JPS63277717A - 磁気特性に優れた一方向性けい素鋼板の製造方法 - Google Patents

磁気特性に優れた一方向性けい素鋼板の製造方法

Info

Publication number
JPS63277717A
JPS63277717A JP62112409A JP11240987A JPS63277717A JP S63277717 A JPS63277717 A JP S63277717A JP 62112409 A JP62112409 A JP 62112409A JP 11240987 A JP11240987 A JP 11240987A JP S63277717 A JPS63277717 A JP S63277717A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
annealing
temperature
steel sheet
secondary recrystallization
grain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP62112409A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Kobayashi
小林 義紀
Mitsumasa Kurosawa
黒沢 光正
Yoshiaki Iida
飯田 嘉明
Masayuki Sakaguchi
雅之 坂口
Katsuo Iwamoto
岩本 勝生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP62112409A priority Critical patent/JPS63277717A/ja
Priority to US07/190,280 priority patent/US4975127A/en
Priority to EP88304050A priority patent/EP0292150B1/en
Priority to DE3888725T priority patent/DE3888725T2/de
Priority to CA000566363A priority patent/CA1332344C/en
Priority to KR1019880005531A priority patent/KR960003173B1/ko
Publication of JPS63277717A publication Critical patent/JPS63277717A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、磁気特性に優れた一方向性けい素鋼板の製
造方法に関し、磁気特性中でも磁束密度の有利な改善を
図ろうとするものである。
(従来の技術) 主として変圧器や電動機などの鉄心材料として用いられ
る一方向性けい素鋼板に要求される特性は、一定の磁化
力において得られる磁束密度が高いこと、および一定の
磁束密度を与えた場合にその鉄損が低いことである0通
常これらの代表値としては、磁化力800A/mにおけ
る磁束密度B。
(T:テスラ)および磁束密度1.70T、周波数5゜
H2における鉄損w+tzs。(W/kg)が採用され
ている。
これらの両特性を含む磁気特性を向上させるためには、
現在まで多くの研究がなされ、特に素材の成分、熱間お
よび冷間圧延法、熱処理方法等の改善によってそれぞれ
少なからざる成果が得られている。
従来の一方向性けい素鋼板は、通常Si :2.5〜4
.5wtχ(以下単にχで示す)を含む低炭素鋼に微量
のMn、S、Se、Sb、AI、Sn、NおよびB等の
インヒビター形成元素を添加した素材を熱間圧延した後
、1回もしくは中間焼鈍を挟む2回以上の冷間圧延を経
て、該冷延鋼板に脱炭を兼ねた1次再結晶焼鈍を施し、
しかるのち最終仕上げ焼鈍工程において2次再結晶処理
を施すことによって2次再結晶粒を(1cm0)<00
