JPS63269164A - 熱転写記録方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はトナー像を記録媒体に熱転写する記録方法に関
するものである。

〔従来の技術〕

従来、ゼログラフィーや転写型静電記録において、静電
的に形成したトナー像に圧力や熱を加えることにより記
録媒体に転写する方式が数多く提案されている。

圧力で転写する方式の代表的なものはＵＳＰ−４１５５
０９３等に詳しく開示されているが、圧力転写で得られ
る画像は圧力定着技術の未成熟のために定着性の点で問
題があり、十分実用化されているとは言い難く、その普
及が制約されている。

一方熱により転写する方式も、例えば特開昭６１−１２
９６７２等に古くから提案されているが、定着性の点で
は圧力転写より優れているものの、処理速度の点で現在
の複写機やプリンタに応用するのに十分な速度に達して
いなかった。

第３図は従来の熱転写記録装置の例を示す図で、図中、
１は画像形成媒体、２は静電像形成手段、３は現像手段
、４は加熱手段、５は転写手段、６はトナー像、７は記
録媒体である。なお図では、剥離手段、清掃手段、除電
手段等は省略している。

図において、画像形成媒体１には静電像形成手段２によ
り静電像が形成され、現像手段３でトナー像６が形成さ
れる。形成されたトナー像は、例えば熱線ランプからな
る加熱手段４により転写前の成る領域で加熱されて定着
される。定着されたトナー像は転写手段５により記録媒
体７に転写される。

第４図は従来の熱転写記録装置の他の例を示す図で、転
写ロールがヒータを備えた熱ロールからなっている以外
は第３図と同様である。

第３図、第４図に示す従来の熱転写記録装置においては
、いずれもトナー貯蔵槽や現像装置には直接熱が伝わら
ないように構成されている。

【発明が解決すべき問題点〕

ところで熱転写方式においては°、専用の熱定着装置の
ような記録部から十分離れた所で用いる場合と異なり、
トナー貯蔵槽や現像装置への熱の影響でトナーが熱ブロ
ッキングを起こすことを防止するために、トナー像への
加熱が十分にできないと言う問題がある。即ち、従来の
熱転写記録方法では、トナー像が転写前のある時間だけ
加熱されたり、′転写部近傍の領域でだけ加熱されたり
、転写ロールが加熱手段を兼ねてそこからの熱だけで転
写しようとしたりするために、転写速度の高速化の妨げ
となっていた。

本発明は上記問題点を解決するためのもので、トナー像
を保持する画像形成媒体そのものを加熱することにより
、現像されたトナー像が転写部に至るまでの間十分加熱
され、転写速度を高速化することができる熱転写記録方
法を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

そのために本発明の熱転写記録方法は、画像形成媒体の
トナー像形成面と反対側に設けた加熱手段により加熱昇
温した画像形成媒体上に静電潜像を形成し、静電潜像を
トナーで現像してトナー像を形成した後、現像されたト
ナーを転写部に至るまでの間画像形成媒体からの熱で加
熱し、転写部において記録媒体の押圧によりトナー像を
記録媒体に転写することを特徴とする。

〔作用〕

本発明の熱転写記録方法は、トナー像を保持する画像形
、成媒体そのものを加熱し、現像されたトナー像を転写
部に至るまでの間画像形成媒体からの熱で十分加熱する
ことにより、転写速度を高速化することができる。

〔実施例〕

以下、実施例を図面を参照して説明する。

第１図は本発明の熱転写記録方法の一実施例を示す図で
、第３図と同一番号は同一内容を示している。

図において、画像形成媒体１のトナー像形成面の裏側、
媒体ドラムの内部に加熱手段４が設けられ、画像形成媒
体１そのものが加熱昇温されている。従って、現像から
転写に至るまでの間トナー像６は十分加熱される。

トナーは加熱された画像形成媒体の温度より高いガラス
転移点ををする材料からなる外殻と、外殻材料より低い
ガラス転移点を有する材料からなる核材とから構成され
るマイクロカプセルトナーとすることにより、熱ブロッ
キングを起こさず、かつ転写速度を高速化することがで
きる。

マイクロカプセルトナーの構造、材料、製法はすでに種
々提案されているが、それらの目的は圧力定着性の向上
と圧力によるブロッキング防止の両立にあり、材料も外
殻材料として硬質のものを用い、核材としては軟質また
は液状のものを用いる等、主に機械的な強度に着目して
選択されてきた。

