JP2886362B2 - セラミック繊維紙 - Google Patents
セラミック繊維紙Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は保温・断熱成形体、強化
複合材料としてあらゆる産業分野に利用されているセラ
ミック繊維に関するものである。
複合材料としてあらゆる産業分野に利用されているセラ
ミック繊維に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルミナ・シリケート繊維等のセラミッ
ク繊維は他の人造無機繊維と同様に、剛直でもろく折り
曲げに弱い。この繊維をシート化するためにはセラミッ
ク繊維単体ではシート状物質に形成できない。このた
め、副材料としてガラス繊維、有機繊維等を混合し、そ
の後結合剤で繊維を接着させてシート状物質を得る方法
が一般的である。このようにして、得られたシートはセ
ラミック繊維自体が有する優れた耐熱性、断熱性を生か
して、高温部のパッキング材、各種高温部シール材等に
利用されている(例えば、紙パ技術タイム、土屋、28
(5)、25〜29、1985参照)。
ク繊維は他の人造無機繊維と同様に、剛直でもろく折り
曲げに弱い。この繊維をシート化するためにはセラミッ
ク繊維単体ではシート状物質に形成できない。このた
め、副材料としてガラス繊維、有機繊維等を混合し、そ
の後結合剤で繊維を接着させてシート状物質を得る方法
が一般的である。このようにして、得られたシートはセ
ラミック繊維自体が有する優れた耐熱性、断熱性を生か
して、高温部のパッキング材、各種高温部シール材等に
利用されている(例えば、紙パ技術タイム、土屋、28
(5)、25〜29、1985参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記したセラミック繊
維紙の比較的シート厚みの薄いもの(0.5〜1.5m
m)は問題ないが、厚物(1.5mm超)ではシートを
ロール化しようとするとシート内部での剥離およびシー
ト表面のヒビ割れが発生する。シート内部での剥離はシ
ートの厚み方向での繊維間接着が弱いために発生する。
また、シート表面のヒビ割れはシートロールにする際に
外周部の柔軟性の欠如によって発生する。そこで本発明
の目的はシート厚みの比較的厚いもの(1.5mm超)
においてもシート内部の剥離およびシート表面のヒビ割
れを発生させることなしにロール状製品に仕上げること
である。
維紙の比較的シート厚みの薄いもの(0.5〜1.5m
m)は問題ないが、厚物(1.5mm超)ではシートを
ロール化しようとするとシート内部での剥離およびシー
ト表面のヒビ割れが発生する。シート内部での剥離はシ
ートの厚み方向での繊維間接着が弱いために発生する。
また、シート表面のヒビ割れはシートロールにする際に
外周部の柔軟性の欠如によって発生する。そこで本発明
の目的はシート厚みの比較的厚いもの(1.5mm超)
においてもシート内部の剥離およびシート表面のヒビ割
れを発生させることなしにロール状製品に仕上げること
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は次の
構成により達成される。すなわち、セラミック繊維80
〜89重量%にガラス繊維5〜14.5重量%、フィブ
リル化繊維0.5〜2.0重量%および感熱凝固型結合
剤2〜7重量%とを加えて得られるセラミック繊維紙で
ある。
構成により達成される。すなわち、セラミック繊維80
〜89重量%にガラス繊維5〜14.5重量%、フィブ
リル化繊維0.5〜2.0重量%および感熱凝固型結合
剤2〜7重量%とを加えて得られるセラミック繊維紙で
ある。
【0005】セラミック繊維紙のベース繊維となるセラ
ミック繊維としてはアルミナ・シリケート繊維、酸化ク
ロム添加アルミナ・シリケート繊維、シリカ繊維等が用
いられる。ここでセラミック繊維には後述のガラス繊維
は含まないこととする。表1にセラミック繊維の製品例
を示すが本発明はいずれのセラミック繊維にも適用でき
る。
ミック繊維としてはアルミナ・シリケート繊維、酸化ク
ロム添加アルミナ・シリケート繊維、シリカ繊維等が用
いられる。ここでセラミック繊維には後述のガラス繊維
は含まないこととする。表1にセラミック繊維の製品例
を示すが本発明はいずれのセラミック繊維にも適用でき
る。
【0006】
【表1】
【0007】セラミック繊維の使用量は本セラミック繊
維紙の全重量の80%未満にならない範囲で用いる。そ
の使用量が80重量%未満で用いると繊維紙の熱収縮率
が大きくなる。また89重量%を超えて添加すると繊維
紙内部の剥離、繊維紙表面のヒビ割れ発生の原因とな
る。
維紙の全重量の80%未満にならない範囲で用いる。そ
の使用量が80重量%未満で用いると繊維紙の熱収縮率
が大きくなる。また89重量%を超えて添加すると繊維
紙内部の剥離、繊維紙表面のヒビ割れ発生の原因とな
る。
【0008】ガラス繊維は繊維径の細い、柔軟な、直径
2〜0.8μmのものが好ましい。直径2μmを超える
ものはセラミック繊維との絡み合いが少なくなり、層間
剥離が発生しやすくなる。また、直径0.8μm未満の
ものは繊維紙表面に凹凸が出来て、平滑でなくなり、凸
部の影響で表面ヒビ割れが発生し易くなる。また、直径
0.8μm未満のものではセラミック繊維紙の製造時に
おいて、抄紙機での脱水性が悪くなり、乾燥能力不足で
生産性が落ちる。また、そのガラス繊維の含有量は5.