1>方位に高度に集積させると共に、引き続(純化焼鈍
によって鋼板中の不純物を除去することにより良好な磁
気特性を得ている。
この際、2次再結晶粒の方位が(1cm0) <001
>へ集積するほど鋼板の磁束密度は高くなるが、一方で
巨大な2次粒と成り易く、粒内の磁区幅が増し、渦流損
の増加により鉄損特性が劣化する傾向にあった。そこで
2次粒を微細化することを目的とした努力が種々施され
、例えば特開昭60−89521号公報では、再結晶促
進域と遅滞域を交互に設け2次粒の核発生を増しかつ成
長を阻止することで2次粒の微細化を図り鉄損を向上さ
せる方法が提案されている。しかしながら、近年物理的
な局所歪の導入による磁区細分化技術(たとえば特開昭
58−26410号公報)の確立により、とくに2次粒
を微細化せずとも低鉄損が得られるようになったため、
技術開発の方向は、磁束密度の向上に傾いている。
この点、特公昭58−50295号公報では、2次再結
晶時に一方向の温度勾配を与え、(1cm0) <oo
l>方位の2次粒を選択成長させることで高い磁束密度
を得る方法が開示されている。この方法は、相対的に高
温では2次粒の核発生速度が大きく、一方低温では粒成
長速度が大きいという、2次再結晶に特有の現象を利用
したものであり、発生した2次粒を温度勾配を与えなが
ら加熱することによって巨大に粒成長させて、鋼板全体
の方向性を向上させようとするものである。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら上記の方法は、最初に発生する2時粒につ
いては何ら工夫が施されていないために、最初に核発生
した2次粒の方位によって仮全体の特性が大きく影響さ
れるという、言わば偶然性に負うところが大きく、従っ
て必ずしも常に高いB、。
値が得られるわけではないところに問題を残していた。
この発明は上記の問題を有利に解決するもので、最初に
高い確率の下で(1cm0) <001>すなわちゴス
方位粒を核発生させ、ついでこの方位の2次粒を優先的
に成長させることによって、2次粒の方位がゴス方位に
高度に揃ったひいては高磁束密度の一方向性けい素鋼板
を安定して製造することができる有利な方法を提案する
ことを目的とする。
(問題点を解決するための手段) さて発明者らは、以上のような観点から、核発生と粒成
長に関する研究を系統的に進めた。
その結果、一般に抑制力の強い領域から核生成して発生
した2次再結晶粒の(1cm0) <001>方位配向
性は優れていること、しかしながらこういった抑制力の
強い領域でiよ、2次再結晶の開始する温度(T 3 
R)が高くなっているため、通常の焼鈍を施した場合、
よりT3Rの低い領域から核生成した配向性の悪い結晶
粒の粒成長によって1次再結晶組織が蚕食されてしまい
(1cm0) <001>方位配向性の良い2次粒の核
生成は望み難いことが判った。
ここに2次再結晶温度とは、最終冷延後、脱炭1次再結
晶焼鈍板を750〜1050’Cの温度勾配を持つ温度
傾斜炉にて20時間の焼鈍の後、該鋼板の1次再結晶領
域から2次再結晶領域へ変わる温度を指標としている。
これに対し、鋼板の板面内での集合組織またはインヒビ
ターによる抑制力を意識的に変化させ、より抑制力の強
いT、Rの高い領域から抑制力の弱い方向へ向って、T
sRよりも大きな温度勾配を与えながら粒成長をさせて
やれば、Ts、lの高い領域で核生成して得られた(1
cm0) <ool>配向性の良い2次粒を安定して成
長させ得ることが判明した。
この発明は、上記の知見に立脚するものである。
すなわちこの発明は、含けい素鋼スラブを、熱間圧延し
、ついで中間焼鈍を挟む2回以上の冷間圧延を施して最
終板厚としたのち、脱炭・1次再結晶焼鈍を施し、しか
るのち2次再結晶焼鈍ついで純化焼鈍を施す一連の工程
によって一方向性けい素鋼板を製造するに当り、上記中
間焼鈍を、焼鈍温度が鋼板の長手方向ないし幅方向に連
続的および/または段階的に変化する条件下に施すこと
