JPS63256799A - 紙およびその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はポリビニルアルコール（以後ＰＶＡという）繊
維状または／および粉末状バインダーを含有する温潤強
力の優れた紙およびその製造方法に関するものである。

〈従来の技術〉 ＰＶＡ繊維状あるいは粉末状バインダー（以後Ｐ　Ｖ　
Ａ　、（インダーという）を用いた紙ＶＣは、ビニロン
繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエステル繊維
、ポリプロピレン繊維などの化合繊維。

場合によっては更に木材パルプを用いてなる化合繊維紙
とガラス繊維、ロックウール、セラミック繊維などの無
機繊維よりなる無機Ｒ給紙がある。

化合繊維紙は和紙的外観と柔軟な風合を有しているため
障子紙、レンズティッシュ、菓子包装紙などに用いられ
ることが多く５時にＰＶＡバインダーとの親和性の優れ
次ビニロン繊維ニジなろ紙は耐アルカリ性及び耐候性が
優れかつ低密度であｐながら高強力であるため屋根材用
紙、ｎ業用紙などに用いられている。−万、＃記無機繊
維紙は寸法安定性、難燃性、耐熱性に優れ建材用紙、蓄
電池用紙、印刷配線基板などに用いられている。さらに
これらの化合繊維紙および無機繊維紙により一層の強度
を持たせるために、熱硬化性樹脂やゴムラテックス（以
後両者を合わせて樹脂という）を含浸、噴霧あるいはコ
ート後、乾燥、熱処理して湿潤強力を改善したものや、
ＰＶＡパインダートｔ、”’ｃ、ｉ−ハロゲンー２・３
−エポキシフロパンをバインダー製造段階で混合してな
るＰＶＡ繊維状バインダーを用いて化合繊維紙あるいは
無機Ｍ給紙を抄紙後熱処理して耐熱水性を付与した紙な
どもある。

〈本発明の解決しようとする問題点〉 しかしながらＰＶＡバインダーを用いた化合繊維紙１九
は無機繊維紙は、これらの繊維とＰＶＡバインダーの接
着が完全とはいい難く、更にバインダーが親水性である
念め、水に濡れると前記繊維とＰＶＡバインダーの接着
が損なわれ１強力が大巾に低下するという問題がある。

これに対し樹脂を付着後乾燥、熱処理し九紙は加工時樹
脂がロールや装置のフレームなどに付着し、工程汚染を
起こしたり樹脂がマイグレーションを起こし層間はく離
のしやすい紙になるという問題がある。更Ｋ　１−　ハ
ａ　’ｙ’　ン−２・３−エポキシフロパンヲ含有する
ＰＶＡ繊維状バインダーを用い、かつ熱処理し７てなる
紙は高温で２０秒間という長時間処理されるため１紙を
構成している有機成分が熱劣化し、耐熱水性は付与され
るものの１湿潤強力の向上は十分とけいい難い上に変色
するという問題がある。

本発明者はかかる問題を解決すべく鋭意研究の結果本発
明に達した。

く問題点を解決する手段〉 本発明は、化合繊維または／および無機繊維ｌＯ〜９７
％Ｉ　ＰｖＡバインダー３〜５０％オヨび必要に応じ木
材パルプ８７％以下よりなる紙を抄紙、乾燥し、さらに
１８０〜２７０℃に加熱された接触する１対以上の＃Ｉ
コールで１０秒以内の熱処理する方法およびこの方法に
より得られる紙である。

即ち本発明［ＰＶＡバインダーを含む紙に相接する１対
以上の熱ロールにおいて短時間熱処理することにポイン
トがありその効用は以下の如くである。

（１）相接する１対以上の熱ロールで処理するために、
紙への熱移動が非常に早く、従って短時間で熱処理効果
が発現し紙を構成する有機成分の着色や劣化がほとんど
ない。

（２）相接する熱ロールで処理することにより。

加熱され７’？−ＰＶＡバインダーが紙を構成する繊維
の交点間に移動、密着し急止に熱処理がなされる。

などの効果が複合作用し、厭の湿潤強力が予期以上に大
幅に向上することが明らかとなつ九〇本発明は高温熱処
理を極めて短時間行なうものであり、これにより紙を構
成する有機成分の劣化を押えつつ、ＰＶＡバインダーを
構成繊維変点間に圧着させると共に水の浸透による構成
繊維とＰＶＡバインダー間の接着力低下を著しく少なく
し湿潤強力の向上？はかったものであってその成果は劣
化防止を湿潤接着力向上を巧みに組合せることによって
はじめて得られるものである。

