JPS63278573A - 電気集麈装置の放電電極構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ガス通路を形成する平板状集塵電極を有する
電気集塵装置用のマスト状自己支持形放電電極構造に関
する。

〔従来の技術〕

放電電極と集塵電極は電気集塵装置の最も重要な構成要
素であり、互いにその形状及び配置が整合されている。

多くの場合、集塵電極は接地され、放電電極は高電圧源
と結ばれる０分離捕集すべき粉塵粒子は放電電極より放
出される電子によりイオン化され、放電電極と集塵電極
との間に形成された静電場においてガス流から分離され
、最終的に集塵電極上に堆積する。そして、成る時間間
隔を置いて、集塵電極、また放電電極も、ハンマリング
により振動させられ、堆積した粉塵が払い落されて捕集
容器内に落下する。電気集塵装置の効率は、放電電極と
集塵電極が夫々の異なる機能にいかにうまく整合されて
いるかに依存する。

〔発明が解決しようとする課題〕

放電電極は、多くの場合、先端部分を備えた線材又は帯
材を枠に架張して構成される。そして、これに付随する
集塵電極は２、成形された金属薄板帯材を組み立ゼ、ガ
ス通路を形成する壁として構成される。放電電極はこの
ガス通路の真中に配設され、その先端部分は、集塵分離
上最適な場が形成されるように配向される（西ドイツ特
許出願公間第３４０８８３９号明細書参照）。

上記放電電極を支持枠に架張する場合、その製造は、ど
の線材又は帯材も均一に張られるように慎重に実施しな
ければならない。この張りか弱すぎると、間近を通過す
るガス及び電界強度の影響で制御不可能な振動を生じ、
また集塵電極との距離が狭まって望ましくないフラッシ
ュオーバーを生じる可能性がある。逆に張力が強すぎる
と、線材又は帯材がハンマリング等の付加的動作の影響
を受けて切れることがあり、これにより補集能力が低下
して、特に発電所の場合、費用のかかる停止時間を強い
られることになる。そこで、電極を均一に張る為の特殊
工具も提案されている（西ドイツ特許出願公間第２６０
３５１４号明細書）。

一方、線材を枠に張った放電電極を工場で製造できるの
は、特定の構造高さのものまでにすぎない。その限界は
輸送時の許容寸法によって決まる。

しかし発電所では構造ユニットが益々大きくなる傾向に
あり、それに応じて大きな電気集塵装置が要求されてい
る。例えば７４０ＭＷの１つの発電所ブロックには、夫
々長さ約３３ｍ１幅３７ｍ、高さ２３ｍの電気集塵装置
が２台必要である。各集塵装置は、集塵電極の設計面積
が約７０．０００ｍ”、放電電極の全長が約２２０ｋｍ
である（雑誌［技術報告（Ｔｅｃｈｎｉｓｃｈｅ　Ｍｉ
ｔｔｅｉｌｕｎｇｅｎ）Ｊ　　（１９７８年）、第３号
、１２３〜１３１頁）。

高さ１５ｒｎに達する集塵電極の場合には、もはや単一
の部材から成る支持枠を設けることができないことは容
易に理解できるだろう。しかし、高さ７．５ｍ、ガス流
方向の幅約６ｍの枠の場合でも、もはや輸送することが
できない。これらを現場で製造する場合には、当然きわ
めて狭い製造許容誤差を維持しなければならないが、こ
れにはかなりの費用が必要となる。その点を別にしても
、このように大きな枠はその取り扱いが困難でもある。

また、電気集塵装置の運転者によっては、線材を枠に張
った放電電極を嫌う者がいる。これは、その取付調整が
比較的迅速に行えるのではあるが、個々の線材の修理が
できない為である。修理の為には、その都度、枠全体を
解体しなければならず、新しい線材を取り付けた後、線
材をすべて再び項線めしなければならず、或いは少な（
とも張りが均一かどうかを調べねばならない。

一方、成形板、マスト等の比較的剛性の高い部材から成
る放電電極も知られている（例えば米国特許第３．４３
５．５９４号、第４．３２１．０６８号各明細書）。

これらの場合、放電電極の設計構造が集塵電極構成の基
準になる。即ち、枠に張った線材の場合とは逆に、集塵
電極が放電電極に合わせられるのである。このこと自体
は何ら欠点ではない、しかし、枠に張った線材を想定し
て最適断面形状の集塵電極が開発されたなら、これを、
線材を枠に張った放電電極が適用できない場合にも使用
できることが当然希望される。

