JPS63277667A - 四塩基酸無水物の製造方法 - Google Patents

四塩基酸無水物の製造方法

Info

Publication number
JPS63277667A
JPS63277667A JP11271987A JP11271987A JPS63277667A JP S63277667 A JPS63277667 A JP S63277667A JP 11271987 A JP11271987 A JP 11271987A JP 11271987 A JP11271987 A JP 11271987A JP S63277667 A JPS63277667 A JP S63277667A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
anhydride
acid anhydride
tetrabasic acid
dihydrophenazine
compounds
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11271987A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiro Shibata
充弘 柴田
Yasuhisa Saito
康久 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP11271987A priority Critical patent/JPS63277667A/ja
Publication of JPS63277667A publication Critical patent/JPS63277667A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Furan Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はエポキシ樹脂の硬化剤、ポリイミド樹脂、ポリ
エステル樹脂の原料として有用な下記構造式CI)で表
わされる四塩基酸無水物(以下無水物Aとする。)の製
造法に関する。
〔式中、R1は水素またはメチル基を表わし、R2は水
素または低級アルキル基を表わす。〕く従米の技術〉 無水物Aはスチレン系化合物−分子に、無水マレイン酸
二分子を付加して得られる。その製造に関しては、スチ
レン系化合物の重合を防止するために重合禁止剤を使用
することが好ましいとされており、その具体例として、
フェノチアジン系化合物の存在下で反応させる方法(特
開昭58−170776号)、−酸化窒素の雰囲気下で
フェノチアジン系化合物の存在下反応させる方法(特開
昭60−75474号)等が提案されている。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、前者の場合は製品の着色を起しやすく、
白色の製品を得る為には再結晶が必要であり、後者の場
合には有害な一酸化窒素を扱う為、反応後の回収や後処
理工程が必・要であり、製造プロセス上不利である。
本発明者等は前記の問題点を解決すべく鋭意検討を進め
た結果、重合禁止剤として5.l〇−ジヒドロフェナジ
ン系フェノキサジン系又はイミノスチルベン(6H−ジ
ベンゾ(b、 f)アゼピン)系の中から選ばれる芳香
族アミンを使用すると重合物を生成することなく高純度
でかつ着色のない目的の四塩基無水物が得られることを
見い出し、本発明を完成するに至った。
く問題点を解決するための手段〉 すなわち、本発明は5.10−ジヒドロフェナジン系、
フェノキサジン系又はイミノスチルベン(5H−ジベン
ゾ(b、f)アゼピン)系の中から選ばれる芳香族アミ
ンの存在下にスチレン系化合物と無水マレイン酸とを反
応させることを特徴とする前記無水物Aの製造方法であ
る。
本発明において四塩基酸無水物TI)を製造するに際し
ては、上記の芳香族アミンの存在下にスチレン系化合物
と無水マレイン酸を混合するという極めて簡単な操作に
よって容易に進行させることが出来る。用いられる芳香
族アミンの具体例は、5.10−ジヒドロフェナジン系
化合物としては、5.10−ジヒドロフェナジン、5.
10−ジヒドロメチルフェナジン、5.10−ジヒドロ
エチルフェナジン、5.10−ジヒドロフェニルフェナ
ジン、5.10−ジヒドロメトキシフェナジン、5.1
0−ジヒドロニトロフェナジン、クロロ−5,10−ジ
ヒドロフェナジン、6.18−ジヒドロジベンゾ[b、
i:1フエナジン等が、フェノキサジン系としてはフェ
ノキサジン、メチルフェノキサジン、エチルフェノキサ
ジン、フェニルフェノキサジン、ニトロフェノキサジン
、1,8−ジニトロフェノキサジン、l−クロロ−8−
ニトロフェノキサジン、ペンシフエノキサシン等が、ま
たイミノスチルベン(5H−ジベンゾ(b、 f)アゼ
ピン)系としては、イミノスチルベン、メチルイミノス
チルベン、エチルイミノスチルベン、フェニルイミノス
チルベン、ニトロイミノスチルベン、クロロイミノスチ
ルベン、ベンゾイミノスチルベン等が挙げられ、これら
の芳香族アミンは二種以上の混合物としても使用可能で
ある。
かかる芳香族アミンの使用量は生成する四塩基酸無水物
の理論量に対し0.01〜10重緻%、好ましくは0.
06〜5重量%である。この使用量がこれらの値よりも
少ないと副生成物である重合物が生成しやすい。また、
使用量がこれらの値より多くなっても、重合禁止剤とし
ての効果はそれほど増大しない。従って使用量をこれら
の値以上にしても、経済的に不利となり、又製品からの
芳香族アミンの除去を困難にする。
本発明に用いられるスチレン系化合物とは下記構造式圓
で表わされるものである。
〔式中、R1は水素またはメチル基を表わし、R1は水
素または低級アルキル基を表わす。〕例示するとスチレ
ン、α−メチルスチレン−α、p−ジメチルスチレン、
α1m−ジメチルスチレン、ビニルトルエン、イソプロ
ペニルトルエン、p−tert−ブチルスチレンなどが
挙ケられ、なかでもα−メチルスチレンが好ましい。
また必要に応じて、これらの二種以上を併用することも
できる。
また本発明においては反応に不活性な希釈剤をスチレン
系化合物と無水マレイン酸の合計量に対して0.2〜1
0倍量の割合で用いることが好ましい。例えばベンゼン
、トルエン、キシレン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘ
キサン等の炭化水素溶媒、四塩化炭素、三塩化エタン、
二塩化エタン等の塩素系溶媒テトラヒドロフラン、ジオ
キサン等のエーテル系溶媒、アセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶媒及びそ
の混合溶媒が挙げられる。
しかしアルコール系溶媒及び水は、無水マレイン酸及び
反応生成物と反応する為不適当である。
さらに本発明に於いては、通常スチレン系化合物1モル
当り無水マレイン酸を1.6〜4.0モル、好ましくは
1.8〜8.0モル使用し、80〜200℃、好ましく
