JPS63259089A - 鉄系めつき液中の第二鉄イオン電解還元方法 - Google Patents

鉄系めつき液中の第二鉄イオン電解還元方法

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JPS63259089A
JPS63259089A JP62093560A JP9356087A JPS63259089A JP S63259089 A JPS63259089 A JP S63259089A JP 62093560 A JP62093560 A JP 62093560A JP 9356087 A JP9356087 A JP 9356087A JP S63259089 A JPS63259089 A JP S63259089A
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ions
plating
electrode
plating solution
anode
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JP62093560A
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Katsuhei Kikuchi
菊池 勝平
Kazuaki Kyono
一章 京野
Koji Yamato
康二 大和
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、鉄系めっき液中で、空気酸化等により生成し
た第二鉄イオンを第一・鉄イオンに還元する鉄系めっき
浴中の第二鉄イオン電解還元方法に関する。
〈従来技術とその問題点〉 第一鉄イオンを含有する鉄系めっき浴で電気めっきを行
なう場合、めっき浴中の第一鉄イオンは空気中の酸素や
陽極で発生する酸素あるいは陽極酸化反応により、容易
に酸化され、第二鉄イオンとなる。その反応は下記の(
1) 、 (2)式で示される。
Fe”+ 1740□+ I/21120−+ Fe”
+ 0ll−(1)Fe”→Fe” +  e    
       (2)従ってめっき浴中の第一鉄イオン
濃度は、時間が経過すると減少し、第二鉄イオン濃度は
増大する。めっき浴中の第二鉄イオンが増加するとめっ
きの光沢が減少するなどの不具合が生じる。 また、第
二鉄イオンの一部は、めっき浴のpl+によフても異な
るか、水酸化鉄あるいは含水酸化鉄として沈積する。従
って第一鉄イオン濃度を一定に保つためには第一鉄イオ
ンを系外から加えるかあるいは何らかの還元方法により
第二鉄イオンを還元することが必要である。
このような問題に対処するため、電解還元方法によりめ
っき液中の第二鉄イオンを還元する方法がよく知られて
いる。 これに関しては、特開昭58−199888号
、同58−213891号、同59−1688号、同5
9−25991号および同59−28600号公報の特
許が提出されている。
これらの方法はいずれもイオン交換膜により陰極室と陽
極室とを分離して、陽極室では不溶性陽極を用いており
硫酸水溶液を循還させ、陰極室にはめっき液を導入して
電解還元かあるいは電気めっきを行なっている。 不溶
性陽極を用いる理由としては、可溶性陽極を用いると陰
陽極効率の差の分だけめっき浴中に金属イオンが過剰に
なること、消耗する陽極を交換する必要があること、特
に硫酸塩浴では陽極の不動態化現象が生じる欠点かある
ためであるとしている。
不溶性陽極を用いた場合は、陽極で第一鉄イオンが酸化
されるため、酸化を防I卜するには、イオン交換11!
