JPH11102692A - 注液ヘッド及び注液装置 - Google Patents

注液ヘッド及び注液装置

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JPH11102692A
JPH11102692A JP9261438A JP26143897A JPH11102692A JP H11102692 A JPH11102692 A JP H11102692A JP 9261438 A JP9261438 A JP 9261438A JP 26143897 A JP26143897 A JP 26143897A JP H11102692 A JPH11102692 A JP H11102692A
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Japan
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liquid
stop position
container
sliding surface
hole
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JP9261438A
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English (en)
Inventor
Yukio Ishida
幸生 石田
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Canon Machinery Inc
Original Assignee
Nichiden Machinery Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11102692A publication Critical patent/JPH11102692A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 電池ケースに液を注入する際、過剰な注入に
よりあふれてもケースを汚すことがなく、自動化容易な
注液装置を提供する。 【解決手段】 水平方向に配置したシリンダ状ハウジン
グ110の筒穴111内を摺動するピストン120に上
下方向に貫通する通気路122と同様に上下方向に貫通
する液蓄め123を備え、ハウジング110の上側に通
気穴114と液供給穴112とを備え、ハウジング下側
に液吐出口115を備え、ピストン120の第1の停止
位置では通気穴114と液吐出口115がつながり、液
吐出口115に気密に接続されたケース12内を通気穴
より排気減圧する。その際液蓄め123は上側は液供給
穴112につながり下側はふさがっているので液供給穴
より所定量の液を供給する。次にピストン120が摺動
し第2の停止位置では液蓄め123が通気穴114と液
吐出口とにつながり、液はケース12注入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は容器に液体を注入
する装置に関し、特に容器内に配置した部品の狭い隙間
とか液を吸収する部材とかへの浸透に時間を要するよう
な場合に好適し、過剰な注入によりあふれて容器を汚す
様なことがなく、自動化容易な注液装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の装置として、特開平8−130
004号公報には円筒形電池ケースに電解液を減圧注液
する装置の提案がある。図5、図6、図7はその動作を
工程毎に示す縦断面図である。図5を参照してワークホ
ルダ17に電池ケース4が垂直の姿勢で保持されてい
る。電池ケース4内にはスパイラル型の電極セット部品
1が装填されている。電池ケース4の上端部にはくびれ
部7がある。
【0003】ワークホルダ17の真上に注液装置が配置
されている。注液装置は二重構造の第1シリンダ2と第
2シリンダ3とを有する。第1シリンダ2の筒穴に第2
シリンダ3が上下摺動自在にはめ込まれている。第2シ
リンダ3の筒穴に中心を下方に貫通する状態で注液用の
ノズル13が設けられている。ノズル13の上部は配管
18により注液ポンプ19に接続されており、また、ノ
ズル13の途中にはチェック弁21が介挿されている。
第1シリンダ2の円筒部分の最下部には小さな弁穴6が
設けられ、この弁穴6には真空ポンプ8につながる配管
