JPS63275401A

JPS63275401A - ホイ−ルカバ−

Info

Publication number: JPS63275401A
Application number: JP62108103A
Authority: JP
Inventors: Yasuhiko Ogisu; 康彦荻巣; Kuniyoshi Kondo; 近藤　国芳
Original assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Current assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date: 1987-04-30
Filing date: 1987-04-30
Publication date: 1988-11-14
Also published as: KR880012374A; KR930001859B1

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】発明の目的（産業上の利用分野）本発明は自動車のディスクホイールに装着されるホイー
ルカバーに関するものである。

（従来の伎術）合成樹脂製のホイールカバーは軽呈でデサ゛インの自由
度も高いという特長があるが、合成樹脂が表面に現れた
外観では自動車のボディや需要者の趣味に適合しない場
合もある。そこで、従来より合成樹脂製のホイールカバ
ー基材上にメタリック塗装をしたり、金属を真空蒸着、
スパッタリング等の物理蒸着（ＰＶＤ）法によって付着
させたりして、金属的外観を付与したホイールカバーが
実用化されている。

（発明が解決しにうとする問題点）ところが、前記ホイールカバーによっても、アルミニウ
ム合金やマグネシウム合金を鋳造又は鍛造してなるディ
スクホイールに匹敵する程の美しさと高級感をもった金
属的外観は得られていない。

なぜなら、メタリック塗装はそのメタリック材による光
の弱い乱反射によって金属感を付加するものにすぎない
し、金属の物理蒸着は一様な鏡面を形成するので、金属
を加工した後のような自然な感じが得られないためであ
る。

発明の構成く問題点を解決するための手段）そこで、本発明のホイールカバーは前記問題点を解決す
るために、合成樹脂製のホイールカバー本体と、該ホイ
ールカバー本体の表面にベースツー１〜層を介して設け
られた粗面状の溶射金属層と、該溶射金属層の表面の一
部が研削されてなる光沢面と、前記溶射金属層及び光沢
面の表面〔こ設けられた透明な１〜ツプコ一１〜層とか
ら構成されている。

（作用）前記溶射金属層はベースコート層のプライマ作用により
ホイールカバー本体に対して強ノフに付着する。

また、溶射金属層は研磨布紙のような起伏（表面あらざ
）と金属特有の色彩及び反射率とを有する独特の粗面な
ので、これに光が当たると強く乱反射してやや白味がか
った金属色を呈する。一方、光沢面に光が当たると一定
の反射角で強く反射する。

ざらに、溶射金属層の粗面と光沢面とは、各々の対照的
な外観を相互に強調して浮き上がらせるという相乗的作
用をする。

また、トップツー１〜層は透明なので、溶射金属層及び
光沢面による上記外観を遮らない。この１〜ツブコート
居は溶射金属層に強く接着して、溶射金属層を異物や外
気から保護する。

（実施例）以下、本発明を具体化した実施例を第１図及び第２図に
従って説明する。

合成樹脂により一体成形されたホイールカバー本体ｎの
中心部及び周縁部に（はそれぞれ中央平面部２及び環状
の周縁平面部３が形成され、中央平面部２にはホイール
ナツト挿通用の５つの貫通孔４が形成されている。中央
平面部２から周縁平面部３にかけては断面矩形状の８本
の突条５が放射状に設けられ、それらの上面は両手面部
２，３と面一に連続している。

各突条５の間には正面略三角形状の凹所６が形成され、
同凹所６の周縁部には放熱用のスリット７が設けられて
いる。さらに、前記ホイールカバー本体１の裏面にはホ
イールカバー本体１をディスクホイールに装着するため
の体示しない嵌合爪が突設されている。

上記のような構成のホイールカバー本体１の合成樹脂材
料には、ＡＢＳ樹脂、フェニレンオキサイド樹脂、ポリ
アミド樹脂、ポリプロピレン樹脂その他の耐衝撃性の良
い各種合成樹脂を採用することができる。

さて、ホイールカバー本体１の表面には後述する溶射金
属層１２の何着匹を高めるためのベースコート層１１が
設けられている。本実施例では、同ベースコート層１１
の材料にウレタン系二液型塗料を用い、主剤／硬化剤／
シンナーの配合比（重ａ比）を１５：１：８〜１０とし
た。同ウレタン系二液型塗料をホイールカバー本体１の
表面に還当辺スプレー塗装した後、８０℃で３０分焼き
付けしたところ、層厚２０μｍのベースコート層１１が
得られた。

続いて、ベースコート層１１の表面にはアルミニウム、
亜鉛、すす等の低融点合成を溶射してなる粗面状の溶射
金属層１２が設けられ、同溶射金属層１２は前記ベース
コート層１１のプライマ作用によりホイールカバー本体
１に対して強固に付着している。

本実施例では、溶射金属としてアルミニウムを用い、溶
射法としてアーク溶射を用いた。具体的には、ワイヤ状
のアルミニウムの先端にアークを発生させ、このアーク
熱で溶融したアルミニ１ツムを圧縮空気によりホイール
カバー本体１のベースツー１′一層１１の表面に吹き付
Ｇプで溶射金属層１２を形成した。同溶射金属層１２は
＃１００〜＃２００のサンドペーパとほぼ同等の起伏（
表面あらさ）を有した粗面になった。

ざらに、溶射金属層１２のうち中央平面部２、周縁平面
部３及び突条５の上面部には、それらの表面を研磨布紙
、パフ研磨、その他の研削法によって研削してなる光沢
面１３が形成されている。

