JPS632620Y2 - - Google Patents

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JPS632620Y2
JPS632620Y2 JP1983114742U JP11474283U JPS632620Y2 JP S632620 Y2 JPS632620 Y2 JP S632620Y2 JP 1983114742 U JP1983114742 U JP 1983114742U JP 11474283 U JP11474283 U JP 11474283U JP S632620 Y2 JPS632620 Y2 JP S632620Y2
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【考案の詳細な説明】 本考案は、液状物圧送機に関し、さらに詳しく
は硬化反応性多成分型高粘度液状塗料(以下、
「反応性高粘度塗料」と略称する)を圧送するの
に特に好適な改良された圧送機を提供するもので
ある。
従来、液状物の圧送にはピストンポンプが多く
使用されており、これはピストンの往復運動によ
つて液状物を汲み上げ、それを目的場所に圧送す
るものである。このピストンポンプによれば、流
動性のある低粘度な液状物を圧送するにはポンプ
への吸込みが容易に行なわれるので特に支障はな
いが、水平な自由表面を作るのに長時間を要する
高粘度およびチクソトロピツクな液状物(以下、
これらを「高粘度液状物」と略称することもあ
る)を圧送することは困難であつた。なぜなら
ば、高粘度液状物は流動性が殆どないために、ピ
ストンポンプで汲み上げた後でも容器内壁に多量
付着残存し、しかも該ポンプのフートバルブに吸
引された部分に該液状物が流れ込まず、フートバ
ルブの吸引口のまわりに空洞が形成されやすいか
らである。
高粘度液状物の圧送におけるこのような欠陥を
解消するために、従来、フートバルブ先端に、液
状物容器の内壁と密封係合するフオロアー
(follower)(インダクタープレートとも称されて
いる)を取り付けている。該フオロアーは、圧送
する液状物が入つている筒状容器内壁に密着係合
しており、しかも該容器内の液状物を外気と遮断
せしめるものであつて、これを容器内の液状物表
面に密接させてピストンポンプを作動させると、
液状物の吸込みによつて生ずるフオロアーの吸着
力とポンプの自重とで、容器内の液状物はフオロ
アーによつて強く押圧され、液状物は常にフート
バルブの吸引口のまわりをつつみ、空洞部を形成
することなく、吸い込みを容易にし、しかも容器
内壁に液状物を残存させることもないのである。
ところが、このようなピストンポンプのフート
バルブにフオロアーを取り付けてなる圧送機にお
いて、容器内の液状物の圧送が終了したのちに行
なう、該容器内からフオロアー取り出す作業が極
めて煩雑であるという欠陥を有しているのであ
る。すなわち、容器内の液状物の圧送が終了した
時点では、フオロアーは該容器の底部に密接して
おり、しかも該フオロアーで密閉されている容器
内部は減圧状態であるために、該容器を固定し、
リフトなどを用いてもフオロアー(つまり、圧送
機)を容易に取りはずすことはできないのであ
る。そこで、これらの欠陥を解消するために、フ
オロアーの一部に空気流出入孔を設けておき、圧
送終了後、該流入孔から空気を容器内に圧送し
て、フオロアーの取りはずし作業を簡便ならしめ
ているのである。
これまで、フオロアーに設けられている空気流
出入孔の代表的な具体例として、第1図(断面
図)に示したものがあげられる。
第1図は、フオロアー1の一部に相互に連通す
る方向に開放した筒11を設け、その1つの開放
部はフオロアー1内に連通しており、他の1つは
ボルト12によつてネジ嵌合されており、残1つ
の開放部の内部にはバネ13に連結されたボール
弁14が弁座15に押圧密着されているものであ
る。ピストンポンプのフートバルブ(いずれも図