そこで本発明は、線材又は帯材を枠に張らなくても間に
合い、しかも所与の集塵電橋系を変更する必要のない放
電電極構造を提案することを課題とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記課題は、本発明により、次のようにして解決される
。即ち、本発明においては、ガス通路を形成する平板状
集塵電極を有する電気集塵装置用のマスト状自己支持形
放電電極において、前記放電電極が、 ａ）一定幅の金属ｒｉＩＦｉ、帯材から成り、ｂ）ほぼ
楕円形の管状断面に成形されていて、その長手縁が互い
に重ね合わされて接合されており、 Ｃ）前記管状断面から、ほぼ三角形状の突板部が折曲形
成されており、 ｄ）前記突板部が、前記楕円形管状断面の両側において
、その長軸の延長上を外向きに延びる耳片を構成し、 ｅ）前記各耳片の最外端部分が、反対側の耳片とは高さ
を異ならして配設された放電先端に構成されている。

外向き耳片の真中には切込みが設けられるのが好ましく
、その場合、その最外端部分が互いに逆方向に約７０”
曲げられて、夫々２個の放電先端が形成される。また、
楕円形管状断面の長軸と短軸との長さ比は２．４〜２．
７　　：　１であるのが好ましい。さらに、耳片の長さ
は楕円形管状断面の長軸の長さの８５〜９０％であるの
が好ましく、また、互いに逆方向に曲げられた放電先端
間の最大距離は管状断面の長軸の長さの３０〜９０％で
あるのが好ましい。

金属薄板帯材の長手縁は、縁を折り曲げるか又は溶接に
より互いに接合されるのが好ましい。また、外向き耳片
の中心間距離は管状断面の長軸の長さの８０〜８５％で
あるのが好ましい。

本発明のもう１つの構成によれば、ガス通路を形成する
平板状集塵電極を有する電気集塵装置用のマスト状自己
支持形放電電極において、前記放電電極が、 ａ）一定幅の金属薄板帯材から成り、 ｂ）各々一定幅の縁帯部が幅狭の中央帯部から互いに反
対方向に折曲成形されてほぼ縦長Ｚ字形横断面に構成さ
れており、前記各縁帯部の長手縁が互いに対称な側に屈
曲されて玉縁部が形成され、この玉縁部の中心が、前記
中央帯部に直角な対称軸上にあり、 Ｃ）前記各縁帯部から、ほぼ三角形状の突板部が折曲形
成されており、 ｄ）前記突板部が、前記玉縁部の頂点から前記対称軸上
を外向きに延びる耳片を構成し、ｅ）前記各耳片の最外
端部分が、反対側の耳片とは高さを異ならして配設され
た放電先端に構成されている。

この場合にも、外向き耳片の真中にやはり切込みが設け
られるのが好ましく、その最外端部分が互いに逆方向に
約７０°曲げられて、夫々２個の放電先端を形成する。

また、縁帯部の幅は中央帯部の幅の約３倍であるのが好
ましく、耳片の長さは縁帯部の幅の約半分であるのが好
ましい。さらに、互いに逆方向に曲げられた放電先端間
の最大距離は中央帯部の幅とほぼ同じ大きさであるのが
好ましく、外向き耳片の中心間距離は縁帯部の幅の約７
０％であるのが好ましい。

本発明の上記両度形態様では、それらが金属薄板帯材か
ら事実上材料層を生じることなく製造することができ、
その帯材が、本発明により、放電電極に必要な剛性を有
するように成形され、また、放電先端が一体的に成形さ
れるので、経験によれば高い電気抵抗の原因となりまた
腐蝕の危険を高める放電先端とその支持部材との間の結
合が不要となる。

〔実施例〕

以下、図示した実施例をもとに、本発明の詳細な説明す
る。

第１図（ａ）（ｂ）に示したのは本発明の１つのマスト
状放電電極であり、第１図（ａ）にその部分側面図、第
１図（ｂ）に横断面図を示している。この放電電極は、
一定幅の金属薄板帯材１を成形してほぼ楕円形の管状断
面２とすることにより製造されている。薄板帯材１の長
手縁３．４は互いに重ね合わされて配設されており、互
いに接合されている。管状断面２の一部を切り取って折
り曲げ、三角形状の突板部５が形成されている。

この突板部５により、楕円形管状断面２の両側に、その
長軸Ｈの延長上を外向きに延びる耳片６が形成され、こ
の耳片６の最外端部分は、反対側の耳片６とはその高さ
を異ならせて配設された放電先端７．８となされている
。この外向き耳片６にはその中央に切込みが入れてあり
、その最外端部分を互いに逆方向に約７０″曲げて、夫
々２個の放電先端７ａ、７ｂ、８ａ、８ｂが形成されて
いる。

