JPS63273691A - 三酸化アンチモン系難燃剤およびその製造方法 - Google Patents

三酸化アンチモン系難燃剤およびその製造方法

Info

Publication number
JPS63273691A
JPS63273691A JP10759587A JP10759587A JPS63273691A JP S63273691 A JPS63273691 A JP S63273691A JP 10759587 A JP10759587 A JP 10759587A JP 10759587 A JP10759587 A JP 10759587A JP S63273691 A JPS63273691 A JP S63273691A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antimony
antimony trioxide
dispersion
pentoxide
flame retardant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10759587A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0813968B2 (ja
Inventor
Toshitane Watabe
渡部 淑胤
Keitaro Suzuki
啓太郎 鈴木
Koji Shishido
浩二 宍戸
Mutsuko Suzuki
睦子 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Chemical Corp
Original Assignee
Nissan Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Chemical Corp filed Critical Nissan Chemical Corp
Priority to JP10759587A priority Critical patent/JPH0813968B2/ja
Publication of JPS63273691A publication Critical patent/JPS63273691A/ja
Publication of JPH0813968B2 publication Critical patent/JPH0813968B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Fireproofing Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は五酸化アンチモンのコロイド粒子で被覆した三
酸化アンチモン系難燃剤およびその製造方法に関する。
更に詳しくは、酸性の五酸化アンチモンゾルと三酸化ア
ンチモンの粉末を混合し、反応させて得られる分散液よ
り、乾燥、粉砕して三酸化アンチモンの粒子表面を塩基
性物質で処理された五酸化アンチモンのコロイド粒子で
被覆した三酸化アンチモン系難燃剤及びその製造方法に
関する。該三酸化アンチモン系難燃剤は従来の三酸化ア
ンチモン粉末と同様に繊維、樹脂製品などの難燃剤とし
て使用される。
(従来の技術) 難燃剤として利用されている酸化アンチモンとしては、
三酸化アンチモンと五酸化アンチモンなどがある。
三酸化アンチモンはハロゲンと反応して優れた難燃性を
示すことから単独使用またはハロゲン系難燃剤あるいは
燐系難燃剤との併用により、ハロゲン含有樹脂及びポリ
エチレン、ポリカーボネート、ポリエステル、ABS樹
脂などのハロゲン非含有樹脂の難燃剤として広く使用さ
れている。
近年、電気、電子産業、自動車産業、航空機産業、住宅
産業などの著しい進歩に伴い、繊維、プラスチック製品
の難燃化が防災の面から強く要望されるようになりアン
チモン系難燃剤に対する期待も益々増大して来ている。
三酸化アンチモンは主として粉体のまま樹脂と混合され
使用されてきている。しかし三酸化アンチモンは屈折率
が高く、粒子径が大きいために樹脂の透明性を低下させ
、顔料による着色性を低下させる欠点を有している。更
に、三酸化アンチモンにより難燃化された樹脂成形品や
繊維を硫化水素等の含硫黄化合物の雰囲気中で使用した
場合、三酸化アンチモンの硫化物が生成し、製品が黄色
に成るという欠点を有している。また、三酸化アンチモ
ンで難燃化したプリント基板上にメッキを行う場合、メ
ッキ液中に三酸化アンチモンが溶出しメッキ特性を低下
させるという欠点を有している。更に、三酸化アンチモ
ンはポリエステルなどの樹脂では成型時に解重合を引起
すなどの欠点を有している。
一方、五酸化アンチモンは五酸化アンチモンゾルとして
用いることが出来るため、ゾルの特性を利用した難燃剤
の用途に有効に使用されている(特公昭59−4771
7号、特開昭60−259678号)。
特公昭54−25949号には三酸化アンチモン粒子表
面を含水酸化ジルコニウムと不定形シリカで被覆するこ
とにより三酸化アンチモンの耐硫化性を向上させる方法
が提案されている。しかしシリカは難燃性を示さないこ
とからこの方法により製造された三酸化アンチモンは難
燃性が低くなり、また三酸化アンチモンと含水酸化ジル
コニウムおよび不定形シリカの結合は弱いために分散機