0〜14.5重量%の範囲で用いられる。ガラス繊維の
含有量が5.0重量%未満だと繊維のからみ合いが少な
くなり、セラミック繊維紙内部で剥離が発生する。ま
た、14.5重量%を超えるとセラミック繊維、フィブ
リル化繊維および感熱凝固型結合剤のいずれかが適性範
囲以下になってしまう。ガラス繊維の長さは長い方が好
ましいが、繊維径が細く、絡み合った状態の物の繊維長
を測定する有効な手段がないので、その範囲は特定でき
ない。また、ガラス繊維の組成は特に限定はないが、安
価で繊維径の種類が豊富なので含アルカリケイ酸塩ガラ
スまたは無アルカリケイ酸塩ガラスが好ましい。
2〜0.8μmのものが好ましい。直径2μmを超える
ものはセラミック繊維との絡み合いが少なくなり、層間
剥離が発生しやすくなる。また、直径0.8μm未満の
ものは繊維紙表面に凹凸が出来て、平滑でなくなり、凸
部の影響で表面ヒビ割れが発生し易くなる。また、直径
0.8μm未満のものではセラミック繊維紙の製造時に
おいて、抄紙機での脱水性が悪くなり、乾燥能力不足で
生産性が落ちる。また、そのガラス繊維の含有量は5.
0〜14.5重量%の範囲で用いられる。ガラス繊維の
含有量が5.0重量%未満だと繊維のからみ合いが少な
くなり、セラミック繊維紙内部で剥離が発生する。ま
た、14.5重量%を超えるとセラミック繊維、フィブ
リル化繊維および感熱凝固型結合剤のいずれかが適性範
囲以下になってしまう。ガラス繊維の長さは長い方が好
ましいが、繊維径が細く、絡み合った状態の物の繊維長
を測定する有効な手段がないので、その範囲は特定でき
ない。また、ガラス繊維の組成は特に限定はないが、安
価で繊維径の種類が豊富なので含アルカリケイ酸塩ガラ
スまたは無アルカリケイ酸塩ガラスが好ましい。
【0009】フィブリル化繊維についての明確な定義は
ないが、外部からの物理的な力によって繊維が長手方向
に破裂する現象を一般にフィブリル化と称し、フィブリ
ル化した部分を含んだ繊維をフィブリル化繊維と言う。
フィブリル化繊維の材質はセルロース、リンターアラミ
ド繊維等の結晶性の繊維に限られ、非晶質の繊維はフィ
ブリル化しない。セルロースはN(針葉樹)パルプ、L
(広葉樹)パルプのいずれでも使用できる。また、本発
明においてはフイブリル化繊維の使用量は0.5〜2.
0重量%の範囲内で用いる。使用量が0.5重量%未満
の使用量では得られるセラミック繊維紙の層間強度が1
00g以下となり、層間剥離が発生する。また、使用量
が2.0重量%を超えるとセラミック繊維紙の剛度が1
000mgを超え、セラミック繊維紙が硬くなりすぎ、
表面にヒビ割れが発生する。
ないが、外部からの物理的な力によって繊維が長手方向
に破裂する現象を一般にフィブリル化と称し、フィブリ
ル化した部分を含んだ繊維をフィブリル化繊維と言う。
フィブリル化繊維の材質はセルロース、リンターアラミ
ド繊維等の結晶性の繊維に限られ、非晶質の繊維はフィ
ブリル化しない。セルロースはN(針葉樹)パルプ、L
(広葉樹)パルプのいずれでも使用できる。また、本発
明においてはフイブリル化繊維の使用量は0.5〜2.
