JPS63281623A - 血圧計の脈波レベル値表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は血圧計の脈波レベル値表示装置に関するもので
ある。

従来技術 生体の抹消部の圧迫圧力変化に伴って得られる脈波信号
の大きさの変化に基づいてその生体の血圧値を自動測定
する形式の血圧計が知られており、たとえば、手術中等
において患者の血圧値を連続的に監視するために用いら
れている。そして、かかる手術中等においては、通常、
測定された最高血圧値および最低血圧値の差に基づいて
患者の心拍出量の異常の有無ひいては循環器の作動状態
を判断することが行われている。

発明が解決すべき問題点 しかしながら、手術中等において患者の血圧値が薬剤で
調節されること等に起因して血圧値が必ずしも心拍出量
と対応しない場合があり、このような場合には、血圧値
に基づいて心拍出量の異常のを無を判断することは困難
であった。

問題点を解決するための手段 本発明は以上の事情を背景にして為されたものであって
、その目的とするところは、血圧値が心拍出量と対応し
ない場合においても血圧測定に伴って心拍出量の異常の
有無を判断し得る技術を提供することにある。かかる目
的を達成するために、本発明は、前記のような血圧計に
おいて、脈波レベルを表す値を表示する装置であって、
第４図のクレーム対応図に示すように、（ａ）前記脈波
信号に基づいて脈波レベル値を決定する脈波レベル値決
定手段と、（ｂｌその脈波レベル値決定手段により決定
された脈波レベル値を表示する脈波レベル値表示手段と
を含むことを特徴とする。

作用および発明の効果 このようにすれば、脈波レベル値決定手段により決定さ
れた脈波レベル値が脈波レベル値表示手段により表示さ
れ、この表示された脈波レベル値は生体の抹消血管の状
態を的確に表すものであって心拍出量と好適に対応する
ため、たとえ血圧値が心拍出量と対応しない場合におい
ても、前記脈波レベル値に基づいて心拍出量の異常の有
無を判断し得る。

実施例 以下、本発明の一実施例を示す図面に基づいて詳細に説
明する。

第１図において、１０は人体の上腕部等の抹消部を圧迫
するためのゴム製袋状のカフである。カフ１０には、カ
フ１０内に圧力を供給してそれを昇圧する電動ポンプ１
２、カフ１０内の圧力を検出してその圧力を表す圧力信
号ｓｐを出力する圧力センサ１４、血圧測定終了時にカ
フ１０内を急速に排圧するための急速排気弁装置１６、
血圧測定時にカフ１０内の圧力を徐々に降下させるため
の律速排気弁装置１８がそれぞれ接続されている。

圧力センサ１４から出力される圧力信号ＳＰは増幅器２
０を介してカフ圧信号弁別器２２および脈波信号弁別器
２４にそれぞれ供給される。カフ圧信号弁別器２２はロ
ーパスフィルタとＡ／Ｄコンバータとを備えており、圧
力信号ｓｐ中から人体の豚拍に同期する脈波である振動
成分を除去した後、カフ１０内の静的な圧力を表す信号
をデジタルコード化したカフ圧信号ＳＰＤに変換してＩ
１０ボート２６へ供給する。脈波信号弁別器２４はバン
ドパスフィルタとＡ／Ｄコンバータとヲ備えており、圧
力信号ｓｐ中から脈波成分を取り出してデジタルコード
化した脈波信号ＳＭＤに変換してＩ１０ポート２６へ供
給する。Ｉ１０ボート２６は、データバスラインを介し
てＣＰＵ２８、ＲＡＭ３０、ＲＯＭ３２とそれぞれ接続
されているとともに、表示装置３４と接続されている。

ＣＰＵ２８は、ＲＡＭ３０の記憶機能を利用しつつＲＯ
Ｍ３２に予め定められたプログラムに従って１１０ポー
ト２６に供給される信号を処理し、電動ポンプ１２、急
速排気弁装置１６、律速排気弁装置１８をそれぞれ制御
するとともに一連の血圧測定動作を実行して最高血圧値
および最低血圧値を決定し且つそれら血圧値をＩ１０ポ
ート２６を介して表示装置３４に表示させる一方、脈波
信号ＳＭＤに基づいて脈波レベル値を決定してその脈波
レベル値を表示装置３４に表示させる。

