JPS632573Y2 - - Google Patents

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JPS632573Y2
JPS632573Y2 JP10307682U JP10307682U JPS632573Y2 JP S632573 Y2 JPS632573 Y2 JP S632573Y2 JP 10307682 U JP10307682 U JP 10307682U JP 10307682 U JP10307682 U JP 10307682U JP S632573 Y2 JPS632573 Y2 JP S632573Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
combustion chamber
scavenging
engine
groove
chamber groove
Prior art date
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JP10307682U
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JPS597221U (ja
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Publication date
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  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、反転掃気式2サイクルエンジンの燃
焼室に関し、点火栓の周囲に新気を充満させるこ
とにより着火性能を高め、排気と新気との交換を
良好に行なつて掃気効率を高め、そのうえ、新気
の吹抜けを抑えて吹抜け損失を低減することを目
的とする。
この種の従来品では、第5図に示すように燃焼
室31の上端面32の中央部に凹部33が形成さ
れ、この凹部33内に点火栓34の放電端子6を
臨ませたものがあるが、次の欠点がある。
イ 掃気流36が凹部33の下側に素通りするた
め、凹部33内に燃焼排ガスが残るため、着火
しにくく、失火率が大きい ロ 凹部33に排ガスが残る分だけ、掃気効率が
悪い ハ 掃気効率を高めるために、新気を多量に供給
すればよいが、掃気流36がループを描いて排
気ポート37にスムーズに流れすぎることにな
るため、新気の吹抜け損失が大きくなる また、着火性能を高めるために、特公昭50−
35963号公報により、第6図及び第7図に示すも
のが提案されている。
即ち、燃焼室41の上端面42に溝43が先細
状に形成され、溝43の中央部に点火栓44の放
電端子45が臨み、放電端子45の背部に段下り
面20が形成され、掃気流46が段下り面20に
衝突することにより、点火栓44の周囲に濃混合
気を形成して、着火性能を高めるものである。
しかし、掃気流46が段下り面20に衝突して
乱れるため、新気と排気が混合し、掃気効率が悪
化するうえ、新気の吹抜け損失も大きくなる。
本考案は上記欠点を解消するものであり、図面
を用いて説明すると、クランク軸に平行な方向を
ループ掃気式2サイクルエンジンの左右方向と
し、掃気口からの掃気が吹き当たる燃焼室周面7
の方向をエンジンの前部とし、クランク軸を中に
して前部と反対の方向をエンジンの後部として、
エンジン1の燃焼室2の上端面3の中心を通る前
後方向に亘つて燃焼室溝4を滑らかに連続する湾
曲状に形成し、この燃焼室溝4の後部4aを左右
に分かれる二又状に形成するとともに、その二又
後部の二又間に分流壁20を突設し、この燃焼室
溝4に点火栓5の放電端子6を臨ませ、燃焼室2
の周面7のうちの後面部分8の中央部9に排気ポ
ート10の入口11を開口した事を特徴とするも
のである。
これにより、燃焼室に入る新気はその上端面に
刻んだ燃焼室溝に集まりながら点火栓の周辺に整
流をつくるので着火性能を高め、しかも、この燃
焼室溝から排気ポートへの吹き抜けを燃焼室溝の
後部を二又状にすることで抑制することができ
る。
以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。
第1図は水冷ジユニーレ掃気式2サイクルエン
ジンの要部縦断正面図、第2図はその要部縦断側
面図、第3図はその要部横断面図、第4図は燃焼
室上端面の底面図であつて、2サイクルエンジン
1の中央にはシリンダ15が位置し、クランク軸
に連接棒16で連動したピストン14がこのシリ
ンダ15に上下摺動自在に内嵌してある。
上記シリンダ15の上方は燃焼室2になり、こ
の燃焼室周面7の前面部分17に排気ポート18
を開口し、当該吸気ポート18から吸い込んだ燃
料と空気の混合気(新気)はピストン14の下降
につれてクランク室で圧縮されて掃気路12に送
り込まれる。
そして、クランク室下方において二又状に分か
れた掃気路はクランクケース内壁に沿つて立ち上
がり、燃焼室周面7の左右面部分に各々掃気口1
9を開口して、吸気ポート18の出口18aより
上方にこの掃気口19を位置させる。
次いで、燃焼室周面7の後面部分8の中央部9
に排気ポート10の入口11を明けて、その奥部
をマフラに接続する。
一方、燃焼室2の上端面3における左右方向の
中央部の前部から後部に亘つて燃焼室溝4を刻設
し左右断面形状を方形(第1図参照)にし、か
つ、前後断面形状を三ケ月状(第2図参照)に形