によって、その後の鋼板の2次再結晶開始温度に10“
C以上の局所的な差を与え、しかるのち上記2次再結晶
開始温度の差よりも大きい温度勾配の下に、2次再結晶
開始温度が高い領域から2次再結晶を開始させる傾斜焼
鈍を施すことから成る、磁気特性に優れた一方向性けい
素鋼板の製造方法である。
以下この発明を具体的に説明する。
この発明の対称とする鋼は、<001>軸と圧延方向と
の平行度を高める目的で2次再結晶させ、さらに好まし
くは磁区細分化技術により鉄損を大幅に改善させて電気
機器等に使用される一方向性けい素鋼板であって、特に
成分に制約はなく、現在工業的に使用さている鋼はすべ
て含まれる。
すなわち、4.5%以下のStを含み、2次再結晶の発
生に必要な微量のMn、S、八1 +Se lB+ N
b等のインヒビター成分を少なくとも1種以上含有する
組成である。
この種のけい素鋼板は、インゴット法或いは連続鋳造法
で造塊し鋼片(スラブ)とし、これを熱延、ついで中間
焼鈍を含む2回以上の冷延を経た後、脱炭、1次再結晶
焼鈍及び仕上げ焼鈍(2次再結晶及び純化焼鈍)を施し
て製造される。仕上げ焼鈍をコイル状又は積層状の鋼板
として処理する場合はあらかじめ焼鈍分離剤を塗布する
。脱炭焼鈍は極低C材として鋳造した場合には不要にな
る。
要するに、この発明においては、従来用いられ、あるい
は開発された公知の製造工程の適用が可能なわけである
が、2次再結晶前の段階で、鋼板にT3Rの勾配を持た
せる必要がある。
ここに2次再結晶前の段階において、抑制力を板面内で
変化させて2次再結晶開始温度を制御する方法としては
、種々考えられるが、この発明では中間焼鈍時の焼鈍温
度に着目して研究を重ねた。
その結果、中間焼鈍温度と2次再結晶開始温度との間に
は、第1図に示すような関係があることを見出した。
第1図は、方向性けい素鋼板の製造工程において、1回
目と2回目の冷間圧延の間に行う中間焼鈍時の温度を種
々に変化させたときの2次再結晶開始温度の変化の一例
を示したものであるが、同図より明らかなように、中間
焼鈍温度が変化すると、それに伴って2次再結晶開始温
度も変化する。
従って、鋼板の局所で中間焼鈍温度を変化させることに
よって2次再結晶開始温度に局所差を与えることができ
るわけである。
すなわち中間焼鈍時に、鋼板の幅方向ないし長手方向に
焼鈍温度の異なる領域を連続的または段階的に形成させ
ることによって、2次再結晶開始温度が相違する領域を
形成させ、中間焼鈍温度が低い従って2次再結晶開始温
度の高い領域から優先的に(1cm0) <001>方
位の2次粒を発生させ、中間焼鈍温度が高い従って2次
再結晶開始温度の低い領域において2次粒が発生する前
に上記(1cm0)<001.>方位の2次粒によって
蚕食させることによって、巨大に粒成長せしめることで
所望方位の2次再結晶を幅方向ないしは長手方向に完了
させることができるのである。
ところで、この効果を十分骨るためには10℃以上の2
次再結晶開始温度の差を鋼板に与えなければならない。
というのは10℃未満ではその効果が小さく、所定の効
果は得られないからである。ここに2次再結晶開始温度
に10℃以上の差異をもうけるには、焼鈍温度を連続的
に変化させる場合には200“C/mの温度勾配を、ま
た段階的に変化させる場合には、隣接領域の温度差を1
00″C以上とすることが肝要である。
かような中間焼鈍時の温度差を付与する方法としては、
次のようなやり方がある。
例えば板幅方向に温度差の大きな連続炉を利用しても良
いし、コイル長手方向にわたって焼鈍温度を変化させて
もよい。また最新の手法としては、レーザー加熱等の極
所加熱装置を用いて鋼板の任意の部分のみを高温加熱す
る方法もある。さらには上記のような連続焼鈍炉ではな
く箱型焼鈍炉を用いてコイル焼鈍時における温度差を逆
に有効に利用する方法も可能である。
ついで脱炭・1次再結晶焼鈍後、2次再結晶焼鈍を施す
わけであるが、この2次再結晶焼鈍は、上記のようにし
て付与したT、Rの勾配よりも大きい温度勾配の下に、
