JP4121804B2 - 塗料供給用シリンジポンプ - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は塗料供給用シリンジポンプに係り、より詳しくは、塗料供給用のシリンジに塗料容器を連結可能とし、これにより多品種少量生産の製品を塗装する際の作業効率の向上を達成可能とした塗料供給用シリンジポンプに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来から、各種製品等を塗装する場合において、被塗装物に向けて塗料を噴射するためのスプレーガンへ塗料を供給する方法として、シリンジを用いることが行なわれている。
【０００３】
ここで、図６はシリンジを用いた塗料供給方法を説明するための図であり、図において３１がシリンジである。そして、シリンジ３１は、先端部に図示しないスプレーガンが連結された塗料ホース３８の他端部が連結されるとともに、その内部にはピストン３２が移動自在に備えられている。また、このピストン３２内部には塗料流路３３が形成されており、この塗料流路３３は、一端において前記シリンジ３１内に連通し、他端はホース３５に連結されている。更に、ホース３５は、その終端が塗料タンク３７内に配置されるとともに、任意の箇所にバルブ３４及びポンプ３６が備えられている。
【０００４】
そして、このような構成において、スプレーガンへ塗料を供給する場合には、まず、バルブ３４を開放した後に、ポンプ３６を駆動して、塗料タンク３７内の塗料をシリンジ３１内に充填する。
【０００５】
そしてその後に、バルブ３４を閉じた後に、モーター等を用いてピストン３２を挿入方向へ押圧する。そうすると、シリンジ３１内の塗料は先端部から放出されるとともに、塗料ホース３８を介してスプレーガンに供給される。
【０００６】
このように、シリンジを用いた塗料供給方法では、塗料タンク内の塗料をシリンジ内に充填した後に、シリンジ内に移動自在に備えられたピストンを駆動させて、これによってシリンジ内の塗料をスプレーガンに供給するするため、圧送ポンプ等を用いて、塗料タンク内の塗料を直接にスプレーガンに塗料を供給する方法と異なり、塗料の量が少量の場合であっても、定量の塗料を安定してスプレーガンに供給することができるという利点がある。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年はニーズの多様化に対応するために、多品種少量生産の製品が主流を占めているが、これらの製品を塗装する際には塗料の色を頻繁に変える必要があるため、シリンジを用いた塗料供給の方法を採用している場合には、塗料の色を変えるたびごとに、シリンジに連結している塗料タンク等を取りかえなければならない。
【０００８】
そしてこのとき、従来のように、ホースを用いて塗料タンクとシリンジを連結するとともに、バルブ、ポンプを用いてシリンジ内に塗料を供給する方法では、塗料タンクの取り替え作業に手間がかかるとともに、シリンジ内の清掃作業も煩雑になってしまうという問題点が考えられる。
【０００９】
そこで、本発明は、特に少ロットの製品を塗装する際に、塗料の交換作業の迅速化を可能として、これにより塗装時間全体の短縮を図ることが可能な塗料供給用シリンジポンプを提供することを課題としている。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明の塗料供給用シリンジポンプは、
シリンジと、該シリンジに直接連結される塗料容器とを具備する塗料供給用シリンジポンプであって、
前記塗料容器は、内部に塗料が充填される容器本体と、該容器本体の下端部に形成された塗料放出口と、該塗料放出口を閉塞可能な配置で前記容器本体内に備えられた塗料供給用弁体とを備え、通常の状態では前記塗料放出口は前記塗料供給用弁体により閉塞され、一方、前記塗料供給用弁体を前記容器本体内に押圧することで前記塗料放出口が開口となり、
前記シリンジは、塗料充填室と該塗料充填室内を移動自在であるとともに一端が前記塗料充填室に連通して他端が塗料供給ホースに連結される塗料用流路が内部に形成されたピストンとを具備したシリンジ本体部、該シリンジ本体部に連設されるとともに先端部が前記塗料容器の塗料放出口に連結され、連結されることにより前記塗料容器における前記塗料供給用弁体を容器本体内に押圧して前記塗料放出口を開口とする、一端が前記塗料容器側に開口とされ他端が前記シリンジ本体部に連通される塗料用流路と該塗料用流路の任意の箇所に備えた逆止弁とを備えた塗料供給部と、を備えたことを特徴としている。
【００１１】
本発明の塗料供給用シリンジポンプでは、塗料容器をシリンジに連結するとともに、塗料供給部を介して、塗料容器内の塗料をシリンジ内に供給可能としている。
【００１２】