は50〜150℃の温度下で反応が実施される。その他
の反応条件は特に限定されるものではないが、窒素、ア
ルコン等の反応に不活性なガス雰囲気下に1〜20時間
、好ましくは8〜15時間反応させることが適切であり
反応はきわめて容易に完了する。
反応終了後、生成した四塩基酸無水物を採取するには、
例えば析出した生成物を炉別しベンゼンなどの適当な溶
媒にて洗浄した後、−過、乾燥することによって容易に
得られる。
なお、前述した従来の技術、たとえば特開昭58−17
0776号公報に記載の方法によっては前記無水物Aの
他に下記構造式(資)で示される四塩基酸無水物(以下
無水物Bとする。)が、無水物Aに対して40〜80%
程度の割合で同時に生成するが、本発明の方法において
も同様である。しかるに前記した用途に用いる場合、か
かる無水物Bの存在は何ら差支えない。
〈発明の効果〉 本発明の5.10−ジヒドロフェナジン系、フェノキサ
ジン系又はイミノスチルベン系の中から選ばれる芳香族
アミンを使用する四塩基酸無水物の製造法は、フェノチ
アジン系化合物を使用する製造法(特開昭58−170
776 )に比べ、製品の着色が少なく、従って再結晶
等の精製が不要である。その結果白色の四塩基酸無水物
を簡便に得やことが可能である。
また−酸化窒素の雰囲気下でフェノチアジン系化合物の
存在下反応させる方法(特開昭60−75474号)に
比べ、安全かつ簡便に目的の四塩基酸無水物を得ること
ができる。
この様にして得られた四塩基酸無水物はエポキシ樹脂硬
化剤のほかポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂の原料と
して翁°用であるう実施例1 攪拌装置、温度計、冷却コンデンサーの付いたIJ4ツ
ロフラスコに、無水マレイン酸196F(2モル)、ト
ルエン3・Oat及び5,1〇−ジヒドロフェナジン0
.911(目的の四塩基酸無水物に対し0.29%に相
当)を仕込み、窒素雰囲気下で118℃に昇温し、4時
間かけてα−メチルスチレン118F(1モル)を滴下
し、滴下終了後さらに5時間同温度で保温した。
反応後メチルイソブチルケトン90fを添加して冷却す
ると結晶が析出した。この結晶を炉別し、固体生成物1
82Nを得た。この生成物は白色で着色がなく再結晶は
不要であった。収率は68%であった。得られた生成物
は分子量814、虐点は182〜198℃で昭和電工社
3% (7) G−1000HXL、 G−2000H
XL、 G−8000HXLを直列につないだカラムを
使用するGPCによる分離では副生成物である重合物は
全く認められなかった。この生成物をLCにより分析を
行い分取し構造解析を行った結果、無水物Aが生成して
いることがわかった。なお、同時に無水物Bも生成して
おり無水物Aと無水物Bの組成比はGCにより求めた結
果1:0.78であった。
実施例2 実施例1の6,10−ジヒドロフェナジンの仕込量0.
91Fの量を0.86F(目的の四塩基酸無水物に対し
0.11%に相等)に変更する以外は実施例1と全く同
様にして反応を行い、白色の四塩基酸無水物187fを
得た。収率は60%であり、融点は181〜198℃で
あった。
副生成物である重合物は全く認められず、無水物Aと無
水物Bの組成比は1:0.75であった。
実施例8゜ 5.10−ジヒドロフェナジンに代えてフェノキサジン
0.87f(目的の四塩基酸無水物に対し0.12%に
相等)を仕込む以外は実施例1と全く同様にして反応を
行い、白色の四塩基酸無水物189fを得た。収率は5
7%であり、融点は181〜192℃であった。副生成
物である重合物は全く認められず、無水物Aと無水物B
の組成比は1:0.69であった。
実施例4 5.10−ジヒドロフェナジンに代えてイミノスチルベ
ン019f!(目的の四塩基酸無水物に対し0.12%
に相等)を仕込む以外は実施例1と全く同様にして反応
を行い、白色の固体生成物1842を得た。収率は59
%であり、融点は181〜195℃であった。副生物で
ある重合物は全く認められず、無水物Aと無水物Bの組
成比は1:0.65であった。
比較例1 5.10−ジヒドロフェナジンに代えてフェノチアジン
2.00f(目的の四塩基酸無水物に対し0.6%に相
等)を仕込む以外は実施例1と全く同様にして反応を行
い、固体生成物180fを得た。この生成物は赤色に着
色しており、副生成物である重合物が微量ながら検出さ
れた。
無水物Aと無水物Bの組成比は1:(160であり、融
点は178〜208℃であった。
比較例2 5.10−ジヒドロフェナジンに代えてフェノチアジン
10f(目的の四塩基酸無水物に対し8,0%に相等)
を仕込む以外は実施例1と全く同様にして反応を行い、
固体生成物1702を得た。この生成物は、副生成物で
ある重合物は全く認められなかったが、赤色に着色して
おり、白色の製品を得る為には再結晶が必要であった。
前記〔ηと前記亘の組成比は1:0.58であり、融点
は178〜201℃であった。
本発明に於いて、5.10−ジヒドロフェナジン、フェ
ノキサジンおよびイミノスチルベンか゛ ガ特異的に重合を抑制することは、実施例2、実施例8
および実施例4と比較例1より明らかである。即ち、5
.10−ジヒドロフェナジン、フェノキサジンおよびイ
ミノスチルベンを使用する場合、フェノチアジンの11
5以下の使用量にて十分であり、その為製品に着色を及
ぼさないと容易に理解される。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 5,10−ジヒドロフェナジン系、フェノキサジン系又
    はイミノスチルベン(5H−ジベンゾ〔b,f〕アゼピ
    ン)系の中から選ばれる芳香族アミンの存在下に、スチ
    レン系化合物と無水マレイン酸とを付加反応せしめるこ
    とを特徴とする下記構造式〔 I 〕で表わされる四塩基
    酸無水物の製造方法。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 〔式中、R_1は水素またはメチル基を表わし、R_2
    は水素または低級アルキル基を表わす。〕
JP11271987A 1987-05-08 1987-05-08 四塩基酸無水物の製造方法 Pending JPS63277667A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11271987A JPS63277667A (ja) 1987-05-08 1987-05-08 四塩基酸無水物の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11271987A JPS63277667A (ja) 1987-05-08 1987-05-08 四塩基酸無水物の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63277667A true JPS63277667A (ja) 1988-11-15