示せず)にとりつけたフオロアー1(第1図では
その1部を示した)を容器(図示せず)に嵌合
し、該容器内の液状物の液面に押圧せしめていく
と、容器内の空気はボルト12を嵌合せしめる開
放部を通つて外部に排出されるのである(ボルト
12はあらかじめ取りはずしておく)。容器内の
殆どもしくはすべての空気が排出すると、次いで
液状物が流出してくるので、その時点でボルト1
2を嵌合せしめて該開放部を密閉する。そして、
容器内の液状物の圧送が終了すると、ボール弁1
4を設けた通孔に空気を圧送すると、ボール弁1
4が押圧されて、該通孔から容器内に空気が圧送
されてくるのである。
しかしながら、第1図に示した構造では、空気
流出入孔内部の形状が複雑であるために、その内
部に流入した液状物を洗浄除去するのに多大の労
力と時間を要するのである。特に、高粘度塗料の
うち、相互に(硬化)反応するベース塗料と硬化
剤とからなり、該両成分を塗装直前に混合するこ
とを特徴とする反応性高粘度塗料にあつては、圧
送機の前記容器内においても両成分の硬化反応が
絶えず進行しているため、前記空気流出入孔内に
流入した反応性高粘度塗料はその内壁、隅部に順
次堆積し、ゲル化して、該空気流出入孔を閉鎖
し、圧送機自体が使用できなくなることもある。
そこで、実際の圧送現場では、液状物の圧送が
終了すると、容器の底部に穴を開けて空気を流入
せしめ、圧送機の取りはずしを行なつているが、
この作業は極めて危険であつて、容器を再使用で
きなくなつて不経済である。
そこで、本考案者は、液状物圧送機における上
記した欠陥を解消する目的で鋭意研究を行なつた
結果、フオロアーに特定の構造からなる空気流出
入孔ならびに弁体を設けることによつてその目的
が達成でき、本考案を完成できたのである。
すなわち、本考案は、筒状容器内の反応性高粘
度塗料を圧送するための圧送機であつて、ピスト
ンポンプと前記筒状容器の内壁に密封係合する弾
性シール材を周縁部に設けたフオロアーとを主た
る構成部材としており、該フオロアーの少なくと
も一部に、外部と連通する通孔を、その内径が前
記筒状容器内側に大きく、外側に小さくなるよう
にして設け、かつ前記筒状容器内側に該通孔を開
閉するための弁体を設け、しかも該弁体が該通孔
に密接係合した状態において、その上面がフオロ
アー外側表面と同一もしくは突起しており、かつ
該弁体による該通孔の開閉を該弁体に固着した支
持棒の押引によつて外側から行なうことを特徴と
する液状物圧送機に関するものである。
本考案に係る圧送機は、ピストンポンプおよび
該ポンプのフートバルブにフオロアーを取り付け
てなるものであつて、その特徴は、該フオロアー
の少なくとも一部に、外部と連通する通孔を、そ
の内径が液状物容器内部側に大きく、外側に小さ
くなるようにして設け、かつ該容器内側に該通孔
を開閉するために上記のごとく特定の弁体を設け
たところにある。
その結果、フオロアーに通孔および弁体を上記
のごとく設けることによつて、従来の前記第1図
に示したものに比べて、空気流出入装置が簡素化
され、しかもフオロアーを液状物容器内に嵌合せ
しめる際の該容器内の空気の排出および液状物圧
送後のフオロアーで密閉された容器内への空気の
流入が容易に行なわれ、しかも該通孔内に反応性
高粘度塗料が堆積し閉塞することもなくなつたの
である。このような技術的効果は、以下の説明か
らさらに明白になる。
本考案の圧送機の構成を図面に示した実施例に
もとづいて具体的に説明する。
第2図はフオロアーに前記した通孔ならびに弁
体を設けたものを装着した圧送機の具体例を示す
概略図(一部を断面図で示した)であり、第3図
〜第5図は前記通孔および弁体を設けたフオロア
ーの拡大図である。
本考案に係る圧送機は、第2図に例示したごと
く、主としてピストンポンプ21とフオロアー2
2とから構成されている。
まず、第2図にもとづいて、本考案の圧送機に
よる液状物の圧送機構について説明する。ピスト
