JPS63261224A - 液晶注入方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、液晶表示装置を製造するために液晶セルに液
晶を注入する液晶注入方法に関する。

〔従来技術〕

液晶表示装置は、導電性板材を２枚平行に配して、その
間に液晶の薄層をはさみこんだ構成をなし、液晶の電気
光学効果により、文字、数字、その他の任意の図柄等を
表示する装置である。そして、このような液晶表示装置
の液晶注入方法としては、特公昭５８−４９８５３号公
報に提案されているものが公知である。この方法は、予
め液晶注入の入口となる注入孔を液晶セルに設けておき
、この液晶セルと液晶が入れられた液晶溜めとを耐圧容
器に入れ、該耐圧容器内の空気を排気した状態で液晶セ
ルの注入孔を液晶溜め内の液晶に浸漬し、次に耐圧容器
内の減圧状態をもとに戻して液晶を液晶セルの空隙に注
入する方法である。

ところで、近年例えばＴＶ表示用の液晶パネル等の如く
大容量の情報を表示する液晶表示装置にあっては、能動
素子にて制御された駆動電圧を液晶に印加して保持させ
るアクティブマトリックス型の液晶表示装置の要求が大
きい。そして、このアクティブマトリックス型の液晶表
示装置では、複数の素子を同時に駆動させるので液晶の
比抵抗及び耐電率はその値が大きいことが重要である。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところが前述の方法では、液晶を注入させる場合に液晶
が外気または種々の治具と接触して不純物が液晶中に混
入し、注入された液晶の比抵抗が低下するという問題点
があった。

そこで従来より、液晶表示装置において注入された液晶
の比抵抗の低下を防止する方法については各種の提案が
公知であり、例えば特開昭６１−１１７２４号公報、特
開昭６１−１２７８７号公報に開示されている。これら
に開示されている方法は、液晶表示装置内にイオン性物
質の吸着剤を含ませておき、液晶中の不純物を吸着剤に
て取除こうとするものである。

この方法では、液晶の比抵抗を低下させる原因の一種で
あるＮａ”　＋Ｋ”　＋Ｆ−、Ｃ＋−のイオンを取除く
ことはできるが、水、０□、ＣＯ□等のガスまたは低級
な炭化水素等の不純物を取除くことができないので、比
抵抗の低下の防止効果は不十分であった。

また、この方法では液晶装置内に吸着剤を含有する構成
であるので、光の散乱現象等によって表示装置の機能が
低下することがあるという難点があった。

本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、ゼオ
ライト〔化学式：　ＭｅＯ・Ａｌ２Ｏ３・ｍ５ｉｏｚ・
ｎ　１１２０　　（Ｍｅ　：金属イオン）〕に液晶を接
触させて液晶中の不純物を該物質に吸着させ、次に不純
物が除去されたこの液晶を液晶セルの空隙に注入するこ
とにより、注入された液晶の比抵抗の低下を防止する液
晶注入方法を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明に係る液晶注入方法は、液晶セルの空隙に液晶を
注入する方法において、ゼオライトに接触させた液晶を
前記液晶セルの空隙に注入することを特徴とする。

（作用〕 本発明方法では、まず注入すべき液晶をゼオライトに接
触させる。次に、接触後の液晶を液晶セルの空隙に注入
する。そうすると液晶中の不純物が前記ゼオライトに吸
着されるので、不純物を含まない液晶が液晶セルの空隙
に注入され、高比抵抗の液晶表示装置が得られる。

〔実施例〕

以下、本発明をその実施例を示す図面に基づいて具体的
に説明する。第１図は本発明方法を実施するための装置
の模式図であり、図中１は液晶注入の場である耐圧容器
を示す。耐圧容器１内には、導電性板材を被着したガラ
ス板２枚をスペーサにより平行保持している複数の液晶
セル２が、モータ３の駆動によりその回転が制御される
回転軸４に列をなして懸吊されている。各液晶セル２は
その外周部に、液晶注入の入口となる注入孔（図示せず
）を有しており、その注入孔が下部にくるように各液晶
セル２は配置されている。耐圧容器１の底部には、液晶
セルに注入すべき液晶５と、径が２００μｍ程度である
ゼオライト粒子６〔化学式：％式％） との混合物を入れた液晶溜め７が載置されている。