Family

ID=14593807

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11271987A Pending JPS63277667A (ja) 1987-05-08 1987-05-08 四塩基酸無水物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63277667A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0318855A (ja) * 1989-06-16 1991-01-28 Mitsui Toatsu Chem Inc 像の形成方法
JP2007238739A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Hakuto Co Ltd 芳香族ビニル化合物の重合抑制方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0318855A (ja) * 1989-06-16 1991-01-28 Mitsui Toatsu Chem Inc 像の形成方法
JP2007238739A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Hakuto Co Ltd 芳香族ビニル化合物の重合抑制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS63277667A (ja) 四塩基酸無水物の製造方法
JP3687178B2 (ja) 芳香族ポリエステルイミド、その製造方法及びそれを含むワニス
JPH0569843B2 (ja)
JPH03207710A (ja) 共重合体及びその製造方法
US5278328A (en) Process for producing carboxylic acid chloride
JPH01165581A (ja) 四塩基酸無水物の製造法
JPH01168682A (ja) 四塩基酸無水物の製造方法
JPS62215608A (ja) アルケニルシリル基含有高分子化合物の製法
JPH0245462A (ja) ジハロベンゼンジスルホン化合物類の改良された製法
JPS63208586A (ja) 四塩基酸無水物の製造方法
JPS6075474A (ja) 四塩基酸無水物の製造法
JP3433482B2 (ja) ビスマレイミドの製造方法
JPS6160647A (ja) N−置換モノマレイミドの製造方法
US5487848A (en) Preparation of difunctional initiators for anionic polymerization
JP2001131170A (ja) 多官能六員環カーボナート化合物の製造方法及び多官能六員環カーボナート化合物
JPH0395192A (ja) アゾ化合物
JPH0499744A (ja) 芳香族ジアルデヒドの合成方法
JPH037241A (ja) 新規なジヒドロキシ化合物及びその製造法
JPS5984845A (ja) 2−ビフエニルアクリレ−トおよびその製造方法
JPH0912543A (ja) 芳香族ジイミドジカルボン酸及びその製造方法並びにそれを含む溶液
JPS6032792A (ja) 新規なテトラカルボン酸二無水物及びその製造法
JPH01216957A (ja) ビス(2−アセトキシ−2−プロピル)ベンゼンおよびその製造方法
JPH06279421A (ja) 新規なトリアゾール化合物、その中間体およびその合成法
JPH02207077A (ja) ベンゾトリアゾール誘導体
JPS591257B2 (ja) ポリアリ−ルイミンの製法