2で両極室を分離してさらに陽極に硫酸を導入して酸素
のみを発生させる必要があった。
この方式で電解還元を行なう場合は、めっき梢から、め
っき液をとり出して電解還元槽に導入する。 イオン交
換膜は抵抗体であるため、槽電圧が高くなり消費電力が
大きくなる。 電気めっきを高電流密度で行なうと、ジ
ュール熱が発生してめっき液の温度が上昇する欠点があ
る。 陽極は不溶性であるためPL、 PL−Irなど
の金属を使い、電導液には硫酸水溶液を使う必要がある
などの制約があり、コストが高くなる。 また操作中に
電析が生じると金属が成長し、イオン交換膜を傷っけた
り電極間に短絡がおきるので電析を生じさせないような
操作が必要である。
さらに、めっき液中の第二鉄イオンが還元されて、第二
鉄イオンが少なくなると還元効率が低下し鉄が電析する
ので、第二鉄イオンが適度に存在する必要がある。 従
って、第二鉄イオンの低濃度域における電解還元が難し
い。
還元方法にはさらに鉄粉あるいは粒による方法がある。
 この方法は、溶解速度が小さく還元能力が十分でない
また、第二鉄イオンの除去方法としては、イオン交換法
あるいは溶媒抽出法などが考えられるが、酸化により減
少した第一鉄イオン量を補給してやる必要があり、ラン
ニングコストも高く、工業的な実用化は難しい。
〈発明の目的〉 本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、電解
槽構造を単純化し、イオン交換膜を使わずに、第二鉄イ
オンを還元する方法であって、また、めっき浴中の第二
鉄イオン濃度や多少電析が生じても、操作に不都合を生
じない鉄系めっき液中の第二鉄イオン′准解還元方法を
提供することにある。
〈発明の構成〉 本発明者らは、鉄系めっき液中の第二鉄イオンを容易に
電解還元する方法について鋭意検討した結果、電解還元
槽にイオン交換膜を使用せず、可溶性陽極を使うことに
より、電解還元装置を単純化できることを知見し、また
、たとえ、多少の還元条件の変動によって電析が生じた
としても、陰陽極の極性を一定時間ごとに適宜交替させ
る交番電流を通じることにより電析した量を溶解すれば
何ら不都合が生じないことを知見し、本発明にπったも
のである。
すなわち、本発明の第1の態様によれば、鉄系めっき液
中の第二鉄イオンを電解還元するに際し、陽極に可溶性
電極を用い、電流密度が10 へ/di2以下で直流電
流により電解することを特徴とする鉄系めっき液中の第
二鉄イオン電解還元方法が提供される。
また、本発明の第2の態様によれば、鉄系めっき液中の
第二鉄イオンを電解還元するに際し、陽極と陰極に可溶
性電極を用い、電流密度が20 A /dm2以下で交
番電流により電解することを特徴とする鉄系めっき液中
の第二鉄イオン電解還元方法が提供される。
以下に、本発明を添付図面を参照しつつ、さらに詳細に
説明する。
第1図は本発明に係る鉄系めっき液中の第二鉄イオン電
解還元方法を実施する装置の一構成例を示す線図的断面
図である。
電解還元装置lOは電解還元槽12、めっき液貯槽14
、ポンプなどからなるめっき液循環装置16およびその
連絡配管18を有しており、めっき液は循環装置16に
より電解還元槽12とめっき液貯槽14を循環できるよ
う構成されている。 電解還元槽12には第二鉄イオン
を含有するめっき液が充填され、第二鉄イオンを電解還
元するための少なくとも陽極が可溶性電極となる電極対
20が配設されている。
電極対20はケーブル22により整流器24に配線され
ており、整流器24は電極対20に直流電流あるいは交
番電流を通電できるように構成されている。
めっき液貯槽14は2つに分かれており、一方は図示し
ない鉄系めっき装置のめっき糟に連通され、該めっき槽
からの第二鉄イオンを多く含むめっき液を貯え、その所
定量を電解還元槽12に送り、他の一方は電解還元槽1
2において第二鉄イオンか第一鉄イオンに還元されため
っき液を貯え、その所定量を面記めっき槽に送゛ること
かできるように構成されている。
本発明においては、電解還元槽12内に配設される電極
対20のうち、陽極は可溶性であることか好ましい。 
本発明において可溶性陽極を用いる理由を以下に説明す
る。
電解還元槽12内の陰陽様のおける電極反応は次のよう
に示される。
Fe”+ 2 e * Fe     E@= −0,
44V  (3)Fe3++e ;=! Fa”   
   E” = 0.77V   (4)2 II” 
+ 2 c * 112      E” = OV 