ンポンプ21の下端部(フートバルブ)にはフオ
ロアー22が装着されており、一方、該ポンプ2
1の上端部は駆動源23と連結している。そし
て、該ピストンポンプ21は、圧送すべき液状物
を収容している容器24を載置する容器支持台2
5から実質上鉛直に上方に延びている一対の柱2
6(図面にはその一方のみを図示している)に連
結しているポンプ支持架台27に装着されてい
る。さらに、ポンプ支持架台27を、従つてそれ
に装着されているピストンポンプ21を上昇せし
めるための空気圧シリンダ機構のごとき適宜の機
構から構成することができる上昇機構28が設け
られている。
ピストンポンプ21は、容器24内に収容され
ている液状物を所要の目的場所に送給し得るもの
であれば任意の形態のものでよいが、一般に、高
粘度液状物の圧送においては、第2図に示す往復
圧送型ポンプを用いたものであるのが好ましい。
かような往復圧送型ポンプを利用しているピスト
ンポンプ21について、第2図で説明すると、ピ
ストンポンプ21は、シリンダ31と、空気圧モ
ータの如き適宜の駆動源23によつてシリンダ3
1内を往復動せしめられるプランジヤ32を有す
る。シリンダ31の上部には排出口33が設けら
れ、シリンダ31の底面には吸込口34が設けら
れている。また、シリンダ31内には、ピストン
35及びポペツト36から構成された第1の弁3
7と、吸込口34の周囲に規定されている弁座3
8、ボール弁39、及びボール弁39の上方への
移動を制限する制限板40から構成された第2の
弁41が設けられている。第1の弁37を構成す
るピストン35は、シリンダ31内に滑動自在に
装着され、その外周はシリンダ31の内壁面に対
して密封係合されており、従つてシリンダ31に
対して所要の滑動抵抗を有し、そしてポペツト3
6は、ピストン35の中心を貫通している通孔4
2を通つて上方に延びプランジヤ32の下端に固
定されている軸部を有する。第2の弁41を構成
する制限板40はシリンダ31の壁に固定され且
つ液状物が通過することができる通孔43を有
し、そしてボール弁39は制限板40と弁座38
との間に配置されている。シリンダ31の下端周
縁部には、本考案の特徴とするフオロアー22が
取り付けられており、該フオロアーの周縁部には
天然又は合成ゴムの如き適宜の弾性材料から形成
された環状の弾性シール材44が固着されてい
る。かかる弾性シール材44は、後に詳細に説明
するようにしてシリンダ31の下部が容器24内
に挿入されると、第2図に図示するように容器2
4の内壁面に密封係合する。
上述した通りの圧送機によつて、容器24内に
収容されている液状物を目的場所に送給するに
は、先ず最初に、上昇機構28を構成している空
気圧シリンダ機構に適宜の方法で圧縮空気を供給
し、かくしてポンプ支持架台27、従つてそれに
装着されているピストンポンプ21を適宜の高さ
の位置まで上昇せしめる。しかる後に、液状物を
収容している容器24を、容器支持台25上に載
置し、ピストンポンプ21の下方に位置付けす
る。次いで、空気圧シリンダ機構への圧縮空気の
供給を停止すると共に、空気圧シリンダ機構のシ
リンダ内を大気に解放する。かくすると、ポンプ
支持架台27及びピストンポンプ21は自重によ
つて下降して、ピストンポンプ21のシリンダ3
1が容器24内に挿入され、シリンダ31の下端
周縁部に取り付けたフオロアー22の弾性シール
材44が容器24の内壁面に密封係合しながら下
降し、フオロアー22の内面が容器24内の液状
物の液面と実質上整合する位置になる。しかる後
に、駆動源23を構成する空気圧モータに適宜な
方法で圧縮空気を送給してこれを作動せしめ、こ
れによつてプランジヤ32をシリンダ31に対し
て往復動せしめて、ピストンポンプ21を作動せ
しめる。かくすると、容器24内の液状物が吸込
口34を通してシリンダ31内に吸引され、そし
て排出口33から排出され、排出口33に接続さ
れている送給導管45を介して目的場所に圧送さ