TARが高い領域から2次再結晶を開始させる傾斜焼鈍
とすることが肝要である。
ここにかような傾斜焼鈍における温度勾配は、単位長さ
1cm当り2℃以上とすることが望ましい。
しかるのち乾水素雰囲気中で1cm00〜1250℃,
5〜25h程度の純化焼鈍を施す。
なお上記したような仕上げ焼鈍は、コイル状の銅帯を処
理するタイプが工業的に実施されているが、鋼板(切板
を含む)を一枚または積層した状態で連続的に焼鈍する
連続タイプも提案されていて、この発明ではどちらのタ
イプも使用できる。
また温度勾配の付与に当っては、炉内に温度勾配をもつ
ゾーンを設けることによって容易に達成でき、さらに温
度勾配の付与方向は、鋼板の板幅方向、長さ方向あるい
はその他任意の方向いずれであっても良い。
かかる一連の処理を施すことによって磁気特性の効果的
な向上を図ることができるが、この発明では、純化焼鈍
後、鋼板表面に張力付与型の極薄被膜を被成することに
よって磁気特性のより一層の向上を図ることもできる。
かかる極薄被膜を被成するためには、まず純化焼鈍後の
鋼板表面の非金属物質を除去後、化学研磨あるいは電解
研磨を施して鋼板表面の平滑度を中心線平均粗さRaで
0.4μm以下とする。というのはこれ以上の粗さでは
、次に続く極薄被膜付与によっても鉄損の改善効果が望
めないからである。
ついでCVD法やPvD法(イオンブレーティングやイ
オンインブランティジョン)などの蒸着法によって、T
i+Nb、Si+V、CrtAI、Mn、B、Ni、C
o、Mo、Zr、 Ta。
1cmf、−の窒化物および/又は炭化物なにびにAI
、Si。
Mn+ Mg、 Zn、Tiの酸化物のうちから選んだ
少(とも1種より主として成る極薄被膜を鋼板表面に強
固に被成するのである。
なおかかる被膜の材質としては、玉揚したもののほか、
熱膨張係数が低く鋼板に強固に付着するものであれば何
であってもよい。
さらに必要により常法に従って好ましくは張力付与型低
熱膨張の上塗り絶縁被膜を被成し、レーザー照射、プラ
ズマジェット照射、放電加工、けがき法およびボールペ
ン加工法等の磁区細分化技術を適用する。
(作 用) T□の高い領域からT’s*の勾配より大きい温度勾配
を付与しながら鋼板を加熱すると、まず鋼板の端部がT
3R以上の温度に上昇し、配向性の良い粒が少量核発生
して、2次再結晶領域を形成する。
このとき最初の粒が核発生するまで温度を’r’s*か
らあまり昇温させず、できるだけ低い温度で保定してお
くのが望ましい。
2次再結晶領域とまだTs、lに達していない領域との
間に、狭い範囲で1次再結晶組織と2次再結晶組織が混
在した領域が生じる。そして鋼板の温度が上昇するにつ
れてかかる領域は低温側へと移動を続けることになり、
それに伴って2次再結晶領域が拡大して行き、粒成長が
起こる。
前述したように、2次再結晶における粒成長は核発生温
度よりも低温で起こるので、温度勾配を付与しながら昇
熱する場合、昇熱速度が過大でなく、T’s*に大きな
バラツキが存在しない限り途中で新たな核生成が起こる
ことは無く、最初の結晶方位粒が低温側へ向かって成長
して行く。このとき’rs*に勾配がついており、結晶
粒の成長方向がTsRの低い領域つまり抑制力が弱い領
域であると、粒成長がより安定かつ迅速になる特徴があ
る。そしてこの成長を通じて、1次再結晶と2次再結晶
の境界領域の温度は比較的一定に保たれる。
発明者らは、冷延工程における中間焼鈍の処理条件に工
夫を加えてTSNが連続的に変化している鋼板を作製し
、ついでこれらの鋼板をTSNの高い領域でTARの勾
配と直角に切断し、I板の両端のT’si差が5℃1c
m0℃l2O℃である3水準の試料を作製したのち、こ
れらの鋼板に、’rs*の高い領域を高温側にしてそれ
ぞれO’C/cm、l″C/cm、2’C/ c+n、
  5 ’C/ ctnの温度勾配を付与して仕上げ焼
鈍を行った。
か(して得られた製品板の磁束密度について調べた結果
を次表に示すが、2次再結晶粒の最初の核生成場所のT