   (5)02+ 411”+4 e  = 21f
20  ε”=1.22V    (6)にJ2□ +
2e  *2  Cl1−  E”  =1.36v 
   (7)このうち陰極では(3)〜(5)の反応が
おこり、これらの標準電位から考えると、−0,44V
より、責な電位で反応を進行させることによって理論的
には鉄の析出を抑制できると考えられる。 この場合、
第二鉄イオンと水素イオンの還元が競走反応となり、水
素発生により還元効率は低下する。従って水素発生電位
より、責に保って電解を行なえば第二鉄イオンの還元効
率は理論的に100%となる。実際には、電解の電流密
度が下かれば電解電位は小さくなり、それにつれて還元
効率は高くなると考えられる。
しかし電流密度を下げすぎると、還元処理量が小さくな
るので適切な条件を見出す必要がある。
陽極においては、電位的にII)>(4)>(6)>(
7)式の順で酸化反応が容易におこる。 不溶性陽極に
おいては(3)式の反応ができないため、第一鉄イオン
の酸化が優先される。 従って、従来の電解還元方法で
は、イオン交換膜で陰陽極室を隔離し、陽極室に硫酸溶
液を導入して、(6)式の反応をおこさせていた。本発
明のように、可溶性陽極として鉄を用いることによって
第一鉄イオンの生成を優先的に起こさせることかできる
。 従って陰陽極室を隔離する必要もなく、イオン交換
膜は不要であり、高価な白金等の不溶性電極も必要とし
ないのである。結局、可溶性陽極を用いた場合、アノー
ド、カソード反応は次式であられされる。
Fc+ 2 Fe”−+ 3 Fe”   (8)本発
明は基本的には、可溶性陽極を用いて陰極で鉄の析出を
抑制して第二鉄イオンを還元することができる。この場
合には陰極材料として特に限定するものはなく、一般に
電極として用いられるものなら何でもよい。 また、め
っき液が鉄以外の合金成分を含む場合は、その合金成分
を陽極として使うことかできる。
本発明の第2の態様においては電解電流として交番電流
を用いているが、この理由は電解条件の変動や過電圧と
の関係で、鉄の析出を抑制できず、第二鉄イオンの還元
との競走反応となった場合には陰極で電析物が成長する
ので、該電析物を一定蒔間後に極性を変える交番電流を
流すことにより溶解できるからである。 なお、この場
合は、両極とも可溶性電極を使用するのが好ましい。
交番電流を用いた場合の基本的な電流波形の一例を第2
図に示す。 電流波形は、種々の形が考えられるが、い
ずれにしても基本的な性質は変わらないと考えられる。
 パルス巾を変化させた場合の還元効率の変化を第3図
に示した。なお、この場合のめつき浴等の条件は後述す
る実施例1の場合と同様に行なった。 この結果、パル
ス巾が1秒〜lO分の間で還元効率の大きな変化がみら
れなかった。 さらに電極の外観を観察した結果、電析
物の成長がみられなかった。 以上の結果より、電解の
パルス巾を特に限定して電解を行なう必要がなく、一定
の電流密度の交番電流であれば、如何なるものでもよい
一般に通電のTL流密度を変えると還元効率が変化する
。 この関係を調べた結果を第4図に示す。 第4図よ
り電流密度が減少するに従って電流効率が上昇し、10
 A/dm2で電析物か生じなくなり5 A /dm2
で98%に達することかわかる。
以上の結果より、本発明の電解還元に用いられる電流密
度は20 A/dm2以下が好ましい。
より好ましくは10 へ/dm2以下であり、さらに特
に好ましくは0.5〜5八/dI112である。
この理由は20A/dIII2Miでは還元効率が低く
なり、損失が大きいからである。 なお、本発明の第1
の態様において、電流密度を10 へ/dm2以下に限
定したのは直流電流で電解還元する場合、10 A/d
m2超では陰極において電析物が生じてしまうからであ
る。 しかし、本発明の第2の態様においては、電解に
交番電流を用いるので、たとえ還元効率が低くて残りの
一部が電析に電流が使用されたとしても、交番電流によ
って第一鉄イオンになるのでイオン交換膜を使用した場
合に比べて何ら電析に注意を払う必要がないので操作が
容易である。
5八/dII+2以下では還元効率がはff100%に
近いので、特に有効である。 下限については特に限定
する必要はないが、小さすぎると、還元処理量が小さく
なるので、0.5へ/dm2以上が実用上望ましい。
また、浴中の第二鉄イオン濃度は、高いほど還元効率が
大きいが濃度が増大するにつれて電気めっきの陰極析出
効率が減少し、また20g/fiを超えるとめっき被膜
の性質が劣化するので20g/fL以下が1ましい。 