楕円形管状断面２の長軸Ｈと短軸Ｎとの長さ比は望まし
くは２．４〜２．７対１である。耳片６の長さは楕円形
管状断面２の長軸Ｈの長さの８５〜９０％である。さら
に、互いに逆方向に曲げられた放電先端８ａ、８ｂ間の
最大距離Ａは楕円形管状断面２の長軸Ｈの長さの３０〜
９０％としである。

長手縁３．４は、望ましくは縁を折り曲げるか又は溶接
して互いに接合されている。さらに、外向き耳片６の中
心間距離Ｔが楕円形管状断面２の長軸Ｈの長さの８０〜
８５％であると有利である。

第２図に示したのは本発明のもう１つのマスト状放電電
極であり、やはり第２図（ａ）にその部分側面図、第２
図（ｂ）に横断面図を示している。

この場合にも、放電電極は一定幅の金属薄板帯材１０か
ら成形してあり、同一幅の縁帯部１１．１２が幅狭の中
央帯部１３から互いに逆方向に曲げられていて、さらに
、縁帯部１１．１２の長手縁は互いに逆方向に縁を折り
曲げて玉縁部１４を設けてあり、これらの玉縁部１４の
各中心が、中央帯部１３に直角な対称軸９上にあるよう
な縦長のＺ字形横断面を形成している。また、縁帯部１
１．１２の一部を切り取って折り曲げ、概ね三角形状の
突板部１５が形成されており、それが、玉縁部１４の頂
点から対称軸９上を外方に延びた耳片１６を形成してい
る。この耳片１６の最外端部分は、やはり反対側の耳片
１６とは高さを異ならせて配設された放電先端１７．１
８となされている。外向き耳片１６にはその中央に切込
みが付けられており、最外端部分を互いに逆方向に約７
０″曲げて夫々２個の放電先端１７ａ、１７ｂ、１８ａ
。

１８ｂが形成されている。縁帯部１１．１２は中央帯部
１３の概ね３倍の幅である。さらに、耳片１６の長さは
縁帯部１１．１２の幅の概ね半分の大きさにしである。

互いに逆方向に曲げられた放電先端１８ａ、１８ｂ間の
最大距離Ａは中央帯部１３の幅Ｂと概ね同じ大きさであ
る。外向き耳片１６の中心間距離Ｔは縁帯部１１．１２
の幅の約７０％である。