ゼオライト粒子６は、例えばカルシウムケイ酸塩の水和
物（化学式：　Ｃａ０　・２ＡＩｚＯｉ　・５ＳｉＯ２
・ｎＨ，ｏ）、またはナトリウムケイ酸塩の水和物（化
学式：Ｎａｚｏ・２ＡｌｚＯ３・５ＳｉＯｚ　　・ｎＨ
ｌｏ）等からなり、水、ガスまたは不純物イオンを選択
的に吸着する。第２図はゼオライトの水分吸収特性を示
すグラフであり、縦軸は水分吸収量、横軸は水の蒸気圧
を夫々示し、ゼオライト（図中■）の他に比較例として
シリカゲル（図中■）及び活性アルミナ（図中■）の特
性も合わせて示す。ゼオライトは低圧状態においても水
分の吸着能が高い。

更に耐圧容器１は、パルプ８を介して吸排気系に接続さ
れ、耐圧容器ｌ内の圧力を調整できるようになっている
。

このような構成において、まずパルプ８を開いて排気系
を作動させ、耐圧容器１内を排気する。

これによって前記ガラス板間の空気が排気され、各液晶
セル２内は真空状態となる。充昼排気した後、パルプ８
を閉じ、モータ３を駆動して回転軸４を回転させ、懸吊
した各液晶セル２の注入孔が液晶５中に浸漬するように
各液晶セル２を移動させる。液晶５が充分に注入孔をお
おった後、パルプ８を開いて吸気系を作動させて耐圧容
器１内に空気を流入させる。流入された空気は液晶５の
液面を加圧し、これによって液晶は注入孔を通って液晶
セル２内に流入し、ガラス板間に一様に拡がる。

ここで、液晶溜め７内にはゼオライト粒子６が液晶５と
混合して入れられているので、液晶５中の水分、ガスま
たは不純物イオン等の不純物はゼオライト粒子６に吸着
され、不純物を含まない精製された液晶が液晶セル２内
に流入し、ガラス板間に一様に拡がることになる。

第３図は本発明方法を実施するための装置の他の実施例
を示す模式図である。この装置は液晶溜め７に連通させ
てカラム９が設けられており、該カラム９内に液晶５と
ゼオライト粒子６との混合物が入れられている構成であ
り、カラム９内にて液晶５中の不純物がゼオライト粒子
６に吸着され、液晶溜め７には精製された液晶のみが入
る。なお、各液晶セル２への液晶注入の動作手順は第１
図に示した実施例と同一である。この実施例による場合
には、ゼオライト粒子が液晶と共に液晶セルへ注入され
る前述の実施例と異なり、各液晶セル２へ注入される液
晶にゼオライト粒子６が混入せず、製造された液晶表示
装置において光の散乱に伴う不都合が生じない。

〔効果〕

本発明方法を用いて液晶注入させた液晶セルの注入前と
注入後とにおける液晶の比抵抗を下記第１表に示す。な
お比較例として、従来方法１　（特公昭５Ｂ−４９８５
３号提案の方法）及び従来方法２（特開昭６１−１１７
２４号、特開昭６１−１１７２４号提案の方法）を用い
て液晶注入させた場合の注入後における比抵抗も合せて
示す。

第　　　１　　　表 第１表から理解される如く、従来方法では比抵抗が大幅
に低下しているのに比べて、本発明方法ではその低下の
度合が小さい。

以上詳述した如く、本発明方法では不純物の吸着能を有
するゼオライトに接触させた液晶を液晶セルに注入する
ので、注入される液晶には不純物が含まれないことにな
り、製造される液晶表示装置において液晶の比抵抗の大
幅な低下が防止される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法を実施するための装置の模式図、第
２図はゼオライトの水分吸収の特性をボスクラフ、第３
図は本発明方法を実施するための装置の他の実施例を示
す模式図である。 １・・・耐圧容器　２・・・液晶セル　５・・・液晶　
６・・・ゼオライト粒子

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、液晶セルの空隙に液晶を注入する方法において、 ゼオライトに接触させた液晶を前記液晶セ ルの空隙に注入することを特徴とする液晶注入方法。