れる。この際のピストンポンプ21の作用につい
ては、多言するまでもなく当業者には容易に理解
され得ると思うが、簡単に説明すると、駆動源2
3の作用によつてプランジヤ32が下降せしめら
れると、プランジヤ32の下降分だけシリンダ3
1内の容積が減少し、これによつてシリンダ31
内の液状物が加圧され排出口33から排出され
る。この時には、第2の弁41のボール弁39は
シリンダ31内の液状物の圧力によつて弁座38
に押付けられ、従つて吸込口34は閉じられてい
る。一方、第1の弁37に関しては、ピストン3
5とシリンダ31の内壁面との間の滑動抵抗並び
にシリンダ31内のピストン35よりも下方に存
在する液状物の流動抵抗によつて静止力が作用す
るのに対して、プランジヤ32及びその下端に固
定されたポペツト弁36は駆動源23によつて強
制的に下降せしめられる故に、ポペツト弁36が
ピストン35の下端から離れ、ピストン35の通
孔42が開口される。ポペツト弁36がピストン
35の下端から所定の距離だけ離れると、プラン
ジヤ32の下端がピストン35の上端に装着され
ている適宜の形態のスペーサ46に当接し、かく
してピストン35もプランジヤ32と共に強制的
に下降せしめられるようになる。他方、駆動源2
3の作用によつてプランジヤ32が上昇せしめら
れる際には、上記の場合とは逆に第1の弁37が
閉じられ、第2の弁41が開かれる。即ち、プラ
ンジヤ32が上昇されこれに固定されているポペ
ツト弁36が上昇されると、ポペツト弁36はピ
ストン35の下端に当接し、ピストン35の通孔
42が閉じられる。ポペツト弁36がピストン3
5の下端に当接した後においては、ピストン35
とシリンダ31の内壁面との間の滑動抵抗及びシ
リンダ31内のピストン35よりも上方に位置す
る液状物の流動抵抗に抗して、プランジヤ32と
共に強制的に上昇せしめられる。この時、ピスト
ン35よりも上方に位置する液状物は、プランジ
ヤ32とピストン35の上昇によつて加圧され、
排出口33から排出される。一方、シリンダ31
内のピストン35よりも下方の領域は、プランジ
ヤ32とピストン35の上昇分だけ容積が増大し
て減圧状態になり、従つてボール弁39は弁座3
4から離れて制限板40に係合し、吸込口34が
開かれる。かくすると、容器24内の液状物が吸
込口34からシリンダ31内に吸引され、制限板
40に形成されている通孔43(この通孔43
は、ボール弁39が制限板40に係合しても閉じ
られることはない)を通つてシリンダ31内を上
方に向つて流れる。ピストンポンプ21の上記の
通りの作用によつて容器24内の液状物が消費さ
れ、容器24内の液状物の液面が低下すると、ピ
ストンポンプ21の全体及びポンプ支持架台27
は、それらの自重並びに容器24内のフオロアー
22よりも下方の領域と大気圧との間の圧力差に
よつて、漸次下降する。そしてこの下降の際、弾
性シール材44は、容器24の内壁面に付着して
いる液状物を下方にかき取る作用を遂行する。
次に、本考案の特徴とする特定の通孔および弁
体を設けたフオロアーについて説明する。
ポンプ支持架台27ならびにピストンポンプ2
1などの自重によつてフオロアー22を、その周
縁部に固着された弾性シール材44を容器24に
密封係合せしめながら容器24内の液状物の液面
に実質上整合する位置まで下降させるには、フオ
ロアー22によつて閉鎖された容器24内の空気
を容器外に順次排出しなければならず、一方、容
器24内の液状物の圧送が終了すると、ピストン
ポンプ21、フオロアー22などを容器24内か
ら取り出すためには、フオロアー22によつて密
閉されている容器22内に空気を流入させる必要
がある。
本考案は、上記フオロアー22によつて密閉さ
れた容器24内への空気の流入および該容器24
内からの空気の排出を容易にかつ該フオロアー2
2に設けた空気流出入孔内に反応性高粘度塗料の
堆積を生じることなく行なえる。改良された特定
の通孔ならびに弁座を開発したのである。その特