そのため、本発明の塗料供給用シリンジポンプによれば、多品種少量生産の製品を連続して塗装する場合において、シリンジに連結している塗料容器を交換することのみで塗料の交換作業を行なうことができるため、塗料の交換作業を迅速化することが可能であり、それにより、塗装時間全体の短縮を図ることが可能である。
【００１３】
【発明の実施の形態】
本発明の塗料供給用シリンジポンプは、シリンジと、このシリンジに連結される塗料容器とを備えており、前記塗料容器は、塗料放出口とこの塗料放出口を閉塞するための塗料供給弁とを備えている。
【００１４】
また、前記シリンジは、シリンジ本体部とこのシリンジ本体部内に塗料を供給するための塗料供給部とを備えており、使用に際しては、塗料供給部が前記塗料容器に連結される。
【００１５】
そして、シリンジ本体部は、その内部に塗料が充填される塗料充填室と、この塗料充填室内に移動自在に備えられるピストンを備えており、ピストンの内部には、一端が塗料充填室に連通するとともに、他端が、スプレーガンに連結される塗料供給ホースが連結される塗料用流路が形成されている。
【００１６】
また、塗料供給部は、一端が前記塗料容器側に開口とされるとともに他端が前記塗料充填室内に連通される塗料用流路を備えており、この塗料用流路の任意の箇所には逆止弁が備えられている。
【００１７】
ここで、前記塗料容器内に備えられた塗料供給弁は、塗料放出口側に付勢するような形態でスプリングにより塗料容器内に装架するとよく、これにより塗料供給弁を塗料容器内に押圧することのみで塗料容器内の塗料を放出することができる。
【００１８】
また、塗料供給部内の塗料流路に備えた逆止弁をエアーにより駆動可能にするとよく、これにより、逆止弁の操作が容易となる。
【００１９】
更に、前記ピストンはモーターにより駆動可能にするとよく、これによりピストンの移動量を正確に調整することが可能である。
【００２０】
【実施例】
本発明の塗料供給用シリンジポンプ（以下単に「シリンジポンプ」という。）の実施例について図面を参照して説明すると、図１は、本実施例のシリンジポンプの構造を説明するための断面図である。
【００２１】
そして、図において１が本実施例のシリンジポンプであり、このシリンジポンプ１は、シリンジ２と、このシリンジ２に連結される塗料容器３により構成されている。
【００２２】
ここで、図２は、前記塗料容器３を説明するための断面図であり、図において３０１は容器本体であり、この容器本体３０１内に塗料が充填される。
【００２３】
そして、この塗料本体３０１の下端部には、塗料放出口３０２が形成されており、この塗料放出口３０２を介して、容器本体３０１内の塗料が放出される。
【００２４】
また、前記容器本体３０１内には、前記塗料放出口３０２を閉塞可能な配置で塗料供給用弁体３０３が備えられている。即ち、本実施例においては、前記容器本体３０１内における塗料放出口３０２近傍に装架部材３０４が備えられるとともに、前記塗料供給用弁体３０３と装架部材３０４との間にはスプリング３０５が介在され、このスプリング３０５は、前記塗料供給用弁体３０３を塗料放出口３０２側に付勢している。そしてこの構成によって、通常の状態では、塗料放出口３０２は塗料供給用弁体３０３により閉塞され、一方、塗料供給用弁体３０３を容器本体３０１内（図２における矢印方向）に押圧することで、塗料放出口３０２は開口となる。この通常の状態を示した図が図２であり、塗料供給用弁体３０３を容器本体３０１内に押圧して塗料放出口３０２を開口させた状態を示した図が図３である。
【００２５】
なお、本実施例における前記塗料容器３は密閉構造としているが、好ましくは、塗料容器は密閉構造とせずに、塗料容器３内に塗料を供給可能なように塗料供給口等を備えるとよい。
【００２６】
また、本発明における塗料容器では、塗料放出口とこの塗料放出口を閉塞可能な塗料供給用弁体を備えていればよく、必ずしも前述の構造には限定されない。
【００２７】
次に、前記シリンジ２について説明すると、本実施例におけるシリンジ２は、スプレーガンへ塗料を供給するためのシリンジ本体部４と、このシリンジ本体部４に連設された塗料供給部６とを備えており、塗料供給部６は、前記塗料容器３内の塗料を前記シリンジ本体部４へ供給するために用いられる。
【００２８】
ここで、図１において４がシリンジ本体部であり、このシリンジ本体部４は、筒状に形成されているとともに、上部には、塗料受け入れ口４０１を備えた上壁４０２が備えられている。
【００２９】
また、その内部にはピストン５が移動自在に挿入されており、ピストン５と上壁４０２との間が塗料充填室４０３とされている。
【００３０】
そして、前記ピストン５は、その内部に、両端が開口とされた塗料用流路５０１が形成されており、一端の開口は前記塗料充填室４０３に連通しており、他端の開口には、先端部にスプレーガンが連結される塗料供給ホース７の他端が連結される。
【００３１】
