JPS63281930A - ガス充填包装方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、食品の鮮度保存を目的とし品質変化を防止す
るためのガス充填包装方法に関するものであり、特にガ
ス置換率の向上した残存酸素量比率の少ないガス充填包
装体を得るためのガス充填包装方法に関するものである
。

〔従来技術〕

ガス充填包装方法に於けるガス置換方法として、大別し
て脱気置換方式と噴射ノズルによるガス噴射方式とがあ
る。脱気置換方式は、一部開封した目的の包装容器をチ
ャンバー内で脱気を行ない、その後ガスを流入させ容器
の開封部をシールする方法であり、ガス噴射方式は、ガ
スを袋又は容器内に噴射し、袋又は容器内の大気を追出
しながら包装内容物を袋又は容器中に投入してシールす
る方式であり、通常はガス置換率は、脱気置換方式が優
れ、ガス噴射方式は劣ると言われている。

従来、ガスバリアー性を有する合成樹脂製のフランジを
有する容器へのガス噴射式ガス置換法でのガス充填包装
方法に於いては、容器に非包装物を入れた後、円形又は
長方形形状ノズルを使用して、容器の容器上部中央部又
はその近辺寄りから容器底面方向へガス噴射を行ない、
ガス噴射後、噴射ノズルを取り除き容器の上面へガスバ
リアー性を有する合成樹脂製フィルムを被わせてヒート
シールするガス充填包装方法を行なっていたが、種々の
欠点を有していた。

即ち、ガス噴射後、噴射ノズルを取り除き容器の上面へ
合成樹脂製フィルムをヒートシールする間に噴射したガ
スが大気中に放散してガス置換率が悪くなることや、ざ
らにガス噴射ノズルが容器の容器上部中央部又はその近
辺にノズルを有しガス噴射を行なうために総菜等の汁を
含む非包装物が盛り上がりノズルに付着したり、噴射ガ
スにて総菜等に含む汁が飛散し、ガス噴射ノズルに付着
し、ノズルが汚れるために、そのノズルの汚れが容器の
フランジに付着し、容器と合成樹脂製フィルムとのヒー
トシール性が悪くなり、シール不良が発生するという欠
点を有していた。

〔発明の目的〕

本発明によるガス充填包装方法は上述のような欠点を改
良し、その目的は、非包装物の食品の化学的変質に対す
る防止作用であり、包装容器内の残存酸素量を減らし、
食品の酸化反応をおさえることであり、ガス置換率の向
上した残存酸素量比率の少ないガス充填包装体を得る噴
射式ガス充填包装方法を得ることである。

従来、ガス置換率は、脱気置換方式が優れ、ガス噴射方
式は劣ると言われているが、本発明はガス噴射方式のガ
ス充填包装方法に於いて、ガス置換率の向上したガス充
填包装方法を得んとして研究した結果、脱気置換方式と
ほぼ同等のガス置換率を有するガス噴射方式のガス充填
包装方法を見い出したものである。

〔発明の構成〕

本発明はガスバリアー性を有する合成樹脂製でフランジ
を有する容器へ非包装物を入れ、断面形状が筒状偏平形
状の短径側面部にガス噴射孔を有する噴射ノズルを、該
容器とガスバリアー性を有する合成樹脂製ふた用フィル
ムとの間にはさみ込み、噴射ノズル部以外の部分の容器
のフランジとふた用フィルムとを第１次ヒートシールし
、次いで該噴射ノズルより該容器内へガス噴射し該容器
内のガスを置換した後、該噴射ノズルを取り除き、噴射
ノズル部分の容器のフランジとふた用フ　″イルムとを
第２次ヒートシールすることを特徴とするガス充填包装
方法である。

本発明の要点は、ガス噴射方式のガス充填包装方法に於
ける、ガス置換方法について次の点を見い出し、それ等
の相乗効果により、ガス置換率の向上したガス充填包装
方法が得られたものである。

（１）第１次ヒートシールした後、ガス噴射後噴射ノズ
ルを取り除いた後から第２次ヒートシールを行なうまで
の間に充填したガスが逃げない断面が筒状偏平形状ノズ
ルの短径側面部からガス噴射するノズル構造を見い出し
、第１次ヒートシールと第２次ヒートシールの２回シー
ルを行なうことが可能となった。

（２）容器の上部フランジ端面から容器内へガス噴射を
行なうと、非包装物の汁等でガス噴射ノズルの汚れがな
く、従ってヒートシール性が悪くならないことを見い出
すと同時に、噴射ガスが逃げないようになった。

上述の（１）と（２）の相乗効果によりガス噴射式ガス
置換法での、ガス充填包装方法に於いて、脱気置換方式
とほぼ同等のガス置換率を有するガス充填包装方法が得
られるようになった。