20が接続されている。この弁穴6は、第1シリンダ2
に対して第2シリンダ3が上下動することで開閉され
る。また、第2シリンダ3の筒穴3aは電磁弁22に配
管接続されており、この電磁弁22開かれると筒穴3a
が大気解放されるか高圧空気が通ずるようになってい
る。
【0004】第1シリンダ2の下端にはケース4の内径
寸法に対応する円筒部2aが突出形成されており、その
円筒部2aの下端にはパッキン23が装着されている。
円筒部2aの筒穴2bは第1シリンダ2の筒穴に連通
し、第2シリンダ3の下方先端より突出するノズル13
の先端13aが第2シリンダ3の上下動により進退す
る。そして、第2シリンダ3の筒穴3aは下方先端部分
に於いてノズル先端13aのまわりの狭い隙間(図示せ
ず)により円筒部の筒穴2bと連通している。
【0005】また、図示しないが第1、第2シリンダ
(2,3)をそれぞれ上下に変位させるアクチュエータ
を備えている。
【0006】次にこの注液装置の動作について説明す
る。図5のように第1、第2シリンダ(2,3)がとも
に上方位置にある状態でワークホルダ17にケース4を
セットする。次に図6のように第1シリンダ2のみが降
下する。そうすると円筒部2aがケース4の上端開口部
にはまり込み、パッキン23がケースの内周面くびれ部
7の上面側に当接し、ケース4内、第1シリンダ3の筒
穴、それに連通する第2シリンダ3の筒穴3a等の内部
空間を密閉する。そして、第2シリンダ3は未だ上方位
置にあるので弁穴6が開く、真空ポンプ8は常時作動し
ており、ケース4内を含む内部空間の空気が真空ポンプ
8により吸引され減圧される。次に図7のように、第2
シリンダ3も降下し、ノズル先端部13aがケース4内
の上部に挿入される。このとき、降下した第2シリンダ
3の周面で弁穴6が再び塞がれる。従って内部空間と真
空ポンプ8との経路が遮断される。この状態で注液ポン
プ19が動作し、所定量の電解液をノズル13を通じて
ケース4内に供給する。所定量の電解液を注入したなら
ば、図7の状態で電磁弁22を開き、内部空間に圧縮空
気をおくり加圧して電極部品1に強制的に電解液を吸収
させる。その後に第1、第2シリンダ(2,3)を共に
上昇させ、図5の初期状態にもどり、ケース4を載せ替
えて上記の動作を繰り返す。
【0007】この装置によれば上記公報には詳細な説明
はないが、注液ポンプ19が電解液を注入した際電極部
品1が吸収するのに時間を要するので電解液は電池ケー
ス4よりあふれ円筒部の筒穴2bに溜まった状態で加圧
され、時間経過とともに電極部品1の吸収により液面が
低下して行くものとおもわれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
注液装置は例えば吐出量設定の誤差により、あるいは誤
って同じ容器(ケース)に2回注入したときのように吐
出した液が容器(ケース)内に入りきらない場合(残液
が生じた場合)第1シリンダ2を上昇させると残液があ
ふれケースの外側に付着したり、飛散して装置に付着し
たりする。また、上下に動く第2シリンダ3の先端から
動作方向に向け液を吐出するものであるが、図示されて
いない第2シリンダ3を駆動するアクチュエータの配置
を考えれば注液ポンプ19の配置は図5の様に第2シリ
ンダ3の動作軸からずれた位置とするのがやりやすく、
そうすると図のように給液路にL字に曲がる部分が生ず
る。また、容器内部を減圧する工程があるので、説明が
ないが配管18には排気中に液が出てこないように配管
を閉じるバルブが配置されているものと思われる。この
ように液路の途中にチェック弁21やストップ弁、継手
や曲がりがあると気泡溜りになりやすく、繰り返しの液
供給により気泡が大きくなり、ついに液と共に気泡がノ
ズルの先端部13aから吐出するとその際のみ液量が不
足することが起こりがちである。そこで、この発明は残
液が生じても回収して、容器や装置に落下飛散するのを
防止した注液装置を提供する。さらに、液供給路にバル
ブや継手をなるべく無くして給液量の再現性を良くした
注液装置を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めにこの発明は 水平方向に摺動する摺動ブロックと、
その上側面、下側面をそれぞれ受ける上側摺動面、下側
摺動面を備えて前記摺動ブロックを摺動可能に支持する
ハウジングとを具備し、前記ハウジングは上記上側摺動
面から外側に貫通して設けられ配管が接続された通気穴