本発明により公知の湿潤強力同上技術における諸問題を
一挙に解決するに到ったものであり、以下不発明の構成
をより詳細に説明する。

本発明で用いられる化合繊ａは通常のビニロン繊維、ポ
リエステル繊維、ポリアクリロニトリルｆＲ維、ポリプ
ロピレン繊維などの合成繊維およびレーヨン１＃！維な
どの化学繊維などであり、これらを抄紙に適するように
１〜１５鵡に切断したものがよく用いられる。無機繊維
はガラス繊維、スラクウール、ロックウール、アルミナ
シリケート繊維１石英＃＆維、アルミナ繊維、チタン酸
カリウム繊維、窒化ホウ素繊維、ジルコニア繊維、炭素
繊維、炭化硅素ｍ維、チタン酸バリウム繊維などである
。化合繊細または／お；び無機繊維の混抄量は１０〜９
７％、好ましくは２０〜９０チである。

かかるｆＲ維が１０％未満では化合繊維および／ま次げ
無機繊維混抄紙の前記各種用途に適し次性能が得られな
くなり、９７％を越えると）’　Ｖ　Ａ　、ｔ＜インダ
ー狐が減少し強力が弱くなる０ ＰＶＡバインダーは化合ｍ維あるいは無機繊維を相互に
接着し１本発明の紙の強力付与に作用する。かかるバイ
ンダーに、繊維状あるいは粉末状であって通常のＰＶＡ
を原料にして得られ、４０〜９０℃の水中溶解温Ｉｆ全
有するものが好ましい。

混抄量は３〜５０％、好１しくμ５〜３５％であって１
３％未満では得られる紙の強力が乏しく。

５０％を越えるとバインダーによるフィルムが形成され
２紙の特徴である多孔構造が損なわれる。

ＰＶＡバインダーの中で繊維状バインダーは繊匿０．１
〜１０．０デニール、繊維長１．０〜１５．０■が好１
しく、粉末状バインダーは２０メツシユのふるいを通過
し、１５０メツシユのふるいにかかる粒度のものが好ま
しい０ 木材パルプは保水性が工い九め、抄紙性の向上にＭ効で
あシ、また安価な九め、コストダウンに役立つ。かかる
パルプとしてクラフトノ（ルプ、サルファイドパイプ、
グランドパルプ、セミケミカルパルプ、サーモメカニカ
ルパルプなどがあげられ、叩解度はＣ８Ｆ　テ１００〜
７５０　Ｉｌｌ　ｉ）Ｉ好ｔＬ。

い。混抄量は８７％以下であシ、８７％を越えるとＰＶ
Ａバインダー量が３％未満になるか、化合繊維あるいは
無機繊維が１０％未満になる之め前記のような不都合が
ある。

本発明の熱ロール処理に用いられる原紙は通常の湿式抄
紙機で抄紙する。用いられる抄き網は円網ま念は短網が
一般的であるが、長網、ロトフオーマー、ハイドロフォ
ーマ−、Ａ−ｆフォーマ−などでもかまわない。乾燥機
はヤンΦ−型が一般的であるが多筒式、熱風式などでも
か１わない〇かかる装置で抄紙乾燥して得られた紙を表
面温度が１８０〜２７０℃の互いに接触する１対以上の
熱ロールを１０秒以下、好壕しくけ５秒以下の短時間で
通過せしめる。表面温度が１８０℃未満では湿潤強力が
弱く２７０℃を越えると紙を形成している有機成分が劣
化し１強力が弱くなる。また熱ロールの通過時間が１０
秒以上では有機成分が劣化し湿潤強力の向上が不十分な
上に変色する０なお通過時間は紙が熱ロールに接触して
から離れるまでの時間である。