や成型機などにより機械的剪断力がかかる時に被覆した
含水酸化ジルコニウムと不定形シリカが離脱する欠点を
持っている。
本発明者らは特開昭60−108466号において、三
酸化アンチモンを過酸化水素にて処理をし、更にこれを
アルカリ処理することにより、三酸化アンチモンの耐薬
品性を向上する方法を提案した。しかしこの方法では、
表面が酸化されるだけでなく五酸化アンチモンがかなり
生成するため、耐硫化性は向上するもの一方酸化アンチ
モンの生成による難燃性の若干の低下が出てくる。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者等は上述した三酸化アンチモンにより難燃化さ
れた樹脂成形品やsa!llを硫化水素等の含硫黄化合
物の雰囲気中で使用した場合の製品が黄色に成るという
問題点を解決するために鋭意研究を重ね本発明を完成し
た。
即ち本発明の目的は、三酸化アンチモンの表面を改質し
、優れた難燃性と且つ耐硫化性のある三酸化アンチモン
系難燃剤を提供する事にある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者等は三酸化アンチモンの表面を塩基性物質で処
理した五酸化アンチモンのコロイド粒子で被覆すること
により本発明の目的を達成できる三酸化アンチモン系難
燃剤が得られることを見出した。
即ち、本発明の第1発明は三酸化アンチモン粉末の難燃
剤において、三酸化アンチモンの粒子表面が五酸化アン
チモンのコロイド粒子で被覆され、且つ該五酸化アンチ
モンのコロイド粒子が塩基性物質で処理されていること
を特徴とする三酸化アンチモン系難燃剤に関する。また
本発明の第2発明は第1発明の三酸化アンチモン系難燃
剤の製造方法に関する。その製造方法は、酸性の五酸化
アンチモンゾルと三酸化アンチモンの粉末を混合し、三
酸化アンチモンの粒子表面を五酸化アンチモンのコロイ
ド粒子で被覆した三酸化アンチモンの分散液を得、該分
散液に塩基性物質を添加してpHを7〜10に調整した
後、pHを調整した分散液を乾燥、粉砕して粉末とする
ことを特徴とする。
以下、本発明について詳細に説明する。本発明において
使用する五酸化アンチモンゾルは従来から知られている
方法などで得られる1次粒子径が5〜100mμの酸性
の五酸化アンチモンゾルが使用できる。五酸化アンチモ
ンゾルの分散媒は水及び有機溶媒のものが知られている
が、本発明で使用する五酸化アンチモンゾルは水性媒体
で酸性であることが必要である。アミン、アンモニア、
水酸化ナトリウム等で中性からアルカリ性にした五酸化
アンチモンゾルでは五酸化アンチモンコロイド粒子の表
面が塩基性物質で覆われるために三酸化アンチモンとの
結合性が著しく低下して好ましくない。
五酸化アンチモンゾルの製法としては三酸化アンチモン
を過酸化水素で酸化する方法(特公昭57−11848
号)、アンチモン酸アルカリをイオン交換樹脂で脱アル
カリする方法(米国特許4110247号)、アンチモ
ン酸アルカリを無機酸と反応させて得られた五酸化アン
チモンゲルをアミン或いは燐酸で解膠する方法(特開昭
60−41536号、特開昭61−227919号)な
どが知られている。これらのいずれの方法で得られた五
酸化アンチモンゾルが本発明で使用できる。
二〇五酸化アンチモンゾル中の五酸化アンチモンのコロ
イドは基本的には5b2Os・4H20であり、製造方
法によってはナトリウムを含有している。五酸化アンチ
モンは無機イオン交換体であり、特にナトリウムイオン
は五酸化アンチモンの構造内に取り込まれる。本発明で
使用する酸性の五酸化アンチモンゾルはナトリウムを含
有する時は、S b 、0s(N a tO)x−4H
2Oという形で表現すればX = 0.6以下であれば
酸性のゾルである。
本発明に使用出来る五酸化アンチモンゾルの五酸化アン
チモンの濃度はSb2O2として5〜55重景%重量用
出来る。5b2Os濃度が5%未満では得られる分散液
の濃度が薄くなり好ましくない。
本発明において使用する三酸化アンチモンはオキシ塩化
アンチモンから製造したもの、あるいは金属アンチモン
、硫化アンチモンを燃焼させて製造したものなどいずれ
の方法による三酸化アンチモン粉末が使用できる。また
、特公昭45−14385号に示されているような方法
で得られた粒子径が0.1μ以下の大きさを有するコロ
イド状三酸化アンチモンにも適用できる0通常の三酸化
アンチモン粉末の粒子径は一般には0.4〜10μであ
る。
本発明で使用する三酸化アンチモン分散液の製造方法は
、上述の酸性の五酸化アンチモンゾルに、上記三酸化ア
ンチモン粉末を混合し、反応させて、三酸化アンチモン
粒子の表面に五酸化アンチモンのコロイド粒子を吸着さ
せる方法による。反応温度は100″C以上でも可能で
あるが、好ましくは室温〜100℃、特に好ましくは4
0〜100℃で行う0反応時間は処理温度が高くなるほ
ど短くてよいが、1〜30時間である。酸性五酸化アン
チモンゾルと三酸化アンチモンの配合量は、5b20 
s / S b ! Osの重量比が少なくとも5%、
好ましくは7〜30%になるように添加する。この配合
量は、三酸化アンチモン、五酸化アンチモンの粒子径と
表面積により決まる。三酸化アンチモンは先にも述べた
が、一般には0.4〜lOμであり、その表面積は0.
