JPS63273209A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

Info

Publication number
JPS63273209A
JPS63273209A JP10824187A JP10824187A JPS63273209A JP S63273209 A JPS63273209 A JP S63273209A JP 10824187 A JP10824187 A JP 10824187A JP 10824187 A JP10824187 A JP 10824187A JP S63273209 A JPS63273209 A JP S63273209A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid group
magnetic
binder resin
recording medium
magnetic recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10824187A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Togawa
文夫 戸川
Kenji Sumiya
角谷 賢二
Kimihiko Konno
公彦 金野
Susumu Kitaoka
北岡 進
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maxell Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Maxell Ltd filed Critical Hitachi Maxell Ltd
Priority to JP10824187A priority Critical patent/JPS63273209A/ja
Publication of JPS63273209A publication Critical patent/JPS63273209A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は磁気記録媒体に関し、さらに詳しくは、磁性
粉末の分散性および充填性が良好で、電磁変換特性およ
び耐久性に優れた磁気記録媒体に関する。
〔従来の技術〕
磁気記録媒体は、通常、磁性粉末、結合剤樹脂、有機溶
剤および非磁性固形添加剤粒子などのその他の必要成分
からなる磁性塗料をポリエステルフィルムなどの基体上
に塗布、乾燥してつくられる。この際使用される結合剤
樹脂としては、磁性粉末の分散性および充填性に優れ、
磁性層表面の平滑性を良好にして磁気記録媒体に優れた
電磁変換特性を付与できるとともに、耐久性に優れるも
、      のを選ぶ必要があり、特に記録密度が著
しく高密度化され、益々微粒子化された磁性粉末が使用
される近年においては、磁性粉末の分散性および充填性
が一段と良好で、かつ一段と耐久性に優れた結合剤樹脂
を使用することが望まれる。
このため結合剤樹脂について種々の研究開発がなされ、
特に磁性粉末の表面への吸着力が強いと思われる種々の
極性基を結合剤樹脂の主鎖や側鎖に導入することが提案
されており、たとえば、スルホン酸基を導入したものに
、ポリエステル樹脂等にスルホン酸基を側鎖として導入
したものを用いる特開昭56−13519号、特開昭5
6−74835号、特開昭59−132418号等があ
り、さらに、ポリスチレン樹脂等にスルホン酸金属塩基
を導入したものを用いる特開昭57−141021号、
ポリウレタン樹脂等にスルホン酸金属塩基を導入したも
のを用いる特開昭54−157603号および特開昭5
7−165464号、塩化ビニル系共重合体にスルホン
酸含有モノマーを共重合させたものを用いる特開昭60
−121514号、ブタジェン系あるいはアクリル系ゴ
ムにスルホン酸金属塩基を導入したものを用いる特開昭
60−143427号、スルホン酸金属塩基を導入した
ポリウレタン樹脂と塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合
体を併用して用いる特開昭61−26932号等がある
また、リン酸基を導入したものとしては、塩化ビニル−
酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体にスルホン酸基
、カルボキシル基、リン酸基のいずれか一種を導入した
ものを用いる特開昭57−44227号、リン酸基を含
有するポリエステルポリウレタン樹脂を用いる特開昭(
30−20315号、リン酸エステルで変性した塩化ビ
ニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体を用いる
特開昭61−172214号等がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかるに、これら種々の極性基を導入した結合剤樹脂を
用いても、近年の高密度記録化に対応して使用される粒
子径が0.3μm以下の微粒子磁性粉末、特に表面がコ
バルトで変成されコバルトフェライト化したいわゆるC
o被着磁性酸化鉄の微粒子や、磁性粉末の微粒子化に伴
って使用される微細化された非磁性固形添加剤粒子等を
充分に均一に分散させることができず、さらにこれらを
高密度に充填させることができない。また架橋剤と均質
に架橋させて磁性層の弾性率を350〜1000kg/
am2とすることもできず、薄型の高密度ビデオテープ
等に供するに充分な耐久性が得られない。さらに磁性層
の乾燥時に激しい沸騰現象を起こすシクロヘキノンなど
の溶剤で作製した磁性塗料を用いた場合においても、磁
性層の空孔率を常に20容量%以下に安定的に抑制する
ことができず、充填性を充分に改善することができない
〔問題を解決するための手段〕
そこで、この発明者らはかかる現状に鑑み種々検討を行
なった結果、まず磁性粉末や非磁性固形添加剤粒子の分
散を良好なものとするには、勿論スルホン酸基やリン酸
基を有する樹脂を用いるのが好ましいものであるが、こ
れらのうち一種の極性基を専ら用いる場合に、磁性粉末
または非磁性固形添加剤粒子のいずれか一方の粒子表面
と選択的に結合し、他方の粒子の分散性向上にそれほど
大きな効果を発揮し得ないことがわかった。また−の結
合剤分子鎖中にスルホン酸基およびリン酸基の両者をと
もに併用する場合には、この分子鎮全体が、磁性粉末、
非磁性固形添加剤粒子のうちいずれかの表面と結合して
しまい、他方の極性基が有効に働き難いことも判明し、
異なる極性基で変性された二辺上の異なる結合剤樹脂の
分子の存在が不可欠であることもわかった。そして、さ
らに異なる極性基で変性された二辺上の異なる結合剤樹
脂を使用し、硬化剤分子の存在下で分散、架橋反応を生
起させると、磁性粉末、非磁性固形添加剤の高分散、高
充填が実現され、もって弾性率が高く、かつ空孔率が少
なくて、しかも諸種の特性に優れた磁気記録媒体が得ら
れることがわかった。
この発明は、かかる知見に基づいてなされたもので、磁
性層の結合剤樹脂として、リン酸基で変性された結合剤
樹脂と、スルホン酸基で変性された結合剤樹脂と、さら
に硬化剤と、非磁性固形添加剤とを併用することによっ
て、磁性粉末の分散性および充填性を充分に向上させ、
磁性層の表面平滑性を良好にして電磁変換特性を充分に
向上させるとともに、耐久性を充分に向上させたもので
ある。
この発明において使用されるリン酸基で変性された結合
剤樹脂は、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール
共重合体、ポリウレタン樹脂など従来一般に磁気記録媒
体に使用される結合剤樹脂に、無水リン酸、リン酸、三
塩化ホスホリルなどのリン酸成分を、メチルイソブチル
ケトン溶液中で40〜110℃にて反応させるなどの方
法で得られるもので、磁性粉末粒子表面への吸着力が強
いリン酸基を有するため、この種のリン酸基で変性され
た結合剤樹脂を使用すると、磁性粉末との親和性が良好
となって、磁性粉末の分散性および充填性が充分に向上
され、磁性層の表面平滑性が改善されて、電磁変換特性
が向上される。
このようなリン酸基で変性された結合剤樹脂は   ′
、1分子中にリン酸基を0.5〜5個有するものが好適
なものとして使用され、さらに0.5〜3個有するもの
がより好ましく使用される。
具体例としては、たとえば、リン酸基で変性された塩化
ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体が挙げ
られ、下記の一般式 〔但し、Aは水素原子、アルカリ金属原子または炭化水
素基であり、k、1.m、nは各構成単位の比率(モル
%)である。〕 で示され、m+n=0.5〜20モル%のものが好まし
く使用され、さらにこの範囲を満足する中でn=0.1
〜5.0%であるものがより好ましく使用される。この
種のリン酸基で変性された塩化ビニルー酢酸ビニル−ビ
ニルアルコール共重合体は、ガラス転移点が40℃以下
のものでは磁性層の耐熱性が不足し、90℃以上となる
と磁性層の靭性がなくなり耐久性が劣化するため、40
℃〜90℃の範囲内のものが好ましく使用され、さらに
50℃〜70℃の範囲内のものがより好ましく使用され
