JPH068016B2 - 成形プレス用耐熱クツシヨン材 - Google Patents

成形プレス用耐熱クツシヨン材

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JPH068016B2
JPH068016B2 JP61203790A JP20379086A JPH068016B2 JP H068016 B2 JPH068016 B2 JP H068016B2 JP 61203790 A JP61203790 A JP 61203790A JP 20379086 A JP20379086 A JP 20379086A JP H068016 B2 JPH068016 B2 JP H068016B2
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JPS6360715A (ja
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建二 兵頭
正興 野▲崎▼
文彦 石塚
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/06Platens or press rams
    • B30B15/061Cushion plates

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Presses And Accessory Devices Thereof (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (A)産業上の利用分野 本発明は積層板などの成形の際に用いられるプレス成形
機用のクッション材に関するものである。
(B)従来の技術 プレス成形機用クッション材には、成形加工時かなりの
熱と圧力が加わるので十分な耐熱性とクッション性が要
求される。
従来この分野にはアスベスト繊維からなるシート状、板
状或いは特定形状に成形した複合材料が多く使用されて
きた。しかし、近年、アスベスト繊維の人体に対する悪
影響のためその心配のないロックウール繊維を用いた複
合材料が使われるようになってきた。(例えば特開昭5
9−192795号公報) (C)解決しようとする問題点 ロックウール複合材料の場合、ロックウール繊維が極細
で、かつ脆いため、プレスをくりかえしているうちに繊
維に起因する粉末が発生し、プレス工程上問題となって
いた。この問題を解決するために、例えばクッョン材の
両側や、端面に耐熱性の接着剤を用いて別の耐熱性シー
トを貼り付ける方法が取られていた。(特開昭61−6
1839号公報、61−70027号公報) しかし、この場合、ロックウール複合材料が多くの接着
剤を吸収するため、多量の接着剤を要するうえ、その部
分が固化し、クッション性が悪くなる。又、耐熱性シー
トをシワにならないように貼り付けるには、かなりの熟
練と手間を要する。更に、高温高圧下の繰り返しプレス
に耐える満足すべき特性を持った接着剤が無いなどの問
題点があった。
(D)問題点を解決するための手段 以上のような問題は、クツション材の上下両面及び、も
しくは中間層の任意の場所に、ロックウール成分を含ま
ない耐熱性芳香族系重合体のパルプ状粒子をフィブリッ
ドを主成分とする耐熱性シート層をクッション材製造の
際に、設ければ解決することができる。
即ち、本発明におけるクッション材は、ロックウール繊
維と耐熱性芳香族系重合体のパルプ状粒子を90〜6
0:10〜40重量%の比で混合してなる坪量80〜6
0g/m2の湿紙とロックウール繊維を全く含まない耐熱
性芳香族系重合体のパルプ状粒子と同繊維が100〜5
0:0〜50重量%の割合からなる坪量5〜30g/m2
の湿紙を抄き合わせて少なくとも基体の上下両面、及び
任意の中間層に耐熱性芳香族系重合体のパルプ状粒子と
繊維とからなる耐熱層が来るように、多層積層したの
ち、加熱加圧して一体化することを特徴とする耐熱性ク
ッション材である。
従って、出来上がったクッション材としての性能上好ま
しくない接着剤等を全く含んでいない。上記の抄き合わ
せにおいて上下両面にくる層の力学的強度を増すため
に、耐熱性芳香族系重合体のパルプ状粒子に芳香族ポリ
アミド繊維を抄紙原料として加える。
(E)発明の作用 ロックウールと耐熱性芳香族系重合体のパルプ状粒子を
主成分とするクッション材はアスベスト使用クッション
材の代替として非常に有用であるが、用いたロックウー
ルの弾性率があまりにも高く、また繊維長が短すぎるた
