JPS63275755A

JPS63275755A - エアジェット織機における緯入れ確認装置

Info

Publication number: JPS63275755A
Application number: JP11153287A
Authority: JP
Inventors: 優上野; 澤村　政廣; 神山　征彦
Original assignee: Kanebo Ltd
Current assignee: Kanebo Ltd
Priority date: 1987-05-06
Filing date: 1987-05-06
Publication date: 1988-11-14

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、緯入れすなわち杼道に緯糸を通すのにエアジ
ェツトを利用するエアジェツト織機における緯入れ確認
装置に関するものである。

［従来の技術とその問題点］エアジェツト織機においては、杼道の一側方に備えたノ
ズルから噴射されるエアジェツトによって緯糸を飛走さ
せて杼道に通入するものであり、その多くは前記ノズル
から噴射されるジェット気流の拡散と減速を防いで緯糸
の飛走を確実にする目的で、緯糸飛走部分をトンネル状
に覆うエアガイド方式、あるいは杼道に沿って配した複
数の補助ノズル付き変形筬方式、あるいは補助ノズルと
エアガイドの組合せによる補助ノズル付きエアガイド方
式等の手段を備えている。

そして前記の緯入れの際には、ノズルとは反対側の反給
糸側に備えた緯糸フィラーによって緯糸先端の到達を検
知して緯入れを確認することとしている（例えば特開昭
６０−１８５６４３号公報）。通常は第５図に示すよう
に前記の緯糸の到達を検知する第１のフィラー（１０’
）と、これとは別に緯糸飛走方向に若干の間隔をおいて
糸切れ時における緯糸を検知する第２のフィラー（２０
′）とが設けられている。

すなわち、前記の２つのフィラーによる装置の場合、緯
入れされた緯糸の先端が第１のフィラー（１０’）と第
２のフィラー（２０°）の間に位置するように設定され
、第１のフィラーのみが緯糸を検知すれば緯入れが正常
であり、また第１のフィラーが緯糸を検知しても、これ
と同時に第２のフィラーが緯糸を検知すれば、糸切れに
よってジェット気流で第５図破線のように飛ばされる切
断緯糸を検知していることになって、糸切れによる緯入
れ異常を検出でき、その検出信号によってａｍを停止す
るようになっている。

ところで、切断緯糸は弛緩してきわめて不安定な状態で
あり、しかもジェット気流が噴射位置から遠い側はど拡
散し易く、特に補助ノズル付き変形波方式による場合に
は、補助ノズルからの斜め方向の噴射によ乞反射流によ
ってジェット気流が拡散し易い。そのため、ジェット気
流によって飛ばされる切断緯糸が、第２のフィラーの手
前で曲って飛走方向が逸れたり、フィラーに引掛かった
りして、第２のフィラーによりその糸を検知できないこ
とがあり、糸切れ検知不良を起すことがある。

例えば、糸切れの際、ジェット気流によって飛される切
断緯糸を、第１のフィラーが検知したのに第２のフィラ
ーが鎖糸を検知できないと、緯入れが正常に行なわれた
としてそのまま製織が継続される。こうして製織された
織物は製品不良となる。

そこで本発明は、エアジェツト織機における上記の問題
点を解決し、緯糸の糸切れ検知不良を起すことのない緯
入れ確認装置を提供しようとするものである。

［問題点を解決するための手段］本発明は、ジェット気流によって緯糸を飛走させて杼道
に通入するエアジェツト織機における緯入れ確認装置、
特に反給糸側の織耳部外方に、緯糸の到達を検知する第
１の緯糸フィラーと、これとは間隔をおいて糸切れ時に
おける切断緯糸を検知する第２のフィラーとを備えた構
造のものにおいて、上記の問題点を解決するために、前
記両フィラー間に、この間の緯糸飛走部分をトンネル状
に覆うエアカバーを設けるとともに、このエアカバー内
に緯糸飛走方向にエアを噴射する補助ノズルを配したこ
とを特徴とするものである。

［作　用コ上記の本発明の緯入れ確認装置によれば、緯入れの際、
メインノズルおよび補助ノズル等による杼道一方側から
のジェット気流によって飛走され緯入れされる緯糸の反
給糸側への到達が第１の緯糸フィラーによって検知され
る。