る。また、数平均分子量は5000〜150000のも
のが好ましく使用され、15000〜50000のもの
がより好ましく使用される。
また、この発明において併用されるスルホン酸基で変性
された結合剤樹脂は、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル−
酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体など従来一般に
磁気記録媒体に使用される結合剤樹脂に、公知の方法で
、一般式−SO,M(但し、Mはアルカリ金属原子また
は水素原子である)で表されるスルホン酸基を導入して
得られるもので、磁性粉末粒子表面への吸着力が強いス
ルホン酸基を有するため、この種のスルホン酸基で変性
された結合剤樹脂を使用すると、磁性粉末との親和性が
良好となって、磁性粉末の分散性および充填性が充分に
向上され、磁性層の表面平滑性が改善されて、電磁変換
特性が向上される。
このようなスルホン酸基で変性された結合剤樹脂は、1
分子中にスルホン酸基を0.2〜5個有するものが好適
なものとして使用され、さらに0.5〜3個有するもの
がより好ましく使用される。
具体例としては、たとえば、スルホン酸基で変性された
ウレタン樹脂が挙げられ、この種のスルホン酸基で変性
されたウレタン樹脂は、1分子中に有するスルホン酸基
が0.21vAより少ないと磁性粉末の分散状態が悪化
し、5個より多いと塗料に増粘現象が発生し、磁性粉末
粒子の配向性および充填性が逆に悪化するため、0.2
〜5個有するものが好適なものとして使用され、さらに
0.5〜3個有するものがより好ましく使用される。ま
た、このスルホン酸基で変性されたウレタン樹脂は、ガ
ラス転移点が一30℃以下のものでは磁性層の強度が弱
くなり、40℃以上となると磁性層のカレンダ処理効果
が少なくなって表面平滑性が悪化するため、−30℃〜
40℃の範囲内のものが好ましく使用され、さらに−5
℃〜30℃の範囲内のものがより好ましく使用される。
さらに、このスルホン酸基で変性されたウレタン樹脂は
、数平均分子!5000〜150000のものが好まし
く使用され、10000〜60000のものがより好ま
しく使用される。
このようなスルホン酸基で変性されたウレタン樹脂は、
磁性粉末粒子表面への吸着力が強いスルホン酸基を有す
るため、磁性粉末との親和性が良好で磁性粉末の分散性
に優れ、従ってこのポリウレタン系樹脂が併用されると
磁性粉末の分散性および充填性がさらに一段と向上され
、磁性層の表゛パ       面子滑性も改善されて
電磁変換特性が一段と向上される。またこのこの種のウ
レタン樹脂は良好な強靭性を有するため磁性層の耐摩耗
性が充分に向上されて、耐久性が向上される。
前記のリン酸基で変性された結合剤樹脂とスルホン酸基
で変性された結合剤樹脂の配合割合は、重量比で前記の
リン酸基で変性された結合剤樹脂対スルホン酸基で変性
された結合剤樹脂にして、1対3〜3対!の範囲内とな
るようにするのが好ましく、前記のリン酸基で変性され
た結合剤樹脂およびスルホン酸基で変性された結合剤樹
脂のいずれが少なすぎても多すぎても所期の効果が得ら
れない。
また、前記のリン酸基で変性された結合剤樹脂およびス
ルホン酸基で変性された結合剤樹脂とともに併用される
硬化剤としては、イソシアネート化合物が好適なものと
して使用され、たとえば、三官能性低分子量イソシアネ
ート化合物が好ましく使用される。この三官能性低分子
量イソシアネート化合物は、通常1モルのトリオールと
3モルのジイソシアネートとを反応させて得られる三官
能のイソシアネート基を有する化合物で、この種のイソ
シアネート化合物が併用されると、これらの化合物が有
するイソシアネート基が、上記のリン酸基で変性された
結合剤樹脂およびスルホン酸基で変性された結合剤樹脂
、たとえば、リン酸基で変性された塩化ビニル−酢酸ビ
ニル−ビニルアルコール共重合体およびスルホン酸基で
変性されたウレタン樹脂中に含有されるO H基等と反
応して強固な架橋結合を生じるため磁性層の耐摩耗性が
一段と向上される。使用量は前記の併用するリン酸基で
変性された結合剤樹脂およびスルホン酸基で変性された
結合剤樹脂の種類等により異なる・  が結合剤樹脂全
量に対し1〜40ffi量%の範囲で使用するのが好ま
しく、1重量%以下の量では磁性層の耐摩耗性が充分に
向上されず、40重量%を越えると架橋結合が多くなり
すぎて磁性層が硬くなり表面処理におけるカレンダ効果
を低下させる。このような三官能性低分子量イソシアネ
ート化合物の具体例としては、たとえば、日本ポリウレ