また第二鉄イオン濃度が減少すると還元効率が低下する
−従って従来法のようにイオン交換膜を使用する場合は
、電析をおこさせない程度の適性濃度か必要である。 
しかし本発明法で交番電流を用いれば還元効率が低下し
てたとえ電析がおこったとしても、析出物を溶解できる
ので、第二鉄イオン濃度が100 oom以1−であれ
ば、正常な還元処理が可能である。
本発明の電極対20の構成例を第5図、第6図および第
8図に示す。 第5図に示す構成例においては、電極配
置に関して平板の電極を交互に極性を変えて多数配置す
ることにより、電極面積が大きくなるように構成されて
いる。
この理由は、還元効率をIR視すると、低い電流密度の
条件下となるため還元処理量が少なくなり、電解槽の容
量を大きくしないで、投入電流を増大させるためには、
電極面積を大きくとる必要があるからである。
この時、極間距離は、適度なめっき液の流れがあれば、
最小限5+nm程度で1−分である。 なお、交番電流
を用いれば電析に対して何ら配慮する必要がないので、
極間距離をできるだけ短かくすることかでき、消費電力
か少なくて済みランニングコストを低くすることができ
る。
また、陽極溶解により極間距離は徐々に増大していくが
、通常は50mm以下で用いるのが望ましい。
第6図は、第1図に示す電極対20の別の構成例30を
示す。 この電極対30は対向する平板状の電極支持部
32.34に多数の丸棒状の可溶性電極36.38をそ
れぞれ格子状に交互に配置するよう植設したものである
。 電極支持部32を陽極、34を陰極と−4−ると、
電極36は陽極、電極38は負極となり、第7図に示す
ように極性の異なる電極36.38が格子状に交互に配
置される。 この電極対30では、極間距離を極めて小
さくすることができるので、消費電力を小さくすること
ができる。
また、この電極対30では、電極表面積を極めて大きく
とることができ、還元に必要な電流を大きく投入するこ
とが可能となる。
町溶性電Vi36.38は交番電流電解により消耗し、
その市川が減少するので、定期的に交換する必要かある
。 本構成例の電極対3.0では電極支持部32.34
を塗料等により絶縁化し、丸棒状電極36.38をねし
込み等により交換することができるよう構成することに
より、容易にメインテナンスが可能となる。
前記極間距離は5〜50+nmが好ましい。 その理由
は、5no++未満では、めっき液の流れを疎外するた
め好ましくなく、50mm超では電解電圧が人きく、消
費電力が上昇するので好ましくない。 しかし、塩化物
浴ではめっき液の電専度か大きいのでさらに100mm
程度まで拡大しても、支障なく電解可能である。
第6図に示す例では、電極支持部32.34を平板状部
材および可溶性電極36.38を丸棒で構成したけれど
も、これに限定されるわけではなく、突起棒状電極と該
電極を好適に支持できる支持部材とで構成できればいが
なるものでもよく、その形状も限定さねない。
第8図は、本発明の電極対に用いらゎる可溶性電極ある
いは可溶性陽極の一構成例を示す。
第8図に示す可溶性電極4oは支持部材42に取付けら
れたバスケット44に粒状電極46を充填してなるバス
ケット電極である。 バスケット44中に粒状電極46
を充填して通電することによって、大きな電極面積を獲
得でき、還元量の増大を達成することができる。
バスケット44の材料としては、鉄あるいは合金めっき
液の場合はそのめっき液に使用される金属を有する電極
を使用することができる。
しかし、この場合は、バスケットそのものも可溶性電極
となるため構造上に強度を維持できなくなるので、めっ
き槽と対面するバスケット44の外面部を絶縁する必要
があり、内面はそのままで粒状電極46への通電部とな
る。 しかし好ましくは、チタンやニオブなどの材料を
用いるのか好ましい。
チタンやニオブなとは破壊電圧に達しなければ腐食され
ないので不溶性電極として有効である。 バスケット4
4の内面は粒状電極46が充満しているので、粒状型i
46が優先して溶解するため、チタンやニオブトでアノ
ード反応が起こらない。 しかし外面は、不溶性電極と
して働くため、第一鉄イオンが酸化するので塗装等によ
り絶縁する必要がある。 バスケット44は、上記材料
製のラス網とするのが好ましい。
粒状電極46の材料は、一般に鉄を用いる。
しかし、合金めっき液ではそのめっき液に含有される鉄
以外の金属を用いても本質的に何らかわらない。 粒状
電極46の形状は、一般に球状であるが、特に限定され