、Rが他の部分よ、りも10℃以上高く、かつ温度勾配
が2℃/cm以上であるとき、B6の改善に顕著な効果
が見られることがわかった。
温度勾配を付与しながら2次再結晶を進行させた場合、
2次再結晶がおこる温度は鋼板の種類や昇熱条件によっ
て一定ではなく、その温度範囲を限定することは出来な
いが、例えばMnSeとsbをインヒビターとする方向
性けい素鋼板の場合は850〜1000’Cの範囲にあ
り、この発明においてはこの境界領域に温度勾配を設け
れば良いのであって、その前後は従来採用している処理
条件を採用しても良く、もちろん温度勾配を設けてもよ
い。
かくして磁気特性とくに磁束密度に優れた一方向性けい
素鋼板を安定して得ることができるようになったのであ
る。
なお、この発明法により鋼板の2次再結晶開始温度に局
部的に差が生じる機構は定かではないが、発明者らの考
えでは、中間焼鈍温度差に保持した部分は中間焼鈍によ
る再結晶が不十分であるため、1次再結晶後の集合組織
に差が生じ、それ故上記効果が得られたものと考えてい
る。したがって高温部と低温部との中間焼鈍温度差は1
00″C以上とすることが望ましい。
(実施例) 実施例I C: 0.047%、St : 3.41%、Mn :
 0.072%、Se: 0.027%およびSb :
 0.025%を含み、残部は不可避的不純物を除いて
実質的にFeの組成になるけい素鋼熱延板を、熱延板焼
鈍し、脱スケール後、1回目の冷間圧延を行なったのち
試料A−Dに4分割した。このうち試料A、Bについて
は、板幅方向に部分冷却されたロールをそなえる連続炉
で第2図に示すような温度差を鋼板に与えなから100
0℃で中間焼鈍を施した。この時の2次再結晶開始温度
は高温域で940″C1低温域で860″Cであった。
これに対して試料C,Dはそのまま1000℃で均一に
中間焼鈍を行った。この材料の2次再結晶開始温度は8
60 ’Cであった。
ついでこれらの試料に2回目の冷間圧延を行って0.2
3mm厚に仕上げた。その後830℃で2分間の脱炭・
1次再結晶焼鈍を施したのち、焼鈍分離剤を塗布してか
ら、コイル焼鈍を施した。かかるコイル焼鈍に際し、試
料A、Bは、2次再結晶開始温度が、940℃の所から
2次再結晶が開始するように、コイル端部に加熱ヒータ
ーと冷却用抜熱装置のついたコイル焼鈍炉を用いて高温
部は940℃1一方低温部は840″Cとなるようにし
て、40時間保定後、この温度傾斜のまま2℃/hで2
0時間昇温しで完全に2次再結晶を完了させたのち、1
200″C1cm0時間の純化焼鈍を施した。これに対
して試料C1Dは、860℃で70時間保定して2次再
結晶を完了させたのち、同じ< 1200℃、10時間
の純化焼鈍を施した。
なお試料B、Dについては、さらにレーザーを用いて圧
延方向に直角に20J/cm2のエネルギー密度で7M
ピッチで磁区細分化処理を施した。
かくして得られた各製品板の磁気特性について調べた結
果を下表に示す。
なお、いずれも、磁気特性は幅方向でほぼ同等であった
実施例2 c : 0.055%、Si: 3.27%、Mn :
 0.082%、S:  0.027%、八l : 0
.032%およびN : 0.0079%を含み、残部
は不可避的不純物を除き実質的にFeの組成になるけい
素鋼熱延板を、熱延板焼鈍後、1回目の冷間圧延を施し
たのち試料A−Dに4分割した。ついで中間焼鈍を施す
に当り、試料A、  Bについては、板幅1000mm
のうち中央部の900 mmをレーザ加熱できる連続炉
で、第2図に示すように中央部が1050″C1一方両
端部は500 ”C以下の板温分布となるよう焼鈍した
。その時の板幅方向の2次回結晶開始温度は幅中央部が
880℃1一方両端部は960″Cであった。これに対
して試料C,Dは、1050’Cで均一に中間焼鈍を行
った、このときの2次回結晶開始温度は880 ’Cと
均一であった。
ついでこれらの試料に対して2回目の冷延を行なって、
0.23mm厚に仕上げた。その後825 ’Cで2.