め、使用中にロックウールの粉が出てくるという欠点が
あった。
今回の抄き合わせにより、その粉の落ちをほぼ完全に防
ぐことが出来るようになる。別々のシートを接着剤を用
いて張り合わせるよりも抄き合わせの方法は、従来の円
網抄式を用いれば簡単に行うことが出来る等の利点があ
る。
更に、抄き合わせに用いるシートがクッション材中に用
いられている芳香族ポリアミドの繊維及びパルプ状粒子
であるため非常になじみがよくかつ、特別な接着剤(耐
熱性があり、かつ、一定の弾力性を持つもの)を必要と
しない。
耐熱性芳香族系重合体のパルプ状粒子単独湿紙、又はパ
ルプ状粒子と耐熱性芳香族系重合体の繊維の混抄紙であ
る耐熱性の湿紙層をクッション材の中間層に設けること
により、厚めのクッション材においても従来弱かった層
間剥離強度も向上させることが出来る。
本発明は微細無機繊維と芳香族系重合体のパルプ状粒子
を使用するものであるが、微細無機繊維と芳香族系重合
体のパルプ状粒子とが弾性率が著しく異なる(前者が後
者よりも弾性率が高い)ことおよび微細無機繊維と耐熱
性芳香族系重合体のパルプ状粒子とが形状を著しく異に
し、この異種形状の組み合わせにもとづき空隙率が高め
られる事の理由により優れたクッション機能を好ましく
具現したものである。
一般に重合体のみのシートにおいては、同一ポリマーか
らなる繊維とパルプ上粒子であるため、お互いのなじみ
がよく、また、弾性率も無機繊維に比べひくいため、繊
維とパルプ状粒子間の空隙が少なくクッション機能も満
足すべきものでない。本発明に言う無機繊維は、ロック
ウール、セラミック繊維、ガラス繊維等であり、繊維径
が0.5〜15μm、繊維長が70〜1000μmのも
のが用いられる。また、繊維化の時点で繊維にならない
いわゆるショットをふくまないことが必須である。ショ
ットが含まれると肌触りが悪くショットの離脱がおこり
やすく、又強度的にもマイナスである。
更にクッション材として使用するとき鏡板を傷つける等
好ましくない。前記繊維径が0.5μm未満では、得ら
れるクッション材の空隙率が低くなり好ましくない、一
方15μmを越えると、無機繊維が表面から突出して肌
触りが悪くなり好ましくない。また前記繊維長が70μ
m未満では抄紙時の歩留まりが悪く、かつ得られるシー
トの物性特性が劣り実用的でない。一方繊維長が100
0μmを越えると、水中での均一分散性が著しく不良と
なり繊維の結束が発生し、得られるクッション材の厚さ
均一性、平滑性が劣り、又、クッション材のカール等が
おこりやすくなる。
本発明に使用する耐熱性芳香族系重合体のパルプ状粒子
は芳香族ポリアミド又は芳香族ポリアミドイミドから構
成されるものである。
本発明に於て使用するパルプ状粒子は、抄紙機を用いて
紙に似た構造物を作ることが出来る多数の突起を有する
繊維状、薄膜状又はリボン状構造の粒子をいい、芳香族
系重合体の溶液を沈澱剤中に導入して、微細な粒子とし
て沈澱させることによって得られる。たとえば、特公昭
37−5732号公報にはその製法の例があるが、該製
造に限定されるものではなく、湿紙形成能を有する前記
重合体粒子で有れば良い。
本発明における該ポリマーのパルプ状粒子は後述する試
験法による濾水値が150秒以上、500秒未満の値を
示すものが使用される。該濾水値が160秒以上、40
0秒未満のものがさらに好適である。
150秒未満の値を示す粗いパルプ状粒子は繊維長が長
すぎ、無機繊維との混合スラリーの分散性が著しく悪化
し、又紙層形成時(抄紙時)、地合いが悪く、物理強度
の悪いシートしか得られない。一方、該濾水値が500
秒を越える細かいパルプ状粒子では分散性は良好である
が、紙層形成時脱水、搾水性が悪く抄紙効率上好ましい
ものではなかった。
尚、本発明で言う濾水値とは下記の試験法により得られ
るパルプの濾水性を評価する値である。即ち、パルプ状
粒子を0.3%の水分散液(20℃)に調整し、これを
1リットル採取する。このスラリーを内系102mmの円
筒容器(底に78メッシュの金網を張ってある)に移し
たとき、濾液が500ml得られるに要する時間を秒で表
示したものを濾水値という。
本発明の成形プレス用耐熱クッション材は、前述のよう
に、実質的にショットを含まない繊維径が0.5〜15
μm、繊維長が70〜1000μmの微細無機繊維と濾
水度が150秒以上500秒未満の耐熱性芳香族系重合
体のパルプ状粒子とを混合した水性スラリーから湿式抄
造して湿紙を成形し、無機繊維を含まない耐熱性重合体
からなる湿紙と抄き合わせて複合湿紙を成形し、該複合