るものではなく、種々の形のチップであってもよい。
大きさとしても特に限定しなければ効果が得られないと
いうことはなく、20〜30ミクロンの粉から、20〜
30cmの塊状のものまでの範囲のものを用いることが
できるが、ハンドリングの容易さを考えると好ましくは
、0.5〜5CI11位の大きさがよい。
本発明に用いられる鉄系めっき液は、第一鉄イオン、第
二鉄イオンを含んでいればよく、その他の金属イオン、
例えば亜鉛イオン、ニッケルイオン等を含有してもよい
。 従って本発明法では、めっき浴の組成を厳しく限定
する必要は特にない。  しかし、硫酸塩浴で行なった
場合、電解の電流密度が、大きくなると陽極の不動態化
がおこりやすくなるので、より好ましくは、塩素イオン
などのハロゲン化物を含有させるとよい。 さらに陰陽
極材料としては一般に鉄を使用するが、めっき液に含有
される金属の電極を使用してもよく、めっきに何ら支障
はない。
本発明に係る鉄系めっき液中の第二鉄イオン電解法は基
本的には以上のように構成されるものであるが、本発明
はこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱
しない範囲において、改良、変更等が可能なことは勿論
である。
〈実施例) 以下に、本発明を実施例および比較例に基ついて具体的
に説明する。
(実施例1〜6) 第二鉄イオンを含有する種々のめっき浴を可溶性電極(
Fc)を用いて、交番電流あるいは直流による連続通電
により種々の条件で電解還元を行った。その条件および
結果を表1に示す。
(比較例1) 電解電流を直流による連続通電とし、電流密度を変えた
以外は実施例1と同一条件で電解還元を行った。 その
条件および結果を表1に示す。
(比較例2) 電解電流を直流による連続通電とし、I)bの不溶性陽
極を用いた以外は実施例1と同一条件で電解還元を行っ
た。 その条件および結果を表1に示す。
電解電流として用いられた交番電流はそのパルス+iが
5 sec 、 OFF巾(時間) 0.5secであ
った。
また、用いられためっき浴組成(Fc’+を除く)は下
記のものであった。
A浴: Fe Glt 2−n!1□0  (nは約4
)400 g/fL B浴: Fe Cf2 □−nl120  (nは約4
)200g/!2゜ Zn  Cf12               2 
0 0g/11C浴: F csO,+ 7 t120
      300 g/ 17、n S O、・71
120       100g/IKに1      
           100g/ff1D浴: Ni
SO4・61120      100g/ItNi 
 C1,□・61120         200 g
/ It1’csO,+711□o         
   1 0 0 g/f1表1から明らかなように、
比較例1では電解電流が直流による連続通電であり、電
流密度が20Δ/dm2であるので、電析物か生成する
ばかりでなく、実施例1の98%から23%と還元効率
も大+j+に低下する。  しかし、電流密度は変えず
に、交番電流に切り換えるだけで、実施例6に示すよう
に、電析物は溶解しかつ生じなくなった。また、たとえ
、電解電流が直流による連続通電であっても、電流密度
を10 八/dm2にするだけで、還元効率49%に一
ヒ昇し、電析物も生じなくなった。 比較例2ではpb
不溶性陽極を用いているので第二鉄イオンの還元速度が
実施例1に比べて約1/8と小さく、陽極で発生した酸
素により第一鉄イオンが酸化されたものと思われる。
これに比較して、実施例1〜6はいずれも′電析物を生
じず、良好に電解】元できたことがわかる。 また、特
に実施例1〜4はどのようなめっき浴組成でもいずれも
還元効率が極めて大きく、かつ有効に還元が行われたこ
とがわかる。
〈発明の効果〉 以ト、詳述したように、本発明のよれば、第二鉄イオン
を含イ丁するめっき液の電解還元に可溶性陽極を用いる
ため、イオン交換膜を使って陰陽極を分離する必要がな
いため、電解槽構造を弔純化できるばかりでなく、電析
物を生じさせずに極めて良好に電解還元できる鉄系めっ
き液中の第二鉄イオン電解還元方法を提供できる。
また、本発明によれば、電解の際に、可溶性電極を用い
て交番電流により、桂々の電流密度により電解還元が可
能となり、還元効率が極めて大きく、かつ有効な電解還
元のできる鉄系めっき液中の第二鉄イオン電解還元方法
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る鉄系めっき液中の第二鉄イオン電