1〜3m”7gであるのに対して、五酸化アンチモンの
コロイド粒子の粒子径は5〜100mgで、その表面積
は15〜300m27gである。従って、Sbgos/
Sbgosの重量比が5%未満では三酸化アンチモン粒
子の表面を充分に被覆することができないし、30%を
越えても使用できるが、五酸化アンチモンコロイドが過
剰となるため被覆の効果をそれ以上に上げることが出来
ない。この場合は五酸化アンチモンで被覆された三酸化
アンチモンと五酸化アンチモンが混在した分散液となっ
ている。分散液が安定なかぎり五酸化アンチモンが過剰
に存在していても構わないが、過剰の五酸化アンチモン
の量が多くなると、コストも高くなり、五酸化アンチモ
ンの欠点もでて(るので、五酸化アンチモンの量はSb
2O,/5b2Ozの重量比で50重量%以内が好まし
い。
五酸化アンチモンゾルと三酸化アンチモンの混合にはデ
ィスパー、ホモジナイザー、ボールミル、サンドグライ
ンダー等で混合するのが好ましく、特にディスパー、ホ
モジナイザー等の強力な分散力を有するものが好ましい
このようにして得られる三酸化アンチモンの分散液はス
ラリー状であり、分散液中の酸化アンチモン濃度(Sb
2Osと5b2Osの合計量)としては80重量%以下
、好ましくは、20〜70重量%である。酸化アンチモ
ン濃度が80重量%を越えると分散液の粘度が高くなり
すぎ混合が充分にできなく、また、分離、乾燥に時間を
ようする。
また酸化アンチモン濃度が20%重量未満では効率がよ
くない。
この処理で、五酸化アンチモンは酸化剤として反応し、
三酸化アンチモンと五酸化アンチモンの表面で酸素の授
受があり四酸化アンチモンが生成し、五酸化アンチモン
が三酸化アンチモン粒子表面に強(結合した状態で被覆
する。
上記方法により得られた三酸化アンチモンの分散液はp
Hが2〜6であり、粘性が低く安定である。この分散液
より、乾燥、粉砕して粉末化17でも難燃剤が得られる
が、ハロゲン含有樹脂、ハロゲン非含有樹脂に混合して
成型する場合、五酸化アンチモンの酸性により、樹脂あ
るいは有機ハロゲン化合物の着色を引起すため好ましく
ない、このため、本発明の三酸化アンチモン系難燃剤は
上記分散液から得る際に、五酸化アンチモンの酸性度を
低下させる処理が必要である。この処理方法は分散液に
塩基性物質を添加して、分散液のpHが7〜10になる
ようにすることによって、五酸化アンチモンの酸性度を
低下させることが出来る。
塩基性物質としてはアルカリ金属、あるいはアルカリ土
類金属の水酸化物等が好ましく、特に水酸化ナトリウム
、水酸化カリウム、水酸化バリウム等が好ましい。また
、上記アルカリ金属、あるいはアルカリ土類金属の水酸
化物と共に、他の塩基性物質、例えばアンモニア、或い
はアルカノールアミンなどの有機塩基を併用しても良い
五酸化アンチモンの塩基性物質による処理で五酸化アン
チモンの酸性度を低下させる工程を、五酸化アンチモン
のコロイド粒子を三酸化アンチモンに被覆する工程の前
に行うと、先にも述べたが、酸性の五酸化アンチモンゾ
ルが塩基性の五酸化アンチモンゾルとなり、五酸化アン
チモンのコロイド粒子の表面が塩基性物質で覆われるた
めに三酸化アンチモンとの結合性が著しく低下し好まし
くない。
塩基性物質の添加は、五酸化アンチモンゾルと三酸化ア
ンチモンを混合後に、室温〜100°Cで処理した分散
液に添加し、反応温度は100℃以上でも可能であるが
、好ましくは室温〜100°C1特に好ましくは40〜
100℃で行う。反応時間は処理温度が高くなるほど短
(でよいが、1〜30時間である。この際、撹拌は、上
述の五酸化アンチモンゾルと三酸化アンチモンの混合と
同様にディスパー、ホモジナイザー、ボールミル、サン
ドグラインダー等で混合するのが好ましく、特にディス
パー、ホモジナイザー等の強力な分散力を有するものが
好ましい。
塩基性物質の添加量は上述したようにp)(7〜10に
なるように添加すれば良いが、この際に、アルカリ金属
の水酸化物(MOH)及び/またはアルカリ土類金属の
水酸化物(M’(OH)2)を酸化物換算で、(M2O
+M’O)/5b2o、モル比が0.5〜1が好ましい
本発明の難燃剤は上記方法で得られた三酸化アンチモン
の分散液中の固形分を、公知の方法で分離、乾燥、粉砕