タン工業社製コロネート■4、バイエル社製デスモジュ
ールし、成田薬品工業社製タケネートD102などが挙
げられる。
なお、この他結合剤成分として一般に汎用されている塩
化ビニル系樹脂、繊維素系樹脂およびポリビニルアセク
ール系樹脂等をさらに併用してもよく、用途によっては
これらの結合剤成分を併用するとさらに特性の良好な磁
気記録媒体が得られる。
この発明の磁気記録媒体を製造するには常法に準じて行
えばよく、たとえば、磁性粉末、リン酸基で変性された
結合剤樹脂およびスルホン酸基で変性された結合剤樹脂
、さらに硬化剤を加えて、有機溶剤および非磁性固形添
加剤粒子などのその他の添加剤とともに混合分散して磁
性塗料を開裂し、この磁性塗料をポリエステルフィルム
などの基体上に吹付けもしくはロール塗りなどの任意の
手段で塗布し、乾燥すればよい。
このようにして形成される磁気記録媒体の磁性層中の結
合剤樹脂中おけるリン酸基の濃度は、50 ppmより
少なくては分散性が不充分となり、また8000ppm
より多いと磁性塗料の粘度が上昇し、逆に充填性が低下
するため50ppm以上以上8000ppn+以下であ
ることが好ましく、1100pp以上以上2000pp
m以下にするのがより好ましい。またスルホン酸基の濃
度は、50ppmより少なくては分散性が悪く、また8
000ppmより多いと磁性塗料の粘度が上昇し、逆に
充填性が低下するため50ppm以上以上8000pp
m以下であることが好ましく、1100pp以上以上2
000ppm以下にするのがより好ましい。
このようにして得られる磁気記録媒体は、結合剤樹脂と
してリン酸基で変性された結合剤樹脂と、スルホン酸基
で変性された結合剤樹脂と、硬化剤とを併用し、リン酸
基とスルホン酸基とを所定の濃度で含有させているため
、磁性粉末の分散性および充填性が充分に向上されて、
空孔率が20容量%以下で、角型が0.82以上の磁性
層が得られる。また磁性層の弾性率が350kg/ms
2以上1000kg/as2以下のものが得られ、電磁
変換特性および耐久性が一段と向上される。
この発明に使用する磁性粉末としては、たとえば、r−
Fe203粉末、Fe、04粉末、C。
含有r−Fe203粉末、CO含有Fe3O4粉末、C
rO2粉末の他、Fe粉末、CO粉末、COフェライト
粉末、Baフェライト粉末などの全屈粉末など従来公知
の各種磁性粉末が広く包含される。
また、有機溶剤としては、シクロヘキサノン、メチルエ
チルケトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチ
ルホルムアミドなどを単独もしくは混合して用いるか、
あるいはこれらの溶剤とメチルイソブチルケトンまたは
トルエン等との混合溶剤を用いればよい。
〔実施例〕
次に、この発明の実施例について説明する。
実施例I Co被着酸化鉄磁性粉末(粒径 100重量部0.2μ
m1保磁力650エルス テッド、飽和磁化量?7.Oemu/g)リン酸エステ
ル変性塩化ビニル  40  ・−酢酸ビニルービニル
ルコー ル共重合体(数平均分子量 28000.1分子中のリン酸基 の数1、ガラス転移点60℃) カーボンブランク        0.5〃(粒子径2
0mμm) アルミナ粉末(粒子径0.2μm)   3.0〃シク
ロヘキサノン        75〃トルエン    
       75〃この組成物を、サンドミルで1時
間混合分散した後、下記の組成物 一3O3Na含有ポリウレタン  24〃樹脂(数平均
分子量30000. 1分子中の一3O3Na基の 数1.5、ガラス転移点20℃) ミリスチン酸           1 〃コロネート
L(日本ポリウレタ  16〃ン工業社製、三官能性低
分子 量イソシアネート化合物) シクロヘキサノン        65〃トルエン  
          65〃を適宜の順序で加え、さら
にサンドミル中で20分間混合分散して磁性塗料を調製
した。この磁性塗料を厚さ14μmのポリエステtit
フィルム上に乾燥厚が4μmとなるように塗布、乾燥し
、表面処理を行った後所定の巾に裁断して磁気テープを
つくった。
実施例2 実施例1における磁性塗料の組成において、数平均分子
ff130000.1分子中の一3O3Na基の数1.
5、ガラス転移点20℃の一3O3Na含有ポリウレタ
ン樹脂に代えて、数平均分子量28000.1分子中の
一3O3Na基の数1.5、ガラス転移点5℃の一3O
3Na含有ポリウレタン樹脂を同量使用した以外は、実
施例1と同様にして磁気テープをつくった。
実施例3 実施例1における磁性塗料の組成において、数平均分子
ff130000,1分子中の一3O3Na基の数1.