以下詳細に説明を行なう。

ガス充填包装方法においては、ガスバリアー性を有する
合成樹脂製のフランジを有する容器を使用する。

ガス噴射口が２ケ所のタイプ及びガス噴射口１ケ所のタ
イプの各々の使用する場合の判別は、概ね皿状容器のフ
ランジ部を除いた内径寸法が１０口以上の場合にはガス
噴射口が２ケ所のタイプを使用し、”ｌ０ｃｍ未満の場
合にはガス噴射口が１ケ所のタイプを使用することを原
則とするがその判別は容器の形状とも関連する。

第１図〜第８図において、１は非包装物、２はガスバリ
アー性を有する合成樹脂製のフランジを有する容器、３
はガスバリアー性を有する合成樹脂製ふた用フィルム、
４は断面が筒状偏平楕円形状ノズルの短径側面部からガ
ス噴射する噴射ノズル、５はノズル部以外の部分の容器
と合成樹脂製フィルムとを第１次ヒートシールした部分
、６はガス噴射後、噴射ノズルを取り除いた後、噴射ノ
ズルの未シール部分を第２次ヒートシールした部分等を
各々示す。

第１図、第２図、第５図及び第６図に於いて、容器２へ
のガス噴射式ガス置換法でのガス充填包装方法に於いて
、容器２へ非包装物１を入れた後、容器２の上面へ合成
樹脂製ふた用フィルム３を被せて、ガス噴射ノズル４を
容器２とふた用フィルム３との間にはさみ込み、ノズル
部以外の部分の皿状容器と合成樹脂製フィルムとを第１
次ヒートシールを行なう。即ち、第１図及び第５図に於
いて、５部分く斜線部分）をヒートシールする。

この状態に於いては、ガス噴射ノズル４のガス噴射口は
、容器２の内面方向に向っており、且つノズル部以外の
部分の容器とふた用フィルムとが第１次ヒートシールさ
れているために容器は、はぼ密封状態となっている。

尚、ガス噴射ノズル４の位置は、容器上部フランジ端部
に位置することが容器をほぼ密封状態に保つために重要
なことである。

この状態において、容器内へガス噴射を行なう。

噴射するガスは炭酸ガス或いは窒素ガスが使用され、或
いはこれ等の混合ガスが使用されるが、ガス噴射後、噴
射ノズルを取り除いた後、噴射ノズルの未シール部分を
第２次ヒートシールを行なうガス充填包装方法である。

ガス噴射後、噴射ノズルを取り除いた後、噴射ノズルの
未シール部分を第２次ヒートシールする間に、通常は充
填したガスが逃げるのであるが、本発明は、偏平形状ノ
ズルの短径側面部からガス噴射するノズル構造を見い出
すと同時に皿状容器の容器上部フランジ端面からガス噴
射を行なうために、噴射ノズルを取り除いた際に容器の
上面のふた用フィルムが容器の第２次ヒートシールの未
部分を被い、容器内へ充填したガスが逃げるのを防ぐも
のである。

第３図、第４図、第７図及び第８図は、第２次ヒートシ
ール部分６（斜線部分）後、得られた包装体であり、ガ
ス置換率の向上した残存酸素量比率の少ないガス充填包
装体を得るガス充填包装方法である。

本発明に使用する非包装物１は、食品であり、特に食肉
加工食品、総菜類、油脂加工食品等であり、容器２は、
ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビ
ニル系樹脂、エチレン・酢加工により得られるものであ
り、合成樹脂製ふた用フィルム３は、容器２と同種の合
成樹脂類、及びアルミ箔を含む種々の構成の複合フィル
ムが使用される。ガス噴射ノズル４は、短径側面部から
ガス噴射することを特徴としている。

第９図、第１０図、第１１図は、ガス噴射ノズルの各々
側面図、断手面図、正面図を示す。

噴射ノズルの形状は、偏平形状が必要であり、その側面
形状は楕円形状或いは四角形状でもよく、ノズルの短径
側面部にガス噴射用孔７をあける。

孔の形状は、円径の孔７又は長方形状のスリットを設け
、噴射ノズルを皿状容器と合成樹脂製フィルムとの間に
はさみ込んでガス噴射を行なうために、第９図及び第１
１図に於けるＸの寸法は、噴射するガス量とも関連する
ができるだけ小ざいことが望ましいものである。しかし
、Ｘを小さくすると、一定量のガス噴射量を確保するた
めにはＹが大きくならざるを得なくなる。従って、通常
Ｘの値は２　ｍ／ｍ以下が望ましい。