徴は、フオロアーに、容器の内部側に広く、外部
側にせまい内径の通孔を設け、該通孔を開閉する
ために上記のごとく特定の弁体を該容器内部側に
設けたところにある。その実施例を第3図〜第5
図に図示したので、これらを参照しながら説明す
る。
第3図は、特定の通孔および弁体を設けたフオ
ロアー22を容器24内に密接係合した状態の断
面図である。同図は、フオロアー22に設けた通
孔51を容器24の内側に広く、外側に狭い内径
を有する凸状の形状にしたものである。そして、
該通孔51の内壁の全面に密接係合する弁体52
をフオロアー22の容器24の内側に設ける。さ
らに、該弁体52による通孔51の開閉操作をフ
オロアー22の外側から行なえるように、外部に
通じる支持棒53を固着させておき、そして弁体
52が容器24内に落下するのを防止するため
に、支持棒53の適宜な位置に突起部54を設け
ておくことが好ましい。上記弁体52の上端部
(支持棒53を固着させた部分)は、通孔51を
密封係合した状態において、フオロアー22の外
側表面と同一面上もしくはそれよりも外側に突出
させておき、それより低くなると(通孔51の部
分がへこんだ状態となる)流出した反応性高粘度
塗料の除去が困難になるおそれがあるので好まし
くない。
第4図は、弁体62として、先端部になるにし
たがつて細くなつている錐状の形を有するものを
用いた実施例の部分的断面図である。錐状弁体6
2には角錐状、円錐状のものなどがあげられ、こ
れらには、第4図で説明したと同様に、支持棒5
3、突起部54を設けておく。そして、通孔61
は、その内壁全面に錐状弁体62が密接係合する
ような大きさおよび形状に調整しておく必要があ
る。また、弁体62の上端部は、通孔61に密接
係合した状態において、第4図で説明したごと
く、フオロアー22の外側表面と同一面上もしく
はそれよりも外側に突起するようにしておく。
第5図は、弁体71として半球状の形をしたも
のを用いた実施例の部分的断面図である。弁体7
1には、第3図で説明したと同様に、支持棒5
3、突起部54を設けておく。そして、通孔72
は、その内壁全面に球状弁体71が密接係合する
ような大きさおよび形状に調整しておく必要があ
る。また、弁体71の上端部は、通孔72に密接
係合した状態において、第3図で説明したごと
く、フオロアー22の外側表面と同一面上もしく
はそれよりも外側に突起するようにしておく。
本考案において、フオロアー22に設ける空気
流出入用の通孔は、その内径が液状物容器に対し
て内側に広く、外側に狭くなつておればよく、そ
の実施例を第4〜6図に示したが、これらのみに
何ら制限されないことは明らかである。また、該
通孔を開閉するための弁体としては、該通孔の全
内壁面に密接係合し、しかも該通孔に密接係合し
た状態においてその上面がフオロアー外側表面と
同一もしくは突起するような形状であつて、かつ
該弁体による該通孔の開閉を該弁体に固着した支
持棒の押引によつて外側から行なわしわるように
してある。このような特定の通孔ならびに弁体を
設けることによつて該通孔内に流入した反応性高
粘度塗料は弁体によつてフオロアの外側表面に流
出させることができ、該通孔が反応性高粘度塗料
によつて閉塞されることはないのである。
また、本考案におけるフオロアーに設ける空気
流出入孔の大きさは、フオロアーならびに液状物
容器の大きさによつて任意に定めることができる
が、該容器に対して内側は2〜5cm、外側は1〜
4cmであることが好ましい。
本考案が特徴とする上記の特定の空気流出入用
通孔および弁体を設けたフオロアーの取り扱い方
法について説明する。
前記したごとく、ポンプ支持架台27およびピ
ストンポンプ21を下降せしめ、該ポンプ21の
下端部に取り付けたフオロアー22の弾性シール
材44を反応性高粘度塗料が収容されている容器
24の内壁面に密閉係合する前に、弁体52(弁
体61,71も含む、以下同様)を通孔51(6