をして粉末とすることにより得られる。例えば、スプレ
ードライヤー、ドラムドライヤー、凍結乾燥機等により
乾燥するか、あるいは分散液を吸引口過フィルタープレ
ス、遠心口過などにより固形分を分離し、得られたウェ
ットケーキを熱風乾燥機、キルン乾燥機、減圧乾燥機等
により乾燥し、更に高速回転ミキサー、ピンディスクミ
ル、ジェットオートマイザー、ボールミルなどで容易に
0.4〜10μの粒径に粉砕できるつ樹耳旨に難燃剤を
配合する際に、分散を均一にするためには、粒径は0.
4〜5μと小さく粉砕した方が好ましい。
乾燥温度は500°C以下、好ましくは室温〜500°
Cで可能であるが、五酸化アンチモン、または四酸化ア
ンチモンは250°C以上の温度では結晶水を放出する
ので、本発明の難燃剤を使用する際に250℃以上の処
理温度がかかる場合には、発泡したり、樹脂を黄色に着
色するので、250〜500℃で乾燥することが好まし
い。
本発明により得られた三酸化アンチモン系難燃剤は、塩
化ビニル樹脂とエチレン、プロピレン、塩化ビニリデン
、ビニルアルコール、酢酸ビニル、アクリル酸エステル
等の共重合体であるハロゲン含有樹脂、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル、ポリスチレン、ポリ
カーボネート、ポリエステルの単独、あるいは共重合体
であるハロゲン非含有熱可塑性樹脂、エポキシ系樹脂、
フェノール系樹脂、メラミン系樹脂、不飽和ポリエステ
ル系樹脂等の熱硬化性樹脂及び熱可塑性エラストラマー
等の合成ゴムに対して使用出来る。
尚、ハロゲン含有樹脂以外の樹脂あるいは合成ゴムにつ
いてはへキサブロモベンゼン、ペンタクロロフェノール
、デカブロモジフェニルエーテル、テトラブロモジフェ
ニルエーテル、テトラブロモビスフェノールA1塩素化
パラフイン等の有機ハロゲン化合物と本発明のアンチモ
ン含有難燃剤を併用することにより良好な難燃効果が得
られる。
本発明の三酸化アンチモン系難燃剤は三酸化アンチモン
の表面を五酸化アンチモンコロイドで被覆しているので
従来の三酸化アンチモン難燃剤の欠点を改善する以下の
効果が得られる。
ポリエチレンテレフタレート等では樹脂の成形時の解重
合を起こさず、樹脂の主要物性を損なうことがない。ま
た、硫化汚染に対して非常に安定であり、更に屈折率の
低い五酸化アンチモンにより隠蔽性が低下し、顔料によ
る着色性が良くなる。
更に、また本発明の難燃剤で難燃化したプリント基板上
にメッキを行う場合、メッキ液中に酸化アンチモンが溶
出せず、メッキ特性を損なうことがない。
以下に実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、
本発明は以下の実施例に限定されるものではない。尚、
%は特にことわらないかぎり重量%を意味する。
実施例1   ′ 粒子径が10〜40mμの五酸化アンチモンゾル(表面
積72m”7g、5bzos13%、Na。
00.75%、N a ! O/ S b z Osモ
ル比0.3、pH2,2)1020gに三酸化アンチモ
ン(鈴裕化学社製 粒子径1〜2μ表面積0.7 m”
7g) 1340gを添加し、ディスパーにて1時間撹
拌した。
このスラリーのpHは2.2で粘度は約2000c、p
、であった。このスラリーを80℃に加温し、撹拌しな
がら2時間保持した。得られた三酸化アンチモン分散液
の粘度は175 c、p、でpHはλ5であった。この
三酸化アンチモン分散液の酸化アンチモン濃度(Sb*
os+5bxos)は62.1%、5bxOs56.5
%、SbgOs5.6%、Sb!Osと5bz05の重
量比はSbgos/Sb*Osで9.9%である。この
三酸化アンチモン分散液に28%アンモニア水10.5
 gを加えpHを1O00に調整した。得られた分散液
は粘度が125 c、pで、静置により分離傾向を有す
るが再分散型は非常に良好であった。この分散液中の三
酸化アンチモンの粒子径は1.7μであった。
二〇三酸化アンチモン分散液(pH2,5,175c、
p、)1360gに10%苛性ソーダ水溶液50gを加
え、3時間撹拌した。得られた分散液はp H8,3、
粘度1000 c、p、で酸化アンチモン濃度(S b
 zos+ S b gos)は61.3%であった。