0重量%の範囲内で用いる。使用量が0.5重量%未満
の使用量では得られるセラミック繊維紙の層間強度が1
00g以下となり、層間剥離が発生する。また、使用量
が2.0重量%を超えるとセラミック繊維紙の剛度が1
000mgを超え、セラミック繊維紙が硬くなりすぎ、
表面にヒビ割れが発生する。
【0010】次に感熱凝固型結合剤について述べる。通
常のエマルジョン系の結合剤は熱を加えて揮発分(水、
溶剤その他)を飛ばして皮膜を作らせるが、揮発分(特
に水)の移動と共にエマルジョン粒子が熱の加わる部分
に移動する。従ってセラミック繊維紙の表面裏面の表層
部において結合剤の量が多くなる。これに対して、感熱
凝固型結合剤は使用されている乳化剤の曇点が低いた
め、エマルジョン粒子の移動がなくなりセラミック繊維
紙の表層だけでなく、内部でも皮膜の生成が起こる。こ
の皮膜が生成することにより接着力が生じて、セラミッ
ク繊維紙の層間剥離が起こりにくくなる。
常のエマルジョン系の結合剤は熱を加えて揮発分(水、
溶剤その他)を飛ばして皮膜を作らせるが、揮発分(特
に水)の移動と共にエマルジョン粒子が熱の加わる部分
に移動する。従ってセラミック繊維紙の表面裏面の表層
部において結合剤の量が多くなる。これに対して、感熱
凝固型結合剤は使用されている乳化剤の曇点が低いた
め、エマルジョン粒子の移動がなくなりセラミック繊維
紙の表層だけでなく、内部でも皮膜の生成が起こる。こ
の皮膜が生成することにより接着力が生じて、セラミッ
ク繊維紙の層間剥離が起こりにくくなる。
【0011】感熱凝固型結合剤は熱硬化性樹脂のポリエ
ーテルウレタンを主成分とする固形分40重量%のエマ
ルジョンである。また、感熱凝固型結合剤の使用量の範
囲は理論上はアルミナ・シリケート繊維紙等のセラミッ
ク繊維紙の耐熱性が損なわれない範囲、即ち10.0重
量%未満で用いる必要がある。しかし、実用上はセラミ
ック繊維紙の用途上、有機物は少ない方が望ましいが、
2重量%未満では層間剥離に対して効果がなく、7重量
%を超えると剛度が高くなり表面ヒビ割れが発生するお
それがある。従って好ましい範囲は2〜5重量%であ
る。
ーテルウレタンを主成分とする固形分40重量%のエマ
ルジョンである。また、感熱凝固型結合剤の使用量の範
囲は理論上はアルミナ・シリケート繊維紙等のセラミッ
ク繊維紙の耐熱性が損なわれない範囲、即ち10.0重
量%未満で用いる必要がある。しかし、実用上はセラミ
ック繊維紙の用途上、有機物は少ない方が望ましいが、
2重量%未満では層間剥離に対して効果がなく、7重量
%を超えると剛度が高くなり表面ヒビ割れが発生するお
それがある。従って好ましい範囲は2〜5重量%であ
る。
【0012】有機繊維はセラミック繊維紙の物性には寄
与しないけれど、外観光沢を保つため必要に応じて添加
される。その光沢効果を出すためには2重量%以上は必
要である。例えば、アクリロニトリル−塩化ビニル共重
合体、ポリアクリロニトリル等の繊維が用いられる。な
お、セラミック繊維紙の製造方法(抄造方法)は通常の
方法であるので詳細な説明は省略する。
与しないけれど、外観光沢を保つため必要に応じて添加
される。その光沢効果を出すためには2重量%以上は必
要である。例えば、アクリロニトリル−塩化ビニル共重
合体、ポリアクリロニトリル等の繊維が用いられる。な
お、セラミック繊維紙の製造方法(抄造方法)は通常の
方法であるので詳細な説明は省略する。
【0013】上記各組成成分からセラミック繊維紙を作
製すると、層間強度が100g以上、剛度が1000m
g以下、熱収縮率が2%未満である厚さ1.5mmを超
すものが得られる。
製すると、層間強度が100g以上、剛度が1000m
g以下、熱収縮率が2%未満である厚さ1.5mmを超
すものが得られる。
【0014】
【作用】本発明によれば、高度にフィブリル化した繊維
を用いることにより本来自己接着性のないセラミック繊
維にからみ合いが発生する。また、通常、セラミック繊
維等のシート化用の結合剤は熱が加わるとシートの表層
に移動する。このため、シート厚さ方向での結合剤の量
分布はシート表層に多く、内部には少ないという結果に
なる。一方、本発明の感熱凝固型の結合剤は熱によって
の移動はないため、シート厚さ方向での結合剤の量分布
は均一となる。これらの作用により、シート内部の剥離
が防止できる。
を用いることにより本来自己接着性のないセラミック繊
維にからみ合いが発生する。また、通常、セラミック繊
維等のシート化用の結合剤は熱が加わるとシートの表層
に移動する。このため、シート厚さ方向での結合剤の量
分布はシート表層に多く、内部には少ないという結果に
なる。一方、本発明の感熱凝固型の結合剤は熱によって
の移動はないため、シート厚さ方向での結合剤の量分布
は均一となる。これらの作用により、シート内部の剥離
が防止できる。
【0015】さらに、本発明は繊維径の細いガラス繊維
を混合することにより、セラミック繊維紙とのからみ合
いが生じて剛直さが緩和され、繊維紙をロール化しても