本実施例では研磨布紙による研削を行い、若干のへアー
ラインが残る光沢面１３が得られた。

次に、溶射金属層］２の表面には同溶射金属層１２の剥
離や汚れや錆等を防ぐための透明なトップコート層１４
が設けられている。本実施例では、同１〜ツブコート層
１４の材料にウレタン系二液型クリヤ塗料を用い、主剤
／硬化剤／シンナーの配合比（重量化）を１００ニア：
４０とした。同ウレタン系二液型クリヤ塗料をホイール
カバー本体１の表面に適当最スプレー塗装した後、７０
℃で６０分焼き付けしたところ、層厚３０μｍで無色透
明のトップコート層１４が得られた。

以上のように構成されたホイールカバーによれば、ホイ
ールカバー本体１にベースコート層１１が強く接着し、
ベースコート層１１に溶射金属層１２が強く付着するこ
とで、同ベースコー１〜層１１がプライマ作用をするた
め、溶射金属層１２はホイールカバー本体１に対して強
力に付着し、ホイールカバーに多少の衝撃力が加わって
も溶射金属層１２の剥離が防止される。

また、溶剤金属層１２のうち凹所６の内底面及び突条５
の両側壁面は、前述の通りの研磨布紙のような起伏〈表
面あらざ〉と金属特有の色彩及び反射率とを有する独特
の粗面となっており、これに光が当たると強く乱反射し
てやや白味がかった金属色を呈するので、金属感と肉厚
感に富んだ美しい外観が得られる。

一方、溶射金属層１２のうち中央平面部２、周縁平面部
３及び突条５の上面部には若干のヘアーラインが残る光
沢面１３が形成されており、これに光が当たると一定の
反射角で強く反射するとともにヘアラインにおいて若干
乱反射するため、金属光沢に富み、しかも切削加工を施
したディスクホイールのような自然な金属外観が得られ
る。

ざらに、前記溶射金属層１２の粗面と光沢面１３とは、
上述した各々の対照的な外観を相互に強調して浮き上が
らせるという相乗的作用をするので”、ホイールカバー
仝イ本としてアクヒントのあ、る２種の金属部と高級感
に富む美しい外観が得られる。

また、光沢面１３は溶射金属層１２を研削して形成して
いるので、その加工が容易で、別のめつき工程等を必要
としない。

ここで、トップコート層１４は透明なので、溶射金属層
１２及び光沢面１３による上記外観を遮らない。本明細
書において「透明」の語は、無色透明のみならず、有色
透明や半透明も含む意味で使用している。本実施例のよ
うにトップコート層１４を無色透明とすれば溶射金Ｂ層
１２の色彩がそのまま外部に現れるし、有色透明とすれ
ばその色彩と溶射金属層１２との混合色が現れるので、
色々な色調を得ることができる。

また、トップコート層１４は溶剤金属層１２に強く接着
して、溶剤金属層１２を異物や外気から保護する。従っ
て、ホイールカバーに石等の異物が当たっても溶射金属
層１２が剥離することはほとんどない。また、溶射金属
層１２に泥や油が付着して汚れたり、溶射金属層１２が
錆たり腐蝕したりすることもほとんどない。

なお、本発明は前記実施例の構成に限定されるものでは
なく、例えば以下のように発明の趣旨から逸脱しない範
囲で任意に変更して具体化することもできる。

（１）　溶射金属層１２の金属材料を変更すること。特
に、亜鉛、すず又はそれらの合金等の低融点金属は容易
に変更採用することができる。また、銅、ニッケル、ク
ロム又はそれらの合金、ステンレス鋼等のように融点の
高い金属はそのまま溶射することも不可能ではないが、
ホイールカバー本体１が熱によって焼けやすいので、低
融点金属を溶射した上に重ねて溶射することが望ましい
。

ざらに、溶射金属層１２の金属材料を２種以上使用して
、それらの異なる色彩が隣り合うように溶射してもよい
。

（２）　溶射法には前記アーク溶射以外にも、フレーム
溶射、爆発溶射、プラズマ溶射、線爆溶ｑ４等の各種方
法を採用することもできる。

（３）　溶射金属ｆＷ１２は粗面状のものであれば、そ
の表面あらざは特に限定されない。

（４）　光沢面１３は溶射金属層１２の粗面より光沢性
の高いものであれば、その光沢の程度は限定されない。

（５）　ホイールカバーの各部分に応じて無色透明のト
ップコート層を設けたり、有色透明のトップコート層を
設けたり、その有色透明の色彩を変えたりしてもよい。

発明の効果以上詳述したように、本発明は溶射金属層の金属粗面に
よる肉厚感に富んだ外観と、光沢面による金属光沢に富
んだ外観との相乗効果により、アクセントと高級感に富
む美しい外観が得られるばかりなく、溶射金属層の剥離
、汚れ、錆等を防止フることもできるという優れた効果
を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を具体化したホイールカバーの実施例を
示ず要部拡大断面図、第２図は同ホイールカバーの全体
を示す斜視図である。１・・・ホイールカバー本体、ｉ″ｉ・・・ベースコート層、１２・・・溶射金属層、
１３・・・光沢面、１４・・・トップツー１〜層。特許出願人　　　豊田合成株式会社代　理　人　　　弁理士　　恩１）凹室第２図

Claims

【特許請求の範囲】

１、合成樹脂製のホイールカバー本体（１）と、該ホイ
ールカバー本体（１）の表面にベースコート層（１１）
を介して設けられた粗面状の溶射金属層（１２）と、該
溶射金属層（１２）の表面の一部が研削されてなる光沢
面（１３）と、前記溶射金属層（１２）及び光沢面（１
３）の表面に設けられた透明なトップコート層（１４）
とからなるホイールカバー。