本発明の紙（ｄＰＶＡバインダーを含有し熱処理してな
り、湿潤状態に於ける強力が著しく強くルーフインブ等
の屋根材用紙、セパレーター等の乾電池用紙、農業用紙
、建材用紙などに用いられる０本発明に於ける強力（以
後は引張強力ともいう）ＨＪＩＳ−Ｐ−８１１３で測定
される引張強力である。湿潤強力（以後湿潤引張強力と
もいう）はＪＩｓ−Ｐ−８１３５で測定される引張強力
である。

なお本発明で用いられる％は特にことわシのない限シ重
量−である０ 以下実施例で本発明を説明する０ 実施例１〜２．比較例１〜２ 直径９μ、長さ６ｓｌＩのガラス繊維（以後ガラス繊維
９μＸ６＋ｗという）９０％、水中溶解温度６０℃、繊
度１．０デニール、長さ５ｗのＰＶＡ繊ｌａ状ハイ／ｆ
−（以後ＶＰＢＩＯｓ−２ｘ３という）１０％を用い通
常の短網・ヤンキー屋抄紙機で抄紙し次に表面温度が２
２０℃の互いに接触する１対の熱ロールを０．５秒で通
過ぜしめ坪量が６０，２Ｖ／ゴの紙（実施例１）を得之
。実施例１で１対の熱ロールを０．５秒で通過せしめる
代りに７秒で通過せしめた紙（実施例２）を得た０ま九
実施例１で熱ロールを通過せしめてない紙（比較例１）
及び実施例１で１対の熱ロールを０．５秒で通過せしめ
る代シに２０秒で通過せしめ九紙（比較例２）を得た。

実施例３．比較例３ ビスコース法で生産した練度１．５デニール、長さ５ｍ
（ＤレーＥ７ＨＬｍ８０ＴｏＶＰＢ　１０５−２Ｘ３２
０％を用い実施例１の方法で抄紙及び熱ロール処理を行
ない坪量が５９．２ｆ／ｍ’の紙（実施例３）を得比。

ま九実施例３の熱ロール処理を行なっていない紙（比較
例３）を得た。

実施例４ ガラス繊維９μＸ　Ｓ　ｗｓ　６０％、上下の刃間隔を
十分とつ次ビータ−で３０分間離解し７ｊＮＥＫＰ３０
％、ＶＰＢ１０５−２Ｘ３１０％を用い実施例１の方法
で抄紙及び熱処理を行ない坪量６２．１ｆ／ｒｒｌの紙
（実施例４）を得次。

これらの結果を第１表に示す。

実施例１〜４はＰＶＡバインダーと化合繊維まｆｃは／
および無機繊維を原料とした熱ロール処理してなる本発
明の紙であり湿潤強力が強く、かつ層間はく離が起こり
に＜＜、熱ロール処理による変色もなく優れた紙である
。特に熱ロールを通過せしめる時間を５秒以下にし九紙
は湿潤強力はより強く好ましい。比較例１は実施例１の
、比較例３は実施例３の熱ロール処理を省略した紙で、
湿潤強力が極度に弱い０このことがら熱ロール処理で湿
潤強力が大巾に向上することがわかる。比較例２は実施
例１の熱ロール通過時間を２０秒と長くシ九紙で高温長
時間処理によりＰＶＡバインダーがやや劣化する九め湿
潤強力の向上が不十分である上に黄色に変化し７’Ｃ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）化合繊細または／および無機繊維１０〜９７％、ポ
   リビニルアルコール繊維状あるいは粉末状バインダー３
   〜５０％および必要に応じ木材パルプ８７％以下よりな
   り１８０〜２７０℃の互いに接触する１対以上の熱ロー
   ルで１０秒間以下で熱処理してなる紙。 ２）熱ロールで５秒間以下で熱処理してなる特許請求の
   範囲第１項記載の紙。 ３）化合繊維または無機繊維１０〜９７％、ポリビニル
   アルコール繊維状あるいは粉末状バインダー３〜５０％
   および必要に応じ木材パイプ８７％以下よりなる紙を抄
   紙、乾燥し、更に１８０〜２７０℃に加熱された熱ロー
   ル間を該熱ロールとの接触時間を１０秒以下にして通過
   せしめることを特徴とする紙の製造方法。 ４）熱ロール処理時間が５秒以下である特許請求の範囲
   第３項記載の紙の製造方法。