そして仮に緯入れ途中において緯糸に糸切れが生じた場
合は、その切断緯糸はジェット気流によってそのまま飛
ばされ、まず第１の緯糸フィラーによって前記切断緯糸
の到達が検知されることになるが、前記切断緯糸はさら
にエアカバー内を飛走せしめられて第２のフィラーによ
る検知位置を飛走通過し、鎖糸を第２のフィラーによっ
て検知して、糸切れが生じたことを検出し、織機の運転
を停止する。

特に本発明の場合、第１のフィラーと第２のフィラーの
間に設けられたエアカバーによって、ジェット気流の拡
散が防止されるとともに、該カバー内の気流速度が補助
ノズルのエア噴射によって助成されているために、この
気流によって飛ばされる切断緯糸は逸れたりフィラーに
引掛かったりすることなく、前記エアカバー内から第２
のフィラーによる検知位置を確実に通過でき、したがっ
て第２のフィラーによって切断緯糸を確実に検知できる
のである。

［実施例１次に本発明の実施例を図面に基いて説明する。

第１図〜第４図は本発明の実施例を示しており、（１）
は経糸、（２）は織前、（３）は筬、（４）は液栓であ
り、前記！　（３）は各流調（３ａ）の前縁に緯糸飛走
用の案内溝（５）を構成する突出部を有する変形筬から
なる。（６）はメインノズルであって、このメインノズ
ル（６）は、図示のようなドラム式の緯糸貯留装＠（７
）等を経て給糸される緯糸（８）を飛走させて杼道（Ａ
）に通入するように設けられている。

（９）は杼道（Ａ）に沿って所要間隔に複数並列して配
された補助ノズルであって、前記メインノズル（６）に
よる緯糸の飛走を助成するように設けられている。

前記メインノズル（６）および補助ノズル（９）のジェ
ット気流のための圧力空気は、公知のようにコンプレッ
サー等の圧力源から急送経路中の電磁バルブや圧力調整
装置等を介して所定の噴射作用を行なうように供給され
制御される。

（１０）は前記メインノズル（６）による緯糸の給糸側
とは反対側つまり反給糸側における織耳部の外方に設け
られた光電管等からなる第１の緯糸フィラーであって、
緯入れ時に緯糸先端（８゛）の到達を該緯糸フィラー（
１０）によって電気的に検知するように設けられており
、この検知信号は検知回路から制御部（図示せず）に入
力されてジェット気流を含む１１機の運転制御が行なわ
れる。

（２０）は前記第１の緯糸フィラー（１０）のさらに外
方に若干間隔をおいて並設された前記同様の光電管等か
らなる糸切れ検知用の第２のフィラーであり、正常に緯
入れされた緯糸（８）の先端（８°）はこの第２のフィ
ラー（２０）と前記第１の緯糸フィラー（１０）との間
に位置するようになっており、糸切れが生じた場合に、
ジェット気流によって飛ばされる切断緯糸（８ａ）を第
２のフィラー　（２０１が検知することによって糸切れ
を検出できるように設けられている。この糸切れ検出信
号は制胛部に入力される。

しかして前記第１のフィラー（１０）と第２のフィラー
（２０）の両者間に、この間の緯糸飛走部分をトンネル
状に覆うエアカバー（１１）が設けられるとともに、こ
のエアカバー（１１）内に緯糸飛走方向にエアを噴射す
る補助ノズル（１２）が配されている。

前記のエアカバー（１１）は、図のような断面略半円形
状をなし、これとｆｉ　（３）前面に有する山形突出部
による案内溝（５）とにより緯糸飛走部分を略円形状に
覆えるものが特に好適であるが、これに限らず両フィラ
ー（１０）（２０）間の緯糸飛走部分をドーム状に覆え
るものであればよく、例えば断面略角形状に覆えるもの
であってもよいし、また略円形の筒状をなすものであっ
てもよい。特に前面に案内溝を有さない筬を使用する場
合には、前記の筒状をなすものが好適である。

いずれも緯糸飛走方向に複数に分割形成しておくことも
できる。

また前記の補助ノズル（１２）は、杼道（Ａ）に沿って
配された補助ノズル（９）と同様の構成をなしかつ同様
に制御されるものでよいが、エアカバー（１１）内にノ
ズル先端を臨ませて、切断緯糸（８ａ）の飛走の邪魔に
ならないように設ける。

