JPS63270840A - ミツクス織物用無杼織機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は異種のヨコ糸をヨコ入れしてミックス織物を織
成するようにした無杼織機に関し、特にそのウォータジ
ェットルームの改良に関するものである。

〔従来技術〕

従来のミックス織物を製織するためのウォータジェット
ルームは、杼口にヨコ入れすべき異種のヨコ糸ごとにジ
ェットノズルが臨むように設けられ、かつこれら複数個
のジェットノズルには１個のポンプから圧水が送られる
ように構成されている。

ところが、本発明者らがこのような従来のミックス織物
用ウォータジェットルームを詳細検討したところによる
と、ジェットノズルにおけるヨコ糸の挙動はその素材や
糸条構成が異なっていると違っており、ジェットノズル
から噴射されるときの飛走安定度が異なることがわかっ
た。このため異種のヨコ糸ごとに張力にバラツキが生じ
、これが織物の品質安定度に悪影響を及ぼしていること
がわかった。

このような悪影響は、製織速度が高速化するほど顕著に
現れ、その結果としてミックス織物の生産性を著しく低
下する原因にもなっていた。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、上述した従来の問題を解消し、たとえ
製織速度を超高速にしても異種の各ヨコ糸の飛走安定度
を良好にし、品質の安定したミックス織物を効率的に得
ることができる無杼織機を提供することにある。

〔発明の構成〕

上記目的を達成するため、本発明のミックス織物用無杼
織機は、複数の異種のヨコ糸ごとに設けたヨコ入れ用の
ジェットノズルに、それぞれ独立のポンプを接続するよ
うにしたことを特徴とするものである。

本発明において無杼織機とは、直接的にはウォータジェ
ットルームを指すが、エアジェツトルームなどのように
ヨコ入れ用ジェットノズルを使用するものであれば、こ
れらにも適用可能である。また、本発明において異種の
ヨコ糸とは、種類の異なる条件のヨコ糸を指し、例えば
異なる素材からなるもの、あるいは繊度、フィラメント
数、捲縮性などのような糸条構成の少な（とも一つが異
なるようなものなどいずれも対象となる。

本発明によれば、複数のヨコ入れ用ジェットノズルごと
に流体圧送用のポンプを独立に接続したため、ジェット
ノズルの噴射特性をそれぞれのヨコ糸の有する特性に合
わせて最適条件に設定することができる。したがって、
すべてのヨコ糸について飛走安定度を向上させることが
でき、それによって織物の品質を安定させることができ
る。

以下、本発明を図に示す実施例によって説明する。

第１図は本発明による無杼織機の一例としてのウォータ
ジェットルームを示すものである。

この第１図において、並列に引き揃えられて送り出され
る多数本のタテ糸Ｙａは、一対の綜絖４，４による交互
の上下運動によって、筬１の後側に杼口２を形成する。

この杼口２には、第２図に示すようにノズル本体３１に
ノズルニードル３２を組み付けて構成されたジェットノ
ズル３．３°が２個臨むように設けられている。

この実施例では２個のジェットノズルだけであるが、こ
の数は目的とするミックス織物に応じて３個以上が設け
られる場合もある。

これらジェットノズル３．３゛には、第３図に示すよう
なポンプ８，８′がそれぞれ個別に接続されており、そ
れぞれ圧水を間欠的に供給するようになっている。すな
わち、ポンプは、第３図に示すようにプランジャ８１を
スプリング８２とカム機構８３との相互作用によって往
復運動させ、そのプランジャ８１がポンプ室８４から後
退するときは一方向弁８５を介して水を吸引し、ポンプ
室８４に向けて押し込むときには一方向弁８６を介して
ジェットノズル側へ圧送するようになっている。

それぞれのジェットノズル３，３′は、ポンプ８，８°
からの圧水による噴射作用によって、それぞれ異種のヨ
コ糸Ｙｂまたは／およびＹｂ。

を交互に又は同時に杼口２に向けて噴射挿入し、それら
挿入されたヨコ糸を筬１によって打ち込むことによりミ
ックス織物Ｆを形成するようになっている。これら異種
のヨコ糸ｙｂ　、　ｙｂ’は、チーズ５，５′から供給
ローラ６．６゛により一定速度で引き出されつつ負圧に
した貯溜バイブ７．７°の中にいったん吸い込まれ、筬
打ち直前に上記ジェットノズル３，３°により必要長さ
が引き出されるようになっている。

前述したようにヨコ糸が異種の複数の糸条からなる場合
には、それぞれのヨコ糸によるジェットノズルに対する
挙動は異なり、飛走安定度がバラツクことになる。また
、このような飛走安定度を左右する要因のうち最も影響
度の高いものは、本発明者らの検討によれば水圧である
ことが判明した。しかし、上述した本発明のウォータジ
ェットルームでは、複数のジェットノズルに対しそれぞ
れポンプが個別に接続されているため、ジェットノズル
ごとの水圧調節を容易に行うことができ、それによって
２種以上の異種のヨコ糸ごとに最適の飛走条件を設定す
ることができる。したがって、各ヨコ糸の飛走時張力は
それぞれ安定し、織物の品質安定を図ることができる。

また、本発明によれば、ジェットノズルごとに水圧調節
をすることができるため、製織速度を超高速化しても、
他のジェットノズルに影響されることなく最適条件を設
定することができる。したがって、この超高速化によっ
て、生産の効率化を図りながら品質向上も図ることがで
きるようになる。

〔発明の効果〕

上述したように、本発明のミックス織物用無杼織機は、
複数個のヨコ入れ用ジェットノズルにそれぞれ独立にポ
ンプを接続するようにしたので、各ジェットノズルごと
に他のジェットノズルの影響を受けることなく独自の条
件設定を行うことができるようになる。したがって、複
数のヨコ糸の飛走安定度をそれぞれ向上させ、品質の安
定したミックス織物を得ることができる。しかも、超高
速条件にしても、この作用効果を維持できるので、生産
の効率化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例からなる無杼織機の斜視図、第
２図は同織機に使用したジェットノズルの断面図、第３
図は同織機に使用したポンプの断面図である。 １・・・筬、２・・・杼口、３．３′・・・ジェットノ
ズル、８．８゛・・・ポンプ、Ｙａ・・・タテ糸、　Ｙ
ｂ。 ｙｂ’・・・ヨコ糸、Ｆ・・・織物。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 杼口にヨコ入れ用のジェットノズルを複数個臨ませ、こ
   れらジェットノズルにそれぞれ独立の流体圧送用ポンプ
   を接続したことを特徴とするミックス織物用無杼織機。