解還元装置を実施する装置の一構成例を示す線図的断面
図である。 第2図は本発明に用いられる交番電流の基本的な電流波
形の一例を示すグラフである。 第3図は本発明における交番電流のパルス巾と還元効率
との関係を示すグラフである。 第4図は本発明法における電流密度と還元効率との関係
を示すグラフである。 第5図は本発明に用いられる電極対の電極配置の一構成
例の概略を示す斜視図である。 第6図は本発明に用いられる電極対の電極配置の別の構
成例の概略を示す斜視図である。 第7図は第6図のa−b線切断面図である。 第8図は本発明に用いられる電極の一構成例の概略を示
す斜視図である。 符号の説明 10・・・電解還元装置、 12・・・電解還元槽、 14・・・めっき液貯槽、 16・・・循環装置、 。 18・・・連絡配管、 20.30・・・電極対、 22・・・ケーブル、 24・・・整流器、 32.34.42・・・支持部材、 36.38.4o・・・電極、 44・・・バスケット、 46・・・粒状電極 FIG、1 一電汲百贋(A/dm・)−9 J FIG、4 電浅富度(A/dm” ) F I G、 5 ミオ+N0. 1 2 3−−−−−−−−−n−2n
−1nF I G、 6    +、(−)     
 −、(1)FIG、7 F I G、8 手腕タネ由正書(自発) 特許庁長官  黒 1)明 雄 殿    11″!和
624t=  128日2、発明の名称 鉄系めフき液中の第二鉄イオン電解逼元方法3、補正を
する者 事件との関係   特許出願人 住  所  兵庫県神戸市中央区北本町通1丁目1番2
8号名 称  (125)川崎製鉄株式会社代表者  
八  木  )1′t   浩4、代理人 〒101電
話864−4498住  所  東京都千代田区岩本町
3丁目2番2号F I G、 3 パルス中(秒)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)鉄系めっき液中の第二鉄イオンを電解還元するに
    際し、陽極に可溶性電極を用い、電流密度が10A/d
    m^2以下で直流電流により電解することを特徴とする
    鉄系めっき液中の第二鉄イオン電解還元方法。
  2. (2)鉄系めっき液中の第二鉄イオンを電解還元するに
    際し、陽極と陰極に可溶性電極を用い、電流密度が20
    A/dm^2以下で交番電流により電解することを特徴
    とする鉄系めっき液中の第二鉄イオン電解還元方法。
JP62093560A 1987-04-16 1987-04-16 鉄系めつき液中の第二鉄イオン電解還元方法 Pending JPS63259089A (ja)

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JP62093560A JPS63259089A (ja) 1987-04-16 1987-04-16 鉄系めつき液中の第二鉄イオン電解還元方法

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
MD4159C1 (ro) * 2010-10-25 2012-10-31 Государственный Университет Молд0 Procedeu de regenerare electrochimică a electrolitului de fierare oxidat
MD4229C1 (ro) * 2012-02-16 2013-12-31 Государственный Университет Молд0 Dispozitiv şi procedeu de control analitic al conţinutului ionilor de fier(III) în electrolitul de fierare şi instalaţie de regenerare electrochimică a electrolitului de fierare cu reglare automată
KR101726092B1 (ko) * 2015-12-24 2017-04-12 주식회사 포스코 철계 전해액 내의 제이철 이온 농도 제어 방법 및 장치
WO2022203095A1 (ko) 2021-03-22 2022-09-29 주식회사 포스코 황산계 철 전기도금용액의 제2철 이온 제거 방법

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