次に、前記塗料供給部６について説明すると、図４及び図５は塗料供給部６の構造を説明するための断面図であり、本実施例においてこの塗料供給部６は、本体部６０１と、この本体部６の上側に連設されたノズル部６０２とを備え、使用に際しては、ノズル部６０２の先端部を前記塗料容器３の塗料放出口３０２内に挿入するとともに前記塗料供給用弁体３０３を容器本体３０１内に押圧し、これにより塗料容器３の塗料供給用弁体３０３を塗料容器３内部へ押し込み、塗料容器３の塗料放出口３０２を開口させることを可能としている。
【００３２】
また、塗料供給部６内には塗料用流路６０３が形成されており、その先端部は前記ノズル部６０２の先端部近傍で開口とされており、これにより、前記塗料容器３内の塗料を受け入れることを可能としている。
【００３３】
そして、前記塗料用流路６０３の他端は、前記シリンジ本体部４の塗料受け入れ口４０１に連通しており、これにより、前記塗料容器３から受け入れた塗料をシリンジ本体部４の塗料充填室４０３内に供給可能としている。
【００３４】
ここで、前記塗料用流路６０３の任意の箇所には、塗料用流路６０３を閉塞可能な配置で逆止弁６０５が備えられており、この逆止弁６０５の作用により、塗料の供給、及び塗料の逆流防止を可能としている。
【００３５】
即ち、本実施例における前記塗料供給部６においては、前記塗料用流路６０３を、ノズル部６０２の先端部近傍で開口とされている容器側流路６０３ａと、前記塗料受け入れ口４０１に連通するシリンジ側流路６０３ｂとにより構成するとともに、他端が塗料供給部６の外部に連通した弁挿入路６０４をシリンジ側流路６０３ｂに連結し、弁挿入路６０４とシリンジ側流路６０３ｂとの連結部近傍に前記容器側流路６０３ａを連結している。
【００３６】
そして、前記弁挿入路６０４内には、前記容器側流路６０３ａ、及びシリンジ側流路６０３ｂとの連結部を閉塞可能な配置で逆止弁６０５が挿入され、逆止弁６０５を移動させることにより、前記容器側流路６０３ａとシリンジ側流路６０３ｂとを連通し、あるいはその連通を遮断可能としている。
【００３７】
ここで、前記弁挿入路６０４の基端部は塗料供給部６の外部に開口とされるとともに、前記逆止弁６０５の基端部は開口から外部に延出されており、この逆止弁６０５の基端部を収容するようにして、前記開口部には弁駆動部６０６が装着されている。
【００３８】
そして、弁駆動部６０６は、エアー吸入口６０８を備えるとともに、前記逆止弁６０５を、スプリング６０７により弁挿入路６０４側に付勢するようにして支持している。
【００３９】
そのため、通常の状態においては、図４に示すように、逆止弁６０５はスプリング６０７の付勢力により挿入側に位置して、これにより前記容器側流路６０３ａとシリンジ側流路６０３ｂとの連通を遮断している。
【００４０】
一方、エアー吸入口６０８からエアーを受け入れると、図５に示すように、逆止弁６０５は反挿入方向へ移動し、これにより前記容器側流路６０３ａとシリンジ側流路６０３ｂとを連通可能としている。
【００４１】
但し、塗料供給部６は必ずしもこのように構成する必要は無く、塗料用流路６０３の任意の箇所に、塗料用流路６０４を閉塞可能な配置で逆止弁６０４を備えてあればいずれの構成としてもよい。
【００４２】
次に、このように構成される本実施例の塗料供給用シリンジポンプ１の作用について説明すると、塗料供給部６におけるノズル部６０２の先端部が前記塗料容器３の塗料放出口３０２内に挿入されるようにして塗料容器３を塗料供給部６に連結することにより、ノズル部６０２の先端部により塗料容器３における塗料供給用弁体３０３が容器本体３０１内に押圧され、これにより塗料放出口３０２が開口となり、塗料放出口３０２を介して、塗料容器３内の塗料が塗料供給部６内に流入してくる。
【００４３】
そして、この状態において、エアー吸入口６０８より弁駆動部６０６内にエアーを注入すると、エアーの圧力によって逆止弁６０５がスプリング６０７の付勢力に反して反挿入方向へ移動するとともに、容器側流路６０３ａとシリンジ側流路６０３ｂとが連通することにより、前記塗料がシリンジ本体部４の塗料充填室４０３内に充填される。
【００４４】
次に、弁駆動部６０６内のエアーを放出して再び逆止弁６０５により容器側流路６０３ａとシリンジ側流路６０３ｂとの連通を遮断した後にピストン５を挿入側へ移動させると、塗料充填室４０３内の塗料は、ピストン５内に形成した塗料用流路５０１、更にこの塗料用流路５０１に連結された塗料ホース７を通って図示しないスプレーガンに供給される。
【００４５】
一方、塗料を交換する場合には、塗料容器３を取り外し、一旦、洗浄液を満たした容器をシリンジ２に連結させた後に、前述と同様の方法で洗浄液をスプレーガンまで供給等して、これによりシリンジ２、塗料用流路６０３、５０１、塗料ホース７等を洗浄した後に、他の塗料が入った塗料容器３を塗料供給部６に連結し、その後は前述の方法で新たな塗料をスプレーガンに供給するのみでよい。
【００４６】