また、5bzos /5bzos比は9.9%、Na2
O/5b2Osモル比は0.57であった。この分散液
を酸化アンチモン濃度を50%まで希釈して、スプレー
ドライで粉体を得た。更に得られた粉体をミキサー粉砕
をし300℃で乾燥し粉末状の三酸化アンチモン系難燃
剤を得た。
得られた粉体の粒子径は1.7μであった。
実施例2 実施例1で製造した三酸化アンチモン分散液(p H2
,5,175c、p、)1020gに、水150gを加
え、これに水酸化バリウムB a (OH) 8H,o
22gを加え50℃で4時間撹拌した。得られた分散液
はpH10,2、粘度1200c、p、酸化アンチモン
濃度(Sbzoz +5btus)は53.4%であっ
た。また、5bzos/5bzos比は9.9%、(N
a2O+Ba0)/5b2Osモル比は0.69であっ
た。この分散液を吸引口過し、得られたウェットケーキ
を300°Cで乾燥し、これをビンディスクミルにて粉
砕し、粉末状の三酸化アンチモン系難燃剤を得た。
得られた粉体の粒子径は1.5μであった。
実施例3 粒子径が10〜40mμの五酸化アンチモンゾル(表面
積72m”/g、5bt0,13%、Na。
00.75%、Na、O/Sb、O,モル比0.3、p
H2,2,) 435 gに粒子径が20〜50mμの
五酸化アンチモンゾル(表面積63 m ”/ g 、
 S b 2Os48.5%、N a to 3.16
%、Na2O/5bz05モル比0.34、トリエタノ
ールアミン2.0%、pH,5,4)100gを加え、
次いでこれに三酸化アンチモン(王国製錬社製、粒子径
0.36μ、表面積3.2m”/g)575 gをディ
スパーにて撹拌しながら添加し、室温で1.5時間撹拌
後液温を75℃に昇温しで更に3時間撹拌した。得られ
た分散液のpHは3.95で、粘度は600 c、p、
であった。静置による分離も少なく非常に安定であった
このスラリーの5b203と5bzosの重量比は5b
2Os/5bzc)+で18.3%であり、酸化アンチ
モン濃度(Sbzoz +5b2Os)は61.3%で
あった。また、Na、O/Sb、O,モル比は0.32
であった。この三酸化アンチモン分散液中の三酸化アン
チモン粒子の径は0.7μであった。
このようにして製造した三酸化アンチモン分散液(S 
b、0.+S bzos61.3%、p H3,95、
粘度600c、p、)1200gに、水160gを加え
、これに10%苛性ソーダ水溶液92gを加え、5時間
撹拌した。得られた分散液はp H9,8、粘度600
 c、p、、で酸化アンチモン濃度(Sbz()++S
 b2Os)は50.7%であった。
また、5b2Os/5bz03比は18.3%、Nat
o/5bzosモル比は0.65であった。この分散液
を酸化アンチモン濃度を40%に希釈しスプレードライ
にかけ粉体を得、更にビンディスクミルにて粉砕した。
この粉末を300°Cで脱水し、粉末状の三酸化アンチ
モン系難燃剤を得た。
得られた粉体の粒子径は0.7μであった。
比較例1 ナトリウムを含有していない五酸化アンチモンゾル(s
bgOs15%、粒子径10〜30mμ70m”/g、
pH1,9)1060gに三酸化アンチモン(鈴裕化学
社製 粒子径1〜2μ表面積0.7m”/g)1500
gを添加し°、デイスパーニテ1時間撹拌した。この分
散液はp H1,9で粘度は5200 c、p、であっ
た。この分散液を85℃に加温し、撹拌しながら3時間
保持した。得られた三酸化アンチモンの分散液の粘度は
320 c、p、でpH2,2であった。この三酸化ア
ンチモン分散液の酸化アンチモン濃度は64.8%でS
b、0./5bto、比は10.6%であった。
この分散液を酸化アンチモン濃度40%に希釈して、ス
プレードライヤーで乾燥し、得られた粉末をビンディス
クで粉砕した後300°Cで乾燥した。この粉末は黄色
を呈した。粒径は2.5μであった。
〔難燃性の評価〕
ポリスチレン樹脂100重量部に、実施例1〜3、比較
例1及び比較のために市販の三酸化アンチモン粉末を表
−1に示すように配合し、高速回転ミキサーで充分混合
した後、射出成型にて3.2mm厚のテストピースを作
成し、得られた難燃樹脂組成物の難燃性(酸素指数、U
L−94)機械的強度を測定した。その結果も併せて表