〔発明の効果〕

本発明思想に含まれる２つの実施態様から、冒頭に述べ
た要請に添ったマスト状自己支持形放電電極が得られる
。それらは格別有利であり、事実上材料屑を生じること
なく製造可能であり、成形により所要の剛性が達成され
る０両実施態様は適宜な機械で任意長に連続製造可能で
あり、打抜き行程、成形行程の各手順が経済的に調整可
能である。第１図の実施態様は剛性に優れているが作製
が多少困難である。第２図の実施態様は、更に、輸送の
為にきわめて良好に積み重ねることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）は本発明の第１の実施例による放電電極の
部分概略側面図、第１図（ｂ）は同上の横断面図、第２
図（ａ）は本発明の第２の実施例による放電電極の部分
概略側面図、第２図（ｂ）は同上の横断面図である。 なお図面に用いた符号において、 １・・−・・・・−・・・−−−一−−−−−・・−・
−・金属薄板帯材２−・−・−・−・−−−−一・・・
−・・−・・・楕円形管状断面５・−−−−一・−・・
−・・・−・・−・・・−・・突板部６−・−−−−−
−−−−−−一一−−−−−−−−−−−−耳片７ａ　
、　７ｂ　、　８ａ　、　８ｂ　−−−−−−放電先端
１０−・−・・−・−・−・−・・−−−ｍ−金属薄板
帯材１１．１２・・・−・−・−・−・−縁帯部１３−
・−−−−−−−一−−・−・−−−−−・−一一−−
中央帯部１４−・−・−・・−・・−−−一−−−−−
−−−−玉縁部１５−−−−−−−・・・−−−ｍ−−
−・−・・−−〜−−突板部１６・−・−・・−−−一
−・−・−・−−−−−・−・−耳片１７ａ、　１７ｂ
、　１８ａ、　１８ｂ−・−・−・−・・・・−・・・
・・・−放電先端である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ガス通路を形成する平板状集塵電極を有する電気集
   塵装置用のマスト状自己支持形放電電極において、 前記放電電極が、 ａ）一定幅の金属薄板帯材（１）から成り、ｂ）ほぼ楕
   円形の管状断面（２）に成形されていて、その長手縁（
   ３、４）が互いに重ね合わされて接合されており、 ｃ）前記管状断面（２）から、ほぼ三角形状の突板部（
   ５）が折曲形成されており、 ｄ）前記突板部（５）が、前記楕円形管状断面（２）の
   両側において、その長軸（Ｈ）の延長上を外向きに延び
   る耳片（６）を構成し、 ｅ）前記各耳片（６）の最外端部分が、反対側の耳片（
   ６）とは高さを異ならして配設された放電先端（７、８
   ）に構成されていることを特徴とする放電電極。 ２、前記外向き耳片（６）の真中に切込みが設けられて
   おり、その最外端部分が互いに逆方向に約７０°曲げら
   れて、夫々２個の放電先端（７ａ、７ｂ、８ａ、８ｂ）
   が形成されていることを特徴とする請求項１記載の放電
   電極。 ３、前記楕円形管状断面（２）の長軸（Ｈ）と短軸（Ｎ
   ）の長さ比が２．４〜２．７：１であることを特徴とす
   る請求項１又は２記載の放電電極。 ４、前記耳片（６）の長さ（Ｌ）が前記楕円形管状断面
   （２）の長軸（Ｈ）の長さの８５〜９０％であることを
   特徴とする請求項１〜３のいずれか記載の放電電極。 ５、互いに逆方向に曲げられた放電先端（７ａ）７ｂ、
   ８ａ、８ｂ）間の最大距離（Ａ）が前記管状断面（２）
   の長軸（Ｈ）の長さの３０〜９０％であることを特徴と
   する請求項１〜４のいずれか記載の放電電極。 ６、前記金属薄板帯材（１）の前記長手縁（３、４）が
   、縁を折り曲げるか又は溶接により互いに接合されてい
   ることを特徴とする請求項１〜５のいずれか記載の放電
   電極。 ７、前記外向き耳片（６）の中心間距離（Ｔ）が前記管
   状断面（２）の長軸（Ｈ）の長さの８０〜８５％である
   ことを特徴とする請求項１〜６のいずれか記載の放電電
   極。 ８、ガス通路を形成する平板状集塵電極を有する電気集
   塵装置用のマスト状自己支持形放電電極において、 前記放電電極が、 ａ）一定幅の金属薄板帯材（１０）から成り、ｂ）各々
   一定幅の縁帯部（１１、１２）が幅狭の中央帯部（１３
   ）から互いに反対方向に折曲成形されてほぼ縦長Ｚ字形
   横断面に構成されており、前記各縁帯部（１１、１２）
   の長手縁が互いに対称な側に屈曲されて玉縁部（１４）
   が形成され、この玉縁部（１４）の中心が、前記中央帯
   部（１３）に直角な対称軸（９）上にあり、 ｃ）前記各縁帯部（１１、１２）から、ほぼ三角形状の
   突板部（１５）が折曲形成されており、ｄ）前記突板部
   （１５）が、前記玉縁部（１４）の頂点から前記対称軸
   （９）上を外向きに延びる耳片（１６）を構成し、 ｅ）前記各耳片（１６）の最外端部分が、反対側の耳片
   （１６）とは高さを異ならして配設された放電先端（１
   ７、１８）に構成されていることを特徴とする放電電極
   。 ９、前記外向き耳片（１６）の真中に切込みが設けられ
   ており、その最外端部分が互いに逆方向に約７０°曲げ
   られて、夫々２個の放電先端（１７ａ、１７ｂ、１８ａ
   、１８ｂ）が形成されていることを特徴とする請求項８
   記載の放電電極。 １０、前記縁帯部（１１、１２）の幅が前記中央帯部（
   １３）の幅の約３倍であることを特徴とする請求項８又
   は９記載の放電電極。 １１、前記耳片（１６）の長さが前記縁帯部（１１、１
   ２）の幅の約半分であることを特徴とする請求項８〜１
   ０のいずれか記載の放電電極。 １２、互いに逆方向に曲げられた放電先端（１７ａ、１
   ７ｂ、１８ａ、１８ｂ）間の最大距離（Ａ）が前記中央
   帯部（１３）の幅（Ｂ）とほぼ同じ大きさであることを
   特徴とする請求項８〜１１のいずれか記載の放電電極。 １３、前記外向き耳片（１６）の中心間距離（Ｔ）が前
   記縁帯部（１１、１２）の幅の約７０％であることを特
   徴とする請求項８〜１２のいずれか記載の放電電極。