と、そこから所定距離隔てた点に上側摺動面から外側に
貫通して設けられた液供給穴と、下側摺動面から下に貫
通して設けられ外側に液が注入される容器の注入口と気
密に接続するための気密保持手段を備えた液吐出口とを
備え、前記摺動ブロックはその第1の停止位置において
前記前記通気穴と前記液吐出口とを気密に接続する通気
路と、第1の停止位置において前記液供給穴を受け第2
の停止位置において前記通気穴と前記液吐出口とに気密
に接続する液蓄めとを備えることを特徴とする注液ヘッ
ドを提供する。この注液ヘッドによれば、摺動ブロック
が第1の停止位置にあるとき、通気穴と液吐出口とを通
気路が気密に接続しているそこで通気穴に接続する配管
真空排気すれば、液吐出口に接続した容器内を減圧す
る。その間に液蓄めに液供給穴より液を定量供給し、そ
の後摺動ブロックを第2の停止位置に移動して液蓄めの
液を容器内に注入するとともに配管を加圧ガス源に切り
替えて容器内を液蓄めを介して加圧して押し込む様にす
れば、液蓄めの液は容器の注入口まで溜りとなる所はな
いのでもともと過剰でないかぎり、全量容器に落ち込み
供給のバラツキが生じることはない。さらに、液蓄めが
通気穴を受けるとともに液蓄めの注ぎ口を塞ぐような摺
動ブロックの第3の停止位置を備え、容器内の加圧が所
定時間行なわれた後、摺動ブロックは第3の停止位置に
移動すると共に容器が液吐出口から切り離され、配管が
真空源に接続された後に前記摺動ブロックが第2の停止
位置に戻って液蓄め中の残液を液吐出口から吸引した空
気と共に吸引排出する注液ヘッドを提供する。この構成
によれば、摺動ブロックが第2の停止位置あって液蓄め
が容器につながっていて加圧されて十分液注入された
後、摺動ブロックが第3の停止位置に移動すれば液蓄め
内に残液があっても液吐出口からずれるので容器を液吐
出口からきりはなしても液がでてくることはない。な
お、液吐出口内にある小量の液も上側を摺動ブロックで
塞がれているので落下しない。その後配管を真空引きし
ながら第2の停止位置に戻せば液蓄め及び液吐出口内の
液が吸い取られ下に落下することはない。注液ヘッドを
複数備えた注液装置とするとき、 液定量吐出装置から
液蓄めに液を供給する時間は容器を所定の圧に減圧する
のに要する時間に比較して短いので、減圧工程中にそれ
ら複数の液蓄めに順次同じ液定量吐出装置により液供給
するように出来る。即ちこの装置は各容器に直接に液定
量吐出装置により液供給するわけではないので、比較的
高価な液定量吐出装置を注液ヘッド毎に備える必要はな
い。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明における摺動ブロックと
ハウジングの形状は種々可能であり、摺動ブロックの、
上側面と下側面とが摺動面であり、それを摺動可能に支
持するハウジングもそれらをそれぞれ受ける上側摺動
面、下側摺動面を備えて摺動面で摺動ブロックとハウジ
ングとの間を気密にシールすることができれば良い。ハ
ウジングには上側摺動面から外側に貫通して通気穴が設
けられ、それに配管が接続される。その通気穴から所定
距離隔てた点に上側摺動面から外側に貫通して設けられ
た液供給穴を設ける。さらに、下側摺動面から下に貫通
して液吐出口を設け、それに容器の注入口と気密に接続
するための気密保持手段を備える。気密保持手段は容器
の注入口に対応すべきもので例えば平たい蓋板に単に穴
があいているだけのような場合にはゴム製のOリングを
配置するだけで良いが、容器の注入口に対応したノズル
を設け、注入口内に挿入するようにしてケース上への液
の飛び出しを減少させるのが好ましい。
【0014】そして摺動ブロックにはその第1の停止位
置において通気穴と液吐出口とを気密に接続するように
通気路を設ける。また、第1の停止位置において液供給
穴を受け下側は塞がり第2の停止位置において通気穴と
液吐出口とに気密に接続する液蓄めを設ける。液蓄めは
摺動ブロックが第3の停止位置例えば第1と第2の中間
位置にある時通気穴を受け下側はハウジングの摺動面で
塞がるようにする。そのため上側は径大で下側は径小に
ロート状にしても良い。
【0015】例えば摺動ブロックは断面矩形な形状と
し、上面と下面を摺動面とすることが出来、それを支持
するハウジングの上側、下側の摺動面はそれぞれ水平な
面とする。そして通気路や液蓄めの摺動ブロックに設け
た穴の1方を他方もしくは外部雰囲気から気密に遮断す
るために摺動ブロックの摺動面開口したこれらの穴を取