成するとともに、前後方向の中央に点火栓5の放
電端子6を臨ませる。
そして、燃焼室溝4の点火栓5より後部4aを
左右に分かれる二又状に形成して、この二又後部
の二又間に段落状の分流壁20を突設する。
尚、本考案は、掃気流の新気を燃焼室溝に案内
させるものなので、燃焼室溝4の前後断面形状は
三ケ月状に限らず、滑らかに連続する湾曲状であ
れば、案内抵抗を小さく抑えることができる。
又、掃気様式は、上記実施例に示すようなシユニ
ーレ式に限らず、排気口から出た新気が燃焼室の
ヘツドをループ状に横切るものであれば良く、従
つて、カーテイス掃気式を初め、他のループ掃気
式のものでも差し支えない。
更に、ガソリンエンジンの他、プロパンガス等
を燃料とするガスエンジンにも適用できる。
斯くしてなる2サイクルエンジンの燃焼室にお
いては、掃気路から燃焼室に流入した新気は、燃
焼室中央で衝突して上方に立ち上がり、燃焼室上
端面に位置する燃焼室溝4の前面部分17側に吹
き寄せられながら、燃焼室溝4に案内されて点火
栓5の放電端子6を集中的に通過する。
その後、燃焼室溝4に案内された新気は後方の
分流壁20で二又状に分かれてから、この二又間
に位置する排気ポート10に迂回しながら排出さ
れるので、排気ポート10への直接的な吹き抜け
はない。
本考は、上記のように構成され、作用するか
ら、次の効果を奏する。
イ 掃気流が燃焼室溝に集中してスムーズに流れ
て良好に掃気するから、燃焼室溝の点火栓の放
電端子の周囲が新気で満たされるため、着火性
能が高まり、失火率が低減する。
ロ 掃気流が燃焼室及び燃焼室溝内をスムーズに
流れて良好に掃気するため、掃気効率が高い。
ハ 掃気流が燃焼室及び燃焼室溝をスムーズに流
れた後、燃焼室溝の後端部で左右に二手に分か
れてから燃焼室で再び合流して排気ポートに出
て行くことが、新気の吹抜けの抵抗となるた
め、新気の吹き抜け損失が大幅に低減される。
ニ 新気の吹抜け損失が低減され、掃気効率が高
まるうえ、失火率が低減するため、熱効率が高
まり、出力が向上し、しかも排気を浄化して大
気汚染を防げる。
【図面の簡単な説明】
第1図は水冷ジユニーレ掃気式2サイクルエン
ジンの要部縦断正面図、第2図はその要部縦断側
面図、第3図はその要部横断面図、第4図は燃焼
室上端の底面図、第5図,第6図は各々従来例を
示す第2図相当図、第7図は第6図の底面図であ
る。 1……反転掃気式2サイクルエンジン、2……
燃焼室、3……2の上端面、4……燃焼室溝、4
a……燃焼室溝の後部、5……点火栓、6……5
の放電端子、7……2の周面、8……7の後面部
分、9……8の中央部、10……排気ポート、1
1……10の入口、20……分流壁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クランク軸に平行な方向をループ掃気式2サイ
    クルエンジンの左右方向とし、掃気口からの掃気
    が吹き当たる燃焼室周面7の方向をエンジンの前
    部とし、クランク軸を中にして前部と反対の方向
    をエンジンの後部として、エンジン1の燃焼室2
    の上端面3の中心を通る前後方向に亘つて燃焼室
    溝4を滑らかに連続する湾曲状に形成し、当該燃
    焼室溝4の後部4aを左右に分かれる二又状に形
    成するとともに、その二又後部の二又間に分流壁
    20を突設し、この燃焼室溝4に点火栓5の放電
    端子6を臨ませ、燃焼室2の周面7のうちの後面
    部分8を中央部9に排気ポート10の入口11を
    開口した事を特徴とする2サイクルエンジンの燃
    焼室。
JP10307682U 1982-07-06 1982-07-06 2サイクルエンジンの燃焼室 Granted JPS597221U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10307682U JPS597221U (ja) 1982-07-06 1982-07-06 2サイクルエンジンの燃焼室

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10307682U JPS597221U (ja) 1982-07-06 1982-07-06 2サイクルエンジンの燃焼室

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS597221U JPS597221U (ja) 1984-01-18
JPS632573Y2 true JPS632573Y2 (ja) 1988-01-22

Family

ID=30242662

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10307682U Granted JPS597221U (ja) 1982-07-06 1982-07-06 2サイクルエンジンの燃焼室

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JP (1) JPS597221U (ja)

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Publication number Publication date
JPS597221U (ja) 1984-01-18

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