5、ガラス転移点20℃の一3O3Na    ’含有
ポリウレタン樹脂に代えて、数平均分子量3oooo、
1分子中の一3O3Na基の数0.9、ガラス転移点2
0℃の一3O3Na含有ポリウレタン樹脂を同量使用し
た以外は、実施例1と同様にして磁気テープをつくった
比較例1 実施例1における磁性塗料の組成において、リン酸エス
テルi (’l 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアル
コール共重合体に代えて、VAGH(U、C。
C0社1.1化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール
共重合体)を同量使用し、−3O3Na含有ポリウレタ
ン樹脂に代えて、タケラックE−55IT(成田薬品工
業社製、ポリウレタンエラストマー)を同量使用した以
外は、実施例1と同様にして磁気テープをつくった。
比較例2 実施例1における磁性塗料の組成において、−3O3N
a含有ポリウレタン樹脂に代えて、タケラックE−55
1T(成田薬品工業社製、ポリウレタンエラストマー)
を同量使用した以外は、実施例1と同様にして磁気テー
プをつくった。
比較例3 実施例1における磁性塗料の組成において、リン酸エス
テル変性塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共
重合体に代えて、VAGII (U、C。
C1社製、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール
共重合体)を同量使用した以外は、実施例1と同様にし
て磁気テープをつくった。
各実施例および比較例で得られた磁気テープについて、
保磁力、角型、残留磁束密度および磁性層の表面粗度を
測定し、さらに4.5Ml1zにおける出力およびC/
Nを調べた。また−5℃におけるスチール寿命を測定し
、磁性層の空孔率および弾性率を調べた。角型は振動試
料型磁力針で印加磁場10kGにて通常の方法で測定し
、表面粗度は東京w1密社製触針弐表面粗度計を用いて
カットオフ0.08mmで中心線平均粗度を測定した。
さらにスチール寿命は松下電器産業社1i!!NV27
0を使用して測定し、空孔率は磁性層をフレオン溶液に
浸漬したときの浸込み量から求めた。また磁性層の弾性
率は島津製作所社製引張試験機にて1%伸び荷重の弾性
率を測定した。
下表はその結果である。
〔発明の効果〕
上表から明らかなように、実施例1ないし3で得られた
磁気テープは、いずれも比較例1ないし3で得られた磁
気テープに比し、角型が高く、残留磁束密度が大きくて
、出力およびC/Nが高く、さらにスチール寿命が長く
、表面粗度が小さくて、空孔率が少なく、また弾性率が
高く、このことからこの発明によって得られる磁気記録
媒体は磁性粉末の分散性および充填性に優れ、磁性層の
表面平滑性がよくて、電磁変換特性および耐久性に優れ
ていることがわかる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、リン酸基で変性された結合剤樹脂と、スルホン酸基
    で変性された結合剤樹脂と、硬化剤と、非磁性固形添加
    剤粒子と、磁性粉末とが含まれた磁性層を有する磁気記
    録媒体。 2、リン酸基で変性された結合剤樹脂およびスルホン酸
    基で変性された結合剤樹脂のいずれか一方が塩化ビニル
    −酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体であり、他方
    がウレタン樹脂である特許請求の範囲第1項記載の磁気
    記録媒体。 3、リン酸基で変性された結合剤樹脂が塩化ビニル−酢
    酸ビニル−ビニルアルコール共重合体であり、スルホン
    酸基で変性された結合剤樹脂がウレタン樹脂である特許
    請求の範囲第1項および第2項記載の磁気記録媒体。 4、リン酸基で変性された結合剤樹脂が1分子中に0.