このように、本実施例の塗料供給用シリンジポンプでは、シリンジ２に塗料容器３を直接連結しているため、ホース、バルブ、ポンプ等を介して塗料タンク内の塗料をシリンジへ供給する方法と異なり、塗料の交換の際には塗料容器を取りかえるのみで対応することが可能であり、また塗料を交換する際の洗浄等も容易であるため、塗料の交換作業を迅速化することが可能となり、それにより、塗装時間全体の短縮を図ることが可能である。
【００４７】
なお、前記ピストン５の移動に際しては、例えばピストンの基端部近傍にモーター等の駆動手段を連結し、モーターのトルクを利用してピストンを移動させてもよいが、このピストン５の移動方法は特に限定はされず、いずれの方法を用いてもよい。
【００４８】
【発明の効果】
本発明の塗料供給用シリンジポンプは以上説明した形態で実施され、以下に記載するような効果を奏する。
【００４９】
本発明の塗料供給用シリンジポンプは、シリンジと、該シリンジに直接連結される塗料容器とを具備する塗料供給用シリンジポンプであって、
前記塗料容器は、内部に塗料が充填される容器本体と、該容器本体の下端部に形成された塗料放出口と、該塗料放出口を閉塞可能な配置で前記容器本体内に備えられた塗料供給用弁体とを備え、通常の状態では前記塗料放出口は前記塗料供給用弁体により閉塞され、一方、前記塗料供給用弁体を前記容器本体内に押圧することで前記塗料放出口が開口となり、
前記シリンジは、塗料充填室と該塗料充填室内を移動自在であるとともに一端が前記塗料充填室に連通して他端が塗料供給ホースに連結される塗料用流路が内部に形成されたピストンとを具備したシリンジ本体部、該シリンジ本体部に連設されるとともに先端部が前記塗料容器の塗料放出口に連結され、連結されることにより前記塗料容器における前記塗料供給用弁体を容器本体内に押圧して前記塗料放出口を開口とする、一端が前記塗料容器側に開口とされ他端が前記シリンジ本体部に連通される塗料用流路と該塗料用流路の任意の箇所に備えた逆止弁とを備えた塗料供給部と、を備えたことを特徴としている。
【００５０】
このように、本発明の塗料供給用シリンジポンプでは、塗料容器をシリンジに連結するとともに、塗料供給部を介して、塗料容器内の塗料をシリンジ内に供給可能としているため、多品種少量生産の製品を連続して塗装する場合において、シリンジに連結している塗料容器を交換することのみで塗料の交換作業を行なうことができるため、塗料の交換作業を迅速化することが可能であり、それにより、塗装時間全体の短縮を図ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の塗料供給用シリンジポンプの実施例の構造を説明するための断面図である。
【図２】本発明の塗料供給用シリンジポンプの実施例における塗料容器の構造を説明するための断面図である。
【図３】本発明の塗料供給用シリンジポンプの実施例における塗料容器の構造を説明するための断面図である。
【図４】本発明の塗料供給用シリンジポンプの実施例における塗料供給部の構造を説明するための断面図である。
【図５】本発明の塗料供給用シリンジポンプの実施例における塗料供給部の構造を説明するための断面図である。
【図６】シリンジを用いた従来の塗料供給方法を説明するための図である。
【符号の説明】
１ 塗料供給用シリンジポンプ
２ シリンジ
３ 塗料容器
３０１ 容器本体
３０２ 塗料放出口
３０３ 塗料供給用弁体
３０４ 装架部材
３０５ スプリング３０５
４ シリンジ本体部
４０１ 塗料受け入れ口
４０２ シリンジ本体部の上壁
５ ピストン
５０１ ピストン内部に形成された塗料用流路
６ 塗料供給部
６０１ 塗料供給部の本体部
６０２ 塗料供給部のノズル部
６０３ 塗料供給部に形成された塗料用流路
６０３ａ 容器側流路
６０３ｂ シリンジ側流路６０３ｂ
６０４ 弁挿入路
６０５ 逆止弁
６０６ 弁駆動部
６０７ スプリング
６０８ エアー吸入口
７ 塗料ホース
【発明の属する技術分野】
本発明は塗料供給用シリンジポンプに係り、より詳しくは、塗料供給用のシリンジに塗料容器を連結可能とし、これにより多品種少量生産の製品を塗装する際の作業効率の向上を達成可能とした塗料供給用シリンジポンプに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来から、各種製品等を塗装する場合において、被塗装物に向けて塗料を噴射するためのスプレーガンへ塗料を供給する方法として、シリンジを用いることが行なわれている。
【０００３】
ここで、図６はシリンジを用いた塗料供給方法を説明するための図であり、図において３１がシリンジである。そして、シリンジ３１は、先端部に図示しないスプレーガンが連結された塗料ホース３８の他端部が連結されるとともに、その内部にはピストン３２が移動自在に備えられている。また、このピストン３２内部には塗料流路３３が形成されており、この塗料流路３３は、一端において前記シリンジ３１内に連通し、他端はホース３５に連結されている。更に、ホース３５は、その終端が塗料タンク３７内に配置されるとともに、任意の箇所にバルブ３４及びポンプ３６が備えられている。