−1に示す。
(以下余白) 表−1 〔耐硫化汚染性の評価〕 難燃性の評価の時と同様に難燃剤を、表−2に示す成分
ように塩化ビニル樹脂に配合し、該組成物を160°C
の2本ロールで5分間混練し、次いで210°Cのオー
ブン中で90分間発泡させた後、シート状とし、このシ
ートより3X5cmの試験片をとり、この試験片を飽和
硫化水素ガス中に常温で30分間放置した後、試験片の
変色程度を目視にて判定した。結果を表−3に示す。
表−2

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)三酸化アンチモン粉末の難燃剤において、三酸化
    アンチモンの粒子表面が五酸化アンチモンのコロイド粒
    子で被覆され、且つ該五酸化アンチモンのコロイド粒子
    が塩基性物質で処理されていることを特徴とする三酸化
    アンチモン系難燃剤。
  2. (2)五酸化アンチモンのコロイド粒子の被覆量が、三
    酸化アンチモンに対し少なくとも5重量%である特許請
    求の範囲第1項記載の三酸化アンチモン系難燃剤。
  3. (3)五酸化アンチモンのコロイド粒子の被覆量が、三
    酸化アンチモンに対して7〜30重量%である特許請求
    の範囲第2項に記載の三酸化アンチモン系難燃剤。
  4. (4)塩基性物質がアルカリ金属の水酸化物(MOH)
    および/またはアルカリ土類金属の水酸化物(M′(O
    H)_2)であり、酸化物換算で五酸化アンチモンに対
    して、(M_2O+M′O)/Sb_2O_5モル比で
    0.5〜1である特許請求の範囲第1項ないし第3項の
    いずれかに記載の三酸化アンチモン系難燃剤。
  5. (5)酸性の五酸化アンチモンゾルと三酸化アンチモン
    の粉末を混合し、反応させて三酸化アンチモンの粒子表
    面を五酸化アンチモンのコロイド粒子で被覆した三酸化
    アンチモンの分散液を得、該分散液に塩基性物質を添加
    してpHを7〜10に調整した後、pHを調整した分散
    液を乾燥、粉砕して粉末とすることを特徴とする三酸化
    アンチモン系難燃剤の製造方法。
  6. (6)分散液中の五酸化アンチモンと三酸化アンチモン
    の合計量が分散液中で20〜80重量%、且つ三酸化ア
    ンチモンに対して五酸化アンチモンが少なくとも5重量
    %である特許請求の範囲第5項に記載の酸化アンチモン
    系難燃剤の製造方法。
  7. (7)五酸化アンチモンの量が三酸化アンチモンに対し
    て7〜50重量%である特許請求の範囲第6項に記載の
    酸化アンチモン系難燃剤の製造方法。
  8. (8)塩基性物質がアルカリ金属の水酸化物および/ま
    たはアルカリ土類金属の水酸化物である特許請求の範囲
    第6項または第7項に記載の酸化アンチモン系難燃剤の
    製造方法。
JP10759587A 1987-04-30 1987-04-30 三酸化アンチモン系難燃剤およびその製造方法 Expired - Lifetime JPH0813968B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10759587A JPH0813968B2 (ja) 1987-04-30 1987-04-30 三酸化アンチモン系難燃剤およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10759587A JPH0813968B2 (ja) 1987-04-30 1987-04-30 三酸化アンチモン系難燃剤およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63273691A true JPS63273691A (ja) 1988-11-10
JPH0813968B2 JPH0813968B2 (ja) 1996-02-14

Family