湿紙の水分含有率を50〜95%に調整した複合湿紙を
任意の枚数積層した後、加熱加圧下に脱水乾燥して一体
化することにより得られるが、両者の混合比率は、微細
無機繊維と耐熱性芳香族系重合体のパルプ状粒子を重量
比で50:50〜95:5の範囲で適宜選択される。
本発明によれば、耐熱性芳香族系重合体のパルプ状粒子
と無機繊維とを混合して水性スラリーとして、長網式、
円網式、傾斜型ワイヤー式等の抄紙機を用いて複合湿紙
を形成する。
吸入又は圧搾によって、複合湿紙の水分含有率を50−
95%とする。複合湿紙の水分含有率が50%よりすく
ないと、複合湿紙を積層して乾燥した場合、紙1層間の
接着が弱く、一体のクッション材とならない。又水分含
有率が95%より多いと、湿紙が崩れやすく、積層が困
難であるし、加圧加熱中に亀裂が生ずる。
以上のようにして紙層間の接着が十分行われ均一で一体
化した構成を有し、クッション機能、機械的強度、耐熱
性及び耐久性の優れたクッション材が得られる。
(F)実施例 耐熱性芳香族系重合体のパルプ状粒子30部と平均繊維
長250μm、平均太さ4。1μmのショットを含まな
い微細のロックウール繊維70部とを混合し、固形分濃
度1%の水性スラリーを作る。この水性スラリーから円
網抄紙機にて湿紙を形成させる際に耐熱性芳香族系重合
体のパルプ状粒子のみからなる坪量15g/m2の湿紙を
抄き合わせる。この複合湿紙を第1図に示すように耐熱
性芳香族系重合体のパルプ状物体のみからなる層が上下
両面にくるように必要枚数積層した後40kg/cm2、1
40℃のホットプレスにて加圧加熱乾燥し一体化してボ
ード状物体を得た。
比較例1 従来と同じ耐熱性芳香族系重合体のパルプ状物体とロッ
クウール繊維のみからなる混抄湿紙からなるクッション
材(特開昭59−192795号公報)を比較例として
もちいた。
比較例2 更に、比較例1に用いるクッション材にメラミン処理し
た綾織りノーメックス布をニトリルゴム系の接着剤を用
いて加熱一体化したものを用いた。
以上のクッション材をエポキシ樹脂積層板のプレス成型
(プレス圧70kg/cm2、温度170℃)で、200回
プレスに用いたときの特性を第1表に示す。
(G)発明の効果 本発明によれば、比較的簡単に、高温高圧下、繰り返し
プレスに耐える、満足すべき特性を持ったクッション材
を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例の積層後の湿紙の横断面を
示す略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 13/10 13/36 7199−3B D21H 5/20 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実質的にショットを含まない繊維径が0.
    5〜15μm、繊維長が70〜1000μmの微細無機
    繊維と、濾水度が150秒以上500秒未満の耐熱性芳
    香族系重合体のパルプ状粒子とを混合した水性スラリー
    から湿式抄造した湿紙と無機繊維を含まない耐熱性重合
    体からなる湿紙を抄き合わせて複合湿紙を成形し、該複
    合湿紙の水分含有率を50〜95%に調整した後各複合
    湿紙を任意の枚数積層し、加熱、加圧下に脱水乾燥し、
    一体化してなる成形プレスクッション用耐熱クッション
    材。
  2. 【請求項2】耐熱性重合体からなる湿紙が耐熱性芳香族
    系重合体のパルプ状粒子単独湿紙、又はパルプ状粒子と
    耐熱性芳香族系重合体の繊維の混抄紙である特許請求の
    範囲第1項記載のクッション材。
  3. 【請求項3】耐熱性重合体からなる湿紙をクッション材
    の上下両面に設けた特許請求の範囲第1項又は第2項記
    載のクッション材。
  4. 【請求項4】耐熱性重合体からなる湿紙をクッション材
    の上下両面及び中間層に設けた特許請求の範囲第1項又
    は第2項記載のクッション材。
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JP2535129B2 (ja) * 1993-07-07 1996-09-18 ヤマウチ株式会社 成形プレス用クッション材及びその製造方法
JPH07207600A (ja) * 1993-12-29 1995-08-08 Utsui:Kk 抄造成型品の製造方法

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