1・・・感光体、2・・・帯電器、3・
・・画像露光、4・・・現像器、5・・・トナー、6・
・・転写帯電器、7・・・転写紙、8・・・クリーニン
グ部、9・・・残留電荷消去露光。 第2図 第3因

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)電子写真感光体に対して、少なくとも帯電、画像
    露光、トナー現像、トナー転写、残留トナークリーニン
    グ、残留電荷消去露光のくり返し工程を有する電子写真
    装置において、摩耗手段によってくり返し工程1000
    回当りの感光体表面層の削れを250Å以上にせしめた
    ことを特徴とする電子写真装置。
  2. (2)前記感光体が電荷発生層と電荷輸送層を積層して
    成る感光層を有する特許請求の範囲第一項記載の電子写
    真装置。
  3. (3)前記感光体の潜像表面電位において、暗部電位ま
    たは中間調電位、のいずれか1つの表面層膜厚依存性が
    15V/μm以下である特許請求の範囲第一項記載の電
    子写真装置。
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Cited By (1)

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JPH07287403A (ja) * 1994-02-28 1995-10-31 Canon Inc 電子写真感光体、この電子写真感光体を備えた画像形成装置及びプロセスユニット

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