    2〜5個のリン酸基を有する樹脂であり、スルホン酸基
    で変性された結合剤樹脂が1分子中に0.2〜5個のス
    ルホン酸基を有する樹脂である特許請求の範囲第1項な
    いし第3項記載の磁気記録媒体。 5、リン酸基またはスルホン酸基で変性された塩化ビニ
    ル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体のガラス転
    移点が40℃〜90℃である特許請求の範囲第1項ない
    し第4項記載の磁気記録媒体。 6、リン酸基またはスルホン酸基で変性された塩化ビニ
    ル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体の数平均分
    子量が5000〜150000である特許請求の範囲第
    1項ないし第5項記載の磁気記録媒体。 7、リン酸基またはスルホン酸基で変性されたウレタン
    樹脂のガラス転移点が−30℃〜40℃である特許請求
    の範囲第1項ないし第6項記載の磁気記録媒体。 8、リン酸基またはスルホン酸基で変性されたウレタン
    樹脂の数平均分子量が5000〜150000である特
    許請求の範囲第1項ないし第7項記載の磁気記録媒体。 9、リン酸基で変性された結合剤樹脂とスルホン酸基で
    変性された結合剤樹脂とが重量比で1:3〜3:1の配
    合割合で磁性層中に含有された特許請求の範囲第1項な
    いし第8項記載の磁気記録媒体。 10、磁性層の結合剤樹脂中のリン酸基の濃度が50p
    pm以上8000ppm以下であり、かつスルホン酸基
    の濃度が50ppm以上8000ppm以下である特許
    請求の範囲第1項ないし第9項記載の磁気記録媒体。 11、硬化剤がイソシアネート化合物である特許請求の
    範囲第1項ないし第10項記載の磁気記録媒体。 12、非磁性固形添加剤粒子が粒子径0.1〜0.3μ
    mのアルミナ粒子である特許請求の範囲第1項ないし第
    11項記載の磁気記録媒体。 13、磁性層の弾性率が、350kg/mm^2以上1
    000kg/mm^2以下である特許請求の範囲第1項
    ないし第12項記載の磁気記録媒体。 14、磁性層の空孔率が20容量%以下である特許請求
    の範囲第1項ないし第13項記載の磁気記録媒体。 15、磁性層の角型が0.82以上である特許請求の範
    囲第1項ないし第14項記載の磁気記録媒体。
JP10824187A 1987-04-30 1987-04-30 磁気記録媒体 Pending JPS63273209A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10824187A JPS63273209A (ja) 1987-04-30 1987-04-30 磁気記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10824187A JPS63273209A (ja) 1987-04-30 1987-04-30 磁気記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63273209A true JPS63273209A (ja) 1988-11-10

Family

ID=14479652

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10824187A Pending JPS63273209A (ja) 1987-04-30 1987-04-30 磁気記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63273209A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994009491A1 (en) * 1992-10-16 1994-04-28 Tdk Corporation Magnetic recording medium and production method thereof

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS598127A (ja) * 1982-07-05 1984-01-17 Sony Corp 磁気記録媒体
JPS5940320A (ja) * 1982-08-30 1984-03-06 Sony Corp 磁気記録媒体
JPS62146432A (ja) * 1985-12-20 1987-06-30 Fuji Photo Film Co Ltd 磁気記録媒体

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS598127A (ja) * 1982-07-05 1984-01-17 Sony Corp 磁気記録媒体
JPS5940320A (ja) * 1982-08-30 1984-03-06 Sony Corp 磁気記録媒体
JPS62146432A (ja) * 1985-12-20 1987-06-30 Fuji Photo Film Co Ltd 磁気記録媒体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994009491A1 (en) * 1992-10-16 1994-04-28 Tdk Corporation Magnetic recording medium and production method thereof
US5443913A (en) * 1992-10-16 1995-08-22 Tdk Corporation Magnetic recording medium

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS63273209A (ja) 磁気記録媒体
US5064720A (en) Magnetic recording medium containing a polyurethane binder resin having a betaine group in the form of an intermolecular salt
JPH08241515A (ja) 磁気記録媒体
US20070224459A1 (en) Magnetic recording medium including carbon nanotubes
JPS6271026A (ja) 磁気記録媒体
JPH0223519A (ja) 磁気記録媒体
JP2007200547A (ja) 磁気記録媒体
JPH0573886A (ja) 磁気記録媒体
JPS63161522A (ja) 磁性粉末およびそれを用いた磁気記録媒体
JPH04121816A (ja) 磁気記録媒体
JPH08239602A (ja) 磁気塗料
JP2856852B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH06333229A (ja) 磁気記録媒体
JPH0393031A (ja) 磁気記録媒体
JPS6238524A (ja) 磁気記録媒体
JPH0540930A (ja) 磁気記録媒体およびその製造方法
JPH0696437A (ja) 磁気記録媒体
US20040191574A1 (en) Magnetic recording media having increased skirt signal-to-noise and carrier-to-noise ratios
JPH04159611A (ja) 磁気記録媒体
JPH052734A (ja) 磁気記録媒体
JPH0432016A (ja) 磁気記録媒体
JPS6085426A (ja) 磁気記録媒体
JPH0444622A (ja) 磁気記録媒体
JPS63164018A (ja) 磁気記録媒体
JPH04178916A (ja) 磁気記録媒体