以下、本実施例の作動を第２図のフローチャートに従っ
て説明する。

まず、ステップＳ１が実行されると、急速排気弁装置１
６および律速排気弁装置１８が共に閉じられるとともに
電動ポンプ１２が駆動されることによりカフェ０内が予
め定められた一定圧に到達するまで昇圧される。この一
定圧は、被測定者の最高血圧値より充分に高い値であっ
て、たとえば１８０ｗＨｇに設定される。次いで、ステ
ップｓ２が実行されると、ポンプ１２が停止させられる
とともに律速排気弁装２１８が開かれることにより、カ
フ１０内のゆっ（りとした降圧が開始される。

このような降圧過程においてステップＳ３が実行される
ことにより、脈波信号ＳＭＤの採取が開始されるととも
に、前記カフ圧信号ＳＰＤおよび脈波信号ＳＭＤに基づ
いて最高血圧値および最低血圧値を決定するための良く
知られたアルゴリズムに従って最高血圧値および最低血
圧値がそれぞれ決定される。次に、ステップＳ４が実行
されて、急速排気弁装置１６が開かれてカフ１０内が速
やかに排圧されるとともに、脈波信号の大きさを表す軸
とカフ圧軸（あるいは時間軸）とから成る二次元座標に
おいてステップＳ３で採取された各脈波信号ＳＭＤのピ
ークを結ぶ包絡線と前記カフ圧軸との間の面積Ｓ（第３
図参照）が算出される一方、ステップＳ５が実行されて
、この面積Ｓに対応する大きさの脈波レベル値（たとえ
ば１〜１０の数値）が予め定められた関係から決定され
る。

続くステップＳ６においては、ステップＳ３およびＳ５
においてそれぞれ決定された血圧値および脈波レベル値
がＣＲＴディスプレイ等から成る表示装置３４の各表示
場所（図示せず）にそれぞれ表示される。したがって、
本実施例においては、ステ・ノブＳ４およびＳ５が脈波
レベル値決定手段に相当し、ステップＳ６および表示装
置３４が脈波レベル値表示手段に相当する。上記脈波レ
ベル値は、人体の抹消血管の状態を的確に表すものであ
って心拍出量と好適に対応する。なお、脈波レベル値は
、所定の数値（たとえば１〜１０の数値）を数字表示し
ても良いし、あるいはその数値を各血圧測定サイクル毎
にトレンド表示するようにしても良い。そして、図示し
ないタイマカウンタの計数内容が予め定められた所定時
間に到達すると再びステップＳｌ以下が実行され、これ
により、血圧値および脈波レベル値が所定時間毎に連続
的に表示装置３４に表示されることとなる。

このように本実施例によれば、各血圧測定サイクル毎に
血圧値に加えて心拍出量と好適に対応する脈波レベル値
が決定されて表示されるため、たとえ血圧値が心拍出量
と対応しない場合においても、脈波レベル値に基づいて
心拍出量の異常の有無ひいては循環器の作動状態を判断
し得る。

なお、前述の実施例において、脈波レベル値は前記面積
Ｓに基づいて決定されているが、必ずしもその必要はな
（、たとえば、各血圧測定サイクル中に採取された脈波
信号のうちのピーク値に基づいて決定しても良いし、あ
るいはそのピーク値を中心とする例えば±３個（計７個
）の値の平均値に基づいて決定するようにしても良い。

また、前述の実施例において脈波レベル値は数値表示さ
れているが、かかる数値表示に加えて或いは替えて音声
表示されても良い。

その他、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種
々変更が加えられ得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の構成を説明するブロック線
図である。第２図は第１図の実施例の作動を説明するた
めのフローチャートである。第３図は脈波レベル値を決
定するための面積Ｓを示す図である。第４図はクレーム
対応図である。 ３４：表示装置

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）生体の抹消部の圧迫圧力変化に伴って得られる脈
   波信号の大きさの変化に基づいて該生体の血圧値を自動
   測定する形式の血圧計において、脈波レベルを表す値を
   表示する装置であって、 前記脈波信号に基づいて脈波レベル値を決定する脈波レ
   ベル値決定手段と、 該脈波レベル値決定手段により決定された脈波レベル値
   を表示する脈波レベル値表示手段とを含むことを特徴と
   する血圧計の脈波レベル値表示装置。
2. （２）前記脈波レベル値は、前記脈波信号の大きさを表
   す軸と時間軸とから成る二次元座標内において、各血圧
   測定サイクルにおいて得られた一連の脈波信号のピーク
   を結ぶ包絡線と該時間軸との間の面積に基づいて決定さ
   れるものである特許請求の範囲第１項に記載の血圧計の
   脈波レベル値表示装置。
3. （３）前記脈波レベル値は、各血圧測定サイクルにおい
   て得られた脈波信号のうちのピーク値に基づいて決定さ
   れるものである特許請求の範囲第１項に記載の血圧計の
   脈波レベル値表示装置。