なお上記第１の緯糸フィラー（１０）は、図に示すよう
に、ジェット気流方向と対向する側の側部に、上下面が
フィラー主体部と略同幅をなすとともに少なくとも緯糸
飛走部分との対面側にフィラー主体部側はど漸次浅くな
るガイド凹部を有し、ジェット気流の広がりを規制でき
る整流ガイド（１３）を設けて乱気流が生じないように
しておくのが望ましい。

上記装置の作用状態について説明すると、緯糸（８）は
、メインノズル（６）および補助ノズル（９）等による
ジェット気流によって飛走して杼道（Ａ）に通入され、
その緯糸（８）の先端（８°）が第１の緯糸フィラー（
１０）による検知位置を通過することによって、緯糸の
到達が電気的に検知されて緯入れ完了が確認され、その
まま製織作用が続行される。

そして、仮に前記の緯入れ途中において緯糸（８）に糸
切れが生じた場合、その切断緯糸（８ａ）はジェット気
流によってそのまま飛ばされ、まず第１の緯糸フィラー
（１０）によって前記切断緯糸（８ａ）の到達が検知さ
れることになるが、前記切断緯糸（８ａ）は第１の緯糸
フィラー（１０）と第２のフィラー（２０）との間に設
けられたエアカバー（１１）内を飛走して、第２のフィ
ラー（２０）による検知位置を通過し、該切断緯糸（８
ａ）を第２のフィラー（２０）によって検知して、糸切
れが生じたことを検出し、その糸切れ信号が制御部に入
力され織機の運転を停止する。

特に本発明の場合、第１と第２の両フィラー（１０）（
２０）間に設けられた前記エアカバー（１１）によって
、ジェット気流の拡散が防止されるとともに、該カバー
（１１）内の気流速度が補助ノズル（１２）のエア噴射
によって助成されているため、この気流によって飛ばさ
れる切断緯糸（８ａ）は所定の飛走位置から逸れたりフ
ィラー（２０）に引掛かったりすることがなく、前記エ
アカバー（１１）内を通って第２のフィラー（２０）に
よる検知位置を確実に通過でき、したがって第２のフィ
ラー（２０）によって切断緯糸を確実に検知できること
になる。

なお、上記の実施例においては補助ノズル付き変形成方
式のエアジェツト織機の場合を示したが、本発明の緯入
れ確認装置は、筬の前の緯糸飛走部分をトンネル状に覆
うエアガイド方式のｍ機においても同様に実施すること
ができる。

［発明の効果］上記したように本発明の緯入れ確認装置によれば、緯入
れ時に糸切れが生じた場合に、その切断緯糸を第２のフ
ィラーへ確実に飛走させ得てこれを第２のフィラーによ
って確実に検知でき、第２のフィラーによって切断緯糸
を検知できないといった糸切れ検知不良を解消できる。

従って糸切れの際には直ちに＊ｉを停止して緯入れを補
修することができ、以て糸切れを検知できずにそのまま
製織するおそれがない。しかも切断緯糸はそのまま第２
フィラ一部分に引掛って止まるおそれがなく、製織部か
ら確実に除去される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す緯入れ確認装置部分の斜
視図、第２図は前記装置を装備したエアジェツト織機主
要部の斜視図、第３図は同一部の拡大正面図、第４図は
前回ｒＶ−ｒＶ線の断面図、第５図は従来の緯入れ確認
装置部分の正面図である。（Ａ）・・・杼道、（３）・・・筬、（３ａ）・・・成
層、（５）案内溝、（６）・・・メインノズル、（８）
・・・緯糸、（８°）・・・緯糸先端、（８ａ）・・・
切断緯糸、（９）・・・補助ノズル、（１０）・・・第
１の緯糸フィラー、（１１）・・・エアカバー、（１２
）・・・補助ノズル。

Claims

【特許請求の範囲】

１、ジェット気流によつて緯糸を飛走させて杼道に通入
するエアジェット織機において、反給糸側の織耳部外方
に、緯糸の到達を検知する第１の緯糸フィラーと、これ
とは間隔をおいて糸切れ時における切断緯糸を検知する
第２のフィラーとを備え、この両フィラー間にはこの間
の緯糸飛走部分をトンネル状に覆うエアカバーを設ける
とともに、このエアカバー内に緯糸飛走方向にエアを噴
射する補助ノズルを配したことを特徴とするエアジェッ
ト織機における緯入れ確認装置。