り巻くようにOリングシールを施して気密を保持して摺
動するようにできるし、例えば、摺動ブロックを円柱形
状とし、その軸が水平方向に向いて軸方向に摺動するピ
ストン形状で全周が摺動面となり、ハウジングの摺動面
もそれに対応して全周に形成され、いわゆるシリンダ形
状でも良い。その際上の方が本発明の上側摺動面であ
り、下の方が下側摺動面であり、境は特に無い。このよ
うな場合は通気路と液蓄めの1方を他方もしくは外部雰
囲気と遮断するために摺動ブロックの摺動面に通気路や
液蓄めの開口を外方や他の開口と仕切るように摺動ブロ
ックを取り巻くようにOリングシールを施しても良い。
もちろんこのような場合も開口を取り巻くようにOリン
グを施しても良い。この場合摺動ブロックは真の円柱形
状でなくても角のないなめらかな周形状で、周を取り巻
くOリングシールができれば良い。その場合ハウジング
の筒穴の形状もそれに対応していなくてはならない。
【0016】配管は真空ポンプのような真空源と圧縮空
気の様な加圧ガス源とに例えば切り替え弁を介して切り
替え可能に接続される。そして、通気穴と切り替え弁の
間には空気と共に排出した液蓄めの残液が真空ポンプに
行かないようにトラップ瓶を設ける方が良い。
【0017】このような注液ヘッドによる注液装置はエ
アシリンダのようなアクチュエータを備えそれに駆動さ
れて摺動ブロックは水平方向に摺動する。さらに、液供
給穴から液蓄めに所定量の液を供給する液定量吐出装置
を備える。また、容器の注入口とハウジングの液吐出口
とを自動的に気密に接続するような例えば容器を下から
押しつける昇降装置を備えることができる。
【0018】注液ヘッドを複数設けて共通のアクチュエ
ータで同時駆動することができる。その際並列に配置し
て各摺動ブロックを連結することも出来るし、直列に配
置して順次摺動ブロックを連結しても良い。但しOリン
グの交換等メンテは並列に配置した方がアクチュエータ
側をはずせば反対側に摺動ブロックを抜くことが出来て
好都合である。複数ヘッドとした場合各ヘッド毎に液定
量吐出装置を配置して良いが、本発明の装置は容器を減
圧している間に液供給できるので、比較的時間のかかる
容器減圧工程の間に順次同じ液定量吐出装置により供給
するように液定量吐出装置を移動可能に配置することが
できる。
【0019】
【実施例1】この発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。図1(A)は一部断面を表した正面図、図1(B)
は一部断面を表した側面図、図2(A),図2(B),
図3(C),図3(D)はそれぞれ動作状態を示す正面
断面図である。この注液装置は断面外形が略矩形で筒穴
111が断面円形なシリンダ状のハウジング110が水
平方向に向けて図示しない筐体に固定して設けられてい
る。ハウジング110の筒穴111の頂点付近に液供給
穴112が筒穴111内から外に貫通して設けられてい
る。さらに所定間隔おいた位置に筒穴111内から外に
貫通し配管113に接続された通気穴114が設けられ
ている。通気穴114の直下には筒穴111内から外部
に貫通する液吐出口115が設けられている。そして液
吐出口115と後述するように液が注入される容器例え
ば電池ケース(以下ケース)12の注入口(図示せず)
とを気密に接続するためにOリング116を含む気密保
持部品117を備える。
【0020】ハウジング110の筒穴111の壁は全周
にわたり摺動面であり、それにぴったりとはまる摺動ブ
ロックとしてのピストン120が摺動自在に配置され
る。外周面には軸方向にのびる位置決め溝121aが設
けられそれにはまりハウジング110に固定された案内
部品121bに案内されて、ピストン120は軸方向に
摺動自在で、軸まわりの回転方向には位置固定されてい
る。そして、上下方向の直径方向に貫通する比較的径小
な通気路122を備える。そこから所定間隔離れた位置
に上下方向の直径方向に貫通する液蓄め123を備え
る。液蓄め123は上方が径大で下方が径小なロート状
で、その位置はピストン120を通気路122が通気穴
114、液吐出口115に整合する位置に置いた際に液
供給穴112を受ける位置である。ピストン120は通
気路122、液蓄め123を外気雰囲気からあるいは他
方の穴からシールするために外周面を取り巻くOリング
124を通気路122と液蓄め123との間とそれぞれ
の外側に計3箇所備える。さらに、液蓄め123の上下
の開口を取り巻いてOリング125,126をそれぞれ