本発明におけるマイクロカプセルトナーの目的は、熱転
写性の向上と熱によるブロッキングの防止の両立にあり
、従来のマイクロカプセルトナーとは材料の特性及びト
ナーの特性がともに異なり、外殻材料として熱的に安定
で比較的転移点の高いポリマー、例えばスチレン系、ア
クリル系、フェノール系等のポリマーを用い、核の材料
としては外殻材料より転移点の低いポリマー、例えばエ
ステル系、エポキシ系のポリマー或いはワックス等を用
いる。核材料または外殻には適宜磁性粉、カ−ボンブラ
ック、染料等を発色性、帯電性、流動性等を調節する目
的で含有させることは、従来のマイクロカプセルトナー
と同様である。

なおマイクロカプセル構造の代わりにカーボンブランク
粉末のように熱に対し比較的安定な物質をまぶしたもの
を用いるようにしてもよい。

画像形成媒体１は、静電像形成手段２により付与された
静電荷を保持できる様に、第２図に示すように導体基板
上に誘電体層を形成されている。

第２図は本発明の実施例の要部拡大断面図で、１１は導
体基板、１２は誘電体層である。

図において、導体基板１１は一般に金属からなる支持体
であり、ドラム状、ベルト状等をなす。

誘電体１１１２は耐熱性を有する無機物質（セラミクス
）、有機物質（樹脂）から選択される。特別な場合とし
てアモルファスシリコン等の感光材料でも良い。

静電像形成手段２としては、マルチスタイラス、イオン
流変調ヘッド等の静電記録ヘッド、または前記の感光性
誘電体層を用いる場合にはゼログラフィプロセスを用い
ることができる。

現像手段３としては、従来のゼログラフィの分野で用い
られてきた一成分現像、二成分現像等の手段が使用可能
である。ただし、本発明の記録方法では、加熱された画
像形成媒体に現像剤が近接または接触して現像を行うの
で、現像剤搬送手段をはじめとする部材は十分耐熱性の
材料で作られる必要がある。

従来の熱転写記録方法では、転写部からの熱により現像
手段中でトナーが熱プロフキングを起こすことを防止す
るため、現像手段の温度がなるべく昇温しないように、
冷却や熱隔離の対策が講じられていたが、本発明の熱転
写記録方法では前述のようなマイクロカプセルトナーを
用いることにより外殻材料のガラス転移点以下で使用す
る限り熱ブロッキングの懸念はほとんどない。

転写手段５は従来のゼログラフィの熱定着装置で用いら
れてきたような耐熱性ゴム材料を外周に有する弾性体ロ
ールを用いることができる。転写領域では、画像形成媒
体１上のトナー像は記録媒体７と接して圧力を受け、ト
ナーの外殻が破壊することにより、内部の核材料が流出
し、主に核材の粘着性により記録媒体へと転写される。

圧力の作用をより有効に利用するためには、転写手段と
して弾性係数の高いロールか、剛体に近いロールを用い
れば良い。

〔発明の効果〕

以上のように本発明によれば、現像されたトナー像が転
写部に至るまでの間十分加熱されるため、転写速度を高
速化することができ、しかもトナーが熱ブロッキングを
起こすことなく維持できる。

また、転写同時定着のためプロセスが少なく、装置化し
た場合も構造が簡単であり、圧力転写に比べて軽量でコ
ンパクトにすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の熱転写記録方法の一実施例を示す図、
第２図は第１図の要部拡大図、第３図、第４図は従来の
熱転写記録装置の例を示す図である。 １・・・画像形成媒体、２・・・静電像形成手段、３・
・・現像手段、４・・・加熱手段、５・・・転写手段、
６・・・トナー像、７・・・記録媒体　１１・・・導体
基板、１２・・・誘電体層。 出　　願　　人　　富士ゼロックス株式会社代理人　弁
理士　　蛭　川　昌　信（外２名）第１図 第４図 第２図 第３図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）画像形成媒体のトナー像形成面と反対側に設けた
   加熱手段により加熱昇温した画像形成媒体上に静電潜像
   を形成し、静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成
   した後、現像されたトナーを転写部に至るまでの間画像
   形成媒体からの熱で加熱し、転写部において記録媒体の
   押圧によりトナー像を記録媒体に転写する熱転写記録方
   法。
2. （２）前記トナーが、加熱された画像形成媒体の温度よ
   り高いガラス転移点を有する材料からなる外殻と、外殻
   材料より低いガラス転移点を有する材料からなる核材と
   から構成されるマイクロカプセルトナーである特許請求
   の範囲第１項記載の熱転写記録方法。