5分間の脱炭・1次再結晶焼鈍を施したのち、焼鈍分離
剤を塗布してから、コイル焼鈍を施した。コイル焼鈍は
、コイル両端面が加熱できるヒーターの入ったコイル焼
鈍炉で、両端部が960℃になるよう加熱する一方、中
央部は870 ’Cになるようにした。かかる温度勾配
のまま10″C/hで20時間界湯温後1200’Cで
15時間の純化焼鈍を行った。
なお試料B、Dについては、その後絶縁被膜を酸洗で除
去したのら、3%IPとI(20□液中で化学研磨を施
して鏡面に仕上げ、ついで750 ’CでTiCl4ガ
スとN2およびCB、ガスとの混合ガス雰囲気中で熱処
理してCVDによって綱板表面にTi(C,N)層を0
.5μm厚みで形成させた。
かくして得られた各製品板の磁気特性について調べた結
果を下表に示す。
なお、いずれも、磁気特性は幅方向でほぼ同等であった
(発明の効果) かくしてこの発明によれば、磁束密度B、が2.00T
に近いきわめて磁束密度の高い一方向性けい素鋼板を安
定して得ることができ、また適切な磁区細分化技術の適
用によりきわめて低い鉄損も併せて実現される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、中間焼鈍温度と2次回結晶開始温度との関係
を示したグラフ、 第2図は、実施例1,2の中間焼鈍時における鋼板温度
分布ならびに2次回結晶開始温度分布を表わした図であ
る。 第1図 中間f尭滲1墨、* r°cン

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、含けい素鋼スラブを、熱間圧延し、ついで中間焼鈍
    を挟む2回以上の冷間圧延を施して最終板厚としたのち
    、脱炭・1次再結晶焼鈍を施し、しかるのち2次再結晶
    焼鈍ついで純化焼鈍を施す一連の工程によって一方向性
    けい素鋼板を製造するに当り、 上記中間焼鈍を、焼鈍温度が鋼板の長手方 向ないし幅方向に連続的および/または段階的に変化す
    る条件下に施すことによって、その後の鋼板の2次再結
    晶開始温度に10℃以上の局所的な差を与え、 しかるのち上記2次再結晶開始温度の差よ りも大きい温度勾配の下に、2次再結晶開始温度が高い
    領域から2次再結晶を開始させる傾斜焼鈍を施すことを
    特徴とする、磁気特性に優れた一方向性けい素鋼板の製
    造方法。 2、傾斜焼鈍における温度勾配が、単位長さ1cm当り
    2℃以上である特許請求の範囲第1項記載の方法。
JP62112409A 1987-05-11 1987-05-11 磁気特性に優れた一方向性けい素鋼板の製造方法 Pending JPS63277717A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62112409A JPS63277717A (ja) 1987-05-11 1987-05-11 磁気特性に優れた一方向性けい素鋼板の製造方法
US07/190,280 US4975127A (en) 1987-05-11 1988-05-04 Method of producing grain oriented silicon steel sheets having magnetic properties
EP88304050A EP0292150B1 (en) 1987-05-11 1988-05-05 Method of producing grain oriented silicon steel sheets having excellent magnetic properties
DE3888725T DE3888725T2 (de) 1987-05-11 1988-05-05 Verfahren zur Herstellung kornorientierter Siliciumstahlbleche mit hervorragenden magnetischen Eigenschaften.