【０００４】
そして、このような構成において、スプレーガンへ塗料を供給する場合には、まず、バルブ３４を開放した後に、ポンプ３６を駆動して、塗料タンク３７内の塗料をシリンジ３１内に充填する。
【０００５】
そしてその後に、バルブ３４を閉じた後に、モーター等を用いてピストン３２を挿入方向へ押圧する。そうすると、シリンジ３１内の塗料は先端部から放出されるとともに、塗料ホース３８を介してスプレーガンに供給される。
【０００６】
このように、シリンジを用いた塗料供給方法では、塗料タンク内の塗料をシリンジ内に充填した後に、シリンジ内に移動自在に備えられたピストンを駆動させて、これによってシリンジ内の塗料をスプレーガンに供給するするため、圧送ポンプ等を用いて、塗料タンク内の塗料を直接にスプレーガンに塗料を供給する方法と異なり、塗料の量が少量の場合であっても、定量の塗料を安定してスプレーガンに供給することができるという利点がある。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年はニーズの多様化に対応するために、多品種少量生産の製品が主流を占めているが、これらの製品を塗装する際には塗料の色を頻繁に変える必要があるため、シリンジを用いた塗料供給の方法を採用している場合には、塗料の色を変えるたびごとに、シリンジに連結している塗料タンク等を取りかえなければならない。
【０００８】
そしてこのとき、従来のように、ホースを用いて塗料タンクとシリンジを連結するとともに、バルブ、ポンプを用いてシリンジ内に塗料を供給する方法では、塗料タンクの取り替え作業に手間がかかるとともに、シリンジ内の清掃作業も煩雑になってしまうという問題点が考えられる。
【０００９】
そこで、本発明は、特に少ロットの製品を塗装する際に、塗料の交換作業の迅速化を可能として、これにより塗装時間全体の短縮を図ることが可能な塗料供給用シリンジポンプを提供することを課題としている。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明の塗料供給用シリンジポンプは、
シリンジと、該シリンジに直接連結される塗料容器とを具備する塗料供給用シリンジポンプであって、
前記塗料容器は、内部に塗料が充填される容器本体と、該容器本体の下端部に形成された塗料放出口と、該塗料放出口を閉塞可能な配置で前記容器本体内に備えられた塗料供給用弁体とを備え、通常の状態では前記塗料放出口は前記塗料供給用弁体により閉塞され、一方、前記塗料供給用弁体を前記容器本体内に押圧することで前記塗料放出口が開口となり、
前記シリンジは、塗料充填室と該塗料充填室内を移動自在であるとともに一端が前記塗料充填室に連通して他端が塗料供給ホースに連結される塗料用流路が内部に形成されたピストンとを具備したシリンジ本体部、該シリンジ本体部に連設されるとともに先端部が前記塗料容器の塗料放出口に連結され、連結されることにより前記塗料容器における前記塗料供給用弁体を容器本体内に押圧して前記塗料放出口を開口とする、一端が前記塗料容器側に開口とされ他端が前記シリンジ本体部に連通される塗料用流路と該塗料用流路の任意の箇所に備えた逆止弁とを備えた塗料供給部と、を備えたことを特徴としている。
【００１１】
本発明の塗料供給用シリンジポンプでは、塗料容器をシリンジに連結するとともに、塗料供給部を介して、塗料容器内の塗料をシリンジ内に供給可能としている。
【００１２】
そのため、本発明の塗料供給用シリンジポンプによれば、多品種少量生産の製品を連続して塗装する場合において、シリンジに連結している塗料容器を交換することのみで塗料の交換作業を行なうことができるため、塗料の交換作業を迅速化することが可能であり、それにより、塗装時間全体の短縮を図ることが可能である。
【００１３】
【発明の実施の形態】
本発明の塗料供給用シリンジポンプは、シリンジと、このシリンジに連結される塗料容器とを備えており、前記塗料容器は、塗料放出口とこの塗料放出口を閉塞するための塗料供給弁とを備えている。
【００１４】
また、前記シリンジは、シリンジ本体部とこのシリンジ本体部内に塗料を供給するための塗料供給部とを備えており、使用に際しては、塗料供給部が前記塗料容器に連結される。
【００１５】
そして、シリンジ本体部は、その内部に塗料が充填される塗料充填室と、この塗料充填室内に移動自在に備えられるピストンを備えており、ピストンの内部には、一端が塗料充填室に連通するとともに、他端が、スプレーガンに連結される塗料供給ホースが連結される塗料用流路が形成されている。
【００１６】
また、塗料供給部は、一端が前記塗料容器側に開口とされるとともに他端が前記塗料充填室内に連通される塗料用流路を備えており、この塗料用流路の任意の箇所には逆止弁が備えられている。