ID=14463141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10759587A Expired - Lifetime JPH0813968B2 (ja) 1987-04-30 1987-04-30 三酸化アンチモン系難燃剤およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0813968B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008510885A (ja) * 2004-08-27 2008-04-10 アトテック・ドイチュラント・ゲーエムベーハー アンチモン化合物を含有する基板にスズおよびスズ合金をコーティングするための方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008510885A (ja) * 2004-08-27 2008-04-10 アトテック・ドイチュラント・ゲーエムベーハー アンチモン化合物を含有する基板にスズおよびスズ合金をコーティングするための方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0813968B2 (ja) 1996-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0156253B1 (ko) 소판형 기재
US4551497A (en) Method of producing surface-treated barium sulfate
JP3221132B2 (ja) 導電性粒子及びその製造法
CA2218287A1 (en) Process for preparing an improved low-dusting, free-flowing pigment
US2892807A (en) Treated pigments and method of preparing same
CN101418139A (zh) 具有阻燃性和颜料性的氢氧化镁/TiO2复合材料
US4695439A (en) Yttrium oxide stabilized zirconium oxide
US4608198A (en) Flame retardant for halogen-containing vinyl resins
US2296618A (en) Silicate treated titanium pigment
US3836495A (en) Aqueous emulsion paints and pigment bases therefor
JPH0543815A (ja) 表面処理炭酸カルシウム及びその製造方法
JPS63273691A (ja) 三酸化アンチモン系難燃剤およびその製造方法
US2461538A (en) Fire-retarding compositions
CA1231517A (en) Transparent iron oxide pigment
US4075032A (en) Antimony oxide pigment and process of manufacture
JPS61141616A (ja) 導電性二酸化チタン微粉末及びその製造方法
JP2504033B2 (ja) アンチモン含有難燃剤の製造方法
JPS6320367A (ja) 赤色複合顔料
US3152000A (en) Method for treating titanium dioxide pigments to obtain high gloss properties
US3740245A (en) Antimony-containing inorganic composition of matter and method for preparing same
JPS63268791A (ja) 難燃剤用三酸化アンチモン分散液およびその製造方法
CA1164303A (en) Dissolution of crystalline sodium antimonate in sb.sub.20.sub.5 sol
JP3894257B2 (ja) 改質赤リン及びその製造方法ならびに消色化赤リン組成物
US3775068A (en) Glass polishing agent of sodium zirconium silicate
JPS62201976A (ja) 白色導電性塗料