CA000566363A CA1332344C (en) 1987-05-11 1988-05-10 Method of producing grain oriented silicon steel sheets having excellent magnetic properties
KR1019880005531A KR960003173B1 (ko) 1987-05-11 1988-05-11 우수한 자성을 갖는 결정입 배향 규소 강판의 제조방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62112409A JPS63277717A (ja) 1987-05-11 1987-05-11 磁気特性に優れた一方向性けい素鋼板の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63277717A true JPS63277717A (ja) 1988-11-15

Family

ID=14585926

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62112409A Pending JPS63277717A (ja) 1987-05-11 1987-05-11 磁気特性に優れた一方向性けい素鋼板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63277717A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0284158A (ja) * 1988-06-21 1990-03-26 Yoshie Kurihara 苦味、渋味またはえぐ味を有する物質の味覚修飾剤
JPH0284163A (ja) * 1988-06-21 1990-03-26 Yoshie Kurihara 新規味覚修飾物質を含む飲料
JPH0284156A (ja) * 1988-06-21 1990-03-26 Yoshie Kurihara 酸味性物質の味覚修飾剤

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0284158A (ja) * 1988-06-21 1990-03-26 Yoshie Kurihara 苦味、渋味またはえぐ味を有する物質の味覚修飾剤
JPH0284163A (ja) * 1988-06-21 1990-03-26 Yoshie Kurihara 新規味覚修飾物質を含む飲料
JPH0284156A (ja) * 1988-06-21 1990-03-26 Yoshie Kurihara 酸味性物質の味覚修飾剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5988027B2 (ja) 極薄方向性電磁鋼板の製造方法
JP2014152392A (ja) 方向性電磁鋼板の製造方法
WO2014132354A1 (ja) 方向性電磁鋼板の製造方法
JP6838601B2 (ja) 低鉄損方向性電磁鋼板とその製造方法
EP0292150A2 (en) Method of producing grain oriented silicon steel sheets having excellent magnetic properties
KR20240035911A (ko) 방향성 전자 강판의 제조 방법
JPH0347975A (ja) 低鉄損一方向性珪素鋼板
JPS63277717A (ja) 磁気特性に優れた一方向性けい素鋼板の製造方法
JP5846390B2 (ja) 方向性電磁鋼板の製造方法
JPH01176034A (ja) 磁気特性の優れた一方向性電磁鋼板の製造方法
JPH0347974A (ja) 熱安定性超低鉄損一方向性けい素鋼板およびその製造方法
JPS63277718A (ja) 磁気特性に優れた一方向性けい素鋼板の製造方法
JPWO2019131853A1 (ja) 低鉄損方向性電磁鋼板とその製造方法
JP3067164B2 (ja) 極超低鉄損一方向性極薄けい素鋼板の製造方法
JP2819994B2 (ja) 優れた磁気特性を有する電磁鋼板の製造方法
JPS63277711A (ja) 磁気特性に優れた一方向性けい素鋼板の製造方法
JPS63277710A (ja) 磁気特性に優れた一方向性けい素鋼板の製造方法
JPS63277716A (ja) 磁気特性に優れた一方向性けい素鋼板の製造方法
JPS63277714A (ja) 磁気特性に優れた一方向性けい素鋼板の製造方法
JPS63277715A (ja) 磁気特性に優れた一方向性けい素鋼板の製造方法
JPH067527B2 (ja) 超低鉄損方向性けい素鋼板およびその製造方法
CN117062921A (zh) 取向性电磁钢板的制造方法
JPS63277712A (ja) 磁気特性に優れた一方向性けい素鋼板の製造方法
JPH07268470A (ja) 低鉄損方向性けい素鋼板の製造方法
JPH02263923A (ja) 磁気特性の優れた一方向性電磁鋼板の製造方法