【００１７】
ここで、前記塗料容器内に備えられた塗料供給弁は、塗料放出口側に付勢するような形態でスプリングにより塗料容器内に装架するとよく、これにより塗料供給弁を塗料容器内に押圧することのみで塗料容器内の塗料を放出することができる。
【００１８】
また、塗料供給部内の塗料流路に備えた逆止弁をエアーにより駆動可能にするとよく、これにより、逆止弁の操作が容易となる。
【００１９】
更に、前記ピストンはモーターにより駆動可能にするとよく、これによりピストンの移動量を正確に調整することが可能である。
【００２０】
【実施例】
本発明の塗料供給用シリンジポンプ（以下単に「シリンジポンプ」という。）の実施例について図面を参照して説明すると、図１は、本実施例のシリンジポンプの構造を説明するための断面図である。
【００２１】
そして、図において１が本実施例のシリンジポンプであり、このシリンジポンプ１は、シリンジ２と、このシリンジ２に連結される塗料容器３により構成されている。
【００２２】
ここで、図２は、前記塗料容器３を説明するための断面図であり、図において３０１は容器本体であり、この容器本体３０１内に塗料が充填される。
【００２３】
そして、この塗料本体３０１の下端部には、塗料放出口３０２が形成されており、この塗料放出口３０２を介して、容器本体３０１内の塗料が放出される。
【００２４】
また、前記容器本体３０１内には、前記塗料放出口３０２を閉塞可能な配置で塗料供給用弁体３０３が備えられている。即ち、本実施例においては、前記容器本体３０１内における塗料放出口３０２近傍に装架部材３０４が備えられるとともに、前記塗料供給用弁体３０３と装架部材３０４との間にはスプリング３０５が介在され、このスプリング３０５は、前記塗料供給用弁体３０３を塗料放出口３０２側に付勢している。そしてこの構成によって、通常の状態では、塗料放出口３０２は塗料供給用弁体３０３により閉塞され、一方、塗料供給用弁体３０３を容器本体３０１内（図２における矢印方向）に押圧することで、塗料放出口３０２は開口となる。この通常の状態を示した図が図２であり、塗料供給用弁体３０３を容器本体３０１内に押圧して塗料放出口３０２を開口させた状態を示した図が図３である。
【００２５】
なお、本実施例における前記塗料容器３は密閉構造としているが、好ましくは、塗料容器は密閉構造とせずに、塗料容器３内に塗料を供給可能なように塗料供給口等を備えるとよい。
【００２６】
また、本発明における塗料容器では、塗料放出口とこの塗料放出口を閉塞可能な塗料供給用弁体を備えていればよく、必ずしも前述の構造には限定されない。
【００２７】
次に、前記シリンジ２について説明すると、本実施例におけるシリンジ２は、スプレーガンへ塗料を供給するためのシリンジ本体部４と、このシリンジ本体部４に連設された塗料供給部６とを備えており、塗料供給部６は、前記塗料容器３内の塗料を前記シリンジ本体部４へ供給するために用いられる。
【００２８】
ここで、図１において４がシリンジ本体部であり、このシリンジ本体部４は、筒状に形成されているとともに、上部には、塗料受け入れ口４０１を備えた上壁４０２が備えられている。
【００２９】
また、その内部にはピストン５が移動自在に挿入されており、ピストン５と上壁４０２との間が塗料充填室４０３とされている。
【００３０】
そして、前記ピストン５は、その内部に、両端が開口とされた塗料用流路５０１が形成されており、一端の開口は前記塗料充填室４０３に連通しており、他端の開口には、先端部にスプレーガンが連結される塗料供給ホース７の他端が連結される。
【００３１】
次に、前記塗料供給部６について説明すると、図４及び図５は塗料供給部６の構造を説明するための断面図であり、本実施例においてこの塗料供給部６は、本体部６０１と、この本体部６の上側に連設されたノズル部６０２とを備え、使用に際しては、ノズル部６０２の先端部を前記塗料容器３の塗料放出口３０２内に挿入するとともに前記塗料供給用弁体３０３を容器本体３０１内に押圧し、これにより塗料容器３の塗料供給用弁体３０３を塗料容器３内部へ押し込み、塗料容器３の塗料放出口３０２を開口させることを可能としている。
【００３２】
また、塗料供給部６内には塗料用流路６０３が形成されており、その先端部は前記ノズル部６０２の先端部近傍で開口とされており、これにより、前記塗料容器３内の塗料を受け入れることを可能としている。
【００３３】
そして、前記塗料用流路６０３の他端は、前記シリンジ本体部４の塗料受け入れ口４０１に連通しており、これにより、前記塗料容器３から受け入れた塗料をシリンジ本体部４の塗料充填室４０３内に供給可能としている。
【００３４】
ここで、前記塗料用流路６０３の任意の箇所には、塗料用流路６０３を閉塞可能な配置で逆止弁６０５が備えられており、この逆止弁６０５の作用により、塗料の供給、及び塗料の逆流防止を可能としている。