備える。以上のハウジング110、ピストン120およ
びそれらの付属部品の組合せを以後注液ヘッド100と
称する。
【0021】ピストン120は図示しない筐体に固定さ
れた第1のエアシリンダ131とその軸に固定された第
2のエアシリンダ132とでなるアクチュエータによ
り、例えば第1の停止位置として最も引き戻された位置
として通気路122が通気穴124と液吐出口115双
方に整合する位置と、第2の停止位置としての最も押し
込まれた位置として液蓄め123が液吐出口115に整
合する位置と、第3の停止位置としてその中間位置との
3箇所を停止位置として摺動駆動される。
【0022】注液ヘッド100の下方にはワーク昇降装
置140が配置され、ワーク昇降装置140は第3のエ
アシリンダ141とそれによって上下駆動されケース1
2を位置決め保持してケース12の注液口(図示せず)
を気密保持部品117に押しつけてハウジング110の
液吐出口115とケース12の注液口(図示せず)とを
外部に対して気密に接続するケースホルダ142とでな
る。
【0023】そして、配管113はトラップ瓶150、
切替バルブ160を介して高圧空気等加圧ガス源、真空
ポンプ等真空源に接続している。また液供給穴112か
ら液を供給するように注液ヘッド100の上方には液定
量吐出装置170が配置されている。
【0024】なおこの明細書においては注液ヘッド10
0を1台備えるものについて説明するが、複数の注液ヘ
ッド100を直列に配置し連結棒で順次ピストン120
を連結して駆動は1対のエアシリンダ131、132で
行なうようにしたり、並列に配置して各ピストン120
を連結して同様にするのは簡単である。その際高価な液
定量吐出装置170は1台として順次移動して各注液ヘ
ッド100の液蓄め124に液を供給するようにでき
る。
【0025】次にこの装置の動作について説明する。 (1)図1のようにピストン120が最も引き戻された
状態の停止位置にあり、従って通気路122が吐出口1
15に接続した状態でケースホルダ142が下がった状
態で空のケース142がケースホルダ142に配置され
る。 (2)すると第3のエアシリンダ141がケースホルダ
142を押し上げケース12の注入口(図示せず)部分
が気密保持部品117に押しつけられOリング116に
より液吐出口115とケース12の注入口が気密に接続
する。 (3)その状態で配管113を真空源に切り替えてトラ
ップ瓶150も含めてケース12内を真空引きする。並
行して液定量吐出装置170が動作して設定されている
所定量の液を液蓄め123に供給する。その際所定の圧
力まで減圧するには比較的時間がかかり、液の吐出供給
は比較的短時間ですむので複数ヘッドの場合は1台の液
定量吐出装置170が移動して順次各液蓄め123に液
を供給するようにできる。(以上図2(A)参照) (4)液が供給され所定の圧力に減圧されたら第1、第
2のエアシリンダ131、132が動作してピストン1
20を最も奥の停止位置(即ち液蓄め123が液吐出口
115につながる位置)に押し込み、引き続き配管11
3を加圧ガスに切り替える。そうすると液蓄め123の
液がケース12内に落ち込むとともに例えばケース12
が電池ケースの場合のように内部に液の入り難い場所が
あっても加圧されて入って行く。従って入り易さに応じ
て加圧の時間や圧力は選択すれば良い。(図2(B)参
照) (5)所定時間加圧注入した後第1のエアシリンダまた
は第2のエアシリンダがピストン120を中間停止位置
(即ち液蓄め123の下側はどこにもつながらないで上
側は通気穴114につながる位置)に引き戻す。そうす
ると液蓄め123内に残液が存在する場合それを保持す
る。 (6)その状態で第3のエアシリンダ141が動作して
ケース12を降下させる。液蓄め123が退避した状態
でケース12を降下させるので液蓄めへの液供給のばら
つきや誤って同1ケースへの2回注入等で残液が生じて
も多量の液がケース12の外側や装置に滴るようなこと
はない。しかも、液吐出口115内に残る微量の残液も
液吐出口115の上側が塞がっているので落下してこな
い。(図3(C)参照) (7)次に配管113を真空源に切り替えた後に第1の
エアシリンダまたは第2のエアシリンダがピストン12
0を最も奥の停止位置に押し込む。そうすると、大気圧
に開放された液吐出口115から吸引される空気と共に
残液が吸引されトラップ瓶150に溜まる。(図3
(D)参照) (8)次に配管113を加圧ガス源、真空源から共に遮
断し、第1、第2のエアシリンダ131、132が動作
してピストン120を最も引き戻した停止位置にもどせ
ば最初の状態となる。
【0026】上記の工程の内(5)及び(7)の工程は
ケース12にほとんどいっぱい液を詰める場合に液定量
吐出装置170からの供給量がばらつくとか、誤って供
給量の設定を間違えるとか、2回注入を行なうとかで残
液が生じた場合に備えたプロセスであり、省略は可能で
ある。
【0027】この実施例によれば液定量吐出装置170
から直接容器に注入するわけではないので液蓄め123
までの液の流路は単純な配管でよく気泡溜りとなるよう
な継手やバルブを必要としないので液の極端な不足が起
こることがさけられ、残液が生じてもケースの外側や装
置を濡らすことがない。
【0028】次にこの発明の他の実施例を図面を用いて
説明する。図4(A)は一部断面を表した正面図、図4
(B)は一部断面を表した側面図であり、図1に示す第
1の実施例と同じ部分は同じ符号を付して説明を省略す
る。異なる点は注液ヘッド200である。このハウジン
グ210は下面が水平な上側摺動面211aとなる天板
211と上面が水平な下側摺動面212aとなる底板2
12とそれを支持する両側板213とでなり、断面が略
矩形な筒状で図示しない筐体に固定して設けられてい
る。天板211の筒幅方向中央に液供給穴214が外か
ら筒穴内に貫通して設けられている。さらに筒長方向に
所定間隔おいた位置に配管113に接続され筒穴に貫通
する通気穴215が設けられている。通気穴215の直
下の底板には筒穴内から外部に貫通する液吐出口216
が設けられている。そして液吐出口216には第1の実
施例同様に気密保持部品117を備える。
【0029】ハウジング210の筒穴には断面略矩形な
摺動ブロック220が摺動自在に配置される。下面両側
には摺動方向にのびる切り欠き部221を備え、底板2
12上両側に固定した案内レール217にはまり筒の長
さ方向に摺動自在で、筒の幅方向には位置固定されてい
る。そして、上下方向に貫通する比較的径小な通気路2
22を備える。そこから摺動方向に所定間隔離れた位置
に上下方向に貫通する液蓄め223を備える。液蓄め2
23は上方が径大で下方が径小なロート状で、その位置
は摺動ブロック220を通気路222が通気穴215、
液吐出口216に整合する位置に置いた際に液供給穴2
14を受ける位置である。摺動ブロック220は通気路
222、液蓄め223を外気雰囲気からあるいは他方の
穴からシールするために上下摺動面にそこに開口した通
気路222、液蓄め223を取り巻くようにOリングシ
ールを施し、さらに下側摺動面には両者を取り囲むよう
にOリングシールを施す。
【0030】この注液ヘッド220も第1の実施例同様
に第1のエアシリンダ131とその軸に固定された第2
のエアシリンダ132とでなるアクチュエータにより、
駆動されて注液がおこなわれる。そして第1の実施例と
同様な効果がある。さらに、摺動ブロックが断面矩形な
ので、通気路222や液蓄め223等の加工が第1の実
施例に比較して加工容易である。なお、この実施例にお
いて側板213は天板211と底板212とを支持する
ものであるから板で側面を全て塞ぐ必要はなく柱とする
ことができる。
【0031】上記第1、第2の実施例は液が注入される
容器12が内部を真空排気したり、加圧したりできる丈
夫なものとして説明したが、そのような処理に耐えられ
ないような容器に適用する場合はワークホルダ142を
気密な容器とし、それに配管を設け、ケース12を気密
保持手段117に押しつけ液吐出口216と容器12と
の気密な接続を得るとき同時にワークホルダがハウジン
グの下面に気密に接して容器が気密な空間に配置される
ようにして容器内を減圧したり加圧したりするとき同時
に容器の外側も行なうように変形することもできる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は残液が
生じても回収して、容器や装置に落下飛散するのを防止
する。さらに、液供給路にバルブや継手をなるべく無く
したので注液量の再現性を良くする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)この発明の一実施例の一部断面を表し
た正面図である。 (B)その一部断面を表した側面図である。
【図2】 (A)その動作を説明するための1状態を示
す正面断面図である。 (B)次の状態を示す正面断面図である。