ノズル部以外の部分の皿状容器と第１次ヒートシールし
た部分５、及びガス噴射後、噴射ノズルを取り除いた後
、噴射ノズルの未シール部分を第２次ヒートシールした
部分６、等の皿状容器と合成樹脂製フィルムとのヒート
シールのためには熱板ヒートシール方式、インパルスシ
ートシール方式及び超音波ヒートシール方式のいずれか
適当な方式が使用される。

〔発明の効果〕

上述のようなガス充填包装方法により包装した包装体は
、ガス置換率の向上した残存酸素量比率の少ないガス充
填包装体を得ることができる。

従来のガス噴射式ガス充填包装方法により得られた包装
体の残存酸素量は２〜５％であるが、本発明のガス噴射
式ガス充填包装方法により得られた包装体の残存酸素量
は、０．１〜１．０％であり、脱気置換方式のガス充填
包装体とほぼ同様の残存酸素量比率となる。

〔実施例〕

以下実施例について述べる。表−１に本発明の実施例１
、実施例２、実施例３を示す。

実施例１に於いて、ガスバリアー性を有するポリプロピ
レン／エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物／ポリプ
ロピレン樹脂構成のフランジを有する容器へ魚肉加工総
菜を入れて、その上へポリプロピレン／エチレン−酢酸
ビニル共重合体ケン化物／ポリプロピレン構成のフィル
ムを被せる。

その後、第１図及び第２図に示す如く、ガス噴射ノズル
を皿状容器と上面の合成樹脂製フィルムとの間にはさみ
込み、ノズル部以外の部分の皿状容器と合成樹脂フィル
ムとを熱板シールにてヒートシールした後、皿状容器の
容器上部フランジ端面から窒素ガス噴射を行ない、ガス
噴射後、＠射ノズルを取り除いた後、未シール部分を第
２次ヒートシールを行なってガス充填包装体を得た。

その得られた包装体の容器内部の残存酸素量を、岡山紙
業■製ＰＯ−８００型小型酸素分析器にて測定し、包装
体内の残存酸素量値として、０．３％を得た。

以下、同様に実施例２及び実施例３を行なった。

実施例１〜実施例３のいずれにおいても、本発明による
ガス充填包装方法により得られた包装体内の残存酸素ａ
は、１．０％以下となる。尚、実施例１では第３図、第
４図に示す形状の容器で内径が１７０Ｘ９０、フランジ
外径が２１５Ｘ１１０で高ざ３０（以下単位７Ｍ）のも
のを、実施例２では長方形の容器で内径が１５０Ｘ７０
、フランジ外径が１８０ｘ１００、高さ５０のものを、
実施例３では第７図、第８図に示す円形容器で内径９０
、フランジ外径が１１０、高さ４０のものを各々使用し
た。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明のガス充填包装方法の平面図、第２図
は第１図に於けるＡ１Ａ２断正面図１・第３図はガス充
填包装方法により得られた包装体の平面図、第４図は得
られた包装体の正面図、第５図は本発明のガス充填包装
方法の平面図、第６図は第５図に於ける８１Ｂ２断正面
図、第７図は本発明のガス充填包装方法により得られた
包装体の平面図、第８図は得られた包装体の正面図、第
９図〜第１１図は偏平形状の短径側面部からガス噴射す
るノズルの各々側面図、断手面図、正面図である。 １は非包装物、２はガスバリアー性を有する合成樹脂製
凹形状の皿状容器、３はガスバリアー性を有する合成樹
脂製フィルム、４は偏平形状ノズルの短径側面部からガ
ス噴射するノズル、５はノズル部以外の部分の皿状容器
と合成樹脂製フィルムとを第１次ヒートシールした部分
、６はガス噴射後、噴射ノズルを取り除いた後、噴射ノ
ズルの未シール部分を第２次ヒートシールした部分であ
る。７は偏平形状ノズルのガス噴射孔である。 特許出願人　　　住友ベークライト株式会社第１図 第２図 第３図 第５図 第６図 ス 第７図 第８図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ガスバリアー性を有する合成樹脂製でフランジを有する
   容器へ非包装物を入れ、断面形状が筒状偏平形状の短径
   側面部にガス噴射孔を有する噴射ノズルを、該容器とガ
   スバリアー性を有する合成樹脂製ふた用フィルムとの間
   にはさみ込み、噴射ノズル部以外の部分の容器のフラン
   ジとふた用フィルムとを第１次ヒートシールし、次いで
   該噴射ノズルより該容器内へガス噴射し該容器内のガス
   を置換した後該噴射ノズルを取り除き、噴射ノズル部分
   の容器のフランジとふた用フィルムとを第２次ヒートシ
   ールすることを特徴とするガス充填包装方法。