【００３５】
即ち、本実施例における前記塗料供給部６においては、前記塗料用流路６０３を、ノズル部６０２の先端部近傍で開口とされている容器側流路６０３ａと、前記塗料受け入れ口４０１に連通するシリンジ側流路６０３ｂとにより構成するとともに、他端が塗料供給部６の外部に連通した弁挿入路６０４をシリンジ側流路６０３ｂに連結し、弁挿入路６０４とシリンジ側流路６０３ｂとの連結部近傍に前記容器側流路６０３ａを連結している。
【００３６】
そして、前記弁挿入路６０４内には、前記容器側流路６０３ａ、及びシリンジ側流路６０３ｂとの連結部を閉塞可能な配置で逆止弁６０５が挿入され、逆止弁６０５を移動させることにより、前記容器側流路６０３ａとシリンジ側流路６０３ｂとを連通し、あるいはその連通を遮断可能としている。
【００３７】
ここで、前記弁挿入路６０４の基端部は塗料供給部６の外部に開口とされるとともに、前記逆止弁６０５の基端部は開口から外部に延出されており、この逆止弁６０５の基端部を収容するようにして、前記開口部には弁駆動部６０６が装着されている。
【００３８】
そして、弁駆動部６０６は、エアー吸入口６０８を備えるとともに、前記逆止弁６０５を、スプリング６０７により弁挿入路６０４側に付勢するようにして支持している。
【００３９】
そのため、通常の状態においては、図４に示すように、逆止弁６０５はスプリング６０７の付勢力により挿入側に位置して、これにより前記容器側流路６０３ａとシリンジ側流路６０３ｂとの連通を遮断している。
【００４０】
一方、エアー吸入口６０８からエアーを受け入れると、図５に示すように、逆止弁６０５は反挿入方向へ移動し、これにより前記容器側流路６０３ａとシリンジ側流路６０３ｂとを連通可能としている。
【００４１】
但し、塗料供給部６は必ずしもこのように構成する必要は無く、塗料用流路６０３の任意の箇所に、塗料用流路６０４を閉塞可能な配置で逆止弁６０４を備えてあればいずれの構成としてもよい。
【００４２】
次に、このように構成される本実施例の塗料供給用シリンジポンプ１の作用について説明すると、塗料供給部６におけるノズル部６０２の先端部が前記塗料容器３の塗料放出口３０２内に挿入されるようにして塗料容器３を塗料供給部６に連結することにより、ノズル部６０２の先端部により塗料容器３における塗料供給用弁体３０３が容器本体３０１内に押圧され、これにより塗料放出口３０２が開口となり、塗料放出口３０２を介して、塗料容器３内の塗料が塗料供給部６内に流入してくる。
【００４３】
そして、この状態において、エアー吸入口６０８より弁駆動部６０６内にエアーを注入すると、エアーの圧力によって逆止弁６０５がスプリング６０７の付勢力に反して反挿入方向へ移動するとともに、容器側流路６０３ａとシリンジ側流路６０３ｂとが連通することにより、前記塗料がシリンジ本体部４の塗料充填室４０３内に充填される。
【００４４】
次に、弁駆動部６０６内のエアーを放出して再び逆止弁６０５により容器側流路６０３ａとシリンジ側流路６０３ｂとの連通を遮断した後にピストン５を挿入側へ移動させると、塗料充填室４０３内の塗料は、ピストン５内に形成した塗料用流路５０１、更にこの塗料用流路５０１に連結された塗料ホース７を通って図示しないスプレーガンに供給される。
【００４５】
一方、塗料を交換する場合には、塗料容器３を取り外し、一旦、洗浄液を満たした容器をシリンジ２に連結させた後に、前述と同様の方法で洗浄液をスプレーガンまで供給等して、これによりシリンジ２、塗料用流路６０３、５０１、塗料ホース７等を洗浄した後に、他の塗料が入った塗料容器３を塗料供給部６に連結し、その後は前述の方法で新たな塗料をスプレーガンに供給するのみでよい。
【００４６】
このように、本実施例の塗料供給用シリンジポンプでは、シリンジ２に塗料容器３を直接連結しているため、ホース、バルブ、ポンプ等を介して塗料タンク内の塗料をシリンジへ供給する方法と異なり、塗料の交換の際には塗料容器を取りかえるのみで対応することが可能であり、また塗料を交換する際の洗浄等も容易であるため、塗料の交換作業を迅速化することが可能となり、それにより、塗装時間全体の短縮を図ることが可能である。
【００４７】
なお、前記ピストン５の移動に際しては、例えばピストンの基端部近傍にモーター等の駆動手段を連結し、モーターのトルクを利用してピストンを移動させてもよいが、このピストン５の移動方法は特に限定はされず、いずれの方法を用いてもよい。
【００４８】
【発明の効果】
本発明の塗料供給用シリンジポンプは以上説明した形態で実施され、以下に記載するような効果を奏する。
【００４９】
本発明の塗料供給用シリンジポンプは、シリンジと、該シリンジに直接連結される塗料容器とを具備する塗料供給用シリンジポンプであって、