外周部のヒビ割れは発生しない。
を混合することにより、セラミック繊維紙とのからみ合
いが生じて剛直さが緩和され、繊維紙をロール化しても
外周部のヒビ割れは発生しない。
【0016】
【実施例】本発明の実施例を以下説明する。 (イ)セラミック繊維として、アルミナ・シリケート繊
維を用いた。当該アルミナ・シリケート繊維はムライト
質のアモルファス系繊維である表1のカオウールであ
る。その繊維径は2.5〜3.5μmであり、繊維長は
100mm以下である。 (ロ)ガラス繊維Aとしてチョップドストランド(9μ
m×13mm)である日本硝子繊維(株)製のRES1
3GP10WG(商標名)を用い、繊維径の細いガラス
繊維Bとして日本硝子繊維(株)製の含アルカリガラス
(径:0.7〜0.9μm)であるCMLF208(商
標名)を用いた。 (ハ)フィブリル化繊維は濾水度10ミリリットル以下
まで叩解したNパルプを用いた。 (ニ)本発明の実施例には感熱凝固型の結合剤(結合剤
B)として大日本インキ化学(株)のウレタン系のボン
ディック1510(商標名)を用いた。また、比較例に
セラミック繊維紙を得るために通常の結合剤(結合剤
A)として大日本インキ化学(株)製のポリウレタンで
あるボンディック1930A(商標名)(比較例4、
5)と日本アクリル(株)のアクリル樹脂であるプライ
マルE−358(商標名)(比較例1、2、3、6、
7、8)を用いた。 (ホ)有機繊維としてアクリロニトリル塩化ビニル共重
合体繊維(直径:10〜20μm、長さ:10〜25m
m)である鐘ケ淵化学(株)製のカネカロンSNL(商
標名)を用いた。
維を用いた。当該アルミナ・シリケート繊維はムライト
質のアモルファス系繊維である表1のカオウールであ
る。その繊維径は2.5〜3.5μmであり、繊維長は
100mm以下である。 (ロ)ガラス繊維Aとしてチョップドストランド(9μ
m×13mm)である日本硝子繊維(株)製のRES1
3GP10WG(商標名)を用い、繊維径の細いガラス
繊維Bとして日本硝子繊維(株)製の含アルカリガラス
(径:0.7〜0.9μm)であるCMLF208(商
標名)を用いた。 (ハ)フィブリル化繊維は濾水度10ミリリットル以下
まで叩解したNパルプを用いた。 (ニ)本発明の実施例には感熱凝固型の結合剤(結合剤
B)として大日本インキ化学(株)のウレタン系のボン
ディック1510(商標名)を用いた。また、比較例に
セラミック繊維紙を得るために通常の結合剤(結合剤
A)として大日本インキ化学(株)製のポリウレタンで
あるボンディック1930A(商標名)(比較例4、
5)と日本アクリル(株)のアクリル樹脂であるプライ
マルE−358(商標名)(比較例1、2、3、6、
7、8)を用いた。 (ホ)有機繊維としてアクリロニトリル塩化ビニル共重
合体繊維(直径:10〜20μm、長さ:10〜25m
m)である鐘ケ淵化学(株)製のカネカロンSNL(商
標名)を用いた。
【0017】通常の抄造法に従って、実施例および比較
例のセラミック繊維紙を作製した。その組成割合と得ら
れた性状について表3と表4にそれぞれ示す。
例のセラミック繊維紙を作製した。その組成割合と得ら
れた性状について表3と表4にそれぞれ示す。
【0018】なお、物性の測定方法は次の通りである。
シート内部剥離:目視および剥離感応試験(これを定量
化するために層間強度を測定した。) 層間強度:JAPAN TAPPI法I(J.TAPP
INo.18) 剛度:JIS L1096 表面ひび割れ:目視 耐熱性:セラミック繊維紙(25cm×20cm)を1
000℃×100時間の加熱後の収縮率が2%未満のも
のを○、2%以上のものを×とした。
シート内部剥離:目視および剥離感応試験(これを定量
化するために層間強度を測定した。) 層間強度:JAPAN TAPPI法I(J.TAPP
INo.18) 剛度:JIS L1096 表面ひび割れ:目視 耐熱性:セラミック繊維紙(25cm×20cm)を1
000℃×100時間の加熱後の収縮率が2%未満のも
のを○、2%以上のものを×とした。
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】
【表4】
【0022】以上のように本発明の実施例のセラミック
繊維紙は比較例のそれに比べ、シート内部の剥離が発生
しなく、シート表面でのヒビ割れが発生しない特徴を持
っている。
繊維紙は比較例のそれに比べ、シート内部の剥離が発生
しなく、シート表面でのヒビ割れが発生しない特徴を持
っている。
【0023】なお、前記実施例において、アルミナ・シ
リケート繊維紙を作製し得る範囲を可能な範囲とし、本
発明の範囲に入る使用可能を適正な組成範囲(いずれも
重量%)とすると、次の表5に示す通りである。
リケート繊維紙を作製し得る範囲を可能な範囲とし、本
発明の範囲に入る使用可能を適正な組成範囲(いずれも
重量%)とすると、次の表5に示す通りである。
【0024】
【表5】
【0025】前記実施例においてはセラミック繊維とし