【図3】 (C)その次の状態を示す正面断面図であ
る。 (D)さらに次の状態を示す正面断面図である。
【図4】 (A)この発明の他の施例の一部断面を表し
た正面図である。 (B)その一部断面を表した側面図である。
【図5】 従来の注液装置の一部断面を表した正面図で
ある。
【図6】 その異なる動作工程状態を示す一部断面を表
した正面図である。
【図7】 そのさらに異なる動作工程状態を示す一部断
面を表した正面図である。
【符号の説明】
220 摺動ブロック 120 ピストン(摺動ブロック) 211a 上側摺動面 212a 下側摺動面 110,210 ハウジング 113 配管 114,215 通気穴 112,214 液供給穴 117 気密保持手段 115,216 液吐出口 122,222 通気路 123,223 液蓄め 100,200 注液ヘッド 170 液定量吐出装置 12 ケース(容器) 141 ワーク昇降装置 124、125 Oリングシール

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平方向に摺動する摺動ブロックと、 その上側面、下側面をそれぞれ受ける上側摺動面、下側
    摺動面を備えて前記摺動ブロックを摺動可能に支持する
    ハウジングとを具備し、 前記ハウジングは上記上側摺動面から外側に貫通して設
    けられ配管が接続された通気穴と、そこから所定距離隔
    てた点に上側摺動面から外側に貫通して設けられた液供
    給穴と、下側摺動面から下に貫通して設けられ外側に液
    が注入される容器の注入口と気密に接続するための気密
    保持手段を備えた液吐出口とを備え、 前記摺動ブロックはその第1の停止位置において前記前
    記通気穴と前記液吐出口とを気密に接続する通気路と、
    第1の停止位置において前記液供給穴を受け第2の停止
    位置において前記通気穴と前記液吐出口とに気密に接続
    する液蓄めとを備えることを特徴とする注液ヘッド。
  2. 【請求項2】前記摺動ブロックが前記第1の停止位置に
    あるとき、前記配管が真空源に接続されて前記液吐出口
    に接続した容器内を減圧するとともに、前記液蓄めに前
    記液供給穴より液を供給し、 その後前記摺動ブロックを前記第2の停止位置に移動し
    て前記液蓄めの液を前記容器内に注入するとともに前記
    配管が加圧ガス源に接続されて前記容器内を前記液蓄め
    を介して加圧することを特徴とする請求項1の注液ヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】前記液蓄めが前記通気穴を受けるとともに
    前記液蓄めの下側を塞ぐような摺動ブロックの第3の停
    止位置を備え、 前記容器内の加圧が所定時間行なわれた後、前記摺動ブ
    ロックは第3の停止位置に移動すると共に容器が液吐出
    口から切り離され、 前記配管が真空源に接続された後に前記摺動ブロックが
    第2の停止位置に戻って前記液蓄め中の残液を前記液吐
    出口から吸引した空気と共に吸引排出することを特徴と
    する請求項2の注液ヘッド。
  4. 【請求項4】前記通気路及び又は前記液蓄めの1方を他
    方ともしくは外部雰囲気と気密に遮断するために前記摺
    動ブロックの摺動面に前記通気路及び又は前記液蓄めの
    開口を取り巻くようにOリングシールを施したことを特
    徴とする請求項1、2又は3の注液ヘッド。
  5. 【請求項5】前記摺動ブロックの断面形状が角のない滑
    らかな形状で全周が摺動面となり、前記ハウジングの摺
    動面もそれに対応して全周に形成され、 前記通気路及び又は前記液蓄めの1方を他方もしくは外
    部雰囲気と気密に遮断するために前記摺動ブロックの摺
    動面に前記通気路及び又は前記液蓄めの開口を外方又は
    他の開口と仕切るように摺動ブロックを取り巻くように
    Oリングシールを施したことを特徴とする請求項1、2
    又は3の注液ヘッド。
  6. 【請求項6】液定量吐出装置を備えると共に前記請求項
    1、2、3、4または5の注液ヘッドを複数備え、それ
    らの液蓄めに順次同じ液定量吐出装置により液供給する
    ことを特徴とする注液装置。
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