2,72も含む、以下同様)からはずして開孔し
ておく。そして該フオロアー22の内面が容器2
4内の反応性高粘度塗料の液面と実質上整合する
位置までフオロアー22が容器24の内壁と密封
係合しながら下降すると容器24内の空気の殆ど
もしくはすべての空気が通孔51を通つて外部に
排出され、そして、該通孔51から容器24内の
反応性高粘度塗料が漏出するので、それが認めら
れると支持棒53を引き、弁体52を通孔51の
内壁に密接係合せしめるのである。かくすると、
容器24内の反応性高粘度塗料はフオロアー22
によつて外部と完全に遮断され、しかも、通孔5
1内の液状物は弁体52によつて外側に取り出さ
れるので、該通孔51は反応性高粘度塗料によつ
て閉塞されることは全くない。そして、容器24
内の反応性高粘度塗料の圧送が終了後、支持棒5
3を押して通孔51から弁体52を離脱させる
と、該通孔51から容器24内に空気が流入せし
められるので、上昇機構28を構成している空気
圧シリンダ機構に適宜な方法で圧縮空気を供給す
ると、ポンプ支持架台27、ピストンポンプ21
と共にフオロアー22が上昇し、容器24から容
易に取り出すことができるのである。この際に、
該容器24内に圧縮空気を圧送する必要は特にな
いので、従来に比べて装置が簡素化された。
本考案に係る圧送機によつて圧送する反応性高
粘度塗料は、収容されている容器24内において
常温で化学反応して硬化するベース塗料と硬化剤
との混合物からなる高粘度(100〜10000ポイズ)
の液状塗料(例えば、ポリウレタン/ポリオール
樹脂系、エポキシ樹脂/ポリアミド系などの各成
分を塗装する直前に配合する多成分系塗料)であ
る。なぜならば、上記通孔51がこれらの反応性
高粘度塗料によつて閉塞する危険性が全くなく、
容器24からフオロアー22を容易に取り出すこ
とができからである。
【図面の簡単な説明】
第1図はフオロアーの空気流出入例(従来法)、
第2図は本考案が対象とするフオロアーを用いた
圧送機の具体例(一部断面図)、3〜5図は、本
考案が特徴とする特定の通孔および弁体を設けた
フオロアーの断面図(部分拡大図)である。 1:フオロアー、11:3方開放筒、12:ボ
ルト、13:バネ、14:ボール弁、15:弁
座、21:ピストンポンプ、22:フオロアー、
23:駆動源、24:容器、25:容器支持台、
26:柱、27:ポンプ支持台、28:上昇機
構、31:シリンダ、32:プランジヤ、33:
排出口、34:吸込口、35:ピストン、36:
ポペツト、37:第1の弁、38:弁座、39:
ポール弁、40:制限板、41:第2の弁、4
2:通孔、43:通孔、44:弾性シール材、4
5:送給導管、46:スペーサー、51,62,
72:通孔、52,61,71:弁体、53:支
持棒、54:突起部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 筒状容器内の硬化反応性多成分型高粘度液状塗
    料を圧送するための圧送機であつて、ピストンポ
    ンプと前記筒状容器の内壁に密封係合する弾性シ
    ール材を周縁部に設けたフオロアーとを主たる構
    成部材としており、該フオロアーの一部に外部と
    連通する通孔を、その内径が前記筒状容器内側に
    大きく外側に小さくなるようにして設け、かつ前
    記筒状容器内側に、該通孔を開閉するための弁体
    を設け、しかも該弁体が該通孔に密接係合した状
    態においてその上面がフオロアー外側表面と同一
    もしくは突起しており、かつ該弁体による該通孔
    の開閉を該弁体に固着した支持棒の押引によつて
    外側で行なうことを特徴とする液状物圧送機。
JP11474283U 1983-07-23 1983-07-23 液状物圧送機 Granted JPS6023270U (ja)

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