前記塗料容器は、内部に塗料が充填される容器本体と、該容器本体の下端部に形成された塗料放出口と、該塗料放出口を閉塞可能な配置で前記容器本体内に備えられた塗料供給用弁体とを備え、通常の状態では前記塗料放出口は前記塗料供給用弁体により閉塞され、一方、前記塗料供給用弁体を前記容器本体内に押圧することで前記塗料放出口が開口となり、
前記シリンジは、塗料充填室と該塗料充填室内を移動自在であるとともに一端が前記塗料充填室に連通して他端が塗料供給ホースに連結される塗料用流路が内部に形成されたピストンとを具備したシリンジ本体部、該シリンジ本体部に連設されるとともに先端部が前記塗料容器の塗料放出口に連結され、連結されることにより前記塗料容器における前記塗料供給用弁体を容器本体内に押圧して前記塗料放出口を開口とする、一端が前記塗料容器側に開口とされ他端が前記シリンジ本体部に連通される塗料用流路と該塗料用流路の任意の箇所に備えた逆止弁とを備えた塗料供給部と、を備えたことを特徴としている。
【００５０】
このように、本発明の塗料供給用シリンジポンプでは、塗料容器をシリンジに連結するとともに、塗料供給部を介して、塗料容器内の塗料をシリンジ内に供給可能としているため、多品種少量生産の製品を連続して塗装する場合において、シリンジに連結している塗料容器を交換することのみで塗料の交換作業を行なうことができるため、塗料の交換作業を迅速化することが可能であり、それにより、塗装時間全体の短縮を図ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の塗料供給用シリンジポンプの実施例の構造を説明するための断面図である。
【図２】本発明の塗料供給用シリンジポンプの実施例における塗料容器の構造を説明するための断面図である。
【図３】本発明の塗料供給用シリンジポンプの実施例における塗料容器の構造を説明するための断面図である。
【図４】本発明の塗料供給用シリンジポンプの実施例における塗料供給部の構造を説明するための断面図である。
【図５】本発明の塗料供給用シリンジポンプの実施例における塗料供給部の構造を説明するための断面図である。
【図６】シリンジを用いた従来の塗料供給方法を説明するための図である。
【符号の説明】
１ 塗料供給用シリンジポンプ
２ シリンジ
３ 塗料容器
３０１ 容器本体
３０２ 塗料放出口
３０３ 塗料供給用弁体
３０４ 装架部材
３０５ スプリング３０５
４ シリンジ本体部
４０１ 塗料受け入れ口
４０２ シリンジ本体部の上壁
５ ピストン
５０１ ピストン内部に形成された塗料用流路
６ 塗料供給部
６０１ 塗料供給部の本体部
６０２ 塗料供給部のノズル部
６０３ 塗料供給部に形成された塗料用流路
６０３ａ 容器側流路
６０３ｂ シリンジ側流路６０３ｂ
６０４ 弁挿入路
６０５ 逆止弁
６０６ 弁駆動部
６０７ スプリング
６０８ エアー吸入口
７ 塗料ホース
Claims (4)
- シリンジ（２）と、該シリンジ（２）に直接連結される塗料容器（３）とを具備する塗料供給用シリンジポンプであって、
前記塗料容器（３）は、内部に塗料が充填される容器本体（３０１）と、該容器本体（３０１）の下端部に形成された塗料放出口（３０２）と、該塗料放出口（３０２）を閉塞可能な配置で前記容器本体（３０１）内に備えられた塗料供給用弁体（３０３）とを備え、通常の状態では前記塗料放出口（３０２）は前記塗料供給用弁体（３０３）により閉塞され、一方、前記塗料供給用弁体（３０３）を前記容器本体（３０１）内に押圧することで前記塗料放出口（３０２）が開口となり、
前記シリンジ（２）は、塗料充填室（４０３）と該塗料充填室（４０３）内を移動自在であるとともに一端が前記塗料充填室（４０３）に連通して他端が塗料供給ホースに連結される塗料用流路（５０１）が内部に形成されたピストン（５）とを具備したシリンジ本体部（４）と、該シリンジ本体部（４）に連設されるとともに先端部が前記塗料容器（３）の塗料放出口（３０２）に連結され、連結されることにより前記塗料容器（３）における前記塗料供給用弁体（３０３）を容器本体（３０１）内に押圧して前記塗料放出口（３０２）を開口とする、一端が前記塗料容器（３）側に開口とされ他端が前記シリンジ本体部（４）に連通される塗料用流路（６０３）と該塗料用流路（６０３）の任意の箇所に備えた逆止弁（６０５）とを備えた塗料供給部（６）と、を備えたことを特徴とする塗料供給用シリンジポンプ。 - 前記塗料供給用弁体（３０３）を、スプリング（３０５）により塗料容器（３）内に装架したことを特徴とする請求項１に記載の塗料供給用シリンジポンプ。
- 前記逆止弁（６０５）をエアーにより駆動可能としたことを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の塗料供給用シリンジポンプ。
- 前記ピストン（５）をモーターにより駆動可能としたことを特徴とする請求項１乃至請求項３のいずれかに記載の塗料供給用シリンジポンプ。
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