てアルミナ・シリケート繊維を用いたが、表1に記載し
たようなその他のセラミック繊維を用いても同様な性能
を持つセラミック繊維紙が得られる。
てアルミナ・シリケート繊維を用いたが、表1に記載し
たようなその他のセラミック繊維を用いても同様な性能
を持つセラミック繊維紙が得られる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、セラミック繊維紙のシ
ート内部にも剥離が発生しなく、シート表面でのヒビ割
れが発生しない。また、こうした利点があるために製品
形状をロール状とすることが可能となり、シートを平板
状だけでなくロール状で出荷することができ、ユーザー
の使い勝手が良くなる。
ート内部にも剥離が発生しなく、シート表面でのヒビ割
れが発生しない。また、こうした利点があるために製品
形状をロール状とすることが可能となり、シートを平板
状だけでなくロール状で出荷することができ、ユーザー
の使い勝手が良くなる。
Claims (2)
- 【請求項1】 セラミック繊維80〜89重量%にガラ
ス繊維5〜14.5重量%、フィブリル化繊維0.5〜
2.0重量%および感熱凝固型結合剤2〜7重量%とを
加えて得られることを特徴とするセラミック繊維紙。 - 【請求項2】 請求項1記載の組成成分からなる層間強
度が100g以上、剛度が1000mg以下、熱収縮率
が2%未満である厚さ1.5mmを超すセラミック繊維
紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3151596A JP2886362B2 (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | セラミック繊維紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3151596A JP2886362B2 (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | セラミック繊維紙 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH055294A JPH055294A (ja) | 1993-01-14 |
JP2886362B2 true JP2886362B2 (ja) | 1999-04-26 |
Family
ID=15521983
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3151596A Expired - Fee Related JP2886362B2 (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | セラミック繊維紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2886362B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE60013977T2 (de) | 1999-07-29 | 2005-10-06 | Sumitomo Chemical Co. Ltd. | Hitzbeständiger blattformiger Katalysator und Verfahren zu seiner Herstellung |
JP2003105687A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Nippon Muki Co Ltd | ガス透過性を有するシートおよびそれにより形成されたパッキン |
JP5154738B2 (ja) * | 2004-07-26 | 2013-02-27 | 日本板硝子株式会社 | 耐熱セラミックシート |
CN1333134C (zh) * | 2004-09-14 | 2007-08-22 | 山东鲁阳股份有限公司 | 陶瓷纤维b型纸 |
CN103103867B (zh) * | 2013-02-06 | 2015-04-22 | 杭州特种纸业有限公司 | 钢纸板及其制作工艺 |
JP7181179B2 (ja) * | 2019-12-16 | 2022-11-30 | 三菱製紙株式会社 | 熱暴走抑制耐火シート |
CN111925224A (zh) * | 2020-07-11 | 2020-11-13 | 巩义市泛锐熠辉复合材料有限公司 | 一种气凝胶毡用硅酸铝纤维纸及其制备方法 |
-
1991
- 1991-06-24 JP JP3151596A patent/JP2886362B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH055294A (ja) | 1993-01-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |